特許第5771661号(P5771661)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771661
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】ラベル貼付装置
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/18 20060101AFI20150813BHJP
【FI】
   B65C9/18
【請求項の数】4
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-203845(P2013-203845)
(22)【出願日】2013年9月30日
(65)【公開番号】特開2015-67319(P2015-67319A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2014年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】399035098
【氏名又は名称】西川コミュニケーションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】393007019
【氏名又は名称】株式会社アイ・イーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100131048
【弁理士】
【氏名又は名称】張川 隆司
(72)【発明者】
【氏名】藤河 充
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 信行
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/086254(WO,A1)
【文献】 特公平04−022822(JP,B2)
【文献】 特開2004−148442(JP,A)
【文献】 特開2010−221664(JP,A)
【文献】 実開昭63−035760(JP,U)
【文献】 特開2010−228874(JP,A)
【文献】 特許第3660409(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を形成し、このラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付装置において、
前記ラベル連結体から前記表示ラベルを1枚ずつ剥がして移送するラベル移送装置と、
前記ラベル連結体がロール状に巻き付けられてなる連結体ロールから前記ラベル連結体を前記ラベル移送装置に向けて繰り出すラベル繰出装置と、
を備え、
前記ラベル繰出装置は、前記連結体ロールを装着する連結体装着軸と、その連結体装着軸の先端部分に着脱自在に設けた剥離補助手段と、を有し、
前記剥離補助手段は、前記連結体ロールの径方向に沿って延びる案内レールと、その案内レールに沿って進退可能に取り付けられたスライド片と、前記ラベル連結体を繰り出す際、前記連結体ロールと繰り出される前記ラベル連結体との間に介入して前記ラベル連結体が前記連結体ロールから剥離されるのを補助するために前記スライド片に取り付けられた剥離補助部材と、を備え
板状に形成された前記剥離補助部材は、前記連結体ロールから剥離した前記ラベル連結体と前記連結体ロールとの間への介入状態において、前記連結体ロールから離れた方向の片側に形成され、前記ラベル連結体の接着面と当接してそのラベル連結体の繰り出し案内をするラベル案内部の他に、
前記剥離補助部材の前記ラベル案内部とは反対側には、前記連結体ロールの外周面を押え込むロール押込部を構成し、繰り出される前記ラベル連結体を巻き取っている前記連結体ロールの巻取り形状が、前記ロール押込部によって保持されていることを特徴とするラベル貼付装置。
【請求項2】
前記ラベル案内部には、非粘着加工が施される請求項に記載のラベル貼付装置。
【請求項3】
記ロール押込部には、前記連結体ロールを構成する表示ラベルの横幅方向における中央部分の押し込みを解除する切欠部が形成されている請求項1又は2に記載のラベル貼付装置。
【請求項4】
前記ラベル連結体の繰り出しに伴って減少する前記連結体ロールのロール半径に追従するように、前記スライド片前記案内レールに沿って移動させるロール追従手段として、前記スライド片に取り付けたワイヤーと、そのワイヤーを常時巻取り方向に付勢するワイヤー収容体とを備える請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のラベル貼付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、離型紙を使用しない表示ラベルを被着体に貼り付けるためのラベル貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表面に商品名等の情報が印刷されて商品等の被着体に貼付される表示ラベルとして、特許文献1に示すように、離型紙を用いないものが提案されている。この表示ラベルは、表面側の情報表示面にオーバーコート剤が塗布される一方、裏面側に複数回に亘って粘着性が活性化する接着面が設けられて構成される。そして、一の表示ラベルの表面(情報表示面)に他の表示ラベルの裏面(接着面)を部分的に貼り合わせ、これを多数の表示ラベル間で行って単一の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を形成することで、離型紙を使用しない表示ラベルの提供を可能にしている。
離型紙を使用しない表示ラベルを被着体に貼り付けるためのラベル貼付装置としては、特許文献2に示すものが提案されている。このラベル貼付装置は、ラベル連結体を仮接着させた第1ベルトの一端側の第1反転軸でラベル連結体の先端を剥がし、その剥がれた部分(ラベル連結体を形成する先端側の表示ラベル)を第2ベルトで順次移し取り(以下、これをラベル貼付装置を構成するラベル移送装置という)、移し取った表示ラベルを第2ベルトの一端側の第2反転軸で剥がして被着体に貼付する。
