特許第5771517号(P5771517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771517
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】無線電力及びデータ送受信装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 17/00 20060101AFI20150813BHJP
   H04B 5/02 20060101ALI20150813BHJP
【FI】
   H02J17/00 B
   H02J17/00 X
   H04B5/02
【請求項の数】36
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2011-277218(P2011-277218)
(22)【出願日】2011年12月19日
(65)【公開番号】特開2012-135198(P2012-135198A)
(43)【公開日】2012年7月12日
【審査請求日】2014年5月23日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0133449
(32)【優先日】2010年12月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 尚 駿
【審査官】 岩田 淳
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−121182(JP,A)
【文献】 特表2009−508414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 17/00
H04B 5/00− 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のキャパシタと、
前記1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調する変調部と、
前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された前記変調部によって調整された電力及び該電力量に伴って変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチを制御するスイッチ制御部と、
前記ソース共振器を含み、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器によってターゲット共振器へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする無線電力及びデータ送信装置。
【請求項2】
電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電する電力入力部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項3】
前記電力入力部は、DC電源供給装置又はAC電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電することを特徴とする請求項2に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項4】
前記ソース共振器によって前記送信タイミングの間に前記ターゲット共振器から変調された第2データを受信する受信部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項5】
前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第2データを復調する復調部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項6】
前記変調部は、前記電力量をN個のレベルに量子化して前記第1データを変調することを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項7】
前記スイッチ制御部は、1つのキャパシタを基準にして前記充電タイミングと前記送信タイミングとが重複しないように前記1つ以上のスイッチを制御することを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項8】
前記スイッチ制御部は、充電された1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する前記1つ以上のスイッチを前記送信タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器に送信することを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項9】
前記送信タイミングは、
充電された1つ以上のキャパシタに1つ以上のスイッチが接続されるために必要な第1マージン時間と、
前記1つ以上のキャパシタに充電された前記無線電力及び前記変調された第1データを送信するために必要な送信時間と、
前記送信時間の経過後、前記1つ以上のキャパシタに接続された前記1つ以上のスイッチを開放するために必要な第2マージン時間と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項10】
前記復調部は、前記電力量をM個のレベルに量子化して、前記変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調することを特徴とする請求項5に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項11】
前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタの電圧を検出する検出部を更に備え、
前記復調部は、前記検出された電圧に基づいて前記変調された第2データを復調することを特徴とする請求項10に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項12】
前記1つ以上のキャパシタは並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載の無線電力及びデータ送信装置。
【請求項13】
ターゲット共振器及び少なくとも1つのキャパシタを含み、
前記ターゲット共振器によって無線電力及び電力量に伴って変調された第1データを受信して1つ以上のキャパシタを充電する受信部と、
前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データを電力出力部のターゲットデバイスに送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチを制御するスイッチ制御部と、
前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第1データを復調する復調部と、を備えることを特徴とする無線電力及びデータ受信装置。
【請求項14】
前記1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調する変調部を更に備えることを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項15】
前記ターゲット共振器によって前記充電タイミングの間にソース共振器に前記変調された第2データを送信する送信部を更に備えることを特徴とする請求項14に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項16】
前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記復調された第1データをターゲットデバイスに送信する電力出力部を更に備えることを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項17】
前記変調部は、前記電力量をM個のレベルに量子化して前記第2データを変調することを特徴とする請求項15に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項18】
前記スイッチ制御部は、1つのキャパシタを基準にして前記充電タイミングと前記送信タイミングとが重複しないように前記1つ以上のスイッチを制御することを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項19】
前記スイッチ制御部は、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出して前記充電タイミング及び前記送信タイミングを制御することを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項20】
前記スイッチ制御部は、前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する前記1つ以上のスイッチを前記充電タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、前記変調された第2データを前記ターゲット共振器に送信することを特徴とする請求項15に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項21】
前記充電タイミングは
前記1つ以上のキャパシタに前記1つ以上のスイッチが接続されるために必要な第1マージン時間と、
前記1つ以上のキャパシタに前記無線電力及び前記変調された第1データを受信するために必要な受信時間と、
前記受信時間の経過後、前記1つ以上のキャパシタに接続された前記1つ以上のスイッチを開放するために必要な第2マージン時間と、を含むことを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項22】
前記復調部は、前記電力量をN個のレベルに量子化して、前記変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調することを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項23】
前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタの電圧を検出する検出部を更に備え、
