(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下本発明を電子辞書装置に適用した場合の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
【0010】
この電子辞書装置10は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器として構成するか、あるいは辞書機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成する。
【0011】
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。
図1は展開した状態を示す。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー、辞書指定キーその他、[訳/決定]キー、[戻る/リスト]キー、カーソル(↑,↓,←,→)キー、[ジャンプ]キー、スピーカ15などを備えたキー入力部(キーボード)14、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
【0012】
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出部と表示部が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットのカラー液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。
【0013】
この手書き入力部(サブ画面)16の領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域など、当該各領域を必要に応じて切り替える。
【0014】
そして、上記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はそのカラー液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
【0015】
一方、蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、上記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
【0016】
図2は、上記電子辞書装置10の本体ケース11及び蓋体ケース12内に備えられる電子回路の構成を示すブロック図である。
【0017】
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、または伝送されたプログラムを読出して、その読出したプログラムによって動作が制御コンピュータによって構成され、その電子回路にはCPU21が備えられる。
【0018】
CPU21は、システムバスSBを介してプログラムメモリ(フラッシュメモリ)22と接続される。CPU21は、プログラムメモリ22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはメモリカード23からメモリカードコントローラ24を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から通信制御部25を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラムに応じて、SRAMで構成されるワークメモリ26をメインメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0019】
上記プログラムメモリ22に記憶された装置制御用のプログラムは、上記キー入力部14からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されたインターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいはメモリカードコントローラ24を介して接続されたメモリカード23との接続通信信号に応じて起動される。
【0020】
上記CPU21には、システムバスSBを介して上記プログラムメモリ22、メモリカードコントローラ24、通信制御部25、ワークメモリ26、及びキー入力部14が接続される他に、上記カラー液晶表示画面16d、透明タッチパネル16t、カラー液晶表示画面17d、透明タッチパネル17t、3軸加速度センサ27、3軸加速度センサ28、及び音声合成部29が接続される。
【0021】
上記プログラムメモリ22が記憶する装置制御プログラムとしては、辞書データベース22A、ガンマ補正テーブル記憶部22B、及び各種処理プログラム22Cがある。
【0022】
辞書データベース22Aは、複数種類の辞書コンテンツと、各辞書コンテンツの名称を上記タッチパネル式カラー表示部17で表示するための辞書名情報とを有する。
【0023】
ガンマ補正テーブル記憶部22Bは、後述するように本体ケース11と蓋体ケース12双方の姿勢角度に応じて本体ケース11のカラー液晶表示画面16dと蓋体ケース12のカラー液晶表示画面17dで表示を行なう場合のガンマ補正値を記憶している。
【0024】
各種処理プログラム22Cは、本体ケース11の姿勢角度と蓋体ケース12の姿勢角度によりカラー液晶表示画面16dとカラー液晶表示画面17dで表示する画像のガンマ補正補を行なう画面補正処理プログラムを含み、この電子辞書装置10内での動作全般を制御するためのプログラムからなる。
【0025】
3軸加速度センサ27は、蓋体ケース12側に設けられ、互いに直交する3軸方向それぞれの加速度を検知して上記CPU21へ出力する。この3軸加速度センサ27の出力によりCPU21は、重力加速度の方向から蓋体ケース12の姿勢を認識可能となる。
【0026】
