(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択された無線リレーは、ウェークアップスケジュール、アウェイクウィンドウ及びマルチバンド情報を含むリレー動作パラメータを持つことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
前記リレーモジュールは、リレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送し、リレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送することで通信のリレーを終了することを特徴とする請求項11に記載の無線通信ステーション。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、一実施形態において、無線通信ネットワークにおけるリレー開始・リレー解除動作のための方法及びシステムを提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、無線ネットワーク内でリレー動作を設定するために、複数の候補無線リレーステーション間に無線ステーションの発見及び選択のためのプロセスを提供する。一実施形態は、複数の候補無線リレーステーションのリレー動作のパラメータを評価し、評価に基づいて複数の候補無線リレーステーションのうち一つの無線リレーステーションを選択し、無線通信媒体を通じる前記無線リレーステーションに無線通信の伝送を開始する。
【0011】
本発明の一実施形態は、60GHz帯域の無線ネットワークの堅固性及び実用性を高めるために無線リレーステーションを通じて通信する能力を提供する。一具現例として、本発明は、60GHz周波数(Radio Frequency:RF)帯域のような無線媒体を通じる通信の可能な複数の無線ステーションを含む無線近距離ネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)のような無線ネットワーク内において、効果的なリレー機能のための候補無線リレーステーション(例えば、リレーSTA)の発見及び選択のための方法とシステムを提供する。
【0012】
本発明の一実施形態は、リレーステーションによって進行中のリレー動作(中継動作)の終了(Termnating)を提供する(例えば、解除(tear down))。リレー動作内のリレーステーションの参与は拘束力がなく(non−binding)、リレーステーションは、リレー動作内の協業のためにさらに高い柔軟性及びインセンティブを提供し、かつ、いつでもリレーステーションの裁量によってリレー動作を中止できる。
【0013】
本明細書に記載の本発明の実施形態は、IEEE 802.11無線通信プロトコルに関する。
図1は、本発明の一実施形態によるPBSS(Personal Basic Service Set)制御ポイント(PBSS Control Point:PCP)、またはアクセスポイント(例えば、AP)ステーション102及び複数の無線ステーション104(例えば、STA1、…、STAn)のような複数の無線ステーションを含む、一実施形態の無線通信システム100のブロックダイアグラムを示す。ステーション102及び104は、無線チャネルを通じて情報の送信及び受信の可能なトランシーバを備える。
【0014】
リレーは、ソースリレー使用可能な無線ステーション(Relay Usable Wireless Station:RUS)が、リレー支援可能な無線ステーション(Relay Supportable Wireless Station:RSUS)と呼ばれる他の無線ステーションにより助けられて情報フレームを宛先RUSに伝送可能にする。ソースRUS(ソース無線ステーション)と宛先RUS(宛先無線ステーション)との間のダイレクトリンクが邪魔される場合、RSUS(例えば、無線リレーステーション)によるリレーは、無線通信(例えば、ミリ波(Millimeter−Wave:mmWave)帯域のような)の信頼性を改善する。
【0015】
本発明の一実施形態による
図1の無線ネットワーク100は、リレーステーション発見及び選択動作を具現する。無線ネットワーク100内の少なくとも一つの無線ステーションは、RSUSを含む。無線ネットワーク100内の少なくとも2つの無線ステーション(例えば、ソース無線ステーション及び宛先無線ステーション)は、RUSを含む。
【0016】
無線ネットワークを支援するリレーと連結した後、イニシエータ無線ステーションのようなRUSは、少なくとも一つの候補無線リレーステーション(例えば、少なくとも一つのRSUS無線ステーション)との無線リレー通信リンクを発見及び評価する。これは、候補無線リレーステーションのリレー性能に接近可能にし、かつ、それらのリレー性能及び候補無線リレーステーションの存在期間(Presence Period)及び多重帯域状態を含む動作パラメータを判断可能にする。これらのパラメータは、リレー情報で各無線リレーステーションの物理的/機能的性能の制限を定め、無線リレーの選択を補助するように使われる。
【0017】
本明細書において、レスポンダは、イニシエータによって要請されたリレー選択プロセスのレスポンダを示す。レスポンダは、無線リレーステーションまたは宛先無線ステーションである。一実施形態として、レスポンダ無線ステーションは、シグナリングによってリレー選択プロセスを認知する。以下でさらに詳細に説明されるが、リレー選択プロセスは、無線ステーション間の無線通信リンクのビームフォーミング(Beam forming:BF)トレーニング及びチャネル測定を含み、リレー選択プロセスのレスポンダは、ビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定段階の最後に、関連情報を集めてリレー選択プロセスのイニシエータに結果をフィードバックする。
【0018】
本発明の一具現例として、ソース無線ステーション及び/またはPCP/APのようなイニシエータは、宛先無線ステーションと共に候補無線リレーステーションを発見、測定及び選択する。選択されたリレーステーションは、無線でソース無線ステーションから宛先無線ステーションのようなレスポンダ無線ステーションに通信をリレーする。選択されたリレー無線ステーションは、無線で宛先無線ステーションからソース無線ステーションに通信をリレーする。本発明の一実施形態によるリレー発見及び選択プロセスは、後述する。
【0019】
<速い発見及び候補リレーリンクの評価>