前記復調部は、前記検出された電圧に基づいて前記変調された第1データを復調することを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項24】
前記1つ以上のキャパシタは並列に配置されることを特徴とする請求項13に記載の無線電力及びデータ受信装置。
【請求項25】
変調部が、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調するステップと、
スイッチ制御部が、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された前記変調部によって調整された電力及び該電力量に伴って変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する1つ以上のスイッチを制御するステップと、
送信部が、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器によってターゲット共振器へ送信するステップと、を有することを特徴とする無線電力及びデータ送信方法。
【請求項26】
電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電するステップを更に含むことを特徴とする請求項25に記載の無線電力及びデータ送信方法。
【請求項27】
前記ソース共振器によって前記送信タイミングの間に前記ターゲット共振器から変調された第2データを受信するステップを更に含むことを特徴とする請求項25に記載の無線電力及びデータ送信方法。
【請求項28】
前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第2データを復調するステップを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の無線電力及びデータ送信方法。
【請求項29】
前記第1データを変調するステップは、前記電力量をN個のレベルに量子化して前記第1データを変調することを特徴とする請求項25に記載の無線電力及びデータ送信方法。
【請求項30】
前記変調された第2データを復調するステップは、前記電力量をM個のレベルに量子化して、前記変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調することを特徴とする請求項28に記載の無線電力及びデータ送信方法。
【請求項31】
受信部が、ターゲット共振器によって無線電力及び電力量に伴って変調された第1データを受信して1つ以上のキャパシタを充電するステップと、
スイッチ制御部が、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する1つ以上のスイッチを制御するステップと、
復調部が、前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第1データを復調するステップと、を有することを特徴とする無線電力及びデータ受信方法。
【請求項32】
前記1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調するステップを更に含むことを特徴とする請求項31に記載の無線電力及びデータ受信方法。
【請求項33】
前記ターゲット共振器によって前記充電タイミングの間にソース共振器に前記変調された第2データを送信するステップを更に含むことを特徴とする請求項32に記載の無線電力及びデータ受信方法。
【請求項34】
前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記復調された第1データをターゲットデバイスに送信するステップを更に含むことを特徴とする請求項31に記載の無線電力及びデータ受信方法。
【請求項35】
前記第2データを変調するステップは、前記電力量をM個のレベルに量子化して前記第2データを変調することを特徴とする請求項32に記載の無線電力及びデータ受信方法。
【請求項36】
前記変調された第1データを復調するステップは、前記電力量をN個のレベルに量子化して、前記変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調することを特徴とする請求項31に記載の無線電力及びデータ受信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線電力及びデータを同時に送受信する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線電力送信に対する研究は、携帯機器を含む様々な電気機器の爆発的な増加に伴う有線電力供給の不便及び既存のバッテリ容量の限界などを克服するために始まった。その中でも近距離無線電力送信に対する研究が主に行われている。
【0003】
近距離無線電力送信とは、動作周波数で波長の長さに比べて送受信コイル間の距離が十分小さい場合を意味する。近距離無線電力送信の動作原理は、与えられた動作周波数で送信コイルによって磁場を生成し、生成された磁場に貯蔵されたエネルギーを受信コイルに誘導電流を生成して送信する。無線電力送信技術のいずれか1つはRF素子の共振特性を用いる。共振特性を用いる無線電力送信システムは、電力を供給するソース及び電力の供給を受けるターゲットを含んでもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、電力入出力部と分離された送信部及び受信部を用いることによって、動作環境の変化に関係なく送信効率を維持する無線電力及びデータの送受信装置及び方法を提供することにある。
【0005】
また、本発明の目的は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量の制御を通した変復調方式を用いることによって、無線電力と同時にデータを送受信する装置及び方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、無線電力及びデータ送信装置と無線電力及びデータ受信装置との間で無線電力及びデータを同時に送受信する装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無線電力及びデータ送信装置は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調する変調部と、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチを制御するスイッチ制御部と、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器によって送信する送信部と、を備える。
【0008】
また、無線電力及びデータ送信装置は、電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電する電力入力部を更に備えてもよい。
【0009】
前記電力入力部は、DC電源供給装置又はAC電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電してもよい。
【0010】
また、無線電力及びデータ送信装置は、前記ソース共振器によって前記送信タイミングの間にターゲット共振器から変調された第2データを受信する受信部を更に備えてもよい。
【0011】
また、無線電力及びデータ送信装置は、前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第2データを復調する復調部を更に備えてもよい。
【0012】
前記変調部は、前記電力量をN個のレベルに量子化して前記第1データを変調してもよい。
【0013】
前記スイッチ制御部は、1つのキャパシタを基準にして前記充電タイミングと前記送信タイミングとが重複しないように前記1つ以上のスイッチを制御してもよい。
【0014】
前記スイッチ制御部は、充電された1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する前記1つ以上のスイッチを前記送信タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器に送信してもよい。
【0015】
前記送信タイミングは、充電された1つ以上のキャパシタに1つ以上のスイッチが接続されるために必要な第1マージン時間と、前記1つ以上のキャパシタに充電された前記無線電力及び前記変調された第1データを送信するために必要な送信時間と、前記送信時間の経過後、前記1つ以上のキャパシタに接続された前記1つ以上のスイッチを開放するために必要な第2マージン時間と、を含んでもよい。
【0016】
前記復調部は、前記電力量をM個のレベルに量子化して、前記変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調してもよい。
【0017】
また、無線電力及びデータ送信装置は、前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記並列キャパシタの電圧を検出する検出部を更に備え、前記復調部は、前記検出された電圧に基づいて前記変調された第2データを復調してもよい。
【0018】
前記1つ以上のキャパシタは並列に配置されてもよい。
【0019】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無線電力及びデータ受信装置は、ターゲット共振器によって無線電力及び変調された第1データを受信して1つ以上のキャパシタを充電する受信部と、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチを制御するスイッチ制御部と、前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第1データを復調する復調部と、を備える。
【0020】
また、無線電力及びデータ受信装置は、前記1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調する変調部を更に備えてもよい。
【0021】
また、無線電力及びデータ受信装置は、前記ターゲット共振器によって前記充電タイミングの間にソース共振器に前記変調された第2データを送信する送信部を更に備えてもよい。
【0022】
また、無線電力及びデータ受信装置は、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記復調された第1データをターゲットデバイスに送信する電力出力部を更に備えてもよい。
