(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5771700
(24)【登録日】2015年7月3日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】灌注アブレーション電極アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61B 18/14 20060101AFI20150813BHJP
【FI】
A61B17/39 311
【請求項の数】20
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-544477(P2013-544477)
(86)(22)【出願日】2011年11月3日
(65)【公表番号】特表2014-505512(P2014-505512A)
(43)【公表日】2014年3月6日
(86)【国際出願番号】US2011059096
(87)【国際公開番号】WO2012082249
(87)【国際公開日】20120621
【審査請求日】2013年6月24日
(31)【優先権主張番号】12/971,645
(32)【優先日】2010年12月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506257180
【氏名又は名称】セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン スティーブン シー.
【審査官】
井上 哲男
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2009/0163911(US,A1)
【文献】
特表2012−531967(JP,A)
【文献】
特表2010−505596(JP,A)
【文献】
特表2009−537243(JP,A)
【文献】
特表2007−509693(JP,A)
【文献】
特開平06−254103(JP,A)
【文献】
特開昭61−168344(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0168729(US,A1)
【文献】
米国特許第5792140(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
潅注アブレーション電極アセンブリであって、
長軸を備える遠位メンバであって、
遠位メンバ外面、
前記遠位メンバ外面から半径方向内側に配置される遠位メンバ内面、および
前記遠位メンバ内面から前記遠位メンバ外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む遠位メンバと、
第1のマニホールドであって、
第1のマニホールド外面、
内部キャビティ、および
前記内部キャビティから前記第1のマニホールド外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む第1のマニホールドと、
第2のマニホールドであって、
第2のマニホールド外面
第2のマニホールド内面、および
前記第2のマニホールド内面から前記第2のマニホールド外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む第2のマニホールドと
を含み、
前記第1のマニホールド外面は、前記第2のマニホールド外面及び前記遠位メンバ外面の少なくとも1つの半径方向内側に配置されている、電極アセンブリ。
【請求項2】
前記遠位メンバが電気伝導性材料から構成される、請求項1に記載の電極アセンブリ。
【請求項3】
熱センサが前記遠位メンバ内に配置される、請求項1又は2に記載の電極アセンブリ。
【請求項4】
前記第1のマニホールドの少なくとも一部分が前記遠位メンバの少なくとも一部に対して内部に配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項5】
前記第2のマニホールドの少なくとも一部分が前記遠位メンバの少なくとも一部に対して外部に配置される、請求項1〜4のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項6】
前記第1のマニホールドが低熱伝導性の断熱材である、請求項1〜5のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項7】
前記第2のマニホールドが低熱伝導性の断熱材である、請求項1〜6のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項8】
前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路、および前記遠位メンバの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路が半径方向に整列される、請求項1〜7のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項9】
前記第2のマニホールドが半径方向に伸びる複数の通路を含み、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路のそれぞれが前記第2のマニホールド内面から前記第2のマニホールド外面に伸びる、請求項1〜8のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項10】
前記遠位メンバが半径方向に伸びる複数の通路を含み、前記遠位メンバの半径方向に伸びる前記通路のそれぞれが前記遠位メンバ内面から前記遠位メンバの前記外面に及ぶ、請求項1〜9のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項11】
前記遠位メンバの半径方向に伸びる複数の前記通路の少なくとも1つの少なくとも一部分がコーティングを含み、前記コーティングが電気的非伝導性材料から構成される、請求項10に記載の電極アセンブリ。
【請求項12】
前記第1のマニホールドが半径方向に伸びる複数の通路を有し、前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれが、半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの第1端における前記内部キャビティから半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの第2端における前記第1のマニホールドの前記外面に伸びる、請求項1〜11のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項13】
前記第1のマニホールドが、軸方向に伸びる前記通路の第1端における前記内部キャビティから軸方向に伸びる前記通路の第2端における前記第1のマニホールドの遠位端に伸びる、軸方向に伸びる通路をさらに含む、請求項12に記載の電極アセンブリ。
【請求項14】
前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの前記第1端の少なくとも一部分および前記第1のマニホールドの軸方向に伸びる前記通路の前記第1端の少なくとも一部分が、前記遠位メンバの長手方向軸沿いのほぼ同じ位置に配置される、請求項13に記載の電極アセンブリ。
【請求項15】
プレートが、前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路、または前記遠位メンバの半径方向に伸びる前記通路の少なくとも1つの内部に取り付けられ、前記プレートが流体流を計測するための開口部を含む、請求項1〜14のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項16】
前記第2のマニホールドが、
第1外径を有するほぼ環状のリングを含む第1部分であって、半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路が前記第1部分に配置される第1部分と、
第2外径を有する、半径方向外側に伸びるフランジを含む第2部分であって、前記第2外径が前記第1外径より大きい第2部分と
を含む、請求項1〜15のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項17】
近位端および遠位端を有するほぼ環状のリングを含むフロー・メンバをさらに含み、前記フロー・メンバの前記近位端が前記遠位メンバと結合し、前記フロー・メンバの前記遠位端が前記フロー・メンバと前記第2のマニホールドとの間に円周潅注ポートを画定する、請求項16に記載の電極アセンブリ。
【請求項18】
前記遠位メンバ、前記第1のマニホールド及び前記第2のマニホールドの前記半径方向に伸びる通路が、それぞれ、前記内部キャビティから前記第2のマニホールド外面に向かって半径方向に伸びる液体通路に少なくとも部分的に沿うように配置されている、請求項1〜17のいずれかに記載の電極アセンブリ。
【請求項19】
