(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0015】
[構成]
図1は、本実施の形態における学習装置1の概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施の形態における学習装置1は、表示部21と、入力部22と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0016】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0017】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0018】
記憶部24は、学習装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る情報表示プログラム240と、教材データベース242と、学習アプリ群241等とを記憶している。
【0019】
情報表示プログラム240は、後述の情報表示処理(
図2,
図3参照)、アプリアイコン設定処理(
図7参照)、クリップアイコンタップ処理(
図8参照)、クリップボタンタップ処理(
図9参照)、式・図形・表データタップ処理(
図10参照)、式・図形・表データペースト処理(
図11参照)、ドラッグ・ドロップ処理(
図11参照)及びアプリアイコンタッチ処理(
図12参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0020】
教材データベース242は、複数の学習教材ファイルFを記憶している。これら学習教材ファイルFは、授業で使用される教科書や書籍についての電子データとなっており、本実施の形態においては、少なくとも1つの教材データDを含んでいる。ここで、教材データDとは、学習アプリ群241における何れかの学習用のアプリケーションソフトウェア(以下、学習アプリGとする)に対して入力可能なデータであり、本実施の形態においては、数式データ、幾何図形データ、表データ等となっている。なお、数式データは、数学用マークアップ言語(Mathematical Markup Language)で表されていても良いし、文字データやビットマップデータで表されていてもよい。
【0021】
学習アプリ群241は、複数種類の学習アプリGを有している。これら学習アプリGは、CPU25で実行されることによって固有の機能を別々のアプリ表示ウィンドウWb(
図13(b)参照)内で実現するようになっている。これらの学習アプリGによって実現される機能としては、数式等の文字列を入力・編集する機能(以下、Main機能とする)や、数式のグラフを描画する機能(以下、グラフ機能とする)、平面的な幾何図形を描画する機能(以下、図形機能とする)、立体的な幾何図形(斜視図など)を描画する機能(以下、3D図形機能とする)、表(テーブル)を展開する機能(以下、表機能とする)、e−ACTIVITY機能などがある。このうち、e−ACTIVITY機能とは、学習教材ファイルF内の任意の教材データDの位置にMain機能やグラフ機能、図形機能、3D図形機能、表機能などの学習アプリGのストリップSt(
図18(c)参照)を配置し、このストリップStに対して所定の操作がされた場合には、ストリップStに対応する学習アプリGを実行して、ストリップStに対応する教材データDを学習アプリGに入力する機能である。ここで、ストリップStとは、帯状の表示領域であり、スプレッドボタンSbを含んで表示されるようになっている。そして、ストリップSt内のスプレッドボタンSbが操作されると、当該スプレッドボタンSbを含むストリップStに対応付けられた学習アプリGが実行されるとともに、このストリップStに対応付けられた教材データDが学習アプリGに対して入力される。
【0022】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、学習装置1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0023】
[動作]
<情報表示処理>
続いて、学習装置1によって実行される情報表示処理について、
図2,
図3を参照しつつ説明する。
【0024】
図2に示すように、この情報表示処理においては、まずCPU25は、ユーザ操作に基づいて、学習教材ファイルFと、ページ番号との指定を受ける(ステップS1)。
【0025】
次に、CPU25は、ディスプレイ210に教材データ表示ウィンドウWa(
図13参照)を形成するとともに、指定の学習教材ファイルF(以下、学習対象ファイルFSとする)を記憶部24から読み出して、当該学習対象ファイルFSにおける指定のページ番号のデータを教材データ表示ウィンドウWaに表示させる(ステップS2)。これにより、教材データ表示ウィンドウWaには複数の教材データDが表示される。
【0026】
次に、CPU25は、学習装置1のモードが学習モードであるか否かを判定し(ステップS3)、学習モードでないと判定した場合(ステップS3;No)には、他の処理へ移行する。なお、本実施の形態においては、ユーザ操作に応じて学習モードのON/OFFが切り替えられるようになっている。
【0027】
また、ステップS3において学習装置1のモードが学習モードであると判定した場合(ステップS3;Yes)には、CPU25は、学習対象ファイルFSに対するデータ認識処理を行う(ステップS4)。
【0028】
具体的には、
図4に示すように、このデータ認識処理においてまずCPU25は、表示範囲内の学習対象ファイルFSのうち、先頭のデータ部分を認識対象として設定した後(ステップT0)、認識対象のデータが数学用マークアップ言語(Mathematical Markup Language)の教材データDであるか否かを判定する(ステップT1)。
【0029】
このステップT1において認識対象のデータが数学用マークアップ言語の教材データDであると判定した場合(ステップT1;Yes)には、CPU25は、その教材データDで示される数式の左上位置及び右下位置と、右辺及び左辺の内容とを検出する(ステップT2)。
【0030】
次に、CPU25は、認識対象のデータが表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける末尾のデータであるか否かを判定し(ステップT3)、末尾のデータであると判定した場合(ステップT3;Yes)にはデータ認識処理を終了する。
【0031】
また、ステップT3において認識対象のデータが表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける末尾のデータでないと判定した場合(ステップT3;No)には、CPU25は、表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける次のデータを認識対象として設定した後(ステップT4)、ステップT1に移行する。
【0032】
また、ステップT1において認識対象のデータが数学用マークアップ言語の教材データDでないと判定した場合(ステップT1;No)には、CPU25は、認識対象のデータが数式を表す文字データの教材データDであるか否かを判定する(ステップT5)。
