(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、シートの枚数と予め設定される第1の閾値とを比較し、前記シートの枚数が前記第1の閾値以上の場合、前記留め処理を行う、請求項1又は請求項2に記載のシート処理装置。
前記制御部は、複数枚のシートを重ねて前記折り処理を施す場合、シートの枚数と予め設定される前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値とを比較し、前記シートの枚数が前記第2の閾値以上の場合、前記留め処理を前記シートの複数箇所に行う、請求項3に記載のシート処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明を実施するための実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
【0009】
第1の実施形態におけるシート処理装置は、所定の枚数のシートからなるシート束に対して折り処理を施す場合に、予め留め処理を施こした後に折り処理を施す。
【0010】
図1は、第1の実施形態におけるシート処理装置200のハードウェア構成の制御ブロック図である。シート処理装置200は、制御部210、搬送部230、フィニッシャ部250、及びサドルユニット部300を有する。シート処理装置200の各部は、それぞれバス350を介して接続される。
【0011】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)或いはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ212、メモリ214及び記憶装置220を有する。メモリ214は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)216と、プロセッサ212に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)218を有する。記憶装置220は、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置又はこれらの任意の組み合わせであって良い。制御部210は、画像形成装置100の主制御部110と通信を行う。制御部210は、主制御部110から受信した情報や、ROM216や記憶装置220に格納された各種プログラムに基づいて、シート処理装置200を統括的に制御する。
【0012】
搬送部230は、画像形成装置100から搬送されるシートを、処理の内容に応じて所定の位置へ搬送する。フィニッシャ部250は、制御部210の指示に従い、シートに対してステイプル処理及びソート処理を施す。サドルユニット部300は、制御部210の指示に従い、シートに対して折り処理、留め処理、及び中綴じ処理を施す。
【0013】
図2は、第1の実施形態におけるシート処理装置200の断面図である。シート処理装置200は、入口ローラ対232、第1分岐部材234、フィニッシャ部250、サドルユニット部300、第1搬送路236、及び第2搬送路238を有する。尚、第1搬送路236及び第2搬送路238は、搬送部230である。
【0014】
入口ローラ対232は、画像形成装置100にて画像形成されたシートを受け取り、第1分岐部材234へ搬送する。第1分岐部材234は、シートの処理情報に基づく制御部210からの指示に従い、シートをフィニッシャ部250へ続く第1搬送路236又はサドルユニット部300へ続く第2搬送路238へ搬送する。処理情報とは、例えば、ソート処理、ステイプル処理、留め処理、及び折り処理などについての情報である。
【0015】
フィニッシャ部250は、第2分岐部材252、第1排紙ローラ対254、第1固定トレイ256、出口ローラ対258、待機トレイ260、処理トレイ262、第1ステイプラ264、第2排紙ローラ266、及び可動トレイ268を有する。
【0016】
第2分岐部材252は、第1搬送路236から搬送されるシートを、制御部210の指示に従い第1排紙ローラ対254或いは出口ローラ対258へ搬送する。第1排紙ローラ対254は、シートを第1固定トレイ256へ排紙する。出口ローラ対258は、シートを待機トレイ260へ搬送する。
【0017】
待機トレイ260は、シートを一時的に保持することによって、シート搬送の流れを調整する。すなわち、待機トレイ260は、シート搬送下流におけるシートの排紙やシートのステイプル処理に要する時間を確保する。
【0018】
処理トレイ262は、待機トレイ260の下方へ配置される。処理トレイ262は、待機トレイ260から搬送されるシートを受け止める。処理トレイ262上のシートには、ソート処理及びステイプル処理が施される。第2排紙ローラ266は、処理が施されたシートを可動トレイ268へ排紙する。
【0019】
第1ステイプラ264は、処理トレイ262上のシートへステイプル処理を施す。ステイプル処理は、シートの所定の位置へ施される。
【0020】
