特許第5771424号(P5771424)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771424
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年8月26日
(54)【発明の名称】光回線終端装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/079 20130101AFI20150806BHJP
【FI】
   H04B9/00 179
【請求項の数】3
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2011-66450(P2011-66450)
(22)【出願日】2011年3月24日
(65)【公開番号】特開2012-29273(P2012-29273A)
(43)【公開日】2012年2月9日
【審査請求日】2014年1月20日
(31)【優先権主張番号】特願2010-143222(P2010-143222)
(32)【優先日】2010年6月23日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】平田 光司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 宗応
【審査官】 後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−010889(JP,A)
【文献】 特開2008−028745(JP,A)
【文献】 特開昭63−164545(JP,A)
【文献】 特開2006−262353(JP,A)
【文献】 特開平10−322292(JP,A)
【文献】 特開2002−296110(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B10/00−10/90
H04J14/00−14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、
表示手段と、
前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、
前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、
前記表示手段は発光するものであり、
前記制御手段は、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた色で前記表示手段を点滅させ、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で前記表示手段を点滅させる、
光回線終端装置。
【請求項2】
光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、
表示手段と、
前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、
前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、
前記表示手段は、発光するものであって、複数の表示素子を備え、
前記制御手段は、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた数の前記表示素子を点滅させる、
光回線終端装置。
【請求項3】
光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、
表示手段と、
前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、
前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、
前記表示手段は発光するものであり、
前記制御手段は、
前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、
前記制御手段が前記表示手段を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で点滅させる、
光回線終端装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光回線終端装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、光通信技術の進展に伴い、光ケーブルを用いた光伝送システムが普及している。この光伝送システムによれば、数10km程度の無中継伝送が可能となるため、伝送システムを容易に広域化できる。この光伝送システムは、概略的には、送信者側に配置した光送信機と、受信者側に配置した光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを、光ケーブルにて構成された光伝送路を介して接続して構成されている。そして、送信者側においてTV信号や告知放送信号を混合し、この混合された電気信号を光送信機によって光信号に変換し、この光信号を光伝送路を介して光回線終端装置に送信する。この光回線終端装置では、光信号を電気信号(RF信号)に変換して、TV受像機や告知放送受信機に出力する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−174211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、光回線終端装置を受信者側に設置する際、光送信機から光伝送路を介して光回線終端装置に入力される光信号のレベルを確認する必要があった。しかし、上述の如き従来の装置では、作業者は入力される光信号のレベルを確認することができなかったため、別途用意した光パワーメータを光伝送路に接続して光信号のレベルを計測しなければならず、作業が煩雑となっていた。また、光回線終端装置の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際には、光伝送路から一旦光回線終端装置を取り外し、光パワーメータを光伝送路に接続して光信号のレベルを計測した後、再度光回線終端装置を光伝送路に接続する必要があり、作業コストを低減する余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光回線終端装置における光信号の受信レベルを容易に確認することができる、光回線終端装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の光回線終端装置は、光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、表示手段と、前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、前記表示手段は発光するものであり、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた色で前記表示手段を点滅させ、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で前記表示手段を点滅させる。
【0007】
請求項2に記載の光回線終端装置は、光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、表示手段と、前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、前記表示手段は、発光するものであって、複数の表示素子を備え、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた数の前記表示素子を点滅させる。
【0008】
請求項3に記載の光回線終端装置は、光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、表示手段と、前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、前記表示手段は発光するものであり、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させ、前記制御手段が前記表示手段を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で点滅させる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させるので、作業者は別途光パワーメータ等を用意することなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、光回線終端装置の設置作業を一層簡易にすることができる。また、光回線終端装置の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際にも、光伝送路から光回線終端装置を取り外すことなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、作業コストを一層低減することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させるので、簡易な方法で光信号の様々な受信レベルを表示手段に表示させることができる。また、作業者にとっても、表示手段の点滅回数を確認するだけで光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに応じた色で光信号の受信レベルに対応する表示手段を点滅等させるので、光信号の受信レベルを簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で表示手段を点滅等させるので、光信号の受信レベルを一層簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルをさらに一層容易に確認することができる。