【0033】
このステップT5において認識対象のデータが数式を表す文字データの教材データDであると判定した場合(ステップT5;Yes)には、CPU25は、上述のステップT2に移行する。
【0034】
また、ステップT5において認識対象のデータが数式を表す文字データの教材データDでないと判定した場合(ステップT5;No)には、CPU25は、認識対象のデータがビットマップデータであるか否かを判定する(ステップT6)。
【0035】
このステップT6において認識対象のデータがビットマップデータでないと判定した場合(ステップT6;No)には、CPU25は、ステップT3に移行する。
【0036】
また、ステップT6において認識対象のデータがビットマップデータであると判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU25は、当該ビットマップデータに対して文字認識を行って文字列の解析を行う(ステップT7)。
【0037】
次に、CPU25は、認識対象のデータが数式を表すビットマップデータの教材データDであるか否かを判定し(ステップT8)、数式を表すビットマップデータの教材データDであると判定した場合(ステップT8;Yes)には、上述のステップT2に移行する。
【0038】
また、ステップT8において認識対象のデータが数式を表すビットマップデータの教材データDでないと判定した場合(ステップT8;No)には、CPU25は、認識対象のデータが図表を表すビットマップデータの教材データDであるか否かを判定する(ステップT9)。
【0039】
このステップT9において認識対象のデータが図表を表すビットマップデータの教材データDでないと判定した場合(ステップT9;No)には、CPU25は、上述のステップT3に移行する。
【0040】
また、ステップT9において認識対象のデータが図表を表すビットマップデータの教材データDであると判定した場合(ステップT9;Yes)には、CPU25は、その教材データDで示される図表の左上位置及び右下位置と、図表の内容とを検出した後(ステップT10)、上述のステップT3に移行する。ここで、図形の内容としては、図中の直線,曲線の位置や、線同士の交差角などが用いられる。
【0041】
以上のデータ認識処理が終了したら、次にCPU25は、
図2に示すように、アプリアイコン表示処理を行う(ステップS5)。
【0042】
具体的には、
図5に示すように、このアプリアイコン表示処理においてまずCPU25は、表示範囲内の学習対象ファイルFSに含まれる各教材データDを読み込んだ後(ステップV1)、各教材データDを使用することのできる学習アプリG(以下、使用可能アプリGCとする)の種類を判定するための式・図形・表データ処理機能判定処理を行う(ステップV2)。
【0043】
この式・図形・表データ処理機能判定処理においてまずCPU25は、
図6に示すように、先頭の教材データDを判定対象に設定した後(ステップW0)、判定対象の教材データDが数式を表すデータであるか否かを判定する(ステップW1)。
【0044】
このステップW1において判定対象の教材データDが数式を表すデータであると判定した場合(ステップW1;Yes)には、CPU25は、その数式が「Y=」を含む数式であれば、Main機能及びグラフ機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし、「Y>」を含む数式であれば、グラフ機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし、「Y=」及び「Y>」を含まない数式であれば、Main機能及びグラフ機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとする(ステップW2)。
【0045】
次に、CPU25は、判定対象の教材データDが末尾のデータであるか否かを判定し(ステップW3)、末尾のデータであると判定した場合(ステップW3;Yes)には式・図形・表データ処理機能判定処理を終了する。
【0046】
また、ステップW3において判定対象の教材データDが末尾のデータでないと判定した場合(ステップW3;No)には、CPU25は、次の教材データDを判定対象として設定した後(ステップW4)、ステップW1に移行する。
【0047】
また、ステップW1において判定対象の教材データDが数式を表すデータでないと判定した場合(ステップW1;No)には、CPU25は、その教材データDが平面的な幾何図形のデータであれば図形機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし、立体的な幾何図形のデータであれば3D図形機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし、表のデータであれば表機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし、グラフ図形のデータであればMain機能及びグラフ機能の学習アプリGを使用可能アプリGCとし(ステップW5)、上述のステップW3に移行する。
【0048】
そして、以上の式・図形・表データ処理機能判定処理が終了したら、
図5に示すように、次にCPU25は、教材データ表示ウィンドウWaに表示された学習対象ファイルFSのうち、教材データDの部分をそれぞれ網掛け表示させる(ステップV3)。
【0049】
次に、CPU25は、後述のアプリアイコン設定処理(
図7参照)によって学習装置1がアプリアイコンIa(
図15(b)参照)の表示ONモードになっているか否かを判定し(ステップV4)、なっていないと判定した場合(ステップV4;No)には後述のステップV6に移行する。ここで、アプリアイコンIaとは、教材データDについての使用可能アプリGCの種類を示すアイコンである。
【0050】
また、ステップV4において学習装置1がアプリアイコンIaの表示ONモードになっていると判定した場合(ステップV4;Yes)には、CPU25は、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDに対応付けて、当該教材データDについての使用可能アプリGCのアプリアイコンIaを表示させる(ステップV5)。なお、本実施の形態においては、各アプリアイコンIaは、対応する教材データDの近傍に表示されるようになっている。
【0051】
次に、CPU25は、教材データ表示ウィンドウWaの下端部にクリップボタンB(
図13参照)を表示させ(ステップV6)、アプリアイコン表示処理を終了する。但し、このときCPU25は、教材データ表示ウィンドウWa内の各教材データDに対応付けてクリップアイコンIb(
図15(b)参照)を更に表示させることとしても良い。
【0052】
ここで、クリップボタンBとは、教材データ表示ウィンドウWa内の教材データDに対するタップ操作時の処理内容を切り替えるボタンであり、より具体的には、タップ対象の教材データDを記憶部24のクリップボード(図示せず)に一時記憶させるか、タップ対象の教材データDを選択された状態とするかを切り替えるようになっている。また、クリップアイコンIbとは、教材データ表示ウィンドウWa内で当該クリップアイコンIbに対応付けて表示されている教材データDをコピーしてクリップボードに一時記憶させる場合に操作されるものである。なお、本実施の形態においては、各クリップアイコンIbは、対応する教材データDの近傍に表示されるようになっている。
