特許第5773463号(P5773463)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セント・ジュード・メディカル・ルクセンブルク・ホールディング・エスエーアールエルの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5773463
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】光ファイバー力感知カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20150813BHJP
【FI】
   A61B1/00 320Z
【請求項の数】13
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-236122(P2013-236122)
(22)【出願日】2013年11月14日
(62)【分割の表示】特願2011-544939(P2011-544939)の分割
【原出願日】2010年1月8日
(65)【公開番号】特開2014-140622(P2014-140622A)
(43)【公開日】2014年8月7日
【審査請求日】2013年12月16日
(31)【優先権主張番号】61/143,718
(32)【優先日】2009年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515156407
【氏名又は名称】セント・ジュード・メディカル・ルクセンブルク・ホールディング・エスエーアールエル
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レオ、ジョバンニ
(72)【発明者】
【氏名】アービー、ニコラス
【審査官】 小田倉 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−531170(JP,A)
【文献】 特表2007−514458(JP,A)
【文献】 特開平08−166298(JP,A)
【文献】 特表2011−514531(JP,A)
【文献】 特表2009−522016(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバー力感知アセンブリ(92)の製造方法において、
長手軸線(110)を規定し、かつ外面(112)を備える構造部材(102)を設ける工程と、
前記構造部材(102)上に複数の間隙(136)を形成する工程であって、前記間隙は前記長手軸線を横切り、
前記間隙は前記構造部材の大部分を通って側方方向に延びることによって複数の可撓部分(128)を画成し、
前記複数の間隙は、前記長手軸線に沿った直列配置で互いに隣接する複数のセグメント(116)を画成し、前記複数の間隙の各々は前記複数のセグメントのうちの隣接するセグメントの間に位置するとともに前記長手軸線に直交する中心面(138)をなし、
前記複数の可撓部分は前記複数のセグメントの間に分散された少なくとも3つの可撓部分を含んでなることによって隣接する前記複数のセグメントは前記複数の可撓部分のうちの1つによって架橋され、各々の前記可撓部分は前記長手軸線と平行な中立軸線(130)をなし、各中立軸線は他の可撓部分の中立軸線とは異なる位置で前記長手軸線の周りに配備される、複数の間隙を形成する工程と
数の光ファイバー(104)を前記構造部材に動作可能に結合する工程であって、前記複数の光ファイバーには少なくとも3つの光ファイバーを含み、前記複数の光ファイバーはそれぞれ対応する光伝播軸線148を規定し、それぞれの光伝播軸線は前記複数の可撓部分の対応する1つに対して直径方向に対向している、前記複数の光ファイバーを前記構造部材に動作可能に結合する工程とを備える、方法。
【請求項2】
前記構造部材上に前記長手軸線とほぼ平行である複数の溝(142)を形成する工程と、
前記複数の光ファイバーのそれぞれを前記複数の溝のうちの対応する1つに配備する工程とをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記光ファイバーを前記構造部材に接着剤(170)によって結合する工程をさらに備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
それぞれの前記可撓部分は、前記構造部材の外面の一部をなす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法によって製造された光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項5】
それぞれの前記可撓部分は前記長手軸線に直行する平面上で断面を画成し、
前記断面は面重心、及び前記面重心を貫通する第1及び第2の慣性軸線を規定し、前記第2の慣性軸線は前記第1の慣性軸線の法線であるとともに前記構造部材の長手軸線と交差し、前記第2慣性軸線まわりの断面二次モーメントは前記第1慣性軸線まわりの断面二次モーメントよりも少なくとも10倍大きい、請求項4に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項6】
前記第1慣性軸線まわりの断面二次モーメントは前記可撓部分の前記断面の最小断面二次モーメントである、請求項4又は5に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項7】
前記可撓部分の断面は円形部分を画成し、前記複数の可撓部分は同一の寸法を有し、前記長手軸線のまわりに均一に分配されている、請求項4〜6のいずれか一項に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項8】
前記複数の光ファイバーは、前記構造部材の前記外面に動作可能に結合されている、請求項4〜7のいずれか一項に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項9】
前記構造部材は中空円筒状管(156,206)を備え、金属/セラミック複合材、石英及び液晶ポリマーからなる群から選択される材料を含んでなる、請求項4〜8のいずれか一項に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項10】
前記複数の光ファイバーの各々は、一体に設けられた光ファイバー歪みセンサーを有し、前記光ファイバー光センサーの少なくとも一部は前記構造部材の前記複数の溝に対応する軸方向位置かつ前記長手軸線の前記可撓部分のうちの1つと対抗する周方向位置にあり、前記光ファイバー歪みセンサーはファイバブラッググレーティング歪みセンサー(214)及びファブリーペロー歪みセンサー(198)のうちの1つを含んでなる、請求項5〜9のいずれか一項に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項11】
前記複数の光ファイバーの各々は前記構造部材の前記複数の間隙のうちの対応する1つに近接した軸方向位置、かつ前記長手軸線の前記可撓部分のうちの1つと対抗する周方向位置にある先端(150)を有し、先端のそれぞれは、前記複数の間隙のうちの対応する1つに隣接したセグメント上に結合された反射面(154,200b)へと光を発光し、かつ前記反射面から反射される光を収集するために配向されている、請求項4〜9のいずれか一項に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項12】
前記反射面は光ファイバー(204)からなる、請求項11に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【請求項13】
