(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
食料品についての賞味期限等を表示可能なラベル基材、およびこのラベル基材の裏面に設けてこの食料品の包装容器にこのラベル基材を貼り付け可能とする粘着剤層から構成するラベル本体と、
前記粘着剤層を介してこのラベル本体に仮着する台紙と、を有する賞味期限等表示用ラベルであって、
前記ラベル本体にラベル分離用切り目を形成して、
前記賞味期限等を表示する本体領域ラベルと、
この本体領域ラベルから分離可能であるとともに前記賞味期限等をこの本体領域ラベルとは別に表示する分離領域ラベル片と、を画成可能とし、かつ、この分離領域ラベル片の裏面側における前記台紙に台紙分離用切り目を形成して、前記本体領域ラベルに対応する本体領域台紙と、
この本体領域台紙から分離可能であるとともに前記分離領域ラベル片に対応する分離領域台紙片と、を画成可能とし、
前記分離領域ラベル片の一部に一体に形成され、前記分離領域ラベル片の幅より長いまたは同一の長さを有する折返し片を有することを特徴とする賞味期限等表示用ラベル。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種食料品の賞味期限あるいは消費期限などの賞味期限等を賞味期限等表示用ラベルなどにより表示している。とくに複数個の食料品(たとえば卵など)を包装している包装容器(パックケース)には、賞味期限等表示用ラベルをその上面に貼り付けておく方法、その賞味期限等を記載した紙を入れておく方法、あるいは賞味期限等を印字した小さな賞味期限等表示用ラベルをそれぞれの卵に貼り付けておく方法、などがある。
【0003】
しかしながら、卵などの食料品は、これをパックケースから出して冷蔵庫の卵収容棚などに移し替えると、賞味期限等が表示されているパックケースとは別になるため、その賞味期限等が不明となってしまう場合があるという問題がある。
さらに、まだ卵が残っていても新たに買うこともあり、より古い方から消費しようとしても賞味期限等の表示が明確でないと、古い方を残したまま新しい卵の方から消費してゆくというような不都合があるという問題がある。
なお、上記賞味期限等を記載した紙をパックケースに入れておく方法では、この紙代が別途かかるとともに、パックケースにこの紙を入れる手間がかかるという問題がある。
なおまた、賞味期限等を印字した小さな賞味期限等表示用ラベルをそれぞれの卵に貼り付けておく方法では、卵の個数分のラベルが必要であり、コストアップの問題とともに、それぞれの卵に貼り付ける手間がかかるという問題がある。
さらに、パックケースに入れたまま冷蔵庫などに保存している場合であっても、何らかの事情でひとつの卵をパックケースから取り出してすぐに消費しない場合に、その賞味期限等を明示しておく手段がないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、とくに複数個の食料品の包装容器に貼り付けて、賞味期限等を表示可能な賞味期限等表示用ラベルおよびその貼付け方法を提供することを課題とする。
【0006】
また本発明は、包装容器から取り出した状態の食料品についてもその賞味期限等を明示可能な賞味期限等表示用ラベルおよびその貼付け方法を提供することを課題とする。
【0007】
また本発明は、包装容器上における賞味期限表示から独立して食料品の賞味期限等を表示可能な賞味期限等表示用ラベルおよびその貼付け方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明は、食料品についての賞味期限等を表示可能なラベル基材、およびこのラベル基材の裏面に設けてこの食料品の包装容器にこのラベル基材を貼り付け可能とする粘着剤層から構成するラベル本体と、前記粘着剤層を介してこのラベル本体に仮着する台紙と、を有する賞味期限等表示用ラベルであって、前記ラベル本体の内方部に位置し、その一部にもろい部分を形成しているラベル分離用切り目を形成して、前記賞味期限等を表示する本体領域ラベルと、この本体領域ラベルから分離可能であるとともに前記賞味期限等をこの本体領域ラベルとは別に表示する分離領域ラベル片と、を画成可能とし、かつ、この分離領域ラベル片の裏面側における前記台紙の内方部に位置する台紙分離用切り目を形成して、前記本体領域ラベルに対応する本体領域台紙と、この本体領域台紙から分離可能であるとともに前記分離領域ラベル片に対応する分離領域台紙片と、を画成可能とし、前記分離領域ラベル片は、前記分離領域台紙片より大きくこれを形成していることを特徴とする賞味期限等表示用ラベルである。
食料品についての賞味期限等を表示可能なラベル基材、およびこのラベル基材の裏面に設けてこの食料品の包装容器にこのラベル基材を貼り付け可能とする粘着剤層から構成するラベル本体と、上記粘着剤層を介してこのラベル本体に仮着する台紙と、を有する賞味期限等表示用ラベルであって、上記ラベル本体にラベル分離用切り目を形成して、上記賞味期限等を表示する本体領域ラベルと、この本体領域ラベルから分離可能であるとともに上記賞味期限等をこの本体領域ラベルとは別に表示する分離領域ラベル片と、を画成可能とし、かつ、この分離領域ラベル片の裏面側における上記台紙に台紙分離用切り目を形成して、上記本体領域ラベルに対応する本体領域台紙と、この本体領域台紙から分離可能であるとともに上記分離領域ラベル片に対応する分離領域台紙片と、を画成可能とし、上記分離領域ラベル片は、上記分離領域台紙片と同じ形状および大きさにこれを形成していることを特徴とする賞味期限等表示用ラベルである。
上記ラベル分離用切り目は、前記ラベル本体の内方部に位置しているとともに、上記台紙分離用切り目は、上記台紙の内方部に位置していることを特徴とする。
上記ラベル分離用切り目は、その一部にもろい部分を形成していることを特徴とする。
上記分離領域ラベル片は、その一部につまみ用突出部を一体に有していることを特徴とする。
上記分離領域ラベル片は、その一部に折返し片を一体に形成していることを特徴とする。
上記折返し片は、上記分離領域ラベル片の幅と同一の長さを有していることを特徴とする。
上記折返し片は、上記分離領域ラベル片の幅より長い長さを有していることを特徴とする。
第二の発明は、食料品についての賞味期限等を表示可能なラベル基材、およびこのラベル基材の裏面に設けてこの食料品の包装容器にこのラベル基材を貼り付け可能とする粘着剤層から構成するラベル本体と、上記粘着剤層を介してこのラベル本体に仮着する台紙と、を有する賞味期限等表示用ラベルの貼付け方法であって、上記ラベル本体にラベル分離用切り目を形成して、上記賞味期限等を表示する本体領域ラベルと、この本体領域ラベルから分離可能であるとともに上記賞味期限等をこの本体領域ラベルとは別に表示する分離領域ラベル片と、を画成し、この分離領域ラベル片の裏面側における上記台紙に台紙分離用切り目を形成して、上記本体領域ラベルに対応する本体領域台紙と、この本体領域台紙から分離可能であるとともに上記分離領域ラベル片に対応し、上記分離領域ラベル片よりも小さく形成された分離領域台紙片と、を画成し、この分離領域台紙片を上記分離領域ラベル片の裏面に仮着した状態のまま前記ラベル本体とともに上記台紙から剥離して、上記食料品の上記包装容器に貼付された前記ラベル本体から上記分離領域台紙片を上記分離領域ラベル片の裏面に仮着した状態のまま剥離して、他の保存箇所に貼付することを特徴とする賞味期限等表示用ラベルの貼付け方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明による賞味期限等表示用ラベルおよびその貼付け方法においては、ラベル本体の一部にラベル分離用切り目を形成して本体領域ラベルと分離領域ラベル片とを画成し、それぞれに賞味期限等を表示可能としておくとともに、分離領域ラベル片の裏面側における台紙の一部に台紙分離用切り目を形成して本体領域台紙と分離領域台紙片とを画成するようにしたので、食料品の包装容器に分離領域台紙片とともにラベル本体を貼り付け、この貼り付けた状態のラベル本体から分離領域ラベル片をはがして個々の食料品に貼り付けるか、あるいは包装容器とは異なる部位にこれを貼り付けて賞味期限等を表示することができる。