ところで、上記した特許文献2のラベル貼付装置は、ラベル連結体がロール状に巻き付けられてなる連結体ロールからラベル連結体をラベル移送装置に向けて繰り出すようになっていた。しかしながら、このような構成では、連結体ロールの経時変化等により、表示ラベル間の貼り合わせを行う接着面の剥離強度が低下した場合、連結体ロールからラベル連結体を繰り出す際に表示ラベル間の貼り合わせが外れてしまい、ラベル連結体が途中で分断されてしまうという不具合が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3205804号公報
【特許文献2】WO2012/086254 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、表示ラベル間の貼り合わせを行う接着面の剥離強度が低下するような場合でも、途中で分断させることなく連結体ロールからラベル連結体をスムーズに繰り出すことができるラベル貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、
表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を形成し、このラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付装置において、
前記ラベル連結体から前記表示ラベルを1枚ずつ剥がして移送するラベル移送装置と、
前記ラベル連結体がロール状に巻き付けられてなる連結体ロールから前記ラベル連結体を前記ラベル移送装置に向けて繰り出すラベル繰出装置と、を備え、
前記ラベル繰出装置は、前記連結体ロールを装着する連結体装着軸と、その連結体装着軸の先端部分に着脱自在に設けた剥離補助手段と、を有し、前記剥離補助手段は、前記連結体ロールの径方向に沿って延びる案内レールと、その案内レールに沿って進退可能に取り付けられたスライド片と、前記ラベル連結体を繰り出す際、前記連結体ロールと繰り出される前記ラベル連結体との間に介入して前記ラベル連結体が前記連結体ロールから剥離されるのを補助するために前記スライド片に取り付けられた剥離補助部材と、を備え
板状に形成された前記剥離補助部材は、前記連結体ロールから剥離した前記ラベル連結体と前記連結体ロールとの間への介入状態において、前記連結体ロールから離れた方向の片側に形成され、前記ラベル連結体の接着面と当接してそのラベル連結体の繰り出し案内をするラベル案内部の他に、前記剥離補助部材の前記ラベル案内部とは反対側には、前記連結体ロールの外周面を押え込むロール押込部を構成し、繰り出される前記ラベル連結体を巻き取っている前記連結体ロールの巻取り形状が、前記ロール押込部によって保持されていることを特徴とする。
【0006】
このように、ラベル繰出装置により連結体ロールからラベル移送装置に向けてラベル連結体を繰り出す際、繰り出されるラベル連結体と連結体ロールとの間に剥離補助部材を介入させてラベル連結体が連結体ロールから剥離されるのを補助する。これにより、表示ラベル間の貼り合わせを行う接着面の剥離強度が低下するような場合でも、途中で分断させることなく連結体ロールからラベル連結体をスムーズに繰り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を示す斜視図。
図2】ラベル連結体を示す部分拡大平面図。
図3図2のA−A線断面図。
図4】本発明の一実施形態であるラベル貼付装置を示す概略図。
図5】ラベル貼付装置を構成するラベル繰出装置及びラベル移送装置を示す斜視図。
図6】ラベル貼付装置を示す側面図。
図7】ラベル貼付装置を示す平面図。
図8】ラベル移送装置を示す斜視図。
図9】ラベル移送装置を示す側面図。
図10】ラベル移送装置のLMガイドを示す斜視図。
図11】ラベル繰出装置を示す斜視図。
図12】ラベル繰出装置の剥離補助部材を示す正面図。
図13】剥離補助部材がラベル連結体と連結体ロールとの間に介入された状態を示す縦断面図。
図14】変形例の剥離補助部材を示す斜視図。
図15】ラベル貼付装置によるラベル貼付工程の一例を示す工程図。
図16図15に続く工程図。
図17図16に続く工程図。
図18図17に続く工程図。
図19図18に続く工程図。
図20図19に続く工程図。
図21図20に続く工程図。
図22図21に続く工程図。
図23図22に続く工程図。
図24図23に続く工程図。
図25】変形例のラベル貼付工程を示す工程図。
図26】変形例のラベル連結体を示す背面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、表示ラベルを被着体に貼り付ける本発明のラベル貼付装置の説明に先立って、表示ラベルについて説明する。本発明に係る表示ラベルは、図1に示すように、多数の表示ラベル1が帯状に連結されてなるラベル連結体10として形成されている。表示ラベル1は、図2及び図3に示すように、四隅部分にアールが加えられた横長方形状のラベル基体2を備えている。
【0009】
本実施形態の表示ラベル1(ラベル基体2)は、長手方向の幅寸法L1が約50mmに設定され、短手方向の幅寸法L2が約25mmに設定されている(図2参照)。また、ラベル基体2の原料としては特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂から構成される1種又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。
【0010】
ラベル基体2の上面(表示ラベル1の表面)には、表示ラベル1が貼り付けられる被着体としての商品の名称(商品名)やその販売会社名等の情報3aが印刷されてなる情報表示面3が全面的に形成される。また、情報表示面3上には、紫外線硬化、油性、あるいは水性のオーバーコートニスから構成されるオーバーコート剤4が全面的に塗布され、情報表示面3を保護するとともに光沢を付加する。一方、ラベル基体2の下面(表示ラベル1の裏面)には、感熱反応(所定の温度以上で液状化して粘着性が生じる)によって粘着性が複数回に亘って活性化するオレフィン系接着剤5が全面的に塗布されて接着面6が形成される。
【0011】
上記した横長方形状の表示ラベル1は、一の表示ラベル1の裏面(接着面6)が他の表示ラベル1の表面(情報表示面3)に部分的に貼り合わされる。このとき、長手方向において一の表示ラベル1及び他の表示ラベル1の両端部分が個々に一致し、また、短手方向において表示ラベル1の幅寸法L2のほぼ1/3(約8mm)がずれた状態で貼り合わされる。すなわち、一の表示ラベル1と他の表示ラベル1とは、ラベル全面におけるほぼ2/3(約17mm)の部分が短手方向に沿って重なった状態で貼り合わされる。そして、このような表示ラベル1の貼り合わせを多数の表示ラベル1間で行って表示ラベル1が帯状に連結されてなるラベル連結体10を形成することで、離型紙を使用しない表示ラベルとして構成される。