同様に3軸加速度センサ28は、本体ケース11側に設けられ、互いに直交する3軸方向それぞれの加速度を検知して上記CPU21へ出力する。この3軸加速度センサ28の出力によりCPU21は、重力加速度の方向から本体ケース11の姿勢を認識可能となる。
【0027】
しかしてCPU21は、上記本体ケース11と蓋体ケース12双方の姿勢角度により、この電子辞書装置10が現時点でどのようにユーザによって使用されているのかを把握できる。
【0028】
音声合成部29は、システムバスSBを介して与えられテクスト情報に基づいてアナログの音声信号を生成し、生成した音声信号により上記スピーカ15を駆動して拡声出力させる。
【0029】
なお上記
図2では、本体ケース11側に3軸加速度センサ28が、蓋体ケース12側に3軸加速度センサ27がそれぞれ設けられるものとして、それらの検知出力によりCPU21が上記本体ケース11と蓋体ケース12双方の姿勢角度からこの電子辞書装置10がどのように使用されているのかを把握するものとして説明した。
【0030】
それとは別の構成として、ケースの一方の姿勢角度とヒンジ部13での角度とを検知することで、他方のケースの姿勢角度を推定することもでき、結果として電子辞書装置10がどのように使用されているのかを把握できる。
【0031】
図3は、上記電子辞書装置10の本体ケース11及び蓋体ケース12内に備えられる電子回路の他の構成を示すブロック図である。ここでは、上記
図2の3軸加速度センサ27に代えて、ヒンジ部13での展開角度を検知する角度センサ41を設けている。
【0032】
角度センサ41は、ひずみゲージ式、磁気式、あるいは光学式のセンサにより構成されるもので、ヒンジ部13での展開角度を検出し、検出結果をCPU21へ出力する。
【0033】
図2の3軸加速度センサ27に代えて角度センサ41を設けた以外、
図3の構成は基本的に上記
図2の構成と同様であるため、同一部分には同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0034】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお本実施形態では、電子辞書装置10を机上等に置いて使用する他に、
図4(A)に示す如く本体ケース11と蓋体ケース12とを大きく開いて縦長の状態で使用する、以後文中で「縦持ち」と呼称する持ち方と、
図4(B)に示す如く本体ケース11と蓋体ケース12とを大きく開いて横長の状態で使用する、以後文中で「横持ち」と呼称する持ち方とを基本的な使用形態とする。
【0035】
ここではいずれも左手LHと右手RHの双方を用いて電子辞書装置10を保持している状態について例示しているが、特にその持ち方等は特に限定しないものとする。
【0036】
図4(A)に示す縦持ちでは、本体ケース11、及び蓋体ケース12共に平板状のケーシング面に沿った横方向がX軸方向、縦方向がY軸方向、ケーシング面と直交する方向がZ軸方向として各3軸加速度センサ28,27の検知出力から姿勢角度を認識できる。
【0037】
また
図4(B)に示す横持ちでは、本体ケース11、及び蓋体ケース12共に平板状のケーシング面に沿った横方向がY軸方向、縦方向がX軸方向、ケーシング面と直交する方向がZ軸方向として各3軸加速度センサ28,27の検知出力から姿勢角度を認識できる。
【0038】
以下、電子辞書装置10を机上等に置いて使用する場合、上記
図4(A)で示した縦持ちの場合、及び上記
図4(B)で示した横持ちの場合についてその動作を説明する。
【0039】
図5は、上記電子辞書装置10においてCPU21が制御を司る、メイン画面のカラー液晶表示画面17dとサブ画面のカラー液晶表示画面16dの表示制御に関する処理を示すフローチャートである。
その当所には、まず手書き入力部(サブ画面)16がある本体ケース11側に設けられた3軸加速度センサ28のZ軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0(ゼロ)°”であるか否かにより、電子辞書装置10の本体ケース11が机上等の水平な場所に設置されているか否かをCPU21が判断する(ステップS101)。
【0040】
ここで3軸加速度センサ28のZ軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、電子辞書装置10の本体ケース11が水平な場所に設置されていると判断した場合にCPU21は、次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17がある蓋体ケース12側に設けられた3軸加速度センサ27のY軸及びZ軸の方向の検知出力により、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の手書き入力部(サブ画面)16に対する角度θを検出する(ステップS102)。
【0041】
そして、検出した角度θによりタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の角度θ′を演算「180°−θ」により算出し、算出した手書き入力部(サブ画面)16の角度θ′からタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17、及び手書き入力部(サブ画面)16のガンマ補正値をガンマ補正テーブル記憶部22Bより読出す(ステップS103)。
【0042】
図6(A)は、プログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bに記憶される、電子辞書装置10を置いて使用する場合のメイン画面及びサブ画面のガンマ補正値テーブルを例示するものである。図示する如くメイン画面の表示角度θ′が0°である場合から90°である場合まで、1°単位でメイン画面とサブ画面の各ガンマ補正値α,α′を記憶している。
【0043】
こうして読出したガンマ補正値α,α′に基づき、CPU21はカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS104)、再び上記ステップS101からの処理に戻る。
