【実施例1】
【0040】
図1〜4に、本実施例に係るコンソールボックスを示す。このコンソールボックスは車両のセンターコンソールに配置され、ボックス本体1と蓋体2とからなる。ボックス本体1は内部に収容部10が設けられ、収容部10の車両前方側にはトレイ11が着脱可能に配置されている。
【0041】
蓋体2は、
図4に示すように、収容部10を覆う基部3と、基部3を覆う可動部4とからなる。可動部4は、図示されないレールを介して前後方向にスライド移動可能に基部3に保持されている。基部3は、左右側端部がそれぞれ揺動可能にボックス本体1に保持され、
図2,3に示すように蓋体2は左右へ択一的に揺動して収容部10を開く。また蓋体2が揺動せず収容部10を閉じた状態で、可動部4が後方へスライド移動することで、基部3に形成された開口100が表出し、開口100を通して収容部10又はトレイ11を利用することができる。なお各図に示す前後方向は車両の前後方向と一致し、左右方向は車両の左右方向(幅方向)と一致し、上下方向は車両の上下方向と一致している。
【0042】
以下、このコンソールボックスの構造を詳細に説明する。
【0043】
基部3は、ロア30とアッパ31との二層構造をなし、ロア30とアッパ31とは一体に固定されている。またロア30とアッパ31には、前側に互いに連通する貫通孔の開口100が形成されている。
図5〜7には、ロア30を上方から見た平面図を示している。ロア30の左右両端部には、それぞれ互いに対称なリンク機構5が設けられている。リンク機構5は、押しボタン式の揺動用スイッチ50R,50Lと、揺動用スイッチ50R,50Lとそれぞれ係合して前後方向に延びる前ロックピン51R,51Lと、前端が前ロックピン51R,51Lの後端と間接的に係合して前後方向に延びる後ロックピン52R,52Lと、から主として構成されている。
【0044】
揺動用スイッチ50R,50Lにはコイルスプリング53R,53Lが配置され、揺動用スイッチ50Rを右方向へ、揺動用スイッチ50Lを左方向へ付勢している。揺動用スイッチ50R,50Lには、前後方向及び左右方向に対して傾斜して延びる長孔54R,54Lがそれぞれ形成されている。
【0045】
前ロックピン51R,51Lは揺動用スイッチ50R,50Lの上方に位置し、前ロックピン51R,51Lには揺動用スイッチ50R,50Lに向かって突出する円柱形状の係合凸部55R,55Lが形成されている。この係合凸部55R,55Lはそれぞれ長孔54R,54Lに係合している。前ロックピン51R,51Lの後端にはそれぞれ前ラック56R,56Lが形成され、前ラック56R,56Lはピニオンギヤ57R,57Lとそれぞれ歯合している。ピニオンギヤ57R,57Lは、後ロックピン52R,52Lの前端に形成された後ラック58R,58Lともそれぞれ歯合している。前ロックピン51R,51Lと後ロックピン52R,52Lは、それぞれ同軸上に位置している。またピニオンギヤ57R,57Lには図示されないコイルバネが内蔵され、ピニオンギヤ57Rは
図5の時計回りに、ピニオンギヤ57Lは
図5の反時計回りに付勢されている。
【0046】
そして蓋体2がボックス本体1を閉じた状態においては、
図5に示すように、ピニオンギヤ57R,57Lの付勢によって前ロックピン51R,51Lの前端はボックス本体1の前端に形成された前ロック孔12R,12Lにそれぞれ係合している。また後ロックピン52R,52Lの後端は、ボックス本体1の後端に形成された後ロック孔13R,13Lにそれぞれ係合している。
【0047】
上記したリンク機構5を有する本実施例のコンソールボックスは、以下のように作動する。先ず運転席側から蓋体2を開く場合には、
