(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の信号解析装置をスペクトラムアナライザに適用した例を挙げて説明する。
【0020】
まず、本実施形態におけるスペクトラムアナライザの構成について説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態におけるスペクトラムアナライザ1は、周波数変換部10、V−ATT(可変減衰器)21、ADC(アナログデジタルコンバータ)23、f特(周波数特性)補正フィルタフィルタ24、ノイズフロアレベル減算部25、信号解析部26、表示部27、掃引部28、操作部29、設定部30を備えている。周波数変換部10は、S−ATT(ステップ減衰器)11、局部発振器12、ミキサ13、BPF(バンドパスフィルタ)14、IF(中間周波数)増幅器15を備えている。この周波数変換部10は、本発明に係る周波数変換手段を構成する。
【0022】
S−ATT11は、解析対象として入力するアナログの高周波信号が最適なレベルでミキサ13に入力されるよう設定部30により定められたゲインが設定され、高周波信号をステップ可変により減衰させるようになっている。また、S−ATT11は、設定部30の制御により、後述するノイズフロアレベルの測定時に、高周波信号を入力する入力端子(図示省略)が接地されるようになっている。このS−ATT11は、本発明に係る第1の減衰器を構成する。
【0023】
局部発振器12は、所定周波数の局部発振信号を生成してミキサ13に出力するようになっている。
【0024】
ミキサ13は、S−ATT11によって減衰された高周波信号と局部発振器12からの局部発振信号とを混合して中間周波数の信号に変換し、BPF14に出力するようになっている。
【0025】
BPF14は、ミキサ13の出力信号に対してフィルタリングを行って所定周波数領域の信号を取り出し、IF増幅器15に出力するようになっている。
【0026】
IF増幅器15は、BPF14が出力する中間周波数の信号を所定の増幅率で増幅し、V−ATT21に出力するようになっている。
【0027】
V−ATT21は、ADC23がオーバーフローしないよう設定部30により定められたゲインが設定されて入力信号を減衰させるようになっている。例えば、V−ATT21は、試験者が操作部29を操作して設定した基準レベル(リファレンスレベル)に応じて、そのゲインが定められるようになっている。周波数に対するV−ATT21のゲインの補正値のデータは、設定部30が有するメモリ(図示省略)に記憶されている。このV−ATT21は、本発明に係る第2の減衰手段を構成する。
【0028】
ADC23は、V−ATT21から入力したアナログ信号をサンプリングして量子化し、デジタルデータに変換してf特補正フィルタ24に出力するようになっている。このADC23は、本発明に係るアナログデジタル変換手段を構成する。
【0029】
f特補正フィルタ24は、例えばFIR(Finite Impulse Response)型のフィルタで構成されている。このf特補正フィルタ24は、ADC23が出力する信号の信号レベルの周波数特性を平坦にするために予め定められたゲインの補正値に基づいて、そのフィルタ定数が決定されるようになっている。ゲインの補正値のデータは、設定部30が有するメモリ(図示省略)に記憶されている。なお、f特補正フィルタ24は、本発明に係る周波数特性補正手段を構成する。
【0030】
ノイズフロアレベル減算部25は、ノイズフロアレベル測定部25a、ノイズレベル算出部25b、ノイズレベル減算部25cを備え、周波数変換部10及びV−ATT21からf特補正フィルタ24までの全体のノイズレベルを示すノイズフロアレベルからADC23のノイズレベルを減算するようになっている。検討結果によれば、周波数変換部10及びV−ATT21からf特補正フィルタ24までのノイズフロアレベルは、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルと同等とみなせるので、ノイズフロアレベル減算部25は、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルからADC23のノイズレベルを減算するものと言える。なお、ノイズフロアレベル減算部25は、本発明に係るノイズフロアレベル減算手段を構成する。
【0031】
ノイズフロアレベル測定部25aは、所定の周波数においてV−ATT21のゲインが第1のゲインである場合にスペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルを第1のノイズフロアレベルとして測定するとともにV−ATT21のゲインが第2のゲインである場合にスペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルを第2のノイズフロアレベルとして測定するようになっている。
【0032】
ノイズレベル算出部25bは、ノイズフロアレベル測定部25aが測定により求めた第1及び第2のノイズフロアレベルとV−ATT21及びf特補正フィルタ24のゲインとに基づいて所定の周波数におけるADC23のノイズレベルを算出するようになっている。
【0033】
ノイズレベル減算部25cは、第1及び第2のノイズフロアレベルからADC23のノイズレベルを減算するようになっている。
【0034】
