(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
暫定的な顆部であって、関節接合の関係において基端側脛骨と係合可能な大きさ及び形状とされた暫定的な関節表面と、末端側大腿骨と係合可能な大きさ及び形状とされた反対側の暫定的な骨接触表面とを区画形成する、暫定的な顆部と、
二つの異なる大腿骨補綴具形状を同時に視覚的に表すための表示手段と、を具備し、
前記暫定的な大腿骨要素は、さらに、前記暫定的な関節表面と前記暫定的な骨接触表面とをつなぐ暫定的な周囲壁を具備し、前記表示手段は、第一大腿骨補綴具形状を視覚的に表すための少なくとも一つの第一視覚表示手段と、第二大腿骨補綴具形状を視覚的に表すための少なくとも一つの第二視覚表示手段と、を具備し、前記第二大腿骨補綴具形状は、前記第一大腿骨補綴具形状と異なる、暫定的な大腿骨要素。
【発明を実施するための形態】
【0015】
対応する参照符号は、幾つかの図面を通して対応する部材を示している。ここに提示された例は、本開示の例示的な実施形態を例示しており、このような例は、どのような意味においても本開示の範囲を制限するように構成されるものではない。
【0016】
本開示は、一実施形態において、補綴膝関節のための大腿骨補綴具の大きさを決定するための大腿骨補綴装置を提供し、本大腿骨補綴装置は、二つの異なる大腿骨補綴具形状を同時に視覚的に表すための表示手段を含有する暫定的な大腿骨要素を含有している。
図7は、補綴膝関節を例示しており、この膝関節は、基端側脛骨Tと、末端側大腿骨Fとを含有している。以下の記述において、「基端側」は、概して患者の心臓へ向かう方向を示し、「末端側」は、基端側の反対、すなわち、患者の心臓から離れる方向を示す。ここで使用されるように、「前側」は、大体において患者の正面へ向かう方向を示し、「後側」は、前側の反対、すなわち、患者の背面へ向かう方向を示す。さらに、ここで使用されるように、「内方向」は、大体において患者の中央へ向かう方向を示し、「外方向」は、内方向の反対、すなわち、患者の側面へ向かう方向を示す。
【0017】
本開示で開示された実施形態は、暫定的な大腿骨要素を含有している。例えば、暫定的な大腿骨要素20Aは、例示的な第一実施形態により
図1から
図6に図示されており、暫定的な大腿骨要素20Bは、例示的な第二実施形態により
図8から
図10に図示されており、暫定的な大腿骨要素20Cは、例示的な第三実施形態により
図11及び
図12に図示されている。
図1から
図6及び
図8から
図12において、暫定的な大腿骨要素のための参照番号は、例示的な実施形態(すなわち、暫定的な大腿骨要素20A、20B、及び、20Cはそれぞれ、第一、第二、及び第三の例示的な実施形態に対応する)を区別するために異なるアルファベットを有する同じ参照番号を利用する。このように、この開示のために、AからCによって続けられる参照番号は、それぞれ、例示的な第一から第三の実施形態の間の同じ特徴に対応する。
【0018】
第一の例示的な実施形態は、
図1から
図6に例示されたように、概して、それぞれが前側フランジ部26Aと後側部28Aとの間に延在する暫定的な骨接触表面22A及び反対側の暫定的な関節表面24Aを含有する暫定的な大腿骨要素20Aを含有する。暫定的な骨接触表面22Aは、
図5に図示された末端側大腿骨Fの切除された末端側大腿骨表面160のような切除された末端側大腿骨表面に関して暫定的な大腿骨要素20Aを位置決めして設置するようになっている。暫定的な大腿骨要素20Aは、さらに、第一顆部30A及び第二顆部32Aを、顆部30A、32Aの間に顆間溝が形成された状態で、含有する。暫定的な関節表面24Aは、概して、暫定的な骨接触表面22Aの反対側に配置され、前側フランジ部26Aの外側表面と共に、第一顆部30A及び第二顆部32Aの外側表面を具備する。第一顆部30A及び第二顆部32Aは、それぞれ、後側顆部分38Aと末端側顆部分40Aとを含有する。暫定的な大腿骨要素20Aは、さらに、膝蓋大腿フランジ部34Aを含有する。暫定的な大腿骨要素20Aは、さらに、後側部28Aに形成された大腿部カム部42Aを含有する。大腿部カム部42Aは、第一顆部30Aと第二顆部32Aとをつないでいる。
【0019】
暫定的な大腿骨要素20Aのような後側安定化大腿骨要素において、カム部42Aは、幾つかの予め定められた限界内に動作を案内又は制限するために、
図7に図示された脛骨当接要素182のような脛骨要素に形成された突起(図示せず)と協働する。後側安定化補綴具は、後側十字靭帯(PCL)が断裂した又はそうでなく損傷した場合、又は、PCLが手術中に切除された場合に適切なものである。
【0020】
図1から
図3、
図5、
図6、及び
図8から