【0053】
以上のアプリアイコン表示処理が終了したら、
図2に示すように、次にCPU25は、学習対象ファイルFSの表示ページを変更する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップS6)、行われたと判定した場合(ステップS6;Yes)には上述のステップS2に移行する。
【0054】
また、ステップS6において学習対象ファイルFSの表示ページを変更する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS6;No)には、CPU25は、e−ACTIVITY機能の学習アプリGがアクティブ状態であるか否かを判定する(ステップS7)。なお、本実施の形態においては、ステップS7の時点で何れかの学習アプリGが起動されていることとして説明を行う。ここで、記憶部24に記憶された何れか1つ以上の学習アプリGがユーザ操作に応じて起動されると、その各学習アプリGについてのアプリ表示ウィンドウWb(
図13参照)がディスプレイ210に表示されるとともに、当該学習アプリGの実行画面が当該アプリ表示ウィンドウWbに表示されるようになっている。また、学習アプリGが1つのみ起動された場合には、当該学習アプリGがアクティブに設定され、学習アプリGが複数起動された場合には、ユーザ操作により指定された学習アプリGがアクティブに設定されるようになっている。
【0055】
このステップS7においてe−ACTIVITY機能の学習アプリGがアクティブ状態でないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU25は、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDのうち、現時点でアクティブ状態の学習アプリGにおいて使用可能な教材データDを青、使用不可能な教材データDを赤でマーカ表示させた後(ステップS8)、ユーザ操作に基づいてアクティブ状態の学習アプリGの機能を実行し、ディスプレイ210の表示内容を更新する(ステップS9)。なお、ステップS8の処理においては、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDのうち、現時点でアクティブ状態の学習アプリGで使用可能な教材データDを、使用不可能な教材データDと区別して識別表示させる限りにおいて、他の態様で両者を識別表示しても良く、例えばポインタの表示形態を、使用可能な教材データD上に位置するときと、使用不可能な教材データD上に位置するときとで相違させて表示させることとしても良い。また、ステップS9の処理については、詳細を後述する。
【0056】
また、上述のステップS7においてe−ACTIVITY機能の学習アプリGがアクティブ状態であると判定した場合(ステップS7;Yes)には、
図3に示すように、CPU25は、教材データ表示ウィンドウWa内でのユーザによる範囲指定操作に基づいて、指定範囲に含まれる各教材データDをe−ACTIVITY機能の学習対象に指定するとともに、指定範囲に含まれるテキストデータ(但し、ここでは数式を含まない)をアプリ表示ウィンドウWbにコピーして表示させる(ステップS11)。なお、本実施の形態においては、このとき指定範囲には少なくとも1つの教材データDが含まれることとして説明する。
【0057】
次に、CPU25は、学習対象の教材データDが複数あるか否かを判定し(ステップS12)、複数無い、つまり1つのみであると判定した場合(ステップS12;No)には、当該教材データDを処理対象に指定した後(ステップS13)、後述のステップS21に移行する。
【0058】
また、ステップS12において学習対象の教材データDが複数あると判定した場合(ステップS12;Yes)には、CPU25は、先頭の教材データDを処理対象に指定する(ステップS15)。
【0059】
次に、CPU25は、処理対象の教材データDが数式のデータであるか否かを判定し(ステップS21)、数式のデータであると判定した場合(ステップS21;Yes)には、アプリ表示ウィンドウWbに表示されたテキストデータ内での当該教材データDの対応位置(学習対象ファイルFS内での当該教材データDの位置に対応するアプリ表示ウィンドウWb内での位置)に、この教材データDについての使用可能アプリGCのストリップSt(
図18(c)参照)を表示させるとともに(ステップS22)、このストリップStに対して処理対象の教材データDを対応付ける(ステップS23)。
【0060】
次に、CPU25は、学習対象の教材データDがまだ存在するか否かを判定し(ステップS24)、無いと判定した場合(ステップS24;No)には、ユーザ操作に基づいて、従来より公知のe−ACTIVITY機能を実行する。但し、このときストリップSt内のスプレッドボタンSbが操作されると、CPU25は、当該スプレッドボタンSbを含むストリップStに対応付けられた学習アプリGをe−ACTIVITY機能のアプリ表示ウィンドウWb内で実行するとともに、このストリップStに対応付けられた教材データDを学習アプリGに対して入力する。
【0061】
また、ステップS24において学習対象の教材データDがまだ存在すると判定した場合(ステップS24;Yes)には、CPU25は、次の教材データを処理対象に指定した後(ステップS25)、上述のステップS21に移行する。
【0062】
また、ステップS21において処理対象の教材データDが数式のデータでないと判定した場合(ステップS21;No)には、CPU25は、処理対象の教材データDが図表のデータであるか否かを判定し(ステップS41)、図表のデータではないと判定した場合(ステップS41;No)には他の処理へ移行する。
【0063】
また、ステップS41において処理対象の教材データDが図表のデータであると判定した場合(ステップS41;Yes)には、CPU25は、アプリ表示ウィンドウWbに表示されたテキストデータ内での当該教材データDの対応位置(学習対象ファイルFS内での当該教材データDの位置に対応するアプリ表示ウィンドウWb内での位置)に、この教材データDについての使用可能アプリGCのストリップStを表示させるとともに(ステップS42)、このストリップStに対して処理対象の教材データDを対応付け(ステップS43)、上述のステップS24に移行する。
【0064】
<学習アプリの機能実行処理>
続いて、上述のステップS9において実行される学習アプリGの機能実行処理について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態における学習アプリGの機能実行処理では、アプリアイコン設定処理(
図7参照)、クリップアイコンタップ処理(
図8参照)やクリップボタンタップ処理(
図9参照)、式・図形・表データ位置タップ処理(
図10参照)、式・図形・表データペースト処理(
図11参照)、ドラッグ・ドロップ処理(