信号解析部26は、設定部30からの制御信号に基づいて、解析対象の高周波信号を解析する際に、ノイズフロアレベル減算部25から入力する信号をフーリエ変換解析(FFT解析)して解析結果を示す解析結果信号を生成して表示部27に出力するようになっている。
【0035】
表示部27は、設定部30からの制御信号に基づいて、信号解析部26が解析した解析結果のデータを画面に表示するようになっている。
【0036】
掃引部28は、設定部30からの制御信号に基づいて、局部発振器12が出力する局部発振信号を所定の周波数掃引幅で掃引するようになっている。
【0037】
操作部29は、試験者が操作するものであり、例えば、観測対象の周波数帯域、基準レベルの設定等の試験条件やカーソル操作に関する設定等を行うための設定画面を表示するディスプレイ、キーボード、ダイヤル又はマウスのような入力デバイス、これらを制御する制御回路等で構成される。
【0038】
設定部30は、試験者が操作部29を操作して入力した各試験条件等を各部に設定するための制御信号を生成して出力するようになっている。この設定部30は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、各種インタフェースが接続される入出力回路等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。
【0039】
次に、スペクトラムアナライザ1のノイズレベルの計算式について
図2を用いて説明する。
図2は、
図1に示した構成のうち、S−ATT11からf特補正フィルタ24までの信号経路を示すブロック図である。
【0040】
図2において、Nana(f)は、S−ATT11からIF増幅器15までのノイズレベル、すなわちアナログ段のノイズレベルを示している。GV(L)は、V−ATT21のゲインを示し、信号レベルの関数である。Nadc(f)は、ADC23のノイズレベルを示している。G(f)は、f特補正フィルタ24のゲインを示し、周波数の関数である。
【0041】
ここで、Nana(f)及びNadc(f)の周波数特性について説明する。まず、Nana(f)は、S−ATT11からミキサ13までの無線周波数(RF)の周波数特性(f_RF)と、BPF14からIF増幅器15までの中間周波数(IF)の帯域内周波数特性(f_BW)とを有している。よって、Nana(f)は、より正確にはNana(f_RF、f_BW)と表記でき、2次元関数で表される。ただし、ADC23のノイズレベルを求めることを目的とすると、無線周波数は任意の1点のみで議論しても問題ない。したがって、Nana(f_RF、f_BW)=Nana(f)(ただし、fは帯域内周波数特性を表す。)と定義しても問題ない。
【0042】
一方、Nadc(f)は、ミキサ13によって中間周波数に変換された後のノイズレベルを示しているので、無線周波数の周波数特性は有しておらず、中間周波数の帯域内周波数特性のみを有している。すなわち、Nadc(f)は、無線周波数の設定とは無関係な周波数特性となる。
【0043】
前述のように各変数を定義すると、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性Nsa(f)は、[数1]で表すことができる。
【0044】
[数1]
Nsa(f)=(Nana(f)×GV(L)+Nadc(f))×G(f)
【0045】
この式において、GV(L)及びG(f)は予め取得している補正値により算出可能である。また、V−ATT21のゲインであるGV(L)は、設定部30によって基準レベルを変更することにより設定できる。したがって、GV(L)を変更して2種類のNsa(f)を実測することにより、Nana(f)及びNadc(f)を[数1]に基づいて算出することができる。
【0046】
ここで、ノイズフロアレベル減算部25との関連について説明する。ノイズフロアレベル減算部25は、所定の周波数において、設定部30からの制御信号に基づいて次のように動作するようになっている。すなわち、ノイズフロアレベル測定部25aは、V−ATT21のゲインGV(L)を変更して2種類のNsa(f)を実測するようになっている。ノイズレベル算出部25bは、[数1]及び2種類のNsa(f)に基づいて、Nana(f)及びNadc(f)を算出するようになっている。ノイズレベル減算部25cは、ノイズフロアレベルからNadc(f)を減算するようになっている。この構成により、ノイズフロアレベル減算部25は、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性Nsa(f)からNadc(f)の影響を排除することができる。
【0047】
次に、Nadc(f)の理論式の導出について説明する。
【0048】
(1)基準レベル=0dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合のスペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性をN0(f)で示す。この場合、ミキサ13の入力レベルは、−10dBmである。
【0049】
(2)基準レベル=10dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合のスペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性をN10(f)で示す。この場合、ミキサ13の入力レベルは、0dBmである。