【0010】
とくに第一の発明によれば、ラベル本体の一部にラベル分離用切り目を形成して本体領域ラベルと分離領域ラベル片とを画成したので、本体領域ラベルおよび分離領域ラベル片によりそれぞれ賞味期限等を独立に表示可能とし、必要に応じて複数の食料品のうちの任意のものに賞味期限等を表示しておくことができる。
【0011】
とくに第二の発明によれば、分離領域台紙片を分離領域ラベル片の裏面に仮着した状態のままラベル本体とともに台紙から剥離して食料品の包装容器に貼り付けるようにしたので、賞味期限等を別途表示した分離領域ラベル片を必要に応じてラベル本体(本体領域ラベル)からはがして任意の食料品あるいはその保存箇所に賞味期限等の表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1の実施例による賞味期限等表示用ラベル1の複数枚を連設状に設けてラベル連続体とした形態の平面図である。
【
図3】同、ラベル本体2の貼付け状態の、
図2と同様の断面図である。
【
図4】同、包装容器Cへのラベル本体2の貼付け状態の斜視図である。
【
図5】同、分離領域ラベル片8をラベル本体2および分離領域台紙片14から分離して食料品(卵E)に貼り付ける状態を説明する、
図2と同様の断面図である。
【
図6】同、冷蔵庫の開閉ドアの内側に設けている卵ボックスBの斜視図である。
【
図7】本発明の第2の実施例による賞味期限等表示用ラベル20の平面図である。
【
図8】同、
図7のVIII−VIII線断面図である。
【
図9】同、ラベル本体2および分離領域台紙片25を包装容器Cに貼り付けた状態の断面図である。
【
図11】本発明の第3の実施例による賞味期限等表示用ラベル30の斜視図である。
【
図14】同、分離領域ラベル片8を分離領域台紙片32とともに賞味期限等表示用ラベル30のラベル本体2および台紙3から分離した状態の斜視図である。
【
図15】同、卵ボックスBに分離領域ラベル片8を分離領域台紙片32とともに貼り付けた状態を示す断面図である。
【
図16】本発明の第4の実施例による賞味期限等表示用ラベル40の平面図である。
【
図18】同、台紙3からはがした状態のラベル本体2および分離領域台紙片14を包装容器Cに貼り付けた状態を示す断面図である。
【
図19】本発明の第5の実施例による賞味期限等表示用ラベル50の斜視図である。
【
図20】同、分離領域ラベル片52の斜視図、および卵Eと包装容器Cに分離領域ラベル片52を貼り付けた状態の斜視図である。
【
図21】同、分離領域ラベル片52において折返し片53を分離領域ラベル片52の裏側に折り返した状態を示す斜視図である。
【
図22】本発明の第6の実施例による賞味期限等表示用ラベル60の斜視図である。
【
図23】同、分離領域ラベル片62において折返し片63を分離領域ラベル片62の裏側に折り返した状態を示す斜視図である。
【
図24】本発明の第7の実施例による賞味期限等表示用ラベル70の斜視図である。
【
図25】本発明の第8の実施例による賞味期限等表示用ラベル80の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、ラベル本体の一部にラベル分離用切り目を形成するとともに、台紙の一部に台紙分離用切り目を形成して、分離領域ラベル片をはがすことができるようにしたので、従来のラベルに簡単な加工を施すだけで、とくに包装容器内に収容された複数個の食料品について適正な賞味期限等の管理を行うことができる賞味期限等表示用ラベルおよびその貼付け方法を実現した。
【0014】
つぎに本発明の第1の実施例による賞味期限等表示用ラベル1およびその貼付け方法を
図1ないし
図6にもとづき説明する。