【0018】
請求項2に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させるので、作業者は別途光パワーメータ等を用意することなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、光回線終端装置の設置作業を一層簡易にすることができる。また、光回線終端装置の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際にも、光伝送路から光回線終端装置を取り外すことなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、作業コストを一層低減することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させるので、簡易な方法で光信号の様々な受信レベルを表示手段に表示させることができる。また、作業者にとっても、表示手段の点滅回数を確認するだけで光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに応じた数の表示素子を点滅等させるので、光信号の受信レベルを簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
【0019】
請求項3に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させるので、作業者は別途光パワーメータ等を用意することなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、光回線終端装置の設置作業を一層簡易にすることができる。また、光回線終端装置の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際にも、光伝送路から光回線終端装置を取り外すことなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、作業コストを一層低減することができる。
また、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させるので、簡易な方法で光信号の様々な受信レベルを表示手段に表示させることができる。また、作業者にとっても、表示手段の点滅回数を確認するだけで光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
また、表示手段を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で表示手段を点滅させるので、最後の回の点滅であることを表示手段に識別可能に表示させることができ、作業者は表示手段の点滅が最後の回であることを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施の形態1に係る光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
図2】光回線終端装置の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。
図3】光回線終端装置が実行する表示処理の概略例を示したフローチャートである。
図4】実施の形態1に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図5】表示部に表示される色と点滅1回あたりの重み付けとの関係を例示した図である。
図6】実施の形態2に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図7】実施の形態3に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図8】実施の形態4に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図9】実施の形態5に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図10】実施の形態6に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
図11】実施の形態7に係る光回線終端装置が実行する表示処理の概略例を示したフローチャートである。
図12】実施の形態7に係る表示部による表示パターンを例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る光回線終端装置の各実施の形態を詳細に説明する。ただし、これら各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0030】
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光送信機の光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させる形態である。
【0031】
(構成)
まず、光回線終端装置の構成について説明する。図1は実施の形態1に係る光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。なお、以下の説明においては、図1のX方向を左右方向、図1のY方向を上下方向、図1のZ方向を前後方向とする。また図2は、光回線終端装置1の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。
【0032】
光回線終端装置1は、図1に示す筐体10の内部に、図2に示すPD(Photo Diode)20、増幅部30、出力端子40、表示部50、スピーカ60、及び制御部70を備えている。
【0033】
(構成−筐体)
筐体10は、光回線終端装置1の構造体であり、PD20、増幅部30、出力端子40、表示部50、スピーカ60、及び制御部70を外部から保護する保護手段である。この筐体10は、図1に示すように、一側面を開放した略箱形状のベース部11と、このベース部11をその開放面側から略覆うカバー部12とを備えて構成されており、カバー部12はその上端部近傍位置においてベース部11に対して回動自在に軸支されている。カバー部12を閉じてベース部11を略覆った状態において、これらベース部11とカバー部12との対向位置には一対の引き込み口13が形成され、この引き込み口13を介して、光ファイバ(図示省略)を筐体10の内部に引込むことができ、あるいは、筐体10の内部から外部に光ファイバを引き出すことができる。また、引き込み口13の側方には、一対の端子孔14が形成されており、この端子孔14を介して、出力端子40(例えば、テレビ信号出力端子や同軸コネクタ等)が筐体10の外部に露出され、この出力端子40に信号ケーブル(以下、同軸ケーブル)(図示省略)を接続することができる。
【0034】
(構成−PD)
図2において、PD20は、光送信機(図示省略)から光伝送路(図示省略)を介して送信された光信号を電気信号(以下「RF信号」)に変換する光電変換手段である。PD20は、RF信号を増幅部30及び制御部70に出力する。
【0035】
(構成−増幅部)
増幅部30は、PD20から出力されたRF信号を増幅する増幅手段であり、例えば公知のAGC(Automatic Gain Control)回路を用いて構成され、制御部70によって制御される。
【0036】
(構成−出力端子)
出力端子40は、増幅部30にて増幅されたRF信号を光回線終端装置1の外部機器(例えばセットトップボックス)に出力する。
【0037】
(構成−表示部)
表示部50は、制御部70による制御に基づき情報を表示する表示手段である。この表示部50としては、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。この表示部50は、図1(b)に示すように、例えば筐体10の下面に外部から視認可能に配置されている。実施の形態1では、この表示部50として、光回線終端装置1の電源のON/OFFを示すLED51(図1(b)における「PWR」)、RF信号の出力状態を示すLED52(図1(b)における「RF」)、及び光信号の受信状態を示すLED53(図1(b)における「OPT」)が設けられているものとする。
【0038】
(構成−スピーカ)
図2に戻り、スピーカ60は、制御部70による制御に基づき警報音を出力する警報手段であり、例えば公知のスピーカを用いることができる。
【0039】
(構成−制御部)
制御部70は、光回線終端装置1の各部を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
【0040】