前記遠位メンバ外面の一部が、前記第2マニホールド外面から半径方向内側に配置されている、請求項1〜18に記載の電極アセンブリ。
【請求項20】
潅注カテーテル・アセンブリであって、
流体内腔を有するカテーテル・シャフトを含むカテーテルと、
絶縁潅注電極アセンブリと
を含み、前記絶縁潅注電極アセンブリは、
遠位端を有し、長軸を備える遠位メンバであって、
遠位メンバ外面、
前記遠位メンバ外面から半径方向内側に配置される遠位メンバ内面、および
前記遠位メンバ内面から前記遠位メンバ外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む遠位メンバと、
第1のマニホールドであって、
第1のマニホールド外面、
内部キャビティ、および
前記内部キャビティから前記第1のマニホールド外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む第1のマニホールドと、
第2のマニホールドであって、
第2のマニホールド外面
第2のマニホールド内面、および
前記第2のマニホールド内面から前記第2のマニホールド外面に及ぶ、少なくとも1つの半径方向に伸びる通路
を含む第2のマニホールドと
を含み、
前記第1のマニホールド外面は、前記第2のマニホールド外面及び前記遠位メンバ外面の少なくとも1つの半径方向内側に配置されている、
潅注カテーテル・アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2010年12月17日に出願された米国特許出願第12/971,645号に対する優先権を主張するものであり、その出願の全開示は、本明細書に記載されたかのように、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、概して潅注アブレーション電極アセンブリに関する。本開示は、具体的には、電極アセンブリおよび/または人体の標的組織領域を潅注するメカニズムを有するアブレーション電極アセンブリに関する。本開示は、さらに、半径方向に伸びる少なくとも1つの潅注流体通路を有する電極を含む潅注アブレーション電極アセンブリに関する。1つの実施形態では、本開示は、さらに、アブレーション電極を潅注流体から熱的に絶縁する第1および第2熱絶縁マニホールドを含む潅注アブレーション電極アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
電気生理学カテーテルは、たとえば、異所性心房性頻脈、心房細動、心房粗動を含む心房性不整脈などの状態を診断および/または矯正する種々の診断および/または医療処置において使用されている。不整脈は、種々の症状性および無症状性疾患さらには死亡を引き起こすことがある不規則な心拍、同期房室収縮の喪失、心腔における血流の停滞を含む種々の状況をもたらすことがある。
【0004】
電気生理学カテーテルを使用する医療処置は、患者の脈管構造から患者の心臓または心腔またはその静脈に通される第1の診断カテーテルを含む。1個以上の電極を有する電気生理学カテーテルは、心臓のマッピングまたは診断、アブレーションおよび/またはその他の治療伝達モードまたはそれらの両方のために使用できる。意図した部位に到達した場合の処置は、無線周波数(RF)アブレーション、冷凍アブレーション、レーザー・アブレーション、化学アブレーション、高密度焦点式超音波応用アブレーション、マイクロ波アブレーション等を含むことができる。電気生理学カテーテルは、除去エネルギーを心臓組織に与えて心臓組織における1つ又は2つ以上の損傷(しばしば連続損傷または直線的貫壁性損傷)を形成する。この損傷は、望ましくない心臓活性化通路を遮断し、それにより不整脈の基礎を形成することがある漂遊逸脱伝導信号を制限、閉鎖または阻止する。
【0005】
RFアブレーションは、制御されない場合に蒸気破裂、組織焦げ付き等などの過度の組織損傷をもたらし得る相当量の熱を発生することがあるので、アブレーション電極アセンブリの温度を監視することが望ましいことがある。アブレーション電極アセンブリおよび/または患者の身体の対象領域を食塩溶液などの生体適合流体により潅注するメカニズムを含むことが望ましい場合もある。潅注アブレーション電極アセンブリの使用は、軟性血栓および/または血液凝固の形成を阻止することができ、かつ、同一出力設定の在来の非潅注カテーテルに比べてより深くおよび/またはより大きい体積の損傷も可能にする。
【0006】
典型的には、潅注アブレーション電極アセンブリを組み込む2種類のカテーテルがある。すなわち開放式および閉鎖式潅注カテーテルである。閉鎖式潅注カテーテルは、通常、冷却流体を電極の内部キャビティ内において循環させる。開放式潅注カテーテルは、通常、冷却流体を電極の表面の開放出口または開口部経由で供給する。開放式潅注カテーテルは、電極の内部キャビティまたは遠位メンバをマニホールドとして使用して食塩溶液または当業者によく知られているその他の生体適合潅注流体を電極の表面に設けられている開口部/出口に通ずる1つ以上の通路に分配する。食塩溶液(またはその他の生体適合潅注流体)は、したがって通路の出口を経て電極または遠位メンバに直接流れる。電極からの流体の直接の流れは、処置中の電極の遠位端の温度を引き下げることができるが、アブレーションの正確な監視および制御をさらに難しくする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一部の開放式潅注カテーテルは、たとえば、アブレーションのより正確な監視および制御を可能にするためにプラスチックなどの低熱伝導性材料製の熱絶縁マニホールドを含むことができる。低熱伝導性材料製の熱絶縁マニホールドの使用は有益たり得るが、かかる熱絶縁マニホールドは、一般的に製造が困難である場合があり、また、その結果の構造が信頼性の問題を引き起こすことがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
生産性および信頼性の改善された潅注アブレーション電極アセンブリを提供できることが望ましい。
【0009】
本明細書の開示は、第1の実施形態によれば、遠位メンバ、第1のマニホールド、第2のマニホールドを備える、潅注アブレーション電極アセンブリに関する。遠位メンバは、外面、内面、および前記遠位メンバの前記内面から前記遠位メンバの前記外面に伸びる少なくとも1つの通路を備えている。1つの実施形態によれば、遠位メンバは、半径方向に伸びる複数の通路を含むことができる。複数の半径方向に伸びる通路の少なくとも一部は、電気的非伝導性材料を含むコーティングを含んでいる。遠位にメンバは、電気伝導性材料で構成されていてもよい。温度センサが遠位メンバ内に配置されていてもよい。
【0010】
第1のマニホールドは、外面と、内部キャビティと、内部キャビティから第1のマニホールドの外面に伸びる少なくとも1つの半径方向に伸びる通路を有している。第1のマニホールドは、複数の半径方向に伸びる通路を有していてもよい。第1のマニホールドは、低熱伝導性を有する断熱材であってもよい。第1のマニホールドの少なくとも一部分は、遠位メンバの少なくとも一部に対して内部に配置されていてもよい。第1のマニホールドは、さらに、内部キャビティから第1のマニホールドの遠位端へ伸びる軸方向に伸びる通路を有していてもよい。半径方向に伸びる複数の通路のそれぞれの端の少なくとも一部分と軸方向に伸びる通路の端部の少なくとも一部分とは、アブレーション電極アセンブリの長軸方向に沿って概ね同位置に配置されていてもよい。
【0011】
第2のマニホールドは、外面と、内面と、第2のマニホールドの内面から第2のマニホールドの外面に伸びる半径方向に伸びる少なくとも1つの通路と、を備えることができる。第2のマニホールドは、複数の半径方向に伸びる通路を備えることもできる。第2のマニホールドは、低熱伝導性を有する断熱材であってもよい。第1のマニホールドの少なくとも一部分は、遠位メンバの少なくとも一部分に対して外側に配置されていてもよい。第1のマニホールドの半径方向に伸びる通路の少なくとも1つと、第2のマニホールドの半径方向に伸びる少なくとも1つの通路と、遠位メンバの半径方向に伸びる少なくとも1つの通路とは、半径方向に整列されていてもよい。
【0012】
第1のマニホールドの半径方向に伸びる通路、第2のマニホールドの半径方向に伸びる通路、及び遠位メンバの半径方向に伸びる通路の少なくとも1つの内部には、プレートが配置されていてもよい。プレートは、流体流を計測するための開口部を有している。
【0013】
本明細書の開示は、流体腔と、潅注アブレーション電極アセンブリと、を有するカテーテルシャフトを備える潅注カテーテルアセンブリに関する。
【0014】
