【実施例】
【0023】
1.全体構成
図1は本発明の一実施例の壁紙糊付機の側面図である。
図2はテンションバー群の構成を含む背面側斜視図である。
図3はテンションバー群の構成を示す斜視図である。
図4は
図3のテンションバー群の第1テンションバーの構成を示す斜視図である。
図5は
図3のテンションバー群の第2テンションバーの構成を示す斜視図である。
図6は別のテンションバー群の構成を示す斜視図である。
図7は
図6のテンションバー群の第1テンションバーの構成を示す斜視図である。
図8は
図6のテンションバー群の第2テンションバーの構成を示す斜視図である。
【0024】
図1及び
図2に示す通り、この壁紙糊付機は、糊付機本体1と、この糊付機本体1が載置される台座部15と、糊付機本体1を所定高さで支持するために台座部15の左右両端下部にそれぞれ前後に二本一対で配される前脚21と後脚22とで構成される脚部2とを備える。また、本体1と台座部15とは、糊付機本体1の両側壁下方の2箇所のフックに各々掛止される掛止錠(パチン錠)で固定される。
【0025】
糊付機本体1は、糊桶5を主とする下部構体3とその上に開閉可能に載置される上部構体4とによって構成される。下部構体3の一方の側板にはコントローラ(図示せず)が装着され、下部構体3の後面側には着脱可能にスリッター7が配され、上部構体4はこの下部構体3の上部を覆うように配されている。
【0026】
糊付機の各ローラは、コントローラ内の駆動源(図示せず)の駆動軸によって駆動される。例えば、糊付けローラ31の回転に伴って、ギアを介して回転運動が伝達された他のローラも回転し、上下部構体3,4間に挟み込まれているクロスCを後方から前方へ搬送し、その途中で糊付けローラ31上を搬送される際に糊桶5から引き上げられた糊がクロス裏面に転写塗布される。
【0027】
この糊付けローラ31は、下部構体3の左右両側壁面の軸支板に軸支され、できるだけ糊桶5内に沈む下方位置の配置となるように構成されている。また、糊桶5内の糊は糊付けローラ31に当接する糊上げローラ51によって行われ、糊上げローラ51は糊桶5の両側側面に中心より後面側寄りの位置で軸支され、糊桶5内の糊を回転によって掻き上げて糊付けローラ31に転写する。
【0028】
糊付けローラ31は、糊付機本体1に着脱自在に取付けられる駆動源である電動モータを備えたコントローラの駆動軸に連結されている。糊付けローラ31の回転軸は、下部構体3に配置される下ピンチローラ32、ドクターローラ33、均しローラ34及び上部構体4に配置される検尺ローラとして用いられる上ピンチローラ41、押さえローラ42、ドライブローラ43のうちの所定ローラの回転軸とギアを介して連動される。
【0029】
均しローラ34には、
図1に示す通り、均しローラ34を介して送られて来る糊付済のクロスCを糊付機本体1の前面に案内するためにツメステーに略均等に長手方向に装着されたの複数個のツメ53が取付けられている。
【0030】
尚、壁紙糊付機の両側部には、ドクターローラ33の回動軸に偏心して固定された偏心ギアを駆動するレバー39を備え、このレバー39により偏心ギアによって保持されたドクターローラ33の軸端が糊付けローラ31と相対移動され、ドクターローラ33と糊付けローラ31との相対間隔が変化して、糊付けローラ31に付着する糊量を調整できるようになっている。
【0031】
左右一対の脚部2には、クロス受けブラケット25が回動自在に配されており、クロス受けブラケット25の先端部には、原反ロールの中心に通されたクロス芯棒26が軸支されている。
【0032】
2.テンションバー群構造1
図1及び
図2に示す通り、原反ロールから繰り出されるクロスCは、後脚22間に脚部テンションバー28を経て、スリッター7の下方に設置された第1テンションバー61と第2テンションバー65とを備えたテンションバー群6で曲折されながら、スリッター7に搬送され、クロスの両側部が切断される。更に、クロスCをスリッターのガイド面部72に押し付けるスリッターテンションバー74によってもテンションがかけられる。
【0033】
脚部テンションバー28の装着は、後方に向かって斜め下方に形成されたU字溝とその中央に突設された案内突条とが形成された脚部テンションバー保持部27が後脚22の対向する各々の位置に形成されており、脚部テンションバー28の両端に形成された案内溝を案内突条に嵌挿して装着する。この脚部テンションバー28により、テンションバー群6のみではクロスCに良好なテンションをかけられない場合でも良好なテンションをかけることが可能となる。
【0034】
テンションバー群6の第1テンションバー61は、スリッター7の下方の台座部15の後面の両側に配設された一対のテンションバー保持具60の各々に保持される一対の円管部62と、これら一対の円管部62の内側に段違い状に配された第1テンション部63と、一対の円管部62とテンション部63とを連結する一対の連結板64からなる。
【0035】
テンションバー群6の第2テンションバー65は、第1テンションバー61のテンション部63の両端に装着された一対の装着部66と、これら装着部66の間に配され第1テンションバー61の円管部62と同一軸線上に配設可能な第2テンション部67とからなる。
