【実施例】
【0110】
ここで、以下の限定されない実施例によって本発明を説明する。
【0111】
実施例1:化合物31の合成
2,3−ジメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロピル)−8,9−メチレン−ジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−12−カルボキサミド(31)。無水CHCl
3(250mL)中の酸2(450mg,1.2mmol)(Zhu, S. Ruchelman, A.L., Zhou, N., Liu, A.A., Liu, L,F., and LaVoie, E.J., Bioorg. Med. Chem., 13, (2005) 6782-6794)の懸濁液にSOCl
2(18mL,247mmol)を添加し、5時間還流した。この反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空下で1時間乾燥させた。固形残留物を、無水DCM(150mL)およびTEA(10mL,72mmol)の混合物中に懸濁し、2時間撹拌した。続いてそこに2−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミン(7)(2.5g,21mmol)を入れて、1時間撹拌し、飽和NaHCO3溶液で希釈し、抽出した。有機層を乾燥させ、ろ過し、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、31を84%の収率で得た;融点274〜276℃; IR (CHCl
3) 3384, 1663;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.23 (s, 6H), 2.31 (s, 6H), 3.62 (d, 2H, J = 5), 4.04 (s, 3H), 4.15 (s, 3H), 6.13 (s, 2H), 7.28 (bs, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 9.72 (s, 1H);
13C NMR (CDCl
3) δ 19.6, 37.4, 46.8, 55.0, 55.1, 98.2, 101.1, 105.1, 105.6, 116.4, 119.7, 119.9, 124.7, 128.5, 135.5, 140.8, 143.8, 147.6, 148.5, 148.9, 149.6,
169.2; C
27H
29N
3O
5LiのHRMS計算値: 482.2267;実測値 482.2278。
【0112】
必要なアミン、2−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミン(7)を以下のように製造した。
【0113】
a)2−ジメチルアミノ−2−メチルプロピオニトリル(6)。水100mL中のKCN(13g,200mmol)の溶液を、ジメチルアミン塩酸塩(16.3g,200mmol)およびアセトン(6.96g,120mmol)の撹拌し冷却した懸濁液に添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、続いてエーテル(50mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、続いて真空中で濃縮し、生成物9.32gを無色の水のような液体として92%の収率で得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 1.42 (s, 6H), 2.36 (s, 6H);
13C NMR (CDCl
3) δ 26.8, 40.8, 57.2, 119.7。
【0114】
b)2−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミン(7)。150mLのエーテル中のLAH(3.8g,100mmol)の懸濁液に、−5℃でエーテル(12mL)中の6(5.6g,50mmol)の溶液を一滴ずつ添加した。この反応液を室温で5時間撹拌し、続いて−5℃に冷却した。4mLの水、4mLの15%NaOH、および、12mLの水を連続的に添加した。得られた混合物をろ過し、ろ液を水、ブラインで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させた。有機抽出物を真空中で濃縮し、続いて蒸留し、無色の水のような液体5.3gを91%の収率で得た。沸点145〜147℃;
1H NMR (CDCl
3) δ 0.95 (s, 6H), 1.38 (s, 2H), 2.20 (s, 6H), 2.56 (s, 2H);
13C NMR (CDCl
3) δ 19.2, 37.5, 49.9, 55.8。
【0115】
実施例2:化合物32の合成
N−(2−(ジベンジルアミノ)−2−メチルプロピル)−2,3−ジメトキシ−8,9−メチレン−ジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−12−カルボキサミド(32)。DCM(15mL)中の酸2(97mg,0.26mmol)の懸濁液に、過量のSOCl
2(5mL,69mmol)を添加し、3時間還流した。この反応混合物を真空下で完全に乾燥するまで濃縮した。残留物をDCM(10mL)中に懸濁し、2−ジベンジルアミノ−2−メチル−プロピルアミン(28)(400mg,1.5mmol)で2時間還流した。この反応混合物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、淡黄色の固体32を60%の収率で得た;融点257−259℃; IR (CHCl
3) 1651;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.54 (s, 6H), 3.84 (d, 2H,
