(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の間隙は前記複数の第1のプルーフマス櫛歯と前記複数の第1のステータ櫛歯との間の第1の静電容量を規定し、第2の間隙は前記複数の第2のプルーフマス櫛歯と前記複数の第2のステータ櫛歯との間の第2の静電容量を規定し、前記回転トルクを発生させる前記不平衡プルーフマスの線形面外加速度は、前記第1の静電容量および前記第2の静電容量を変化させる、請求項1に記載の閉ループ線形駆動加速度計。
【技術分野】
【0001】
加速度計などの従来の面外微小電気機械システム(MEMS)デバイスは、1つまたは複数のシリコンたわみを使用して、通常はガラスである基板に機械的に結合されかつ懸垂された1つまたは複数のシリコンプルーフマスを含むことができる。基板内部にエッチングされたいくつかの凹部によって、MEMSデバイスの選択された部分がMEMSデバイスの内部部分で自由に運動可能になる。ある種の設計では、プルーフマスを2つの基板の間にはさみ込むために基板をシリコン構造体の上方および下方に設けることができる。面外MEMSデバイスを使用して、プルーフマスの部分を変位させる、加えられた加速度の力を測定することによって面外線形加速度を求めることができる。
【0002】
本明細書でロータと呼ぶ加速度計のプルーフマスの可動部分、およびこれに隣接した本明細書でステータと呼ぶMEMSデバイスの固定部分は、間隙により隔てられている。通常、間隙は、プルーフマスロータがMEMSデバイスの加速度に応答して自由に運動するように空気または他の適切な気体で満たされている。プルーフマスロータと固定されたステータとの間の間隙は静電容量を規定する。
【0003】
開ループで動作されるMEMSデバイスでは、ステータに対するプルーフマスロータの運動によって誘起された静電容量の変化が検出可能である。検出された静電容量の変化に基づいて、MEMSデバイスの線形加速度の大きさが決定できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、面外線形加速度を検出する閉ループ線形駆動加速度計100の実施形態の一部分の上側斜視図である。閉ループ線形駆動加速度計100は、プルーフマス102と、第1のステータ104と、第2のステータ106と、基板108の部分とを含む。実施形態は微小電気機械システム(MEMS)技術を使用して製造される。
【0011】
Z軸に沿った面外線形加速度が振子式プルーフマス102を回転させる。動作の閉ループモードは、閉ループ線形駆動加速度計100が面外加速度を受けた時に、プルーフマス102の位置を概ね固定された位置に維持する。すなわち、例示の実施形態では、電圧が発生されステータ104および106に印加されて、線形加速度により引き起こされたねじり力を打ち消す。
【0012】
プルーフマス102は、プルーフマス102が(示されたY軸に対応する)示された回転軸110の周りを回転できるように基板108の上方に懸垂される。閉ループ線形駆動加速度計100は、交換可能に、振子式加速度計100と呼ばれてもよい。
【0013】
固定具112が基板108に接合される。いくつかの実施形態では、固定具112は基板108に接合された(および/または図示しない上部基板に接合された)機械的デバイス層(図示せず)の部分であってよい。
【0014】
たわみ部材114は、プルーフマス102を、固定具112を介して基板108に可撓的に結合する。したがって、たわみ部材114は、X軸およびY軸に沿ったプルーフマス102の運動を概ね制限するが、面外加速度(Z軸に沿った加速度)に応答してY軸回りの回転を許容する。いくつかの実施形態で、たわみ部材114は、電気信号がプルーフマス102からピックオフされ、および/またはプルーフマス102に印加されるようにプルーフマス102への電気的接続性を提供する。
【0015】
例示の実施形態で、ステータ104、106は、これらステータ104、106がプルーフマス102に対して固定された位置に保持されるように基板108に接合される。いくつかの実施形態では、ステータ104、106は追加的にまたは代替として上部基板(図示せず)に接合されてもよい。他の実施形態では、ステータ104、106は、基板108に接合された(および/または上部基板に接合された)機械的デバイス層(図示せず)の部分であってもよい。代替の実施形態で、ステータ104、106は、複数の切り離されたステータとして実装されてもよい。
【0016】
プルーフマス102の例示の実施形態は、プルーフマス102の第1の端部118に沿って形成された、第1の複数の対称的に構成されたプルーフマス櫛歯116を含む。さらに、第2の複数の対称的に構成されたプルーフマス櫛歯120が、プルーフマス102の反対側の第2の端部122に沿って形成される。例示のために、3本のプルーフマス櫛歯116、120だけが示される。実際には多くのプルーフマス櫛歯116、120が使用されよう。代替の実施形態で、ロータは別個のグループのロータ櫛歯116、120として実装されてもよい。
【0017】