図11参照)、アプリアイコンタッチ処理(
図12参照)等がユーザ操作に応じて実行されるようになっている。以下、これらの処理について説明する。
【0065】
(アプリアイコン設定処理)
アプリアイコン設定処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザがアプリアイコンIaの設定切替操作を行うことで実行される。
【0066】
図7に示すように、このアプリアイコン設定操作においてCPU25は、ユーザ操作に応じてアプリアイコンIaの表示モードをON/OFFで切り替えた後(ステップU61)、上述のアプリアイコン表示処理を行う(ステップU62)。
【0067】
(クリップアイコンタップ処理)
クリップアイコンタップ処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザがクリップアイコンIbに対してタッチ操作を行うことで実行される。
【0068】
図8に示すように、このクリップアイコンタップ処理においてCPU25は、タッチ操作の行われたクリップアイコンIbに対応する教材データDをクリップボード(図示せず)へコピーして一時記憶させた後(ステップU1)、クリップアイコンタップ処理を終了する。
【0069】
(クリップボタンタップ処理)
クリップボタンタップ処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザがクリップボタンBに対してタッチ操作を行うことで実行される。
【0070】
図9に示すように、このクリップボタンタップ処理においてCPU25は、クリップボタンBの押下フラグをON/OFFで切り替えた後(ステップU11)、クリップボタンタップ処理を終了する。なお、クリップボタンBの押下フラグのON/OFFは記憶部24に記憶されるようになっている。
【0071】
(式・図形・表データタップ処理)
式・図形・表データタップ処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザが教材データDの位置に対してタッチ操作を行うことで実行される。
【0072】
図10に示すように、この式・図形・表データペースト処理においてまずCPU25は、上述のクリップボタンタップ処理によってクリップボタンBの押下フラグがON/OFFの何れになっているかを判定する(ステップU21)。
【0073】
このステップU21においてクリップボタンBの押下フラグがONになっていると判定した場合(ステップU21;ON)には、CPU25は、タップされた教材データDをクリップボードへコピーして一時記憶させた後(ステップU22)、式・図形・表データタップ処理を終了する。
【0074】
また、ステップU21においてクリップボタンBの押下フラグがOFFになっていると判定した場合(ステップU21;OFF)には、CPU25は、タップ操作のされた教材データDを選択された状態とした後(ステップU23)、式・図形・表データタップ処理を数量する。
【0075】
(式・図形・表データペースト処理)
式・図形・表データペースト処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザがアプリ表示ウィンドウWb内に教材データDのペースト操作を行うことで実行される。
【0076】
図11に示すように、この式・図形・表データペースト処理においてまずCPU25は、ペースト先の学習アプリG(ペースト操作により指定される学習アプリG)の種類を検知した後(ステップU31)、クリップボードに一時記憶されているペースト対象の教材データDが当該学習アプリで使用可能であるか否かを判定する(ステップU32)。
【0077】
このステップU32においてペースト対象の教材データDが当該学習アプリで使用可能でないと判定した場合(ステップU32;No)には、CPU25は、その旨のエラーメッセージをディスプレイ210に表示させた後(ステップU33)、式・図形・表データペースト処理を終了する。
【0078】
また、ステップU32においてペースト対象の教材データDが当該学習アプリGで使用可能であると判定した場合(ステップU32;Yes)には、CPU25は、ペースト対象の教材データDをアプリ表示ウィンドウWbにおける指定位置にペーストしてディスプレイ210の表示内容を更新させた後(ステップU34)、式・図形・表データペースト処理を終了する。
【0079】
(ドラッグ・ドロップ処理)
ドラッグ・ドロップ処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザが教材データ表示ウィンドウWaからアプリ表示ウィンドウWb内に教材データDのドラッグ・ドロップ操作を行うことで実行される。
【0080】
図11に示すように、このドラッグ・ドロップ処理においてまずCPU25は、ドラッグされた教材データDをクリップボードに一時記憶させ(ステップU41)、ドロップ先の学習アプリG(ドロップ操作により指定される学習アプリG)の種類を検知した後(ステップU42)、上述のステップU32に移行する。
【0081】
(アプリアイコンタッチ処理)
アプリアイコンタッチ処理は、学習アプリGの機能実行処理においてユーザがアプリアイコンIaに対してタッチ操作を行うことで実行される。ここで、本実施の形態においては、アプリアイコンIaに対してタッチ操作が行われると、そのアプリアイコンIaに対応する教材データDが指定されるか、或いはアプリアイコンIaに対応する教材データD及び学習アプリGがそれぞれ指定されることとなる。
【0082】
図12に示すように、このアプリアイコンタッチ操作においてまずCPU25は、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaの種類を検出し(ステップU51)、このアプリアイコンに対応する学習アプリGが既に起動されてアクティブ状態になっているか否かを判定する(ステップU52)。
【0083】
このステップU52において学習アプリGが既に起動されてアクティブ状態になっていると判定した場合(ステップU52;Yes)には、CPU25は、後述のステップU54に移行する。
【0084】
また、ステップU52において学習アプリGが起動されてアクティブ状態になってはいないと判定した場合(ステップU52;No)には、CPU25は、該当の学習アプリGをアクティブ状態とし、ディスプレイ210の表示内容を更新する(ステップU53)。
【0085】
そして、CPU25は、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaに対応する教材データD、つまりアプリアイコンIaに対するタッチ操作により指定される教材データDを、アクティブ状態の学習アプリGに入力してディスプレイ210の表示内容を更新した後(ステップU54)、アプリアイコンタッチ処理を終了する。
【0086】
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述の情報表示処理、学習アプリGの機能実行処理を具体的に説明する。