前記光ファイバーの先端及び前記複数の間隙のうちの1つに近接した前記セグメントは干渉間隙(166)を画成する、請求項11に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2009年1月9日出願の米国仮特許出願番号第61/143,718号の出願日の便益を主張する。前記各特許文献は、これにより、参照によって余すところなく本願に援用される。
【0002】
開示された発明は、概して、力ベクトルの大きさおよび方向を分解することができる力感知装置に関する。より具体的には、本発明は、ヒトまたは動物において用いられるカテーテルの配置を支援するため、またはロボット外科システムにおけるフィードバック要素として作用するための力感知チップに関する。
【背景技術】
【0003】
長年にわたり、カテーテルに基づいた診断および治療システムを用いて様々な器官または脈管の診査および治療が可能となってきた。そのようなカテーテルは、診査または治療されるべき器官の腔に通じる脈管を介して導入されるか、またはその代わりに、器官の壁に形成された切開部を介して直接導入されてもよい。このようにして、患者は、典型的には開腹外科手術(open surgical procedures)に関連した外傷や長い回復時間を回避する。
【0004】
有効な診断または治療を提供するためには、まず治療されるべき区域を高精密にマップすることが必要であることが多い。そのようなマッピングは、例えば心房性細動を治療するために心臓内の電流経路を選択的にアブレートすることが所望される場合に実施され得る。多くの場合、マッピング手法は、心周期にわたる心臓の周期運動のために治療されるべき区域の位置を確認することが困難であることによって複雑化する。
【0005】
脈管または器官の内部をマップするための以前から知られているシステムは、例えば、特許文献1および2に記載されている。それらの特許に記載されているカテーテルは、電磁センサー、電気センサー、磁気センサー、または音響センサーを用いて空間内におけるカテーテルの先端の位置をマップし、次いで脈管または器官内部の三次元視覚化を構築する。
【0006】
そのような以前から知られているマッピングシステムの1つの不都合な点は、カテーテルのマニュアルフィードバックおよび/またはインピーダンス測定に頼って、何時カテーテルが脈管または器官内に適切に配置されるかを判断するという点である。それらのシステムは、脈管または器官の壁との接触力を測定しない、またはカテーテルによって器官または脈管の壁に対して印加される接触力を検知しない。前記接触力は真の壁の位置を変えてしまうことがある。それどころか、以前から知られているマッピング方法は多くの時間を要し、臨床医の技術に依存し、過剰な接触力によって形成されるアーチファクトを補償することができない。
【0007】
従って、より速くより正確なマッピングを可能にするために、マッピングカテーテルと器官または脈管の壁との間の接触力を検知および監視するための装置および方法を提供することが望ましいであろう。プロセスを自動化することを可能にする装置および方法を提供することも望ましいであろう。
【0008】
脈管または器官のトポグラフィーがマップされたならば、同一または異なるカテーテルのいずれかを用いて治療を行ってもよい。脈管または器官に適用される特定の治療に応じて、カテーテルは、RFアブレーション電極、回転動作または鋏動作の切断ヘッド、レーザアブレーションシステム、注射針または縫合針、流体搬送システム、鉗子、マニピュレ
ーター、マッピング電極、内視鏡視覚装置(endoscopic vision systems)、および遺伝学
的注入装置(genetic impregnation devices)のような治療用送達システムのような、しかしこれらに限定されない多数のエンドエフェクタのうちの何れかを備えてもよい。例示的システムは、例えば、特許文献3〜7に記載されている。
【0009】
そのようなエンドエフェクタの有効性は、多くの場合、エンドエフェクタを器官または脈管の壁の組織に接触させることに依存する。多くの以前から知られている治療システムは、カテーテルの先端部を組織に接触させて安定させる拡張可能なバスケットまたはフックを備える。しかしながら、そのような構成は、器官または脈管の運動により、本質的に不正確であることがある。さらに、以前から知られているシステムは、組織壁の運動によってカテーテルの先端部にかかる荷重を感知する能力を提供しない。
【0010】
例えば、心臓アブレーションシステムの場合、一つの極端な場合には、治療システムのエンドエフェクタと組織壁との間に間隙が生成することにより、その治療は効果的でないものとなり、組織区域のアブレーションが不十分になることがある。もう一方の極端な場合には、カテーテルのエンドエフェクタが組織壁に過剰な力で接触すると、エンドエフェクタは不注意で組織に穴をあけて、心タンポナーデを生じることがある。
【0011】
前述のことを考慮して、器官または組織の運動から発生する周期的な荷重を含むカテーテルの先端部にかかる荷重の感知を可能にするカテーテルに基づいた診断または治療システムを提供することが望ましいであろう。接触力が所定範囲内にあると検知された場合のみに、エンドエフェクタが手動でまたは自動的に操作されるようにエンドエフェクタの操作を制御するように接続された荷重感知システムを有することがさらに望ましいであろう。
【0012】
特許文献8は、機械式、容量式、誘導式、および抵抗式の圧力感知装置を含めた、組織表面との接触から生じる力ベクトルを測定するためのいくつかの解決策を提案している。しかしながら、そのような装置の1つの不都合な点は、それらの装置は、比較的複雑であり、また血液または他の液体が測定を妨げないようにするために密閉されなければならないという点である。さらに、そのような荷重感知装置は、カテーテルの先端部の挿入プロファイルの増大を生じ得る。さらに、前記特許に記載されている種類のセンサーは電磁干渉を受けることがある。
【0013】
医療環境における電磁干渉の可能性に対処するための以前から知られている1つの解決策は、電気計測システムではなく光に基づいたシステムを用いることである。そのような光に基づいた1つのシステムは、ボッセルマン(Bosselman)に付与された特許文献9に記
載されている。前記特許文献は、関節継ぎ手によって連結された一連の強剛な連結子を備えた手術を行なうためのロボットシステムを記載している。前記関節継ぎ手には複数のブラッググレーティングが配置されており、その結果、各継ぎ手の曲角は、例えば干渉計を用いて、ブラッググレーティングによって反射される光の波長の変化を測定することによって光学的に測定され得る。
【0014】
ブコルツ(B ucholtz)に付与された特許文献10は、三組の光ファイバー歪みセンサー
において測定された波長変化を用いてカテーテルまたは他の医療機器の空間的定位を算出する別の空間的定位システムについて記載している。ブコルツの文献は、ボッセルマンの文献にも記載されているように、歪みセンサーは変形可能なシース内に包み込まれ得ることを開示しているが、曲角の計算は、変形可能なシースの材料特性の特性付けを必要とするとは記載されていない。
【0015】
従って、装置の先端部にかかる荷重の感知を可能にするが、装置の挿入プロファイルを
実質的に増大しない、カテーテルまたはガイドワイヤーのような、診断および治療装置を提供することが望ましいであろう。装置の先端部に印加される力の計算を可能にし、かつ電磁干渉に実質的に影響されない、カテーテルおよびガイドワイヤーのような診断および治療装置を提供することがさらに望ましい。
【0016】