図12の例示的な実施形態において、例えば、十字形保持補綴具を形成するために協働する大腿骨要素のような本開示による他の大腿骨要素が利用されても良いことが意図されるが、暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cは、後側安定化大腿骨要素である。暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cは、さらに、多様な異なる膝生理機能に適応する多様な形状及び大きさにおいて利用可能とされるかもしれない。
【0021】
図3を参照すると、暫定的な大腿骨要素20Aの暫定的な骨接触表面22Aは、末端側大腿骨の、切除がなされた関節表面と、例えば、
図5に図示された末端側大腿骨Fの切除がなされた末端側大腿骨表面160と適合するようになっており、前側面44A、前側面取り面46A、末端側面48A、後側面取り面50A、及び後側面52Aを含有している。前側面44A、前側面取り面46A、末端側面48A、後側面取り面50A、及び後側面52Aは、大腿骨補綴要素の埋設を可能とするために、
図5に図示した末端側大腿骨Fのような大腿骨の末端側端部に形成された切除面に対応し、すなわち、
図5に図示されたような切除された末端側大腿骨表面160を形成するために末端側大腿骨Fに形成された前側切除面164、前側面取り切除面166、末端側切除面168、後側面取り切除面170、及び、後側切除面172に対応する。
【0022】
図7は、本開示の例示的な実施形態による第一大腿骨補綴具120及び第二大腿骨補綴具140を例示する。第一大腿骨補綴具120は、概して、それぞれ第一前側フランジ部123と第一後側部125との間に延在する第一骨接触表面122及び反対側の第一関節表面124を含有する。第一骨接触表面122は、骨接合剤及び多孔性骨成長材料の少なくとも一方のようなものによって、第一大腿骨補綴具120を大腿骨Fの末端側部分に固定するようになっている。第一大腿骨補綴具120は、さらに、それぞれが第一後側顆部分127と第一末端側顆部分128とを含有する一対の第一顆部126、すなわち、内方向顆部及び外方向顆部を含有する。第一関節表面124は、概して、第一骨接触表面122の反対側に配置され、第一前側フランジ部123の外側表面と共に、第一顆部126の外側表面を具備する。第一大腿骨補綴具120は、さらに、第一骨接触表面122と第一関節表面124とをつなぐ第一周囲壁132を有する。第一周囲壁132は、第一形状134を区画形成する。
【0023】
第二大腿骨補綴具140が
図7に破線で例示されており、この破線は第一大腿骨補綴具120の第一形状134と異なる第二形状154を有する第二大腿骨補綴具を表示する。一実施形態において、
図7に例示されたように、第二大腿骨補綴具140の第二形状154は、幾何学的に似ているが、第一大腿骨補綴具120の第一形状134より小さい。第一大腿骨補綴具120と類似の第二大腿骨補綴具140は、概して、それぞれが第二前側フランジ部143と第二後側部145との間に延在する第二骨接触表面142及び反対側の第二関節表面144を含有する。第二骨接触表面142は、骨接合剤及び多孔性骨成長材料の少なくとも一方のようなものによって、第二大腿骨補綴具140を大腿骨Fの末端側部分に固定するようになっている。第二大腿骨補綴具140は、さらに、それぞれが第二後側顆部分147と第二末端側顆部分148とを有する一対の第二顆部146、すなわち、内方向顆部及び外方向顆部を有する。第二関節表面144は、概して、第二骨接触表面142の反対側に配置され、第二前側フランジ部143の外側表面と共に、第二顆部146の外側表面を具備する。第二大腿骨補綴具140は、さらに、第二骨接触表面142と第二関節表面144とをつなぐ第二周囲壁152を含有する。第二周囲壁152は、第二形状154を区画形成する。
図7に例示された実施形態において、第二大腿骨補綴具140と第一大腿骨補綴具120との間の唯一の違いは、第二形状154が第一大腿骨補綴具120の第一形状134よりもM/L寸法において小さいことである。例えば、第一大腿骨補綴具120の第一形状134の前側面(例えば、
図3の44A)のM/L寸法は、第二大腿骨補綴具140の第二形状154の前側面のM/L寸法よりも約3.70から4.57mm大きいかもしれない。第一大腿骨補綴具120の第一形状134の前側面取り面(例えば、
図3の46A)のM/L寸法は、第二大腿骨補綴具140の第二形状154の前側面取り面のM/L寸法よりも約4.19から5.76mm大きいかもしれない。第一大腿骨補綴具120の第一形状134の末端側面(例えば、
図3の48A)のM/L寸法は、第二大腿骨補綴具140の第二形状154の末端側面のM/L寸法よりも約3.97から5.71mm大きいかもしれない。第一大腿骨補綴具120の第一形状134の後側面取り面(例えば、