第1のステータ104は、プルーフマス櫛歯116と交互配置された対応する数のステータ櫛歯124を含む。同様に、第2のステータ106は、プルーフマス櫛歯120と交互配置された、いくつかのステータ櫛歯126を含む。例示のため、4本のステータ櫛歯124および4本のステータ櫛歯126だけが示される。実際には多数のステータ櫛歯124、126が使用されよう。
【0018】
間隙128は、プルーフマス櫛歯116、120をそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126から隔てる。間隙128は少なくとも2つの機能を提供する。第1に、間隙128は、プルーフマス102がZ軸に沿った線形加速度に応答してその回転軸110の周りを回転できるように、隣接する櫛歯間に摩擦接触が存在しないような十分な大きさである。第2に、間隙128は、プルーフマス櫛歯116とステータ櫛歯124との間ならびにプルーフマス櫛歯120とステータ櫛歯126との間の静電容量を規定する。
【0019】
上述したように、プルーフマス102は、Z軸に沿った線形加速度に応答してその回転軸110の周りを回転する。プルーフマス102の回転軸110の周りの回転反応は、プルーフマス102の第1の部分130とプルーフマス102の第2の部分132との間の質量の不平衡によって引き起こされる。第1の部分130および第2の部分132は回転軸110によって画定される。部分130、132の質量が異なるために、プルーフマス102の線形加速度によって発生された第1の部分130に加えられる力は、第2の部分132に加えられる力とは異なることになる。(一般に、力は質量に加速度を乗じたものに等しいことが知られている。したがって、Z軸に沿った線形加速度は、それら部分の質量が異なることを考えれば、部分130、132に対して異なる力をもたらす。したがって、第1の部分130に作用する力と第2の部分132に作用する力の差異によって回転トルクが発生し、これは、プルーフマス102をその回転軸110の周りに回転させる傾向がある)。
【0020】
質量の不平衡は、様々な方法でまたはそれらを組み合わせて、部分130、132間で定義することができる。1つの実施形態においては、任意選択で、第1の部分130の長さが第2の部分132の長さよりも大きくされてよい。しかし、プルーフマス102の第1の端部118の位置が第2の端部122の位置よりも回転軸110からより遠くに離れることを考慮すると、端部118における関連する力のモーメントは端部122における力のモーメントとは異なることになる。したがって、閉ループ線形駆動加速度計100の実施形態は、1つまたは複数の印加電圧を介してリバランシング力を加える場合に、および/または面外加速度を決定する場合に、計算によりこの影響を考慮している。
【0021】
他の実施形態において、第1の部分130の長さは第2の部分132の長さと概ね同じである。それゆえ、プルーフマス102の端部118および122の回転軸110からの位置は概ね等しい。したがって、端部118および122における関連する力のモーメントも概ね等しいことになる。
【0022】
プルーフマス102の端部118および122の位置が回転軸110から概ね等距離にある実施形態の質量の不平衡は、1つまたは複数の異なる方法で生じさせることができる。
図1は、任意部分134が除去されたプルーフマス102を示す。プルーフマス102の一方の側からの材料の任意の除去は部分130、132間の質量の不平衡を作り出す。除去部分134は、プルーフマス102の内部に部分的に延在してよく、または、プルーフマス102を全体にわたって貫通して延在してもよい。いくつかの実施形態において、除去部分134はプルーフマス102の材料とは異なる密度を有する材料で任意に充填されてよい。除去部分134は、交換可能に、質量削減容積134または質量削減アパーチャ134と呼ぶことができる。
【0023】
図2は、閉ループ線形駆動加速度計100のプルーフマスの実施形態の底面側の斜視図である。除去部分134がプルーフマス102を貫通して延在する実施形態において、プルーフマス102の第1の部分130の基板108に隣接する表面積202は、第2の部分132の表面積204より小さい。表面積の差異は、部分130に及ぼす気体制動効果と部分132に及ぼす気体制動効果とに望ましくない不平衡をもたらす。いくつかの実施形態において、部分130、132間の気体制動効果の不平衡は計算によって求められる。
【0024】
図2に示した実施形態において、部分130、132間の気体制動効果の不平衡はプルーフマス102の底部から部分206を除去することによって任意に物理的に補償できる。除去部分206は、交換可能に、気体制動補償容積206と呼ぶことができる。除去部分206の面積は、プルーフマス102を貫いて延在する除去部分134と概ね等しい面積である。したがって、表面積202および204は、部分130、132に及ぼす気体制動効果が概ね同じになるように概ね等しくされる。
【0025】
代替として、または、付加的に、部分130、132間の質量の不平衡は、プルーフマス櫛歯116をプルーフマス櫛歯120より相対的に小さく(より小さな質量に)形成することによっても、もたらされる。すなわち、プルーフマス櫛歯120は、任意に、プルーフマス櫛歯116より大きな質量を有してよく、それによって、質量の不平衡を生じさせてもよい。間隙128がプルーフマス102の両端118および122で概ね等しくなるように間隙128の幾何学的配置を維持するために、ステータ櫛歯124をステータ櫛歯126よりも相対的に大きく(より質量を大きく)作ることができる。