この制御部70は、機能概念的に、検出部71、及び出力制御部72を備えている。検出部71は、光回線終端装置1における光信号の受信レベルを検出する検出手段である。出力制御部72は、表示部50及びスピーカ60を制御する制御手段である。これらの制御部70の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0041】
(処理)
次に、上述のように構成された光回線終端装置1が実行する処理について説明する。図3は、光回線終端装置1が実行する表示処理の概略例を示したフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この処理は、例えば、光回線終端装置1に電源が投入された場合に起動される。
【0042】
表示処理が起動されると、出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるべきタイミングか否かを判定する(SA1)。例えば、光回線終端装置1に電源が投入された後に最初に当該判定を行う場合や、PD20からRF信号が出力されていなかった状態から初めてRF信号が出力された場合、あるいは公知の操作手段(図示省略)を介して光信号の受信レベルを表示させる旨の指示入力が行われた場合、カバー部12の開放を検出するスイッチを設けてカバー部12の開放を検出した場合に、出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるべきタイミングであると判定する。
【0043】
SA1の結果、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるべきタイミングであると判定した場合(SA1、Yes)、検出部71は、PD20にて変換されたRF信号に基づいて、光回線終端装置1における光信号の受信レベルを検出する(SA2)。例えば検出部71は、PD20から出力されたRF信号の電圧をA/D変換し、そのA/D変換値によって光信号の受信レベルを検出する。
【0044】
続いて出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上か否かを判定する(SA3)。例えば、TV信号を含む光信号がPD20にて受信された場合、このTV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベル(例えば、−20dBm)を所定の閾値とする。
【0045】
その結果、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上であった場合(SA3、Yes)、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。光信号の受信レベルに対応する情報を表示させる表示部50としては、例えば図1(b)における「OPT」のLED53を用いる。
【0046】
図4は、実施の形態1に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。この図4に示すように、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて「OPT」のLED53を点滅等させる。すなわち例えば、受信レベルSが−8dBm未満の場合には「OPT」のLED53を消灯させる。また、受信レベルSが−8dBm以上−7dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて6回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−7dBm以上−6dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて5回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて4回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−5dBm以上−4dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−4dBm以上−3dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−3dBm以上−2dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−1dBm以上の場合には、「OPT」のLED53を上述の所定周期の倍の周期にて12回点滅させた後、点灯させる。このように、受信レベルに対応する回数にて「OPT」のLED53を点滅等させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
【0047】
図3に戻り、SA3において、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上ではなかった場合(所定の閾値未満であった場合)(SA3、No)、出力制御部72は、光信号の受信レベルが所定の閾値未満である旨を示す情報を表示部50に表示させる(SA5)。例えば、出力制御部72は、「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅させ、その後所定時間点灯させる動作を、一定時間繰り返す。
【0048】
さらに出力制御部72は、スピーカ60から警報音を出力させる(SA6)。警報音としては、例えばブザー音を出力させたり、あるいはメモリ等に予め記憶されている音声(例えば「光信号の受信レベルが閾値未満です」等)を出力させる。
【0049】
また、SA1において、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるべきタイミングではないと判定した場合(SA1、No)、出力制御部72は光回線終端装置1の状態に関する情報を表示部50に表示させるべきタイミングであるものとし、光回線終端装置1の状態に関する情報を表示部50に表示させる(SA7)。例えば、出力制御部72は、光信号の受信レベルが所定の閾値(例えば、TV信号を含む光信号がPD20にて受信された場合、このTV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベル(例えば、−20dBm))未満である場合には図1(b)における「OPT」のLED53を消灯させ、光信号の受信レベルが所定の閾値以上である場合には「OPT」のLED53を点灯させる。また、表示処理を実行する前提として、光回線終端装置1の電源の状態はONであるので、図1(b)における「PWR」のLED51を点灯させる。また、RF信号が出力端子40から出力されている場合には「RF」のLED52を点灯させ、RF信号が出力端子40から出力されていない場合には「RF」のLED52を消灯させる。
【0050】
SA4、SA6、又はSA7の処理を実行した後、出力制御部72はSA1に戻る。
【0051】
(効果)
このように実施の形態1によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるので、作業者は別途光パワーメータ等を用意することなく、光回線終端装置1自体の表示部50を介して容易に光回線終端装置1における光信号の受信レベルを確認することができ、光回線終端装置1の設置作業を一層簡易にすることができる。また、光回線終端装置1の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際にも、光伝送路から光回線終端装置1を取り外すことなく、光回線終端装置1自体の表示部50を介して容易に光回線終端装置1における光信号の受信レベルを確認することができ、作業コストを一層低減することができる。
【0052】
特に、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示部50を点滅させるので、簡易な方法で光信号の様々な受信レベルを表示部50に表示させることができる。また、作業者にとっても、表示部50の点滅回数を確認するだけで光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
【0053】
また、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させるべきタイミングの場合、光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させ、光回線終端装置1の状態に関する情報を表示部50に表示させるべきタイミングの場合、光回線終端装置1の状態に関する情報を表示部50に表示させるので、光信号の受信レベルに対応する情報、及び光回線終端装置1の状態に関する情報を、タイミングに応じて共通の表示部50(上述の実施の形態では「OPT」のLED53)に表示させることができる。従って、光信号の受信レベルに対応する情報を表示するための表示部50を別途設ける必要がなく、光回線終端装置1の構成の複雑化を防止できる。
【0054】
また、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、当該光信号の受信レベルが所定の閾値未満である旨を示す情報を表示部50に表示させるので、上述の効果に加えて、例えば光信号がTV信号を含む場合において、TV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベルに光信号の受信レベルが達していない旨等を利用者に報知することができる。
