特許第5771069号(P5771069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771069
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】ドアトリム
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/04 20060101AFI20150806BHJP
   B60R 13/02 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   B60J5/04 H
   B60R13/02 B
   B60J5/00 501A
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-120554(P2011-120554)
(22)【出願日】2011年5月30日
(65)【公開番号】特開2012-245923(P2012-245923A)
(43)【公開日】2012年12月13日
【審査請求日】2013年12月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000157083
【氏名又は名称】トヨタ自動車東日本株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富永 真司
(72)【発明者】
【氏名】筈尾 佳和
【審査官】 岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−216925(JP,A)
【文献】 特開平11−247499(JP,A)
【文献】 実開平5−91990(JP,U)
【文献】 実開平3−126738(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 5/04
B60R 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内側に張り出すように形成されたアームレストの上面に開口を有する有底状のプルハンドルを備えるドアトリムであって、
前記プルハンドルは、前記アームレストの上面において車両前後方向に延びる第1開口部を有する第1プルハンドル部と、前記アームレストの上面において第1開口部から車幅方向に延出する第2開口部を有する第2プルハンドル部と、を備え、
第2プルハンドル部を構成する内側壁のうち車両後方側に配設される後側内側壁は、車両前後方向に対して交差する交差壁部を有し、
前記後側内側壁は、前記第2開口部から前記第2プルハンドル部の底部に向かって車両後方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とするドアトリム。
【請求項2】
記内側壁のうち、車両前方側に配設される前側内側壁は、前記第2開口部から前記第2プルハンドル部の底部にかけて車両後方に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム。
【請求項3】
前記第2プルハンドル部は、前記第1プルハンドル部の車両前方側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアトリム。
【請求項4】
前記第2開口部は、前記アームレストの上面において第1開口部から車室内側に延出されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のドアトリム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアトリムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両ドアに取り付けられるドアトリムにおいて、乗員の肘掛となるアームレストにプルハンドルが設けられているものが知られている。このようなドアトリムを有する車両においては、プルハンドルに乗員が手を掛けて車両ドアを開閉することができ、またプルハンドルを小物入れとして利用することが可能である。特許文献1に記載のものは、乗員が手を掛けるプルハンドルの開口縁部に、プルハンドル内部に向かって突出する突起を設けることで、車両ドアを開閉する際に掛けた乗員の手の滑り止めを図ったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−188910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成においてプルハンドルは、ドア開閉時における使用性が重視された構成となっており、ドア開閉時以外のシチュエーションにおける使用性が乏しく、利用する乗員によっては使い勝手が悪い。即ち、プルハンドルの用途として、ドア開閉以外のシチュエーションが種々存在し、各シチュエーションに合わせて使い勝手のよいプルハンドルを設けることが望まれている。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、使い勝手のよいプルハンドルを備えたドアトリムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車室内側に張り出すように形成されたアームレストの上面に開口を有する有底状のプルハンドルを備えるドアトリムであって、前記プルハンドルは、前記アームレストの上面において車両前後方向に延びる第1開口部を有する第1プルハンドル部と、前記アームレストの上面において前記第1開口部から車幅方向に延出する第2開口部を有する第2プルハンドル部と、を備え、前記第2プルハンドル部の内側壁のうち、車両後方側に配設される後側内側壁は、車両前後方向に対して交差する交差壁部を有することに特徴を有する。