【0012】
なお、本実施形態では、図3に示すように、表示ラベル1の短手方向に沿って重なった状態で貼り合わされるほぼ2/3(約17mm)の部分が表示ラベル1の連結部分のラベル連結方向における長さ寸法L3となる。また、それ以外となる表示ラベル1の短手方向のほぼ1/3(約8mm)の部分が一の表示ラベル1を他の表示ラベル1に連結した状態で一の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4となる。
【0013】
ところで、多数の表示ラベル1をラベル連結体10として形成する際には、表示ラベル1に熱を加えてオレフィン系接着剤5に粘着性を生じさせることで、接着面6を活性化して各表示ラベル1間の貼り合わせを行う。その後、常温以下に温度を低下させた状態にして接着面6を不活性化することで、各表示ラベル1間の連結が強固なラベル連結体10が形成される。また、表示ラベル1を被着体に貼り付ける場合、ラベル連結体10から表示ラベル1を1枚ずつ剥がす必要があるが、この際にはラベル連結体10(表示ラベル1)に熱を加えてオレフィン系接着剤5を溶融して再度粘着性を生じさせることで、ラベル連結体10から表示ラベル1が容易に剥がれる状態とする。
【0014】
ラベル連結体10は、後述するラベル繰出装置24の連結体装着軸71に装着し易いよう、その一端から順次芯管11に巻き付けられてロール状の連結体ロール12として形成されている(図1参照)。ラベル連結体10の巻き付け側は、多数の表示ラベル1が重なったうちで最下位に位置する表示ラベル1(接着面6が全面的に露出した表示ラベル1)側であり、連結体ロール12の先端側は、多数の表示ラベル1が重なったうちで最上位に位置する表示ラベル1(情報表示面3が全面的に露出した表示ラベル1)側となる。なお、ラベル繰出装置24は、後述するラベル移送装置21の上方位置に設けられ、装着される連結体ロール12からラベル移送装置21に向けてラベル連結体10(連結された複数の表示ラベル1)を順次繰り出して供給する。
【0015】
また、本実施形態では、ラベル連結体10を芯管11に巻き付けることで連結体ロール12を形成しているが、芯管11を用いることなくラベル連結体10だけを順次巻き付けていくことで、ラベル連結体10をロール状にした連結体ロールを形成してもよい。また、本実施形態では、一の表示ラベル1と他の表示ラベル1との貼り合わせ部分(重なり合う部分)をラベル全面におけるほぼ2/3の部分としているが、特にこの構成に限定されない。また、表示ラベルの形状についても四隅部分にアールが加えられた横長方形状に限定されるものではなく、四角形状、正円形状、三角形、あるいは楕円形状等いずれの形状であってもよい。また、情報表示面を保護する表示ラベル表面側の保護剤や接着面を構成する表示ラベル裏面側の接着剤についても上記素材に限定されない。
【0016】
次に、本発明の一実施形態であるラベル貼付装置について説明する。図4ないし図7に示すように、ラベル貼付装置20は、ラベル連結体10から表示ラベル1を1枚ずつ剥がして移送するラベル移送装置21と、ラベル移送装置21から送り出される表示ラベル1に向けて被着体としての商品Sを移送する商品移送ベルトコンベア22と、ラベル移送装置21から送り出された表示ラベル1を商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに貼り付ける貼付ローラ23と、連結体ロール12からラベル連結体10をラベル移送装置21に向けて繰り出すラベル繰出装置24と、を備えている。
【0017】
ラベル移送装置21は、図8及び図9に示すように、ラベル移送装置21の側面壁や後面壁等を構成して各種構成部材を取り付ける複数枚の取付板31を備えている。取付板31は、薄板形状の金属板からなり、ラベル移送装置21の横幅方向に対峙する一対の取付板31が一定間隔(表示ラベル1の幅寸法L1よりも長めの間隔)をあけて平行に配置され、その一定間隔の空間が各種構成部材の配置スペースを形成する。配置スペースの下側ほぼ中央位置には、ループ状のラベル移送ベルト33が巻き掛けられてそのラベル移送ベルト33に回転駆動力を付与する移送駆動ローラ34が取り付けられる。
【0018】
ラベル移送装置21の側面壁を構成する取付板31の一端側(図9に示す右端側)の配置スペースには、移送駆動ローラ34の回転駆動源となる移送駆動モータ35が取り付けられる。移送駆動モータ35の駆動軸35aと移送駆動ローラ34の一端に一体的に形成された連結軸部34aとの間には、駆動軸35aの回転駆動力を移送駆動ローラ34に伝達するための移送駆動伝達ベルト36が巻き掛けられる。
【0019】
一方、ラベル移送装置21の側面壁を構成する取付板31の他端側(図9に示す左端側)の配置スペースには、ラベル移送ベルト33の一端が巻き掛けられる第2剥離軸としての第1移送ローラ37が回転自在に取り付けられる。移送駆動ローラ34の上方には、ラベル移送ベルト33の他端が巻き掛けられる第2移送ローラ38が回転自在に取り付けられる。そして、3つのローラ34,37,38間に巻き掛けられたラベル移送ベルト33は、そのベルト外面33aにラベル連結体10から剥ぎ取られた表示ラベル1が仮接着され、仮接着された表示ラベル1を移送駆動モータ35の駆動に基づく回転移動により第2移送ローラ38側から第1移送ローラ37側に向けて移送する。
【0020】
第2移送ローラ38の近傍位置(図9に示す第2移送ローラ38の右上位置)には、スライドローラ39がローラ取付金具32を介して回転自在に取り付けられる。以下、このスライドローラ39の位置を原点位置という。スライドローラ39は、後述するローラ移動手段によりラベル移送ベルト33のベルト外面33aに沿ってスライド移動可能に設けられる。そして、スライドローラ39がラベル移送ベルト33の上方に移動した場合、スライドローラ39とラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間には、所定間隔の隙間Hが設けられる(図18参照)。隙間Hは、表示ラベル1の厚み寸法である100μmと同一の値に設定されている。
【0021】