図1は、賞味期限等表示用ラベル1の複数枚を連設状に設けてラベル連続体とした形態の平面図、
図2は、
図1のII−II線断面図であって、賞味期限等表示用ラベル1は、複数枚のラベル本体2と、ラベル本体2をその表面に仮着している帯状の台紙3(剥離紙)と、を有する。
ラベル本体2は、食料品についての賞味期限等を表示可能な任意の紙材あるいは合成樹脂材によりシート状に形成したラベル基材4と、ラベル基材4の裏面に設けて食料品の包装容器C(
図4)にラベル基材4を貼り付け可能とする粘着剤層5と、からこれを構成している。
台紙3は、剥離性の表面を有し、ラベル本体2の裏面側に粘着剤層5を介してラベル本体2に仮着している。
【0015】
ラベル本体2は、その内方部に位置して閉鎖状のラベル分離用切り目6を形成して、本体領域ラベル7および分離領域ラベル片8を画成可能としている。
本体領域ラベル7には、たとえば卵についての必要な各種の食料品情報を印字して表示可能であり、とくに第1の賞味期限表示部9に卵の賞味期限を表示することができる。
分離領域ラベル片8は、その両端部を半円弧形状とした細長状であって、本体領域ラベル7からラベル分離用切り目6によりこれを分離可能であるとともに、その第2の賞味期限表示部10に賞味期限を本体領域ラベル7とは別に表示することができる。なお、この分離領域ラベル片8を明示するために、たとえば「賞味期限がはがせます」などの注意書きをしておくこともできる。
なお、ラベル本体2には折り用ミシン目11を形成してあり、包装容器Cにラベル本体2を貼り付ける際に、包装容器Cの形状に沿って貼り付けられるようにしてある(
図4を参照)。
【0016】
台紙3には、その内方部に位置して分離領域ラベル片8の裏面側に閉鎖状の台紙分離用切り目12を形成して、本体領域ラベル7に対応する本体領域台紙13と、本体領域台紙13から分離可能であるとともに分離領域ラベル片8に対応する矩形状の分離領域台紙片14と、を画成可能としている。
ただし、分離領域台紙片14は、分離領域ラベル片8より大きくこれを形成し、分離領域ラベル片8が分離領域台紙片14のほぼ中央部に位置するようにしている。
なお、上記ラベル分離用切り目6および台紙分離用切り目12のそれぞれの形状は、図示の例に限らず、長方形あるいは円形や楕円形その他任意の形状を採用することができるとともに、それぞれの形状の組み合わせも任意である。
【0017】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル1において、賞味期限等表示用ラベル1をたとえば自動ラベル貼付け機(図示せず)などに装填して、台紙3のみをその転向部において転向させてラベル本体2を台紙3から剥離し、包装容器Cに貼り付けて販売する。
すなわち
図3は、ラベル本体2の貼付け状態の、
図2と同様の断面図、
図4は、ラベル本体2の貼付け状態の斜視図であって、分離領域ラベル片8の下方部(裏面側)に分離領域台紙片14が仮着したままの状態で本体領域ラベル7の裏面部の粘着剤層5によりラベル本体2全体が包装容器Cに貼り付けられる。
すなわち、上記自動ラベル貼付け機の転向部における剥離操作の際に、分離領域台紙片14を分離領域ラベル片8および本体領域ラベル7の裏面に仮着した状態のままラベル本体2とともに台紙3から剥離して、食料品の包装容器Cに貼り付ける。
【0018】
図5は、分離領域ラベル片8をラベル本体2および分離領域台紙片14から分離して食料品(卵E)に貼り付ける状態を説明する、
図2と同様の断面図である。
消費者は、購入した卵Eを包装容器Cから取り出して消費してゆくが、分離領域ラベル片8は分離領域台紙片14に裏打ちされているので、分離領域台紙片14から剥離することができ、残った卵Eのいずれかにこれを貼り付けておくことにより、包装容器Cから取り出した状態の卵Eについても分離領域ラベル片8の第2の賞味期限表示部10により的確に賞味期限を表示可能である。
【0019】
