(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771538
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】自動車に用いる折りたたみシート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/36 20060101AFI20150813BHJP
B60N 2/22 20060101ALI20150813BHJP
B60N 2/12 20060101ALI20150813BHJP
【FI】
B60N2/36
B60N2/22
B60N2/12
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-3803(P2012-3803)
(22)【出願日】2012年1月12日
(65)【公開番号】特開2013-141934(P2013-141934A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(72)【発明者】
【氏名】筒井 孝夫
(72)【発明者】
【氏名】今用 和也
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 俊紀
(72)【発明者】
【氏名】本多 正明
(72)【発明者】
【氏名】下村 佳之
(72)【発明者】
【氏名】藤野 重哉
(72)【発明者】
【氏名】真橋 洋平
【審査官】
永安 真
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−211296(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/36
B60N 2/12
B60N 2/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナーおよびアウター・サイドのリア・エンドにヒンジ・ブラケット・サイド・カバーを備え、そして、そのアウター・サイドの上面にレバー組込みポケットを開口してフロア側に取り付けられるクッション・ベース・フレーム、およびクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレームの前端に連結され、そのクッション・ベース・フレーム上にロック可能にされてそのクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へ跳ね上げ可能にされる跳上げクッション・パッドからなるシート・クッションと、両リクライニング・デバイスでバック・フレームをそのクッション・ベース・フレームのそのインナーおよびアウター・サイドのそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バックと、ウォークイン・ストッパー、ウォークイン・ロック・レバー、ウォークイン操作手段、およびウォークイン解除手段などからなり、そのクッション・ベース・フレームのそのレバー組込みポケットにそのウォークイン解除手段を組み込み、そして、そのウォークイン操作手段の操作でそのシート・バックをウォークイン前傾させ、また、そのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へその跳上げクッション・パッドを跳ね上げた状態でその露呈されたウォークイン解除手段の操作でそのシート・バックにそのウォークイン前傾をロック解除するウォークイン機構を含む自動車に用いる折りたたみシート。
【請求項2】
そのウォークイン機構が、そのウォークイン・ストッパーをそのバック・フレーム側に配置し、そのウォークイン・ロック・レバーをそのクッション・ベース・フレーム側に配置してそのウォークイン・ストッパーに掛け外し可能にし、そして、そのウォークイン操作手段をレバーになしてそのシート・バックのアウター・サイドの肩口でそのシート・バックの背裏面に開口するレバー・ポケットにそのウォークイン操作手段のレバーを組み込んでそのシート・バックをウォークイン前傾に操作可能にする請求項1に記載の自動車に用いる折りたたみシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車に用いる折りたたみシートに関し、詳細には、フォールド機構およびウォークイン機構を備え、ウォークイン時、シート・バックを前傾姿勢に保って後席の乗降を容易にし、また、荷室拡大時、シート・クッションを前方へ跳ね上げ、そのシート・バックを前倒しさせてそのシート・バックを荷物載せに活用する折りたたみシートの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、この種の自動車に用いる折りたたみシートは、フォールド機構およびウォークイン機構を備え、ウォークイン時、シート・バックを前傾姿勢にすると同時にシート・トラックのロックが解除され、シートがスプリング力で最前位置に移動され、そして、ウォークイン解除は、その状態からそのシート・バックの起こしに連動して自動的に切換えられ、そのシートを後方へ移動させると、そのシート・トラックのロックがかみ合ってそのシートが固定されるので、シート・クッションを前方へ跳ね上げた状態で空間利用が容易に図れない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004−129757公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、ウォークイン解除を手動操作になし、前方へ跳ね上げられたシート・クッションの跡空間を利用可能にして着座時や必要でない時には、ウォークイン解除手段をそのシート・クッションに格納し、そのシート・クッションでそのウォークイン解除手段を覆ってそのシート・クッションの着座位置でウォークイン解除操作を確実に防止でき、そして、見映えを向上させるところの自動車に用いる折りたたみシートを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の自動車に用いる折りたたみシートは、インナーおよびアウター・サイドのリア・エンドにヒンジ・ブラケット・サイド・カバーを備え、そして、そのアウター・サイドの上面にレバー組込みポケットを開口してフロア側に取り付けられるクッション・ベース・フレーム、およびクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレームの前端に連結され、そのクッション・ベース・フレーム上にロック可能にされてそのクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へ跳ね上げ可能にされる跳上げクッション・パッドからなるシート・クッションと、両リクライニング・デバイスでバック・フレームをそのクッション・ベース・フレームのそのインナーおよびアウター・サイドのそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バックと、ウォークイン・ストッパー、ウォークイン・ロック・レバー、ウォークイン操作手段、およびウォークイン解除手段などからなり、そのクッション・ベース・フレームのそのレバー組込みポケットにそのウォークイン解除手段を組み込み、そして、そのウォークイン操作手段の操作でそのシート・バックをウォークイン前傾させ、また、そのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へその跳上げクッション・パッドを跳ね上げた状態でその露呈されたウォークイン解除手段の操作でそのシート・バックにそのウォークイン前傾をロック解除するウォークイン機構とを含む。
【発明の効果】
【0006】
この発明の自動車に用いる折りたたみシートでは、そのウォークイン解除手段がそのクッション・ベース・フレームのそのレバー組込みポケットに組み込まれ、そして、その跳上げクッション・パッドがそのクッション・ベース・フレーム上にロック可能にされ、また、そのクッション・ベース・フレーム上から前方へ跳ね上げ可能にされるので、ウォークイン解除が手動で操作可能になり、その前方へ跳ね上げられたその跳上げクッション・パッドの跡空間が利用可能になり、着座時や必要でない時にはそのウォークイン解除手段がその跳上げクッション・パッドで覆われて露出せずにそのシート・クッションに格納され、そのシート・クッションの着座位置でウォークイン解除の手動操作が確実に防止され、そして、見映えが向上され、勿論、後席への乗降が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】ミニ・バンのセカンド・シートに活用されるところのこの発明の自動車に用いる折りたたみシートの具体例を示した斜視図である。
【
図2】跳上げクッション・パッドを前方へ跳ね上げた状態でその折りたたみシート示した斜視図である。
【
図3】その跳上げクッション・パッドを前方へ跳ね上げ、そして、シート・バックを前倒し状態で示した斜視図である。
【
図4】シート・クッションの着座状態でその折りたたみシートを示した部分斜視図である。
【
図5】その跳上げクッション・パッドを前方へ跳ね上げた状態でその折りたたみシートを示した部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の自動車に用いる折りたたみシートは、インナーおよびアウター・サイドのリア・エンドにヒンジ・ブラケット・サイド・カバーを備え、そして、そのアウター・サイドの上面にレバー組込みポケットを開口してフロア側に取り付けられるクッション・ベース・フレーム、およびクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレームの前端に連結され、そのクッション・ベース・フレーム上にロック可能にされてそのクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へ跳ね上げ可能にされる跳上げクッション・パッドからなるシート・クッションと、両リクライニング・デバイスでバック・フレームをそのクッション・ベース・フレームのそのインナーおよびアウター・サイドのそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バックと、ウォークイン・ストッパー、ウォークイン・ロック・レバー、ウォークイン操作手段、およびウォークイン解除手段などからなり、そのクッション・ベース・フレームのそのレバー組込みポケットにそのウォークイン解除手段を組み込み、そして、そのウォークイン操作手段の操作でそのシート・バックをウォークイン前傾させ、また、そのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へその跳上げクッション・パッドを跳ね上げた状態でその露呈されたウォークイン解除手段の操作でそのシート・バックにそのウォークイン前傾をロック解除するウォークイン機構とを含む。
【0009】
そして、そのウォークイン機構は、そのウォークイン・ストッパーをその
バック・フレーム側に配置し、そのウォークイン・ロック・レバーをそのクッション・ベース・フレーム側に配置してそのウォークイン・ストッパーに掛け外し可能にし、そして、そのウォークイン操作手段をレバーになしてそのシート・バックのアウター・サイドの肩口でそのシート・バックの背裏面に開口するレバー・ポケットにそのウォークイン操作