J = 5), 3.99 (s, 4H), 4.14 (s, 3H), 4.39 (s, 3H), 6.43 (s, 2H), 7.22 (m, 7H), 7.34 (m, 4H), 7.86 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 10.1 (s, 1H);
13C NMR (CDCl
3) δ 22.8, 48.2, 53.7, 56.0, 56.3, 99.5, 102.1, 102.3, 106.4, 116.7, 121.0, 124.1, 126.0, 127.1, 128.5, 137.5, 141.1, 144.3, 149.0, 150.2, 151.0, 169.3; C
39H
37N
3O
5LiのHRMS計算値: 634.2893;実測値 634.2879。
【0116】
必要なアミン、2−ジベンジルアミノ−2−メチル−プロピルアミン(28)を以下のように製造した。
【0117】
a)2−ジベンジルアミノ−2−メチルプロパン−1−オール(13)。アセトンおよび水(4:1、100mL)中の2−アミノ−2−メチル−プロパン−1−オール(5.1mL,53.3mmol)の溶液に、臭化ベンジルおよび炭酸カリウム(14.74g,106.6mmol)を添加した。得られた反応混合物を40時間還流加熱した。この反応混合物を蒸発させ、ジクロロメタンと水とで分配した。続いて有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Mg
2SO
4)、蒸発させ、15gの13を98%の収率で淡黄色の固体として得た;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.13 (s, 6H), 3.02 (s, 1H), 3.47 (s, 2H), 3.76 (s, 4H), 7.17-7.28 (m, 10H)。
【0118】
b)2−(ジベンジルアミノ)−2−メチルプロピル)イソインドリン−1,3−ジオン(27)。無水THF中のトリフェニルホスフィン(1.96g,7.5mmol)、フタルイミド(1.1g,7.5mmol)、および、2−ジベンジルアミノ−2−メチルプロパン−1−オール(1.35g,5.0mmol)の溶液に、THF中のDEAD(1.3g,7.5mmol)を反応液が室温を超えないように一滴ずつ添加した。この反応液を、窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をヘキサン中の20〜30%CHCl
3を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで処理し、1.25gの27を得た(62.5%の収率)。
【0119】
c)2−(2−(ジベンジルアミノ)−2−メチルプロピルアミン(28)。無水エタノール(6ml)およびベンゼン(4ml)中の2−(ジベンジルアミノ)−2−メチルプロピル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.25g,3.14mmol)の溶液に、0.54mlの酢酸(9.42mmol)、続いて50%ヒドラジン水溶液(0.46ml,9.42mmol)を添加し、この混合物を還流しながら8時間撹拌した。得られた固形残留物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc中に溶解させ、1.0NのHClで2回抽出した。水層を分離し、5%NaOHで塩基性にし、EtOAcで抽出した。有機層を低圧力下で濃縮し、CHCl
3中の1〜2%MeOHの勾配を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、474mgの28を得た(56.4%の収率)。
【0120】
実施例3:化合物33の合成
N−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−2,3−ジメトキシ−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−12−カルボキサミド(33)。酢酸(5mL)およびギ酸(1mL)中の32(22mg,0.03mmol)の溶液にPdブラック(20mg)を添加し、室温で2時間撹拌した。この反応混合物をセライトを通過させてろ過した、減圧下で濃縮し、10%NaOH(4mL)塩基性にし、クロロホルム(60mL)中の2%メタノールで抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物を短いカラムで精製し、淡黄色の固体155を58%の収率で得た;融点269〜271℃(度); IR (CHCl
3) 3373, 1635;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.23 (s, 6H), 3.83 (bs, 2H), 4.02 (s, 3H), 4.16 (s, 3H), 6.12 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 9.80 (s, 1H); C
25H
25N
3O
5LiのHRMS計算値: 454.1954;実測値 454.1943。
【0121】
実施例4:化合物34の合成
2,3−ジメトキシ−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−11−カルボン酸2−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロピルアミド(34)。10%NaOH(5mL)およびエタノール(10mL)中の酸3(15mg,0.037mmol)(米国特許第7,208,492号)の混合物を撹拌しながら1時間加熱還流した。この反応混合物を2NのHClでpH