図6に示すように、操作者は揺動用スイッチ50Rを押す。すると係合凸部55Rが長孔54Rに案内されることにより、前ロックピン51Rは後方へ移動する。すると前ラック56Rによってピニオンギヤ57Rが反時計回りに回動し、それに伴って後ラック57R及び後ロックピン52Rが前方へ移動する。これにより前ロックピン51Rの前端と前ロック孔12Rとの係合が外れ、後ロックピン52Rの後端と後ロック孔13Rとの係合が外れる結果、基部3は可動部4と共に、前ロックピン51Lと後ロックピン52Lを軸中心として左方向へ揺動可能となり、
図3に示すように蓋体2が開く。
【0048】
蓋体2の揺動途中あるいは揺動後に揺動用スイッチ50Rの押圧を解除すると、コイルスプリング53R及びピニオンギヤ57Rの付勢によって前ロックピン51Rは前方へ移動し、後ロックピン52Rは後方へ移動して初期状態へ戻る。そして蓋体2を閉じる場合には、ボックス本体1との係合によって前ロックピン51Rは後方へ押圧されるとともに後ロックピン52Rが前方へ押圧され、前ロック孔12R及び後ロック孔13Rの位置で係合が解除されて、コイルスプリング53R及びピニオンギヤ57Rの付勢によって、前ロックピン51Rと後ロックピン52Rが前ロック孔12R及び後ロック孔13Rとそれぞれ係合する。
【0049】
助手席側から蓋体2を開く場合には、
図7に示すように、操作者は揺動用スイッチ50Lを押す。すると係合凸部55Lが長孔54Lに案内されることにより、前ロックピン51Lは後方へ移動する。すると前ラック56Lによってピニオンギヤ57Lが時計回りに回動し、それに伴って後ラック57L及び後ロックピン52Lが前方へ移動する。これにより前ロックピン51Lの前端と前ロック孔12Lとの係合が外れ、後ロックピン52Lの後端と後ロック孔13Lとの係合が外れる結果、基部3は可動部4と共に、前ロックピン51Rと後ロックピン52Rを軸中心として左方向へ揺動可能となり、
図2に示すように蓋体2が開く。
【0050】
蓋体2の揺動途中あるいは揺動後に揺動用スイッチ50Lの押圧を解除すると、コイルスプリング53L及びピニオンギヤ57Lの付勢によって前ロックピン51Lは前方へ移動し、後ロックピン52Lは後方へ移動して初期状態へ戻る。そして蓋体2を閉じる場合には、ボックス本体1との係合によって前ロックピン51Lは後方へ押圧されるとともに後ロックピン52Lが前方へ押圧され、前ロック孔12L及び後ロック孔13Lの位置で係合が解除されて、コイルスプリング53L及びピニオンギヤ57Lの付勢によって、前ロックピン51Lと後ロックピン52Lが前ロック孔12L及び後ロック孔13Lとそれぞれ係合する。
【0051】
しかし上記したリンク機構5のみでは、揺動用スイッチ50R、50Lの両方を押した場合に蓋体2がボックス本体1から外れるという不具合がある。そこで本実施例のコンソールボックスは、蓋体が右側又は左側へ択一的に揺動するように揺動方向を切り替える
切り替え手段6を備えている。
【0052】
この
切り替え手段6は、
図5〜7に示したように、後ロックピン52Rと後ロックピン52Lとを橋状に連結する連結ロッド60と、連結ロッド60の中央部と係合するセンタリング部材61とからなる。連結ロッド60の左右両端には、前後方向及び左右方向に対して傾斜して延びるガイド長孔62R、62Lが形成され、後ロックピン52R、52Lから突出する係合凸部63R、63Lがそれぞれガイド長孔62R、62Lに係合している。また連結ロッド60には、ガイド長孔62R、62Lの後端部に連続して左右方向に延びる逃がし長孔64R、64Lが形成されている。連結ロッド60の中央部の前端には、凹形状のカム凹部65が形成されている。
【0053】
センタリング部材61は、カム凹部65と対向して係合する頭部66と、軸部67とからなり、軸部67に巻回されたコイルスプリング68によって頭部66がカム凹部65に押圧されている。
【0054】
上記のように構成された切り替え手段6は、以下のように作動する。先ず
図6に示すように、揺動用スイッチ50Rが押されて後ロックピン52Rが前方へ移動すると係合凸部63Rがガイド長孔62Rに係合しながら前方へ移動することで、連結ロッド60は右方向へ移動する。連結ロッド60の左端部では、逃がし長孔64Lに係合凸部63Lが案内される。またセンタリング部材61は、カム凹部65の移動によって頭部66が前方へ押圧され、コイルスプリング68に付勢力が蓄えられる。