【0023】
前記変調部は、前記電力量をM個のレベルに量子化して前記第2データを変調してもよい。
【0024】
前記スイッチ制御部は、1つのキャパシタを基準にして前記充電タイミングと前記送信タイミングとが重複しないように前記1つ以上のスイッチを制御してもよい。
【0025】
前記スイッチ制御部は、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出して前記充電タイミング及び前記送信タイミングを制御してもよい。
【0026】
前記スイッチ制御部は、前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する前記1つ以上のスイッチを前記充電タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、前記変調された第2データを前記ターゲット共振器に送信してもよい。
【0027】
前記充電タイミングは、前記1つ以上のキャパシタに前記1つ以上のスイッチが接続されるために必要な第1マージン時間と、前記1つ以上のキャパシタに前記無線電力及び前記変調された第1データを受信するために必要な受信時間と、前記受信時間の経過後、前記1つ以上のキャパシタに接続された前記1つ以上のスイッチを開放するために必要な第2マージン時間と、を含んでもよい。
【0028】
前記復調部は、前記電力量をN個のレベルに量子化して、前記変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調してもよい。
【0029】
また、無線電力及びデータ受信装置は、前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタの電圧を検出する検出部を更に備え、前記復調部は、前記検出された電圧に基づいて前記変調された第1データを復調してもよい。
【0030】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無線電力及びデータ送信方法は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調するステップと、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する1つ以上のスイッチを制御するステップと、前記充電された電力及び前記変調された第1データを前記ソース共振器によって送信するステップと、を有する。
【0031】
また、無線電力及びデータ送信方法は、電源供給装置から電力が入力されて前記1つ以上のキャパシタを充電するステップを更に含んでもよい。
【0032】
また、無線電力及びデータ送信方法は、前記ソース共振器によって前記送信タイミングの間にターゲット共振器から変調された第2データを受信するステップを更に含んでもよい。
【0033】
また、無線電力及びデータ送信方法は、前記送信タイミングが前記充電タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第2データを復調するステップを更に含んでもよい。
【0034】
前記第1データを変調するステップは、前記電力量をN個のレベルに量子化して前記第1データを変調してもよい。
【0035】
前記変調された第2データを復調するステップは、前記電力量をM個のレベルに量子化して、前記変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調してもよい。
【0036】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による無線電力及びデータ受信方法は、ターゲット共振器によって無線電力及び変調された第1データを受信して1つ以上のキャパシタを充電するステップと、前記1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミングと、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する送信タイミングとに応じて前記1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応する1つ以上のスイッチを制御するステップと、前記充電タイミングが前記送信タイミングに転換される時点で、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて前記変調された第1データを復調するステップと、を有する。
【0037】
また、無線電力及びデータ受信方法は、前記1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調するステップを更に含んでもよい。
【0038】
また、無線電力及びデータ受信方法は、前記ターゲット共振器によって前記充電タイミングの間にソース共振器に前記変調された第2データを送信するステップを更に含んでもよい。
【0039】
また、無線電力及びデータ受信方法は、前記1つ以上のキャパシタに充電された電力及び前記復調された第1データをターゲットデバイスに送信するステップを更に含んでもよい。
【0040】
前記第2データを変調するステップは、前記電力量をM個のレベルに量子化して前記第2データを変調してもよい。
【0041】
前記変調された第1データを復調するステップは、前記電力量をN個のレベルに量子化して、前記変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調してもよい。
【発明の効果】
【0042】
本発明の無線電力及びデータの送受信装置及び方法によれば、電力入出力部と分離された送信部及び受信部を用いることによって、動作環境の変化に応じて送信効率を向上させるために求められる共振周波数の整合過程が省略できる。
【0043】
また、並列キャパシタに充電される電力量の制御を通した変復調方式を用いることによって、無線電力送信と同時にデータを送信することができる。従って、電力送信区間とデータ送信区間とを区別する必要がないため時間的に効率を向上させることができる。
【0044】
また、データ送信のために別の追加的な構成が求められないため電力の消費量を減らすことができる。
【0045】
また、無線電力及びデータ送信装置と無線電力及びデータ受信装置との間にデータの送受信を同時に行うことができる。即ち、両方向通信が可能である。従って、両方向通信を介してデータの送受信効率を高めることができ、媒体接続の制御を行う必要がない。
【0046】
また、並列キャパシタに充電される電力量の量子化レベル数を増加させることによってデータ送信率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムの等価回路を示す図である。
図2】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信装置のブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信装置のブロック図である。
図4】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信装置の変調過程を示す図である。
図5】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信装置の変調過程を示す図である。
図6】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムにおける双方向通信過程を示す図である。
図7】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムにおけるデータの送信及び受信過程を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信方法のフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の無線電力及びデータの送受信装置及び方法を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
無線電力送信システムは、ソース及びターゲットから構成されるソース・ターゲット構造である。即ち、無線電力送信システムは、ソースに該当する無線電力送信装置及びターゲットに該当する無線電力受信装置を備える。
【0050】
無線電力送信システムにおいて、一般的に情報を送受信する方法として次の2種類がある。
【0051】
第1の方法として、負荷を用いる変調方法である。この方法は無線電力を送信する過程において、無線電力送信装置及び無線電力受信装置のインピーダンスを調整し、調整されたインピーダンスによる電圧変化量を検出して情報を送受信する。例えば、無線電力受信装置から無線電力送信装置に情報を送信したい場合、無線電力受信装置は負荷インピーダンスを調整し、無線電力送信装置は送信コイルに印加される電圧を検出する。負荷インピーダンスの変化に応じて送信コイルに印加される電圧の量が変化するため、無線電力送信装置は電圧変化量を検出して情報を受信することができる。
【0052】
第2の方法として、伝統的な無線情報送信方法である。即ち、無線通信に用いられる情報送信方式を用いる方法である。無線電力送信システムも一種の無線通信チャネルを用いて電力を送信すると見てもよい。従って、無線電力送信システムは、無線電力送信とは別に無線通信チャネルを用いて情報を送信することができる。無線電力送信システムは、既に広く用いられている周波数変調(Frequency Shift Keying modulation)、振幅変調(Amplitude Shift Keying modulation)、位相変調(Phase Shift Keying modulation)などの変調方式を様々に用いることができる。しかし、無線電力を送信する周波数と情報を送信する周波数とが同一であるため、無線電力送信区間と情報送信区間とを時間的に区別しなければならない。また、情報の送信のために無線電力送信装置及び無線電力受信装置には別の電力が必要である。
【0053】
上記の2種類の方法は、無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に接続された回路に適用される送受信方法である。
【0054】
無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に接続された回路は、無線電力の送信効率を向上するためには考慮しなければならない事項がある。
【0055】