【0044】
図7(A),(B)は、電子辞書装置10を置いて使用する場合のユーザの目UEとの位置関係を横から見た際の例を示す図である。
図7(A)は、メイン画面のある蓋体ケース12側を若干立てた状態を示す。本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θが約135°程度であり、メイン画面の表示角度θ′は約45°程度となっている。ここでは、例えば予めユーザの目UEの位置が本体ケース11の手前側20[cm]、上方40[cm]にあるものと仮定する。
【0045】
ユーザの目UEからメイン画面17dを見た場合に、その視線がメイン画面17dと作る内角をθmとすると、メイン画面17dで必要な下方の視野角は「90°−θm」となる。
【0046】
また、ユーザの目UEからサブ画面16dを見た場合に、その視線がメイン画面17dと作る内角をθsとすると、メイン画面17dで必要な下方の視野角は「θs−90°」となる。
【0047】
CPU21は、上記想定されるメイン画面、サブ画面の各視野角に応じて予め記憶されているガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値α,α′を読出し、読出したガンマ補正値α,α′に基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させることで、ユーザが確実に視野角内となるように両画面を調整する。
【0048】
図7(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11側とと同様に寝かせた状態を示す。本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θは180°であり、メイン画面の表示角度θ′は0°となる。
【0049】
CPU21は、ガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値α,α′を読出し、読出したガンマ補正値α,α′に基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させることで、ユーザが確実に視野角内となるように両画面を調整する。
【0050】
また、上記
図5のステップS101で3軸加速度センサ28のZ軸方向の検知出力が重力加速度成分とは異なり、電子辞書装置10の本体ケース11が水平ではないと判断した場合にCPU21は、電子辞書装置10がユーザにより縦持ちあるいは横持ちの状態にあるものと判断し、メイン画面17dのある蓋体ケース12側の3軸加速度センサ27のX軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0(ゼロ)°”であるか否かにより、電子辞書装置10の本体ケース11が上記
図4(B)に示した横持ちでの使用状態にあるか否かをCPU21が判断する(ステップS105)。
【0051】
ここで3軸加速度センサ27のX軸方向の検知出力が重力加速度成分とは異なり、その変位角度が略“90°”に等しいと判断した場合に、CPU21は電子辞書装置10が横持ちではなく上記
図4(A)で示した縦持ちの状態にあるものと判断し、次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17がある蓋体ケース12側に設けられた3軸加速度センサ27のY軸及びZ軸の方向の検知出力により、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の傾き状態を算出する(ステップS106)。
【0052】
次いで、手書き入力部(サブ画面)16がある本体ケース11側に設けられた3軸加速度センサ28のY軸及びZ軸の方向の検知出力により、手書き入力部(サブ画面)16の傾き状態を算出する(ステップS107)。
【0053】
上記ステップS106,S107の処理で算出したタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17及び手書き入力部(サブ画面)16の各傾きに基づき、CPU21はそれらの位置関係から本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角度θを算出する(ステップS108)。
【0054】
そして、算出した角度θによりタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17及び手書き入力部(サブ画面)16のガンマ補正値をガンマ補正テーブル記憶部22Bより読出す(ステップS109)。
【0055】
図6(B)は、プログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bに記憶される、電子辞書装置10を縦持ちで使用する場合のメイン画面及びサブ画面のガンマ補正値テーブルを例示するものである。図示する如くメイン画面とサブ画面の2つの表示画面間の角度θ′が90°である場合から180°である場合まで、1°単位でメイン画面とサブ画面の各ガンマ補正値β,β′を記憶している。
【0056】
こうして読出したガンマ補正値β,β′に基づき、CPU21はカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS104)、再び上記ステップS101からの処理に戻る。
【0057】
図8(A),(B)は、電子辞書装置10を縦持ちで使用する場合のユーザの目UEとの位置関係を横から見た際の例を示す図である。
図8(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を(θ=)約135°程度開いた状態を示す。
【0058】
図8(B)は、縦持ち使用でメイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0059】