【0055】
この状態では、係合凸部63Lが逃がし長孔64Lに係合しているため後ロックピン52Lの移動が規制され、揺動用スイッチ50Lを押すことはできず前ロックピン51Lと後ロックピン52Lは移動しない。したがって蓋体2は、前ロックピン51L及び後ロックピン52Lがボックス本体1と確実に係合し、ボックス本体1から外れることがない。
【0056】
そして蓋体2を閉じると、前ロックピン
51Rが前方へ移動し後ロックピン
52Rが後方へ移動し、コイルスプリング68の付勢によってセンタリング部材61がカム凹部65に入り込むため、連結ロッド60は左方向へ移動して
図5のニュートラル位置へ戻る。
【0057】
また
図7に示すように、揺動用スイッチ50Lが押されて後ロックピン52Lが前方へ移動すると、係合凸部63Lがガイド長孔62Lに係合しながら前方へ移動することで、連結ロッド60は左方向へ移動する。連結ロッド60の右端部では、逃がし長孔64Rに係合凸部63Rが案内される。またセンタリング部材61は、カム凹部65の移動によって頭部66が前方へ押圧され、コイルスプリング68に付勢力が蓄えられる。
【0058】
この状態では、係合凸部63Rが逃がし長孔64Rに係合しているため後ロックピン52Rの移動が規制され、揺動用スイッチ50Rを押すことはできず前ロックピン51Rと後ロックピン52Rは移動しない。したがって蓋体2は、前ロックピン51R及び後ロックピン52Rがボックス本体1と確実に係合し、ボックス本体1から外れることがない。
【0059】
そして蓋体2を閉じると、前ロックピン
51Lが前方へ移動し後ロックピン
52Lが後方へ移動し、コイルスプリング68の付勢によってセンタリング部材61がカム凹部65に入り込むため、連結ロッド60は右方向へ移動して
図5のニュートラル位置へ戻る。
【0060】
次に、可動部4のスライド機構について説明する。
【0061】
図8には基部3のアッパ31を上方から見た概略平面図を、
図9にはロア30とアッパ31とを積層しロア30が透視された状態の平面図を示している。開口100の前部には第一係止孔37が形成され、開口100の後部には第二係止孔32が形成されている。アッパ31の後端部にはボビン33が回動自在に固定され、ボビン33にはコンストンバネ34の内端が固定されている。コンストンバネ34の外端は、可動部4の底部の後端部に結合される。またアッパ31の後端部にはダンパ35が配置されている。さらにアッパ31の裏面側後端部には、左右一対の係止部材36R,36Lが配置され、係止部材36R,36Lにラップする一対の開口101R,101Lが形成されている。開口101R,101Lには、後述するフランジ47R,47Lが表出している。
【0062】
図10に可動部4を上方から見た平面図を示す。可動部4の裏面側には、ベース40が固定され、ベース40にはスライドボタン41が保持されている。また可動部4の裏面側には、アッパ31に設けられたダンパ35と歯合するラック42が前後方向に延びて設けられている。
【0063】
可動部4はアッパ31の上部に配置され、図示しないレールによってアッパ31に対してスライド移動可能となっている。可動部4が後方へスライド移動する際には、コンストンバネ34に付勢力が蓄えられる。逆に可動部4が前方へスライド移動する際には、コンストンバネ34の付勢によって自動的に移動するものの、ラック42がダンパ35に歯合しているため、可動部4は減速された状態で前方へスライド移動することになる。
【0064】
図11に示すように、可動部4の裏面側前端部にはベース40が固定され、ベース40の前端部にはスライドボタン41が入出可能に保持されている。またベース40には、スライドロック43が上下方向に移動可能に保持されている。