4に酸性化し、続いて乾燥するまで蒸発させた。残留物を10mLのジクロロメタンに懸濁し、0.5mLの塩化チオニルを添加した。得られた反応混合物を2時間還流し、続いて濃縮した。反応残留物を再度ジクロロメタンに懸濁し、0.5mLのトリエチルアミンを添加した。15分後、0.5mLの2−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミン(7)を添加し、得られた反応混合物を1時間還流した。有機溶媒および過量のアミンを減圧下で除去し、残留物を20:1のCH
2Cl
2/MeOH中でクロマトグラフィーにかけ、11mgのオフホワイト色の粉末を62%の収率で得た;融点222〜225℃; IR (KBr) 1642;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.26 (s, 6H), 2.15 (s, 6H), 3.55 (d, 2H, J=4.8), 4.05 (s, 3H), 4.15 (s, 3H), 6.10 (s, 2H), 6.93 (br, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 9.85 (s, 1H);
13C NMR (CDCl
3) δ 19.8, 37.2, 47.8, 54.7, 55.2, 55.3, 100.9, 101.2, 101.8, 106.3, 107.2, 118.6, 120.6, 124.9, 125.2, 126.7, 129.6, 129.7, 142.6, 144.5, 147.0, 148.1, 149.3, 150.5, 171.0; C
27H
29N
3O
5HのHRMS計算値: 476.2185;実測値 476.2180。
【0122】
実施例5:化合物42の合成
2,3−ジメトキシ−N−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルブチル)−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−12−カルボキサミド(42)。使用されたアミンが2−ジメチルアミノ−2−メチルブチルアミン(40)であったことを除き、34と類似の手順を用いて、化合物42を酸2から合成した。淡黄色の固体17mgを71%の収率で得た;融点228〜230℃; IR (KBr) 1636;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.54 (s, 6H), 2.33 (t, 2H, J = 8.4), 2.83 (s, 6H), 3.75 (t, 2H, J = 8.4), 4.03 (s,
3H), 4.13 (s, 3H), 6.14 (s, 2H), 7.32 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.95
(s, 1H), 8.34 (s, 1H), 9.70 (s, 1H);
13C NMR (CDCl
3) δ 20.5, 34.6, 35.4, 36.7,
54.9, 55.2, 63.5, 97.4, 98.5, 101.3, 101.7, 102.7, 105.3, 116.5, 119.5, 120.3, 123.0, 136.3, 137.4, 141.8, 148.6, 149.3, 150.2, 168.8; C
28H
31N
3O
5HのHRMS計算値:
490.2336;実測値 490.2339。
【0123】
必要なアミン、2−ジメチルアミノ−2−メチルブチルアミン(40)を以下のように製造した。
【0124】
a)4−クロロ−N,N,2−トリメチルブタン−2−アミン塩酸塩(37)。第一アミン36(3g,29mmol)に、ギ酸(2.86mL,73mmol)およびホルマリン(5.43mL,73mmol)をゆっくり添加した。得られた反応混合物を5時間加熱還流し、次に 室温に冷却し、過量のKOHで塩基性にした。この混合物をエーテル(100mL×2)で抽出した。エーテル層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、無色の油を得た。この油(1g,7.63mmol)をクロロホルム(15mL)中に溶解させ、塩化チオニル(2.78mL,38.2mmol)を添加した。この反応混合物を2時間還流加熱し、乾燥するまで蒸発させ、続いてエーテルで粉砕した。得られたオフホワイト色の固体(1.35g,95%の収率)を真空中で一晩乾燥させた。
1H NMR (CDCl
3)
δ 1.41 (s, 6H), 2.20 (t, 2H, J = 8.0), 2.65 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 3.62 (t, 2H, J = 8.0);
13C NMR (CDCl
3) δ 21.9, 37.6, 38.8, 39.6, 63.7。
【0125】
b)2−ジメチルアミノ−2−メチルブチルアミン(40)。DMF(10mL)中の
37(1g,5.4mmol)の溶液にカリウムフタルイミド(2g,10.8mmol)を添加し、得られた反応混合物を70℃で24時間加熱した。この反応混合物を1mLの水で急冷し、乾燥するまで濃縮した。残留物をクロロホルム中に溶解させ、水で洗浄した、2NのHClで抽出し、続いて塩基性にした。沈殿を再度クロロホルム(100mL×2)で抽出した。最終的に有機溶液の濃縮物から黄色の油700mgを50%の収率得た。この黄色の油(700mg,2.7mmol)をエタノール(100ml)中でヒドラジン(0.8mL,16.2mmol)と共に60℃で18時間加熱した。この反応混合物を冷却し、ろ過し、ろ液を慎重に濃縮して、無色の油200mgを57%の収率で得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 1.01 (s, 6H), 1.47 (s, br, 1H), 1.56 (t, 2H, J = 8.0), 2.22 (s, 6H), 2.76 (t, 2H, J = 8.0);
13C NMR (CDCl
