特許第5771319号(P5771319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5771319
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】自然力を利用した冷温風供給装置
(51)【国際特許分類】
   F24J 3/08 20060101AFI20150806BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20150806BHJP
【FI】
   F24J3/08
   F24F5/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-204043(P2014-204043)
(22)【出願日】2014年10月2日
【審査請求日】2014年10月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】305034203
【氏名又は名称】株式会社ジオパワーシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100094581
【弁理士】
【氏名又は名称】鯨田 雅信
(72)【発明者】
【氏名】橋本 東光
(72)【発明者】
【氏名】橋本 真成
【審査官】 鈴木 貴雄
(56)【参考文献】
【文献】 実公平05−010699(JP,Y2)
【文献】 特開2011−133152(JP,A)
【文献】 特開2001−289518(JP,A)
【文献】 特開2005−351514(JP,A)
【文献】 実公昭55−005869(JP,Y2)
【文献】 特開平11−190014(JP,A)
【文献】 特開平08−219485(JP,A)
【文献】 特開平08−219487(JP,A)
【文献】 特開2012−220177(JP,A)
【文献】 特開2010−019448(JP,A)
【文献】 特開2006−023043(JP,A)
【文献】 特開2007−303693(JP,A)
【文献】 特開2008−075994(JP,A)
【文献】 特開2007−255803(JP,A)
【文献】 特開2006−084093(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3142735(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24J 3/08
F24F 3/00 − 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋設される地中パイプであって、屋外の空気を自らの内部に導入し、前記空気を地中熱と熱交換させる地中パイプと、
屋外の地盤面から上方に突設された筒状体であって、自らの下方部分が前記地中パイプの上方部分と直接に又は接続部を介して接続され且つ固定されており、自らの内部に前記地中パイプから導入した空気を流通させる流路を備えており、自らの側面又は上方の端部に前記流路からの空気を自らの上方、側方、下方、斜め下方向、又は斜め上方向に放出する1つ又は複数の放出口を備えている筒状体と、
前記筒状体の内部に配置される送風機であって、屋外の空気を前記地中パイプ内に導入し、前記地中パイプ内の空気を前記筒状体内の流路に導入して流通させ、前記流通した空気を前記放出口から外部に放出する送風機と、
を備え、前記筒状体の外側には、前記筒状体を覆う、岩、庭石、又は装飾用立体造形物が配置されており、前記岩、庭石、又は装飾用立体造形物には、前記筒状体からの空気を外部に放出する隙間又は開口部が配置又は形成されている、自然力を利用した冷温風供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は地中熱を利用した冷温風供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地中にパイプを垂直方向に埋設しておき(パイプの一部が水平方向に折り曲げられて埋設される場合もある)、屋外から導入した空気を前記パイプ内に導入して地中熱と熱交換し、前記熱交換した空気を建物の各部屋の内部に供給するようにした、建物の空調システムが実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3030022号公報
【特許文献2】特開2002−180558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述のような従来の地中熱と熱交換させた空気を利用して建物内の空調を行うシステムは、いずれも、各部屋の内部の全体を空調することを目的とするものであるため、前記地中のパイプ中で地中熱と熱交換された空気を、いったん建物の床下空間や建物の外壁内部の空間に送り、その後に、各部屋に供給し、各部屋の内壁面中の所定の場所に配置された供給口から各部屋の内部の全体に向けて供給するというものであった。
【0005】