本発明の一実施形態によれば、ソース無線ステーションは、候補無線リレーステーションのリスト及びそれらのリレー性能のために、PCP/APに伝送を要請する。これに対する応答として、PCP/APは、ソース無線ステーションに候補無線リレーステーションのリスト及びそれらのリレー性能を伝送する。このような情報はまた、宛先無線ステーションに提供される。
【0020】
このように、ソース無線ステーションが無線リレーステーションとのリレー通信リンクの設定を所望する場合、PCP/APは、ソース無線ステーションに候補無線リレーステーションのリストと共にそれらのリレー性能を伝送し、ソース無線ステーションが候補無線ステーションを予め遮断することを許す。
図2は、本発明の一実施形態によるPCP/APからのリレー検索応答フレーム110を示す。動作情報要素(IEs)またはパラメータは、各候補リレー無線ステーションのために、
図3に示された、フレーム110内のリレー性能ステーション情報フィールド120に含まれる。
【0021】
本発明の一実施形態で、ソース及び宛先無線ステーションは、ビームフォーミング(BF)伝送のような指向性伝送を行う。もしソース無線ステーションまたは宛先無線ステーションがアクティブ通信リンクを持っていない場合、または最近候補無線リレーステーションとビームフォーミングトレーニングを行ったことがない場合、ソース及び/または宛先無線ステーションは、発見及び候補無線リレーステーションとビームフォーミングトレーニングを行う必要がある。
【0022】
効果的な発見及び候補無線リレーステーションとのビームフォーミングトレーニングのために、特定動作及び候補無線リレーステーションの状態情報は、プロセスの速い処理に役に立つ。
【0023】
本発明の実施形態は、ソース無線ステーションまたはPCP/APに、ウェークアップスケジュール、アウェイクウィンドウ、マルチバンド情報要素を含む各候補無線リレーステーションの通信機能、動作パラメータのためのプロセスを提供する。本発明の実施形態は、リレー選択プロセスによって誘導されたソースまたは誘導されたPCP/APにより、宛先無線ステーション及び候補無線リレーステーションにリレー選択プロセスシグナリングをさらに提供し、無線ステーションは選択プロセス内に伴われる。
【0024】
一実施形態として、リレー発見及び選択プロセスは、リレー性能STA情報フィールドフレーム内にPCP/AP関連動作及び状態情報情報を伝送することを含む。一実施形態として、このような関連動作及び状態情報は、候補無線リレーステーションのソース及び宛先無線ステーションに関するウェークアップスケジュール情報要素、アウェイクウィンドウ情報要素、マルチバンド情報要素などを含む。
図3は、本発明の一実施形態によるウェークアップスケジュール情報要素、アウェイクウィンドウ情報要素、マルチバンド情報要素を含むリレー性能ステーション情報フィールドのフレームフォーマット120を示す。
【0025】
ソース及び宛先無線ステーションは、ビームフォーミングトレーニング及び/または候補無線リレーステーションとの無線チャネル測定のために、伝送機会(Transmit Opportunity:TXOP)またはサービス期間(Service Periode:SP)を獲得するために試みる間に、候補無線リレーステーションの存在期間及び動作帯域情報を判断するために前記情報を使う。
【0026】
さらに、各候補無線リレーステーションの動作及び状態情報は、発見/トレーニングプロセス以前及び発見/トレーニングプロセス中にリレーとしての役割を行う候補無線リレーステーションの選好度及び適合性を定める時に使える。PCP/APからのリレー可能リストに基づいた候補無線リレーステーションの発見は、完全な必要はない。
【0027】
<リレー選択の手続き>
一実施形態で、リレー選択プロセスは、ソース無線ステーションがリレー検索要請フレームをPCP/APに伝送することから始まり、ソース無線ステーションが候補リレーステーション指向性無線リンク(例えば、無線チャネルを通じるビームフォーミングによって設けられた指向性無線リンク)にかけて無線チャネル測定結果を集め、リレー無線ステーションを選択することで終わる。指向性無線リンクの例は、リレーステーションと宛先無線ステーションとの間の指向性無線リンク(リレー宛先リンク)、またはリレーステーションとソース無線ステーションとの間の指向性無線リンク(リレーソースリンク)を含む。
【0028】
本発明の実施形態は、ソース無線ステーション、宛先無線ステーション、リレー無線ステーション及びPCP/APのうちリレー選択を通じる設定及び進行のために、レスポンダ認知(Responder−Aware)リレー選択プロセスを提供する。一実施形態として、レスポンダは、特にリレー選択のためのビームフォーミングトレーニング及びリレーリンク測定を含むリレー選択プロセスを知らせる(例えば、メッセージを通じて)。このように、リレー選択プロセスのレスポンダは、リレー選択プロセスのための関連情報を収集し、ビームフォーミングトレーニングの終了段階の最後及びリレー通信リンク測定段階の最後のソース(イニシエータ)にフィードバック(報告)する。一実施形態として、リレーステーションとソース無線ステーションとの間、またはリレーステーションと宛先無線ステーションとの間の指向性通信のための無線チャネル(例えば、ビームフォーミングを通じる)は、リレー(中継)通信リンクを示す。
【0029】
<ソース誘導のリレー選択の手続き>
本発明の一実施形態によれば、リレー選択プロセスの意思決定者(Decision Maker)及び中央ハブ(Central Hub)は、ソース無線ステーションである。本発明の一実施形態によって、一例のソース誘導のリレー選択プロセス200が
図4に示される。リレー選択プロセスは、
図4に示されたものに制限されず、いろいろな変化が推論される。例えば、当業者が認知できるような、本発明の一実施形態によって相応するPCP/AP誘導のリレー選択プロセスが推論される。
【0030】
図4を参照すれば、もしソース無線ステーション(すなわち、ソースSTA)がネットワークでの基本サービスセット(Basic Service Set:BSS)内の少なくとも一つの候補無線リレーステーション(すなわち、リレー候補STA)が分からないか、または認知できなければ、プロセスブロック201で、ソース無線ステーションはリレー検索要請をPCP/AP(すなわち、PCPまたはAP)に送ることでリレー選択プロセスを始める。プロセスブロック202で、PCP/APは、以上の
図2ないし