図3の50A)のM/L寸法は、第二大腿骨補綴具140の第二形状154の後側面取り面のM/L寸法よりも約4.01から6.00mm大きいかもしれない。第一大腿骨補綴具120の第一形状134の後側面(例えば、
図3の52A)のM/L寸法は、第二大腿骨補綴具140の第二形状154の後側面のM/L寸法よりも約4.00から6.00mm大きいかもしれない。第一形状134を区画形成する第一大腿骨補綴具120は、標準大腿骨補綴具とすることができ、第一形状134よりも小さなM/L寸法を有する第二形状154を区画形成する第二大腿骨補綴具140は、名称「末端側大腿骨膝補綴装置」の2007年11月8日に公開され、開示全体が参照により本願に明白に組み込まれる米国特許出願公開第2007/0260323号に開示された大腿骨補綴具による狭小大腿骨補綴具とすることができる。
【0024】
本開示の第二大腿骨補綴具140及び第一大腿骨補綴具120は、任意の拒絶反応を起こさないセラミック又は金属から構成されても良く、この金属は、限定されることなく、例えば、チタン、チタン合金、コバルトクロム、コバルトクロムモリブデン、多孔質タンタル、又は、これらの材料の組み合わせを含有する。第一大腿骨補綴具120及び第二大腿骨補綴具140の非関節部の幾つか又は全ては、骨の代わりとして、及び、細胞及び組織の受容材料として役立つ高多孔性補綴用材料を含有しても良い。高多孔性補綴用材料は、低くても55%、65%、又は、75%、高ければ80%、85%、又は、90%の多孔度を有しても良い。このような材料の例は、インディアナ州ワルソーのジンマー社(Zimmer, Inc.)から一般的に入手可能なトラベキュラーメタル(Trabecular Metal(登録商標))技術を使用して製造される。トラベキュラーメタルは、ジンマー社の登録商標である。このような材料は、網状ガラス質炭素発泡基質から形成されても良く、この基質は、参照により開示全体が本願に明白に組み込まれるカプラン(Kaplan)の米国特許第5282861号に詳細に開示された方法の化学蒸着(CVD)処理によって、タンタルのような拒絶反応を起こさない金属で含浸及び被覆される。タンタルに加えて、ニオブ、又は、タンタル及びニオブの互いの又は他の金属との合金もまた、使用されても良い。
【0025】
一般的に、多孔質タンタル構造は、それらの間に解放空間を区画形成する多数の間膜を含有し、各間膜は、概して、例えば、タンタルのような薄い金属フィルムによって覆われた炭素心材を含有する。間膜の間の解放空間は、多孔質タンタル構造を通して骨の網状組織の成長が抑制されないように、行き止まりのない母質の連続通路を形成する。多孔質タンタルは、その中に、75%、85%、又は、それ以上に匹敵する空間を含有するかもしれない。こうして、多孔質タンタルは、軽量で強い多孔質構造であり、これは、実質的に構造において均一で整合的であり、生まれながらの骨の網状組織の構造に非常に類似し、それにより、骨の網状組織が第二大腿骨補綴具140及び第一大腿骨補綴具120の患者の骨への固定をもたらすためにその中に成長するかもしれない母質を提供する。
【0026】
多孔質タンタル構造は、特定の利用のための構造を選択的に仕上げるために、様々な寸法とされても良い。特に、上記組み込まれた米国特許第5282861号に開示されているように、多孔質タンタルは、実質的に、任意の所望の多孔度及び孔の大きさに製造されても良く、こうして、骨の成長及び石灰化のための改良された母質を提供するために、周りの生まれながらの骨と適合することができる。
【0027】
図7を参照すると、第一及び第二大腿骨補綴具120、140の関節表面124、144は、脛骨当接要素182の当接関節表面184に支えられる。脛骨当接要素182は脛骨基板180に設置され、脛骨基板180は基端側脛骨Tの切除された基端側脛骨表面179に設置される。
【0028】
図7の例示的な実施形態において、第一大腿骨補綴具120及び第二大腿骨補綴具140は、双顆大腿骨補綴具、すなわち、内方向顆部及び外方向顆部を有する大腿骨補綴具として、例示されているが、単一顆膝関節症のための単一顆大腿骨補綴具のような他の大腿骨補綴具が、本開示により利用されても良いことが意図されている。単一顆大腿骨補綴具は、末端側及び後側顆部分を有する単一顆部を含有し、末端側大腿骨の内方向及び外方向の区部のいずれかの代わりとなるかもしれない。
図1から
図3、
図5、
図6、及び、
図8から