無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に接続された回路は、送信効率を向上するために動作環境の変化(例えば、共振器間の距離、ターゲットの変化)に応じて周波数整合、インピーダンスマッチング、及び高い効率の電力増幅器と整流器が必要である。
【0056】
従って、本実施形態による無線電力及びデータ送受信システムは、インピーダンスマッチングなどの制約から自由な、無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に分離された回路を考慮する。
【0057】
無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に分離された回路において、従来の情報を送受信する方法はその使用が制限される。負荷インピーダンスを調整する方法を用いる場合には電力送信の効率が急激に減少する。その理由は、送信コイルと受信コイルとの間には高いQ(Q factor)値で整合が形成されるため、負荷インピーダンスの変更に伴う若干のインピーダンスミスマッチングでも電力送信の効率が急激に減少する。伝統的な無線情報送信方法は、無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に接続された場合を仮定して開発された方法であるためこれを実現できない。
【0058】
従って、本実施形態による無線電力及びデータ送受信システムは、無線電力送信装置の電力入力部と送信コイル、無線電力受信装置の電力出力部と受信コイルが物理的に分離された場合に情報を送受信する方法を提供する。
【0059】
本実施形態による無線電力及びデータ送受信システムは、無線電力送信、或いは無線電力と無線データの同時送信を必要とする様々なシステムに応用することができる。携帯電話の無線充電又は無線TVなどが代表的な例として挙げられる。また、バイオヘルスケア(bio health care)分野に応用可能であり、人体に挿入されたデバイスに遠隔で電力送信を行ったり、心拍数の測定のための包帯タイプのデバイスに無線で電力を送信したりするために応用してもよい。無線電力及びデータ送受信システムは、無線電力送信装置と無線電力受信装置との間の制御情報の交換のために用いることもできる。
【0060】
また、本実施形態による無線電力及びデータ送受信システムは、電源ソースのない情報格納装置の情報入出力に応用することもできる。本実施形態による無線電力送信システムは、情報格納装置に遠隔で装置の駆動を可能にする電力供給を行うと同時に、無線で格納装置に格納された情報を呼び出すシステムに応用することもできる。
【0061】
図1は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムの等価回路を示す図である。
【0062】
図1に示すように、無線電力及びデータ送受信システムの等価回路は、電力入出力部と送受信端とが分離された回路(Resonator Isolation System、RIS)で表すことができる。
【0063】
図1の例として、電力入出力部と送受信端とが分離された回路は、電力入力部110、第1スイッチ制御部120、送信部130、受信部140、第2スイッチ制御部150、及び電力出力部160を備える。
【0064】
電力入力部110は、電源ソースVinから電力が入力されて1つ以上のキャパシタ(図1には並列キャパシタが図示されている)を充電する。電力入力部110は、電源ソースVin、内部抵抗Rin、及び1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nを含む。複数のキャパシタが含まれる場合に並列に配置される。キャパシタは直列に配置されてもよく、並列及び直列の組合せで配置されてもよい。
【0065】
このとき、1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nのそれぞれは第1スイッチ制御部120のスイッチ制御に応じて電力入力部110に接続される。
【0066】
第1スイッチ制御部120は、1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチ(又は、スイッチング要素)を制御する。また、各キャパシタに接続されるスイッチを個別に制御するように構成してもよい。スイッチ又はスイッチ要素は、様々な電気機械式スイッチ又は電気式スイッチを含んでもよい。例えば、電気機械式スイッチには、コンタクトスイッチ、トグルスイッチ、ナイフスイッチ、チルトスイッチなどがある。電気式スイッチには、ソレノイド、リレー、又はトランジスタスイッチのようなソリッド状態要素、シリコン制御整流器、又はトライアック(triac)などがある。勿論、他の種類のスイッチも使用可能である。他の実施例として、スイッチは電流の流れを許したり防いだりするためにそれぞれオン又はオフの状態を選択するよう構成してもよい。従って、スイッチは、1つ以上のキャパシタが充電又は放電されるように電気的な接続を制御する。例えば、スイッチコントローラは、選択的に(i)1つ以上のキャパシタを充電し、(ii)充電された1つ以上のキャパシタから電力を放電させるように構成する。
【0067】
例えば、第1スイッチ制御部120でスイッチ121、125がオンされると、1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nは電力入力部110に接続される。スイッチ121及びスイッチ125は同時にオンされてもよく、独立的にオンされてもよい。
【0068】
送信部130は、基礎回路素子L、Rでモデリングされたソース共振器及び1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nを含む。電力入力部110で充電された1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nは、第1スイッチ制御部120のスイッチ制御に応じて送信部130に接続される。即ち、第1スイッチ制御部120でスイッチ123、127がオンされると、充電された1つ以上のキャパシタC1、1、…、C1、nは送信部130に接続される。ここで、キャパシタC1、1が電力入力部110に接続されるときには、キャパシタC1、1は同時に送信部130に接続することはできない。キャパシタC1、nの場合も同様である。即ち、電力入力部110及び送信部130は常に物理的に分離しなければならないため、同一のキャパシタは電力入力部110及び送信部130に同時に接続することはできない。
【0069】
受信部140は基礎回路素子L、Rでモデリングされたターゲット共振器及び少なくとも1つのキャパシタC2、1、…、C2、mを含む。受信部140は、ターゲット共振器によって受信した無線電力によってターゲット共振器に接続された1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mを充電する。例えば、1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mは、第2スイッチ制御部150のスイッチ制御に応じて受信部140に接続される。第2スイッチ制御部150でスイッチ153、157がオンされると、1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mは受信部140に接続される。スイッチ153及びスイッチ157は同時にオンされてもよく、独立的にオンされてもよい。
【0070】
第2スイッチ制御部150は、1つ以上のキャパシタに対応する1つ以上のスイッチ(又はスイッチング要素)を制御する。また、各キャパシタに接続されるスイッチを個別に制御するよう構成してもよい。スイッチ又はスイッチ要素は、様々な電気機械式スイッチ又は電気式スイッチを含んでもよい。例えば、電気機械式スイッチには、コンタクトスイッチ、トグルスイッチ、ナイフスイッチ、チルトスイッチなどがある。電気式スイッチには、ソレノイド、リレー、又はトランジスタスイッチのようなソリッド状態要素、シリコン制御整流器、又はトライアックなどがある。勿論、他の種類のスイッチも使用可能である。他の実施例として、スイッチは電流の流れを許したり防いだりするためにそれぞれオン又はオフの状態を選択するよう構成してもよい。従って、スイッチは、1つ以上のキャパシタが充電又は放電されるように電気的な接続を制御する。例えば、スイッチコントローラは、選択的に(i)1つ以上のキャパシタを充電し、(ii)充電された1つ以上のキャパシタから電力を放電させるように構成する。
【0071】
電力出力部160は、ターゲットデバイス(LOAD)及び1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mを含む。受信部140で充電された1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mは、第2スイッチ制御部150のスイッチ制御に応じて電力出力部160に接続される。第2スイッチ制御部150でスイッチ151、155がオンされると、充電された1つ以上のキャパシタC2、1、…、C2、mは電力出力部160に接続される。ここで、キャパシタC2、1が受信部140に接続されるときには、同時に電力出力部160に接続することはできない。キャパシタC2、mの場合も同様である。即ち、受信部140及び電力出力部160は常に物理的に分離しなければならないため、同一キャパシタは受信部140と電力出力部160に同時に接続することはできない。
【0072】
即ち、無線電力送信装置で電力入力部110及び送信部130は第1スイッチ制御部120によって分離され、無線電力受信装置で受信部140及び電力出力部160は第2スイッチ制御部150によって分離される。例えば、キャパシタに充電された電力は、ソース共振器とターゲット共振器との間でマグネチックカップリングによって無線で送信される。受信部140及び電力出力部160は物理的に分離された構造であるため、電力出力部160の負荷インピーダンスが変わってもインピーダンスマッチングに影響を及ぼさない。即ち、無線電力送信装置及び無線電力受信装置は独立的に作動するため、負荷インピーダンスが変わる場合であっても送信効率が維持され得る。
【0073】
更に、無線電力及びデータ送受信システムは、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を用いて情報を送受信することができる。電力量を用いる情報の送受信は図2及び図3を参照して詳細に説明する。
【0074】