カテーテル技術における最近の進歩は、脈管または器官の内壁に接触して配置されたときのエンドエフェクタの先端部における反力を検知するために光ファイバー力センサーを使用することを含んでいる。例えば、非特許文献1は、ロボット外科手術システムにおいて発生力フィードバックシステムを使用するための三軸力センサーを記載している。その装置は、該装置の先端チップに隣接して配置された鏡面上に光を指向させる複数の光ファイバーを備える。前記鏡面から反射される光の強度が測定され、その強度は先端チップに所定量の撓み(flexture)を課するのに必要とされる力に関連付けられ得る。前記論文は、構造を変形させる接触力に応答した光の強度の変化を生じるために用いられ得る可撓性で小型の構造を記載している。
【0017】
レオ(Leo)らに付与された特許文献11は、カテーテルの先端に印加される力ベクトル
(大きさおよび方向)を分解するための装置および方法を開示している。レオの文献は、接触力を感知しないカテーテルによるものと同じプロファイルを本質的に維持し、かつ電磁干渉に実質的に影響を受けない、カテーテルにおける光ファイバーの歪み要素の使用を開示している。レオら付与された特許文献12は、カテーテルのチップ上における力の入射(force incident)を推測するためにファイバブラッググレーティング歪みセンサーの変形を用いる力感知カテーテルシステムを開示している。アービー(Aeby)らに付与された特許文献13は、カテーテルの先端に課される力によって生じる撓みを分離する変形可能な構造を有する三軸力センサーを開示している。前記特許文献において、光ファイバーは照射と変形可能な構造からの反射光の受容との双方を行い、受容した反射光の強度は課された力に従って変化する。レオらに付与された特許文献14は、干渉計の原理を用いて、歪み感知アセンブリの構造的変形を検知して力を推測する光ファイバー接触感知カテーテルを開示している。レオらおよびアービーらに付与された上述の公報は、本出願の譲受人に譲渡され、そこに含まれた明白な定義を除いて、参照により余すところなく本願に援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】米国特許第6,546,271号
【特許文献2】米国特許第6,226,542号
【特許文献3】米国特許第6,120,520号
【特許文献4】米国特許第6,102,926号
【特許文献5】米国特許第5,575,787号
【特許文献6】米国特許第5,409,000号
【特許文献7】米国特許第5,423,807号
【特許文献8】米国特許第6,695,808号
【特許文献9】米国特許第6,470,205号
【特許文献10】国際公開番号第WO01/33165号
【特許文献11】国際特許公開第WO2007/015139号
【特許文献12】米国特許出願公開公報第2007/0060847号
【特許文献13】米国特許出願公開公報第2008/0009750号
【特許文献14】米国特許出願公開公報第2008/0294144号
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】ジェイ.ピアーズ(J.Peirs)らによる「Design of an Optical Force Sensor for Force Feedback during Minimally Invasive Robotic Surgery」と題された論文、ベルギー国ルーヴァン・カソリック大学(Katholieke Universiteit Leuven)発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
既存の光ファイバー歪み感知カテーテルは、典型的には、約±1−gm以内の力への力の分解に限定されている。さらに、三軸力センサーは、所望の分離効果を達成するために、複雑な機械加工および製造を伴う傾向にある。より大きな感度(より高い分解能)を有し、かつ製造するのが比較的容易である光ファイバー接触感知カテーテルは歓迎されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の様々な実施形態は、既存の光ファイバー歪み感知カテーテルに対して力の分解の感度を1桁分まで改善する構造部材を備える。一部の実施形態は、既存の装置に対して低減されたプロファイルを有することを特徴とする。
【0022】
構造的には、本発明の様々な実施形態の可撓部(flexture)は、第1軸線に直交する第2軸線の剛性より約20倍少ない第1軸線まわりの剛性(断面二次モーメント)を有する断面を備える。第1軸線まわりの比較的小さな剛性は、第2直交軸線まわりの撓曲を最小限にしながら、第1軸線まわりのモーメントによって可撓部を優先的に撓曲させることによって、第2直交軸線まわりのねじれ力を構造部材の他の部分上に伝える。このように、可撓部は第1軸線まわりのモーメントおよびモーメント力の分離を可能にする。
【0023】
様々な実施形態において、構造部材は、長手軸線を規定し、その長手軸線に沿った直列配置で互いに隣接した複数のセグメントを備える。隣接したセグメントは、それらの間に間隙を形成し得、各間隙は可撓部によって架橋されている。複数の光ファイバーは前記構造部材と動作可能に接続されている。前記可撓部は、長手軸線に直交する平面上に断面を規定し得、前記断面は面重心を規定し、第1慣性軸線および第2慣性軸線は前記面重心を通過するものと規定され得る。第2慣性軸線は第1慣性軸線に直交し、構造部材の長手軸線と交差し得る。第2慣性軸線まわりの断面2次モーメントは、第1慣性軸線まわりの断面2次モーメントより少なくとも10倍大きいことがある。
【0024】
本発明の特定の実施形態は、基端(proximal end)および先端部(distal extremity)を有する可撓性長尺状本体を備える。光ファイバー力感知アセンブリは前記先端部に近接して可撓性長尺状本体内に配置され得る。光ファイバー力感知アセンブリは、外面を有するとともに、長手軸線を規定する構造部材を備える。前記構造部材はまた、長手軸線に沿った直列配置で互いに隣接した複数のセグメントも備え得る。前記セグメントは、隣接したセグメントの間に位置する可撓部によって架橋されている。前記可撓部の各々は、前記構造部材の外面の一部を形成し得る。前記複数のセグメントはさらに複数の間隙を形成してもよく、複数の間隙の各々は前記複数のセグメントのうちの隣接するもの同士の間に位置する。
【0025】
前記構造部材上には複数の光ファイバーが配置されてもよく、前記複数の光ファイバーの各々は、複数の間隙のうちの1つに隣接して配置されるとともに、複数の間隙の1つに隣接したセグメント上へ光を放出し、同セグメントから反射される光を収集するために配向された先端を有する。光ファイバーの先端と複数の間隙の1つに隣接するセグメントとの間の距離は、構造部材に接触力が課されるときの構造部材の変形の程度に応じて変化する寸法を有する。前記光ファイバーの先端と前記複数の間隙の前記1つに隣接する前記セグメントとは、撓みの距離を推定するための干渉計型共振器(interferometric resonator
)を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態における歪み感知システムのブロック図。
図1A】本発明の実施形態で使用するための干渉計型光ファイバーセンサーの概略図。
図1B】本発明の実施形態で使用するためのファイバブラッググレーティング光センサーの概略図。
図2】本発明の実施形態における光ファイバー力感知アセンブリを有するカテーテルアセンブリの先端側部分の部分断面図。
図3】本発明の実施形態における強度測定または干渉計測を用いた光ファイバー力感知アセンブリの拡大斜視図。
図4図3の光ファイバー力感知アセンブリの正面図。