【0007】
このような構成とすれば、乗員がプルハンドルに対して車幅方向及び車両前後方向に手を掛けることができる。これにより、従来からのプルハンドルの用途である車両ドアを開閉するための乗員の手掛けとして利用するだけでなく、乗員が車両シートに対する着座状態もしくは着座位置を調整したり、または、車両シート倒れ時から乗員の上半身を起こすための手掛けとしても利用でき、乗員にとって使い勝手のよいプルハンドルを備えたドアトリムを提供することができる。
【0008】
前記後側内側壁は、前記第2開口部から前記第2プルハンドル部の底部に向かって車両後方に傾斜する傾斜部を有することが望ましい。第2プルハンドルの後側内側壁に乗員が手を掛ける場合には、車両前後方向の後側に向かって手を掛けることとなる。そこで、後側内側壁のうち、少なくとも一部に開口縁部から底部に向かって車両後方に傾斜する傾斜部を設けることで、プルハンドルに手を掛けた時の指先の方向と傾斜部の傾斜方向とが同じ向きをなし、後側内側壁における第2開口部縁部側を把持し易いものとすることができる。
【0009】
前記内側壁のうち、車両前方側に配設される前側内側壁は、前記第2開口部から前記第2プルハンドル部の底部にかけて車両後方に向かって傾斜していることが望ましい。このような構成とすれば、第2プルハンドル部に入れた乗員の手は、自ずと前側内側壁によって対向する後側内側壁側へと案内される。これにより、第2プルハンドル部に手を入れるだけで、後側内側壁に手を掛けることができる。
【0010】
前記第2プルハンドル部は、前記第1プルハンドル部の車両前方側の端部に設けられていてもよい。乗員が車両シートに着座した状態において、アームレストの使用性を維持しつつ、アームレスト上面に置かれた乗員の腕に対して、手に掛けやすい位置に第2プルハンドル部を配置することができ、より使い勝手に優れたプルハンドルを有するドアトリムを提供することができる。
【0011】
前記第2開口部は、前記アームレストの上面において前記第1開口部から車室内側に延出されていてもよい。第2開口部を車室内側に延出させることで、ドアトリムの車室外側に配設される車両部品に影響を与えることなく、第2開口部を設けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、使い勝手のよいプルハンドルを備えたドアトリムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るドアトリムを模式的に示した斜視図
図2】ドアトリムのプルハンドル部分における断面図
図3】ドアトリムの平面図
図4図3のA−A断面図
図5図3のB−B断面図
図6図3のC−C断面図
図7】アームレストをトリムボードから外した状態の斜視図
図8図7を車室外側(トリムボード側)から視た平面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。
本実施形態のドアトリム10は、ドアインナパネル50(図2参照)の車室内側にクリップ等で取り付けられて車両ドアを構成する車両用内装材であって、図1に示すように板状のトリムボード11と、トリムボード11に取り付けられるオーナメント12、アームレスト20等から構成されている。以下、図1のX軸方向を車両前後方向、Y軸方向を車幅方向(車室内外方向)、Z軸方向を上下方向として説明する。
【0015】
ドアトリム10は、全体として合成樹脂材料、又は合成樹脂材料に天然繊維(ケナフ等)を混合した材料等により成形されている。トリムボード11には、その車室内側を表皮材で覆ったオーナメント12が装着されており、表皮材の材質としては(合成)樹脂、(合成)皮革、繊維等から適宜選択可能とされている。トリムボード11には、この他、スピーカグリル13やドアポケット14等が設けられている。
【0016】
トリムボード11のうち、オーナメント12の下方には、車室内側に張り出すアームレスト20が取り付けられている。アームレスト20は、合成樹脂材料等からなり、その上面は乗員の肘掛けとして利用される肘掛け面21とされている。肘掛け面21上には、図3に示すように、その車両前側となる位置に図示しないスイッチパネルを嵌め込むための開口部20Aが形成されている。また、肘掛け面21の車両前後方向略中央部から後側にかけては、トリムボード11との間に開口するプルハンドル22が設けられている。
【0017】
プルハンドル22は、図1及び図2に示すように、トリムボード11とアームレスト20との間に形成され、その上面を開放し、下面を底面とする有底状に形成されている。ここで、本実施形態のドアトリム10において、プルハンドル22は、図3に示すように、車両前後方向略中央部から後側に延びる第1プルハンドル部23と、第1プルハンドル部23の前端部分から部分的に車室内側に延出する第2プルハンドル部24(プルハンドル22のうち図3図5図7の一点鎖線よりも車室内側の部分)との大きく2部位により構成されている。