もちろん、分離領域ラベル片8を分離領域台紙片14から剥離して食料品の他の保存箇所に貼り付け可能である。
たとえば
図6は、冷蔵庫の開閉ドアの内側に設けている卵ボックスBの斜視図であって、この卵ボックスBの側面に分離領域ラベル片8を貼り付けておくこともできる。
かくして、卵Eの購入者の消費態様に応じて、賞味期限について任意の形態で適正に管理を行うことを可能とする。
【0020】
つぎに
図7は、本発明の第2の実施例による賞味期限等表示用ラベル20の平面図、
図8は、
図7のVIII−VIII線断面図である。
賞味期限等表示用ラベル20は、賞味期限等表示用ラベル1(
図1)と同様に、ラベル本体2および台紙3を有するが、ラベル分離用切り目21により前記本体領域ラベル7(
図1)と、前記分離領域ラベル片8(
図1)と同様の分離領域ラベル片22と、を形成可能とする。ただし、ラベル分離用切り目21には、望ましくは賞味期限等表示用ラベル20の移送方向前方側の半円弧部においてその一部にもろい部分21Aを形成し、このもろい部分21Aを切り破ることにより分離領域ラベル片22をラベル本体2から分離可能としている。
【0021】
台紙3には、台紙分離用切り目23により、前記本体領域台紙13(
図1)と同様の本体領域台紙24と、分離領域台紙片14(
図1)と同様の分離領域台紙片24と、を形成可能とする。ただし、分離領域ラベル片22と分離領域台紙片24とは、互いに同じ形状および大きさにこれを形成しているとともに、表裏面において互いに同一位置にこれを形成している。
【0022】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル20においては、台紙3からラベル本体2および分離領域台紙片25を剥離して包装容器Cに貼り付ける。
図9は、ラベル本体2および分離領域台紙片25を包装容器Cに貼り付けた状態の断面図であって、ラベル分離用切り目21にはもろい部分21Aが形成してあるので、台紙3のみを転向させる自動剥離の際にも、分離領域ラベル片22がラベル本体2から分離することなく、さらに分離領域台紙片25を分離領域ラベル片22の裏面側に残したまま包装容器Cに貼り付けることができる。
【0023】
図10は、
図9と同様の断面図であって、ラベル本体2においてラベル分離用切り目21および台紙分離用切り目23の部分から分離領域台紙片25付きの分離領域ラベル片22として分離可能であり、分離領域ラベル片22を分離領域台紙片25とともに本体領域ラベル7から分離し、分離領域台紙片25に裏打ちされた状態の分離領域ラベル片22として食料品(たとえば卵E)あるいはその保存箇所の近傍に置いておくことにより、賞味期限を表示可能としている。
【0024】
つぎに
図11は、本発明の第3の実施例による賞味期限等表示用ラベル30の斜視図、
図12は、同、分解斜視図、
図13は、
図11のXIII−XIII線断面図である。
賞味期限等表示用ラベル30においては、ラベル本体2におけるラベル分離用切り目6により形成された分離領域ラベル片8は、台紙3における台紙分離用切り目31により形成された分離領域台紙片32より大きくこれを形成している。この分離領域台紙片32は、分離領域ラベル片8のほぼ中央部に位置してこれを設けることが望ましい。
【0025】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル30においては、卵Eあるいは卵ボックスBなどに貼り付けた分離領域ラベル片8をはがし易くすることができる。
すなわち
図14は、分離領域ラベル片8を分離領域台紙片32とともに賞味期限等表示用ラベル30のラベル本体2および台紙3から分離した状態の斜視図、
図15は、卵ボックスBに分離領域ラベル片8を分離領域台紙片32とともに貼り付けた状態を示す断面図であって、分離領域ラベル片8の裏面側の粘着剤層5が分離領域台紙片32によりその粘着面積を減少されているので、賞味期限の表示が不要となったときに卵Eあるいは卵ボックスBなどから分離領域ラベル片8を分離領域台紙片32とともに容易にはがすことができる。