【0055】
また、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、スピーカ60から警報音を出力させるので、上述の効果に加えて、例えば光信号がTV信号を含む場合において、TV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベルに光信号の受信レベルが達していない旨等を利用者に報知することができる。
【0056】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で表示手段を点滅させる形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0057】
(構成−表示部)
まず、実施の形態2に係る光回線終端装置1の構成について説明する。表示部50は、検出部にて検出された光信号の受信レベルに応じた表示態様で表示できるものであり、例えば3色LED(例えば緑、橙、又は赤で発光するLED等)を用いて構成されている。
【0058】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態2に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。この実施の形態2に係る光回線終端装置1が実行する表示処理のフローチャートは、特記する場合を除いて、図3に示す実施の形態1に係るフローチャートと略同一である。ここで、この表示処理におけるSA1−SA2、SA5−SA7は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2、SA5−SA7と同じであるため、その説明を省略する。
【0059】
SA3の処理にて、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上であった場合(SA3、Yes)、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。
【0060】
図5は、表示部50に表示される色と点滅1回あたりの重み付けとの関係を例示した図である。また、図6は、実施の形態2に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。この図6に示すように、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で「OPT」のLED53を点滅等させる。ここで、「光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で・・・点滅させる」とは、表示部50の1回当りの点滅によって示される光信号の受信レベルを、当該点滅を行う色によって変えることを意味している。具体的には、図5に示すように、表示部50における緑色のLEDの1回当りの点滅は、光信号の最小単位の受信レベル(ここでは、実施の形態1における表示部50の1回当りの点滅によって示される受信レベルと同じ)、表示部50における橙色のLEDの1回当りの点滅は、光信号の最小単位の受信レベルの3倍、表示部50における赤色のLEDの1回当りの点滅は、光信号の最小単位の受信レベルの5倍を示す。換言すると、表示部50における橙色のLEDの1回当りの点滅は、表示部50における緑色のLEDの3回当りの点滅と同じ受信レベルを示し、表示部50における赤色のLEDの1回当りの点滅は、表示部50における緑色のLEDの5回当りの点滅と同じ受信レベルを示す。
【0061】
具体的には、図6に示すように、受信レベルSが−8dBm未満の場合には「OPT」のLED53を消灯させる。また、受信レベルSが−8dBm以上−7dBm未満の場合には、実施の形態1では「OPT」のLED53を所定周期にて6回点滅させた後、点灯させていたのに対して、ここでは「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(赤1回、緑1回)させた後、点灯(緑)させる(このように、赤1回+緑1回の点滅は、緑56回の点滅と同じ受信レベルを表す)。以降同様に、受信レベルSが−7dBm以上−6dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(橙1回、緑1回)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−5dBm以上−4dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−4dBm以上−3dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−3dBm以上−2dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−1dBm以上の場合には、「OPT」のLED53を上述の所定周期の倍の周期にて12回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で、受信レベルに対応する「OPT」のLED53を点滅等させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
【0062】
(効果)
このように実施の形態2によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で、表示部50を点滅等させるので、光信号の受信レベルを簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
【0063】
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上の場合に、光信号の受信レベルの状態に応じた色で表示手段を点滅させる形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0064】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態3に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。この実施の形態3に係る光回線終端装置1が実行する表示処理のフローチャートは、特記する場合を除いて、図1に示す実施の形態1に係るフローチャートと略同一である。ここで、この表示処理におけるSA1−SA2、SA5−SA7は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2、SA5−SA7と同じであるため、その説明を省略する。
【0065】
SA2の処理後、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上であった場合(SA3、Yes)、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。
【0066】
図7は、実施の形態3に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。図7に示すように、出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態(ここでは、受信レベルの区分と称する)に応じた色で「OPT」のLED53を点滅等させる。ここで、「光信号の受信レベルの区分に応じた色」とは、光信号の受信レベルの区分毎に設定された色を意味し、例えば、受信レベルの区分(ここでは3つの区分)のうち、低レベルの区分(例えば、受信レベルが−6dBm未満)を示す赤、中レベルの区分(例えば、受信レベルが−6dBm以上−3dBm未満)を示す橙、高レベルの区分(例えば、受信レベルが−3dBm以上)を示す緑等が該当する。
【0067】
具体的には、図7に示すように、受信レベルSが−8dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−8dBm以上−7dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−7dBm以上−6dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−5dBm以上−4dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−4dBm以上−3dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−3dBm以上−2dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−1dBm以上の場合には、「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの区分に応じた色で表示部50を点滅させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び当該光信号の受信レベルの区分を容易に確認することができる。
【0068】
(効果)
このように実施の形態3によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの区分に応じた色で表示部50を点滅させるので、光信号の受信レベルと同時に、光信号の受信レベルの区分も表示部50に表示させることができ、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び受信レベルの区分を容易に確認することができる。