【0050】
スペクトラムアナライザ1のノイズレベルの周波数特性N0(f)及びN10(f)は、それぞれ、[数2]及び[数3]で表すことができる。
【0051】
[数2]
N0(f)=(Nana(f)+Nadc(f))×G(f)
【0052】
[数3]
N10(f)=(Nana(f)×ΔGV+Nadc(f))×G(f)
【0053】
ここで、ΔGVは、N0(f)及びN10(f)の各データ取得時のV−ATT21のゲイン設定値のゲイン差を示す。N0(f)のデータ取得時のV−ATT21のゲイン設定値をVatt
N0で表し、N10(f)のデータ取得時のV−ATT21のゲイン設定値をVatt
N10で表すと、ΔGVは[数4]で示される。
【0054】
[数4]
ΔGV=GV(Vatt
N10)/GV(Vatt
N0)
【0055】
実用上は、Nana(f)及びNadc(f)がV−ATT21のゲイン設定値によらず一定とみなせるので、前述の[数2]及び[数3]よりNadc(f)を求めることができる。
【0056】
まず、[数5]及び[数6]を定義する。
【0057】
[数5]
N0(f)'=N0(f)/G(f)
【0058】
[数6]
N10(f)'=N10(f)/G(f)
【0059】
次に、[数2]及び[数5]から[数7]が得られる。
【0060】
[数7]
Nana(f)=N0(f)'−Nadc(f)
【0061】
次に、[数6]及び[数7]から[数8]が得られる。
【0062】
[数8]
N10(f)'=(1−ΔGV)×Nadc(f)+ΔGV×N0(f)'
【0063】
よって、[数8]から[数9]が得られるので、ADC23のノイズレベルNadc(f)を算出することができる。
【0064】
[数9]
Nadc(f)=(N10(f)'−ΔGV×N0(f)')/(1−ΔGV)
【0065】
次に、[発明が解決しようとする課題]欄で述べた、ノイズフロアレベルの持ち上がりの原理について
図3を用いて説明する。
図3は、オフセット周波数に対する各要素のノイズレベル(左軸)を示している。ただし、オフセット周波数に対するf特補正フィルタ24の補正ゲインG(f)は右軸で示している。
【0066】
まず、基準レベル=0dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合(N0(f))は、アナログ段のノイズレベル(Nana(f))に対して、ADC23のノイズレベル(Nadc(f))は十分に小さいので、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルNsa(f)は、ほぼNana(f)にG(f)を乗算した値になる。この場合、Nana(f)とG(f)には相関がある(アナログ段のノイズフロアレベルの周波数特性とG(f)の周波数特性はおおむね一致する)ため、両者はある程度相殺されるので、G(f)の周波数特性がそのまま現れることはない。
【0067】
一方、基準レベル=10dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合(N10(f))は、Nana(f)はV−ATT21のゲインGV(L)によって減衰され、Nana(f)のレベルはNadc(f)より小さくなる。図に示すように、Nadc(f)は一般的にはほぼ平坦でG(f)とは相関が無いため、結果として、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性Nsa(f)には、G(f)の周波数特性がほとんどそのまま現れてしまうこととなる。
【0068】
図4は、実際に測定した結果に基づいて、ノイズフロアレベルからNadc(f)を減算した場合の周波数特性を示したものである。仮に、Nadc(f)を完全に減算することができれば、N10(f)の場合においても、Nadc(f)の影響は無くなり、ノイズフロアレベルの周波数特性をN0(f)の場合と同じにすることができる。加えて、基準レベルを上昇させていった場合においても、Nadc(f)の影響を受けなくなるので、基準レベルによらずノイズフロアレベルを一定値にすることもできる。
【0069】
ここで、
図3及び
図4を参照してN0(f)とN10(f)とを比較する。まず、
図3において、例えばオフセット周波数が±5MHzでは、N0(f)とN10(f)との差は、ミキサ13に対する入力レベル差が10dBであるにもかかわらず、7dB程度になっている。これは、アナログ構成の周波数変換部10のノイズレベルよりもADC23のノイズレベルNadc(f)の方が支配的となっているからである。
【0070】
これに対し、
図4では、オフセット周波数が±5MHzにおいて、N0(f)とN10(f)との差は、ミキサ13に対する入力レベル差と同じ10dBが得られている。この結果は、基準レベルを上昇させていった場合においても、スペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルは、Nadc(f)の影響を受けなくなることを示している。
【0071】
なお、
図4においては、N10(f)でのノイズフロアレベルはN0(f)と比べて10dB低いが、実際はV−ATT21のゲインに応じて基準レベルは上がるので(ADC23のフルスケールレベルに対する表示部27の表示レベルが変わる)、N10(f)とN0(f)の表示レベルは同じになる。
【0072】
(実験結果)
次に、ノイズフロアレベルからNadc(f)を減算した場合の効果を確認するために行った実験の結果について