第2の実施形態によれば、本明細書の開示は、遠位メンバと、第1のマニホールドと、第2のマニホールドとを備える潅注アブレーション電極アセンブリにも関する。第2の実施形態によれば、第2のマニホールドは、第1の外径を有するほぼ管状のリングを含む第1の部分を備えていてもよい。半径方向に伸びる少なくとも1つの通路が第1の部分に配置されていてもよい。第1の外径を有して半径方向に外側に伸びるフランジを含む第2の部分をさらに有していてもよい。第2の外径は、第1外径より大きくてもよい。第2の実施形態によれば、潅注アブレーション電極アセンブリは、さらに、フロー・メンバを備えていてもよい。フロー・メンバは、近位端と遠位端とを有するほぼ環状のリングを備えることができる。フロー・メンバの遠位端は、遠位メンバにふい第2部分と結合していてもよい。フロー・メンバの遠位端は、フロー・メンバと第2のマニホールドとの間に円周潅注ポートを画定していてもよい。
【0015】
第3の実施形態によれば、本明細書の開示は、遠位メンバを含む潅注アブレーションアセンブリに関する。第3の実施形態によれば、遠位メンバは、遠位端と近位端を有している。遠位メンバは、本体とキャップとを有している。本体は、遠位部分と近位部分とを有している。遠位部分は、近位部分よりも大きい外径を有している。遠位部分は孔を画定し、実質的に軸方向に伸びる少なくとも1つのポートを画定する。キャップは、第1の部分と第2の部分とを有している。キャップの第1の部分は、本体の孔内に配置される。キャップの第2の部分は、本体の外側に伸びている。キャップの第2の部分は、半径方向に伸びる少なくとも1つのポリマーを有している。遠位メンバは、温度センサを受け入れることができるようになっている軸方向に伸びる少なくとも1つのポートを備えていてもよい。
【0016】
本開示の、既に説明した及びその他の側面、特徴、細部及び用途及び効果は、以下の説明及びクレームを読むことにより、並びに添付する図面を参照することにより、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示の第1実施形態による潅注アブレーション電極アセンブリを組み込んだ潅注カテーテルの等角部分透視図である。
【
図2】
図1の潅注アブレーション電極アセンブリの等角分解図である。
【
図3】
図1の潅注アブレーション電極アセンブリの等角断面図である。
【
図4】
図1の潅注カテーテルおよび潅注アブレーション電極アセンブリの等角部分透視図である。
【
図5】
図1の潅注アブレーション電極アセンブリの等角部分透視図である。
【
図6】本開示の第2の実施形態による潅注アブレーション電極アセンブリの等角部分透視図である。
【
図7】本開示の第3の実施形態による潅注アブレーション電極アセンブリを組み込む潅注カテーテルの等角部分透視図である。
【
図8】
図7の潅注アブレーション電極アセンブリの等角部分透視図である。
【
図9】
図7の潅注アブレーション電極アセンブリの近位端の部分透視図である。
【
図10】
図7の潅注アブレーション電極アセンブリの遠位端の部分透視図である。
【
図11】A−Aのラインに沿って見た
図10の潅注アブレーション電極アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、概して潅注アブレーション電極アセンブリに関する。この明細書においては、この出願において記述される種々の実施形態間の同様な態様は、同一参照番号により参照する。しかし当然のことであるが、種々の態様の構造は、種々の実施形態間で異なることがある。
【0019】
図1の実施形態において概略的に示すように、アブレーション電極アセンブリ10は、潅注カテーテル・アセンブリ12の部分を含むことができる。潅注カテーテル・アセンブリ12は、体内組織(たとえば標的組織領域)の検査、診断、および/または治療のために提供することができる。例示的な実施態様では、潅注カテーテル・アセンブリ12は、アブレーション・カテーテル(たとえば、無線周波数(RF)、冷凍アブレーション、超音波等)を含むことができる。本開示は、一般的にRFアブレーション電極およびアセンブリに関するが、医療機器および標的組織領域の温度が診断および/または医療処置中の要因となり得る他の任意のアブレーション電極およびアセンブリに本開示を同様に適用することも企図している。
【0020】
潅注カテーテル・アセンブリ12は、近位端および遠位端を有するカテーテル・シャフト14を含んでいる。カテーテル・シャフト14は、体内における移動のために形成された細長い管状の柔軟なメンバである。カテーテル・シャフト14は、血管または体内のその他の構造体内に通常のイントロデューサにより導入することができる。カテーテル・シャフト14は、体内を経て標的組織領域などの所望の場所にプルワイヤ、引っ張りエレメント、いわゆるプッシュ・エレメントまたはこの技術における既知のその他の手段により操作または誘導することができる。
【0021】
潅注カテーテル・アセンブリ12は、さらにカテーテル・シャフト14内に配置される少なくとも1つの流体内腔または流体伝達管16を含んでいる。流体伝達管16は、流体をアブレーション電極アセンブリ10に供給するように構成されている。潅注カテーテル・アセンブリ12の流体伝達管16は、たとえば定速ローラー・ポンプまたは潅注用流体源からの重力送り供給式容量可変注射器ポンプを含むことができるポンプ(図示せず)経由で生理食塩水などの生体適合流体または薬剤を供給する流体源(図示せず)に接続することができる。この流体源および/またはポンプは、この技術における従来型である。この流体源および/またはポンプは、1つの実施態様では、Cool Point(商標)の名称で販売され、St.Jude Medical,Inc.から入手できる商業的に入手可能な装置を含むことができる。
【0022】
潅注カテーテル・アセンブリ12は、さらにカテーテル・シャフト14の中にまたはその上に取り付けられる1個又は2個以上の電極18を含んでいる。電極18は、リング電極を含むことができる。電極18は、たとえば、可視化、ナビゲーション、マッピング・システム(図示せず)とともに使用される位置決め電極を含むことができる。電極18は、カテーテル・シャフト14の少なくとも一部の位置と方向の両方を示す信号を与えるように構成することができる。電極18と併用できる可視化、ナビゲーション、および/またはマッピング・システムは、たとえば、モデル名ENSITE NAVX(別名EnSite Classicを有するEnSiteシステムの最新版、ENSITE VELOCITYと呼ばれる)をもち、St.Jude Medical,Inc.から商業的に入手でき、参照により開示のすべてが本出願に含まれている“Method and Apparatus for Catheter Navigation and Location and Mapping in the Heart”と題する米国特許第7,263,397号明細書に関連して大まかに示されているシステムなどの電界系システムを含むことができる。電界系システムに従って、電極18は、患者の体内に生成された電界に応答するように構成することができる。電極18を使用して特定の場所のインピーダンスを感知し、かつ、表現信号を外部のコンピュータまたは処理装置に送ることができる。しかし、他の例示的な実施形態では、可視化、ナビゲーションおよび/またはマッピング・システムは、たとえば、かつ、限定することなく、以下などの他の種類のシステムを含むことができる:Biosense Websterから入手可能であり、“Intrabody Measurement”と題する米国特許第6,498,944号明細書、“Medical Diagnosis,Treatment and Imaging Systems”と題する米国特許第6,788,967号明細書、および“System and Method for Determining the Location and Orientation of an Invasive Medical Instrument”と題する米国特許第6,690,963号明細書(これらの特許のすべての開示は、参照により本出願に含まれている)の1つ以上に対する参照により大まかに示されているCARTO System(現在は、インピーダンス駆動および磁気駆動電極とのハイブリッド型)またはイスラエル、ハイファのMediGuide Ltd.(現在は、St.Jude Medical,Inc.により所有されている)のgMPSシステムなどの磁界系システムであり、このシステムは、“Medical Positioning System”と題する米国特許第6,233,476号明細書、“System for Determining the Position and Orientation of a Catheter”と題する米国特許第7,197,354号明細書および“Medical Imaging and Navigation System”と題する米国特許第7,386,339号明細書(これらの特許のすべての開示は、参照により本出願に含まれている)の1つ以上に対する参照により大まかに示されている。磁界系システムに従って、電極18は、患者の体内に伝えられた磁界に応答するように構成することができる。電極18を使用して特定の場所の磁界の強さを感知し、かつ、表現信号を外部のコンピュータまたは処理装置に送ることができる。電極18は、磁界系システム中のカテーテル・シャフト14の上にまたはその中に配置される1個以上の金属コイルを含むことができる。上述したように、やはりBiosense Websterから入手可能であり、参照によりすべての開示が本出願に含まれている“Hybrid Magnetic−Based and Impedance−Based Position Sensing”と題する米国特許第7,536,218号明細書により大まかに示されているCARTO 3 Systemなどの電界応用・磁界応用組み合わせシステムも使用できる。電界応用・磁界応用組み合わせシステムに従って、電極18は、1個以上のインピーダンス応用電極と1個以上の磁気コイルの両方を含むことができる。一般的に利用可能な蛍光透視法コンピュータ断層撮影(CT)および磁気共鳴映像法(MRI)系システムも使用できる。