図10を参照すると、暫定的な大腿骨要素20A、20Bは、さらに、双顆の暫定的な大腿骨要素、すなわち、第一顆部及び第二顆部を有する暫定的な大腿骨要素として例示されているが、単一顆膝関節症のための単一顆の暫定的な大腿骨要素のような他の暫定的な大腿骨要素が、本開示により利用されても良いことが意図されている。例えば、第一大腿骨補綴具120、140及び暫定的な大腿骨要素20A、20Bは、開示全体が参照により本願に明白に組み込まれるジンマー社(Zimmer, Inc.)によって2004年、2005年、2009年に発行された著作権のある小冊子「ジンマーの単一区部高可撓性膝の骨髄内選択式挿入ブロック及び骨髄外最小切開外科技術(Zimmer(登録商標) Unicompartmental High Flex Knee, Intramedullary, Spacer Block Option and Extramedullary Minimally Invasive Surgical Techniques)」に開示された単一顆膝装置による単一顆膝装置の一部とすることができる。
【0029】
図1から
図3、
図5、
図6、及び、
図8から
図12の例示的な実施形態において、暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cのそれぞれは、本開示の大腿骨補綴装置を形成するための第一大腿骨補綴具120及び第二大腿骨補綴具140と共に使用されることができる。
【0030】
図1から3を参照すると、暫定的な大腿骨要素20Aは、暫定的な関節表面24Aと暫定的な骨接触表面22Aとをつなぐ暫定的な周囲壁53Aを含有している。暫定的な周囲壁53Aは、複数の視覚表示部を含有する。例えば、暫定的な周囲壁53Aは、暫定的な周囲壁53Aに沿って交互に離間する第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aを含有している。第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aは、二つの異なる大腿骨補綴具形状を同時に視覚的に表すための表示手段を提供する。暫定的な大腿骨要素20Aの第一視覚表示部54Aは、突出部として形成され、暫定的な周囲壁53Aに沿って離間する外側周囲壁56Aを含有する。暫定的な大腿骨要素20Aの第二視覚表示部58Aは、暫定的な周囲壁53Aに沿って離間する切抜部又は切欠部として形成され、第一視覚表示部54Aの間に配置される。各切欠部は、表示壁、すなわち、切欠内側壁62Aを含有する。第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aは、暫定的な周囲壁53Aに沿って互いに離間され、周囲壁53Aの各部分である。複数の第一視覚表示部54Aは、大腿骨補綴具の比較的大きな又は標準の形状を視覚的に表すために協働する。例えば、第一視覚表示部54Aは、第一大腿骨補綴具120(
図7)の第一形状134を視覚的に表すために協働する。複数の第二視覚表示部58Aは、第一大腿骨補綴具120(
図7)の第一形状134よりもM/L寸法において小さな大腿骨補綴具の形状を視覚的に表すために協働する。例えば、第二視覚表示部58Aは、第二大腿骨補綴具140(
図7)の第二形状154を視覚的に表すために協働する。このように、暫定的な大腿骨要素20Aは、大腿骨補綴具の比較的大きな形状を表すための基準の大きさとされ、すなわち、第一視覚表示部54Aの外側周囲壁56Aは、比較的大きな形状を視覚的に表すために協働し、第二視覚表示部58Aの切欠内側壁62Aは、比較的小さな形状を視覚的に表すために協働する。
【0031】
一実施形態において、一つの第二視覚表示部58A、例えば、切欠内側壁62Aを含有する一つの切欠部は、各面に配置されることができ、すなわち、一つの切欠部は、前側面44A、前側面取り面46A、末端側面48A、後側面取り面50A、及び、後側面52Aのそれぞれに配置される。もう一つの実施形態において、一つの第二視覚表示部58Aは、各面、すなわち、前側面44A、前側面取り面46A、末端側面48A、後側面取り面50A、及び、後側面52Aの内方向及び外方向の各周囲部に配置されることができる。もう一つの実施形態において、
図1から
図3に例示されたように、二つの第二視覚表示部58A、すなわち、切欠内側壁62Aを含有する二つの切欠部が、前側面44Aの内方向及び外方向の各周囲部に配置されることができ、一つの第二視覚表示部58Aが、前側面取り面46A、末端側面48A、後側面取り面50A、及び、後側面52Aのそれぞれの内方向及び外方向の各周囲部に配置されることができる。幾つかの実施形態において、第二視覚表示部58Aは、各面の中央とされることができる。第二視覚表示部58Aは、暫定的な周囲壁53Aに沿って配置され、それにより、各切欠内側壁62Aの間の形状は、効果的に補間されることができる。このように、第二視覚表示部58Aは、第一大腿骨補綴具120(
図7)の第一形状134よりもM/L寸法において小さな大腿骨補綴具の形状を視覚的に表すために協働する。
【0032】
もう一つの実施形態において、
図8から