なお、以下の動作例で参照する図では、教材データ表示ウィンドウWa内の教材データDを破線で囲って図示しており、教材データDに対する網掛けを省略して図示している。また、図中、教材データDの符号「D」に対する添え字「B」は、当該教材データDが青色(Blue)で網掛け表示されていることを示している。同様に、教材データDの符号「D」に対する添え字「R」は、当該教材データDが赤色(Red)で網掛け表示されていることを示している。
【0087】
(動作例1)
図13(a)に示すように、まず、ユーザが数学の教科書の学習教材ファイルFと、ページ番号との指定操作を行うと(ステップS1)、ディスプレイ210に教材データ表示ウィンドウWaが形成されるとともに、指定の学習対象ファイルFSにおける指定のページ番号のデータが教材データ表示ウィンドウWaに表示される(ステップS2)。これにより、教材データ表示ウィンドウWaには複数の教材データDが表示される。
【0088】
次に、学習装置1のモードが学習モードであると判定され(ステップS3;Yes)、表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける各教材データDの位置や内容が検出される(ステップS4)。
【0089】
次に、表示範囲内の学習対象ファイルFSに含まれる各教材データDが読み込まれた後(ステップV1)、先頭の教材データDが判定対象に設定されて(ステップW0)、判定対象の教材データDが数式「y=−x」を表すデータであると判定され(ステップW1;Yes)、Main機能及びグラフ機能の学習アプリGが使用可能アプリGCとされる(ステップW2)。
【0090】
次に、判定対象の教材データDが末尾のデータでないと判定された後(ステップW3;No)、次の教材データDが判定対象として設定されて(ステップW4)、判定対象の教材データDが数式「y=5/2・x」を表すデータであると判定され(ステップW1;Yes)、Main機能及びグラフ機能の学習アプリGが使用可能アプリGCとされる(ステップW2)。
【0091】
以降、同様にして、判定対象の教材データDが末尾のデータでないと判定された後(ステップW3;No)、次の教材データDが判定対象として設定されて(ステップW4)、各教材データDについて使用可能アプリGCの種類が判定される。
【0092】
次に、教材データ表示ウィンドウWaに表示された学習対象ファイルFSのうち、教材データDの部分がそれぞれ網掛け表示される(ステップV3)。
【0093】
次に、教材データ表示ウィンドウWaの下端部にクリップボタンBが表示される(ステップV6)。なお、本動作例では、このとき学習装置1はアプリアイコンIaの表示ONモードになってはいない。
【0094】
次に、
図13(b)に示すように、ユーザがグラフ機能の学習アプリGを起動すると、そのアプリ表示ウィンドウWbに当該学習アプリGの実行画面が表示され、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDのうち、アクティブ状態の学習アプリG(グラフ機能の学習アプリG)において使用可能な教材データD(ここでは数式及びグラフ図形の教材データD)が青、使用不可能な教材データD(ここでは表の教材データD)が赤でマーカ表示される(ステップS8)。なお、本動作例におけるグラフ機能の学習アプリGのアプリ表示ウィンドウWbには、グラフ図形を表示させるか、グラフ式を表示させるかを切り替えるための切替タブTaが表示されるようになっており、
図13(b)ではグラフ図形の表示が選択された状態を図示している。
【0095】
次に、ユーザが教材データ表示ウィンドウWaからアプリ表示ウィンドウWb内に表の教材データDのドラッグ・ドロップ操作を行うと、ドラッグされた教材データDがクリップボードに一時記憶され(ステップU41)、ドロップ先の学習アプリGの種類(グラフ機能)が検知された後(ステップU42)、ペースト対象の教材データDが当該学習アプリGで使用可能でないと判定され(ステップU32;No)、その旨のエラーメッセージ(ここではポインタ上の×マーク)がディスプレイ210に表示される(ステップU33)。
【0096】
一方、ユーザが教材データ表示ウィンドウWaからアプリ表示ウィンドウWb内に数式「y=1/2・x」の教材データDのドラッグ・ドロップ操作を行うと、ドラッグされた教材データDがクリップボードに一時記憶され(ステップU41)、ドロップ先の学習アプリGの種類(グラフ機能)が検知された後(ステップU42)、ペースト対象の教材データDが当該学習アプリGで使用可能であると判定され(ステップU32;Yes)、ペースト対象の教材データDがアプリ表示ウィンドウWbにおける指定位置にペーストされてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU34)。
【0097】
次に、ユーザが切替タブTaを操作してグラフ式の表示を選択すると、
図14(a)に示すように、アプリ表示ウィンドウWb内に数式「y=1/2・x」が表示される。
【0098】
次に、
図14(b)に示すように、ユーザがクリップボタンBに対してタッチ操作を行うと、クリップボタンBの押下フラグがONに切り替えられる(ステップU11)。そして、ユーザが数式「y=2x−4」の教材データDの位置に対してタッチ操作を行うと、クリップボタンBの押下フラグがONになっていると判定され(ステップU21;ON)、タップされた教材データDがクリップボードへコピーされて一時記憶される。なお、本動作例においては、ディスプレイ210の右下部分にクリップボードの内容が表示されるようになっている。
【0099】
次に、ユーザがアプリ表示ウィンドウWb内にペースト操作を行うと、ペースト先の学習アプリG(グラフ機能の学習アプリG)の種類が検知された後(ステップU31)、クリップボードに一時記憶されているペースト対象の教材データD(数式「y=2x−4」の教材データ)が当該学習アプリで使用可能であると判定され(ステップU32;Yes)、
図15(a)に示すように、ペースト対象の教材データDがアプリ表示ウィンドウWbにおける指定位置にペーストされてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU34)。
【0100】
次に、ユーザがアプリアイコンIaの設定切替操作を行うと、アプリアイコンIaの表示モードがONに切り替えられ(ステップU61)、表示範囲内の学習対象ファイルFSに含まれる各教材データDが読み込まれ(ステップV1)、各教材データDについての使用可能アプリGCの種類が判定される(ステップV2)。
【0101】
次に、
図15(b)に示すように、教材データ表示ウィンドウWaに表示された学習対象ファイルFSのうち、教材データDの部分がそれぞれ網掛け表示された後(ステップV3)、学習装置1がアプリアイコンIaの表示ONモードになっていると判定され(ステップV4;Yes)、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDに対応付けて、当該教材データDについての使用可能アプリGCのアプリアイコンIaが表示される(ステップV5)。なお、図中、アプリアイコンIaの符号「Ia」に対する添え字「(M)」は、当該アプリアイコンIaがMain機能の学習アプリGに対応することを示している。同様に、アプリアイコンIaの符号「Ia」に対する添え字「(G)」,「(2Z)」,「(3Z),「(H)」は、当該アプリアイコンIaがグラフ機能,図形機能,3D図形機能,表機能の学習アプリGに対応することを示している。