図5を用いて説明する。なお、実験では、RBW(分解能帯域幅)=1MHzで測定し、その結果をRBW=1Hzに換算した。
【0073】
図5(a)は、N0(f)の場合(ミキサ13の入力レベル=−10dBm)におけるオフセット周波数±15MHzでのノイズフロアレベルの周波数特性を示している。
図5(a)において、実線は初期値のノイズフロアレベルの周波数特性、破線は初期値からNadc(f)を減算した後のノイズフロアレベルの周波数特性を示している。図示の周波数帯域において、初期値及びNadc(f)減算後のノイズフロアレベルの変動はともに1dB程度であるが、Nadc(f)を減算することによりノイズフロアレベルは初期値よりも0.5〜1dB程度低下している。したがって、N0(f)の場合は、ダイナミックレンジが0.5〜1dB程度改善されることになる。
【0074】
図5(b)は、N10(f)の場合(ミキサ13の入力レベル=0dBm)におけるオフセット周波数±15MHzでのノイズフロアレベルの周波数特性を示している。
図5(b)において、実線は初期値のノイズフロアレベルの周波数特性、破線は初期値からNadc(f)を減算した後のノイズフロアレベルの周波数特性を示している。図示の周波数帯域において、初期値のノイズフロアレベルは1.5dB程度の範囲内で変動しているが、Nadc(f)減算後のノイズフロアレベルは1dB程度の範囲内の変動である。したがって、Nadc(f)減算によるノイズフロアレベルの周波数特性の平坦化が図られている。また、N10(f)の場合は、Nadc(f)を減算することによりノイズフロアレベルは初期値よりも4.5〜5.8dB程度も低下している。したがって、N10(f)の場合は、前述のノイズフロアレベルの変動幅の減少に加えてダイナミックレンジが4.5〜5.8dB程度も拡大されることになる。
【0075】
なお、V−ATT21のゲインに応じて基準レベルが上がるので(ADC23のフルスケールレベルに対する表示部27の表示レベルが変わる)、
図5(b)に示したノイズフロアレベルは10dB上昇する。
【0076】
次に、スペクトラムアナライザ1におけるノイズフロアレベル減算部25の動作について
図6を用いて説明する。なお、ノイズフロアレベル減算部25が、基準レベル=0dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合のスペクトラムアナライザ1のノイズレベルであるN0(f)と、基準レベル=10dBm、S−ATT11のゲイン設定値=10dBの場合のスペクトラムアナライザ1のノイズレベルであるN10(f)とを用いてノイズフロアレベルの周波数特性を平滑化する例を説明する。
【0077】
設定部30は、S−ATT11の入力端子を接地し、S−ATT11のゲインを10dBに設定する(ステップS11)。
【0078】
設定部30は、基準レベル=0dBmとなるV−ATT21のゲイン(第1のゲイン)をV−ATT21に設定する(ステップS12)。
【0079】
ノイズフロアレベル測定部25aは、f特補正フィルタ24の出力レベルを測定することにより、N0(f)でのノイズフロアレベル(第1のノイズフロアレベル)を測定する(ステップS13)。
【0080】
設定部30は、基準レベル=10dBmとなるV−ATT21のゲイン(第2のゲイン)をV−ATT21に設定する(ステップS14)。
【0081】
ノイズフロアレベル測定部25aは、f特補正フィルタ24の出力レベルを測定することにより、N10(f)でのノイズフロアレベル(第2のノイズフロアレベル)を測定する(ステップS15)。
【0082】
ノイズレベル算出部25bは、GV(L)及びG(f)のゲインの補正値データを設定部30から受け取り、この補正値データと、N0(f)及びN10(f)のデータとから[数1]に基づいてNadc(f)を算出する(ステップS16)。
【0083】
ノイズレベル減算部25cは、被測定信号の測定時において、ノイズフロアレベルN0(f)及びN10(f)からNadc(f)を減算する(ステップS17)。その結果、N0(f)及びN10(f)の場合においてスペクトラムアナライザ1のノイズフロアレベルの周波数特性からNadc(f)の影響が排除される。
【0084】
以上のように、本実施形態におけるスペクトラムアナライザ1は、ノイズフロアレベル減算部25がノイズフロアレベルからADC23のノイズレベルを減算するので、ADC23のノイズレベルに起因するノイズフロアレベルの上昇を抑制することができる。したがって、本実施形態におけるスペクトラムアナライザ1は、従来のものよりもダイナミックレンジを拡大することができる。
【0085】
なお、前述の実施形態において、基準レベルを0dBmと10dBm(ミキサ13の入力レベルが−10dBmと0dBm)で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、基準レベルを1dBm、2dBm、・・・11dBm等としてADC23のノイズレベルを求めて減算する構成としてもよい。
【0086】
また、前述の実施形態において、本発明の信号解析装置をFFT方式のスペクトラムアナライザに適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アナログ回路の後段にADCを備えたシグナルアナライザ等の信号解析装置や、一般的な掃引型のスペクトラムアナライザに適用することができ同様の効果が得られる。