図10を参照すると、暫定的な大腿骨要素20Bが、暫定的な関節表面24Bと暫定的な骨接触表面22Bとをつなぐ暫定的な周囲壁53Bを含有している。暫定的な周囲壁53Bは、複数の視覚表示部を含有する。例えば、暫定的な周囲壁53Bは、暫定的な周囲壁53Bに沿って交互に離間する第一視覚表示部54B及び第二視覚表示部66Bを含有している。この実施形態において、第一視覚表示部54Bは、切欠部として形成され、暫定的な周囲壁53Bに沿って離間され且つ第二視覚表示部66Bの間に配置される内側周囲壁62Bを含有する。第二視覚表示部66Bは、暫定的な周囲壁53Bに沿って離間する突出部として形成され、第一視覚表示部54Bの間に配置される。各突出部は、表示壁、すなわち、突出外側壁70Bを含有する。第一視覚表示部54B及び第二視覚表示部66Bは、それぞれ暫定的な周囲壁53Bに沿って離間し、周囲壁53Bの各部分である。複数の第一視覚表示部54Bは、大腿骨補綴具の比較的小さな又は狭い形状を視覚的に表すために協働する。例えば、第一視覚表示部54Bは、第二大腿骨補綴具140(
図7)の第二形状154を視覚的に表すために協働する。複数の第二視覚表示部66Bは、大腿骨補綴具の比較的大きな又は標準の形状を視覚的に表すために協働する。例えば、第二視覚表示部66Bは、第一大腿骨補綴具120(
図7)の第一形状134を視覚的に表すために協働する。このように、暫定的な大腿骨要素20Bは、大腿骨補綴具の比較的小さな形状を表すための基準の大きさとされ、すなわち、第一視覚表示部54Bの内側周囲壁62Bは、比較的小さな形状を視覚的に表すために協働し、第二視覚表示部66Bの突出外側壁70Bは、比較的大きな形状を視覚的に表すために協働する。
図1から
図3、
図6、及び、
図8から
図10に例示された両方の例示的な実施形態において、視覚表示部は、突出部及び切欠部の各交互配置を含有する。
【0033】
一実施形態において、一つの第二視覚表示部66B、例えば、突出外側壁70Bを含有する一つの突出部が、各面に配置されることができ、すなわち、一つの突出部が、前側面44B、前側面取り面46B、末端側面48B、後側面取り面50B、及び、後側面52Bのそれぞれに配置される。もう一つの実施形態において、一つの第二視覚表示部66Bが、各面、すなわち、前側面44B、前側面取り面46B、末端側面48B、後側面取り面50B、及び、後側面52Bの内方向及び外方向の各周囲部に配置されることができる。もう一つの実施形態において、
図8及び9に例示されたように、四つの第二視覚表示部66B、すなわち、突出外側壁70Bを含有する四つの突出部が、前側面44Bの暫定的な周囲壁53Bに沿って配置されることができる。幾つかの実施形態において、第二視覚表示部66Bは、各面の中央とされることができる。第二視覚表示部66Bは、暫定的な周囲壁53Bに沿って配置され、それにより、各突出外側壁70Bの間の形状は、効果的に補間されることができる。このように、第二視覚表示部66Bは、第二大腿骨補綴具140(
図7)の第二形状154よりM/L寸法において大きな大腿骨補綴具の形状を視覚的に表すために協働する。
【0034】
図8、
図9、
図11、及び、
図12を参照すると、暫定的な大腿骨要素20B、20Cは、左膝配置のための左側の暫定的な大腿骨要素に関して図示されている一方で、本開示が右膝配置のための右側の暫定的な大腿骨要素に等しく適用可能であることは、理解されるであろう。
【0035】
図1から
図12を参照して、基端側脛骨T(
図7)及び末端側大腿骨F(
図7)を含有する補綴膝関節のための大腿骨補綴具の大きさを決定するための本開示の大腿骨補綴装置の使用について述べる。
図1、
図7、
図8、及び、
図11を参照すると、外科医のような使用者は、本開示による大腿骨補綴装置、すなわち、暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cの一つと、第一大腿骨補綴具120と、第二大腿骨補綴具140とを入手する。次に、
図5を参照して、外科医は、切除がなされた末端側大腿骨表面160に、例えば暫定的な大腿骨要素20Aの暫定的な骨接触表面22Aを設置することができる。末端側大腿骨Fに設置された暫定的な大腿骨要素20A又は暫定的な大腿骨要素20B、20Cによって、外科医は、第一大腿骨補綴具120(
図7)の第一形状134を視覚的に表すために第一視覚表示部54Aを、同時に、第二大腿骨補綴具140(
図7)の第二形状154を視覚的に表すために第二視覚表示部58Aを使用することができる。外科医は、切除がなされた末端側大腿骨表面160(
図5)の周囲部162(
図5)、すなわち、前側切除面164、前側面取り切除面166、末端側切除面168、後側面取り切除面170、及び、後側切除面172のそれぞれの周囲部と最適に整列することを視覚的に確認するために、第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aを同時に使用することができる。一実施形態において、外科医は、末端側大腿骨Fに対して暫定的な大腿骨要素20Aを視覚的に横向けにするために、第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aを使用することができる。例えば、