図2は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信装置のブロック図である。
【0075】
図2を参照すると、本実施形態による無線電力及びデータ送信装置は、電力入力部210、変調部220、復調部230、スイッチ制御部240、送信部250、受信部260、及び検出部270を備える。
【0076】
電力入力部210は、電源供給装置(図示せず)から電力が入力されて1つ以上のキャパシタを充電する。例えば、電力入力部210は、DC電源供給装置又はAC電源供給装置から電力が入力されて1つ以上のキャパシタを充電することができる。電力入力部210は、DC電源供給装置を用いてキャパシタを充電することが容易である。電力入力部210は、AC電源供給装置を用いる場合にもAC−DCコンバータを用いてDCに電源を変換するか、スイッチを追加してスイッチの適切なタイミング調整によってキャパシタを充電することができる。
【0077】
変調部220は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調する。変調部220は、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に応じて第1データを変調することができる。例えば、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に応じてマッピングされる情報が異なってもよい。
【0078】
変調部220は、量子化部(図示せず)及びマッピング部(図示せず)を含むことができる。量子化部(図示せず)は、1つ以上のキャパシタに充電できる電力量を複数のレベルに量子化する。マッピング部(図示せず)は、複数のレベルに量子化された電力量に応じてレベルごとに所定の情報をマッピングする。
【0079】
即ち、変調部220は、1つ以上のキャパシタに充電された電力量をN(Nは整数)個のレベルに量子化して第1データを変調する。第1データは、無線電力及びデータ送信装置が無線電力及びデータ受信装置に送信しようとする情報を意味する。第1データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0080】
復調部230は、送信タイミングから充電タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて、変調された第2データを復調する。送信タイミングは、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び変調された第1データを送信部250に送信するために要する時間を意味する。また、送信タイミングは、ターゲット共振器からソース共振器によって変調された第2データを受信するために要する時間を含む。充電タイミングは、電力入力部210によって1つ以上のキャパシタが充電されるために要する時間を意味する。
【0081】
送信タイミングの間にターゲット共振器から送信された無線電力はソース共振器によって受信され、受信した無線電力は1つ以上のキャパシタに充電される。復調部230は、1つのキャパシタを基準にして送信タイミングから充電タイミングに転換される時点で、1つのキャパシタに充電された電力量に応じて、変調された第2データを復調する。復調部230は、1つ以上のキャパシタのそれぞれに充電された電力量に応じて、変調された第2データを復調してもよい。
【0082】
また、復調部230は、1つのキャパシタに対する送信タイミングの終了後、他のキャパシタに対する送信タイミングに転換される時点で、1つのキャパシタに充電された電力量に応じて、変調された第2データを復調してもよい。
【0083】
第2データは、電力量に応じてM個のレベルに量子化して変調する。復調部230は、変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調する。予め設定されたマッピング情報には量子化されたM個のレベルのそれぞれに対応する情報が格納される。第2データは、無線電力及びデータ受信装置が無線電力及びデータ送信装置に送信しようとする情報を意味する。第2データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0084】
スイッチ制御部240は、「1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミング」及び「1つ以上のキャパシタに充電された電力及び変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミング」に応じて1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを制御する。
【0085】
また、スイッチ制御部240は、1つのキャパシタを基準にして充電タイミングと送信タイミングとが重複(overlapping)しないようにスイッチを制御する。即ち、スイッチ制御部240は電力入力部210と送信部250を物理的に分離させる。
【0086】
また、スイッチ制御部240は、充電された1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを送信タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、充電された電力及び変調された第1データをソース共振器に送信する。即ち、スイッチ制御部240は、1つのキャパシタに充電された電力及び変調された第1データが送信タイミングに応じてソース共振器に送信された後、他のキャパシタにスイッチが接続されるように制御する。
【0087】
また、スイッチ制御部240は、1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出して充電タイミング及び送信タイミングを制御する。スイッチ制御部240は、電力入力部210に接続された1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出し、予め設定された値以上が充電されると、1つ以上のキャパシタが送信部250に接続されるように送信タイミングを制御する。ここで、予め設定された値は、変調部220でN個のレベルに量子化された電力量を意味する。
【0088】
また、スイッチ制御部240は、送信部250に接続された1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出して一定の値以下に放電されると、1つ以上のキャパシタが電力入力部210に接続されるように充電タイミングを制御する。ここで、一定の値は完全に放電されて電力がゼロ(zero)である場合を意味する。
【0089】
送信タイミングは、充電された1つ以上のキャパシタにスイッチが接続されるために必要な第1マージン(marginal)時間を含む。また、送信タイミングは、1つ以上のキャパシタに充電された無線電力及び変調された第1データを送信するために必要な送信時間、及び送信時間の終了後に1つ以上のキャパシタに接続されたスイッチを開放するために必要な第2マージン時間を含む。
【0090】
送信部250は、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び変調された第1データをマグネチックカップリングによって送信する。送信部250は、スイッチ制御部240によって充電された1つ以上のキャパシタがソース共振器に接続されると、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び変調された第1データをマグネチックカップリングによって送信する。
【0091】
受信部260は、ソース共振器によって送信タイミングの間に、変調された第2データを受信する。変調された第2データは、無線電力及びデータ受信装置のターゲット共振器から送信される。
【0092】
検出部270は、送信タイミングから充電タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタの電圧を検出する。このとき、復調部230は、検出された電圧に基づいて、変調された第2データを復調する。
【0093】
図3は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信装置のブロック図である。
【0094】
図3を参照すると、本実施形態による無線電力及びデータ受信装置は、受信部310、送信部320、スイッチ制御部330、復調部340、変調部350、電力出力部360、及び検出部370を備える。
【0095】
受信部310は、無線電力及び変調された第1データを受信して1つ以上のキャパシタを充電する。受信部310は、ターゲット共振器によって無線電力及び変調された第1データを受信する。第1データは無線電力及びデータ送信装置で変調される。第1データは、無線電力及びデータ送信装置が無線電力及びデータ受信装置に送信しようとする情報を意味する。第1データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0096】
送信部320は、ターゲット共振器によって、充電タイミングの間にソース共振器で変調された第2データを送信する。充電タイミングは、受信部310によって1つ以上のキャパシタが充電されるために要する時間を意味する。無線電力及びデータ受信装置の受信部310は、1つ以上のキャパシタが充電される間に、変調された第1データを受信し、送信部320は変調された第2データを送信する。送信部320は、ターゲット共振器によって、変調された第2データを無線電力及びデータ送信装置のソース共振器に送信する。
【0097】
スイッチ制御部330は、「1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミング」及び「1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する送信タイミング」に応じて1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを制御する。送信タイミングは、電力出力部360によって1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信するために要する時間を意味する。
【0098】
また、スイッチ制御部330は、1つのキャパシタを基準にして充電タイミングと送信タイミングとが重複しないようにスイッチを制御する。即ち、スイッチ制御部330は、受信部310及び電力出力部360を物理的に分離させる。