【0026】
つぎに
図16は、本発明の第4の実施例による賞味期限等表示用ラベル40の平面図、
図17は、
図16のXVII−XVII線断面図であって、賞味期限等表示用ラベル40は、ラベル分離用切り目41により分離領域ラベル片42を形成する。
ただし、賞味期限等表示用ラベル40の移送方向に沿った分離領域ラベル片42の半円弧部前後に一対のもろい部分41Aを残しているとともに、分離領域ラベル片42は、その一部につまみ用突出部42Aを一体に有している。
【0027】
なお台紙3には、
図1において前述した賞味期限等表示用ラベル1と同様に、前記台紙分離用切り目12により、上記分離領域ラベル片42に裏打ちした状態でより大きな矩形状の前記分離領域台紙片14を形成している。
【0028】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル40においては、ラベル分離用切り目41にもろい部分41Aが形成されているので、台紙3からラベル本体2を自動剥離する際にも分離領域ラベル片42が台紙3ないしその分離領域台紙片14からすぐにはがれてしまうことを防止する。
図18は、台紙3からはがした状態のラベル本体2および分離領域台紙片14を包装容器Cに貼り付けた状態を示す断面図であって、分離領域ラベル片42にはつまみ用突出部42Aが形成されているので、つまみ用突出部42Aをつまんで、同部分から分離領域ラベル片42を
図18に示す状態から容易にはがすとともに、必要な部分に貼り付けることができる。
【0029】
つぎに
図19は、本発明の第5の実施例による賞味期限等表示用ラベル50の斜視図であって、賞味期限等表示用ラベル50においては、ラベル分離用切り目51により分離領域ラベル片52を形成可能としている。
なお図示はこれを省略するが、台紙3には、たとえば
図1において前述した賞味期限等表示用ラベル1と同様に、分離領域ラベル片52に裏打ちする状態でより大きな矩形状の分離領域台紙片を形成しておくものとする。
【0030】
図20は、分離領域ラベル片52の斜視図、および卵Eと包装容器Cに分離領域ラベル片52を貼り付けた状態の斜視図であって、分離領域ラベル片52は、その矩形状本体の側縁の一部(図示の例では、左右側縁の一方)に図中上方に延びる折返し片53を一体に形成している凸型形状である。
折返し片53は、分離領域ラベル片52の幅と同一の長さを有している。
【0031】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル50において、ラベル本体2からラベル分離用切り目51により分離した分離領域ラベル片52を卵E、卵ボックスBや包装容器Cなど任意の部分に貼り付けて賞味期限を別途表示可能であるが、折返し片53を分離領域ラベル片52の裏側に折り返して貼り付けておくことができる。
したがって、賞味期限の表示が不要となったときに卵Eあるいは卵ボックスBや包装容器Cなどからこの分離領域ラベル片52をはがす操作が容易である。
すなわち
図21は、分離領域ラベル片52において折返し片53を分離領域ラベル片52の裏側に折り返した状態を示す斜視図であって、図示のように、折返し片53の部分が分離領域ラベル片52の裏面における粘着剤層5の粘着面積を減少させることができるので、分離領域ラベル片52を容易にはがすことができる。
もちろん、
図20に示すように、折返し片53を折り返すことなく卵Eなどに貼り付けることもできるとともに、分離領域ラベル片52を包装容器Cの蓋部と容器本体とを閉鎖状態に貼り付け固定するためのラベル用紙としても利用することができる
【0032】
なお、上記折返し片53の形成部位は、分離領域ラベル片52の周縁部における、たとえば側縁部の中央部位あるいは端部位など任意の部位でよく、分離領域ラベル片52の裏面にこれを折り返すことにより、粘着剤層5の粘着面積を減らすことができればよいものである。
【0033】