【0069】
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上の場合に、光信号の受信レベルの状態に応じた表示手段を点滅させる形態である。なお、実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0070】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態4に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。この実施の形態4に係る光回線終端装置1が実行する表示処理のフローチャートは、特記する場合を除いて、図3に示す実施の形態1に係るフローチャートと略同一である。ここで、この表示処理におけるSA1−SA2、SA5−SA7は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2、SA5−SA7と同じであるため、その説明を省略する。
【0071】
SA2の処理後、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上であった場合(SA3、Yes)、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。
【0072】
図8は、実施の形態4に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。図8に示すように、出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態(ここでは、受信レベルの区分と称する)に応じた表示部50を点滅させる。ここで、「光信号の受信レベルの区分に応じた表示部」とは、光信号の受信レベルの区分毎に設定されたものであって、表示部50を構成する3つのLEDうちの1つのLEDを意味する。例えば、受信レベルの区分(ここでは3つの区分)のうち、低レベルの区分(例えば、受信レベルが−6dBm未満)を示す「OPT」のLED53、中レベルの区分(例えば、受信レベルが−6dBm以上−3dBm未満)を示す「RF」のLED52、高レベルの区分(例えば、受信レベルが−3dBm以上)を示す「PWR」のLED51等が該当する。
【0073】
具体的には、図8に示すように、受信レベルSが−8dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて3回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−8dBm以上−7dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて2回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−7dBm以上−6dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「RF」のLED52を所定周期にて3回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−5dBm以上−4dBm未満の場合には「RF」のLED52を所定周期にて2回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−4dBm以上−3dBm未満の場合には「RF」のLED52を所定周期にて1回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−3dBm以上−2dBm未満の場合には「PWR」のLED51を所定周期にて3回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「PWR」のLED51を所定周期にて2回点滅させた後、点灯させる。また、受信レベルSが−1dBm以上の場合には、「PWR」のLED51を所定周期にて1回点滅させた後、点灯させる。このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの区分に応じた表示部50を点滅等させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの区分を容易に確認することができる。
【0074】
(効果)
このように実施の形態4によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの区分に応じた表示部50を点滅等させるので、光信号の受信レベルと同時に、光信号の受信レベルの区分も表示部50に表示させることができ、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの区分を容易に確認することができる。
【0075】
〔実施の形態5〕
次に、実施の形態5について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光信号の受信レベルの状態に応じた態様で表示手段を点滅させる形態である。なお、実施の形態5の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0076】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態5に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。この実施の形態5に係る光回線終端装置1が実行する表示処理のフローチャートは、特記する場合を除いて、図3に示す実施の形態1に係るフローチャートと略同一である。ただし、この表示処理においては、SA3、SA5−SA6の処理が行われないものとする。なお、この表示処理におけるSA1−SA2は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2と同じであるため、その説明を省略する。
【0077】
SA2の処理後、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。
【0078】
図9は、実施の形態5に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。図9に示すように、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に応じた態様で「OPT」のLED53を点滅等させる。ここで、「光信号の受信レベルの状態に応じた態様」とは、光信号の受信レベルの状態毎に設定された色、表示部50の場所等を意味する(ここでは、色について説明する)。例えば、光信号の受信レベルの状態(例えば、受信レベルが−20dBm未満)が過小であることを示す橙、光信号の受信レベルの状態が適正(例えば、受信レベルが−20dBm以上−1dBm未満)であることを示す緑、光信号の受信レベルの状態が過大(例えば、受信レベルが−1dBm以上)であることを示す赤等が該当する。
【0079】
具体的には、図9に示すように、光信号の受信レベルが1dBm変動するごとに点滅回数を1つずつ変動させながら、光信号の受信レベルの状態に応じた色で「OPT」のLED53を点滅させる。すなわち、光信号の受信レベルの状態が過小の場合において、受信レベルSが−21dBm以上−20dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。そして、受信レベルSが−21dBm未満の場合には受信レベルSが1dBm下がる毎に点滅回数を1つずつ増やしながら、「OPT」のLED53を所定周期にて所定回数点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる(図9では、光信号の受信レベルの状態が過小の場合の範囲に関しては、上述した受信レベルSが−21dBm以上−20dBm未満の場合と、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合のみについて、点滅パターンを例示し、他の場合については図示を省略する)。
【0080】
また、光信号の受信レベルの状態が適正の場合において、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。そして、受信レベルSが−20dBm以上−2dBm未満の場合には受信レベルSが1dBm下がる毎に点滅回数を1つずつ増やしながら、「OPT」のLED53を所定周期にて所定回数点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる(図9では、光信号の受信レベルの状態が適正の場合の範囲に関しては、上述した受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合と、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合と、受信レベルSが−20dBm以上−19dBm未満の場合のみについて、点滅パターンを例示し、他の場合については図示を省略する)。
【0081】