このように、従来の地中熱と熱交換させた空気を利用して建物内の空調を行うシステムは、前述のように、建物内の各部屋の内部全体の空調を行なうものであるから、屋外の街路や公園などにおける任意の場所又はスポットに居る人のために、地中熱と熱交換された空気を集中的に放出することは、できなかった。また、従来の地中熱と熱交換させた空気を利用して建物内の空調を行うシステムは、前述のように、前記熱交換された空気を建物内の各部屋の内壁面に配置された供給口から各部屋の内部の全体に向けて供給するものであるから、建物内の任意の場所又はスポットに居る人のために、前記の地中熱と熱交換された空気を集中的に放出することは、できなかった。さらに、従来の地中熱と熱交換させた空気を利用して建物内の空調を行うシステムにおいて、もし建物内の任意の場所又はスポットに居る人のために、前記の地中熱と熱交換された空気を集中的に放出させようとする場合は、予め内壁面中に配置された供給口などと前記任意の場所又はスポットとをパイプなどで接続する工事が必要になるため、多大なコストが必要であった。
【0006】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、屋外の街路や公園などの任意の場所又はスポットにおいて、その場所に居る人のために、地中熱と熱交換された空気から成る快適な冷風又は温風を集中的に放出すること、さらに、建物内の任意の場所又はスポットに居る人のために、地中熱と熱交換された空気から成る快適な冷風又は温風を集中的に且つ低コストで放出することができる、自然力を利用した冷温風供給装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のような課題を解決するための本発明による冷温風供給装置は、地中に埋設される地中パイプであって、屋外の空気を自らの内部に導入し、前記空気を地中熱と熱交換させる地中パイプと、屋外の地盤面から上方に突設された筒状体であって、自らの下方部分が前記地中パイプの上方部分と直接に又は接続部を介して接続され且つ固定されており、自らの内部に前記地中パイプから導入した空気を流通させる流路を備えており、自らの側面又は上方の端部に前記流路からの空気を自らの上方、側方、下方、斜め下方向、又は斜め上方向に放出する1つ又は複数の放出口を備えている筒状体と、前記筒状体の内部に配置される送風機であって、屋外の空気を前記地中パイプ内に導入し、前記地中パイプ内の空気を前記筒状体内の流路に導入して流通させ、前記流通した空気を前記放出口から外部に放出する送風機と、を備え、前記筒状体の外側には、前記筒状体を覆う、岩、庭石、又は装飾用立体造形物が配置されており、前記岩、庭石、又は装飾用立体造形物には、前記筒状体からの空気を外部に放出する隙間又は開口部が配置又は形成されているものである。
【0008】
また、本発明による自然力を利用した冷温風供給装置においては、地中に埋設される地中パイプであって、屋外の空気を自らの内部に導入し、前記空気を地中熱と熱交換させる地中パイプと、屋外の地盤面から上方に突設された筒状体であって、自らの下方部分が前記地中パイプの上方部分と直接に又は接続部を介して接続され且つ固定されており、自らの内部に前記地中パイプから導入した空気を流通させる流路を備えており、自らの側面又は上方の端部に前記流路からの空気を自らの上方、側方、下方、斜め下方向、又は斜め上方向に放出する1つ又は複数の放出口であって、「屋外の、前記筒状体の側方の近傍の領域」に居る人に、前記空気が供給されるように、前記空気を放出する放出口を備えている筒状体と、前記筒状体の内部に配置される送風機であって、屋外の空気を前記地中パイプ内に導入し、前記地中パイプ内の空気を前記筒状体内の流路に導入して流通させ、前記流通した空気を前記放出口から外部に放出する送風機と、を備えたものであってもよい。
【0009】
また、本発明による自然力を利用した冷温風供給装置は、地中に埋設される地中パイプであって、屋外の空気を自らの内部に導入し、前記空気を地中熱と熱交換させる地中パイプと、屋外の地盤面から上方に突設された筒状体であって、自らの下方部分が前記地中パイプの上方部分と直接に又は接続部を介して接続され且つ固定されており、自らの内部に前記地中パイプから導入した空気を流通させる流路を備えており、自らの側面又は上方の端部に前記流路からの空気を自らの上方、側方、下方、斜め下方向、又は斜め上方向に放出する1つ又は複数の放出口を備えている筒状体と、前記筒状体の内部に配置される送風機であって、屋外の空気を前記地中パイプ内に導入し、前記地中パイプ内の空気を前記筒状体内の流路に導入して流通させ、前記流通した空気を前記放出口から外部に放出する送風機と、前記筒状体の上方部分にそこから上方に突出するように固定された屋根部であって、前記筒状体の側方の近傍の領域に居る人が雨に濡れることを防止する屋根部と、を備えたものである。
【0010】
また、本発明による自然力を利用した冷温風供給装置においては、前記屋根部に、前記筒状体からの空気を、自らの内部に流通させ、自らの下面又は外周縁部の放出口から下方又は斜め下方向に放出する放出口が備えられていてもよい。