3) δ 21.9, 37.1, 37.6, 42.5, 54.4. C
7H
18N
2HのHRMS計算値: 131.1543;実測値 131.1549。
【0126】
実施例6:化合物43の合成
2,3−ジメトキシ−N−(4−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンチル)−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−12−カルボキサミド(43)。使用されたアミンが2−ジメチルアミノ−2−メチルペンチルアミン(41)であったことを除き、34と類似の手順を用いて、化合物43を酸2から合成した。淡黄色の固体19mgを79%の収率で得た;融点235〜237℃; IR (KBr) 1623;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.32 (s, 6H), 1.79 (m, 4H), 2.52 (s, 6H), 3.63 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.08 (s, 3H), 6.06 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 9.67 (s, 1H); C
29H
33N
3O
5HのHRMS計算値: 504.2480;実測値 504.2478。
【0127】
必要なアミン、2−ジメチルアミノ−2−メチルペンチルアミン(41)を以下のように製造した。
【0128】
2−ジメチルアミノ−2−メチルペンチルアミン(41)。アセトニトリル中のKCN(1.55g,23.8mmol)の溶液に18−クラウン−6(229mg)を添加し、続いて化合物37(1.3g,8.1mmol)を添加した。この反応混合物を一晩加熱還流し、濃縮した。残留物をクロロホルムと水とで分配し、有機溶媒を濃縮し、黄色の油400mgを38%の収率で得た。150mLのエーテル中のLAH(380mg,10mmol)の懸濁液に、以前に得られた油(350mg,2.7mmol)のエーテル(2mL)中の溶液を−5℃で一滴ずつ添加した。この反応液を室温で5時間撹拌し、続いて−5℃に冷却した。0.4mLの水、0.4mLの15%NaOH、および、1.2mLの水を連続的に添加した。得られた混合物をろ過し、ろ液を水、ブラインで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させた。有機抽出物を真空中で濃縮し、続いて蒸留して、無色の水のような液体320mgを82%の収率で得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 1.00 (s, 6H), 1.40
(m, 2H), 1.46 (m, 2H), 2.20 (s, 6H), 2.68 (m, 2H)。
【0129】
実施例7:化合物44の合成
2,3−ジメトキシ−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−11−カルボン酸3−(ジメチルアミノ)−3−メチルブチルアミド(44)。使用されたアミンが2−ジメチルアミノ−2−メチルブチルアミン(40)であったことを除き、34と類似の手順を用いて、化合物44を酸3から合成した。淡黄色の固体17mgを70%の収率で得た;融点233〜235℃; IR (KBr) 1641;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.49 (s, 6H), 2.24 (m, 2H), 2.79 (s, 6H), 3.59 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 4.08 (s, 3H), 6.13 (s, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 9.72 (s, 1H); C
28H
31N
3O
5HのHRMS計算値: 490.2336;実測値 490.2327。
【0130】
実施例8:化合物45の合成
2,3−ジメトキシ−8,9−メチレンジオキシベンゾ[i]フェナントリジン−11
−カルボン酸4−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンチルアミド(45)。使用されたアミンが2−ジメチルアミノ−2−メチルペンチルアミン(41)であったことを除き、34と類似の手順を用いて、化合物45を酸3から合成した。淡黄色の固体15mgを62%の収率で得た;融点239〜242℃; IR (KBr) 1649;
1H NMR (CDCl
3) δ 1.42 (s, 6H), 1.87 (m, 4H), 2.63 (s, 6H), 3.61 (m, 2H), 4.07 (s, 3H), 4.20 (s, 3H), 6.22 (s, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 9.83 (s, 1H); C
29H
33N
3O
5HのHRMS計算値: 504.2480;実測値 504.2481。
【0131】
実施例9:以下で、ヒトにおける治療または予防的使用のための式Iで示される化合物(「化合物X」)を含む代表的な製剤の投薬形態を説明する。
【0132】
【表5】
【0133】
【表6】
【0134】
【表7】
【0135】
【表8】
【0136】
【表9】
【0137】
【表10】
【0138】
上記の製剤は製薬分野において周知の従来の手法により得てもよい。
【0139】
全ての公報、特許および特許文書は参照により本明細書に包含させ、個々に参照により本明細書に包含させたのと同等とする。様々な具体的な好ましい実施態様および技術を参照しながら本発明を説明した。しかしながら、当然のことながら、本発明の本質および範囲内に含まれるのであれば多くのバリエーションおよび改変が可能である。