原点位置に位置するスライドローラ39の左上方の近傍位置には、第1剥離軸としての送出ローラ40が取り付けられる。送出ローラ40は、連結体ロール12から供給されたラベル連結体10が仮接着されるラベル送出ベルト60が巻き掛けられ、そのラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10の先端部分を剥がしてスライドローラ39の側方に送り出す。
【0022】
また、スライドローラ39(ローラ取付金具32)をラベル移送ベルト33の進行方向(表示ラベル1の移送方向)及びその反対方向に沿ってスライド移動自在に取付板31に取り付ける周知のLM(Linear Motion)ガイド41が設けられる。LMガイド41は、図10に示すように、スライドローラ39を回転自在に軸支するローラ取付金具32に固定されるLMブロック42、ローラ取付金具32の下方に水平に配置された取付板31に固定されるLMレール43、図示しないオイルバルブ及び多数のボール等を備えている。ローラ取付金具32には、LMブロック42と同様に角棒状のラック44が一体的に固定され、そのラック44と係合(歯合)するようにピニオン45が設けられる。ピニオン45の回転中心となるピニオン軸46には、ピニオン45の駆動源となるローラ移動用モータ47の駆動軸が取り付けられる。ローラ移動用モータ47は、ピニオン45を回転駆動することで、ピニオン45と係合するラック44が一体的に取り付けられたスライドローラ39(LMブロック42)をスライド移動させる。
【0023】
これにより、スライドローラ39は、ローラ移動用モータ47の駆動力に基づいてLMガイド41のガイド方向となる表示ラベル1の移送方向及びその反対方向に進退移動可能に設けられる。そして、スライドローラ39は、ラベル移送ベルト33の上方から外れた第2移送ローラ38の右上位置、言い換えれば送出ローラ40の右下位置を原点位置(図15に示すスライドローラ39の位置)として、その原点位置からラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向(図15に示す左方向)へ所定距離だけスライドしてラベル移送ベルト33の上方に移動し、次いでラベル移送ベルト33の上方となる範囲内で表示ラベル1の移送方向とは反対方向(図15に示す右方向)にスライド移動して所定時間停止した後、再度原点位置にスライド移動して戻るようになっている。
【0024】
ローラ取付金具32に取り付けられたラック44の下方には、ラック44の位置を検出することでスライドローラ39の位置を検出するローラ位置検出センサ49が取り付けられる。そして、ローラ位置検出センサ49によるスライドローラ39の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、進退移動可能なスライドローラ39の停止位置を正確に管理し、後述するような表示ラベル1の押し曲げ及び表示ラベル1の移送案内が適切に行われるようにしている。
【0025】
送出ローラ40の上方には、ループ状のラベル送出ベルト60の一端が巻き掛けられてそのラベル送出ベルト60に回転駆動力を付与する送出駆動ローラ61が取り付けられる。送出駆動ローラ61の右下側方には、送出駆動ローラ61の回転駆動源となる送出駆動モータ62が取り付けられる。送出駆動モータ62の駆動軸62aと送出駆動ローラ61の一端に一体的に形成された連結軸部61aとの間には、駆動軸62aの回転駆動力を送出駆動ローラ61に伝達するための送出駆動伝達ベルト63が巻き掛けられる。
【0026】
送出駆動ローラ61と送出ローラ40との間には、ラベル送出ベルト60の巻き掛け状態に適切なテンションを付与するためのテンションローラ64が回転自在に取り付けられる。ラベル送出ベルト60の他端は、送出ローラ40に巻き掛けられる。そして、3つのローラ40,61,64間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60は、そのベルト外面60aに連結体ロール12から供給されるラベル連結体10が仮接着され、仮接着されたラベル連結体10を送出駆動モータ62の駆動に基づく回転移動により送出駆動ローラ61側から送出ローラ40側に向けて移送する。
【0027】
なお、送出駆動ローラ61は、送出ローラ40のほぼ垂直上方に配置されることで、各ローラ40,61間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60の部分は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aを基準面として垂直に配置される。これにより、送出ローラ40からスライドローラ39の側方に送り出されるラベル連結体10の先端部分は、ベルト外面33aに対して垂直状態となる。各ローラ40,61間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60のベルト外面60aの上、中、下の3箇所には、それぞれラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10をニップするニップローラ65〜67が取り付けられる。また、各ローラ40,61間のベルト外面60aの下端すなわち送出ローラ40の近傍には、ラベル連結体10の先端部分をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対して垂直に送出ローラ40から送り出すための押込ローラ68が取り付けられる。押込ローラ68は、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10(先端の表示ラベル1)の送り出しに伴って回転することで先端の表示ラベル1を押え込む。
【0028】
押込ローラ68の左側方となるラベル移送ベルト33の上方位置には、送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端位置を検出する送出ラベル先端検出センサ55が取り付けられる。送出ラベル先端検出センサ55は、ラベル連結体10の先端位置を検出することで、送出ローラ40からのラベル連結体10の送出量が所定値となったか否かを検出する。そして、送出ラベル先端検出センサ55によるラベル連結体10の送出量の検出に基づいて送出駆動モータ62の駆動、言い換えればラベル送出ベルト60の移動を制御することで、送出ローラ40から送り出されるラベル連結体10の送出量を正確に管理し、ラベル連結体10の先端部分がラベル移送ベルト33に的確に仮接着されるようにしている。なお、本実施形態では、ラベル連結体10の送出量となる所定値を、連結状態において一の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4と同一の値に設定している(図15参照)。