CPU21は、上記ガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値β,β′を読出し、読出したガンマ補正値β,β′に基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させることで、ユーザの目UEが確実に視野角内となるように両画面の表示階調を調整する。
【0060】
さらに上記ステップS105でメイン画面17dのある蓋体ケース12側の3軸加速度センサ27のX軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0(ゼロ)°”であると判断した場合、CPU21は電子辞書装置10が上記
図4(B)で示した横持ちの状態にあるものと判断し、次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17がある蓋体ケース12側に設けられた3軸加速度センサ27のX軸及びZ軸の方向の検知出力により、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の傾き状態を算出する(ステップS110)。
【0061】
次いで、手書き入力部(サブ画面)16がある本体ケース11側に設けられた3軸加速度センサ28のX軸及びZ軸の方向の検知出力により、手書き入力部(サブ画面)16の傾き状態を算出する(ステップS111)。
【0062】
上記ステップS110,S111の処理で算出したタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17及び手書き入力部(サブ画面)16の各傾きに基づき、CPU21はそれらの位置関係から本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角度θを算出する(ステップS112)。
【0063】
そして、算出した角度θによりタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17及び手書き入力部(サブ画面)16のガンマ補正値をガンマ補正テーブル記憶部22Bより読出す(ステップS113)。
【0064】
図6(C)は、プログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bに記憶される、電子辞書装置10を横持ちで使用する場合のメイン画面及びサブ画面のガンマ補正値テーブルを例示するものである。図示する如くメイン画面とサブ画面の2つの表示画面間の角度θ′が90°である場合から180°である場合まで、1°単位でメイン画面とサブ画面の各ガンマ補正値δ,δ′を記憶している。
【0065】
こうして読出したガンマ補正値δ,δ′に基づき、CPU21はカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS104)、再び上記ステップS101からの処理に戻る。
【0066】
図9(A),(B)は、電子辞書装置10を横持ちで使用する場合のユーザの目UEとの位置関係を上から見た際の例を示す図である。
図9(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を(θ=)約135°程度開いた状態を示す。
【0067】
図9(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0068】
CPU21は、上記ガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値δ,δ′を読出し、読出したガンマ補正値δ,δ′に基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させることで、ユーザの目UEが確実に視野角内となるように両画面の表示階調を調整する。
【0069】
なお、この横持ちでの使用に際しては、
図9(A),(B)でも図示するようにユーザの目(特にきき目)UEはタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側の正面に位置するものと想定してガンマ補正テーブル記憶部22Bで予めガンマ補正値を設定して記憶しておくものとする。
【0070】
したがって、上記ガンマ補正により蓋体ケース12側のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17ではより狭い視野角での表示制御となる一方で、本体ケース11側の手書き入力部(サブ画面)16ではより広い視野角が得られるような表示制御が実行される。
【0071】
以上詳述した如く本実施形態によれば、電子辞書装置10を置いて使用する場合、縦持ちで使用する場合、及び横持ちで使用する場合のいずれにおいても、蓋体ケース12側のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17と本体ケース11側の手書き入力部(サブ画面)16の双方に対して最適な視野を確保することが可能となる。
【0072】
また上記実施形態によれば、上記
図6でも示した如く、電子辞書装置10を置いて使用する場合、縦持ちで使用する場合、及び横持ちで使用する場合のそれぞれに場合分けをすると共に、サブ画面を設けた本体ケース11に対する、メイン画面17を設けた蓋体ケース12の開き角θの取り得る範囲を例えば90°〜180°に限定して、各画面の表示制御のためのガンマ補正値をテーブルで記憶するようにした。
【0073】
このように使用状況を予め想定した上で必要なガンマ補正値のみをテーブルとして記憶させるものとしたので、制御のために必要とするテーブルの容量を減じて回路規模及び制御プログラムの負担を軽減できる。
【0074】
(第2の実施形態)
以下本発明を電子辞書装置に適用した場合の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る電子辞書装置10′の外観構成については上記