【0102】
次に、教材データ表示ウィンドウWaの下端部にクリップボタンBが表示されるとともに(ステップV6)、教材データ表示ウィンドウWa内の各教材データDに対応付けてクリップアイコンIbが表示される。
【0103】
次に、
図16(a)に示すように、ユーザが数式「y=1/2・x」の教材データについてのMain機能のアプリアイコンIaに対してタッチ操作を行うと、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaの種類が検出され(ステップU51)、このアプリアイコンに対応する学習アプリGがアクティブ状態とされ、ディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU53)。
【0104】
そして、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaに対応する教材データD(数式「y=1/2・x」の教材データD)がアクティブ状態の学習アプリGに入力されてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU54)。
【0105】
次に、
図16(b)に示すように、ユーザが数式「y=1/2・x」の教材データDの位置に対してタッチ操作を行うと、クリップボタンBの押下フラグがONになっていると判定され(ステップU21;ON)、タップされた教材データDがクリップボードへコピーされて一時記憶される。そして、ユーザがアプリ表示ウィンドウWb内にペースト操作を行うと、ペースト先の学習アプリG(Main機能の学習アプリG)の種類が検知された後(ステップU31)、クリップボードに一時記憶されているペースト対象の教材データD(数式「y=1/2・x」の教材データ)が当該学習アプリで使用可能であると判定され(ステップU32;Yes)、ペースト対象の教材データDがアプリ表示ウィンドウWbにおける指定位置にペーストされてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU34)。
【0106】
同様に、ユーザが数式「y=2x−4」の教材データDの位置に対してタッチ操作を行うと、クリップボタンBの押下フラグがONになっていると判定され(ステップU21;ON)、タップされた教材データDがクリップボードへコピーされて一時記憶される。そして、ユーザがアプリ表示ウィンドウWb内にペースト操作を行うと、ペースト先の学習アプリG(Main機能の学習アプリG)の種類が検知された後(ステップU31)、クリップボードに一時記憶されているペースト対象の教材データD(数式「y=2x−4」の教材データ)が当該学習アプリで使用可能であると判定され(ステップU32;Yes)、ペースト対象の教材データDがアプリ表示ウィンドウWbにおける指定位置にペーストされてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU34)。なお、本動作例においては、数式「y=1/2・x」,「y=2x−4」は連立方程式としてMain機能の学習アプリGに入力されている。
【0107】
(動作例2)
図17に示すように、まず、ユーザが数学の教科書の学習教材ファイルFと、ページ番号との指定操作を行うと(ステップS1)、ディスプレイ210に教材データ表示ウィンドウWaが形成されるとともに、指定の学習対象ファイルFSにおける指定のページ番号のデータが教材データ表示ウィンドウWaに表示される(ステップS2)。これにより、教材データ表示ウィンドウWaには複数の教材データDが表示される。
【0108】
次に、学習装置1のモードが学習モードであると判定され(ステップS3;Yes)、表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける各教材データDの位置や内容が検出される(ステップS4)。
【0109】
次に、表示範囲内の学習対象ファイルFSに含まれる各教材データDが読み込まれた後(ステップV1)、先頭の教材データDが判定対象に設定されて(ステップW0)、判定対象の教材データDが平面的図形を表すデータであると判定され、図形機能の学習アプリGが使用可能アプリGCとされる(ステップW2)。
【0110】
以降、同様にして、判定対象の教材データDが末尾のデータでないと判定された後(ステップW3;No)、次の教材データDが判定対象として設定されて(ステップW4)、各教材データDについて使用可能アプリGCの種類が判定される。
【0111】
次に、教材データ表示ウィンドウWaに表示された学習対象ファイルFSのうち、教材データDの部分がそれぞれ網掛け表示される(ステップV3)。
【0112】
次に、学習装置1がアプリアイコンIaの表示ONモードになっていると判定され(ステップV4;Yes)、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDに対応付けて、当該教材データDについての使用可能アプリGCのアプリアイコンIaが表示されるとともに(ステップV5)、教材データ表示ウィンドウWaの下端部にクリップボタンBが表示される(ステップV6)。
【0113】
次に、ユーザが直角三角形の教材データについての図形機能のアプリアイコンIaに対してタッチ操作を行うと、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaの種類が検出され(ステップU51)、このアプリアイコンに対応する学習アプリG(図形機能の学習アプリG)がアクティブ状態とされ、ディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU53)。
【0114】
そして、タッチ操作の行われたアプリアイコンIaに対応する教材データD(直角三角形の教材データD)がアクティブ状態の学習アプリG(図形機能の学習アプリG)に入力されてディスプレイ210の表示内容が更新される(ステップU54)。
【0115】
(動作例3)
図18(a)に示すように、まず、ユーザが数学の教科書の学習教材ファイルFと、ページ番号「95」との指定操作を行うと(ステップS1)、ディスプレイ210に教材データ表示ウィンドウWaが形成されるとともに、指定の学習対象ファイルFSにおける指定のページ番号のデータが教材データ表示ウィンドウWaに表示される(ステップS2)。これにより、教材データ表示ウィンドウWaには複数の教材データDが表示される。
【0116】
次に、学習装置1のモードが学習モードであると判定され(ステップS3;Yes)、表示範囲内の学習対象ファイルFSにおける各教材データDの位置や内容が検出される(ステップS4)。
【0117】
次に、表示範囲内の学習対象ファイルFSに含まれる各教材データDが読み込まれた後(ステップV1)、先頭の教材データDが判定対象に設定されて(ステップW0)、判定対象の教材データDが表を表すデータであると判定され(ステップW1;Yes)、表機能の学習アプリGが使用可能アプリGCとされる(ステップW2)。