また、光信号の受信レベルの状態が過大の場合において、受信レベルSが−1dBm以上0dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる。そして、受信レベルSが0dBm以上の場合には受信レベルSが1dBm上がる毎に点滅回数を1つずつ増やしながら、「OPT」のLED53を所定周期にて所定回数点滅(赤)させた後、点灯(緑)させる(図9では、光信号の受信レベルの状態が過大の場合の範囲に関しては、上述した受信レベルSが−1dBm以上0dBm未満の場合と、受信レベルSが3dBm以上4dBm未満の場合のみについて、点滅パターンを例示し、他の場合については図示を省略する)。
【0082】
このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に応じた色で「OPT」のLED53を点滅等させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
【0083】
(効果)
このように実施の形態5によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に応じた色で表示部50を点滅等させるので、光信号の受信レベルと同時に、光信号の受信レベルの状態も表示部50に表示させることができ、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
【0084】
〔実施の形態6〕
次に、実施の形態6について説明する。この形態は、表示手段を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で点滅させる形態である。なお、実施の形態6の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0085】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態6に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。この実施の形態6に係る光回線終端装置1が実行する表示処理のフローチャートは、特記する場合を除いて、図3に示す実施の形態1に係るフローチャートと略同一である。ここで、この表示処理におけるSA1−SA2、SA5−SA7は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2、SA5−SA7と同じであるため、その説明を省略する。
【0086】
SA2の処理後、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値以上であった場合(SA3、Yes)、出力制御部72は、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SA4)。
【0087】
図10は、実施の形態6に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。この図10に示すように、例えば、出力制御部72が表示部50を複数回点滅させる場合に、当該出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに応じた色で「OPT」のLED53を点滅等させると共に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で「OPT」のLED53を点滅させる。ここで、「異なる態様」とは、異なる色(例えば、LED53の点滅色を変えること)や、異なる場所(例えば、「PWR」のLED51、「RF」のLED52、「OPT」のLED53を切り替えること)等を意味する。以下では、異なる色とした場合について説明する。
【0088】
具体的には、「OPT」のLED53を複数回点滅させる場合に、当該複数の回のうちの最後の回の点滅を他の回と異なる色で「OPT」のLED53を点滅させる。ただし、点滅回数が複数でない場合(1回である場合)には、「最後の回」が存在しないとし、最後の回の色を変えて点滅させることは行わないものとする。すなわち、図10に示すように、光信号の受信レベルの状態が過小の場合において、受信レベルSが−21dBm以上−20dBm未満の場合には「OPT」のLED53を複数回点滅させないので、「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(橙)させた後、点灯(緑)させる。そして、受信レベルSが−21dBm未満の場合には受信レベルSが1dBm下がる毎に点滅回数を1つずつ増やしながら、「OPT」のLED53を所定周期にて所定回数点滅(橙)させると共に、この所定回数のうち最後の回のみ異なる色で点滅(赤)させ、さらにその後点灯(緑)させる(図10では、光信号の受信レベルの状態が過小の場合の範囲に関しては、上述した受信レベルSが−21dBm以上−20dBm未満の場合と、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合のみについて、点滅パターンを例示し、他の場合については図示を省略する)。
【0089】
また、光信号の受信レベルの状態が適正の場合において、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を複数回点滅させないので、「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。そして、受信レベルSが−20dBm以上−2dBm未満の場合には受信レベルSが1dBm下がる毎に点滅回数を1つずつ増やしながら、「OPT」のLED53を所定周期にて所定回数点滅(緑)させると共に、この所定回数のうち最後の回のみ異なる色で点滅(赤)させ、さらにその後点灯(緑)させる(図10では、光信号の受信レベルの状態が適正の場合の範囲に関しては、上述した受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合と、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合と、受信レベルSが−20dBm以上−19dBm未満の場合のみについて、点滅パターンを例示し、他の場合については図示を省略する)。なお、光信号の受信レベルの状態が過大の場合には、実施の形態5と同様の点滅等させるので、説明を省略する。
【0090】
このように、表示部50を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で表示部50を点滅させることにより、作業者は表示部50の点滅が最後の回であることを容易に確認することができる。
【0091】
(効果)
このように実施の形態6によれば、表示部50を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で表示部50を点滅させるので、最後の回の点滅であることを表示部50に識別可能に表示させることができ、作業者は表示部50の点滅が最後の回であることを容易に確認することができる。
【0092】
〔実施の形態7〕
次に、実施の形態7について説明する。この形態は、検出手段にて検出された光信号の受信レベルの状態に対応する情報を表示手段に表示させる前又は表示させた後に、光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させる形態である。なお、実施の形態7の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0093】
(処理)
次に、上述のように構成された実施の形態7に係る光回線終端装置1が実行する処理について説明する。図11は、実施の形態7に係る光回線終端装置1が実行する表示処理の概略例を示したフローチャートである。ここで、この表示処理におけるSB1−SB2、SB6は、図3に示した実施の形態1の処理のSA1−SA2、SA7と同じであるため、その説明を省略する。
【0094】
SB2の処理後、出力制御部72は、SB2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に関する情報を表示部50に表示させる(SB3)。ここで、「光信号の受信レベルの状態に関する情報」の表示においては、例えば、出力制御部72は、受信レベルの状態が過小(例えば、受信レベルが−20dBm未満)である場合に表示部50を橙で表示させ、受信レベルの状態が適正(例えば、受信レベルが−20dBm以上−1dBm未満)である場合に表示部50を緑で表示させ、受信レベルの状態が過大(例えば、受信レベルが−1dBm以上)である場合に表示部50を赤で表示させる。
【0095】
次いで、出力制御部72は、所定時間(例えば3sec)経過した後(SB4)、SA2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させる(SB5)。
【0096】
図12は、実施の形態7に係る表示部50による表示パターンを例示した図である。SB5の処理において、図12に示すように、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて「OPT」のLED53を点滅等させる。
【0097】