図1に示した内容と、電子辞書装置10′の本体ケース11及び蓋体ケース12内に備えられる電子回路の構成については上記
図3に示した内容とそれぞれ基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を使用してその図示と説明とを省略する。
【0075】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお本実施形態では、電子辞書装置10′を上記
図4(A)に示した如く本体ケース11と蓋体ケース12とを大きく開いて縦持ちで使用するか、上記
図4(B)に示した如く本体ケース11と蓋体ケース12とを大きく開いて横持ちで使用する場合を基本的な形態とする。
【0076】
以下、電子辞書装置10′を縦持ちまたは横持ちで使用する場合についてその動作を説明する。
図10は、上記電子辞書装置10′においてCPU21が制御を司る、メイン画面のカラー液晶表示画面17dとサブ画面のカラー液晶表示画面16dの表示制御に関する処理を示すフローチャートである。
その当所にCPU21は、角度センサ41の出力によってメイン画面のある蓋体ケース12とサブ画面のある本体ケース11との開き角θを検知する(ステップS301)。
【0077】
次いでCPU21は、本体ケース11側に備えられた3軸加速度センサ28のZ軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0(ゼロ)°”であるか否かにより、電子辞書装置10の本体ケース11が机上等の水平な場所に設置されているか否かを判断する(ステップS302)。
【0078】
ここで3軸加速度センサ28のZ軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、電子辞書装置10′の本体ケース11が水平な場所に設置されていると判断した場合にCPU21は、上記
図5のステップS103以降と同様の処理を行なうものとして、本実施形態ではそれ以降の詳細な説明を省略する。
【0079】
一方、上記ステップS302で本体ケース11が水平な場所に置かれていないと判断した場合、CPU21は次に本体ケース11側に設けられた3軸加速度センサ28のX軸方向の検知出力がほとんど重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0(ゼロ)°”であるか否かにより、電子辞書装置10′の本体ケース11が上記
図4(B)に示した横持ちの状態にあるか否かを判断する(ステップS303)。
【0080】
ここで3軸加速度センサ28のX軸方向の検知出力が重力加速度成分に等しく、その変位角度が略“0°(ゼロ)”であって、電子辞書装置10′が横持ちの状態にあると判断した場合にのみ、CPU21は電子辞書装置10′が横持ちの状態にあるものと判断し、次いでメイン画面であるカラー液晶表示画面17dとサブ画面であるカラー液晶表示画面16d双方で表示する文字を横持ち用に変更設定する(ステップS304)。
【0081】
このステップS304での処理は、電子辞書装置10′が横持ちの状態にはないと判断した場合には実行しない。
【0082】
その後にCPU21は、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の透明タッチパネル17tからの出力の有無によりメイン画面へのタッチ操作があったか否かを判断する(ステップS305)。
【0083】
タッチ操作があったと判断した場合、CPU21はタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の正面位置にユーザの目UEがあるものとし、メイン画面とユーザの目UEがなす内角θmを90°に設定する(ステップS306)。
【0084】
次いでCPU21は、直前のステップS301で得た本体ケース11と蓋体ケース12の開き角θの値を用い、サブ画面とユーザの目UEがなす内角θsを演算「225°−θ」により算出して設定する(ステップS307)。
【0085】
その後CPU21は、上記取得したメイン画面側の角度θmとサブ画面側の角度θsとによってガンマ補正テーブル記憶部22Bを参照し、対応するガンマ補正値αm,αsを読出してカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS308)、再び上記ステップS301からの処理に戻る。
【0086】
図11(A)は、プログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bに記憶される、メイン画面に対するユーザの目UEの位置方向を示す内角θmと関連付けたガンマ補正値のテーブルを例示するものである。図示する如くメイン画面のユーザの目UEとの角度θmが0°である場合から150°である場合まで、1°単位でガンマ補正値αmを記憶している。
【0087】
また
図11(B)は、同じくプログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bに記憶される、サブ画面に対するユーザの目UEの位置方向を示す内角θsと関連付けたガンマ補正値のテーブルを例示するものである。図示する如くサブ画面のユーザの目UEとの角度θsが0°である場合から150°である場合まで、1°単位でガンマ補正値αsを記憶している。
【0088】
図12(A),(B)は、電子辞書装置10′を縦持ちで使用してメイン画面側の透明タッチパネル17tをタッチ操作した場合のユーザの目UEとの位置関係を横から見た際の例を示す図である。同図ではスタライスペンSPにより透明タッチパネル17tをタッチ操作したものとし、メイン画面17とユーザの目UEとの間が予め特定される距離、例えば40[cm]程度であるものとして各角度を想定している。
【0089】