【0029】
また、第1移送ローラ37の上方には、ラベル移送ベルト33で移送された後に第1移送ローラ37から送り出される表示ラベル1の先端位置を検出する移送ラベル先端検出センサ56が取り付けられる。移送ラベル先端検出センサ56は、表示ラベル1の先端位置を検出することで、第1移送ローラ37からの表示ラベル1の送出量が所定値(例えば2〜3mm)となったか否かを検出する。そして、移送ラベル先端検出センサ56による表示ラベル1の送出量の検出に基づいて移送駆動モータ35の駆動、言い換えればラベル移送ベルト33の移動を一旦停止制御し、その後、商品移送ベルトコンベア22による商品Sの移送タイミングに合わせてラベル移送ベルト33の移動を再開して第1移送ローラ37から表示ラベル1を送り出すことで、表示ラベル1が商品移送ベルトコンベア22上の商品Sの的確な位置に接着されるようにしている。
【0030】
さらに、送出駆動ローラ61の上方には、ラベル送出ベルト60によって移送されたラベル連結体10の後端を検出するラベル残少検出センサ57が取り付けられる。ラベル残少検出センサ57は、ラベル連結体10の後端を検出することで、ラベル移送装置21に供給されるラベル連結体10(連結体ロール12)が残り少なくなったか否かを検出する。そして、ラベル残少検出センサ57によるラベル連結体10の後端検出に基づいて送出駆動モータ62の駆動、言い換えればラベル送出ベルト60の移動を停止制御することで、ラベル移送装置21に供給するラベル連結体10(連結体ロール12)の付け替え作業が容易かつ迅速に行えるようにしている。
【0031】
次に、連結体ロール12からラベル連結体10をラベル移送装置21に向けて繰り出すラベル繰出装置24について説明する。ラベル繰出装置24は、当該ラベル繰出装置24をラベル移送装置21に連結して取り付けるための連結板70を備えており(図5ないし図7参照)、その連結板70には、連結体ロール12(芯管11の軸孔)を軸支して取り付けるための連結体装着軸71が固定されている。
【0032】
連結体装着軸71には、連結体ロール12の装着状態で該連結体ロール12の一側端部分と当接して連結体ロール12の型崩れを防止する円板形状の当接板72が取り付けられるとともに、当該連結体装着軸71の先端部分に剥離補助手段73が着脱自在に設けられる。当接板72の連結体ロール12と当接する側となる外側面には、連結体装着軸71の外周部分を取り囲むようにして芯管挿入部72aが設けられる。芯管挿入部72aは、連結体ロール12を当接板72に当接させた状態で連結体ロール12の芯管11内に挿入され、ラベル連結体10の繰り出しに伴う連結体ロール12の回転を案内する。剥離補助手段73は、図11に示すように、連結体装着軸71を挿通することで該連結体装着軸71への取り付けを可能にする取付円板74を備えている。取付円板74の内側面には、当接板72の芯管挿入部72aと同様に、連結体ロール12の芯管11内に挿入されて連結体ロール12の回転を案内する芯管挿入部74aが設けられる。
【0033】
取付円板74の外側面には、連結体装着軸71に装着される連結体ロール12の径方向に沿って延びる案内レール75が一体的に取り付けられる。案内レール75には、当該案内レール75に沿って進退可能に取り付けられるスライド片76が設けられ、そのスライド片76には、連結体ロール12からラベル連結体10を繰り出す際、繰り出されるラベル連結体10と連結体ロール12との間に介入してラベル連結体10が連結体ロール12から剥離されるのを補助する剥離補助部材77が取り付けられる。なお、案内レール75の先端部分は、ラベル連結体10が繰り出される以前の連結体ロール12、すなわち未使用状態の連結体ロール12の外周端部分まで延びて設けられ、連結体ロール12の未使用状態でその外周端部分に剥離補助部材77が配置される。また、スライド片76には、その上端部分から上方に延設されて剥離補助部材77を取り付けるための取付片部76bが一体的に設けられる。
【0034】
一方、案内レール75の下端側には、ワイヤー78aを常時巻き取り方向に付勢するワイヤー収容体78が取り付けられる。ワイヤー78aは、その先端部がスライド片76に突設された取付凸部76aに取り付けられ、これによってスライド片76(これに一体的に取り付けられた剥離補助部材77)を常に連結体ロール12の外周端部分からワイヤー収容体78の方向、言い換えればラベル連結体10の繰り出しに伴って減少する連結体ロール12のロール半径と並行な方向に付勢(追従)するようになっている。なお、ワイヤー収容体78は、図示しないスプリングの復元力によりワイヤー78aを巻き取り方向に付勢する。また、案内レール75、スライド片76、ワイヤー78a、及びワイヤー収容体78により、本発明のロール追従手段が構成される。
【0035】
剥離補助部材77は、図12に示すように、ラベル連結体10の剥離を補助するための剥離補助片77aと、当該剥離補助部材77をスライド片76に取り付けるための取付片77bと、を備えたヘラ状のステンレス板から形成されている。剥離補助片77aの一辺部分は、図13に示すように、ラベル連結体10と連結体ロール12との間への介入状態において、連結体ロール12の外周面を押え込むロール押込部77cを構成する一方、剥離補助片77aの他辺部分は、ラベル連結体10(連結された複数の表示ラベル1)の接着面6と当接してそのラベル連結体10の繰り出しを案内するラベル案内部77dを構成している。
【0036】
剥離補助片77aの一辺部分から構成されるロール押込部77cには、連結体ロール12を構成する表示ラベル1の横幅方向における中央部分の押し込みを解除する切欠部77eが形成されている。取付片77bには、剥離補助片77aをスライド片76の取付片部76bにボルト79で取り付けるための取付孔77fが形成されている。なお、ステンレス板から形成される剥離補助片77aは、1.5〜2mm程度の板厚寸法に設定され、切欠部77eを除いた剥離補助片77aの外形形状は、100mm×30mm程度の長方形状となっている。また、剥離補助片77aの外表面には、摩擦抵抗を低減するための非粘着加工としてシリコン塗装77g(図12に示す斜線部分)が施されている。