具体的には、図12に示すように、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて5回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて5回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。また、受信レベルSが3dBm以上4dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて5回点滅(緑)させた後、点灯(緑)させる。このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に対応する情報を「OPT」のLED53に表示させた後に、光信号の受信レベルに対応する回数にて「OPT」のLED53を点滅させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
【0098】
なお、この光信号の受信レベルの状態に関する情報を表示するタイミングは、これに限られず、例えば、SB2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示部50を点滅させ、所定時間経過後に、当該光信号の受信レベルの状態に関する情報を表示させてもよい。
【0099】
(効果)
このように実施の形態7によれば、検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に対応する情報を表示部50に表示させる前又は表示させた後に、光信号の受信レベルに対応する回数にて表示部50を点滅させるので、光信号の受信レベルの状態を表示部50に表示させる前又は表示させた後に、光信号の受信レベルを表示部50に表示させることができ、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
【0100】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0101】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0102】
(表示部について)
実施の形態1では、光信号の受信状態を示す「OPT」のLED53を用いて光信号の受信レベルに対応する情報を表示させる場合を例として説明したが、光信号の受信レベルに対応する情報を表示させるための専用の表示部50を別途設けてもよい。この場合、光信号の受信レベルに対応する情報を表示させるための専用の表示部50として、例えば1個のLEDを設けてもよく、2個以上のLEDを設けてもよい。さらに、2個以上のLEDを設ける場合には、複数色(例えば赤、緑、白等)のLEDを設け、光信号の受信レベルに対応する色の組み合わせにて各LEDを点滅等させるようにしてもよい。
【0103】
(表示処理について)
各実施の形態において説明した光信号の受信レベルに対応する情報の表示は、任意の組み合わせで、相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態6と実施の形態7とにおける受信レベルに対応する情報の表示を組合わせてもよい。具体的には、出力制御部72は、SB2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルの状態に関する情報を表示部50に表示させ(SB3)、所定時間経過した後(SB4)、当該出力制御部72が表示部50を複数回点滅させる場合に、SB2で検出部71にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示部50に表示させると共に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で当該LED53を点滅させてもよい(例えば、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合には、「OPT」のLED53を1回点滅(橙)させ、所定時間経過後、「OPT」のLED53を所定周期にて4回点滅(緑)させてから、1回点滅(赤)させ、さらにその後点灯(緑)させる)(SB5)。
【0104】
また、実施の形態1では、図3の表示処理において、検出部71にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値未満であった場合(SA3、No)、光信号の受信レベルが所定の閾値未満である旨を示す情報を表示部50に表示させ(SA5)、スピーカ60から警報音を出力させた後(SA6)、SA1に戻ると説明したが、一度光信号の受信レベルが所定の閾値未満となった場合には、その後光信号の受信レベルが所定の閾値以上となったとしても、引き続き光信号の受信レベルが所定の閾値未満となった旨を示す情報を表示部50に表示させ、スピーカ60から警報音を出力させてもよい。これにより、光信号の受信に何らかの障害が発生した可能性がある旨を利用者に報知することができる。この場合、例えば光信号の受信レベルが所定の閾値未満となった旨を示す情報の表示や警報音の出力を解除すべき旨の指示入力が操作手段を介して受け付けられた場合に、当該情報の表示や警報音の出力を停止するようにしてもよい。
【0105】
また、実施の形態2では、図6に示す表示部50による表示パターンは、これに限られず、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに応じた数の表示素子(ここでは、LED)を点滅等させてもよい。ここで、「光信号の受信レベルに応じた数」とは、光信号の受信レベル毎に設定された表示素子の数を意味する。例えば、「OPT」のLED53の3回分の点滅は「RF」のLED52及び「OPT」のLED53の1回分の同時点滅に相当し、「OPT」のLED53の5回分の点滅は「PWR」のLED51、「RF」のLED52、及び「OPT」のLED53の1回分の同時点滅に相当する。具体的には、受信レベルSが−8dBm未満の場合には、実施の形態2と同様に、すべてのLEDを消灯させる。また、受信レベルSが−8dBm以上−7dBm未満の場合には、「PWR」のLED51、「RF」のLED52、及び「OPT」のLED53を所定周期にて同時に1回点滅した後に、「OPT」のLED53を点滅し、さらにその後「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−7dBm以上−6dBm未満の場合には「PWR」のLED51、「RF」のLED52、及び「OPT」のLED53を所定周期にて同時に1回点滅させた後、「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−6dBm以上−5dBm未満の場合には「RF」のLED52、及び「OPT」のLED53を所定周期にて同時に1回点滅させた後、「OPT」のLED53を点滅し、さらにその後「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−5dBm以上−4dBm未満の場合には「RF」のLED52及び「OPT」のLED53を所定周期にて同時に1回点滅させた後、「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−4dBm以上−3dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて同時に2回点滅させた後、「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−3dBm以上−2dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて1回点滅させた後、「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−2dBm以上−1dBm未満の場合には「OPT」のLED53を点灯させる。また、受信レベルSが−1dBm以上の場合には、「OPT」のLED53を上述の所定周期の倍の周期にて12回点滅させた後、点灯させる。このように、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに応じた数の表示素子を点滅等させることにより、作業者は光回線終端装置1における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
【0106】
また実施の形態6では、図10に示す表示部50による表示パターンは、これに限られず、例えば出力制御部72は、検出部71にて検出された光信号の受信レベルに応じた回数にて「OPT」のLED53を点滅等させると共に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる数の点滅素子(ここでは、LED)を点滅させてもよい。具体的には、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて4回点滅させた後、「PWR」のLED51、「RF」のLED52、及び「OPT」のLED53を同時に1回点滅させてもよい。
【0107】
また実施の形態6では、図10に示す表示部50による表示パターンでは、「OPT」のLED53を複数回点滅させる場合に、当該複数の回のうちの最後の回の点滅を他の回と異なる色で「OPT」のLED53を点滅させると説明したが、これに限られない。例えば、光信号の受信レベルに応じた回数にて「OPT」のLED53を点滅させた後、当該点滅が手前で終了したことを知らせるために、異なる色で「OPT」のLED53を点滅させてもよい。具体的には、受信レベルSが−25dBm以上−24dBm未満の場合には「OPT」のLED53を所定周期にて5回点滅(橙)させた後、1回点滅(赤)させ、さらにその後点灯(緑)させる。