つぎに
図22は、本発明の第6の実施例による賞味期限等表示用ラベル60の斜視図であって、賞味期限等表示用ラベル60においては、ラベル分離用切り目61により分離領域ラベル片62を形成可能としている。
なお図示はこれを省略するが、台紙3には、たとえば
図1において前述した賞味期限等表示用ラベル1と同様に、分離領域ラベル片62に裏打ちする状態でより大きな矩形状の分離領域台紙片を形成しておくものとする。
分離領域ラベル片62は、その矩形状本体の側縁の一部(図示の例では、左右側縁の一方)に折返し片63を一体に形成している。
折返し片63は、分離領域ラベル片62の幅より長い長さを有している。
【0034】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル60において、ラベル本体2からラベル分離用切り目61により分離した分離領域ラベル片62を卵E、卵ボックスBや包装容器Cなど任意の部分に貼り付けて賞味期限を別途表示可能であるが、折返し片63を分離領域ラベル片62の裏側に折り返して貼り付けておくことができる。
したがって、賞味期限の表示が不要となったときに卵Eあるいは卵ボックスBや包装容器Cなどからこの分離領域ラベル片62をはがす操作が容易である。
すなわち
図23は、分離領域ラベル片62において折返し片63を分離領域ラベル片62の裏側に折り返した状態を示す斜視図であって、図示のように、折返し片63の部分が分離領域ラベル片62の裏面における粘着剤層5の粘着面積を減少させることができるとともに、折返し片63の先端部が所定の長さ分だけ分離領域ラベル片62の側面から突出することになるので、この先端部をつまんで分離領域ラベル片62をつまみ取ることができ、さらに容易にはがすことができる。
【0035】
つぎに
図24は、本発明の第7の実施例による賞味期限等表示用ラベル70の斜視図であって、賞味期限等表示用ラベル70においては、ラベル分離用切り目71により分離領域ラベル片72を形成可能としている。
分離領域ラベル片72は、そのいずれかの端部に折返し片73を一体に形成しているL字型形状であって、この折返し片73は、分離領域ラベル片72の幅と同一あるいはより長い長さを有することができる。
【0036】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル70において、ラベル本体2からラベル分離用切り目71により分離した分離領域ラベル片72を卵E、卵ボックスBや包装容器Cなど任意の部分に貼り付けて賞味期限を別途表示可能であるが、折返し片73を分離領域ラベル片72の裏側に折り返して貼り付けておくことができる。
この折返し片73は、分離領域ラベル片72の端部に位置しているので、賞味期限の表示が不要となったときに卵Eあるいは卵ボックスBや包装容器Cなどからこの分離領域ラベル片72をその端部からはがすことが可能であり、はがす操作がさらに容易である。
【0037】
つぎに
図25は、本発明の第8の実施例による賞味期限等表示用ラベル80の斜視図であって、賞味期限等表示用ラベル80においては、ラベル分離用切り目81により分離領域ラベル片82を形成可能としている。
分離領域ラベル片82は、その中央部に図中下方に延びる折返し片83を一体に形成しているT字型形状であって、この折返し片83は、分離領域ラベル片82の幅と同一あるいはより長い長さを有することができる。
【0038】
こうした構成の賞味期限等表示用ラベル80において、ラベル本体2からラベル分離用切り目81により分離した分離領域ラベル片82を卵E、卵ボックスBや包装容器Cなど任意の部分に貼り付けて賞味期限を別途表示可能であるが、折返し片83を分離領域ラベル片82の裏側に折り返して貼り付けておくことができる。
このT字型形状の折返し片83は、前述した凸型形状の折返し片52(
図19)とは上下逆となる形状ではあるが、ラベル本体2上にレイアウトされる各種のデザインに対応してこれを採用することができる。