【0037】
また、ラベル繰出装置24をラベル移送装置21に連結して取り付けるための連結板70には、案内ローラ80,81と移動規制片82とが取り付けられる。案内ローラ80,81は、連結板70に回転自在に取り付けられるとともに連結体ロール12から繰り出されたラベル連結体10を巻き掛けることで、ラベル連結体10をラベル移送装置21に向けて案内する。移動規制片82は、連結板70の板面に対して垂直に突設された片取付軸83を介して連結板70に取り付けられ、各案内ローラ80,81によるラベル連結体10の案内に伴ってラベル連結体10の横幅方向への移動を規制することで、ラベル移送装置21に対してラベル連結体10を所定の位置で送り込むようになっている。
【0038】
なお、実施形態中では、本発明に係る剥離補助部材をヘラ状に形成した場合を例示しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、図14に示すように、ローラ状の剥離補助部材90としてもよい。この場合、離補助部材90がラベル連結体10と連結体ロール12との間に介入された状態で、連結体ロール12の外周面と当接する離補助部材90の下側外周面がロール押込部90aとして機能し、ラベル連結体10(連結された複数の表示ラベル1)の接着面6と当接する離補助部材90の上側外周面がラベル案内部90bとして機能する。また、ローラ状の剥離補助部材90の外周面には、剥離補助部材77のシリコン塗装77gと同様に、非粘着加工としてのシリコン塗装90c(図14に示す斜線部分)が施される。
【0039】
次に、以上説明したラベル貼付装置20により表示ラベル1を商品Sに貼り付けるラベル貼付工程について説明する。まず、図15に示すように、送出駆動モータ62の駆動によりラベル連結体10がベルト外面60aに仮接着されたラベル送出ベルト60を回転移動させて、ラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1を送出ローラ40の位置で剥がして送り出す。このとき、送出ローラ40の近傍位置で押込ローラ68がラベル連結体10を押え込むことにより、送出ローラ40で剥がされる先端の表示ラベル1は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対して垂直に送り出される。
【0040】
また、送出ローラ40からのラベル連結体10の送出量が所定値となる位置にラベル連結体10の先端が位置することを送出ラベル先端検出センサ55により検出すると、送出駆動モータ62の駆動を停止することでラベル連結体10の送り出しを停止する。ラベル連結体10の送出量となる所定値は、先端の表示ラベル1において外部に露出した接着面6部分のラベル連結方向の長さ寸法L4に設定している。これにより、先端の表示ラベル1において外部に露出した接着面6部分が送出ローラ40から送り出された時点でラベル連結体10の送り出しを一旦停止する。
【0041】
次に、ラベル送出ベルト60の回転移動に伴うラベル連結体10の送り出しを再開すると同時に、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図16ないし図18に示すように、原点位置で停止しているスライドローラ39をラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向に移動させる。これにより、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10(先端の表示ラベル1)の送り出しに伴って、その表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に通り抜ける状態でスライドローラ39がスライド移動することになる。このため、スライドローラ39が先端の表示ラベル1を情報表示面3側に押し曲げて当該表示ラベル1の接着面6を回転移動中のラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させることで、その表示ラベル1の接着面6がラベル移送ベルト33のベルト外面33aに仮接着される。
【0042】
次に、上記した状態、すなわち先端の表示ラベル1の接着面6がラベル移送ベルト33のベルト外面33aに仮接着された状態から、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図19に示すように、ラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向とは反対方向にスライドローラ39を移動させて第2移送ローラ38の上方位置で停止させる。これにより、スライドローラ39は、ローラ外周面39aがベルト外面33aに仮接着された表示ラベル1の情報表示面3と当接して表示ラベル1をラベル移送ベルト33との間で挟持する。
【0043】
このとき、ローラ位置検出センサ49によるラック44(スライドローラ39)の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、スライドローラ39がラベル移送ベルト33との間で表示ラベル1を挟持する正確な位置で停止することが管理される。そして、図20に示すように、ローラ外周面39aに表示ラベル1の情報表示面3を当接したスライドローラ39が、ラベル送出ベルト60及びラベル移送ベルト33の回転移動による表示ラベル1の移送に伴って回転することで、その表示ラベル1の移送を案内してラベル連結体10からラベル移送ベルト33に表示ラベル1を剥がし取る。
【0044】
なお、本実施形態では、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10の送り出しに伴って表示ラベル1の接着面6が仮接着されるラベル移送ベルト33は、表示ラベル1が仮接着されるタイミングで移送駆動モータ35の駆動により回転移動している場合を例示しているが、必ずしもこの構成に限定するものではない。例えば、少なくとも図18に示す表示ラベル1の仮接着タイミングから図19に示すスライドローラ39による表示ラベル1の挟持タイミングまでの期間では、移送駆動モータ35の駆動を停止し、スライドローラ39により表示ラベル1を挟持すると即座に移送駆動モータ35を駆動してラベル移送ベルト33の回転移動を開始するようにしてもよい。