【0026】
代替として、または、付加的に、部分130、132間の質量の不平衡は、プルーフマス102の側面端部に沿ってなど、プルーフマス102の複数部分を除去することによってもたらされてもよい。気体制動不平衡の影響は、対応する気体制動補償容積を使用することによって緩和できる。
【0027】
図3は、閉ループ線形駆動加速度計100の交互配置されたロータ歯とステータ歯の切欠き側面図である。
図3はプルーフマス櫛歯116とステータ櫛歯124との間のオフセットを示す。同様に、プルーフマス櫛歯120はステータ櫛歯126からオフセットされる。プルーフマス櫛歯116、120をステータ櫛歯124、126からオフセットさせることは、プルーフマス102をステータ104、106からオフセットさせることにより実装できる。他の実施形態で、適切なエッチングおよび/またはマイクロマシニング工程を使用して、オフセットをプルーフマス櫛歯116、120およびステータ櫛歯124、126の中に作り出すことができる。
【0028】
基板108の一部分が
図3に示される。任意の接地板302または他の適切な構造体が、プルーフマス櫛歯116、120およびステータ櫛歯124、126の概ね下方に基板108の上に配置される。接地接続部に結合された接地板302は浮遊容量を接地させる経路を提供し、それによって、閉ループ線形駆動加速度計100の線形性を向上させる。
【0029】
図4は、閉ループ線形駆動加速度計コントローラ400の実施形態の制御要素の構成図である。これに含まれるものは、プロセッサシステム402、メモリ404、加速度計制御インターフェース406、および出力インターフェース408である。プロセッサシステム402、メモリ404、加速度計制御インターフェース406、および出力インターフェース408は通信バス410に結合され、それによって上述の構成要素への接続性を実現している。閉ループ線形駆動加速度計100の代替形態では、上述の構成要素は異なる方法で互いに通信可能に結合されてよい。例えば、1つまたは複数の上述の構成要素はプロセッサシステム402に直接結合されてよく、あるいは中間の構成要素(図示せず)を介してプロセッサシステム402に結合されてもよい。メモリ404の領域412は、閉ループ線形駆動加速度計100を制御し閉ループ線形駆動加速度計100の線形加速度を決定するためのロジックを格納する。
【0030】
加速度計制御インターフェース406は、プルーフマス102およびステータ104、106に電気的に接続する複数のコネクタ414を含む。コネクタ414は、コントローラ400とプルーフマス102およびステータ104、106との間で電圧、電流および/または信号を伝送するように構成される。他の実施形態で、コネクタは異なる方法で接続されてよく、および/または、他の構成要素に接続されてよい。さらに、閉ループ線形駆動加速度計100の実際の構成に応じて、これより少ないまたは多くのコネクタが使用されてもよい。例えば、ステータ104、106は複数の別個のステータとして実装されてよく、したがって、追加のコネクタが必要とされよう。さらにまたは代替として、ロータは別個のグループのロータ櫛歯116、120として実装されてよく、したがって追加のコネクタが必要とされよう。
【0031】
出力インターフェース408は、決定された加速度情報を、これをさらに処理するデバイス(図示せず)に供給するように構成された1つまたは複数のコネクタ416を含む。例えば、加速度情報はディスプレイ上に表示され、リモートメモリに格納され、または、レポート等の中に印刷可能なテキスト形式で表されてよい。
【0032】
プロセッサシステム402は、動作の力のリバランシングモードとも呼ばれる動作の閉ループモードで閉ループ線形駆動加速度計100を動作させるように、領域412に常駐しているロジックを検索し実行するように構成される。
【0033】
動作の閉ループモードでは、閉ループ線形駆動加速度計100がZ軸のいずれの方向にも沿った面外加速度を受ける場合に、プルーフマス102の位置を概ね固定した位置に維持する。すなわち、閉ループ線形駆動加速度計コントローラ400は、線形加速度によって引き起こされたねじり力を打ち消すために、プルーフマス櫛歯116、120および/またはステータ櫛歯124、126に制御信号を発生するように構成される。例示の実施形態では、制御信号は印加電圧である。
【0034】
閉ループ線形駆動加速度計コントローラ400は、線形加速度によって引き起こされたねじり力を打ち消すように発生された制御信号に基づいて、線形加速度の大きさをも決定する。すなわち、線形加速度によって引き起こされたねじり力を打ち消すように加えられる制御信号は既知であるから、線形加速度の大きさをそれから決定することができる。
【0035】
例示の実施形態で、制御信号は、軸110の周りの回転の第1の方向に生じた回転トルクに応答して交互配置された櫛歯116、124に加えられる。他の制御信号が、軸110の周りの回転の第2の反対方向に生じた回転トルクに応答して交互配置された櫛歯120、126に加えられる。