手段のレバーを組み込んでそのシート・バックをウォークイン前傾に操作可能にする。
【実施例1】
【0010】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車に用いる折りたたみシートを説明するに、
図1ないし
図5は、ミニ・バンの左右6、4分割型セカンド・シー
トに活用されるところのこの発明の自動車に用いる折りたたみシートの具体例10を示し、この場合、その左右6、4分割型セカンド・シートの左の折りたたみシートに具体化されて示された。
この左の折りたたみシート10は、センター・クッション12を一体化した左のシート・クッション11、センター・バック14を一体化した左のシート・バック13、左のヘッドレスト15、およびセンター・ヘッドレスト16などから組み立てられて具体化されている。
【0011】
さらに具体的に説明すると、この左の折りたたみシート10では、そのシート・クッション11、12が、インナーおよびアウター・サイド22、23のリア・エンドにヒンジ・ブラケット・サイド・カバー28、29を備え、そして、そのアウター・サイド23の上面24にレバー組込みポケット25を開口してフロア側に取り付けられるクッション・ベース・フレーム20、およびクッション・フォールド機構32でそのクッション・ベース・フレーム20の前端に連結され、そのクッション・ベース・フレーム20上にロック可能にされてそのクッション・フォールド機構32でそのクッション・ベース・フレーム20上からそのクッション・ベース・フレーム20の前方へ跳ね上げ可能にされる跳上げクッション・パッド21からなるシート・クッション11、12と、両リクライニング・デバイス41、42でバック・フレームをそのクッション・ベース・フレーム20のそのインナーおよびアウター・サイド22、23のそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッション11、12に前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バック13、14と、ウォークイン・ストッパー、ウォークイン・ロック・レバー、ウォークイン操作手段44、およびウォークイン解除手段45などからなり、そのクッション・ベース・フレーム20のそのレバー組込みポケット25にそのウォークイン解除手段45を組み込み、そして、そのウォークイン操作手段44の操作でそのシート・バック13、14をウォークイン前傾させ、また、そのクッション・ベース・フレーム20上からそのクッション・ベース・フレーム20の前方へその跳上げクッション・パッド21を跳ね上げた状態でその露呈されたウォークイン解除手段45の操作でそのシート・バック13、14にそのウォークイン前傾をロック解除する。
【0012】
そのクッション・ベース・フレーム20は、所定の厚さの鋼板からプレス成形されてそのアウター・サイド23の上面24にそのレバー組込みポケット25を開口させ、そして、そのインナーおよびアウター・サイド22、23のリア・エンドにそのヒンジ・ブラケット・サイド・カバー29、30を一体的に組み付けて組み立てられる。
そのヒンジ・ブラケット・サイド・カバー29、30は、所定の厚さの鋼板からプレス成形され、そのインナーおよびアウター・サイド22、23のそのリア・エンドに一体的に組み付けられてその両リクライニング・デバイス41、42のクッション・ヒンジ・ブラケットを対応的に覆う。
また、このクッション・ベース・フレーム20は、それの前端に左右のリンク・ブラケットはめ込み溝26、27に左右のリンク・ブラケット35、36を埋込み状態に対応的に取り付けてその左右のリンク・ブラケット35、36でそのクッション・フォールド機構32の左右のクッション・フォールド・アーム33、34を対応的に組み付ける。
【0013】
さらに、このクッション・ベース・フレーム20には、シート・トラック46が組み付けられてそのシート全体がそのミニ・バンのボディ・フロアに据え付けられる。勿論、そのシート・トラック46は、そのミニ・バンのそのボディ・フロアに固定的に取り付けられる左右の固定レール47、48およびその左右の固定レール47、48に対応的にはめ合わせられて前後に摺動可能に支持される左右の可動レールで組み立てられるスライド機
構とその左右の可動レールをその左右の固定レール47、48にロックおよびロック解除するロック機構の組み合わせでそのロック機構はタオル・バー型操作レバー49でロックおよびロック解除操作される。
【0014】
その跳上げクッション・パッド21は、ワイヤ・フレームが内部に、トリム・カバー31が表面にそれぞれ一体発泡で一体化され、そのクッション・フォールド機構32でそのクッション・ベース・フレーム20の前端に連結されてそのワイヤ・フレームのワイヤ30およびそのクッション・フォールド機構32でそのクッション・ベース・フレーム20上にロック可能にされて、そして、そのクッション・フォールド機構32でそのクッション・ベース・フレーム20上からそのクッション・ベース・フレーム20の前方へ跳ね上げ可能にされ、また、そのクッション・ベース・フレーム20上に戻し可能にされる。
【0015】
そのシート・バック13、14は、シート・バック・フレーム、シート・バック・パッド37、およびトリム・カバー38などで組み立てられ、その両リクライニング・デバイス41、42でそのシート・バック・フレームをそのクッション・ベース・フレーム20のそのインナーおよびアウター・サイド22、23のそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッション11、12のそのクッション・バース・フレーム20に前倒しおよび角度調整可能に支持される。
【0016】