【0023】
潅注カテーテル・アセンブリ12は、たとえば、かつ、限定することなく、電極18に関する導線および信号処理、可視化、場所特定および/またはコンディショニングのために場合により使用される追加電極などの他の在来の構成部品も含むことができる。潅注カテーテル・アセンブリ12は、さらに、追加構成部品を収容するための複数の内腔も含むことができる。潅注カテーテル・アセンブリ12は、さらに、ケーブル・コネクタまたはインターフェース(図示せず)およびハンドル(図示せず)を含むことができる。ケーブル・コネクタまたはインターフェースは、以下においてより詳しく述べるようにポンプおよび/またはアブレーション・システムから伸びる機械的接続、流体的接続およびケーブルの電気的接続(図示せず)を与えることができる。ケーブル・コネクタまたはインターフェースは、この技術における従来型でよく、かつ、潅注カテーテル・アセンブリ12の近位端に配置することができる。ハンドルは、臨床医が潅注カテーテル・アセンブリ12を保持する場所を与えることができ、かつ、さらに、この技術で知られている体内でカテーテル・シャフト14を操作する手段または導く手段を与えることができる。カテーテルのハンドルは、一般的にこの技術における従来型でよく、かつ、当然のことであるがハンドルの構造は可変である。1つの実施形態では、体内でカテーテル・シャフト14を操作する目的のために、ハンドルを制御可能ロボット・アクチュエータにより置き換えることができる。
【0024】
アブレーション電極アセンブリ10は、カテーテル・シャフト14に接続および/または結合して潅注カテーテル・アセンブリ12を形成することができる。
図1〜5を参照する。潅注カテーテル・アセンブリ12のアブレーション電極アセンブリ10は、本開示の第1実施形態に従って遠位メンバ20、第1のマニホールド22、および第2のマニホールド24を含むことができる。遠位メンバ20、第1のマニホールド22および第2のマニホールド24、アブレーション電極アセンブリ10ならびにそれらの部分の長さおよび/または直径は、アブレーション電極アセンブリ10の設計に応じて可変である。遠位メンバ20の長さは、1つの実施形態では、約4ミリメートルとすることができる。
【0025】
遠位メンバ20は、カテーテル・シャフト14の遠位端にまたはその付近に配置することができる。遠位メンバ20は、シャフト14の最も遠い遠位端(たとえば、先端)に配置することができる。遠位メンバ20は、アブレーションエネルギーを標的組織領域に伝えるために当業者に既知の任意の電気的および潜在的に熱的伝導材料から構成することができる。電気的伝導材料の例は、金、プラチナ、イリジウム、パラジウム、ステンレス・スチールおよび/またはこれらの組み合わせを含む。特に、プラチナとイリジウムの組み合わせは、種々の組み合わせで利用することができる。したがって、ある実施形態では、遠位メンバ20は、RFアブレーションにおいて使用するためのアブレーション電極である。
【0026】
遠位メンバ20は、アブレーション・システム(図示せず)に電気的に接続して除去エネルギー等の伝達を可能にすることができる。遠位メンバ20は、この技術における任意の通常の方法によりアブレーション・システムに電気的に接続することができる。たとえば、
図3に大まかに示すように、電源ワイヤ25をアブレーション電極アセンブリ10の遠位メンバ20内に設けることができる。電源ワイヤ25は、アブレーション電極アセンブリ10内に設けられる内腔経由で伸びることができる。潅注カテーテル・アセンブリ12は、50ワット以下の初期電力設定で作動するように構成することができる。アブレーション・システムは、たとえば、アブレーション・ジェネレータ(図示せず)および1個以上のアブレーション・パッチ電極(図示せず)から構成することができる。アブレーション・ジェネレータは、潅注カテーテル・アセンブリ12および特にその遠位メンバ20により出力されるアブレーション・エネルギー(たとえば、RF)を発生し、伝達し、制御する。このジェネレータはこの技術における在来型であるが、それはモデル番号IBI−1500T RF Cardiac Ablation Generatorの下で販売されており、商業的に入手可能であり、St.Jude Medical,Inc.から入手できる装置を含むことができる。例示的な実施形態では、このジェネレータは、以下の1対の信号源コネクタに出力されるアブレーション信号を発生するように構成されるRFアブレーション信号源を含むことができる:すなわち、潅注カテーテル・アセンブリ12のアブレーション電極アセンブリ10の遠位メンバ20に電気的に接続されるプラス極性コネクタSOURCE(+)および1個以上のパッチ電極に電気的に接続できるマイナス極性コネクタSOURCE(−)である。当然のことであるが、この出願において使用されている用語コネクタは、特定の形式の物理的インターフェース・メカニズムを意味せず、むしろ1個以上の電気的ノード(多重化ノードおよび非多重化ノードを含む)を表すことを広く意図している。信号源は、1つ以上のユーザー指定制御パラメータ(たとえば、電力、時間、温度等)に従い、かつ、種々のフィードバック感知・制御回路の制御の下で、所定の周波数の信号を発生するように構成される。信号源は、たとえば、約450kHz以上の周波数のRFエネルギー信号を発生することができる。ジェネレータは、たとえば、インピーダンス、潅注カテーテル・アセンブリの遠位先端の温度、適用されるアブレーション・エネルギー、出力、力、近さ、潅注カテーテル・アセンブリの位置を含むアブレーション処置に関する種々のパラメータを監視し、かつ、これらのパラメータに関するフィードバックを臨床医または潅注カテーテル・アセンブリ内の別の構成要素に与えることもできる。温度制御モードにおける作動は、セ氏50度を超える設定点における作動とすることができる。
【0027】
図2に最もよく示すように、遠位メンバ20は、遠位端部分26および近位端部分28を含むことができる。遠位メンバ20の遠位端部分26は、ほぼ円筒形の形状とし、かつ、遠位端または先端30を含むことができる。遠位端部分26の遠位端30は、本開示の1つの実施形態に従って、部分的球状または半球状とすることができる。遠位メンバ20の近位端部分28も、ほぼ円筒形状とすることができる。近位端部分28の直径は、遠位端部分26の直径より小さくすることができる。近位端部分28の少なくとも一部分は、半径方向に外側に伸びる複数のネジ山32を含むことができる。遠位メンバ20の近位端部分28は、遠位メンバ20をカテーテル・シャフト14に結合および/または接続するように構成することができる。
図3に概略的に示すように、少なくとも1本の保持ワイヤ33を遠位メンバ20に接続することができる。保持ワイヤ33は、遠位メンバ20および/またはアブレーション電極アセンブリ10が体内における潅注カテーテル・アセンブリ12の運動中にカテーテル・シャフト14から離れないようにするように構成することができる。
【0028】
図3に示すように、遠位メンバ20は、外面34、内面36、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路38(それは遠位メンバ20の内面36から遠位メンバ20の外面34に伸びる)も備えている。ある実施形態では、遠位メンバ20は、半径方向に伸びる複数の通路38を含んでいる。遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38のそれぞれは、遠位メンバ20の内面36から遠位メンバ20の外面34に伸びる。ある実施形態では、遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38のそれぞれは、遠位メンバ20の近位部分28内に配置することができる。ある実施形態では、遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38は、ほぼ遠位端または先端30の方向にアブレーション電極アセンブリ10の長手方向軸44に関して鋭角(たとえば、約20度〜約70度の間、実施形態によっては、約30度〜約65度の間)に方向付けられ及び/又は角度付けされる。半径方向に伸びる通路38の方向は、アブレーション電極アセンブリ10の設計に従って変化する。遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38は、本開示の種々の実施形態において直線状または曲線状とすることができる。遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38は、本開示の1つの実施形態に従って、遠位メンバ20の周囲または外周の周りにほぼ等間隔で配置できる。遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38のほぼ等間隔の配置は、標的組織領域および/またはアブレーション電極アセンブリ10の外側に対する潅注流体(たとえば生理食塩水)のほぼ等しい分配を可能にする。遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38は、ほぼ管状とし、その長手方向に沿って一定の直径をもたせることができる。ある実施形態では、遠位メンバ20の半径方向に伸びる通路38は、約0.008〜約0.015インチにわたる寸法の直径、実施形態によっては約0.010〜約0.012インチの間の寸法の直径を有することができる。たとえば、半径方向に伸びる通路38の全長または一部に沿うような種々の形状および直径を有する別案の構成も種々の実施形態において使用できる。