図3に関する説明のように、候補無線リレーステーションに対応するリレー性能及び動作状態情報と共に、候補無線リレーステーションのリストを含むリレー検索応答フレームで応答する。もし、ソース無線ステーションがBSS内の使用可能な候補無線リレーステーションに関する十分な知識を持っていれば、ソース無線ステーションは、リレー検索要請プロセスブロック201及び202を省略する。
【0031】
与えられた状態及び性能情報はソース無線ステーションで使用でき、ソース無線ステーションは、好む候補無線リレーステーションの部分集合(Subset)を区分して選択する。前記の状態及び性能情報は、プロセスブロック202内のPCP/APから受信した情報、または候補無線リレーステーションとソース無線ステーションとの間に維持されるリレー通信リンクを存在させるための情報のようなローカル情報を含む。
【0032】
プロセスブロック203で、ソース無線ステーションは、宛先無線ステーションが考慮できるように、前記好む候補無線リレーステーションのリストを含むリレー選択要請フレームを宛先無線ステーション(すなわち、宛先STA)に送ることで、リレー選択要請を始める。リレー選択要請フレームは、ソース無線ステーションで使用可能な部分集合のソース状態(Status)及び性能(Capability)情報(PCP/APからソース無線ステーションに提供された前記リレー検索応答フレーム内の部分集合の情報のような)を含む。
【0033】
もしソース及び宛先無線ステーションが、それら間の指向性通信のために既に互いにビームフォーミングトレーニングを行った場合、ソース無線ステーションは、リレー選択要請フレームを宛先ステーションに直接伝送でき、それより応答を受信する。他の場合、ソース無線ステーションは、PCP/APを通じてリレー選択要請フレームを宛先無線ステーションに伝送し、宛先無線ステーションは、PCP/APを通じてソース無線ステーションに応答を取り戻す。
【0034】
本発明の一実施形態として、プロセスブロック204で、宛先無線ステーションは、リレー選択要請フレームを受信したことを知らせるか(Acknowledge:ACK)、または、特定状態コードまたは理由コード(Reason Code)が収められた部分集合またはすべての好む候補無線リレーステーションを断る応答フレームを伝送する。このように、ソース及び宛先無線ステーションは、ソース及び宛先無線ステーション両方のための好適なリレー無線ステーションの選択のために協業する。リレー選択要請フレーム及び応答交換は、ソースと宛先無線ステーションとの間で直接行われるか、またはPCP/APを経由する。
【0035】
プロセスブロック204で、もし宛先STAが少なくとも一つの好む候補無線リレーステーションを受け取る場合、プロセスブロック205で、ソース無線ステーションは、それぞれの受け取った(Accpeted)無線リレーステーションと必要なビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定プロセスを行う。同様に、プロセスブロック206で、宛先無線ステーションは、それぞれの受け取ったリレーステーションと必要なビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定プロセスを行う。このようなビームフォーミングトレーニングは、周知のビームフォーミングプロトコルにより、競争基盤区間(Contention−Based Period:CBP)の間に、またはPCP/APからSPを要請することで行われる。SPは、周知のチャネルタイム予約メカニズムを使うことで獲得されたチャネルタイムブロックである。
【0036】
本発明の一実施形態として、それぞれの受け取った無線リレーステーションとのビームフォーミングトレーニング以前に、ソース無線ステーションまたはPCP/APは、要請されていない(unsolicited)リレー検索応答及び/または拡張スケジュール要素内のビームフォーミングトレーニングスケジューリング情報を無線ステーションに伝送することで、各無線リレーステーションにリレー選択プロセスについて知らせる。リレーステーションがリレー選択プロセスについて認識したため、各無線リレーステーションはソース無線ステーションに、リレーステーションとソース無線ステーションとの間に存在するビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定結果だけではなく、リレーステーションと宛先無線ステーションとの間に存在するビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定結果をフィードバックする。
【0037】
他の実施形態として、ソース無線ステーションは、好むリレーステーションのために候補無線リレーステーションを選ぶ必要がない。この場合、ソース無線ステーション及び宛先無線ステーションとの間のリレー選択要請及び応答は、PCP/APと宛先無線ステーションとの類似した手続きによって代替される。具体的に、PCP/APは、リレー検索要請及びリレー選択要請を、候補無線リレーステーションのリストと共に宛先無線ステーションに伝達し、宛先無線ステーションは、ソース無線ステーションに提供するために応答またはACKを、受け取ったリレーステーション(Accepted Relay STAtion)と共にPCP/APに送る。
【0038】
他の実施形態として、PCP/APは、候補無線リレーステーションのリスト及び要請されていないリレー選択応答を宛先無線ステーションに伝達または伝送するので、(以後、PCP/APはソース無線ステーションに送る)、宛先無線ステーションがリレー選択応答またはACKをPCP/APに送る必要がない。
【0039】
図4を参照すれば、プロセスブロック205で、ソース無線ステーションは、それぞれの受け取ったリレーステーションとソース無線ステーションとの間(すなわち、リレーソースリンクまたはリレーイニシエータリンク)の無線通信リンクについて必要なビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定を行い、それぞれの受け取ったリレーソースリンクについてのビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定についての結果に関する情報を収集する。
【0040】
プロセスブロック206で、宛先無線ステーションは、それぞれの受け取ったリレーステーションと宛先無線ステーションとの間(すなわち、リレー宛先リンクまたはリレーレスポンダリンク)の無線通信リンクについて必要なビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定を行い、それぞれの受け取ったリレー宛先リンクについてのビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定についての結果に関する情報を収集する。