図12に示すように、スライドボタン41にはスライドロック43と係合するテーパ面44が形成され、スライドボタン41を押すことでスライドロック43が上昇するように構成されている。またスライドロック43は、スプリング45によって下方へ付勢されている。
【0065】
可動部4がスライド移動していない状態では、スライドロック43がアッパ31の前端に設けられた第一係止孔37と係合し、可動部4はスライド移動ができない。その状態から可動部4をスライド移動させるには、先ずスライドボタン41を後方へ押す。するとスライドロック43が上昇することで第一係止孔37との係合が解除され、スライド移動可能となる。そしてコンストンバネ34の付勢力とダンパ35の抵抗力に抗して可動部4を後方へスライド移動させると、スライドロック43がアッパ31の後方に設けられた第二係止孔32に係合することでスライド移動が規制される(
図13参照)。この状態では基部3の開口100が表出し、開口100から収容部10又はトレイ11を利用することができる。
【0066】
可動部4を閉じるには、再びスライドボタン41を後方へ押す。するとスライドロック43が上昇して第二係止孔32から離脱するので、スライドボタン41の押圧を解除すれば、コンストンバネ34の付勢によって可動部4は自動的に前進し、スライドロック43が第一係止孔37に係合することでスライド移動が停止する。
【0067】
ところで可動部4のスライド移動中、あるいはスライド移動した状態において、揺動用スイッチ50R,50Lの一方が押されると、基部3が揺動する場合がある。そうなると可動部4の裏面側が視認されるため見栄えが悪い。そのため目隠し用のカバーなどが必要となり部品点数が増大してしまう。またスライド移動した可動部4には、通常とは異なる方向から荷重が作用する場合があり、破損の懸念もある。
【0068】
そこで本実施例のコンソールボックスでは、可動部4がスライド移動途中の状態及びスライド移動した状態でリンク機構5の作動を規制する規制手段を有している。この規制手段について、以下に説明する。
【0069】
ロア30には、
図5に示すように、開口100の後端に近接した位置に左右一対のスライドロックピン38R、38Lが保持されている。スライドロックピン38R、38Lの先端は曲面形状をなしている。スライドロックピン38Rはスプリング39Rによって図の左方向へ付勢され、スライドロックピン38Lはスプリング
39Lによって図の右方向へ付勢されている。スライドロックピン38Rの先端とスライドロックピン38Lの先端との距離は、ベース40の左右方向の長さより若干短くされている。
【0070】
スライドボタン41が押され、可動部4が後方へスライド移動始めると、
図14に示すように、ベース40の後端部がスライドロックピン38R,38Lと干渉し、スライドロックピン38Rは右方向へ移動してその軸部が前ロックピン51Rに形成されたロック孔59Rと係合するとともに、スライドロックピン38Lは左方向へ移動してその軸部が前ロックピン51Lに形成されたロック孔59Lと係合する。これにより前ロックピン51R,51Lの移動が規制され、揺動用スイッチ50R,50Lの移動が規制されるため、基部3が左右に揺動することがない。
【0071】
しかし可動部4が後方へスライド移動して開口100の全体が表出した状態では、
図15に示すように、ベース40とスライドロックピン38R,38Lとの係合が解除され、スライドロックピン38R,38Lと前ロックピン51R,51Lとの係合が解除される場合がある。そこで
図8,9及び
図16に示すように、アッパ31には左右一対の係止部材36R,36Lが上下方向に揺動可能に保持されている。この係止部材36R,36Lは、コイルバネ46R,46Lによって前端が上方へ向かうように付勢されている。また係止部材36R,36Lの前端は、後ロックピン52R,52Lに形成され内側に向かって左右方向に突出するフランジ47R,47Lに、開口101R,101Lを介して対向する位置となっている。