【0029】
本開示の1つの実施形態では、半径方向に伸びる複数の通路38の少なくとも1つを画定する遠位メンバ20の少なくとも一部分の上に外被またはコーティング40を配置することができる。コーティング40は、電気的非伝導材料から構成することができる。コーティング40は、ダイアモンド、ダイアモンド状炭素またはE.I.du Pont de Nemours and Companyにより商標名Teflon(登録商標)の下で一般販売されているポリテトラフルオロエチレンから構成することができる。ある実施形態では、コーティング40は、半径方向に伸びる複数38の少なくとも1つの全外周の周りおよびその全長に沿って設けられる。しかし、コーティング40は、本開示の種々の実施形態に従って、半径方向に伸びる複数の通路38の少なくとも1つの外周の一部の周りおよび/またはその長さの一部のみに沿って設けることもできる。半径方向に伸びる複数の通路38の少なくとも1つの外周の周りおよび/またはその長さに沿って設けられるコーティング40の量は、アブレーション電極アセンブリ10の相対的要求に従って変更することができる。
【0030】
遠位メンバ20は、アブレーション電極アセンブリ10の追加構成要素を受け入れる1つ以上の追加の内腔を含むことができる。たとえば、遠位メンバ20は、
図4に概略的に示すように温度感知メカニズム42を受け入れる少なくとも1つの内腔を含むことができる。温度感知メカニズム42は、アブレーション電極アセンブリ10の測定および温度制御/調節のために構成することができる。温度感知メカニズム42は、たとえば、かつ、限定することなく、温度センサ、熱電対および/またはサーミスタを含む当業者に既知の任意のメカニズムとすることができる。1つの実施形態では、温度感知メカニズム42は、熱伝導・電気非伝導材料(図示せず)により取り囲むことおよび/またはそれに封入することができる。この熱伝導・電気非伝導材料は、温度感知メカニズム42を遠位メンバ20内の所定の場所に保持することに役立ち、かつ/または温度感知メカニズム42と遠位メンバ20との間の熱交換を改善することができる。この熱伝導・電気非伝導材料は、たとえば、熱伝導樹脂、エポキシまたは埋め込み用樹脂を含む当業者に既知の種々の材料から構成することができる。
【0031】
第1のマニホールド22および遠位メンバ20は、同一長手方向軸44に沿ってお互いに直列に結合または接続することができる。第1のマニホールド22および遠位メンバ20は、たとえば、かつ、限定することなく、接着剤、圧入構成、スナップ式構成または当業者に既知のその他の任意のメカニズムを含む任意の既知のメカニズムによりお互いに接続または結合することができる。第1のマニホールド22は、診断および/または医療措置中に使用され得る潅注流体(たとえば生理食塩水)から遠位メンバ20を隔離するために設けられる。第1のマニホールド22は、低い熱伝導度を有する断熱材である。第1のマニホールド22は、本開示の1つの実施形態に従って、熱的非伝導性とすることができる。さらに、第1のマニホールド22は、本開示の1つの実施形態に従って、電気的非伝導材料から構成することができる。一般に、第1のマニホールド22の熱伝導度は遠位メンバ20より低く、また、かなり低いことが望ましい。第1のマニホールド22は、本開示の1つの実施形態に従って、低熱伝導性の重合体を含むことができる。低熱伝導性重合体は、選択される残余の構成成分がアブレーション電極アセンブリ10にとって望ましい適切な特性および感度を有するならば、熱伝導を約10%以上低減する物理的特性を有する材料である。1つの低熱伝導性材料は、ポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)を含むことができる。本開示とともに有益たり得る非熱伝導材料または低熱伝導材料のその他の例は、限定することなく、高密度ポリエチレン(HDPE)、General Electric Plastic(現在は、SABIC Innovative Plasticと呼ばれる)により提供されるULTEM(登録商標)などのポリイミド熱可塑樹脂、ポリアリルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン、ポリエチレン、結晶化ポリエチレン・テレフタル酸エステル、ポリエチレン・テレフタル酸エステル、ポリエステル、ポリエーテルイミド、アセチル、セラミックおよび/またはそれらの種々の組み合わせを含む。第1のマニホールド22は、本開示の他の実施形態では、シリコンまたは商標PEBAX(登録商標)の下で販売され、Arkema Franceから一般的に入手できるもののようなポリエステル・ブロック・アミドなどの他のプラスチック材料も含むことができる。
【0032】
図2から最もよく分かるように、第1のマニホールド22は、遠位端部分46、近位端部分48、中間部分50を含むことができる。遠位端部分46は、ほぼ円筒形とすることができる。近位端部分48も、ほぼ円筒形とすることができる。近位端部分48は、遠位端部分46の直径より大きな直径を有することができる。中間部分50もほぼ円筒形とすることができる。中間部分50は、遠位端部分46の直径と近位端部分48の直径の両方より大きな直径を有することができる。遠位メンバ20の内面36は、第1のマニホールドの少なくとも一部分を受け入れるように構成されるキャビティを画定することができる。たとえば、かつ、限定することなく、遠位メンバ20の内面36により画定されるキャビティは、第1のマニホールド22の遠位端部分46および中間部分50を受け入れることができる。したがって、第1のマニホールド22の少なくとも一部分(たとえば、遠位端部分46および中間部分50)は、遠位メンバ20の少なくとも一部分に対して内部に配置することができる。近位端部分48は、カテーテル・シャフト14内に保持される流体伝達管16を受け入れ及び/又は覆うように構成することができる。
【0033】
図3から最もよく分かるように、第1のニホールド22は、外面52、内部キャビティ54、および半径方向に伸びる少なくとも1つの通路56(それは内部キャビティ54から第1のマニホールド22の外面52に伸びる)を備えている。第1のマニホールド22は、1つの実施形態では、半径方向に伸びる複数の通路56を含んでいる。
【0034】
第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56のそれぞれは、半径方向に伸びる通路56のそれぞれの第1端58における第1のマニホールド22の内部キャビティ54から半径方向に伸びる複数の通路56のそれぞれの第2端60における第の1マニホールド22の外面52に伸びる。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56のそれぞれは、1つの実施形態では、第1のマニホールド22の中間部分50内に配置することができる。1つの実施形態では、第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56は、ほぼ遠位端または先端30の方向にアブレーション電極アセンブリ10の長手方向軸44に関して鋭角(たとえば、約20度〜70度の間、実施形態によっては、約30度〜約65度の間)に方向付けられ及び/又は角度付けされる。半径方向に伸びる通路56の向きは、アブレーション電極アセンブリ10の設計に従って変化する。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56は、本開示の種々の実施形態において直線状または曲線状とすることができる。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56は、本開示の1つの実施形態に従って、第1のマニホールド22の周囲または外周の周りにほぼ等間隔で配置できる。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56のほぼ等間隔の配置は、標的組織領域および/またはアブレーション電極アセンブリ10の外側に対する潅注流体(たとえば生理食塩水)のほぼ等しい分配を可能にする。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56は、ほぼ管状とし、その長手方向に沿って一定の直径をもたせることができる。ある実施形態では、第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56は、約0.008から約0.015インチにわたる寸法の直径、また、実施形態によっては約0.010〜約0.012インチの間の寸法の直径を有することができる。たとえば、半径方向に伸びる通路56の全長または一部に沿うような種々の形状および直径を有する別案の構成も種々の実施形態において使用できる。