図12(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を約135°程度開いている状態を示す。ユーザの目UEがメイン画面17とサブ画面16とを見る際に移動する視線の角度をθvとすると、次式
θ+θm+θs+θv=360°(四角形の内角の和)
が成り立つので、例えばθm=90°、θv=45°とすると、θs=225°−θ
となり、ユーザの目UEの視線とサブ画面16とでなす内角θsが角度センサ41の検知出力から一義的に導き出せる。
【0090】
図12(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0091】
上記
図12(A),(B)いずれの場合も、メイン画面側の透明タッチパネル17tの操作によりユーザの目UEがメイン画面の正面にあり、メイン画面側のユーザの目UEとの内角が90°であって、且つ上述した如くメイン画面17とユーザの目UEとの間の距離が特定されるものとして、サブ画面側のユーザの目UEの視線との内角θsを類推している。
【0092】
また
図14(A),(B)は、電子辞書装置10′を横持ちで使用してメイン画面側の透明タッチパネル17tをタッチ操作した場合のユーザの目UEとの位置関係を上から見た際の例を示す図である。同図でもスタライスペンSPにより透明タッチパネル17tをタッチ操作したものとし、メイン画面17とユーザの目UEとの間が予め特定される距離、例えば40[cm]程度であるものとして各角度を想定している。
【0093】
図14(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を約135°程度開いている状態を示す。
【0094】
図14(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0095】
上記
図14(A),(B)いずれの場合も、メイン画面側の透明タッチパネル17tの操作によりユーザの目UEがメイン画面の正面にあり、メイン画面側のユーザの目UEとの内角が90°であって、且つ上述した如くメイン画面17とユーザの目UEとの間の距離が特定されるものとして、サブ画面側のユーザの目UEとの内角θsを類推している。
【0096】
CPU21は、上記ガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値αm,αsを読出し、読出したガンマ補正値αm,αsに基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正をそれぞれ実行させることで、ユーザの目UEが確実に視野角内となるように両画面の表示階調を調整する。
【0097】
さらに上記ステップS305でメイン画面へのタッチ操作がなかったと判断した場合、CPU21は次いで手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tからの出力の有無によりサブ画面へのタッチ操作があったか否かを判断する(ステップS309)。
【0098】
タッチ操作があったと判断した場合、CPU21は手書き入力部(サブ画面)16の正面位置にユーザの目UEがあるものとし、サブ画面とユーザの目UEがなす内角θsを90°に設定する(ステップS310)。
【0099】
次いでCPU21は、直前のステップS301で得た本体ケース11と蓋体ケース12の開き角θの値を用い、メイン画面とユーザの目UEがなす内角θmを演算「225°−θ」により算出して設定する(ステップS311)。
【0100】
その後CPU21は、上記取得したメイン画面側の角度θmとサブ画面側の角度θsとによってガンマ補正テーブル記憶部22Bを参照し、対応するガンマ補正値αm,αsを読出してカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS308)、再び上記ステップS301からの処理に戻る。
【0101】
図13(A),(B)は、電子辞書装置10′を縦持ちで使用してサブ画面側の透明タッチパネル16tをタッチ操作した場合のユーザの目UEとの位置関係を横から見た際の例を示す図である。同図ではスタライスペンSPにより透明タッチパネル16tをタッチ操作したものとし、サブ画面16とユーザの目UEとの間が予め特定される距離、例えば40[cm]程度であるものとして各角度を想定している。
【0102】
図13(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を約135°程度開いている状態を示す。
【0103】
図13(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0104】
上記
図13(A),(B)いずれの場合も、サブ画面側の透明タッチパネル16tの操作によりユーザの目UEがサブ画面の正面にあり、サブ画面側のユーザの目UEとの内角が90°であって、且つ上述した如くサブ画面17とユーザの目UEとの間の距離が特定されるものとして、メイン画面側のユーザの目UEの視線との内角θmを類推している。
【0105】
また
図15(A),(B)は、電子辞書装置10′を横持ちで使用してサブ画面側の透明タッチパネル16tをタッチ操作した場合のユーザの目UEとの位置関係を上から見た際の例を示す図である。同図ではスタライスペンSPにより透明タッチパネル16tをタッチ操作したものとし、サブ画面16とユーザの目UEとの間が予め特定される距離、例えば40[cm]程度であるものとして各角度を想定している。
【0106】
図15(A)は、サブ画面のある本体ケース11に対してメイン画面のある蓋体ケース12側を約135°程度開いている状態を示す。
【0107】
図15(B)は、メイン画面のある蓋体ケース12側をサブ画面のある本体ケース11と同一平面となるように、本体ケース11に対する蓋体ケース12の開き角θを180°とした場合を示す。
【0108】
上記