【0072】
可動部4が後方へスライド移動して開口100の全体が表出し、
図16の状態を経由して
図17の状態になると、ベース40の後端はフランジ47R,47Lに対向する位置となり、係止部材36R,36Lの前端部と干渉する。すると係止部材36R,36Lは前端部が下方へ押圧され、アッパ31に形成された開口101R,101Lを通過してフランジ47R,47Lと係合する。これにより後ロックピン52R,52Lの移動が規制され、揺動用スイッチ50R,50Lの押圧が規制されるため、基部3が左右に揺動することがない。
【実施例2】
【0073】
実施例1に係るコンソールボックスにおいては、蓋体2が右方向又は左方向へ揺動して収容部10を開いた状態から蓋体2を閉じる際に、蓋体2の閉じる速度を減速することが望ましい。閉じる速度が大きいと、蓋体2がボックス本体1と衝突した際の騒音が大きくなるからである。
【0074】
蓋体が左右の一方のみに開く構造であれば、揺動軸回りに歯車機構及びダンパなどを利用した減速手段を採用することができる。しかし実施例1のような両開き構造では、左右の回動軸回りにそれぞれ減速手段を設けなければならず、スペース面及び強度面で不具合があった。
【0075】
そこで本実施例では、
図18に示すように、基部3の後端部とボックス本体1とを連結するアーム7を設けている。その他の構成は実施例1と全く同様であるので、実施例1と同じ符号を用いながら実施例1と異なる部位のみ説明する。
【0076】
ボックス本体1の後壁には、アームケース70が回動自在に取り付けられている。アームケース70は筒形状をなし、その周壁には一直線上に位置する一対の貫通孔71,72が形成されている。またアームケース70には、周囲にピニオンギヤをもつダンパ73が固定されている。アーム7の一側面にはラック74が形成されている。アーム7は一端が基部3に回動自在に保持され、他端側が貫通孔71から貫通孔72の順に挿通されている。そしてラック74がダンパ73のピニオンギヤに歯合している。
【0077】
アームケース70には、
図19に示すように、底面から後方へ突出する突起75が形成されている。またアーム7の他端側には、前後に弾性変形可能な爪部76と、爪部76の下方のストッパ77とが形成されている。
【0078】
上記のように構成された本実施例のコンソールボックスは、
図20に示すように蓋体2(基部3と可動部4)が左方向へ揺動して収容部10を開くと、アーム7は
基部3の後端部に取り付けられた一端を中心として回動する。それに伴ってアームケース70が左方向へ回動し、アーム7はアームケース70内を斜め左上方に移動する。そして揺動限界に近づくと、
図19に示すように爪部76が突起75を乗り越えるので、操作者はクリック感を知覚できる。爪部76が突起75を乗り越えた後に、ストッパ77が突起75に当接することでアーム7の移動が規制され、蓋体2の揺動が停止する。
【0079】
蓋体2を閉じる際には、アーム7が斜め右下方に移動し、爪部76が突起75を乗り越えるので操作者はクリック感を知覚できる。そしてラック74がダンパ73に歯合することで閉速度が減速され、蓋体2はゆっくりとボックス本体1に近づくので、衝突音の発生を防止することができる。
【0080】
図21のように蓋体2が右方向へ揺動して収容部10を開く場合も、上記と同様の作動であるので、説明を省略する。なお、
図18に示す閉状態では、アーム7はスライド移動しない下側の基部3に取り付けられているので、上側の可動部4のスライド移動の支障になることはない。
【0081】
また本実施例のコンソールボックスによれば、爪部76が突起75を乗り越える際の抵抗によって、蓋体2の揺動時におけるバタつきを抑制でき、耐久性が向上する。またラック74またはダンパ73と歯合するギヤを設け、そのギヤに巻きバネを設けておけば、巻きバネの付勢によって蓋体2を自動的に揺動させることも可能である。