【0011】
また、本発明による自然力を利用した冷温風供給装置においては、前記屋根部の上方に、前記送風機を駆動するための電力を発生させる太陽電池パネルが配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明においては、前記筒状体の外側に、前記筒状体を覆うように、岩又は庭石などの装飾用有体物を配置するようにし、且つ前記岩、庭石、又は立体造形物に前記筒状体からの空気を外部に放出する隙間を配置又は形成するようにしている。よって、本発明によれば、前記筒状体からの前記熱交換された空気が、快適な冷風又は温風として、前記岩、庭石、又は立体造形物の隙間から、前記岩、庭石、又は立体造形物の近傍に居る人に供給されるようになるので、前記岩、庭石、又は立体造形物の近傍に居る人から見て、あたかも当該の岩又は庭石などの装飾用有体物の一部(隙間)から快適な冷風又は温風が吹き出ているかのような極めて興趣深い外観が、作出されるようになる。
【0013】
また、本発明によれば、前記地中パイプの上方部分と前記筒状体の下方部分とが直接に又は接続部を介して互いに空気流通可能に接続され且つ互いに固定されているので、本発明による装置を屋外又は建物内の任意の場所又はスポットに設置するようにしたときは、装置の設置工事やメンテナンスが極めて容易かつ効率的にできるようになる。
【0014】
また、本発明において、前記筒状体の上方部分に、前記筒状体からの空気を流通させて外部に放出できる屋根部を固定するようにしたときは、前記筒状体の近傍に居る人は、雨に濡れるのを防ぎながら、前記放出口からの快適な冷風又は温風の供給を受けることができる。
【0015】
また、本発明において、前記筒状体の上方部分に、前記筒状体からの空気を流通させて外部に放出できる屋根部を接続するようにしたときは、前記筒状体の近傍に居る人のために、前記屋根部で雨に濡れるのを防ぎながら、前記筒状体からの空気を、快適な冷風又は温風として、前記屋根部の下方に供給できるようになる。
【0016】
また、本発明において、前記地中パイプの上方部分と前記筒状体の下方部分とが直接に又は接続部を介して互いに空気流通可能に接続され且つ互いに固定されるようにし、本発明による装置を屋外の任意の場所又はスポットに設置するようにしたときは、地中熱と熱交換された後の屋外の空気から成る快適な冷風又は温風を、前記屋外の任意の場所又はスポットに居る人に向けて、集中的に、極めて低コストで、供給することができるようになる。
【0017】
さらに、本発明において、前記筒状体の上方に、前記送風機を駆動するための電力を発生させる太陽電池パネルを配置するようにしたときは、本発明の装置を、外部の商用電源から電力を供給することなく、太陽光及び地中熱という自然エネルギーだけで、長期間、駆動させ続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態による冷温風供給装置を説明するための概念図である。
図2】本発明の実施例1を説明するための概略図である。
図3】本発明の実施例2を説明するための概略図である。
図4】本発明の実施例3を説明するための概略図である。
図5】本発明の実施例4を説明するための概略図である。
図6】本発明の実施例5を説明するための概略図である。
図7】本発明の実施例6を説明するための概略図である。
図8】本発明の実施例7を説明するための概略図である。
図9】本発明の実施例8を説明するための概略図である。
図10】本発明の実施例9を説明するための概略図である。
図11】本発明の実施例10を説明するための概略図である。
図12】本発明の実施例11を説明するための概略図である。
図13】本発明の実施例12を説明するための概略図である。
図14】本発明の実施例13を説明するための概略図である。
図15】本発明の実施例14を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自然力を利用した冷温風供給装置を説明するための概念図である。図1において、1は地中の例えば約5mまで埋設される地中パイプ、1aは前記地中パイプ1を構成する外側パイプであってその下端部1aaが閉塞されている外側パイプ1a、1bは前記地中パイプ1を構成する内側パイプであって前記外側パイプ1aの内部に前記外側パイプ1aと略同軸状に配置される内側パイプである。前記内側パイプ1bは、その下端部1baが開放されており、前記下端部1baが前記外側パイプ1aの底部(前記下端部1aaの上面側部分)に対して所定の隙間1cを有するように配置されており、且つその外壁面が前記外側パイプ1aの内壁側面に対して所定の隙間1dを有するように配置されている。
【0020】
なお、図1においては、前記地中パイプ1は地中に向かって略直線状に延びる形状としているが、本発明では、前記地中パイプを、地盤面又は床面に対して略直線状に延びるものだけでなく、地盤面又は床面に対して略水平方向に延びる部分を含む略L字状の形状、部分的に湾曲している略U字状の形状、複数箇所が折れ曲がっている形状など、様々な形状とすることが可能である。また前記地中パイプ1は、平断面が円形のものが望ましいが、これに限られるものではなく、例えば平断面が多角形状のものをも含む。