【0018】
第1プルハンドル部23は、図3及び図4に示すように、車両前後方向を長手方向として略矩形状に開口する第1開口部23Aと、この第1開口部23Aに対応し同じく略矩形状をなす第1底部23Bと、第1底部23Bから第1開口部23Aにかけて立ち上がる側壁23Cとから構成されている。この側壁23Cのうち車室内側の側壁を構成する内側壁は第1内側壁23Dとされ、第1底部23Bに向かって壁面を車室内側に凸となるように湾曲させた態様をなしている。また、この側壁23Cのうち、第1内側壁23Dに対向し、車室外側の側壁を構成する内側壁は、第1対向内側壁23Eとされ、車両前方側を構成する内側壁は、第1前側内側壁23Fとされている。第1前側内側壁23Fは、図3に示すように、後述する第2前側内側壁24D(前側内側壁に相当する)と一続きとなっており、各開口部23A、24Aから対応する底部23B,24Bにかけて車両後方に向かって傾斜した態様をなしている。
【0019】
第2プルハンドル部24は、第1プルハンドル部23の前端部分から部分的に車室内側に延出し、略矩形状に開口する第2開口部24Aと、第2開口部24Aから第2底部24Bに向かって延びる側壁24Cとから構成されている。この側壁24Cのうち、車両前方側の側壁を構成する内側壁は、前述したように第2前側内側壁24Dとされている。
【0020】
さて、第1プルハンドル部23と第2プルハンドル部24との境界部分において、第1内側壁23Dと交わる第2プルハンドル部24側の側壁24Cは、後側内側壁24Eとされている。後側内側壁24Eは、その壁面が車両前後方向に対して略直交し、第2前側内側壁24Dと同様、第2開口部24Aから第2底部24Bにかけて車両後方に向かって傾斜しており、これにより、第2プルハンドル部24全体が車両後方に傾斜して延出する凹状を形成している(図6参照)。また、後側内側壁24Eは車両前後方向に延びる第1内側壁23Dと交差することで角部25が形成されている。なお、本実施形態では、後側内側壁24E全体が交差壁部及び傾斜部に相当し、好ましい一形態として交差壁部(後側内側壁24E)の壁面が車両前後方向に略直交するものを例示したが、これに限られず、乗員が車両前後方向の後側に向かって手を掛けられる程度に交差壁部に相当する後側内側壁24Eの全体又はその一部の壁面が車両前後方向に対して交差しているものであればよいものとする。
【0021】
このようなプルハンドル22の車両前後方向の長さaは例えば320mmとされ(図3参照)、従来の一般的なプルハンドルの車両前後方向の長さ、例えば90〜100mm程度と比較して、車両前後方向の長さが特に長く設定されている。
【0022】
本実施形態は以上のような構成であって、続いて作用及び効果について説明する。
まず、プルハンドル22全体として、車両前後方向の長さを従来よりも長く設定したため、より多くの小物(財布、携帯電話、タバコ等)を収容することができる。また、これらの小物入れとして利用すると同時に、本来の機能であるプルハンドルとして利用することが可能である。即ち、従来は、プルハンドル22の容量が小さかったために、小物を入れてしまうと、当該プルハンドル22に手を掛けて車両ドアを開閉するという動作が困難であった。しかしながら、本実施形態では、特に第1プルハンドル部23の第1内側壁23Dを長く設定し、車両ドアを開閉するために車幅方向の車室内側に向かって手を掛ける領域を広く確保したため、例えば従来と同じ量の小物をプルハンドル22に入れたとしても、十分に車両ドアを開閉するための手掛けとして利用することができる。
【0023】
また、第1内側壁23Dは、底部23Bに向かって壁面を車室内側に凸となるように湾曲させた態様をなしているから、第1開口部23Aから第1プルハンドル部23に手を掛けた時に指先の方向と第1内側壁23Dの湾曲方向とが同じ向きをなし、より乗員が第1開口部23A縁部を把持し易いように工夫されている。
【0024】
続いて、第2プルハンドル部24の角部25において、車両前後方向の後側に向かって後側内側壁24Eに手を掛けることで、従来からのプルハンドルの用途である車両ドアを開閉するための手掛けとして利用するだけでなく、乗員が車両シートに対する着座状態や着座位置を調整したり、または、車両シート倒れ時から乗員の上半身を起こすための手掛けとして利用することができる。また、後側内側壁24Eの壁面は、第2開口部24A縁部から第2底部24Bに向かって車両後方に傾斜しているため、第1プルハンドル部23の第1内側壁23Dと同様、第2プルハンドル部24に掛けた手の指先の方向が、後側内側壁24Eの傾斜方向と同じ向きをなし、より乗員が第2プルハンドル部24の第2開口部24Aの後側内側壁24Eに連なる縁部を把持し易いものとなっている。また、後側内側壁24Eの対向壁となる第2前側内側壁24Dは、後側内側壁24Eと同方向の車両後方に傾斜した態様をなすから、第2プルハンドル部24に入れた乗員の手は、自ずと対向する後側内側壁24Eへと誘導される。よって、容易に後側内側壁24Eを利用することができる。
【0025】