可動トレイ268は、処理トレイ262から排紙されたシートを整合して積載する。第1の実施形態における可動トレイ268は、シートの積載量などに応じて昇降動作を行う。
【0021】
次にサドルユニット部300の説明をする。サドルユニット部300は、積載部302、第2ステイプラ310、折りユニット(折り手段)320、留めユニット(留め手段)340、第3排紙ローラ対332、及び第2固定トレイ334を有する。
【0022】
積載部302は、第2搬送路238よりサドルユニット部300へ搬送されるシートを一時的に立位で積載する。積載部302は、スタックトレイ304、スタッカ306、及び整合部(図示せず)を有する。スタックトレイ304はシートの面を支持する。スタッカ306は、シートの下端を受け止める。整合部は、シートの位置を整合する。整合部は、スタッカ306に支持されるシートの下端を整合する(縦整合)。また整合部は、シートの搬送方向に直交する幅方向(以後、幅方向とする)にもシートを整合する(横整合)。整合部は、スタッカ306に支持されるシートを、搬送路の幅方向における一方の端部である第1端部に合わせて横整合を行う。すなわち整合部は、シートを片側へ寄せて横整合を行う。
【0023】
スタッカ306は、スタックトレイ304に沿って上下へ移動する。スタッカ306は、綴じ処理の位置、留め処理の位置、及び折り処理の位置を調整する。スタッカ306が停止すると、第2ステイプラ310による綴じ処理、留めユニット340による留め処理、及び折りユニット320による折り処理が開始される。
【0024】
第2ステイプラ310は、シート束に対して中綴じ処理を施す場合に機能する。本実施形態における第2ステイプラ310は、シートの幅方向に2つ並んで配置される。第2ステイプラ310は、ステイプラヘッド312とアンビル314を有する。ステイプラ312とアンビル314とでシートを綴じる。
【0025】
折りユニット320は、折りプレート322と折りローラ対324を有する。折りプレート322は、シートの搬送の妨げとならない位置で待機する。シートが搬送され、折りプレート322の前にシートの折り位置が位置すると、折りプレート322は、折りローラ対324に向かって移動する。折りプレート322の先端は、スタックトレイ304に積載されるシートの折り位置を突いて、回転する折りローラ対324のニップへ向けて押す。折りローラ対324は、折りプレート322に突かれたシートを挟圧搬送して折る。
【0026】
図3は、第1の実施形態において留め処理が施されたシート束Sと折りローラ対324との関係を示す斜視図である。シート束Sは、図の矢印方向へ搬送される。
【0027】
留めユニット340は、スタッカ306に整合されるシート束Sを留め具Cにより挟持させることで留め処理を行う。留め具Cは、例えばゼムクリップ或いはダブルクリップ等である。本実施形態の留めユニット340は、第1端部側に設けられることで、シート束Sの第1端部側に留め処理を行う。
【0028】
また、本実施形態の折りローラ対324は、その全長の長さが搬送路の幅方向の長さよりも短く形成される。また折りローラ対324は、第2端部を基準に配置される。第2端部とは、搬送路における第1端部とは幅方向反対の他端部である。このように構成することで、シート束Sが折り処理を施される場合に、シート束Sの第1端部側の端部に留められた留め具Cが折りローラ対324のニップを通過することがない。すなわち、留め具Cと折りローラ対324が接触することによる折りローラ対324への損傷の恐れを無くすことが出来る。
【0029】
次に本実施形態における折り処理の制御フローチャートについて
図4を参照して説明する。まず制御部210は、折りユニットへ搬送されるシート情報を取得する(ACT101)。シート情報は、例えば、シートのサイズ情報や枚数情報である。制御部210は、搬送路の所定の位置に配置された検知センサ、又は画像形成装置100の主制御部110からシート情報を取得する。シート情報を取得した制御部210は、シートをスタッカへ搬送し、整合部を介してシートの整合を行う(ACT102)。制御部210は、取得したシート情報よりシートの枚数と第1の閾値N1を比較する(ACT103)。第1の閾値N1は、留め処理を行うか否かを判断するための基準となる値であり、例えば2枚である。第1の閾値N1は、予めROM216又は記憶装置220へ格納される。第1の閾値N1は、ユーザにより設定されても良い。シートの枚数が第1の閾値N1未満であると判定した場合(ACT103、No)、制御部210は、シートに留め処理を施さない。シートの枚数が第1の閾値N1以上であると判定した場合(ACT103、Yes)、制御部210は、留めユニット340を駆動させることにより、シートへ留め処理を行う(ACT104)。留め処理は、シートの第1端部側に留め具を留める。次に制御部210は、シートに折り処理を施す(ACT105)。折り処理において、折りブレード322はシートを折りローラ対324のニップへ押し込む。制御部210は折り処理を施したシートを第2固定トレイ334へ排紙する(ACT106)。
【0030】
上記第1の実施形態によれば、複数枚のシート束に折り処理を施す場合に留め処理を予め施しておくことで、シート束が折り処理或いは排紙される場合において分離してしまうことを抑制することが出来る。また、留め具を用いてシート束を挟持するように留め処理を行うことで、ユーザがシート束を個々に使用する場合にも、容易に分離させることが可能である。
(第2の実施形態)
【0031】
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、シート束に対して折り処理を施した後に留め処理を施す点である。
【0032】
図5は、第2の実施形態におけるシート処理装置200の断面図である。留めユニット340は、第3排紙ローラ対332のシート搬送方向下流に設ける。
【0033】
図6(a)は、第2の実施形態におけるシート束の斜視図である。本実施形態の留めユニット340は、留め具をシート搬送方向下流の折り目位置へ留める。
【0034】
次に制御部210の制御フローについて、
図7を参照して説明する。ACT201及びACT202は、第1の実施形態におけるACT101及びACT102と同様であるので説明は省略する。次に制御部210は、シートに折り処理を施す(ACT203)。制御部210は、取得したシート情報よりシートの枚数と第1の閾値N1を比較する(ACT204)。シートの枚数が第1の閾値N1以上であると判定した場合(ACT204、Yes)、制御部210は、留めユニット340を駆動させることにより、シートへ留め処理を行う(ACT205)。制御部210は、処理が完了したシートを第2固定トレイ334へ排紙する(ACT206)。
【0035】
上述した第2の実施形態によれば、折り処理後のシート束に対して留め処理を施すことで、排紙されるシート束が分離してしまう事を抑制することが出来る。また、第1の実施形態と同様に留め具を用いてシート束を挟持するように留め処理を行うことで、ユーザがシート束を個々に使用する場合にも、容易に分離させることが可能である。
(第3の実施形態)
【0036】
第3の実施形態が上述する第1及び第2の実施形態と異なる点は、所定の枚数以上のシートに対して折り処理を行う場合、留め具を複数箇所に留める点である。
【0037】
図6(b)は、第3の実施形態におけるシート束の斜視図である。本実施形態の留めユニット340は、シート束の枚数が多い場合に留め具を第1の実施形態における留め位置に加え、この留め位置とは幅方向反対側に位置するシート端部へも留める。
【0038】
次に制御部210の制御フローを説明する。
図8は、第3の実施形態における制御フローチャートである。ACT301〜ACT303は、第1のフローチャートのACT101〜103と同様である。シートの枚数が第1の閾値N1以上であると判定した場合(ACT303、Yes)、制御部210は、シートの枚数と第2の閾値N2を比較する(ACT304)。第2の閾値N2は、留め処理を複数箇所へ行うか否かを判断するための基準となる値であり第1の閾値よりも大きく設定される。第2の閾値は、例えば、5枚である。第2の閾値N2は、予めROM216又は記憶装置220に格納され、ユーザにより設定されても良い。シートの枚数が第2の閾値N2未満の場合(ACT304、No)、制御部210は留め処理においてシート束の1箇所を留める(ACT305)。シートの枚数が第2の閾値N2以上の場合、制御部210は留め処理においてシート束の2箇所を留める(ACT306)。次に制御部210は、折りユニット320にてシートに折り処理を施す(ACT307)。制御部210は折り処理を施したシートを第2固定トレイ334へ排紙する(ACT308)。
【0039】
尚、第3の実施形態における制御フローは上記に限るものではない。第2の実施形態と同様に、シートに対して留め処理よりも先に折り処理を施しても良い。また、留め具の数も上記2つに限るものではない。
【0040】
上述する第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることが出来る。また、シートの枚数が多い場合に複数の留め具によりシートを留めることで、それぞれのシートが分離して排紙されることを抑制することが出来る。
【0041】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、留めユニットがシート束を留めることにより、複数枚のシートからなるシート束に折り処理をした場合でも、シート束が排紙される際に分離してしまう事を抑制することが出来る。また、ユーザがシート束を個々のシートとして使用する際には、容易に分離させることが可能である。また、
【0042】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、折り位置は中折り位置に限ることではなく、種々の折り位置でも良い。また、上述の留め処理と折り処理は、シートに対して同時に行われても良い。またシートの情報取得は、上記のタイミングに限るものではない。制御部は、整合部がシートの整合を行うまでにシート情報を取得すれば良い。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。