【0021】
次に、図1において、2は地上から突出するように設けられ、その下端部が前記外側パイプ1aの上端部と接続され固定されている略タワー状の筒状体である。また図1において、3は前記筒状体2の内部に配置され、前記地中パイプ1からの空気が流通する流路を形成するためのパイプである。前記パイプ3の下端部は、前記地中パイプ1中の内側パイプ1bの上端部と接続され固定されている。
【0022】
なお、図1においては、前記筒状体2は、地上から上方に向かって略直線状に延びる形状としているが、本発明では、前記筒状体を、地盤面又は床面に対して略直線状に延びるものだけでなく、地盤面又は床面に対して略水平方向に延びる部分を含む略L字状の形状、部分的に湾曲している略U字状の形状、複数箇所が折れ曲がっている形状など、様々な形状とすることが可能である。また、前記筒状体2は、平断面が円形のものが望ましいが、これに限られるものではなく、例えば平断面が多角形状のものをも含む。
【0023】
また、図1において、4は前記筒状体2の上端部に固定された延長流路部(又は屋根部)である。前記延長流路部(又は屋根部)4の内部には空洞部4aが形成されている。前記空洞部4aは、前記パイプ3の上端の開口部に接続されている。前記延長流路部(又は屋根部)4の外周縁部の端面には、前記端面の全部又は一部が開口されることにより、放出口4bが形成されている。
【0024】
また、図1において、5は前記筒状体2の下端部に形成された導入口であって屋外の空気を前記地中パイプ1中の隙間1d内に導入するための導入口、6a,6b,6cはそれぞれ前記パイプ(流路)3内の空気を前記筒状体2の外部(屋外)に放出する放出口、7は前記パイプ3の途中部分に介設されたファンであって屋外の空気を前記地中パイプ1内に導入し流通させて地中熱と熱交換させ、前記熱交換させた空気を上昇させて前記筒状体2内のパイプ3中に送り、前記パイプ3内の空気を前記放出口4b及び前記各放出口6a〜6cから外部に放出させるファンである。
【0025】
次に本実施形態の動作を説明する。図1に示す装置において、前記ファン7が駆動されると、屋外の空気が、前記地中パイプ1中の隙間1d内に導入される(矢印a参照)。前記隙間1d内に導入された空気は、前記ファン7の力により下降させられる(矢印b参照)。前記下降した空気は、前記外側パイプ1aの底部に当たった後、反転して、前記内側パイプ1bの内部に導入される(矢印c参照)。前記内側パイプ1bの内部に導入された空気は、前記ファン7の力により上昇させられ、前記筒状体2内のパイプ3内に導入され、前記パイプ3内を流通する(矢印d参照)。前記パイプ3内を流通する空気は、前記ファン7の力により、前記放出口6aから斜め上方向に放出させられ(矢印e参照)、前記放出口6bから側方(水平方向)に放出させられ(矢印f参照)、前記放出口6cから斜め下方向に放出させられる(矢印g参照)。また前記パイプ3内を流通する空気は、前記ファン7の力により、前記延長流路部(又は屋根部)4の空洞部4a内に導入させられ(矢印h参照)、前記空洞部4a内を流通した後、前記放出口4bから下方に放出させられる(矢印i参照)。
【0026】
以上のような動作により、本実施形態では、屋外又は建物内の任意の場所又はスポットに居る人のために、屋外の空気が地中熱と熱交換された後の快適な冷風又は温風を、集中的に供給することが可能になる。
【0027】
また本実施形態によれば、前記地中パイプ1とその上方の筒状体2(前記空気の流路となる前記パイプ3を含む)とが互いに空気流通可能に接続され且つ互いに固定されているので、本実施形態に係る装置の屋外又は建物内の任意の場所又はスポットへの設置工事又はメンテナンスを、極めて容易かつ効率的に行なうことができる。したがって、本実施形態によれば、前記屋外又は建物内の任意の場所又はスポットに居る人のために、屋外の空気が地中熱と熱交換された後の快適な冷風又は温風を集中的に供給することを、極めて低コストで行えるようになる。
【0028】
さらに、本実施形態では、前記筒状体2の上方に、前記延長流路部(又は屋根部)4を備えるようにしているので、本実施形態に係る装置を屋外に設置したときは、前記筒状体2の側面の近傍の領域に居る人に対して、雨に濡れるのを防ぎながら、上方から心地よい冷風又は温風を供給できるようになる。
【実施例1】
【0029】