図5図4の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図6図4の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図7図4の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図8図4の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図9】本発明の実施形態において弓形を画定する可撓部の拡大断面図。
図10図3の光ファイバー力感知アセンブリの部分拡大図。
図11A】軸線方向荷重および側方荷重の作用下における図3の光ファイバー力感知アセンブリの撓みをそれぞれ示す図。
図11B】軸線方向荷重および側方荷重の作用下における図3の光ファイバー力感知アセンブリの撓みをそれぞれ示す図。
図12】本発明の実施形態においてファブリーペロー歪みセンサーを用いる光ファイバー力感知アセンブリの拡大斜視図。
図12A図12のファブリーペロー歪みセンサーの断面図。
図13図12の光ファイバー力感知アセンブリの正面図。
図14図13の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図15図13の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図16図13の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図17】本発明の実施形態においてファイバブラッググレーティング歪みセンサーを用いた第2光ファイバー力感知アセンブリの拡大部分切取り斜視図。
図18図17の光ファイバー力感知アセンブリの正面図。
図19図18の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図20図18の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
図21図18の光ファイバー力感知アセンブリの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1を参照すると、本発明による歪み感知システム70の実施形態が示されている。歪み感知システム70は、電磁波源72、カプラー74、受信器76、並びにマイクロプロセッサー78および記憶装置79と動作可能に接続されたオペレーターコンソール77を備える。電磁波源72は、例えばレーザーまたは広帯域光源などであり、自然界においてほぼ定常状態にある電磁放射線の透過放射(transmitted radiation)80を出力する。光
ファイバーケーブルのような伝送線路82は、透過放射80をカプラー74に伝え、カプラー74は、透過放射80を、送信/受信線路84を通して、さらに可撓性長尺状カテーテルアセンブリ87内に収容された光ファイバー要素83(図1A)を介して、光ファイバー感知要素90に導く。カテーテルアセンブリ87の光ファイバー要素83および送信/受信線路84は、図1に示すようなコネクター86を介して接続され得る。
【0028】
カテーテルアセンブリ87は、身体の脈管内または器官内への挿入に適した幅および長
さを有し得る。一実施形態において、カテーテルアセンブリ87は、基端側部分87a、中間部分87bおよび先端側部分87cを備える。先端側部分87cは、光ファイバー感知要素90を収容し得るエンドエフェクタ88を備えてもよい。前記カテーテルアセンブリは、用途に応じて、中空構造のもの(すなわち管腔を有する)であってもよいし、または非中空構造のもの(すなわち管腔を有さないもの)であってもよい。
【0029】
図1Aを参照すると、本発明の実施形態における光ファイバー歪み感知要素90として干渉計型光ファイバー歪みセンサー90aが示されている。この実施形態では、透過放射80は、干渉計型光ファイバー歪みセンサー90a内の干渉間隙85に進入する。干渉間隙85に進入する放射線の一部は、変調された波形89aとしてカテーテルアセンブリ87の光ファイバーケーブルに帰還される。干渉計型光ファイバー歪みセンサー90aの様々な構成要素は、光ファイバー要素83と一体をなす構造を備えてもよい(例えば図12A)。これに代わって、光ファイバー要素83は、干渉間隙85を形成するようにそれが取り付けられる構造と協同してもよい(例えば図10)。
【0030】
図1Bを参照すると、本発明の実施形態における光ファイバーの歪み感知要素90としてファイバブラッググレーティング歪みセンサー90bが示されている。この実施形態では、透過放射80はファイバブラッググレーティング91に進入する。それらのグレーティングは、典型的には光ファイバー要素83と一体であり、透過放射80の中心波長λ付近の一部89bのみを反射する。部分89bが反射される中心波長λは、ファイバブラッググレーティングの回折格子間の間隔の関数である。従って、中心波長λは、ある基準状態に関するファイバブラッググレーティング歪みセンサー90b上における歪みを示す。
【0031】
反射された放射線89は、変調波形89aであっても反射部分89bであっても、送信/受信線路84を介して受信器76に伝送される。歪み感知システム70は、例であり、これに限定されない10−Hzの割合で、光歪み感知要素90にインタロゲート(interrogate)する。受信器76は用いられる歪み感知要素90の種類に対応するように選択され
ている。すなわち、示した実施形態における受信器は、干渉計型光ファイバー歪みセンサー90aによる使用のために変調波形89aの周波数の検知、またはファイバブラッググレーティング歪みセンサー90bによる使用のために反射部分89bの中心波長の分解のいずれかを行うように選択されている。受信器76は、入来する反射放射線89をマイクロプロセッサー78によって処理するためにデジタル信号に処理および/または変換する。
【0032】
図2を参照すると、アブレーションヘッド88aを備え、かつ光ファイバー力感知アセンブリ92を含むエンドエフェクタ88の例が本発明の実施形態において示されている。光ファイバー力感知アセンブリ92は、例えば、カテーテルの先端部94が身体の脈管または器官の壁と接触するときに、先端部94に課される力Fによって構造部材102における構造変形が引き起こされるように構成され得る。
【0033】
脈管または器官の診断または治療用として当業において知られているような、例えばマッピング電極、アブレーション電極などの様々な種類の1つ以上のエンドエフェクタ88を本発明とともに用いてもよいことが理解される。例えば、カテーテルアセンブリ87は、心臓マッピングおよびアブレーションを行うための電気生理カテーテル(electrophysiology catheter)として構成されていてもよい。他の実施形態では、カテーテルアセンブリ87は、脈管または器官の壁に医薬品または生物活性剤を送達するように構成されていてもよいし、または経心筋的血行再建術または冷凍アブレ−ションなどの最小侵襲法を行うように構成されていてもよい。
【0034】
図3図10を参照すると、構造部材102および複数の光ファイバー104を備えた
光ファイバー力感知アセンブリ92が本発明の実施形態において示されている。この実施形態において、構造部材102は長手軸線110を規定し、かつ外面112を備える。構造部材102は、図3図10では基部セグメント118、基端側セグメント120、中央セグメント122、および先端側セグメント124として識別される複数のセグメント116に分割されている。前記セグメント116は、長手軸線110に沿って直列配置で互いに隣接し得る。
【0035】
前記セグメント116は、可撓部分(flexure portion)128a,128b,128c
として個々に識別される複数の可撓部分128によって架橋され得、よって中立軸線130a,130b,130cとして個々に識別される複数の中立軸線130を規定する。各中立軸線130は、任意の方向の純粋曲げを受けるときに応力がゼロとなる各可撓部分128内における位置をなす。