【0041】
宛先無線ステーションがそれぞれの受け取ったリレー宛先リンクについて必要なビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定を完了した時、プロセスブロック207で、宛先無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定報告をソース無線ステーションに送り、プロセスブロック208で、ソース無線ステーションから宛先無線ステーションに送ったACKフレームが後続する。複数のリレーチャネル測定報告は、各リレー宛先リンクについてのビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定結果を含む。
【0042】
他の実施形態として、ソース無線ステーションは、複数のリレーステーションは複数のリリーにチャネル測定要請を宛先ステーションに送り、宛先無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定報告を無線ステーションに取り戻す。
【0043】
プロセスブロック209で、ソース無線ステーションは、宛先無線ステーションによって受け取った無線ステーションのうち好適なリレー無線ステーションを選択するために、各リレーソースリンクについてのソース無線ステーション自体の情報と共に、宛先無線ステーションからの各リレー宛先リンクのための複数のリレーチャネル測定報告内の情報を使う。次いで、ソース無線ステーションは、選択された無線リレーステーション及びリレーリンクを設定するために、宛先無線ステーションに、選択された無線リレーステーション情報を送る。
【0044】
他の実施形態として、本発明は、以上で説明したソース無線ステーション誘導のリレー選択プロセスと同等な宛先無線ステーション誘導のリレー選択プロセスを提供する。
【0045】
リレーステーションが選択された後、ソース及び宛先無線ステーションは選択されたリレーステーション及びリレーの手続きを設定し、選択されたリレーステーションを通じ、かつ指向性無線リンクを通じてデータ(例えば、オーディオ/ビデオデータ)を通信する。
【0046】
<PCP/AP誘導のリレー選択の手続き>
他の実施形態として、本発明は、PCP/AP(PCPまたはAP)誘導のリレー発見及び選択プロセスを提供し、リレー選択プロセスの意思決定者及び中央ハブは、PCP/APである。本発明の一実施形態によって、一例のソース誘導のリレー選択プロセス250が
図5に示され、後述される。
【0047】
もし、ソース無線ステーション(ソースSTA)が少なくとも一つの候補無線リレーステーション(すなわち、リレー候補STA)が分からないか、または認知できなければ、プロセスブロック251で、ソース無線ステーションは、リレー検索要請をPCP/AP(すなわち、PCPまたはAP)に送ることでリレー選択プロセスを始める。プロセスブロック252で、PCP/APは、候補無線リレーステーションに対応するリレー性能及び動作状態情報と共に、候補無線リレーステーションのリストを含むリレー検索応答フレームに応答する(以上の
図2ないし
図3に関してさらに説明される)。もし、ソース無線ステーションが、BSS内の使用可能な候補無線リレーステーションについて十分な知識を持っていれば、ソース無線ステーションは、リレー検索要請プロセスブロック251及び252を省略する。
【0048】
与えられた状態及び性能情報は、ソース無線ステーションで使用でき(候補無線リレーステーションとソース無線ステーションとの間に維持されるリンクを存在させるための情報のような、受信された情報及び/またはローカル情報を含み)、ソース無線ステーションは、好む候補無線リレーステーションの部分集合を区分して選択する。
【0049】
プロセスブロック253で、ソース無線ステーションは、好む候補リレーステーションを考慮してPCP/APに選択要請フレームを送る。リレー選択要請フレームは、ソース無線ステーションのみで使用可能なリレーリンクに関するローカル情報を含む。リレー選択要請を受信した後、プロセスブロック254でPCP/APは要請受信を確認し、プロセスブロック255で、リレー選択要請フレームを好む候補リレーステーションのリストと共に宛先無線ステーションに伝達する。プロセスブロック256で、宛先無線ステーションは、リレー選択ACKフレームで応答する。PCP/APは、ソース−リレーとリレー宛先リンクとの間のビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定のための時間を割り当てるためにブロック257を進行させるか、または、ソース及び宛先ステーションがCBP内で、好む候補リレーステーションとビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定を行うことを要請するためにブロック258を進行する。
【0050】
他の実施形態として、ソース無線ステーションは、好むリレーステーションのために候補無線リレーステーションを選ぶ必要がなく、リレー検索要請及びリレー選択要請は、ソース無線ステーションとPCP/APとの間のリレー選択要請及びACKがなくなるように結合される。
【0051】
図4のプロセスブロック205及びブロック206と同様に、
図5のプロセスブロック259及び260で、ソース及び宛先無線ステーションは、プロセスブロック256で宛先リレーステーションにより受け取った候補リレーステーションのためのリレー宛先リンク及びリレーソースリンクにおいて必要なビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定を完了する。
【0052】
プロセスブロック261で、宛先無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定報告をPCP/APに伝送し、プロセスブロック262で、PCP/APによって宛先無線ステーションに送られたACKフレームが後続する。プロセスブロック263で類似して、ソース無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定報告をPCP/APに伝送し、プロセスブロック263で、PCP/APによってソース無線ステーションに伝送されたACKフレームが後続する。