【0035】
一部の実施形態では、第1のマニホールド22は、さらに、軸方向に伸びる通路62を含んでいる。この通路は、軸方向に延びる通路62の第1端64における内部キャビティ54から軸方向に伸びる通路62の第2端68における第1のマニホールド22の遠位端66に達する。軸方向に伸びる通路62は、潅注流体の遠位メンバ20の遠位端または先端30および遠位先端ポート69への流入を可能とし、そこにおいてアブレーション電極アセンブリ10の遠位メンバ20の先端30を十分に潅注する。本開示の一部の実施形態では、軸方向に伸びる通路62および/または遠位先端ポート69は、選択可能である。それにより第1のマニホールド22の半径方向に伸びる通路56を潅注流体の唯一の源泉とすることできる。本開示のかかる実施形態では、潅注流体の唯一の源泉は、アブレーション電極アセンブリ10の周囲から遠位メンバ20の近位にある。本開示のかかる実施形態では、遠位メンバ20は、たとえば、かつ、限定することなく、固体電極(たとえば、固体金属電極)またはコア上のキャップから構成されるツーピース電極(たとえば、樹脂ベース材料のコア上の金属キャップ)を含むことができる。第1のマニホールド22の半径方向に伸びる複数の通路56のそれぞれの第1端58の少なくとも一部分および第の1マニホールド22の軸方向に伸びる通路62の第1端64の少なくとも一部分は、アブレーション電極アセンブリ10の長手方向44沿いのほぼ同一の位置に配置される。すべての通路56、62(すなわち、半径方向に伸びる通路56と軸方向に伸びる通路62の両方)の第1端58、64を近接位置に配置することにより、流体流のバランスを改善することができる。さらに、すべての通路56、62(すなわち、半径方向に伸びる通路56と軸方向に伸びる通路62の両方)の第1端58、64の共同配置(co−location)は、高流量における局部低圧領域によるサイフォン効果(すなわち、アブレーション電極アセンブリ10への血液の逆流)を低減することができる。
【0036】
第1のマニホールド22の半径方向に伸びる複数の通路62の少なくとも1つの内部にプレート70を取り付けることにより、付加的な計量制御を達成することができる。プレート70は、半径方向に伸びる通路62を通過する流体流を計測する開口部72を含むことができる。特に、プレート70は、通路62中の流体を通過時に加速できる縁の鋭い開口部72を有する薄い板とすることができる。流体流の加速は、局部静圧の低減を引き起こすことができる。流量は、開口部72の上流における1つの圧力の読みおよび開口部72の下流の1つの圧力の読みをとることにより、検知することができる。プレート70は第1のマニホールド22の半径方向に伸びる複数の通路62の少なくとも1つに取り付けられるものとして説明したが、プレート70は、本開示の他の実施形態に従って、遠位メンバ20の半径方向に伸びる複数の通路38の少なくとも1つ、および/または第2のマニホールド24の半径方向に伸びる複数の通路78の少なくとも1つ、および/またはこれらの組み合わせにも取り付けることができる。1つの実施形態では、総合合計流体体積は、先行技術においてまたは臨床診療において一般的に使用される量より非常に少なくすることができ、すでに過剰輸液に苦しんでいる患者(たとえば、心不全等の患者)にとって特に価値がある。すなわち総合合計流体体積を分あたり13ミリリットル未満とすることができる一方、焦げ付きおよび凝塊を効果的に低減または絶無にするとともに出力の正確な制御のための温度相関を改善してアブレーション処置中の温度を維持する。
【0037】
第2のマニホールド24、第1のマニホールド22、および遠位メンバ20は、同一長手方向軸44に沿って直列にお互いに結合または接続することができる。第2のマニホールド24、第1のマニホールド22および遠位メンバ20は、限定することなく、接着剤、圧入構成、スナップ式構成または当業者に既知のその他の任意のメカニズムを含む任意の既知のメカニズムによりお互いに接続または結合することができる。第2のマニホールド24は、診断および/または医療処置中に使用され得る潅注流体(たとえば生理食塩水)から遠位メンバ20を隔離するために設けられる。第2のマニホールド24は、低い熱伝導度を有する断熱材である。第2のマニホールド24は、本開示の1つの実施形態に従って熱非伝導性とすることができる。さらに、第2のマニホールド24は、本開示の1つの実施形態に従えば、電気的非伝導材料から構成することができる。一般に、第2のマニホールド24の熱伝導度は遠位メンバ20より低く、また、かなり低いことが望ましい。第2のマニホールド24は、本開示の1つの実施形態に従って、低熱伝導性の重合体から構成できる。1つの低熱伝導性材料は、PEEKを含むことができる。本開示とともに有益たり得る非熱伝導または低熱伝導材料のその他の例は、たとえば、かつ、限定することなく、HDPE、General Electric Plastic(現在は、SABIC Innovative Plasticと呼ばれる)により提供されるULTEM(登録商標)などのポリイミド熱可塑樹脂、ポリアリルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン、ポリエチレン、結晶化ポリエチレン・テレフタル酸エステル、ポリエチレン・テレフタル酸エステル、ポリエステル、ポリエーテルイミド、アセチル、セラミックおよび/またはそれらの種々の組み合わせを含む。第2のマニホールド24は、本開示の他の実施形態では、シリコンまたは商標PEBAX(登録商標)の下で販売され、Arkema Franceから一般的に入手できるもののようなポリエステル・ブロック・アミドなどの他のプラスチック材料も含むことができる。
【0038】
図2から最もよく分かるように、第2のマニホールド24は、ほぼ環状のリングを含むことができる。第2のマニホールド24を構成するほぼ環状のリングの外径は、遠位メンバ20の遠位端部分26の外径とほぼ同じとすることができる。
図2〜3から最もよく分かるように、第2のマニホールド24は、外面74、内面76、および半径方向に伸びる少なくとも1つの通路78(それは第2のマニホールド24の内面76から第2のマニホールド24の外面74に伸びる)を備えている。
【0039】
第2のマニホールド24は、1つの実施形態では、半径方向に伸びる複数の通路78を含んでいる。第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78のそれぞれは、第2のマニホールド24の内面76から第2のマニホールド24の外面74に伸びる。本開示の1つの実施形態では、第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78は、第2のマニホールド24の外周の周りにほぼ等間隔で配置することができる。1つの実施形態では、第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78は、ほぼ遠位端または先端30の方向にアブレーション電極アセンブリ10の長手方向軸44に関して鋭角(たとえば、約20度〜約70度の間、実施形態によっては、約30度〜約65度の間)に方向付けられ及び/又は角度付けされる。半径方向に伸びる通路78の向きは、アブレーション電極アセンブリ10の設計に従って変化する。第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78は、本開示の種々の実施形態において直線状または曲線状とすることができる。第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78は、本開示の1つの実施形態に従って、第2のマニホールド24の周囲または外周の周りにほぼ等間隔で配置できる。第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78のほぼ等間隔の配置は、標的組織領域および/またはアブレーション電極アセンブリ10の外側に対する洗浄流体(たとえば生理食塩水)のほぼ等しい分配を可能にする。第2のマニホールド24の半径方向に伸びる通路78は、ほぼ管状とし、その長手方向に沿って一定の直径をもたせることができる。ある実施形態では、第2のマニホールドの半径方向に伸びる通路78は、約0.008〜約0.015インチにわたる寸法の直径、また、実施形態によっては約0.010〜約0.012インチの間の寸法の直径を有することができる。たとえば、半径方向に伸びる通路78の全長または一部に沿うような種々の形状および直径を有する別案の構成も種々の実施形態において使用できる。