本発明の実施例1を図2を参照して説明する。図2において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例1は、例えばテーマパークや遊園地などに設置されるのに適した冷温風供給装置である。図2に示すように、本実施例1においては、地中パイプ1の上端部分と筒状体2の下端部分とが接続部11を介して互いに空気流通可能に接続され固定されている。前記筒状体2には、前記地中パイプ1からの空気を流通させる流路となるパイプ材などから構成される空洞部(図示省略)が形成されている。前記接続部11及び筒状体2の周囲は、地上に固定された筒状カバー12で覆われている。前記筒状カバー12の上面には、太陽電池パネル13が取り付けられている。前記太陽電池パネル13からの電力により前記ファン7が駆動される。前記ファン7により、屋外の空気が、前記筒状カバー12の下方部分に形成された導入口5から前記地中パイプ1内に導入され、前記地中パイプ1内で熱交換され、前記筒状体2内に導入され前記筒状体2内を流通した後、前記筒状体2の上端部の放出口6から、前記筒状カバー12の開口部を介して、外部に放出される。また、前記筒状カバー12の前記放出口6側の側面には、周辺の施設の渋滞情報その他の案内情報を外部から無線で受信して表示するディスプレイ14が取り付けられている。前記ディスプレイ14も前記太陽電池パネル13が発電した電力により駆動されている。
【実施例2】
【0030】
本発明の実施例2を図3を参照して説明する。図3において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例2は、例えば動物園などに設置されるのに適した冷温風供給装置である。図3に示すように、本実施例2においては、地中パイプ1の上端部分と筒状体2の下端部分とが互いに空気流通可能に接続され固定されている。本実施例2においては、前記筒状体2の上面に太陽電池パネル13が取り付けられている。前記太陽電池パネル13からの電力により前記筒状体2内のファンが駆動されている。
【実施例3】
【0031】
本発明の実施例3を図4を参照して説明する。図4において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例3は、例えば公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例3においては、地中パイプ1の上端部分と2本の細長い棒状の筒状体16の下端部分とが、互いに空気流通可能に接続され固定されている。すなわち、本実施例3では、地中パイプ1の上端部分と略棒状の筒状体16の下端部分とが、図4に示すように、水平面において互いに位置がずれている(離れている)が、上記各部分の間は、図示しない接続部(接続用パイプなど)により、互いに空気流通可能に接続され固定されている。また、図4に示すように、前記筒状体16の上方部分16aが略U字状に湾曲されて、その略U字状に折れ曲がった先端の開口端が下方を向くように構成されている。前記開口端により放出口16bが形成されている。よって、本実施例3では、前記地中パイプ1で熱交換された後の空気が、快適な冷風又は温風として、前記放出口16bから、前記筒状体16の近傍の人に、供給される。
【実施例4】
【0032】
本発明の実施例4を図5を参照して説明する。図5において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例4は、例えば道路や公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例4においては、地中パイプ(図示省略)の上端部分と略棒状の筒状体17の下端部分とが互いに空気流通可能に接続され固定されている。図6に示すように、前記筒状体17の上方部分17aの2箇所は、それぞれ略90度に折り曲げられることにより、前記筒状体17の先端の開口端が下方を向くように構成されている。前記開口端により放出口17bが形成されている。よって、本実施例4では、前記地中パイプ1で熱交換された後の空気が、快適な冷風又は温風として、前記放出口17bから下方に向けて、放出される。
【実施例5】
【0033】
本発明の実施例5を図6を参照して説明する。図6において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例5は、例えば道路や公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例5においては、地中パイプ(図示省略)の上端部分と略棒状の筒状体18の下端部分とが互いに空気流通可能に接続され固定されている。本実施例5では、前記筒状体18の上方部分に、前記筒状体18内の空気を外周方向に放出可能な空洞状の放出口18aが形成されている。前記放出口18aの内部の空洞部には、複数の穴が不規則に開けられた球体18bが配置されている。よって、本実施例5では、前記地中パイプ1で熱交換された後の空気が、前記球体18bにより、その流れの速さや強さが不規則に変化させられた空気流となって、前記放出口18aからその外周方向に放出される。
【実施例6】
【0034】