【0053】
他の実施形態として、PCP/APは、ソース及び宛先ステーションが受け取ったリレーステーションと必要なトレーニング及び測定を行うためにチャネル時間を計画し、PCP/APは、ソース及び宛先無線ステーションから複数のリレーチャネル測定報告を要請し、ソース及び宛先無線ステーションは、PCP/APにリレーソース、リレー宛先ビームフォーミングトレーニング及びチャネル測定結果を含む複数のリレーチャネル測定報告をそれぞれ取り戻す。
【0054】
他の実施形態として、ソース無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定要請を宛先無線ステーションに送り、次いで、宛先無線ステーションは、複数のリレーチャネル測定報告をPCP/APに送る。
【0055】
プロセスブロック265で、PCP/APは、次いで、ソース及び宛先無線ステーションから受信された複数のリレーチャネル測定報告を、受け取ったリレーステーションのうち一つのリレーステーションを選択するために使う。PCP/APはまた、リレーリンクが設定される時にソース及び宛先無線ステーションに、選択されたリレーステーションに関する情報を送る。他の実施形態として、PCP/APはまた、チャネル測定結果に基づいてリレーステーションとして選択される。
【0056】
リレーステーションが選択された以後、ソース及び宛先無線ステーションは、選択されたリレーステーションを通じ、かつ指向性無線リンクを通じて選択されたリレーステーション及び通信データ(例えば、オーディオ/ビデオデータ)とリレー手続きを設定する。
【0057】
<リレーステーションによるリレー協業の終了>
本発明の一実施形態によれば、選択されたリレーステーションはリレー動作に参与し、リレーリンク設定プロセス(前述した)によるソース及び/または宛先ステーションにリレーサービスを提供する。次いで、リレーステーションの状態及び活動が変化することで(例えば、リレーとしての役割を所望しないか、または、これ以上リレーステーションとして実現可能なオプションではない場合)、リレーステーションはこのようなリレーサービスを終了(中断)する。このように、リレーステーションは、ソース及び/または宛先及び/またはPCP/APに、リレーステーションがリレーサービスを終了するということを知らせるために、終了アクションフレーム(例えば、リレー解除フレーム)のようなリレー終了信号を伝送することで、リレー動作の参与を中断させる。これは、リレーサービス動作を提供するために、リレー可能なステーションのためのさらに高いインセンティブを提供する。
【0058】
図6は、本発明の一実施形態によるリレーステーションによって引き起こされた(Triggered)リレー協業の終了のための事例示プロセス350を示す。プロセスブロック351で、リレーステーション(Relay STA)は、ソースSTA、PCP/AP、宛先STAとの関係において、リレーステーションによるリレー動作の終了をPCP/APに知らせるために、リレー解除フレームをPCP/AP(すなわち、PCPまたはAP)に送る。最初のシナリオで、プロセスブロック352では、PCP/APがリレーステーションにACKを伝送する。プロセスブロック353で、リレーステーションは、リレーステーションによるリレー動作の終了をソースSTAに知らせるために、リレー解除フレームをソースステーションに伝送する。
【0059】
プロセスブロック354で、ソースSTAは、ACK信号をリレーステーションに伝送する。プロセスブロック355で、リレーステーションは、リレーステーションによるリレー動作の終了を宛先STAに知らせるために、リレー解除フレームを宛先STAに伝送する。プロセスブロック356で、宛先STAは、リレーステーションにACK信号を取り戻す(Back)。このようにリレーステーションは、ソースSTA、PCP/AP及び宛先STAとの関係で関係動作を解除する。
【0060】
第2のシナリオで、プロセスブロック352の以後、プロセッサブロック353〜356の代りにプロセスブロック357〜360が具現され、プロセスブロック357では、PCP/APは、リレーステーションによるリレー動作の終了をソースSTAに知らせるために、リレー解除フレームをソースSTAに伝送する。プロセスブロック358では、ソースステーションがPCP/APにACK信号を再び伝送する。さらにプロセスブロック359で、PCP/APは、リレーステーションによるリレー動作の終了を宛先STAに知らせるために、リレー解除フレームを宛先STAに伝送する。プロセスブロック360で、宛先STAは、PCP/APにACK信号を再び伝送する。このようにリレーステーションは、ソースSTA、PCP/AP及び宛先STAとの関係で関係動作を解除する。
【0061】
本発明の他の実施形態として、前記2つのシナリオのように、ソースSTAと宛先STAとの間のリレー設定を完全に解除する代りに、ソースSTA及び宛先STAは、リレー選択手続き中の以前のビームフォーミングトレーニング及び/またはチャネル測定結果に基づいて互いに異なるリレーステーションを選択する。ソースSTAは、リレー動作の継続中に、現在リレーステーションがソースSTA及び宛先STAのためのリレー動作の参与を終了するように定めれば、現在リレーステーションを代替するために、いつでもバックアップリレーステーションを維持する。
【0062】
図7は、本発明の一実施形態によるリレーステーション発見及び選択を提供する無線通信システム300の一具現例のブロックダイアグラムを示す。システム300は、無線近距離ネットワーク内の無線PCP/AP 102及びソース無線ステーション(ソースSTA)104S、宛先無線ステーション(宛先STA)104D、少なくとも一つの無線リレーSTA 104Rを含む無線ステーション104(例えば、
図1のSTA1、…、STAn)を含む。
【0063】
一実施形態で、ネットワーク300は、ネットワーク内の無線デバイス/ステーション間の無線通信のためのフレーム構造を具現する。フレーム構造は、メディア接続制御(Media Access Control:MAC)階層及び物理(Physical:PHY)階層内のパケット伝送に使われる。各無線ステーションは、MAC階層及びPHY階層を含む。MAC階層は、MACプロトコルデータユニット(MAC Protocol Data Unit:MPDU)を構成するために、データペイロドデータを含むデータパケットを受信し、MACヘッダを付け加える。MACヘッダは、ソースアドレス(Source Address:SA)及び宛先アドレス(Destination Address:DA)のような情報を含む。MPDUは、PHYサービスデータユニット(PHY Servcie Data Unit:PSDU)の一部であって、PHYヘッダ(例えば、PHYプリアンブル)を付け加えるために、かつPHYプロトコルデータユニット(PHY Protocol Data Unit:PPDU)を構成するために、AP内のPHY階層に伝送される。PHYヘッダは、コーディング/変調方式を含む送信方式を定めるためのパラメータを含む。