図5を参照して、もし、末端側大腿骨Fが左膝であるならば、外科医は、暫定的な大腿骨要素20Aの前側左外方向部85Aを末端側大腿骨Fの前側外方向縁部173に照合する。このように、外科医は、暫定的な大腿骨要素20Aの前側左外方向部85Aの第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aのいずれが、末端側大腿骨Fの前側外方向縁部173に、より整列するかに基づき、標準的な大腿骨補綴具又は狭小の大腿骨補綴具が、膝関節に埋設されるべきかを決定することができる。外科医は、次いで、暫定的な大腿骨要素20Aの第一視覚表示部54A及び第二視覚表示部58Aに基づき膝関節への埋設のための第一大腿骨補綴具120及び第二大腿骨補綴具140の一方を選択することができる。
【0036】
図5を参照すると、もう一つの実施形態において、暫定的な大腿骨要素20Aは、両用の暫定的な大腿骨要素であることができるために、以下により詳細に述べられるように、もし、末端側大腿骨Fが右膝であるならば、外科医は、右側の末端側大腿骨Fに対して暫定的な大腿骨要素20Aを視覚的に横向けにするために、暫定的な大腿骨要素20Aの前側右外方向部86Aを末端側大腿骨Fの前側外方向縁部175に照合することができる。
【0037】
もう一つの実施形態において、本開示は、二つの溝部と二つの溝部の間の中央隆起部とを有する膝蓋大腿フランジ部を含有する暫定的な大腿骨要素を提供する。従って、本開示の暫定的な大腿骨要素は、右膝及び左膝の両方の切除のなされた末端側大腿骨表面に設置されることができる。
図1から
図6の例示的な実施形態において、暫定的な大腿骨要素20Aは、双顆の暫定的な大腿骨要素、すなわち、第一顆部及び第二顆部を有する暫定的な大腿骨要素として例示されているが、膝蓋大腿関節装置のための膝蓋大腿フランジ部大腿骨要素のような他の暫定的な大腿骨要素が、本開示により利用されても良いことが意図されている。例えば、暫定的な大腿骨要素20Aは、開示全体が参照により本明細書に明白に組み込まれる、ジンマー社(Zimmer, Inc)によって2008年、2009年に発行された著作権のある小冊子「ジンマーの性別解明膝蓋大腿関節(PEJ)装置の外科技術(Zimmer(登録商標) Gender Solutions Patello-Femoral Joint (PFJ) System, Surgical Techniques)」に開示された膝蓋大腿関節装置による膝蓋大腿関節装置の一部とすることができる。
【0038】
図2及び
図4を参照すると、暫定的な大腿骨要素20Aの膝蓋大腿フランジ部34Aは、概して、非関節表面又は骨接触表面72Aと、反対側の関節表面74Aとを含有している。
図4を参照すると、一実施形態において、骨接触表面72Aは平坦である。骨接触表面72Aは、
図5に図示された末端側大腿骨Fのような大腿骨の末端側部分へ膝蓋大腿フランジ部34Aを固定するようになっている。膝蓋大腿フランジ部34Aの関節表面74Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aに形成された第一溝部76Aと、膝蓋大腿フランジ部34Aに形成された第二溝部78Aと、第一溝部76Aと第二溝部78Aとの間に配置された持ち上がり中央線部又は中央隆起部80Aとを含有している。膝蓋大腿フランジ部34Aは、さらに、膝蓋大腿フランジ部34Aの内方向及び外方向の各周囲部に沿って延在する第一前側フランジ部82A及び第二前側フランジ部84Aを含有している。
図4を参照すると、第一前側フランジ部82A及び第二前側フランジ部84Aは、それぞれ、前側フランジ厚さを有し、中央隆起部80Aは中央隆起厚さを有している。一実施形態において、第一前側フランジ部82A及び第二前側フランジ部84Aの前側フランジ厚さは、中央隆起部80Aの中央隆起厚さより大きい。第一溝部76A及び第二溝部78Aは、それぞれ、第一前側フランジ部82Aと第二前側フランジ部84Aとの間に配置される。一実施形態において、膝蓋大腿フランジ部34Aは、対称矢状平面(sagittal plane)を有し、膝蓋大腿フランジ部34Aの中央隆起部80Aは、この対称矢状平面に沿って配置されている。
【0039】