【0036】
実際には、たわみ部材114がプルーフマス102のX軸またはY軸に沿った運動を概ね禁止するので、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の間隙は、概ね一定の値となる。したがって、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の静電容量は、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の容量性結合面積の関数である。
【0037】
上述したように、プルーフマス櫛歯116、120はステータ櫛歯124、126からオフセットされている。プルーフマス櫛歯116がそれぞれのステータ櫛歯124に対してより整列するように回転すると、プルーフマス櫛歯116とそれぞれのステータ櫛歯124との間の静電容量面積が増加する。(しかし、プルーフマス102は固定した構造体であるから、プルーフマス櫛歯120とそれぞれのステータ櫛歯126との間の静電容量面積は、それらが整列状態から外れるに応じて必然的に減少しよう)。
【0038】
プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の静電容量は、式(1)によって以下のように表わされる。
【0040】
式(1)で、εは自由空間の誘電率、L
cは櫛歯の長さ、xは櫛歯の重なりの厚さ、G
0は間隙、Nは櫛歯の数である。
以下の式(2)は、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の蓄積された容量性エネルギーを定義している。
【0042】
以下の式(3)および式(4)は、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の力を定義している。
【0044】
したがって、プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126とは、櫛歯間の引き寄せる力に方向を与えるためにオフセットされる。プルーフマス櫛歯116、120とそれらのそれぞれのステータ櫛歯124、126との間の力は、櫛歯間の重なりの量を増加させるように作用し、このことがまた静電容量を増加させる。(櫛歯が互いに面内にあるならば、その場合は、櫛歯のいかなる運動も静電容量を減少させるだけである)。
【0045】
式(4)は、発生される力が印加電圧の関数であることを示す。したがって、閉ループ線形駆動加速度計コントローラ400は、ステータ104、106への印加電圧を調整することによって、線形加速度によって引き起こされたねじり力を打ち消すことができる。
【0046】
便宜上、プルーフマス102は単一の構造体として示されている。いくつかの実施形態では、プルーフマス102は、適切な構造(図示せず)を用いてプルーフマス櫛歯116をプルーフマス櫛歯120から電気的に絶縁させるように構成できる。例えば、プルーフマス102は2つの部分の状態で存在し別々に固定されてよい。または、絶縁性の仕切り等(図示せず)をプルーフマス102の内部に製作してプルーフマス櫛歯116をプルーフマス櫛歯120から電気的に絶縁してもよい。
【0047】
参照により本明細書にその全体が組み込まれる、Malametzに交付された「Dynamically Balanced Capacitive Pick−Off Accelerometer(動的に平衡された容量性ピックオフ加速度計)」という名称の米国特許第7,146,856号に開示されたものなどの、MEMS加速度計のいくつかの代替の実施形態において、ステータは、プルーフマス部分130、132の下方の基板108上に配置された電極である。不平衡プルーフマス102の代替の実施形態は、ステータ電極に対向したロータ電極を含む。同様にして、リバランシング力が、面外線形加速度によって発生された回転トルクに応答して加えられる。質量不平衡は、質量削減アパーチャ134によってもたらされる。部分130、132間の気体制動効果の不平衡は、プルーフマス102の底部上の気体制動補償容積206によって物理的に補償することができる。
【0048】
他の例示の実施形態において、MEMSデバイスが、参照により本明細書にその全体が組み込まれるLeonardsonらに交付された「MEMS Teeter−Totter Accelerometer Having Reduced Non−Linearity(減少した非線形を備えたMEMS揺動加速度計)」という名称の米国特許第7,140,250号に開示されている。部分130、132間の気体制動効果の不平衡は、プルーフマス102の底部上の気体制動補償容積206によって物理的に補償できる。
【0049】
上述したように本発明の好適な実施形態が示され説明されてきたけれども、多くの変更を本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行うことができる。したがって、本発明の範囲は好適な実施形態の開示によって限定されない。そうではなく、本発明は以下に続く特許請求の範囲を参照することによってのみ規定されるべきである。