【0040】
第2のマニホールド24の少なくとも一部分は、遠位メンバ20の少なくとも一部分(たとえば、近位端部分28の少なくとも一部分)に対して外側に配置することができる。たとえば、第2のマニホールド24は、遠位メンバ20の少なくとも一部分を取り囲み及び/又は取り巻くことができる。本開示の1つの実施形態では、遠位メンバ20、第1のマニホールド22、および第2のマニホールド24が組み立てられるとき、遠位メンバ20の半径方向に伸びる少なくとも1つの通路38、第1のマニホールド22の半径方向に伸びる少なくとも1つの通路56、および第2のマニホールド24の半径方向に伸びる少なくとも1つの通路78は、半径方向に整列される。
【0041】
ここで
図6を参照する。本開示の第2の実施形態に従って、アブレーション電極アセンブリ110は、遠位メンバ20、第1のマニホールド22、および第2のマニホールド124を含むことができる。本開示の第2の実施形態に従って、アブレーション電極アセンブリ110の遠位メンバ20および第1のマニホールド22は、上述したアブレーション電極アセンブリ10の遠位メンバ20および第1のマニホールド22とほぼ同様とすることができる。
【0042】
本開示の第2の実施形態によるアブレーション電極アセンブリ110の第2のマニホールド124は、第2のマニホールド124が第1部分180および第2部分182を含むことを除き、上述したアブレーション電極アセンブリ10の第2のマニホールド24とほぼ同様とすることができる。第1部分180は、第2のマニホールド124の近位端に配置することができる。第1部分180は、外面174を有するほぼ環状のリング、内面(図示せず)、および半径方向に伸びる少なくとも1つの通路178(それは第2のマニホールド124の内面から第2ホールド124の外面174に伸びる)を含んでいる。第2のマニホールド124の第1部分180は、第1外径D
1を有する。第1外径D
1は、遠位メンバ20の遠位端部分26の外径より小さい。第2のマニホールド124の第1部分180は、遠位メンバ20の近位端部分28を取り囲み及び/又は取り巻くように構成される。第2部分182は、第2のマニホールド124の遠位端に配置することができる。第2部分182は、半径方向外側に伸びるフランジ(第2外径D
2を有する)を含んでいる。半径方向外側に伸び、第2のマニホールド124のセクション部分182を含むフランジは、遠位端または先端30の方向にアブレーション電極アセンブリ110の長手方向軸44に関して鋭角に折り曲げることができる。第2外径D
2は、第1外径D
1より大きい。第2外径D
2は、遠位メンバ20の遠位端部分26の外径とほぼ同じとすることができる。第2のマニホールド124の第2部分182は、遠位メンバ20の遠位端部分26と結合するように構成される。
【0043】
本開示の第2実施形態によるアブレーション電極アセンブリ110に従って、アブレーション電極アセンブリ110は、さらにフロー・メンバ184を含む。フロー・メンバ184は、近位端186および遠位端188を有するほぼ環状のリングを含んでいる。フロー・メンバ184の近位端186の少なくとも一部分は、遠位メンバ20の近位端部分28と結合できる。フロー・メンバ184の遠位端188の少なくとも一部分は、第2のマニホールド124を取り囲み及び/又は取り巻くことができ、さらに、フロー・メンバ184と第2のマニホールド124との間に円周潅注ポート190を画定することができる。本開示の実施形態に従って、円周潅注ポート190は、フロー・メンバ184の全円周にわたり連続とすることができる。
【0044】
次に
図7〜11を参照する。アブレーション電極アセンブリ210は、本開示の第3実施形態による遠位メンバ220を含むことができる。アブレーション電極アセンブリ210は、カテーテル・シャフト14と接続及び/又は結合して潅注カテーテル・アセンブリ212を形成することができる。遠位メンバ220は、カテーテル・シャフト14の遠位端に、またはその近傍に配置することができる。遠位メンバ220は、シャフト14の最も遠い遠位端(たとえば、先端)に配置することができる。遠位メンバ220は、遠位端230および近位端292を有する。
【0045】
遠位メンバ220は、本体294およびキャップ296を含んでいる。遠位メンバ200の本体294は、アブレーション・エネルギーを標的組織領域に伝えるために当業者に既知の任意の電気的および潜在的に熱的伝導材料から構成することができる。電気的伝導材料の例は、金、プラチナ、イリジウム、パラジウム、ステンレス・スチールおよび/またはこれらの組み合わせを含む。特に、プラチナとイリジウムの組み合わせは、種々の組み合わせで利用できる。本体294は、遠位部分298および近位部分300を有する。本体294の遠位部分298は、ほぼ円筒形とすることができる。本体294の遠位部分298は、非貫通孔302を画定している。非貫通孔302は、本体294の遠位部分298の遠位端304において開口しており、本体294の遠位部分298の近位端306において閉じている。本体294の遠位部分298は、軸方向に伸びる少なくとも1つの通路308(たとえば、流体分配溝)も画定している。軸方向に伸びる通路308は、本体294の遠位部分298のほぼ全長にわたって伸びることができる。軸方向に伸びる通路308は、本体294の遠位部分298の遠位端304まで伸びることができる。軸方向に伸びる通路308は、本体294の遠位部分298の遠位端304への潅注流体の流れを可能にする。本体294の遠位部分298は、軸方向に伸びる通路308から近くに潅注流体を向けるように構成される少なくとも1つの近位潅注ポート310を含むことができる。近位潅注ポート310は、本体294に対してほぼ軸方向に伸びることができる。本開示の1つの実施形態では、本体294の遠位部分298は、複数の近位潅注ポート310を含むことができる。
【0046】
本体294の近位部分300は、ほぼ円筒形状とすることができる。本体294の近位部分300は、本体294の遠位部分298の外径より小さい外径を有することができる。本体294の近位部分300の少なくとも一部分は、半径方向に伸びる複数のネジ山312を含むことができる。本体294の近位部分300は、遠位メンバ220をカテーテル・シャフト14と結合および/または接続するように構成することができる。本体294は、体内における潅注カテーテル・アセンブリ212の運動中に遠位メンバ220および/またはアブレーション電極アセンブリ210がカテーテル・シャフト14から離隔しないようにするために構成できる保持ワイヤ313を受け入れる少なくとも1つのポート314も含むことができる。本体294は、温度感知メカニズム(図示せず)を受け入れる少なくとも1つのポート315も含むことができる。本開示の1つの実施形態によれば、本体294は、温度感知メカニズムを受け入れる複数のポート315を含むこともできる。たとえば、かつ、限定することなく、本体294は、3つのポート315を含むことができる。温度感知メカニズムは、アブレーション電極アセンブリ210の測定および温度制御/調節のために構成することができる。この温度感知メカニズムは、たとえば、かつ、限定することなく、温度センサ、熱電対、および/またはサーミスタを含む当業者に既知の任意のメカニズムとすることができる。
【0047】
遠位メンバ200のキャップ296は、アブレーション・エネルギーを標的組織領域に伝えるために当業者に既知の任意の電気的および潜在的に熱的伝導材料から構成することができる。電気的伝導材料の例は、金、プラチナ、イリジウム、パラジウム、ステンレス・スチールおよび/またはこれらの組み合わせを含む。特に、プラチナとイリジウムの組み合わせは、種々の組み合わせで利用できる。キャップ296は、本体294の非貫通孔302とともに配置される第1部分316および本体294の外側に伸びる第2部分318を有する。非貫通孔302内に配置されるキャップ296の第1部分316は、ほぼ円筒形とすることができる。本開示の実施形態に従って、本体294の外側に伸び得るキャップ296の第2部分318は、部分的球状または半球状とすることができる。本体294の外側に伸びるキャップ296の第2部分318は、軸方向に伸びる通路308から遠くに潅注流体を向けるように構成される少なくとも1つの遠位潅注ポート320を含む。遠位潅注ポート320は、本体294に対してほぼ半径方向に伸びることができる。本開示の1つの実施形態では、キャップ296の第2部分318は、複数の遠位潅注ポート320を含むことができる。キャップ296は、温度感知メカニズム324を受け入れる少なくとも1つのポート322を含むことができる。
【0048】