【0036】
一実施形態において、セグメント116の隣接する部材は、各々離間寸法(separation dimension)を有する複数の間隙136を形成し得る。明瞭にするために、間隙136は符号136a〜136cとして識別されている。間隙136a,136b,136cの離間寸法は、おおよその大きさが同じであってもよいし(示した通り)、または異なる大きさであってもよい(図示せず)。間隙136の離間寸法は均一なものとして示されているが、前記離間寸法は、所与の間隙136a,136b,136cにわたって側方において変化してもよいことにさらに留意する。各間隙136a,136b,136cは、均一な離間寸法か不均一な離間寸法かにかかわらず、セグメント116のうちの隣接するもの同士の間において等距離に位置する対応する中心面138a,138b,138cを規定し得る。
【0037】
構造部材102は、外面112上に形成された複数の溝142(図3図10では溝142a,142b,142cとして識別される)を備え得る。溝142は、長手軸線110を中心として回転方向において等距離に離間(つまり、120°離れて離間)されており、かつ構造部材102に沿ってほぼ軸線方向に配向され得る。前記溝の各々は間隙136のそれぞれ1つにおいて終了し得る。例えば、溝142aは、基部セグメント118、基端側セグメント120、および中央セグメント122に沿って延びて、間隙136aにおいて終了し得る。同様に、溝142bは、基部セグメント118および基端側セグメント120に沿って延びて、間隙136bにおいて終了し得る。さらに溝142cは、基部セグメント118に沿って延びて、間隙136cにおいて終了し得る。
【0038】
光ファイバー104(図3図10では光ファイバー104a,104b,104cとして識別)は、複数の光伝搬軸線148および先端150(図3図10では、それぞれ光伝播軸線148a〜148cおよび先端150a〜150cとして識別)を規定する。光ファイバー104は、先端150が間隙136において終了するように、溝142(図3図10では符号142a,142b,142cとして識別)内に配置され得る。例えば、光ファイバー104aは溝142aに沿って延びて、間隙136aに近接して、または間隙136a内で終了する。同様に、光ファイバー104b,104cは、それぞれ、溝142b,142cに沿って延びて、間隙136b,136cに近接して、または間隙136b,136c内で終了する。
【0039】
上述した配置によって、光ファイバー104の光伝搬軸線148の各々は、セグメント116のそれぞれ1つによって範囲を定められる。例えば、図9に示すように、光伝播軸
線148aは、先端150aに対向する間隙136aの境界を画定する先端側セグメント124の表面154aによって範囲を定められる。従って、範囲が定められた光伝搬軸線148に近接したセグメント116の表面154は高度に反射性にされ得る。
【0040】
間隙136は、それらの間隙が構造部材102の大部分を通って側方方向に延びるように形成され得る。また、間隙136は、長手軸線110にほぼ垂直に(示したように)、または長手軸線に対して鋭角をなして、延びるように配向され得る。示した実施形態において、構造部材は、スロット158からなる間隙136を有する中空円筒状管156を備える。前記スロット158は、中空円筒状管156の片側から形成され、長手軸線110を横切って長手軸線110を通り、中空円筒状管156の内径160を横断して深さ162(図5)まで延びている。
【0041】
このプロセスによって、可撓部分128は弓形を画定して残る。中空円筒状管156の内径160を横断するスロット158の深さ162は所望の、可撓部の可撓性を確立するように変えることができる。すなわち、深さ162が大きいほど可撓部分128はより可撓性になる。スロット156は、鋸切断、レーザー切断または放電加工(EDM)などの、しかしそれらに限定されない当業者に利用可能な様々な方法によって形成され得る。
【0042】
スロット158は、可撓部分128が、一致しない中立軸線130を規定するように形成され得る。すなわち、中立軸線130aは、長手軸線110を中心として、中立軸線130b,130cの周方向の位置とは実質的に異なる、周方向の位置に位置する。中立軸線130は、それぞれの可撓部分128によって架橋されているのと同一の間隙136において終了する光ファイバー104の先端150の位置に直径方向に対向(diametrically
opposed)していてもよいが、そうである必要はない。例えば、可撓部分128aは、先
端150aと直径方向に対向し得るなどである。
【0043】
図9には可撓部分128の断面164が示されている。前記断面は、中立軸線130に対応する面重心Cによって特徴付けられ、かつ直交する慣性軸線x−x,y−yを有するものとして特徴付けられる。慣性軸線x−xは断面2次モーメントが最小となる軸線を特定する。弓形の幾何学的形状は、慣性軸線x−xまわりよりも、慣性軸線y−yまわりにおいて大幅に大きな剛性を提供する。π/2ラジアン(90°)の角度を有する弓形について検討する。慣性軸線y−yまわりの断面2次モーメントは、慣性軸線x−xまわりの断面2次モーメントより約20倍大きい。従って、慣性軸線y−yまわりのモーメントを生じる力は、典型的には慣性軸線x−xまわりに印加される同じモーメントに対して非常に僅かな撓曲を生じるであろう。従って、慣性軸線y−yまわりのモーメントは、隣接する部分同士の間のねじれ力として伝えられる傾向にあるのに対して、慣性軸線x−xまわりのモーメントは撓みを生じる傾向にあるであろう。
【0044】
撓みビーム長163は、対応する光ファイバー104の中立軸線130と先端150の中心との間の距離として定義され、その距離は慣性軸線x−xに直交する。先端150および所与の間隙136の中立軸線130を直径方向に対向させて配置することによって、撓みビーム長163は最大にされ、それに付随した先端150に近接する間隙の寸法における変化も最大にされる。
【0045】
一実施形態において、各間隙136は、各光ファイバー104の先端150と高反射面154との間に干渉間隙166が形成されるようにする。本願に用いられる「干渉間隙(interferometric gap)」とは、マイケルソン干渉計またはファブリーペロー共振器に見ら
れるような干渉計型共振器の特性を有する間隙である。同様に、本願に用いられる「間隙干渉計」とは、干渉間隙を用いて干渉パターンを生成する干渉計である。
【0046】
干渉間隙166は、先端150と高反射面154との間の距離として定義され、かつ各間隙136の寸法とは異なっていてもよい作用長167を有するものとして特徴付けられ得る。作用長167は、干渉間隙166から反射される干渉パターンの特性を定める。先端150は半反射面またはコーティング168によって表面を被覆されていてもよい。半
反射面またはコーティング168は、高反射面154から反射された光の一部を再反射するとともに、歪み感知システム70による検出のために反射光の残部を実質的に透過させる。
【0047】
別の実施形態では、光はそれぞれの間隙136を横切って透過および反射され、反射光は光ファイバー104の先端150によって収集される。所与の光ファイバー104によって収集される反射光の強度は、先端150と高反射面154との間の距離に応じて変化し得る。反射光強度の変化を用いる実施形態は、半反射面またはコーティング168によって表面を被覆されるのではなく、露出されることによって、検知され得る光量を増大させる先端150を用いてもよい。
【0048】