【0064】
詳細には、ソースSTA 104Sは、PHY階層301及びMAC階層302を含む。MAC階層302は、本明細書に記載の本発明の実施形態によって、ソースSTA 104Sでリレーの発見及び選択を具現するリレー選択モジュール303を含む。
【0065】
宛先STA 104Dは、PHY階層311及びMAC階層312を含む。MAC階層312は、本明細書に記載の本発明の実施形態によって、ソースSTA 104Dでリレーの発見及び選択を具現するリレー選択モジュール313を含む。
【0066】
各リレーSTA 104Rは、PHY階層321及びMAC階層322を含む。MAC階層322は、本明細書に記載の本発明の実施形態によるリレー開始及びリレー解除動作を含むリレー動作を具現するリレーモジュール323を含む。
【0067】
PCP/AP 102は、PHY階層331及びMAC階層332を含む。MAC階層332は、他の動作中、PCP/APの典型的な機能を具現する制御モジュール323を含む。MAC階層332は、本明細書に記載の本発明の実施形態によってPCP/APでリレーの発見及び選択を具現するリレー発見及び選択モジュール334をさらに含む。
【0068】
本発明の実施形態によれば、ネットワーク300で各候補リレーステーションの関連機能及び動作情報は、リレー設定段階前にソース、宛先、及びPCP/APステーションの間に分配されるので、リレー選択プロセスに関する非効率性及びオーバヘッドを回避できる。リレー候補の発見及び選択プロセッサは、存在するローカル情報をさらに柔軟に活用するために、ソースSTA 104S、宛先STA 104DまたはPCP/AP 102によって誘導される。本発明の実施形態は、ソース及び宛先STA 104S及び104Dが、リレー選択プロセス以前にリレーステーション及びビームフォーミングトレーニングされたダイレクトリンクを持っていても、そうでなくても有用である。本発明の実施形態はさらに、ソース及び宛先ステーション104S及び104Dが互いに直接通信しない時にも有用である。
【0069】
ソースSTA 104Sと宛先STA 104Dとの間のリレー動作で選択されたリレーSTA 104Rの参与は拘束力がなく(non−binding)、選択されたリレーSTA 104Rは、選択されたリレーステーションの裁量によって該リレー機能を中断できる。これは、リレーステーションの協業時にさらに高い柔軟性及び刺激(Incentive)を提供する。一実施形態として、バックアップリレー無線ステーションは、現在選択されたリレーステーションが離れる場合に、ソース無線ステーション及び宛先無線ステーションのために常に維持される。
【0070】
一実施形態として、リレー動作のためにリレーステーションの選択を所望するソース無線ステーションは、設定プロセスに進行する前に各候補リレー無線ステーションのバッファリング性能を含む情報(パラメータ)を使う。これらのパラメータは、リレー選択プロセスの決定要素の役割だけではなく、選択された無線リレーステーションにおいてバッファオーバフローのような誤った動作を回避するための動作パラメータの役割を行う。
【0071】
本明細書に記載の本発明の実施形態は、IEEE 802.11無線通信プロトコルに関連している。本発明の実施形態は、無線近距離ネットワーク(Wirless Local Area Network:WLAN)、ミリ波(mmWave)、IEEE 802.11ad無線ネットワーク、無線ギガビットアライアンス(Wirless Gigabit Alliance:WiGig)無線ネットワークなどの無線ネットワークにおいて有用である。一実施形態として、本発明の実施形態による
図7(及び
図1)内の無線ステーションは、アンテナトレーニング及びビームフォーミング(例えば、60GHz RF帯域)による指向性通信の実行が可能である。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態を具現するときに有用なコンピュータシステム10を含む情報プロセッシングシステムを示す上位レベルのブロックダイアグラムである。
【0073】
コンピュータシステム10は、少なくとも一つのプロセッサ11を備え、さらに電気的ディスプレイデバイス12(グラフィック、テキスト及び他のデータたちをディスプレイするための)、メインメモリ13(例えば、RAM)、保存デバイス14(例えば、ハードディスクドライブ)、脱着自在の保存デバイス15(例えば、脱着自在の保存ドライブ、脱着自在のメモリモジュール、マグネチックテープドライブ、光ディスクドライブ、コンピュータソフトウェア及び/またはデータが保存されているコンピュータで読み取り可能な記録媒体)、ユーザインターフェース16(例えば、キーボード、タッチスクリーン、キーパッド、ポインティングデバイス)、及び通信インターフェース17(例えば、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネット(登録商標)カードなど)、通信ポートまたはパソコンメモリカード国際協会(Personal Computer Memory Card Association:PCMCIA)スロット及びカード)をさらに備える。通信インターフェース17は、コンピュータシステムと外部デバイスとの間にソフトウェア及びデータを伝送させる。システム10は、前述されたデバイス/モジュール11ないし17が連結された通信インフラストラクチャ18(例えば、通信バス、クロス−オーバ・バーまたはネットワーク)を備える。
【0074】
通信インターフェース17を通じて送信される情報は、信号を運び、有線またはケーブル、光ファイバ、電話線、携帯電話リンク、周波数リンク及び/または他の通信チャネルを用いて具現される通信リンクを通じて電気的、電磁気的、光学的、または通信インターフェース17によって受信される他の信号のような信号の形態である。本明細書のブロックダイアグラム及び/またはフローチャートを示すコンピュータプログラム指示語は、コンピュータ、プログラム化できるデータプロセッシング装置、またはコンピュータで具現されるプロセスを生産するために一連の動作を引き起こすプロセッシングデバイスに積載される。