(付記)
付記1の光回線終端装置は、光送信機から光伝送路を介して送信された光信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、表示手段と、前記光送信機から前記光伝送路を介して送信された前記光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段にて変換された前記電気信号に基づいて、当該光回線終端装置における前記光信号の受信レベルを検出する検出手段と、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備える。
付記2の光回線終端装置は、付記1に記載の光回線終端装置において、前記表示手段は発光するものであり、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させる。
付記3に記載の光回線終端装置は、付記2に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた色で前記表示手段を点滅させる。
付記4の光回線終端装置は、付記3に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で前記表示手段を点滅させる。
付記5の光回線終端装置は、付記2から4のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記表示手段は複数の表示素子を備え、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに応じた数の前記表示素子を点滅させる。
付記6の光回線終端装置は、付記2から5のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルの状態に応じた態様で前記表示手段を点滅させる。
付記7の光回線終端装置は、付記2から6のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記制御手段が前記表示手段を複数回点滅させる場合に、当該制御手段は、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で点滅させる。
付記8の光回線終端装置は、付記2から7のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルの状態に対応する情報を前記表示手段に表示させる前又は表示させた後に、前記光信号の受信レベルに対応する回数にて前記表示手段を点滅させる。
付記9の光回線終端装置は、付記1から8のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させるべきタイミングの場合、前記光信号の受信レベルに対応する情報を前記表示手段に表示させ、当該光回線終端装置の状態に関する情報を前記表示手段に表示させるべきタイミングの場合、当該光回線終端装置の状態に関する情報を当該表示手段に表示させる。
付記10の光回線終端装置は、付記1から9のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、当該光信号の受信レベルが所定の閾値未満である旨を示す情報を前記表示手段に表示させる。
付記11の光回線終端装置は、付記1から10のいずれか一項に記載の光回線終端装置において、警報音を出力する警報手段を備え、前記制御手段は、前記検出手段にて検出された前記光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、前記警報手段から警報音を出力させる。
(付記の効果)
付記1に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させるので、作業者は別途光パワーメータ等を用意することなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、光回線終端装置の設置作業を一層簡易にすることができる。また、光回線終端装置の設置後、メンテナンス等のために光信号のレベルを確認する際にも、光伝送路から光回線終端装置を取り外すことなく、光回線終端装置自体の表示手段を介して容易に光回線終端装置における光信号の受信レベルを確認することができ、作業コストを一層低減することができる。
付記2に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させるので、簡易な方法で光信号の様々な受信レベルを表示手段に表示させることができる。また、作業者にとっても、表示手段の点滅回数を確認するだけで光信号の受信レベルを容易に確認することができる。
付記3に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに応じた色で光信号の受信レベルに対応する表示手段を点滅等させるので、光信号の受信レベルを簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
付記4に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに基づいて重み付けされた色で表示手段を点滅等させるので、光信号の受信レベルを一層簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルをさらに一層容易に確認することができる。
付記5に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに応じた数の表示素子を点滅等させるので、光信号の受信レベルを簡易かつ正確に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベルを一層容易に確認することができる。
付記6に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルの状態に応じた態様で表示手段を点滅等させるので、光信号の受信レベルと同時に、光信号の受信レベルの状態も表示手段に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
付記7に記載の光回線終端装置によれば、表示手段を複数回点滅させる場合に、最後の回の点滅を他の回の点滅とは異なる態様で表示手段を点滅させるので、最後の回の点滅であることを表示手段に識別可能に表示させることができ、作業者は表示手段の点滅が最後の回であることを容易に確認することができる。
付記8に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルの状態に対応する情報を表示手段に表示させる前又は表示させた後に、光信号の受信レベルに対応する回数にて表示手段を点滅させるので、光信号の受信レベルの状態を表示手段に表示させる前又は表示させた後に、光信号の受信レベルを表示手段に表示させることができ、作業者は光回線終端装置における光信号の受信レベル及び光信号の受信レベルの状態を容易に確認することができる。
付記9に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させるべきタイミングの場合、光信号の受信レベルに対応する情報を表示手段に表示させ、光回線終端装置の状態に関する情報を表示手段に表示させるべきタイミングの場合、光回線終端装置の状態に関する情報を表示手段に表示させるので、光信号の受信レベルに対応する情報、及び光回線終端装置の状態に関する情報を、タイミングに応じて共通の表示手段に表示させることができる。従って、光信号の受信レベルに対応する情報を表示するための表示手段を別途設ける必要がなく、光回線終端装置の構成の複雑化を防止できる。
付記10に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、当該光信号の受信レベルが所定の閾値未満である旨を示す情報を表示手段に表示させるので、上述の効果に加えて、例えば光信号がTV信号を含む場合において、TV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベルに光信号の受信レベルが達していない旨等を利用者に報知することができる。
付記11に記載の光回線終端装置によれば、検出手段にて検出された光信号の受信レベルが所定の閾値未満である場合に、警報手段から警報音を出力させるので、上述の効果に加えて、例えば光信号がTV信号を含む場合において、TV信号に基づきTV受像機に映像を表示可能な最小受信レベルに光信号の受信レベルが達していない旨等を利用者に報知することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 光回線終端装置
10 筐体
11 ベース部
12 カバー部
13 引き込み口
14 端子孔
20 PD
30 増幅部
40 出力端子
50 表示部
51、52、53 LED
60 スピーカ
70 制御部
71 検出部
72 出力制御部
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
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図11
図12