また、角部25の内側壁を構成する第1内側壁23Dと後側内側壁24Eが共に、開口部23A、24A縁部から内側壁をえぐったような形状をなすことで角部25上部がプルハンドル22内部に突出したような態様を呈しているから、乗員はこの突出した角部25上部を掴んで着座位置の変更等を行うこともできる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、乗員がプルハンドル22に対して車幅方向及び車両前後方向に手を掛けることができる。これにより、従来からのプルハンドルの用途である車両ドアを開閉するための乗員の手掛けとして利用するだけでなく、乗員が車両シートに対する着座状態もしくは着座位置を調整したり、または、車両シート倒れ時から乗員の上半身を起こすための手掛けとしても利用でき、乗員にとって使い勝手のよいプルハンドル22を備えたドアトリム10を提供することができる。
【0027】
また、第1プルハンドル部23を車両前後方向の開口幅の広いものとすることで、乗員の体型やドライブポジション、その他着座位置に関わらず、第1開口部23A縁部及び第2開口部24A縁部に乗員が手を掛けることが可能となるから、更に使い勝手を良好なものとすることができる。
【0028】
また、後側内側壁24Eが第2開口部24A縁部から第2底部24Bにかけて車両後方に傾斜しているから、乗員が第2プルハンドル部24に手を掛けた時の指先の方向と当該後側内側壁24Eの傾斜方向とが同じ向きをなし、後側内側壁24Eの第2開口部24A縁部側を把持し易いものとすることができる。
【0029】
また、後側内側壁24Eの対向壁である第2前側内側壁24Dは、第2開口部24Aから第2底部24Bにかけて車両後方に向かって傾斜しているから、第2プルハンドル部24に入れた乗員の手は、自ずと第2前側内側壁24Dによって対向する角部25の後側内側壁24E側へと案内される。これにより、乗員が第2プルハンドル部24に手を入れるだけで、後側内側壁24Eに手を掛けることができる。
【0030】
また、乗員が車両シートに着座した状態において、アームレスト20の使用性を維持しつつ、アームレスト20上面に置かれた乗員の腕に対して、手に掛け易い位置に第2プルハンドル部24を配置することができ、より使い勝手に優れたプルハンドル22を有するドアトリム10を提供することができる。
【0031】
また、第2開口部24Aを第1開口部23Aから車室内側に延出させて第2プルハンドル部24とすることで、ドアトリム10の車室外側に配設される車両部品に影響を与えることなく、第2プルハンドル部24を設けることができる。具体的には、第2プルハンドル部24を形成することによって、アームレスト20内に配索された図示しないワイヤーハーネスの配索経路を変更したり、ドアインナパネルの形状を変更する必要がない。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0033】
(1)上記した実施形態では、第1プルハンドル部23の車両前方側の端部に、第2プルハンドル部24を設けたが、これに限られず、第1プルハンドル部の車両前後方向の中間部から第2プルハンドル部が張り出す態様であってもよいし、第1プルハンドル部の車両後方側の端部に第2プルハンドル部が設けられていてもよい。
【0034】
(2)上記した実施形態では、第2プルハンドル部24は第1プルハンドル部23から車室内側に張り出し形成されていたが、これに限られず、例えば第1プルハンドル部から第2プルハンドル部が車室外側に張り出すように設けられていてもよい。また、第1プルハンドル部から第2プルハンドルが車室内側、車室外側の両方に張り出す形態であってもよい。
【0035】
(3)上記した実施形態では、第2前側内側壁24D及び後側内側壁24Eは共に第2開口部24Aから第2底部24Bにかけて車両後方に向かって傾斜していたが、これに限られず、例えば上下方向に沿って直立する内側壁であってもよいし、後側内側壁24Eのみが車両後方に向かって傾斜していてもよい。
【0036】
(4)上記した実施形態では、後側内側壁24E全体が車両前後方向に交差する交差壁部とされていたが、これに限られず、後側内側壁24Eの一部にその壁面が車両前後方向に交差する交差壁部が設けられているものであればよい。車両後方に向かって手を掛けられる程度に車両前後方向に対してその壁面が交差する交差壁部が、少なくとも第2プルハンドル部の後側内側壁の一部に設けられていれば、本実施形態と同様に、乗員が車両シートに対する着座状態もしくは着座位置を調整したり、または、車両シート倒れ時から乗員の上半身を起こすための手掛けとしても利用でき、乗員にとって使い勝手のよいプルハンドルを備えたドアトリムを提供することができる。
【0037】
(5)上記した実施形態では、後側内側壁24Eは、第2開口部24Aから第2底部24Bにかけて車両後方に向かって傾斜する傾斜部とされていたが、これに限られず、後側内側壁24Eの一部が傾斜部とされていてもよい。
【符号の説明】
【0038】
10…ドアトリム、11…トリムボード、12…オーナメント、20…アームレスト、21…肘掛け面(上面)、22…プルハンドル、23…第1プルハンドル部、23A…第1開口部、23B…第1底部、23C…側壁、23D…第1内側壁、23E…第1対向内側壁、23F…第1前側内側壁、24…第2プルハンドル部、24A…第2開口部、24B…第2底部、24C…側壁、24D…第2前側内側壁、24E…後側内側壁、25…角部、50…ドアインナパネル
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8