本発明の実施例6を図7を参照して説明する。図7において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例6は、例えば道路や公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例6においては、地中パイプ(図示省略)の上端部分と略棒状の筒状体19の下端部分とが互いに空気流通可能に接続され固定されている。本実施例6では、前記筒状体19の上方部分に、前記筒状体19内の空気を外周方向に放出可能な3つの放出口19a,19b,19cが、それぞれ、外周方向において互いに所定の距離を介するように、配置されている。本実施例6において、前記放出口19aは、前記筒状体19内からの空気を1つの細い線状に集中させて強くかつ速く流すように、構成されている。また、前記放出口19bは、前記筒状体19内からの空気を多数の穴からそれぞれシャワー状に弱く且つ遅い速度で流すように、構成されている。さらに、前記放出口19cは、前記筒状体19内からの空気を渦巻き状に流すように、構成されている。以上のように、本実施例7では、前記筒状体19の近傍に居る人が、前記筒状体19内から放出される空気流のタイプを、前記各放出口19a,19b,及び19cのいずれかの前に立つことにより、選択することができる。
【実施例7】
【0035】
本発明の実施例7を図8を参照して説明する。図8において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例7は、例えば公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例7においては、地中パイプ(図示省略)の上端部分と略棒状の筒状体20の下端部分とが互いに空気流通可能に接続され固定されている。本実施例7では、前記筒状体20の側面の複数箇所に、それぞれ、前記筒状体20内からの空気を外周方向に放出可能な放出口20aが形成されている。また、本実施例7においては、前記略棒状の筒状体20は、人が腰掛けるのに適した平面と高さを有するように形成されている。よって、本実施例7を使用するときは、前記筒状体20の近傍に居る人は、前記筒状体20の上に腰掛けて休みながら、前記筒状体20の側面の放出口20aから放出される、地中熱と熱交換された後の快適な空気を、受けることができる。
【実施例8】
【0036】
本発明の実施例8を図9を参照して説明する。図9において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例8は、例えば道路や公園内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例8においては、複数の地中パイプ1が、例えば道路の長手方向に沿って、互いに所定間隔を介して、地中に埋設されている。前記複数の地中パイプ1の上端部分は、それぞれ、複数の略棒状の筒状体21の下端部分と互いに空気流通可能に接続され固定されている。本実施例8では、前記各筒状体21の上方部分に、前記筒状体21内の空気を側方に放出可能な放出口21aがそれぞれ形成されている。よって、本実施例8においては、道路や公園内を通行している人は、通行する過程で、前記複数の筒状体21の各放出口21aから、地中熱と熱交換された後の快適な空気を、断続的に、受けることができる。
【実施例9】
【0037】
本発明の実施例9を図10を参照して説明する。図10において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例9は、例えば公園や建物内に設置される児童用の遊戯室(キッズ・ルーム)や喫煙室の中に設置されるのに適した冷温風供給装置である。図10において、22は公園や建物内に設置された児童用の遊戯室(キッズ・ルーム)である。本実施例9においては、前記遊戯室22の略中央の地中に地中パイプ1が埋設されている。前記地中パイプ1の上方の位置には、略棒状の筒状体23が前記遊戯室22の屋根に向かって突設されている。前記地中パイプ1の上方端部と前記筒状体23の下方端部とは、互いに空気流通可能に接続され固定されている。前記筒状体23の中央より少し下方の部分には、前記筒状体23内の空気を側方に放出可能な放出口23aが形成されている。よって、本実施例9においては、前記遊戯室22内で遊んでいる児童に、前記筒状体23の放出口23aから、地中熱と熱交換された後の快適な空気を供給することができる。
【実施例10】
【0038】
本発明の実施例10を図11を参照して説明する。図11において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例10は、例えば動物園や公園などに設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例10においては、動物園の任意の場所の地中に地中パイプ1が埋設されている。前記地中パイプ1の上方の位置には、略棒状の筒状体(図示省略)が地上から突設されている。前記筒状体(図示省略)の周囲には、複数の天然岩24が、前記筒状体(図示省略)を覆うように、配置されている。本実施例10では、前記複数の天然岩24の間の隙間により、前記筒状体(図示省略)からの空気が放出可能な開口部24aが、形成されている。よって、本実施例10においては、前記複数の天然岩24により前記筒状体(図示省略)を覆いながら、前記筒状体(図示省略)からの快適な空気(前記地中熱1で地中と熱交換された空気)を、前記複数の天然岩24の間の隙間から成る開口部24aから、その周囲に放出することができる。よって、本実施例10によれば、いかにも、複数の天然岩24の間の隙間(前記開口部24a)から快適な冷風又は温風が放出されているかのような興趣深い外観を、作出することができる。