一実施形態において、光ファイバー104は、接着剤または結合材170によって構造部材102に結合されている。これに代わってまたはこれに加えて、光ファイバー104は構造部材102に締り嵌めされていてもよいし、さもなければ固定されていてもよい。強度測定または干渉計測を用いる形態については、光ファイバー104はインターロゲイトされる各間隙136に隣接したセグメント116に結合され得る。例えば、光ファイバー104bは、溝142bの中央セグメント122上に形成された部分内に取り付けられてもよい。光ファイバー104bの残部は溝142bの残部内で自由に摺動するようにされ得る。この配置によって、光ファイバー104bは、光ファイバー力感知アセンブリ92の可撓性を阻止するであろう隣接セグメント間における構造的な橋架けを形成しないであろう。
【0049】
図11Aおよび図11Bを参照すると、軸線方向力FAおよび側方力FLにそれぞれに応答した光ファイバー力感知アセンブリ92の動作が本発明の実施形態において示されている。軸線方向力FAは、セグメント116をほぼ純粋曲げ作用で様々な可撓部分128の慣性軸線x−xを中心として曲がらせ、よって光ファイバー104の先端150に近接した間隙136の寸法を減少させる(図11A)。これは、次いで、干渉間隙166の作用長167を減少させることによって、干渉間隙166を横切って維持される干渉パターンの周波数の変化を生じさせる。
【0050】
側方力FLは、一般に構造部材102のより複雑な変形をもたらすであろう。図10Bの描写においては、側方力FLは可撓部分128aの慣性軸線y−yにほぼ平行に印加されている。これは、可撓部分128aに先端側セグメント124と中央セグメント122との間のモーメントを平行移動させる(translate)とともに、間隙136aの寸法の些少
な変化をもたらす。平行移動されたモーメントは、可撓部分128b,128cをそれぞれの慣性軸線x−xまわりで撓曲させる。間隙136bを光ファイバー104bの先端150bに近接して閉じさせ、間隙136cを光ファイバー104cの先端150cに近接して開かせる。図11Bの描写において、側方力FLはそれぞれの慣性軸線x−xに対して垂直に作用していないので、可撓部分128bまたは可撓部分128cのいずれも純粋曲げの状態ではないことに留意する。従って、慣性軸線x−xまわりの撓曲の程度は、一般に、慣性軸線x−xに垂直に作用する側方力FLの成分に比例するであろう。
【0051】
図11Aおよび図11Bは、それぞれ、純粋な軸線方向力および純粋な側方力を示しているが、軸線方向成分および側方成分を有する三次元空間における複合した力ベクトル(combined force vector)は重ね合せによって表される一般的な効果を併せ持つであろうこ
とが理解される。従って、三次元空間における力ベクトルは、これらの純粋な荷重の作用下において光ファイバー力感知アセンブリの応答を検定(calibrate)し、軸線方向成分お
よび側方成分を推測するために様々な応答を重ね合わせることによって分解することができる。
【0052】
変調波形89a(図1A)の特性はある程度は干渉間隙85の寸法によって決定される。光ファイバー力感知アセンブリ92は、構造部材102が軸線方向歪みを経験したときに干渉間隙85が変化するように構成されている。軸線方向歪みの変化は、干渉間隙85の寸法の比例変化をもたらすことによって、受信器76に伝送される変調波形89aの特性を変化させる。
【0053】
先の実施形態は、可撓部分128によって経験される歪みに関して干渉間隙85の変化の機械的増幅を提供することができる。可撓部分128のそれぞれ1つの慣性軸線x−xに直交する位置でのセグメント116の撓みは、中立軸線130と各光ファイバー104の先端150のそれぞれの位置との間の撓みビーム長163に比例する。従って、間隙136の寸法の変化は、中立軸線130に対して直径方向に対向した位置において最も大きくなる。従って、光ファイバー104の先端150が中立軸線130に対して直径方向において対向した関係にある実施形態(本願で示したようなもの)については、光ファイバー104は最大感度の位置にある。
【0054】
構造部材102は、中空円筒状管に加えて、正方形、矩形、または十字形の断面を規定する管または棒材を含むがこれらに限定されない他の形態から製造され得る。構造部材102は、チタンまたは白金/イリジウムのような金属材料、またはポリマーもしくはセラミックのような非金属材料を含み得る。間隙136および可撓部分128は、力FA,FLの印加による作用長167の変化が、動作下における構造部材102の熱膨張または熱収縮によってもたらされる変化よりも、実質的により高感度となるような大きさに形成され得る。
【0055】
更に、構造部材102の材料は熱膨張の影響を軽減するように選択され得る。例えば、構造部材102は、溶融石英、アルミナ(Al)などの酸化アルミニウム、液晶ポリマーのような低熱膨脹係数を有する材料、または金属に比べて低い熱膨脹係数のものとなるように設計されたインバールのような金属/セラミック複合材から構成され得る。
【0056】
粘着剤または結合材170は接着剤またはエポキシを含有し得る。結合材170は、構造部材102および/または光ファイバー104の熱膨脹係数(CTE)と厳密に一致するように、または構造部材102のCTEと光ファイバー104のCTEとの間に位置して、それらの間における移行を提供するCTEを提供するように選択され得る。結合材170はまた、接着フィルムの熱成長が光ファイバー104に対して有意な歪みを課さないように可撓性について選択され得る。非常に薄いフィルムの結合材170の使用は、いくつかの場合において、熱膨脹差の影響を軽減し得る。
【0057】
構造部材102がポリマー材料を含む場合には、光ファイバー104は、光ファイバー104の材料に影響を与えずに、ポリマーを溶解または流展させるように設計された溶媒の使用を伴う接着技術を用いて、ポリマーに直接結合されてもよい。前記溶媒は構造部材102の光ファイバー104が取り付けられる領域または区域と、その上に配置される光ファイバー104とに適用され得る。これに代わって、光ファイバー104を構造部材102の前記区域または領域上の適所に一時的に保持して、双方に溶媒を適用してもよい。材料の流展は、構造部材102と光ファイバー104の外面との間の結合をもたらす。前記溶媒は、溶解過程を止めるために、洗浄または気化のようなプロセスによって除去され得る。
【0058】
反射面154は、金属性構造部材102を研摩することによって、または金属性または非金属性のいずれかの構造部材102の上に反射性材料を堆積させることによって製造され得る。構造部材に対する代表的かつ非限定的な寸法は、約1〜から10〜mmの長さ、約0.3〜から3〜mmの直径、および約15〜から100〜マイクロメートルの間隙寸
法である。
【0059】
図12図12Aおよび図13図16を参照すると、構造部材196を備えた光ファイバー力感知アセンブリ192が本発明の実施形態において表されている。構造部材196は、図3図9の構造部材102と同一の態様の多くを含んでおり、それらの態様は各図面において同一の参照番号で標識されている。光ファイバー力感知アセンブリ192は、複数のファブリーペロー歪みセンサー198(198a,198b,198cとして識別)のうちのそれぞれ1つに動作可能にそれぞれ接続された光ファイバー202(図12〜16では光ファイバー202a,202b,202cとして識別)を備える。図12Aに示した一般的な構成のファブリーペロー歪みセンサーは、カナダ国ケベック州ケベックのFISOテクノロジーズ(FISO Technologies)から市販されている。
【0060】