【0075】
本発明の実施形態は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図面及び/またはブロックダイアグラムを参照して説明された。図面/ダイアグラムの各ブロック、またはそれらの組み合わせは、コンピュータプログラム指示語によって具現される。機械指示語を生産するためにコンピュータプログラム指示語が提供され、このような指示語がプロセッサを通じて実行され、フローチャート及び/またはブロックダイアグラム内の特定された機能/動作を具現するための手段を生成する。フローチャート/ブロックダイアグラムは、本発明の実施形態を具現するハードウェア及び/またはソフトウェアモジュールまたはロジッグで示すことができる。代案的な実施形態として、ブロック内に知られている機能は、図面の順序とは異なって、または同時に発生する。
【0076】
コンピュータプログラム媒体、コンピュータ使用可能な媒体、コンピュータで読み取り可能な媒体、及びコンピュータプログラム製品という用語は、一般的にメインメモリ、第2メモリ、脱着自在のドライブ、ハードディスクドライブに設けられたハードディスク及び信号のようなメディアを示す。このようなコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムにソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータシステムが、コンピュータで読み取り可能な媒体からデータ、指示語、メッセージまたはメッセージパケット及び他のコンピュータで読み取り可能な情報を読み取るように許す。例えば、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、ROM(Read Only Memory)フラッシュメモリ、ディスクドライブメモリ、CD−ROM及び他の永久的な保存装置のような不揮発性メモリを含む。例えば、コンピュータシステム間のデータ及びコンピュータ指示語のような情報の運搬に有用である。コンピュータプログラム指示語は、フローチャート及び/またはブロックダイアグラムブロックまたはブロック内に特定された機能/動作を具現する指示語を含む製品を生成する、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が指示語を保存するように、コンピュータ、他のプログラム化できるデータ処理装置または特別な方式の機能のための他の装置を指示できる、コンピュータで読み取り可能な媒体内に保存される。
【0077】
コンピュータプログラム(すなわち、コンピュータ制御ロジッグ)は、メインメモリ及び/または第2メモリ内に保存される。コンピュータプログラムも通信インターフェースを通じて受信される。このようなコンピュータプログラムは実行される時、コンピュータシステムをして本明細書で説明された特徴を行えるようにする。特に、コンピュータプログラムは実行される時、プロセッサまたはマルチコアプロセッサをしてコンピュータシステムの特徴を行えるようにする。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムのコントローラと表される。
【0078】
当業界で周知のように、本発明による本明細書で前述した例示構造は、プロセッサによって実行されるためのプログラム命令語、ソフトウェアモジュール、マイクロコード、コンピュータで読み取り可能なメディアであるコンピュータプログラム商品、論理回路、アプリケーション特定集積回路、ファームウェア、家電製品などのように、無線装置、無線伝送器/受信器、無線ネットワークなどでいろいろな方式で具現される。さらに、本発明の実施形態は、完全にハードウェアで形成された実施形態、完全にソフトウェアで形成された実施形態またはハードウェア及びソフトウェア構成要素ともを含む実施形態である。
【0079】
たとえ本発明は特定バージョンを参照して記載されたとしても、他のバージョンも可能である。したがって、請求項の範囲は明細書に含まれた明細書で好まれるバージョンによって制限されるものではない。
(付記1)
無線リレーを使う無線通信媒体を通じる無線通信方法において、
無線リレーを使って無線ステーション間の通信をリレー(Relaying)する段階と、
無線ステーション間の通信のリレーを終了(Terminating)する段階と、を含み、
前記無線リレーは、無線通信ステーション間の通信のリレー終了を引き起こす(Trigger)ことを特徴とする無線通信方法。
(付記2)
前記通信のリレーを終了する段階は、
前記無線リレーが、前記無線リレーによるリレー動作の終了を少なくとも一つの無線ステーションに知らせるためにリレー終了信号を伝送する段階を含むことを特徴とする付記1に記載の無線通信方法。
(付記3)
無線リレーを通じて無線で通信するイニシエータ無線ステーション及びレスポンダ無線ステーションをさらに含み、
前記無線リレーは、前記イニシエータ無線ステーションと前記レスポンダ無線ステーションとの通信をリレーすることを特徴とする付記2に記載の無線通信方法。
(付記4)
前記リレー通信を終了する段階は、
前記無線リレーがリレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送する段階と、
前記無線リレーがリレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送する段階と、をさらに含むことを特徴とする付記3に記載の無線通信方法。
(付記5)
前記リレー通信を終了する段階は、
前記無線リレーがコーディネータ無線ステーションにリレー終了信号を伝送する段階と、
リレー終了信号に対する応答として、前記コーディネータ無線ステーションが前記イニシエータ無線ステーションにリレー終了信号を伝送する段階、及び前記コーディネータ無線ステーションが前記レスポンダ無線ステーションにリレー終了信号を伝送する段階と、をさらに含むことを特徴とする付記3に記載の無線通信方法。
(付記6)
前記イニシエータ無線ステーションは、ソース無線ステーションを含み、
前記レスポンダ無線ステーションは、宛先無線ステーション(Destination Wireless Station)を含むことを特徴とする付記3に記載の無線通信方法。
(付記7)
前記無線リレー、前記ソース無線ステーション及び前記宛先無線ステーションは、ミリ波(Millimeter−Wave)周波数帯域無線ネットワークで動作することを特徴とする付記3に記載の無線通信方法。