【0099】
また、スイッチ制御部330は、1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを充電タイミングに応じて一定時間の間隔で制御し、変調された第2データをターゲット共振器に送信する。スイッチ制御部330は、1つのキャパシタから、変調された第2データが充電タイミングに応じてターゲット共振器に送信された後、他のキャパシタにスイッチが接続されるように制御する。
【0100】
また、スイッチ制御部330は、1つ以上のキャパシタに充電された電力を検出して充電タイミング及び送信タイミングを制御する。
【0101】
充電タイミングは、1つ以上のキャパシタにスイッチが接続されるために必要な第1マージン時間を含む。このとき、第1マージン時間は、無線電力及びデータ送信装置の第1マージン時間よりも短いこともある。無線電力及びデータ受信装置を駆動するためには駆動電力が必要である。無線電力及びデータ送信装置から変調された第1データを受信する前に駆動電力を先に受信する必要がある。無線電力及びデータ受信装置は、駆動電力の受信後に変調された第1データを受信する。但し、無線電力及びデータ受信装置に別の駆動電力が備えられる場合には、無線電力及びデータ送信装置の第1マージン時間と無線電力及びデータ受信装置の第1マージン時間とが同一であってもよい。
【0102】
また、充電タイミングは、1つ以上のキャパシタに無線電力及び変調された第1データを受信するために必要な受信時間、及び受信時間の終了後に1つ以上のキャパシタに接続されたスイッチを開放するために必要な第2マージン時間を含む。受信時間の変調された第2データの送信も行われる。
【0103】
スイッチ制御部330は、1つ以上のキャパシタを充電しなければならない充電タイミングで充電するキャパシタを受信部310に接続する。充電しなければならないキャパシタと受信部310の接続又は開放はスイッチのオン/オフ動作に応じて行われる。充電しなければならないキャパシタと受信部310とが接続される間に充電しなければならないキャパシタは電力出力部360と分離されている。従って、受信部310及び電力出力部360はスイッチ制御部330のスイッチ動作に応じて分離される。
【0104】
1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信することは、充電されたキャパシタをターゲットデバイスに接続することによって行なわれる。スイッチ制御部330は、1つ以上のキャパシタのうち、充電されたキャパシタをターゲットデバイスに接続する送信タイミングで、充電されたキャパシタを電力出力部360に接続する。
【0105】
復調部340は、充電タイミングから送信タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて、変調された第1データを復調する。充電タイミングは受信部310によって1つ以上のキャパシタが充電されるために要する時間を意味する。また、充電タイミングは、ソース共振器から、ターゲット共振器によって変調された第1データを受信するために要する時間を含む。送信タイミングは、電力出力部360によって、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信するために要する時間を意味する。
【0106】
復調部340は、1つのキャパシタを基準にして充電タイミングが送信タイミングに転換される時点で、1つのキャパシタに充電された電力量に応じて、変調された第1データを復調する。キャパシタが複数である場合に、復調部340は、キャパシタのそれぞれに充電された電力量に基づいて、変調された第1データを復調する。
【0107】
また、復調部340は、1つのキャパシタに対する充電タイミングが終了した後、他のキャパシタに対する充電タイミングに転換される時点で、1つのキャパシタに充電された電力量に応じて、変調された第1データを復調する。
【0108】
第1データは電力量に応じてN個のレベルに量子化して変調することができる。復調部340は、変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調する。予め設定されたマッピング情報には量子化されたN個のレベルのそれぞれに対応する情報が格納される。
【0109】
変調部350は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調する。変調部350は、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に応じて第2データを変調する。即ち、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に応じてマッピングされた情報は異なってもよい。
【0110】
変調部350は、量子化部(図示せず)及びマッピング部(図示せず)を備えることができる。量子化部(図示せず)は、1つ以上のキャパシタに充電され得る電力量を複数のレベルに量子化する。マッピング部(図示せず)は、複数のレベルに量子化された電力量に応じてレベルごとに所定の情報をマッピングする。第2データは、無線電力及びデータ受信装置が無線電力及びデータ送信装置に送信しようとする情報を意味する。第2データは無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0111】
即ち、変調部350は、1つ以上のキャパシタに充電された電力量をM個のレベルに量子化し、第2データを変調する。
【0112】
電力出力部360は、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する。受信部310で充電された1つ以上のキャパシタはスイッチ制御部330によって電力出力部360に接続される。このとき、電力出力部360は、1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する。
【0113】
検出部370は、充電タイミングから送信タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタの電圧を検出する。このとき、復調部340は、検出された電圧に基づいて、変調された第1データを復調する。
【0114】
図4は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信装置の変調過程を示す図である。
【0115】
より具体的に、図4は、無線電力及びデータ送信装置の観点から、エネルギー送信によって情報を送信する誘導エネルギー変調を示す。エネルギーは所定の時間の間の電力の和として表し得るため、エネルギー送信と電力送信とは同じ意味を有する。
【0116】
一般的に、図4に示す誘導エネルギー変調方式は、エネルギー送信端からエネルギー受信端に情報を送信する方法である。しかし、誘導エネルギー変調方式は、エネルギー送信端からエネルギー受信端に情報を送信する方法に限定されることはない。図4に示すように、エネルギー送信端は無線電力及びデータ送信装置を備え、エネルギー受信端は無線電力及びデータ受信装置を備える。
【0117】
エネルギー送信を考慮していないシステムも情報の送信のために誘導エネルギーを用いてもよい。従って、図4に示す例は一般的な無線情報通信方式にも適用され得る。
【0118】
シンボル周期(symbol duration)Tptは、エネルギー送信端に接続されているキャパシタのエネルギーを、エネルギー受信端に接続されているキャパシタに送信するためにかかる時間である。シンボル周期は無線電力及びデータ送信装置の送信タイミングを意味する。シンボル周期Tptは、第1マージン時間、送信時間、及び第2マージン時間を含む。
【0119】
第1マージン時間(marginal time、Tst)は、エネルギー送信端の充電されたキャパシタを接続するために要する時間を意味する。
【0120】
第2マージン時間(marginal time、Tft)は、送信時間が経過した後、エネルギー送信端のキャパシタに接続されたスイッチを開放するために要する時間を意味する。
【0121】
送信時間(Tpt−Tst−Tft)は、実際に充電されたエネルギーがエネルギー送信端からエネルギー受信端に送信されるためにかかる時間を意味する。言い換えると、エネルギー受信端のキャパシタが充電を終了して、キャパシタに接続されたスイッチを開放するために要する時間を意味する。
【0122】
図4(A)は、エネルギー送信端に接続されたキャパシタの充電エネルギーを表す。エネルギー送信端は、第1マージン時間の経過後に、充電されたキャパシタを接続する。このとき、変調部220はキャパシタに充電するエネルギーの量を調整して第1データを変調する。
【0123】
図4(A)及び(B)を参照すると、変調部220はN個のレベルに量子化されたエネルギーを用いて第1データを変調する。N個のレベルのそれぞれには情報がマッピングされている。例えば、エネルギーを全く充電していないレベル0のキャパシタ407は「0」を、レベル1のエネルギーを充電したキャパシタ405は「1」を、レベル2のエネルギーを充電したキャパシタ403は「2」を、同じ方法に基づいてレベルN−1のエネルギーを充電したキャパシタ401は「N−1」のように表す。エネルギー送信端は、エネルギーレベルの調整によってLogNビットの情報を1つのシンボルで送信することが分かる。
【0124】
図4(B)は、エネルギー送信端でマグネチックカップリングによって送信されたエネルギーがエネルギー受信端のキャパシタに充電された結果を表す。送信されたエネルギーを受信したエネルギー受信端は、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルを検出することによって第1データを復調することができる。復調部230は、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルに基づいて第1データを復調する。
【0125】
例えば、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルが「N−1」411であれば、マッピングされた情報は「N−1」を表す。同じ方法に基づいてキャパシタに充電されたエネルギーのレベルが「2」413であれば、マッピングされた情報は2を、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルが「1」415であれば、マッピングされた情報は1を、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルが「0」417であれば、マッピングされた情報は0を表す。