ファブリーペロー歪みセンサー198の動作は図12Aに示されている。光ファイバー202は、中空チューブ206の両端にそれぞれ固定されている透過要素204aと反射要素204bとに分離されている。透過要素および反射要素204a,204bは、それらの要素の間に、作用長207を有する干渉間隙205を形成する。透過要素204aの自由端は半反射面200aによって表面を被覆され得、反射要素204bの自由端は反射面200bによって表面を被覆され得る。
【0061】
光ファイバー202は、各ファブリーペロー歪みセンサー198が光ファイバー202によって互いに隣接するセグメント116の間に架け渡されるように、溝142に沿って配置され得る。例えば、光ファイバー202aは、ファブリーペロー歪みセンサー198aが中央セグメント122と先端側セグメント124との間の間隙136aに架橋するように、溝142a内に配置され得る。同様に、光ファイバー202b,202cは、ファブリーペローセンサー198b,198cが間隙136b,136cにそれぞれ架橋するように配置され得る。
【0062】
光ファイバー202は、その光ファイバー202が架橋する隣接したセグメント116の双方に動作可能に結合され得る。図14図16において最もよく分かるように、光ファイバー202は、粘着剤または結合材170を用いてセグメント116に結合され得る。この実施形態では、結合材170は、光ファイバー202によって架橋された間隙136に隣接するセグメント116にのみ適用される。例えば、光ファイバー202aは、基端側セグメント120(図16)または基部セグメント118にではなく、中央セグメントおよび先端側セグメント122,124のみに結合されている(図14および図15)。構造部材196が光を光ファイバー202に反射する必要がないので、溝142はまた、図12に示したように、構造部材196の全長にわたって延びてもよい。
【0063】
図17図21を参照すると、光ファイバー力感知アセンブリ208が本発明の実施形態において示されている。光ファイバー力感知アセンブリ208は、ファイバブラッググレーティング歪みセンサー214を有する光ファイバー202を用いる。この実施形態では、光ファイバー202は構造部材212の内面210上に配置されている。従って、構造部材212は、外面上に軸線方向に走る溝を備える必要はない。他の点では、ファイバブラッググレーティング歪みセンサー214が隣接するセグメント116に固定して架橋するように、光ファイバー202は構造部材212の長さに沿って整合されて内面210に結合されている。この場合もやはり、光ファイバー202は結合材170を用いて内面212に固着され得る。
【0064】
動作において、構造部材196または構造部材212のいずれかの先端部94またはその付近に力が印加されると、例えば、図11Aおよび図11Bに示すように、構造部材196,212は撓む傾向を有するであろう。しかしながら、隣接セグメント116に固定
して結合されている光ファイバー202は、構造部材196のセグメント116間の撓みを制限する復元力または反力をもたらす。圧縮力または緊張力であり得る反力は、光ファイバー202の歪みセンサーを横切る歪みを生じる(光ファイバー力感知アセンブリ192のファブリーペロー歪みセンサー198または光ファイバー力感知アセンブリ208のファイバブラッググレーティング歪みセンサー214)。
【0065】
光ファイバー力感知アセンブリ192は、光ファイバー202に及ぼされる軸線方向力および歪みが所望のレベルになるように構成され得る。例えば、光ファイバー202の直径は、ファイバブラッググレーティング歪みセンサー214に課される歪みに対して影響を有し、光ファイバーは直径が小さいほど、軸線方向力の単位当たりより大きな歪みを提供する。また、可撓部分128の幾何学的形状は、光ファイバー202に伝えられる力の大きさに影響を与えるであろう。すなわち、可撓部分128が大きな剛性(すなわち、大きな慣性軸線x−xまわりの断面2次モーメント)を有するほど、該部分が各光ファイバー202に伝える力はより小さくなるであろう。さらに、反力の大きさは、光ファイバー202と慣性軸線x−xとの間の垂直距離に応じて変化するであろう、つまり、反力は一般に垂直距離が減少するにつれて増大する。撓みビーム長163(図7)で配置された単一の光ファイバーに対する反力は、撓みビーム長163より短い光ファイバー202と慣性軸線x−xとの間の垂直距離を定める構造要素102上に位置する単一の光ファイバーの反力よりも小さいであろう。
【0066】
これらの様々なパラメーターを微調整することによって、光ファイバーの歪みセンサーによって感知される歪みは、所望の感度を提供するように調整され得る。反力に関して、光ファイバー軸線方向力に対する撓み軸線方向力の比は、0.2〜5に及び得ることが企図される。
【0067】
図示した実施形態は各可撓部の中立軸線に直径方向に対向した単一光ファイバー(例えば中立軸線130aに対して直径方向において対向した関係にある光ファイバー202a)を示しているが、本発明はそのように限定されるものではないことに留意する。様々な実施形態の光ファイバーは、所与の可撓部の中立軸線に関して直径方向において対向した関係以外の位置で構造本体上に配置されてもよい。さらに、及ぼされる力を検出するために用いられる光ファイバーの数は、2つ以上であってもよい。例えば、光ファイバー歪みセンサー(例えばファイバブラッググレーティング歪みセンサー214)を用いる構成は、一対の光ファイバー歪みセンサーを備え得る。前記一対の光ファイバー歪みセンサーは、各々、等しい大きさである慣性軸線x−xまわりの回復モーメントアームを規定する構造部材上における周方向位置に位置する。ファブリーペロー検出方式およびファイバブラッググレーティング検出方式が、各々、同一の光ファイバー力感知アセンブリ上に存在してもよいことにさらに留意する。
【0068】
光ファイバー力感知アセンブリ208に関して、歪みはファブリーペロー歪みセンサー198の干渉間隙を変化させ、帰還される変調波形の周波数を周波数偏移させる。周波数の変化は、既知の技術を用いて、反力に対応させるように検定され(calibrated)得る。光ファイバー力感知アセンブリ208に関して、歪みは各ファイバブラッググレーティング歪みセンサー214によって反射される光の中心波長の偏移をもたらし、その偏移は既知の技術を用いて反力に対応させるように検定され得る。
【0069】
本発明は、内視鏡用途または付加的な脈管内用途のような、本願において開示されていない他の実施形態において実施されてもよい。例えば、開示した実施形態の様々な態様は、圧反射活性化用の励起電極の配置を最適化または改善するための診断カテーテルに用いられてもよい。開示する実施形態の他の態様は、本発明の精神から逸脱することなく、喉、鼻または肛門のような開放した開口部を介したオルソスコピック手術または侵入のよう
な、内視鏡的応用に用途を見出してもよい。
【0070】
上および下、前および後、左および右などのような相対語は、説明の便宜上のためのものであり、本発明またはその構成要素を任意の特定の向きに限定するように企図されない。図に示した寸法はすべて、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態の可能な設計および目的の用途に応じて変化し得る。
【0071】
本願に開示された付加的な図および方法の各々は、改善された装置およびシステム、並びにそれらの装置およびシスステムを製造する方法および使用する方法を提供するために、別々に用いられてもよいし、または他の特徴および方法と共に用いられてもよい、従って、本願に開示された特徴および方法の組み合わせは、その最も広い意味において本発明を実施するために必須ではないことがあり、むしろ、単に本発明の代表的な実施形態を具体的に記載するために開示されている。
【0072】
本発明の特許請求の範囲を解釈する目的のために、特定の用語「〜のための手段」または「〜のための工程」が対象請求項に挙げられていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定が行使されるべきではないことが明らかに意図される。