【0045】
次に、図21に示すように、ラベル連結体10からラベル移送ベルト33に先端の表示ラベル1を完全に剥がし取ると、送出駆動モータ62の駆動を停止することでラベル送出ベルト60によるラベル連結体10の移送を一旦停止する。次いで、送出駆動ローラ61が逆回転するように送出駆動モータ62の駆動軸62aを逆回転駆動することで、図22に示すように、ラベル送出ベルト60をラベル連結体10の送出方向とは反対方向に回転移動させて、ラベル連結体10の先端部分(次位の表示ラベル1の先端)が送出ローラ40の下端位置とほぼ同程度の高さ位置になるまで巻き戻す。
【0046】
次に、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図23に示すように、スライドローラ39を原点位置に戻す。このとき、ローラ位置検出センサ49によるラック44(スライドローラ39)の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、スライドローラ39が正確に原点位置に戻ることが管理される。このようにしてスライドローラ39が原点位置に戻ると、図24に示すように、送出駆動モータ62の駆動によりラベル送出ベルト60を回転移動させて、ラベル連結体10の先端に位置する次位の表示ラベル1を送出ローラ40の位置で剥がして送り出す。これにより、図15に示したラベル連結体10の先端が送出ローラ40から長さ寸法L4だけ送り出された状態にする。その後は、図16ないし図24に示した工程を繰り返すことで、ラベル連結体10から順次1枚ずつ表示ラベル1を剥がしてラベル移送ベルト33に仮接着させる。
【0047】
そして、ラベル連結体10から剥がし取った表示ラベル1をベルト外面33aに仮接着させたラベル移送ベルト33は、その回転移動に伴って表示ラベル1を移送し、第1移送ローラ37の位置で剥がして送り出す。このとき、移送ラベル先端検出センサ56による検出に基づいて移送駆動モータ35の駆動を制御することで、表示ラベル1の送出量が所定値(本実施形態では2〜3mm)となった状態で一旦ラベル移送ベルト33を停止し、商品移送ベルトコンベア22による商品Sの移送タイミングに合わせてラベル移送ベルト33の移動を再開する。これにより、表示ラベル1が商品移送ベルトコンベア22上の商品Sの的確な位置に接着されるようにしている。
【0048】
一方、商品Sを載置した商品移送ベルトコンベア22は、図4に示すように、ラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向に沿いかつ第1移送ローラ37側に向かう方向でラベル移送ベルト33の移動速度と合致して移動することで、商品Sを第1移送ローラ37から送り出される表示ラベル1に向けて移送する。これにより、ラベル移送装置21(第1移送ローラ37)から送り出された表示ラベル1を、商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに接着する。このとき、第1移送ローラ37の近傍位置に配置された貼付ローラ23が、ラベル移送装置21から送り出された表示ラベル1を商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに向けて押圧することで、商品Sに対する表示ラベル1の貼り付けが強固に行われる。
【0049】
以上のように、本実施形態の構成によれば、表面に情報表示面3が形成されるとともに裏面に接着面6が形成された表示ラベル1に対して一の表示ラベル1の接着面6を他の表示ラベル1の情報表示面3に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル1間で行うことで多数の表示ラベル1が帯状に連結されてなるラベル連結体10から、表示ラベル1を1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付装置20において、ラベル連結体10から表示ラベル1を1枚ずつ剥がして移送するラベル移送装置21と、ラベル連結体10がロール状に巻き付けられてなる連結体ロール12からラベル連結体10をラベル移送装置21に向けて繰り出すラベル繰出装置24と、を備え、ラベル繰出装置24は、連結体ロール12からラベル連結体10を繰り出す際、当該繰り出されるラベル連結体10と連結体ロール12との間に介入してラベル連結体10が連結体ロール12から剥離されるのを補助する剥離補助部材77を備えることを特徴とする。
【0050】
このように、ラベル繰出装置24により連結体ロール12からラベル移送装置21に向けてラベル連結体10を繰り出す際、繰り出されるラベル連結体10と連結体ロール12との間に剥離補助部材77を介入させてラベル連結体10が連結体ロール12から剥離されるのを補助する。これにより、表示ラベル1間の貼り合わせを行う接着面6の剥離強度が低下するような場合でも、途中で分断させることなく連結体ロール12からラベル連結体10をスムーズに繰り出すことができる。
【0051】
また、剥離補助部材77は、ラベル連結体10と連結体ロール12との間への介入状態において、連結体ロール12の外周面を押え込むロール押込部77cと、ラベル連結体10の接着面6と当接してそのラベル連結体10の繰り出しを案内するラベル案内部77bと、を備える。これにより、ラベル繰出装置24が連結体ロール12からラベル連結体10を繰り出す際、剥離補助部材77のロール押込部77cで連結体ロール12の外周面を押え込みながら、剥離補助部材77のラベル案内部77bでラベル連結体10の繰り出しを案内することで、ラベル連結体10を途中で分断することなく確実にラベル連結体10をラベル移送装置21に送り込むことができる。
【0052】
また、ラベル案内部77bには、非粘着加工としてのシリコン塗装77gが施される。これにより、ラベル連結体10の接着面6がラベル案内部77bに接着してしまうという不具合を回避することができるので、ラベル繰出装置24により繰り出されたラベル連結体10をスムーズにラベル移送装置21に送り込むことができる。
【0053】