(付記8)
前記無線リレーは、リレー可能無線ステーションを含むことを特徴とする付記6に記載の無線通信方法。
(付記9)
バックアップリレーを維持する段階と、
前記無線リレーによるリレー動作の終了以後、前記ソース無線ステーションと前記宛先無線ステーションとの間で続く通信を無線でリレーするために、前記バックアップリレーを使う段階と、をさらに含むことを特徴とする付記3に記載の無線通信方法。
(付記10)
無線ステーション間の情報をリレーする段階は、
複数の候補無線リレーのうち一つの無線リレーを選択する段階と、
前記選択された無線リレーを通じる無線ステーション間の無線通信のために、前記選択された無線リレーを使ってリレー動作を設定する段階と、
無線ステーション間の無線通信のために、無産通信媒体を通じて前記選択された無線リレーに無線通信の伝送を始める段階と、を含むことを特徴とする付記1に記載の無線通信方法。
(付記11)
前記選択された無線リレーは、ウェークアップスケジュール、アウェイクウィンドウ及びマルチバンド情報を含むリレー動作パラメータを持つことを特徴とする付記1に記載の無線通信方法。
(付記12)
無線通信ステーションにおいて、
無線ステーション間の通信をリレーするリレーモジュールと、
無線通信媒体を通じて情報を通信する物理(Physical:PHY)通信階層と、を含み、
前記リレーモジュールは、前記通信のリレー終了を引き起こすことで、前記無線ステーション間の通信のリレーを終了することを特徴とする無線通信ステーション。
(付記13)
前記リレーモジュールは、前記無線リレーによるリレー動作の終了を少なくとも一つの無線ステーションに知らせるために、リレー終了信号を伝送することで通信のリレーを終了することを特徴とする付記12に記載の無線通信ステーション。
(付記14)
イニシエータ無線ステーション及びレスポンダ無線ステーションは、無線リレーを通じて無線で通信し、
前記無線リレーの前記リレーモジュールは、前記イニシエータ無線ステーションと前記レスポンダ無線ステーションとの通信をリレーすることを特徴とする付記13に記載の無線通信ステーション。
(付記15)
前記リレーモジュールは、リレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送し、リレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送することで通信のリレーを終了することを特徴とする付記14に記載の無線通信ステーション。
(付記16)
前記リレーモジュールが通信のリレーを終了することは、
前記リレー終了信号に対して応答するように、リレー終了信号をコーディネータ無線ステーションに伝送し、
前記コーディネータ無線ステーションは、リレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送し、
前記コーディネータ無線ステーションは、リレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送することを特徴とする付記14に記載の無線通信ステーション。
(付記17)
前記無線通信ステーション、前記イニシエータ無線ステーション及び前記レスポンダ無線ステーションは、ミリ波周波数帯域無線ネットワーク内で動作することを特徴とする付記14に記載の無線通信ステーション。
(付記18)
前記無線通信ステーションは、リレー可能な無線ステーションを含むことを特徴とする付記12に記載の無線通信ステーション。
(付記19)
前記無線通信ステーションは、ウェークアップスケジュール、アウェイクウィンドウ及びマルチバンド情報を含むリレー動作パラメータを持つことを特徴とする付記12に記載の無線通信ステーション。
(付記20)
無線通信システムにおいて、
複数の無線ステーションと、
無線ステーション間の通信をリレーするリレーモジュールと、
無線通信媒体を通じて情報を通信する物理(PHY)通信階層を含む無線リレーステーションと、を含み、
前記リレーモジュールは、前記通信のリレー終了を引き起こすことで前記無線ステーション間の通信のリレーを終了することを特徴とする無線通信システム。
(付記21)
前記リレーモジュールは、前記リレーモジュールによるリレー動作の終了を少なくとも一つの無線ステーションに知らせるために、リレー終了信号を伝送することで通信のリレーを終了することを特徴とする付記20に記載の無線通信システム。
(付記22)
イニシエータ無線ステーション及びレスポンダ無線ステーションは、前記無線リレーステーションを通じて無線で通信し、
前記無線リレーステーションの前記リレーモジュールは、前記イニシエータ無線ステーションと前記レスポンダ無線ステーションとの通信をリレーすることを特徴とする付記21に記載の無線通信システム。
(付記23)
前記リレーモジュールは、リレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送し、
前記リレーモジュールは、リレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送することで、通信のリレーを終了することを特徴とする付記22に記載の無線通信システム。
(付記24)
前記リレーモジュールが通信のリレーを終了することは、
前記リレー終了信号に対して応答するようにリレー終了信号をコーディネータ無線ステーションに伝送し、
前記コーディネータ無線ステーションは、リレー終了信号を前記イニシエータ無線ステーションに伝送し、
前記コーディネータ無線ステーションは、リレー終了信号を前記レスポンダ無線ステーションに伝送することを特徴とする付記22に記載の無線通信システム。
(付記25)
前記無線リレーステーション、前記イニシエータ無線ステーション及び前記レスポンダ無線ステーションは、ミリ波周波数帯域無線ネットワーク内で動作することを特徴とする付記22に記載の無線通信ステーション。
(付記26)
前記リレー無線ステーションは、リレー可能な無線ステーションを含むことを特徴とする付記22に記載の無線通信システム。
(付記27)
前記無線リレーステーションは、ウェークアップスケジュール、アウェイクウィンドウ及びマルチバンド情報を含むリレー動作パラメータを持つことを特徴とする付記20に記載の無線通信システム。
(付記28)
前記無線リレーによるリレー動作の終了以後、前記イニシエータ無線ステーションと前記レスポンダ無線ステーションとの間で続く通信を無線でリレーするように、バックアップ無線リレーステーションをさらに含むことを特徴とする付記20に記載の無線通信システム。