以下の項目は、本願の出願当初における特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
脈管または器官を診査または治療するためのカテーテルであって、前記カテーテルは、
基端および先端部を有する可撓性長尺状本体と、
前記先端部に近接して前記可撓性長尺状本体内に配置された光ファイバー力感知アセンブリとを備え、前記光ファイバー力感知アセンブリは、
外面を有し、かつ長手軸線を規定する構造部材を備え、前記構造部材は、
前記長手軸線に沿った直列配置で互いに隣接して複数の間隙を形成する複数のセグメントであって、前記複数の間隙の各々は前記複数のセグメントのうちの隣接するセグメントの間に位置する、複数のセグメントと、
前記複数のセグメントのうちの前記隣接するセグメントが複数の可撓部のうちの1つによって架橋されるように、前記複数のセグメントの間に分散された複数の可撓部であって、前記可撓部の各々は前記構造部材の前記外面の一部を形成する、複数の可撓部と、
前記構造部材と動作可能に接続された複数の光ファイバーとを備える、カテーテル。
(項目2)
前記可撓部の各々は、前記長手軸線とほぼ平行な中立軸線を規定する、項目1に記載のカテーテル。
(項目3)
前記複数の光ファイバーは、前記構造部材の前記外面に動作可能に結合されている、項目1に記載のカテーテル。
(項目4)
前記構造部材の前記外面は、前記長手軸線にほぼ平行な複数の溝を形成し、前記複数の光ファイバーの各々は前記複数の溝のうちの対応する1つに配置されている、項目3に記載のカテーテル。
(項目5)
前記複数の間隙の少なくとも1つは前記長手軸線にほぼ直交する、項目1に記載のカテーテル。
(項目6)
前記構造部材は中空管を備える、項目1に記載のカテーテル。
(項目7)
前記中空管は円筒状である、項目6に記載のカテーテル。
(項目8)
前記複数の光ファイバーは結合材によって前記構造部材と動作可能に接続されている、項目1に記載のカテーテル。
(項目9)
前記構造部材は金属/セラミック複合材、石英および液晶ポリマーのうちから選択される材料を含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目10)
前記複数の光ファイバーの各々は、前記複数の間隙のうちの1つに隣接して配置されるとともに、前記複数の間隙のうちの前記1つに隣接したセグメント上に光を放出し、同セグメントから反射される光を収集するために配向された先端を有し、
前記光ファイバーの前記先端と、前記複数の間隙のうちの前記1つに隣接し、かつ前記光ファイバーの前記先端に対向するセグメントとの間の距離は、前記複数の間隙のうちの前記1つに架橋する前記可撓部のうちの1つの撓曲に応答して変化する寸法を有する、項目1に記載のカテーテル。
(項目11)
前記光ファイバーの先端と前記複数の間隙のうちの前記1つに隣接する前記セグメントとが干渉間隙を形成する、項目10に記載のカテーテル。
(項目12)
前記複数の間隙のうちの前記1つに隣接する前記セグメントから反射された光の収集物は、前記複数の間隙のうちの前記1つに架橋する前記可撓部のうちの前記1つの撓曲に応答して強度が変化する、項目10に記載のカテーテル。
(項目13)
前記光ファイバーの前記先端は、前記複数の間隙のうちの前記1つに架橋する対応する可撓部に対して直径方向に対向している、項目10に記載のカテーテル。
(項目14)
前記複数の光ファイバーの各々は、それらの光ファイバーと一体をなす光ファイバー歪みセンサーを備える、項目1に記載のカテーテル。
(項目15)
前記光ファイバー歪みセンサーは、ファイバブラッググレーティング歪みセンサーおよびファブリーペロー歪みセンサーのうちの1つを含む、項目14に記載のカテーテル。
(項目16)
前記光ファイバー歪みセンサーの少なくとも一部は、前記複数の間隙のうちの1つに対応する前記構造部材の軸線方向位置にある、項目14に記載のカテーテル。
(項目17)
長手軸線を規定し、かつ前記長手軸線に沿った直列配置で互いに隣接した複数のセグメントを備える構造部材であって、前記複数のセグメントのうちの隣接したセグメントの各々はそれらの間に間隙を形成し、各間隙は可撓部によって架橋されている、構造部材と、
前記構造部材と動作可能に接続された複数の光ファイバーとを備え、
前記可撓部は前記長手軸線に直交する平面上に断面を規定し、前記断面は面重心を規定し、第1慣性軸線および第2慣性軸線は前記面重心を通過するものとして規定され、前記第2慣性軸線は前記第1慣性軸線に直交し、かつ前記構造部材の前記長手軸線と交差し、前記第2慣性軸線まわりの断面2次モーメントは、前記第1慣性軸線まわりの断面2次モーメントより少なくとも10倍大きい、光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目18)
前記第1慣性軸線まわりの断面2次モーメントは前記可撓部の前記断面の最小断面2次モーメントである、項目17に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目19)
前記複数の光ファイバーは前記構造部材と協働して複数の干渉間隙を形成する、項目17に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目20)
前記複数の光ファイバーの各々はファブリーペロー共振器およびファイバブラッググレーティングのうちの1つを備える、項目17に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目21)
前記可撓部の前記断面は弓形を画定する、項目17に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目22)
前記複数のセグメントは、複数の前記間隙および複数の前記可撓部を画定し、前記可撓部は前記長手軸線のまわりにほぼ均等に分布している、項目17に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目23)
前記複数の可撓部の数は3個であり、それらの可撓部は前記長手軸線のまわりに120度の間隔で中心が置かれている、項目22に記載の光ファイバー力感知アセンブリ。
(項目24)
長手軸線を規定する構造部材を提供する工程と、
前記構造部材上に複数のスロットを形成する工程であって、前記スロットは前記長手軸線を横切っており、前記スロットは、前記構造部材の大部分を通って側方方向に延びて複数の可撓部を形成し、前記複数の可撓部の各々は、前記複数の可撓部の他の中立軸線の周
方向位置とは実質的に異なる前記長手軸線まわりの周方向位置に位置する中立軸線を規定する、工程と、
複数の光ファイバーを前記構造部材と動作可能に接続する工程とを有する、光ファイバー力センサーを製造する方法。
(項目25)
前記複数のスロットの各々は、前記長手軸線にほぼ直交する対応する中心面を規定するように形成される、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記提供する工程において提供される前記構造部材は中空管状構造物である、項目24に記載の方法。
(項目27)
前記構造部材は円筒状であり、前記複数の可撓部は弓形を画定する断面をそれぞれ有する、項目24に記載の方法。
(項目28)
前記複数の可撓部の各々はほぼ同一寸法である、項目24に記載の方法。
図1
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図12A
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21