【0126】
図5は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信装置の変調過程を示す図である。
【0127】
図5(A)は、エネルギー受信端に接続されたキャパシタの充電エネルギーを表す。図5(B)は、エネルギー受信端でマグネチックカップリングによって送信されたエネルギーがエネルギー送信端のキャパシタに充電された結果を表す。図5において、エネルギー送信端は無線電力及びデータ送信装置を備え、エネルギー受信端は無線電力及びデータ受信装置を備える。シンボル周期Tprは、エネルギー受信端に接続されているキャパシタのエネルギーを、エネルギー送信端に接続されているキャパシタに送信するためにかかる時間である。シンボル周期は無線電力及びデータ受信装置の充電タイミングを意味する。シンボル周期Tprは、第1マージン時間、受信時間、及び第2マージン時間を含む。
【0128】
第1マージン時間(marginal time、Tsr)は、エネルギー受信端の量子化されたレベルだけ充電されたキャパシタを接続するために要する時間を意味する。
【0129】
第2マージン時間(marginal time、Tfr)は、受信時間が経過した後、エネルギー受信端のキャパシタに接続されたスイッチを開放するために要する時間を意味する。
【0130】
受信時間(Tpr−Tsr−Tfr)は、エネルギー送信端から、充電されたエネルギーを受信するために要する時間を意味する。受信時間の間に、エネルギー受信端は、量子化されたレベルだけ充電されたエネルギーをエネルギー送信端に送信する。
【0131】
エネルギー送信端及びエネルギー受信端のシンボル周期は同一であってもよい。但し、エネルギー受信端の駆動のために、エネルギー受信端の第1マージン時間がエネルギー送信端の第1マージン時間よりも短くてもよい。
【0132】
エネルギー受信端の変調部350は、キャパシタに充電されるエネルギーの調整によって第2データを変調する。変調部350は、M個のレベルに量子化されたエネルギーを用いて第2データを変調する。M個のレベルのそれぞれには情報がマッピングされる。
【0133】
エネルギー受信端のキャパシタに最初に充電されたエネルギー501、503、505は、シンボル周期内で受信時間の間にエネルギー送信端へ送信される。受信時間の経過後、エネルギー受信端のキャパシタに接続されたスイッチが開放されると、送信されたエネルギーはエネルギー送信端のキャパシタに充電される。
【0134】
エネルギー送信端は、キャパシタに充電されたエネルギー507、509、511を検出して変調された第2データを復調する。復調部340は、キャパシタに充電されたエネルギーのレベルに基づいて第2データを復調する。
【0135】
このように送受信回路に印加されるエネルギー量の調整による情報送信方式を誘導エネルギー変調と称する。誘導エネルギー変調方式は双方向通信が可能である。言い換えると、送受信端は互いに同時に情報を送信することができる。送受信端に注入されるエネルギーがシンボル周期の後に反対側の回路に送信される。このとき、注入されるエネルギーは、反対側の回路に初期に充電されたエネルギー量とは関係ない。その理由として、エネルギー送信の線形重複性を用いるためである。
【0136】
図6は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムにおける双方向通信過程を示す図である。
【0137】
図6に示すように、エネルギー送信端は無線電力及びデータ送信装置を備え、エネルギー受信端は無線電力及びデータ受信装置を備える。
【0138】
図6を参照すると、エネルギー送信端及びエネルギー受信端はそれぞれ2つのエネルギーレベルL1、L0を有する。各レベルには情報がマッピングされ、レベル0は「0」をレベル1は「1」を示す。
【0139】
エネルギー送信端及びエネルギー受信端は、それぞれ2つのエネルギーレベルを有するため、合わせて4種類のエネルギーの変化を発生する。
【0140】
図6において、実線はエネルギー送信端のキャパシタに充電されたエネルギーの量を表し、点線はエネルギー受信端のキャパシタに充電されたエネルギーの量を表す。以下、エネルギー送信端のキャパシタを第1キャパシタ、エネルギー受信端のキャパシタを第2キャパシタとして説明する。
【0141】
図6(A)は、エネルギー送信端で「1」をエネルギー受信端で「0」を送信するとき、第1キャパシタ及び第2キャパシタに充電されるエネルギーの量を表す。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー601はレベル1に対応し、第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー603はレベル0に対応する。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー601は、送信時間の経過後にエネルギー607の状態を有する。第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー603は受信時間の経過後にエネルギー605の状態を有する。このとき、送信時間と受信時間は同一である。
【0142】
エネルギー送信端は、送信時間が経過した後の第1キャパシタのエネルギーレベル607に応じて情報を復調する。第1キャパシタのエネルギーレベル607はレベル0に対応するため、エネルギー受信端から送信された情報が「0」であることが分かる。エネルギー受信端は、受信時間が経過した後の第2キャパシタのエネルギーレベル605に応じて情報を復調する。第2キャパシタのエネルギーレベル605はレベル1に対応するため、エネルギー送信端から送信された情報が「1」であることが分かる。
【0143】
図6(B)は、エネルギー送信端で「1」をエネルギー受信端で「1」を送信するとき、第1キャパシタ及び第2キャパシタに充電されるエネルギーの量を表す。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー611はレベル1に対応し、第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー613はレベル1に対応する。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー611は送信時間の経過後にエネルギー617の状態を有する。第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー613は、受信時間の経過後にエネルギー615の状態を有する。
【0144】
エネルギー送信端は、送信時間が経過した後の第1キャパシタのエネルギーレベル617に応じて情報を復調する。第1キャパシタのエネルギーレベル617はレベル1に対応するため、エネルギー受信端から送信された情報が「1」であることが分かる。エネルギー受信端は、受信時間が経過した後の第2キャパシタのエネルギーレベル615に応じて情報を復調する。第2キャパシタのエネルギーレベル615はレベル1に対応するため、エネルギー送信端から送信された情報が「1」であることが分かる。
【0145】
図6(C)は、エネルギー送信端で「0」をエネルギー受信端で「0」を送信するとき、第1キャパシタ及び第2キャパシタに充電されるエネルギーの量を表す。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー621はレベル0に対応し、第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー623はレベル0に対応する。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー621は、送信時間の経過後にエネルギー627の状態を有する。第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー623は、受信時間の経過後にエネルギー625の状態を有する。
【0146】
エネルギー送信端は、送信時間が経過した後の第1キャパシタのエネルギーレベル627に応じて情報を復調する。第1キャパシタのエネルギーレベル627はレベル0に対応するため、エネルギー受信端から送信された情報が「0」であることが分かる。エネルギー受信端は、受信時間が経過した後の第2キャパシタのエネルギーレベル625に応じて情報を復調する。第2キャパシタのエネルギーレベル625はレベル0に対応するため、エネルギー送信端から送信された情報が「0」であることが分かる。
【0147】
図6(D)は、エネルギー送信端で「0」をエネルギー受信端で「1」を送信するとき、第1キャパシタ及び第2キャパシタに充電されるエネルギーの量を表す。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー631はレベル0に対応し、第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー633はレベル1に対応する。第1キャパシタに初期に充電されたエネルギー631は送信時間の経過後にエネルギー637の状態を有する。第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー633は、受信時間の経過後にエネルギー635の状態を有する。
【0148】
エネルギー送信端は、送信時間が経過した後の第1キャパシタのエネルギーレベル637に応じて情報を復調する。第1キャパシタのエネルギーレベル637はレベル1に対応するため、エネルギー受信端から送信された情報が「1」であることが分かる。エネルギー受信端は、受信時間が経過した後の第2キャパシタのエネルギーレベル635に応じて情報を復調する。第2キャパシタのエネルギーレベル635はレベル0に対応するため、エネルギー送信端から送信された情報が「0」であることが分かる。
【0149】
上記のように、キャパシタに充電されるエネルギーを任意のエネルギーレベルに変調する方式を用いて双方向通信が可能である。キャパシタに充電されるエネルギーレベルの量子化は、エネルギー送信端及びエネルギー受信端で独立的に行なってもよい。例えば、エネルギー送信端は合わせてNステップであり、エネルギー受信端は合わせてMステップでエネルギーレベルを量子化する。
【0150】
図7は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送受信システムにおけるデータの送信及び受信過程を示す図である。