【実施例11】
【0039】
本発明の実施例11を図12を参照して説明する。図12において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例11は、例えば公園や寺院などに設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例11においては、公園や寺院の任意の場所の地中に地中パイプ1が埋設されている。前記地中パイプ1の上方の位置には、略棒状の筒状体(図示省略)が地上から突設されている。前記筒状体(図示省略)の周囲には、「犬」の外観に類似した装飾用の立体造形物(前記「犬」の立体造形物が置かれる台座を含む)25が、前記筒状体(図示省略)を覆うように、配置されている。前記立体造形物25の図示上方の「犬の口」に対応する部分には、前記筒状体2からの空気を放出可能な開口部25aが形成されている。よって、本実施例11においては、前記立体造形物25により前記筒状体(図示省略)を覆いながら、前記筒状体(図示省略)からの快適な空気(前記地中熱1で地中と熱交換された空気)を、前記立体造形物25の開口部25a(前記「犬の口」に対応する部分)から、その周囲に放出することができる。よって、本実施例11によれば、いかにも、前記の「犬」を模した立体造形物25中の「犬の口」(前記開口部25a)から快適な冷風又は温風が放出されているかのような興趣深い外観を、作出することができる。
【実施例12】
【0040】
本発明の実施例12を図13を参照して説明する。図13において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図13において、1は地中に埋設されており屋外からの空気を地中熱と熱交換させる地中パイプ1である。前記地中パイプ1の上方端部には、地上に固定され、前記地中パイプ1からの空気を導入して流通させる筒状体(図示省略)が接続され固定されている。前記筒状体(図示省略)の上方端部には屋根部26が配置されている。前記屋根部26には、前記筒状体2からの空気が導入される空洞部26aが形成されている。前記屋根部26の外周縁部には、前記屋根部26内の空洞部26aからの空気を外部に放出する放出口26bが形成されている。前記屋根部26の上面には、前記筒状体内に配置されたファン7などを駆動するための電力を発生させる太陽電池パネル27が配置されている。
【0041】
また図13において、28は前記太陽電池パネル27で発電された電力を蓄電するバッテリー、29は前記太陽電池パネル27からの電力を前記バッテリー28に蓄電するために作動するバッテリーチャージコントローラ、30は前記バッテリー28に蓄電された直流電力を交流電力に変換させて前記ファン7に供給するDC−ACインバータ、31は前記地中パイプ1の外側パイプの底部に溜まった水の量(ドレンの水位)を測定するドレン水位センサ、32は前記地中パイプ1の外側パイプの底部に溜まった水(ドレン)を外部に排出するためのドレン水排水ポンプ、33はマイクロコンピュータなどで構成される制御装置である。前記バッテリー28からの電力は、前記制御装置33にも供給されている。前記制御装置33は、外気温度データ及び太陽電池パネル27の発電状況を示すデータなどに基づいて、前記DC−ACインバータ30及び前記バッテリーチャージコントローラ29を制御する。また前記制御装置33は、前記ドレン水位センサ31からの測定水位データに基づいて、前記ドレン水排水ポンプ32の駆動を制御する。
【0042】
本実施例12では、前記太陽電池パネル27からの電力だけで、前記ファン7、前記制御装置33、バッテリーチャージコントローラ29、DC−ACインバータ、ドレン水位センサ31、及びドレン水排水ポンプ32を作動させている。よって、本実施例12によれば、外部の商用電源を使用しなくても、極めて長期間、前記太陽電池パネル27からの電力だけで作動を継続することができる。
【実施例13】
【0043】
本発明の実施例13を図14を参照して説明する。図14において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例13は、例えば動物園や公園などに設置されるのに適した冷温風供給装置である。本実施例13においては、動物園や公園の任意の場所の地中に地中パイプ1が埋設されている。前記地中パイプ1の上方の位置には、略棒状の筒状体2が地上から突設されている。前記筒状体2の略中央には、前記地中パイプ1から導入され前記筒状体2内を流通した空気を外部に放出する放出口6が形成されている。本実施例13では、前記筒状体2の上方に、略水平方向に延びる略平板状の屋根部34が配置されている。すなわち、本実施例13では、前記筒状体2の上端部と、前記屋根部34内の空洞部(図示省略)とが、前記接続部35を介して、互いに空気流通可能に接続され且つ固定されている。