【0036】
一対の装着部66は、先端部が開放され、第1テンションバー61のテンション部63が嵌合する内径を有する長孔状の嵌合溝66aが形成されている。これにより、クロスCを装着するには、一旦第2テンションバー65の第2テンション部67を円管部62と同一軸線から外して回動させておき(
図1破線部)、脚部テンションバー28,第1テンションバー61を装着させた後、改めて回動させて第2テンション部67を円管部62と同一軸線に装着させた後、スリッター7を介して、糊付機1後方からクロスCを糊付機本体1に装着させる。これにより、簡便な操作で装着することができる。
【0037】
第1テンションバー61の第1テンション部63は、好ましくは、良好なテンションを与えるために、円管部62の直下に対して後方に保持する必要がある。そのため、第1テンションバー61の一対の連結板64の各々には、糊付機1本体の後脚部22の後背面に当接する当接片68を備える。
【0038】
また、第2テンションバー65は、第1テンションバー61の段違いの円管部62と同一軸線上に配される。このため、この位置で第2テンションバー65と第1テンションバー61とを固定するため、好ましくは、第1テンションバー61の一対の連結板64の対向する箇所に、第2テンションバー65の第2テンション部67を円管部62と同一軸線上に保持させる掛止手段69を備えればよい。
【0039】
具体的な掛止手段69としては、第1テンションバー61の一対の連結板64の対向する箇所に、第2テンションバー65の第2テンション部67を円管部62と同一軸線上に保持させるカップ状の掛止片69aを備え、第2テンションバー65の一対の装着部66の外方に前記掛止片の各々に掛合する被掛止具69bを備えるようなものであればよい。クロスCはこれら第1テンションバー61で曲折され、第2テンションバー65でも曲折されて、スリッター7に搬送される。
【0040】
これにより、壁装材の搬送経路が第1テンションバー及び第2テンションバーで大きく屈曲されることになり、良好なテンションをかけることができる。
【0041】
3.テンションバー群構造2
図6〜
図7に示す通り、別のテンションバー群8としても良い。このテンションバー群8は、ステンレス製の金属管とその両端部に樹脂製の継合手段を備える。具体的には、テンションバー群8の第1テンションバー81は、前述のテンションバー群6と同様に、スリッター7の下方の台座部15の後面の両側に配設された一対のテンションバー保持具60の各々に保持される一対の円管部82と、これら一対の円管部82の内側に段違い状に配された第1テンション部83と、一対の円管部82とテンション部83とを連結する一対の連結板84からなる。尚、第1テンション部83及び円管部82はステンレス製であり、連結部84は樹脂製である。
【0042】
テンションバー群8の第2テンションバー85は、第1テンションバー81のテンション部83の両端に装着された一対の装着部86と、これら装着部86の間に配され第1テンションバー81の円管部82と同一軸線上に配設可能な第2テンション部87とからなる。尚、第2テンション部87はステンレス製であり、装着部86は樹脂製である。
【0043】
一対の装着部86は、先端部が開放され、第1テンションバー81のテンション部83が嵌合する内径を有する長孔状の嵌合溝86aが形成されている。これにより、クロスCを装着するには、一旦第2テンションバー85の第2テンション部87を円管部82と同一軸線から外して回動させておき、脚部テンションバー28,第1テンションバー81を装着させた後に、改めて、回動させて第2テンション部87を円管部82と同一軸線に装着させた後、スリッター7を介して、糊付機1後方からクロスCを糊付機本体1に装着させる。これにより、簡便な操作で装着することができる。
【0044】
第1テンションバー81の第1テンション部83は、好ましくは、良好なテンションを与えるために、円管部82の直下に対して後方に保持する必要がある。そのため、第1テンションバー81の一対の連結板84の各々には、糊付機1本体の後脚部22の後背面に当接する当接片88を備える。
【0045】
また、第2テンションバー85は、第1テンションバー81の段違いの円管部82と同一軸線上に配される。このため、この位置で第2テンションバー85と第1テンションバー81とを固定するため、好ましくは、第1テンションバー81の一対の連結板84の対向する箇所に、第2テンションバー85の第2テンション部87を円管部82と同一軸線上に保持させる掛止手段89を備えればよい。
【0046】
本実施例において、具体的な掛止手段89としては、第2テンションバー85の一対の装着部86の各々の外方に突設する突設片89aを備え、第1テンションバー81の一対の連結板84の突設片89aに対向する位置に突設片89aを保持する保持孔89bを備え、突設片89aが保持孔89bに保持された場合に、第2テンションバー85は、第1テンションバー81の段違いの円管部82と同一軸線上に配される。
【0047】
これにより、壁装材の搬送経路が第1テンションバー及び第2テンションバーで大きく屈曲されることになり、良好なテンションをかけることができる。