【0151】
図7は、エネルギー送信端及びエネルギー受信端でデータを送受信する過程を時間の流れに応じて示す図である。同図において、エネルギー送信端は無線電力及びデータ送信装置を備え、エネルギー受信端は無線電力及びデータ受信装置を備える。以下、エネルギー送信端のキャパシタを第1キャパシタ、エネルギー受信端のキャパシタを第2キャパシタとして表現する。
【0152】
Aはエネルギー送信端で、充電された並列キャパシタが送信部250に接続されるスイッチのタイミング及び接続された並列キャパシタに充電されたエネルギーを表す。Bはエネルギー受信端で、並列キャパシタが受信部310に接続されるスイッチタイミング及び接続された並列キャパシタに充電されたエネルギーを表す。
【0153】
エネルギー送信端の第1キャパシタは第1マージン時間Tst701の経過後に送信部250に接続される。シンボル周期Tpt703が終了すると、第1キャパシタ及び送信部250を接続するスイッチは開放される。第2マージン時間Tft705は、エネルギー送信端からエネルギー受信端にエネルギーを送信した後、送信部250に接続されたスイッチを開放するために要する時間である。
【0154】
第1キャパシタには様々なレベルに量子化されたエネルギー711、713、715、717が充電され、各量子化レベルに情報がマッピングされる。送信時間の間にエネルギー送信端は、量子化されたエネルギーを用いて変調された第1データをエネルギー受信端に送信する。従って、第1キャパシタに充電されたエネルギーは減少する。また、エネルギー送信端は、送信時間の間にエネルギー受信端から、量子化されたエネルギー716、718を用いて、変調された第2データを受信する。第1キャパシタに充電されたエネルギーはシンボル周期703が終了する時点で検出される。
【0155】
エネルギー受信端の第2キャパシタに初期に注入されるエネルギー量736、738に応じてエネルギー送信端の第1キャパシタにシンボル周期び終了後に残っているエネルギー量716、718が異なっていることが分かる。復調部230はエネルギーレベルに基づいて、変調された第2データを復調する。エネルギー送信端は復調によってエネルギー受信端から情報が送信される。
【0156】
エネルギー受信端の第2キャパシタは、第1マージン時間Tsr721の経過後に受信部310に接続される。エネルギー受信端で情報を受信するためにはエネルギー受信端が先に駆動されなければならない。エネルギー受信端が駆動されるために必要な駆動電力を先に受信するため、エネルギー第1マージン時間Tsr721はエネルギー送信端の第1マージン時間Tst701よりも短い。しかし、別途の駆動電力が備えられる場合には、第1マージン時間Tsr721はエネルギー送信端の第1マージン時間Tst701と同一であってもよい。
【0157】
第2キャパシタの充電が完了すると、第2キャパシタ及び受信部310を接続するスイッチは開放される。エネルギー受信端は、エネルギー送信端のシンボル周期Tpt703と同一のシンボル周期Tpr723の間のエネルギーを受信する。また、エネルギー受信端は、シンボル周期Tpr723間の第2キャパシタに初期に充電されたエネルギー736、738をエネルギー送信端に送信する。第2キャパシタ及び受信部310を接続するスイッチが開放されることによって第1キャパシタと送信部250を接続するスイッチも開放される。
【0158】
第2マージン時間Tfr725は、エネルギー送信端からエネルギーを受信した後に受信部310に接続されたスイッチを開放するために要する時間である。第2マージン時間Tfr725はエネルギー送信端の第2マージン時間Tft705よりも短い。
【0159】
第2キャパシタには、エネルギー送信端からエネルギーを受信して様々なレベルに量子化されたエネルギー731、733、735、737が充電される。復調部340は、各レベルにマッピングされた情報を用いて第1データを復調する。受信時間の間にエネルギー受信端は、量子化されたエネルギーを用いて変調された第1データを受信する。従って、第2キャパシタに充電されたエネルギーは増加する。また、エネルギー受信端は、受信時間の間にエネルギー送信端に、量子化されたエネルギー736、738を用いて、変調された第2データを送信する。第2キャパシタに充電されたエネルギーはシンボル周期723が終了する時点で検出される。
【0160】
図8は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ送信方法のフローチャートである。
【0161】
ステップS810において、無線電力及びデータ送信装置は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第1データを変調する。無線電力及びデータ送信装置は、1つ以上のキャパシタに充電された電力量をN個のレベルに量子化して第1データを変調する。第1データは、無線電力及びデータ送信装置が無線電力及びデータ受信装置に送信しようとする情報を意味する。第1データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0162】
ステップS820において、無線電力及びデータ送信装置は「1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミング」及び「1つ以上のキャパシタに充電された電力及び変調された第1データをソース共振器に送信する送信タイミング」に応じて1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを制御する。
【0163】
ステップS830において、無線電力及びデータ送信装置は、ソース共振器に送信された、充電された電力及び変調された第1データを、マグネチックカップリングによって無線電力及びデータ受信装置に送信し、変調された第2データを受信する。変調された第2データは、無線電力及びデータ受信装置のターゲット共振器から送信される。
【0164】
ステップS840において、無線電力及びデータ送信装置は、送信タイミングから充電タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて変調された第2データを復調する。無線電力及びデータ送信装置は、電力量に応じてM個のレベルに量子化し、変調された第2データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調する。予め設定されたマッピング情報には、量子化されたM個のレベルのそれぞれに対応する情報が格納される。第2データは、無線電力及びデータ受信装置が無線電力及びデータ送信装置に送信しようとする情報を意味する。第2データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0165】
本実施形態による無線電力及びデータ送信装置は、電源供給装置から電力が入力されて1つ以上のキャパシタを充電し、ソース共振器によって送信タイミングの間にターゲット共振器から変調された第2データを受信することもできる。
【0166】
図9は、本発明の一実施形態による無線電力及びデータ受信方法のフローチャートである。
【0167】
ステップS910において、無線電力及びデータ受信装置は、1つ以上のキャパシタに充電される電力量を調整して第2データを変調し、変調された第2データを送信する。無線電力及びデータ受信装置は、電力量をM個のレベルに量子化して第2データを変調する。また、無線電力及びデータ受信装置は、無線電力及び第1データの受信と同時に、変調された第2データを送信する。
【0168】
ステップS920において、無線電力及びデータ受信装置は、ターゲット共振器によって無線電力及び変調された第1データを受信する。第1データは無線電力及びデータ送信装置で変調される。第1データは、無線電力及びデータ送信装置が無線電力及びデータ受信装置に送信しようとする情報を意味する。第1データは、無線電力及びデータ送受信システムの制御に必要な情報を含んでもよい。
【0169】
ステップS930において、無線電力及びデータ受信装置は1つ以上のキャパシタを充電する。無線電力及びデータ受信装置は受信した無線電力及び変調された第1データによって1つ以上のキャパシタを充電する。
【0170】
ステップS940において、無線電力及びデータ受信装置は「1つ以上のキャパシタを充電する充電タイミング」及び「1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する送信タイミング」に応じて1つ以上のキャパシタのそれぞれに対応するスイッチを制御する。
【0171】
ステップS950において、無線電力及びデータ受信装置は、充電タイミングから送信タイミングに転換される時点で、1つ以上のキャパシタに充電された電力量に基づいて変調された第1データを復調する。第1データは、電力量に応じてN個のレベルに量子化して変調する。無線電力及びデータ受信装置は、変調された第1データを予め設定されたマッピング情報に基づいて復調する。予め設定されたマッピング情報には、量子化されたN個のレベルのそれぞれに対応する情報が格納される。
【0172】
本実施形態による無線電力及びデータ受信装置は、ターゲット共振器によって、充電タイミングの間に、ソース共振器で変調された第2データを送信して1つ以上のキャパシタに充電された電力及び復調された第1データをターゲットデバイスに送信する。
【0173】
本実施形態による方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理が実行可能なプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうちの1つ又はその組み合わせを含んでもよい。記録媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで作動するように構成されてもよい。
【0174】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0175】
110、210 電力入力部
120 第1スイッチ制御部
121、123、125、127、151、153、155、157 スイッチ
130、250、320 送信部
140、260、310 受信部
150 第2スイッチ制御部
160、360 電力出力部
220、350 変調部
230、340 復調部
240、330 スイッチ制御部
270、370 検出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9