【0118】
以降、同様にして、判定対象の教材データDが末尾のデータでないと判定された後(ステップW3;No)、次の教材データDが判定対象として設定されて(ステップW4)、各教材データDについて使用可能アプリGCの種類が判定される。
【0119】
次に、教材データ表示ウィンドウWaに表示された学習対象ファイルFSのうち、教材データDの部分がそれぞれ網掛け表示される(ステップV3)。
【0120】
次に、教材データ表示ウィンドウWaの下端部にクリップボタンBが表示される(ステップV6)。なお、本動作例では、このとき学習装置1はアプリアイコンIaの表示ONモードになってはいない。
【0121】
次に、ユーザがグラフ機能の学習アプリGを起動すると、そのアプリ表示ウィンドウWbに当該学習アプリGの実行画面が表示されて、e−ACTIVITY機能の学習アプリGがアクティブ状態であると判定される(ステップS7;Yes)。
【0122】
次に、
図18(b)に示すように、教材データ表示ウィンドウWa内でのユーザが範囲指定を行うと、指定範囲に含まれる各教材データDがe−ACTIVITY機能の学習対象に指定されるとともに、指定範囲に含まれるテキストデータ(但し、ここでは数式を含まない)がアプリ表示ウィンドウWbにコピーされて表示される(ステップS11)。
【0123】
次に、学習対象の教材データDが複数あると判定され(ステップS12;Yes)、先頭の教材データD(表の教材データD)が処理対象に指定される(ステップS15)。
【0124】
次に、処理対象の教材データDが図表のデータであると判定された後(ステップS41;Yes)、
図18(c)に示すように、アプリ表示ウィンドウWbに表示されたテキストデータ内での当該教材データDの対応位置に、この教材データDについての使用可能アプリGC(表機能の学習アプリG)のストリップStが表示されるとともに(ステップS42)、このストリップStに対して処理対象の教材データD(表の教材データD)が対応付けられる(ステップS43)。
【0125】
以降、同様にして、次の教材データDが処理対象に指定された後、当該教材データDについての使用可能アプリGCのストリップStが表示されて、このストリップStに対して処理対象の教材データDが対応付けられる。但し、
図18(c)では、図示の便宜上、先頭の教材データDについてのストリップStのみが図示されている。
【0126】
そして、ストリップSt内のスプレッドボタンSbをユーザが操作すると、
図18(d)に示すように、当該スプレッドボタンSbを含むストリップStに対応付けられた学習アプリG(表機能の学習アプリG)がe−ACTIVITY機能のアプリ表示ウィンドウWb内で実行されるとともに、このストリップStに対応付けられた教材データD(表の教材データD)が学習アプリGに対して入力される。
【0127】
以上のように、本実施形態の学習装置1によれば、
図5のステップV1〜V5や
図6のステップW0〜W5,
図15(b)等に示したように、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDについて、複数種類の学習アプリGのうち、当該教材データDを使用することのできる使用可能アプリGCの種類が検知され、教材データ表示ウィンドウWaに表示された各教材データDに関連付けて、当該教材データDについての使用可能アプリGCの種類が表示されるので、何れの教材データDを何れの学習アプリGで使用できるのかが分かり易く表示される。従って、教材データDと学習アプリGとの対応を理解し易くすることができる。
【0128】
また、
図12のステップU51〜U54や
図16(a)等に示したように、アプリアイコンIaへのタッチ操作に基づいて、教材データ表示ウィンドウWaに表示された何れかの教材データDと、当該教材データDについての使用可能アプリGCとが指定されると、指定された使用可能アプリGCが実行されて実行画面が表示されるとともに、指定された教材データDが当該使用可能アプリGCに入力されるので、表示された教材データDを当該教材データDの使用可能アプリGCに対して容易に入力することができる。
【0129】
また、
図2のステップS8や
図13(b)等に示したように、ユーザ操作に基づいて指定される学習アプリGが実行されると、その実行画面が表示されて、教材データ表示ウィンドウWaに表示された教材データDのうち、当該学習アプリGで使用可能な教材データDが識別表示されるので、何れの教材データDを何れの学習アプリGで使用できるのかが分かり易く表示される。従って、教材データDと学習アプリGとの対応を理解し易くすることができる。
【0130】
また、
図11のステップU34や
図13(b)等に示したように、教材データ表示ウィンドウWaに表示された何れかの教材データDが指定されると、指定された教材データDがユーザ指定の学習アプリGに入力されるので、表示された教材データDを学習アプリGに容易に入力することができる。
【0131】
また、
図11のステップU33や
図13(b)等に示したように、指定された教材データDがユーザ指定の学習アプリGで使用可能な教材データDではない場合に、その旨が表示されるので、使用不可能な教材データDが学習アプリGに入力されるのを防止することができる。
【0132】
また、
図3のステップS22,S42や
図18(c)等に示したように、ユーザ操作に基づいて、少なくとも1つの教材データDを含んで教材データ表示ウィンドウWaの表示内容が範囲指定されると、指定範囲内のテキストデータがe−ACTIVITY機能のアプリ表示ウィンドウWbに表示され、指定範囲内の各教材データDについて、当該指定データを使用することのできる使用可能アプリGCの種類が検知されて、アプリ表示ウィンドウWbに表示されたテキストデータ中、指定された各教材データDとの対応位置に、当該教材データDについての使用可能アプリGCのスプレッドボタンSb(実行ボタン)が表示されるので、何れの教材データDを何れの学習アプリGで使用できるのかが分かり易く表示される。従って、教材データDと学習アプリGとの対応を理解し易くすることができる。
また、
図18(d)等に示したように、スプレッドボタンSb(実行ボタン)が操作されると、当該スプレッドボタンSbに対応する使用可能アプリGCが実行さて実行画面が表示されるとともに、当該スプレッドボタンSbのストリップStに対応する教材データDが当該使用可能アプリGCに入力されるので、表示された教材データDを当該教材データDの使用可能アプリGCに対して容易に入力することができる。
【0133】
なお、上記の実施の形態における学習装置1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0134】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
複数の教材データを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
前記教材データ表示エリアに表示された各教材データについて、前記複数種類のアプリケーションのうち、当該教材データを使用することのできる使用可能アプリケーションの種類を検知する使用可能アプリ種類検知手段と、