この開示の目的のために、膝蓋大腿フランジ部34Aは、末端側大腿骨に適合する大きさのフランジ部として区画形成され、通常の動作範囲に渡る膝関節の通常の関節接合中に膝関節の膝蓋と関節接合する。例えば、膝蓋大腿フランジ部34Aの関節表面74Aは、通常の動作範囲に渡る膝関節の通常の関節接合中に、生まれながらの又は補綴の膝蓋と関節接合する大きさ及び形状とされる。第一溝部76A及び第二溝部78Aは、それぞれ、通常の動作範囲に渡る膝関節の通常の関節接合中に、生まれながらの又は補綴の膝蓋を受け入れるための溝部を提供する大きさ及び形状とされた膝蓋大腿フランジ部34Aの溝部又は膝蓋大腿溝として区画形成される。
【0040】
一実施形態において、
図4に図示されたように、膝蓋大腿フランジ部34Aは、第一溝部76A、第二溝部78A、及び、第一溝部76Aと第二溝部78Aとの間に配置された中央隆起部80Aを形成するために、右側大腿骨要素の右外方向部86A及び左側大腿骨要素の左外方向部85Aを概念的に併合(merge)することによって形成される。
図4を参照すると、破線は、左側大腿骨要素の内方向部87Aと、右側大腿骨要素88Aの内方向部88Aとを例示している。第一溝部76Aは、中央隆起部80Aと第一前側フランジ部82Aとの間において膝蓋大腿フランジ部34Aに形成され、第二溝部78Aは、第二前側フランジ部84Aと中央隆起部80Aとの間において膝蓋大腿フランジ部34Aに形成される。
【0041】
図2及び
図4を参照して、膝蓋大腿フランジ補綴具の適当な大きさを決定するための膝関節の試験中における膝蓋大腿フランジ部34Aの使用について述べる。膝蓋大腿フランジ部34Aが切除のなされた末端側大腿骨表面160(
図5)の前側切除面164(
図5)に隣接して適当に設置されると、外科医は、膝関節の動作範囲試験を実施し、膝蓋大腿フランジ部34Aへの膝蓋の関節接合を追跡する。中央隆起部80は、膝蓋が内方向に外れるときを示すために、触覚反応を外科医に提供する。このように、左膝関節の左側末端側大腿骨と共に膝蓋大腿フランジ部34Aを使用するときに、左外方向部85Aの第一前側フランジ部82Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの外方向形状を再現し、中央隆起部80Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの内方向形状を再現する。このように、外科医は、動作範囲試験に渡って膝蓋を追跡して、膝蓋が内方向に外れるとき、すなわち、膝蓋が中央隆起部80Aを乗り越えて第一溝部76Aから外れるときの反応を受け取ることができる。この実施形態において、第二前側フランジ部84Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの内方向形状を再現する。
【0042】
膝蓋大腿フランジ部34Aは、さらに、右膝関節の右側末端側大腿骨上で使用されることができる。例えば、右膝関節の右側末端側大腿骨に隣接して設置された膝蓋大腿フランジ部34Aにおいて、右外方向部86Aの第二前側フランジ部84Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの外方向形状を再現し、中央隆起部80Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの内方向形状を再現する。このように、外科医は、動作範囲試験に渡って膝蓋を追跡して、膝蓋が内方向に外れるとき、すなわち、膝蓋が中央隆起部80Aを乗り越えて第二溝部78Aから外れるときの反応を受け取ることができる。この実施形態において、第一前側フランジ部82Aは、膝蓋大腿フランジ部34Aの内方向形状を再現する。
【0043】
本開示の膝蓋大腿フランジ部34Aは、末端側大腿骨の膝蓋大腿区部だけが補綴具を受け入れる患者の膝置換を提供するように形成された膝蓋大腿装置と共に使用されても良い。もう一つの実施形態において、本開示の膝蓋大腿フランジ部34Aは、膝関節症処置の全体において使用されるために、
図1から
図6に例示されたような暫定的な大腿骨要素20Aと共に使用されることができる。このような実施形態において、暫定的な大腿骨要素は、右及び左膝関節の両方の末端側大腿骨上に設置されることができ、より詳細に上述されたように、第一大腿骨補綴具の第一形状を視覚的に表すための暫定的な周囲壁53Aに沿って離間する第一視覚表示部54Aと、第二大腿骨補綴具の第二形状を視覚的に表すための暫定的な周囲壁53Aに沿って離間する第二視覚表示部58Aとを含有するように設けられる。
【0044】
図8から
図12を参照すると、暫定的な大腿骨要素20B、20Cのそれぞれは、一つの溝部36B、36Cを有する膝蓋大腿フランジ部34B、34Cを含有している。選択的な実施形態において、暫定的な大腿骨要素20B、20Cは、それぞれ、
図1から
図6の実施形態の膝蓋大腿フランジ部34Aに関して上述されたような二つの溝部を有する膝蓋大腿フランジ部34B、34Cを含有する。このような実施形態において、暫定的な大腿骨要素20B、20Cは、それぞれ、右及び左膝関節の両方における右側及び左側末端側大腿骨の両方の上で使用されることができる。