また、剥離補助部材77はヘラ状に形成され、そのヘラ状の一辺部分がロール押込部77cを構成する一方、他辺部分がラベル案内部77bを構成する。これにより、ヘラ状の薄っぺらい剥離補助部材77で連結体ロール12からラベル連結体10が剥離されるのを補助することができるので、剥離補助部材77が介入するラベル連結体10と連結体ロール12との隙間を強引に押し広げることがない。このため、途中で分断することのないラベル連結体10の繰り出しをよりスムーズに行わせることができる。
【0054】
また、ヘラ状の一辺部分から構成されるロール押込部77cには、連結体ロール12を構成する表示ラベル1の横幅方向における中央部分の押し込みを解除する切欠部77eが形成されている。これにより、ラベル連結体10の繰り出しに伴って回転する連結体ロール12の外周面をその横幅方向全域で押え込むことが回避できるので、ロール押込部77cによる連結体ロール12の押え込み強度を抑制することができる。したがって、連結体ロール12の押え込みが強過ぎることで連結体ロール12の回転を阻害してしまい、結果としてラベル連結体10を途中で分断してしまうような不具合を回避できる。
【0055】
また、ラベル連結体10の繰り出しに伴って減少する連結体ロール12のロール半径に追従するように剥離補助部材77を移動させるロール追従手段(案内レール75、スライド片76、ワイヤー78a、及びワイヤー収容体78)を備える。これにより、ラベル連結体10の繰り出しに伴って減少する連結体ロール12の外周面位置に合わせて剥離補助部材77を移動させることができるので、未使用状態の連結体ロール12から全てのラベル連結体10をスムーズに繰り出すことができる。
【0056】
なお、本実施形態では、スライドローラ39が案内ローラとして機能する際、スライドローラ39とラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間に表示ラベル1の厚さ寸法と同一の隙間Hが設けられるが(図18参照)、この構成に限定するものではない。例えばスライドローラ39を下方(ベルト外面33aの方向)に付勢するスプリング等の付勢手段を設けることで、図25の変形例に示すように、スライドローラ39とベルト外面33aとの間に隙間を設けずに当接状態とするようにしてもよい。すなわち、スライドローラ39は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間で当接状態にあり、表示ラベル1の移送を案内する際、その表示ラベル1をベルト外面33aとの間で挟持する。この構成によれば、表示ラベル1の移動を案内するスライドローラ39が、同時に表示ラベル1をベルト外面33aに向けて押圧することになるので、表示ラベル1をラベル移送ベルト33に貼り移す方向に対してスライドローラ39が加える力を大きくすることができ、より確実に表示ラベル1をラベル移送ベルト33の適正な仮接着位置に剥がし取ることができる。
【0057】
また、ラベル連結体10の送出量における所定値は、長さ寸法L4と同一の値に限定されるものではない。ただし、上記したように次位の表示ラベル1における先端の表示ラベル1との連結部分をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させることを回避して先端の表示ラベル1の剥ぎ取りをスムーズに行わせるには、表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4以下の値を所定値に設定することが望ましい。
【0058】
上記した実施形態では、表示ラベルの裏面全体に接着面を設けた場合を例示しているが、この構成に限定するものではない。例えば図26に示す変形例の表示ラベル101のように、裏面の一部分にのみ接着面102(図26に示す円弧形状の斜線部分)を設けて、その部分的な接着面102の貼り合わせによって多数の表示ラベル101が帯状に連結されてなるラベル連結体100を形成するようにしてもよい。図26中には、外周形状が正円形状となる表示ラベル101を例示している。また、このように部分的な接着面102の貼り合わせによって形成されたラベル連結体100では、表示ラベル101を1枚ずつ剥がし取る際、接着面102が少ないために正規の位置からズレて剥がし取られる可能性が高くなってしまう。しかしながら、本実施形態のラベル移送装置21は、前述したように先端の表示ラベル101をラベル連結体100からラベル移送ベルト33に剥がし取る場合、スライドローラ39とラベル移送ベルト33との間で表示ラベル101を挟持し、この状態から表示ラベル101の移送に伴ってスライドローラ39が回転してその表示ラベル101の移送を案内するようになっているので、接着面102の少ない表示ラベル101でもズレることなく正規の位置で剥がし取ることができる。
【0059】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これはあくまで例示に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、実施形態中の構成では、表示ラベルの設定寸法として、長手方向の幅寸法L1を約50mm、短手方向の幅寸法L2を約25mm、連結部分のラベル連結方向における長さ寸法L3を約17mm、厚み寸法を約100μmとしているが、これらの数値に限定されるものではない。
【0060】
また、本発明のラベル貼付装置を構成するラベル送出ベルト60及びラベル移送ベルト33の回転移動タイミング、言い換えれば各ベルト33,60によるラベル連結体又は表示ラベルの移送タイミングは、実施形態中に記載のタイミングに限定されるものではない。すなわち、表示ラベルを被着体に貼り付ける仕様に応じて、任意にタイミングを変更することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 表示ラベル
3 情報表示面
6 接着面
10 ラベル連結体
12 連結体ロール
20 ラベル貼着装置
21 ラベル移送装置
24 ラベル繰出装置
75 案内レール(ロール追従手段)
76 スライド片(ロール追従手段)
77 剥離補助部材
77c ロール押込部
77d ラベル案内部
77e 切欠部
78 ワイヤー収容体(ロール追従手段)
78a ワイヤー(ロール追従手段)
S 商品(被着体)
図1
図2
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