前記略平板状の屋根部34の下面の複数箇所には、それぞれ、前記屋根部34内の空洞部を流れる空気を、図示下方(人が居る方向)に向かって放出する放出口34aが形成されている。よって、本実施例13においては、前記地中パイプ1からの空気を、前記筒状体2及び前記接続部35を介して前記略平板状の屋根部34に供給することにより、前記略平板状の屋根部34の下面の複数箇所から、前記屋根部34の下方の比較的広い領域に、前記地中パイプ1内で地中熱と熱交換された後の快適な空気を、供給することができる。また、本実施例13においては、前記筒状体2の上方に前記屋根部34を備えているので、前記筒状体2の近傍に居る人は、前記屋根部34により、雨に濡れるのを防ぎながら、上方から心地よい冷風又は温風を受けることができる。
【実施例14】
【0044】
本発明の実施例14を図15を参照して説明する。図15において、図1に示す要素と共通又は類似する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例14は、例えば野球場のダッグアウト(選手や監督の控え席が設けられた施設)内に設置されるのに適した冷温風供給装置である。図15に示すように、本実施例14においては、地中に埋設された地中パイプ1の上端部分とその上方の筒状体2の下端部分とが、互いに空気流通可能に接続され固定されている。また、本実施例14においては、前記の図示上下方向に延びる筒状体2の上端部が、図示水平方向に延びる略棒状の延長流路部36の端部に、空気流通可能に接続されている。前記筒状体2から前記延長流路部36内に送られた空気は、前記延長流路部36の側面の複数箇所に形成された放出口36aから、図示斜め下方に放出される。本実施例14において、前記延長流路部36は、前記筒状体2内の空気が流通する流路を、前記筒状体2から離れた場所まで延長させるためのものである。
【0045】
以上、本発明の実施形態及び各実施例について説明したが、本発明は前記実施形態及び各実施例として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態及び各実施例においては、本発明による冷温風供給装置を主として屋外に設置する場合を示したが、本発明は、建物内の任意の場所、例えば、建物内の厨房の中、脱衣場の中など、様々な場所に配置することができる。また、前述のように、本発明における地中パイプ及び筒状体は、地盤面又は床面に対して略直線状に延びるものだけでなく、地盤面又は床面に対して略水平方向に延びる部分を含む略L字状の形状、部分的に湾曲している略U字状の形状、複数箇所が折れ曲がっている形状など、様々な形状とすることが可能である。また、前述のように、本発明における地中パイプ及び筒状体は、平断面が円形のものに限らず、平断面が多角形状のものをも含む。また、前記各実施例においては、前記地中パイプ1と前記筒状体2とが互いに水平面において一致している(水平面において重なっている)場合を主として示した(一部にそうでないものも示した)が、本発明では、前記地中パイプ1と前記筒状体2とが互いに水平面において一致しておらず(水平面において重なっておらず)、所定の接続部(例えば水平方向に延びる接続用パイプなど)を介することにより、互いに空気流通可能に接続され且つ固定されている場合をも含むものである。
【符号の説明】
【0046】
1 地中パイプ
1a 外側パイプ
1aa 外側パイプの下端部
1b 内側パイプ
1ba 内側パイプの下端部
1c,1d 隙間
2,16,17,18,19,20,21,23 筒状体
3 パイプ
4,26,34 屋根部
4a,26a 空洞部
4b,6,6a,6b,6c,16b,17b,18a,19a,19b,19c,20a,21a,23a,26b,36a 放出口
5 導入口
7 ファン
11,35 接続部
12 筒状カバー
13,27 太陽電池パネル
14 ディスプレイ
16a,17a 筒状体の上方部分
18b 球体
22 遊戯室
24 天然岩
25 立体造形物
24a,25a 開口部
28 バッテリー
29 バッテリーチャージコントローラ
30 DC−ACインバータ
31 ドレン水位センサ
32 ドレン水排水ポンプ
33 制御装置
36 延長流路部
【要約】
【目的】屋外の街路や公園などの任意の場所又はスポットに居る人に、地中熱と熱交換された空気から成る快適な冷風又は温風を、集中的に且つ低コストで供給することができる、自然力を利用した冷温風供給装置を提供する。
【構成】地中に埋設されており、内部の空気を地中熱と熱交換させる地中パイプと、屋外の地盤面又は建物内の床面から上方に突設された筒状体であって、前記地中パイプからの空気を自らの内部に流通させ、前記流通させた空気を自らの放出口から上方、側方、下方、斜め下方向、又は斜め上方向に放出する筒状体と、屋外の空気を前記地中パイプ内に導入させ、前記空気を前記筒状体内に導入させ、前記導入させた空気を前記筒状体内で流通させて前記放出口から外部に放出する送風機とを備えている。

【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15