【0045】
図6、
図8、及び、
図11を参照すると、本開示の暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cは、膝埋設の補綴大腿骨要素を受け入れるための末端側大腿骨を準備するための大腿部切除案内として使用されることもでき、この補綴大腿骨要素は、中央箱部を含有する後側安定化補綴具を具備する。特に、暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cは、後側安定化補綴大腿骨要素の箱状突出部を収容するために末端側大腿骨F(
図5及び7)から骨を除去するために使用されるかもしれない。一実施形態において、箱状突出部は、内方向及び外方向の側壁を含有することができる。幾つかの実施形態において、箱状突出部は、前側の側壁も含有することができる。
【0046】
図6及び
図9を参照すると、暫定的な大腿骨要素20A、20Bは、それぞれに、案内細長穴90A、90Bと、一対の側壁96A、96Bを有する開口部94A、94Bとを含有する。
図6及び
図11を参照すると、暫定的な大腿骨要素20A、20Cは、それぞれ、大腿部埋設の大腿部突起部材(lug)又は大腿部くぎ部材(peg)のための穴部を準備するために使用される大きさの穴部92Aを含有する。穴部92Aは、さらに、暫定的な大腿骨要素20A、20Cを患者の末端側大腿骨(
図5及び
図7)へ固定するための骨ネジ及びピンの少なくとも一方を受け入れるための大きさとすることができる。一実施形態において、暫定的な大腿骨要素20Bも、穴部92A、92Cと同様な穴部を含有しても良い。切除がなされた末端側大腿骨表面上に設置される暫定的な大腿骨要素20A、20Bによって、膝関節は、完全動作範囲試験を通して関節接合されることができる。本開示の暫定的な大腿骨要素20A、20B、20Cは、名称「大腿部切除案内部材」の2010年7月27日に出願され、開示全体が参照により本願に明白に組み込まれる米国特許出願第12/844495号に開示された大腿部切除案内部材による大腿部切除案内部材として使用されても良い。
【0047】
一実施形態において、
図11及び
図12を参照すると、暫定的な大腿骨要素20Cは、各側壁96Cに形成された受入細長穴98Cとキー溝又は軌道100とを含有しても良い。このような実施形態において、モジュール式組み込み要素102Cが、側壁96Cの間の開口部94Cにおいて暫定的な大腿骨要素20Cに取り外し可能に取り付けられても良い。組み付けられるときに、外科医は、患者の隣接する膝蓋及び脛骨に対して暫定的な大腿骨要素20Cの適当な関節接合を確かめるかもしれない。モジュール式組み込み要素102Cは、下側膝蓋軌道104Cと、固定タブ106Cと、キー又は挿入レール108Cと、モジュール式組み込み要素切欠部110Cとを含有する。モジュール式組み込み要素102Cを暫定的な大腿骨要素20Cに固定するために、固定タブ106C及び挿入レール108Cは、それぞれ、暫定的な大腿骨要素20Cの受入細長穴98C及び軌道100C内に設置される。一実施形態において、モジュール式組み込み要素102Cは、最も先端方向の形状、すなわち、暫定的な大腿骨要素20Cの膝蓋の軌道の下側膝蓋大腿軌道104Cを提供する。このような実施形態において、暫定的な大腿骨要素20Cに固定されたモジュール式組み込み要素102C及び切除のなされた末端側大腿骨表面に設置された暫定的な大腿骨要素20Cによって、膝関節は、完全動作範囲試験を通して関節接合されることができる。暫定的な大腿骨要素20Cへ固定されたモジュール式組み込み要素102なしに、膝関節は、依然として、完全動作範囲試験を通して関節接合されることができる。モジュール式組み込み要素切欠部110Cは、大腿部挿入及び摘出手術器具が、モジュール式組み込み要素102Cの容易な挿入及び除去のために、モジュール式組み込み要素102Cに係合することを可能とする。一実施形態において、固定タブ106Cは、モジュール式組み込み要素102Cの前側部から取り外されることができる。このような実施形態において、固定タブ106Cは、挿入レール108Cの一部であり、モジュール式組み込み要素102Cを暫定的な大腿骨要素20Cへ固定するように機能することができる。
【0048】
本開示は例示形状を有するように述べられた一方で、本開示は本開示の精神及び範囲内においてさらに変更されることができる。それにより、本出願は、その全体的な原理を使用する開示の任意の変形、使用、又は、適用を網羅することを意図している。さらに、本出願は、本開示が関係する技術における公知又は通例の慣習内からもたらされる本開示からの逸脱範囲を網羅することを意図し、この範囲は添付請求の範囲内に属している。