前記使用可能アプリ種類検知手段による検知結果に応じて、前記教材データ表示エリアに表示された各教材データに関連付けて、当該教材データについての前記使用可能アプリケーションの種類を表示させる使用可能アプリ種類表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項2>
請求項1記載の学習装置において、
ユーザ操作に基づいて、前記教材データ表示エリアに表示された何れかの教材データと、当該教材データについての前記使用可能アプリケーションとを指定する使用可能アプリ指定手段と、
前記使用可能アプリ指定手段により指定された前記使用可能アプリケーションを実行して実行画面を前記表示手段に表示させるとともに、前記使用可能アプリ指定手段により指定された教材データを当該使用可能アプリケーションに入力する教材データ入力結果表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項3>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
複数の教材データを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
前記複数種類のアプリケーションのうち、ユーザ操作に基づいて指定される少なくとも1つのアプリケーションを実行して実行画面を前記表示手段に表示させる指定アプリ実行手段と、
前記教材データ表示エリアに表示された各教材データのうち、アクティブ状態のアプリケーションで使用可能な教材データを識別表示させる使用可能教材データ識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項4>
請求項3記載の学習装置において、
ユーザ操作に基づいて、前記教材データ表示エリアに表示された何れかの教材データを指定する教材データ指定手段と、
前記教材データ指定手段により指定された教材データを、前記指定アプリ実行手段により実行されたアプリケーションのうち、ユーザ操作により指定されるアプリケーションに入力する教材データ入力結果表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項5>
請求項4記載の学習装置において、
前記教材データ指定手段により指定された教材データが前記教材データ入力結果表示制御手段による入力先のアプリケーションで使用可能ではない場合に、その旨を前記表示手段に表示させるエラー表示制御手段を有することを特徴とする学習装置。
<請求項6>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
テキストデータと、1つ以上の教材データとを有する学習対象ファイルを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記教材データ表示エリアの表示内容を、少なくとも1つの教材データを含んで範囲指定するデータ指定手段と、
前記表示手段にテキスト表示エリアを表示させるとともに、前記データ指定手段による指定範囲内のテキストデータを当該テキスト表示エリアに表示させるテキストエリア表示制御手段と、
前記データ指定手段による指定範囲内の各教材データについて、前記複数種類のアプリケーションのうち、当該教材データを使用することのできる使用可能アプリケーションの種類を検知する使用可能アプリ種類検知手段と、
前記使用可能アプリ種類検知手段による検知結果に応じて、前記テキスト表示エリアに表示されたテキストデータ中、前記データ指定手段により指定された各教材データとの対応位置に、当該教材データについての前記使用可能アプリケーションの実行ボタンを表示させる実行ボタン表示制御手段と、
前記実行ボタンに対するユーザ操作に応じて、当該実行ボタンに対応する前記使用可能アプリケーションを実行して実行画面を前記表示手段に表示させるとともに、当該実行ボタンに対応する教材データを当該使用可能アプリケーションに入力する指定データ入力結果表示制御手段と、
を備えることを特徴とする学習装置。
<請求項7>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
複数の教材データを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記教材データ表示エリアに表示された各教材データについて、前記複数種類のアプリケーションのうち、当該教材データを使用することのできる使用可能アプリケーションの種類を検知する使用可能アプリ種類検知機能と、
前記使用可能アプリ種類検知機能による検知結果に応じて、前記教材データ表示エリアに表示された各教材データに関連付けて、当該教材データについての前記使用可能アプリケーションの種類を表示させる使用可能アプリ種類表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項8>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
複数の教材データを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記複数種類のアプリケーションのうち、ユーザ操作に基づいて指定される少なくとも1つのアプリケーションを実行して実行画面を前記表示手段に表示させる指定アプリ実行機能と、
前記教材データ表示エリアに表示された各教材データのうち、アクティブ状態のアプリケーションで使用可能な教材データを識別表示させる使用可能教材データ識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
学習用の複数種類のアプリケーションを記憶する学習アプリ記憶手段と、
テキストデータと、1つ以上の教材データとを有する学習対象ファイルを教材データ表示エリアに表示する表示手段と、
を備えるコンピュータに、
ユーザ操作に基づいて、前記教材データ表示エリアの表示内容を、少なくとも1つの教材データを含んで範囲指定するデータ指定機能と、
前記表示手段にテキスト表示エリアを表示させるとともに、前記データ指定機能による指定範囲内のテキストデータを当該テキスト表示エリアに表示させるテキストエリア表示制御機能と、
前記データ指定機能による指定範囲内の各教材データについて、前記複数種類のアプリケーションのうち、当該教材データを使用することのできる使用可能アプリケーションの種類を検知する使用可能アプリ種類検知機能と、
前記使用可能アプリ種類検知機能による検知結果に応じて、前記テキスト表示エリアに表示されたテキストデータ中、前記データ指定機能により指定された各教材データとの対応位置に、当該教材データについての前記使用可能アプリケーションの実行ボタンを表示させる実行ボタン表示制御機能と、
前記実行ボタンに対するユーザ操作に応じて、当該実行ボタンに対応する前記使用可能アプリケーションを実行して実行画面を前記表示手段に表示させるとともに、当該実行ボタンに対応する教材データを当該使用可能アプリケーションに入力する指定データ入力結果表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。