図15(A),(B)いずれの場合も、サブ画面側の透明タッチパネル16tの操作によりユーザの目UEがサブ画面の正面にあり、サブ画面側のユーザの目UEとの内角が90°であって、且つ上述した如くサブ画面16とユーザの目UEとの間の距離が特定されるものとして、メイン画面側のユーザの目UEの視線との内角θmを類推している。
【0109】
CPU21は、上記ガンマ補正テーブル記憶部22Bからガンマ補正値αm,αsを読出し、読出したガンマ補正値αm,αsに基づいてメイン画面17dとサブ画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正をそれぞれ実行させることで、ユーザの目UEが確実に視野角内となるように両画面の表示階調を調整する。
【0110】
さらに上記ステップS309でサブ画面へのタッチ操作もなかったと判断した場合、CPU21はメイン画面17とサブ画面16のいずれにもタッチ操作がないものとして、直前のステップS301で検知したヒンジ部13の開き角θの値に対応するθm,θsをプログラムメモリ22のガンマ補正テーブル記憶部22Bから読出す(ステップS312)。
【0111】
図11(C)は、ガンマ補正テーブル記憶部22Bに予め記憶されている、無タッチ時の開き角θに対応したメイン画面の視線角度θm及びサブ画面の視線角度θsの想定値を示すテーブルを例示している。このテーブルにおいては、電子辞書装置10′を縦持ち、あるいは横持ちで使用する場合の典型的なユーザの目UEとの距離、例えば30[cm]を保持した状態で主として蓋体ケース12側のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17を見るものとした場合のθm,θsを、開き角θが90°である場合から180°である場合まで、1°単位で記憶している。
【0112】
こうしてガンマ補正テーブル記憶部22Bから無タッチ時の開き角θに対応したθm,θsの想定値を読出した上で、CPU21はまずメイン画面17側のユーザの視線との内角θmの想定値により同じくガンマ補正テーブル記憶部22Bの上記
図11(A)で示したテーブルによりメイン画面用のガンマ補正値αmを読出す(ステップS313)。
【0113】
次いでCPU21は、同じくサブ画面16側のユーザの視線との内角θsの想定値により同じくガンマ補正テーブル記憶部22Bの上記
図11(B)で示したテーブルによりサブ画面用のガンマ補正値αsを読出す(ステップS314)。
【0114】
そしてCPU21は、上記取得したガンマ補正値αm,αsによりカラー液晶表示画面17dとカラー液晶表示画面16dでの表示駆動におけるガンマ補正を実行させた上で(ステップS308)、再び上記ステップS301からの処理に戻る。
【0115】
以上詳述した如く本実施形態によれば、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17と手書き入力部(サブ画面)16の双方でタッチ操作による入力が可能な透明タッチパネル17t,16tを備え、当該一方のパネルへのタッチ操作が検出された時点でユーザの目UEがそのパネルの正面にあるものとして各表示部のガンマ補正を行なうものとしたので、実際の使い勝手に即してより正確なガンマ補正を実行し、ユーザに最適な視野を確保できる。
【0116】
なお上記実施形態では、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17と手書き入力部(サブ画面)16の双方でタッチ操作による入力が可能な構成を有するものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、複数ある表示部のうちの少なくとも1つがタッチパネルを透明タッチパネルが備えていれば、そのタッチパネルへのタッチ操作に際して同様の制御を行なうことで、ユーザに最適な視野での表示を実現できる。
【0117】
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0118】
以下に、本願出願の当所の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1記載の発明は、折りたたみ式の筐体に分割して配置された複数の表示部と、上記複数の表示部それぞれの姿勢角度を検知する検知手段と、それぞれの姿勢角度の関係に応じた上記複数の表示部のガンマ補正値を記憶するガンマ記憶手段と、上記検知手段で検知した上記複数の表示部それぞれの姿勢角度に基づいて上記ガンマ記憶手段を参照し、上記複数の表示部のガンマ補正を行なう表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0119】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ガンマ記憶手段は、予め想定した複数の使用状況毎に分類した、上記姿勢角度に応じたガンマ補正値を記憶することを特徴とする。
【0120】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記複数の表示部の少なくとも1つは、表示画面へのタッチ入力を受付けるタッチパネルを備え、上記表示制御手段は、上記タッチパネルを備えた表示部へのタッチ入力があった際に、タッチされた表示部がユーザの視線の正面にあるものとして上記複数の表示部のガンマ補正を再調整することを特徴とする。
【0121】
請求項4記載の発明は、折りたたみ式の筐体に分割して配置された複数の表示部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、当該コンピュータを、上記複数の表示部それぞれの姿勢角度を検知する検知手段、それぞれの姿勢角度の関係に応じた上記複数の表示部のガンマ補正値を記憶するガンマ記憶手段、及び上記検知手段で検知した上記複数の表示部それぞれの姿勢角度に基づいて上記ガンマ記憶手段を参照し、上記複数の表示部のガンマ補正を行なう表示制御手段として機能させることを特徴とする。