本開示の3つの実施形態をある程度の具体性を持って上記のとおり記載したが、当業者であれば添付されたクレームで規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく開示された実施形態に対して種々の変更を加えることができる。すべての方向の参照(例えば、時計回りに、水平方向、垂直方向、上、下、下、上、右方向、左方向、右、左、下方向、上方向、下側、上側、および反時計回り)は、読者の本発明についての理解を助けるべく、識別目的で使用されているに過ぎず、特に本発明の位置、方向又は使用に関して制限を与えるものではない。結合に関する参照(例えば、取り付けられる、結合される、接続されるなど)は、広義に解釈されるべきであり、要素の接続部の中間部材や、要素間の相対運動の中間部材を包含している。このように、結合に関する参照は、必ずしも直接的に結合される2つの要素や互いに固定された2つの要素を必ずしも推論するものではない。なお、上記の説明に含まれるまたは添付図面に示されるすべての事項は例示にすぎず、限定するものとして解釈されるべきでないことが意図される。細部又は構造の変更は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の精神から逸脱することなく行うことができる。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
潅注アブレーション電極アセンブリであって、
遠位メンバであって、
外面、
内面、および
前記遠位メンバの前記内面から前記遠位メンバの前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む遠位メンバと、
第1のマニホールドであって、
外面、
内部キャビティ、および
前記内部キャビティから前記第1のマニホールドの前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む第1のマニホールドと、
第2のマニホールドであって、
外面
内面、および
前記第2のマニホールドの前記内面から前記第2のマニホールドの前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む第2のマニホールドと
を含む電極アセンブリ。
[項目2]
前記遠位メンバが電気伝導性材料から構成される、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目3]
温度センサが前記遠位メンバ内に配置される、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目4]
前記第1のマニホールドの少なくとも一部分が前記遠位メンバの少なくとも一部に対して内部に配置される、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目5]
前記第2のマニホールドの少なくとも一部分が前記遠位メンバの少なくとも一部に対して外部に配置される、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目6]
前記第1のマニホールドが低熱伝導性の断熱材である、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目7]
前記第2のマニホールドが低熱伝導性の断熱材である、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目8]
前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路、および前記遠位メンバの半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路が半径方向に整列される、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目9]
前記第2のマニホールドが半径方向に伸びる複数の通路を含み、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路のそれぞれが前記第2のマニホールドの前記内面から前記第2のマニホールドの前記外面に伸びる、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目10]
前記遠位メンバが半径方向に伸びる複数の通路を含み、前記遠位メンバの半径方向に伸びる前記通路のそれぞれが前記遠位メンバの前記内面から前記遠位メンバの前記外面に伸びる、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目11]
前記遠位メンバの半径方向に伸びる複数の前記通路の少なくとも1つの少なくとも一部分がコーティングを含み、前記コーティングが電気的非伝導性材料から構成される、項目10に記載の電極アセンブリ。
[項目12]
前記第1のマニホールドが半径方向に伸びる複数の通路を有し、前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれが、半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの第1端における前記内部キャビティから半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの第2端における前記第1のマニホールドの前記外面に伸びる、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目13]
前記第1のマニホールドが、軸方向に伸びる前記通路の第1端における前記内部キャビティから軸方向に伸びる前記通路の第2端における前記第1のマニホールドの遠位端に伸びる、軸方向に伸びる通路をさらに含む、項目12に記載の電極アセンブリ。
[項目14]
前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる複数の前記通路のそれぞれの前記第1端の少なくとも一部分および前記第1のマニホールドの軸方向に伸びる前記通路の前記第1端の少なくとも一部分が、前記電極アセンブリの長手方向軸沿いのほぼ同じ位置に配置される、項目13に記載の電極アセンブリ。
[項目15]
プレートが、前記第1のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路、前記第2のマニホールドの半径方向に伸びる前記通路、または前記遠位メンバの半径方向に伸びる前記通路の少なくとも1つの内部に取り付けられ、前記プレートが流体流を計測するための開口部を含む、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目16]
前記第2のマニホールドが、
第1外径を有するほぼ環状のリングを含む第1部分であって、半径方向に伸びる少なくとも1つの前記通路が前記第1部分に配置される第1部分と、
第2外径を有する、半径方向外側に伸びるフランジを含む第2部分であって、前記第2外径が前記第1外径より大きい第2部分と
を含む、項目1に記載の電極アセンブリ。
[項目17]
近位端および遠位端を有するほぼ環状のリングを含むフロー・メンバをさらに含み、前記フロー・メンバの前記近位端が前記遠位メンバと結合し、前記フロー・メンバの前記遠位端が前記フロー・メンバと前記第2のマニホールドとの間に円周潅注ポートを画定する、項目16に記載の電極アセンブリ。
[項目18]
潅注カテーテル・アセンブリであって、
流体内腔を有するカテーテル・シャフトを含むカテーテルと、
絶縁潅注電極アセンブリと
を含み、前記絶縁潅注電極アセンブリは、
遠位端を有する遠位メンバであって、
外面
内面、および
前記遠位メンバの前記内面から前記遠位メンバの前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む遠位メンバと、
第1のマニホールドであって、
外面
内部キャビティ、および
前記内部キャビティから前記第1のマニホールドの前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む第1のマニホールドと、
第2のマニホールドであって、
外面
内面、および
前記第2のマニホールドの前記内面から前記第2のマニホールド前記外面に伸びる、半径方向に伸びる少なくとも1つの通路
を含む第2のマニホールドと
を含む、潅注カテーテル・アセンブリ。
[項目19]
潅注アブレーション電極アセンブリであって、
遠位端および近位端を有する遠位メンバを含み、前記遠位メンバは、
遠位部分および近位部分を有する本体であって、前記遠位部分が前記近位部分より大きい外径を有し、前記遠位部分が孔を画定し、かつ、ほぼ軸方向に伸びる少なくとも1つのポートを画定する本体と、
前記孔内に配置される第1部分および前記本体の外側に伸びる第2部分を有するキャップであって、前記キャップの前記第2部分が半径方向に伸びる少なくとも1つのポートを含むキャップと
を含む、電極アセンブリ。
[項目20]
前記遠位メンバが、温度センサを受け入れるように構成される、軸方向に伸びる少なくとも1つのポートを含む、項目19に記載の電極アセンブリ。