そのウォークイン機構43は、そのウォークイン・ストッパーをその
バック・フレーム側に配置し、そのウォークイン・ロック・レバーをそのクッション・ベース・フレーム側に配置してそのウォークイン・ストッパーに掛け外し可能にし、そして、そのウォークイン操作手段をレバー44になしてそのシート・バック13、14のアウター・サイドの肩口でそのシート・バック13、14の背裏面39に開口するレバー組込みポケット40にそのウォークイン操作レバー44を組み込んでそのシート・バック13、14をウォークイン前傾に操作可能にしている。勿論、このウォークイン機構43は、そのシート・クッション11、12のそのクッション・ベース・フレーム20のそのレバー組込みポケット25にそのウォークイン解除レバー45を組み込み、その跳上げクッション・パッド21の跳上げ状態でそのウォークイン解除レバー45が操作可能になってそのウォークイン解除レバー45の操作でそのシート・バック13、14にそのウォークイン前傾をロック解除する。
【0017】
したがって、この左の折りたたみシート10では、そのウォークイン解除手段45がそのクッション・ベース・フレーム20のそのレバー組込みポケット25に組み込まれ、そして、その跳上げクッション・パッド21がそのクッション・ベース・フレーム20上にロック可能にされ、また、そのクッション・ベース・フレーム20上から前方へ跳ね上げ可能にされるので、ウォークイン解除が手動で操作可能になり、その前方へ跳ね上げられたその跳上げクッション・パッド21の跡空間が利用可能になり、着座時や必要でない時にはそのウォークイン解除手段45がその跳上げクッション・パッド21で覆われて露出せずにそのシート・クッション11、12に格納され、そのシート・クッション11、12の着座位置でウォークイン解除の手動操作が確実に防止され、そして、見映えが向上され、勿論、後席への乗降が容易である。
【0018】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
上述から理解されるように、この発明の自動車に用いる折りたたみシートは、インナーおよびアウター・サイドのリア・エンドにヒンジ・ブラケット・サイド・カバーを備え、そして、そのアウター・サイドの上面にレバー組込みポケットを開口してフロア側に取り付けられるクッション・ベース・フレーム、およびクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレームの前端に連結され、そのクッション・ベース・フレーム上にロック可能にされてそのクッション・フォールド機構でそのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へ跳ね上げ可能にされる跳上げクッション・パッドからなるシート・クッションと、両リクライニング・デバイスでバック・フレームをそのクッション・ベース・フレームのそのインナーおよびアウター・サイドのそのリア・エンドにヒンジ結合し、そして、そのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持されるシート・バックと、ウォークイン・ストッパー、ウォークイン・ロック・レバー、ウォークイン操作手段、およびウォークイン解除手段などからなり、そのクッション・ベース・フレームのそのレバー組込みポケットにそのウォークイン解除手段を組み込み、そして、そのウォークイン操作手段の操作でそのシート・バックをウォークイン前傾させ、また、そのクッション・ベース・フレーム上からそのクッション・ベース・フレームの前方へその跳上げクッション・パッドを跳ね上げた状態でその露呈されたウォークイン解除手段の操作でそのシート・バックにそのウォークイン前傾をロック解除するウォークイン機構を含むので、この発明の自動車に用いる折りたたみシートでは、ウォークイン解除が手動で操作可能になり、その前方へ跳ね上げられたその跳上げクッション・パッドの跡空間が利用可能になり、着座時や必要でない時にはそのウォークイン解除手段がその跳上げクッション・パッドで覆われて露出せずにそのシート・クッションに格納され、そのシート・クッションの着座位置でウォークイン解除の手動操作が確実に防止され、そして、見映えが向上され、勿論、後席への乗降が容易であり、その結果、自動車、特に、バンやワゴンにとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【0020】
10 折りたたみシート/右の折りたたみシート
11 左のシート・クッション
12 センター・クッション
13 左のシート・バック
14 センター・バック
15 左のヘッドレスト
16 センター・ヘッドレスト
20 クッション・ベース・フレーム
21 跳上げクッション・パッド
22 インナー・サイド
23 アウター・サイド
24 上面
25 レバー組込みポケット
26 左のリンク・ブラケットはめ込み溝
27 右のリンク・ブラケットはめ込み溝
28 ヒンジ・ブラケット・サイド・カバー
29 ヒンジ・ブラケット・サイド・カバー
30 ワイヤ・フレームのワイヤ
31 トリム・カバー
32 クッション・フォールド機構
33 左のクッション・フォールド・アーム
34 右のクッション・フォールド・アーム
35 左のリンク・ブラケット
36 右のリンク・ブラケット
37 シート・バック・パッド
38 トリム・カバー
39 背裏面
40 レバー・ポケット/レバー組込みポケット
41 リクライニング・デバイス
42 リクライニング・デバイス
43 ウォークイン機構
44 ウォークイン操作手段/ウォークイン操作レバー
45 ウォークイン解除手段/ウォークイン解除レバー
46 シート・トラック
47 左の固定レール
48 右の固定レール
49 タオル・バー型操作レバー