特許第5773934号(P5773934)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5773934
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】充填バルブ
(51)【国際特許分類】
   B67C 3/04 20060101AFI20150813BHJP
   B67C 3/00 20060101ALI20150813BHJP
【FI】
   B67C3/04
   B67C3/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-88639(P2012-88639)
(22)【出願日】2012年4月9日
(65)【公開番号】特開2013-216357(P2013-216357A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2014年8月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】505193313
【氏名又は名称】三菱重工食品包装機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100126893
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】恒川 朋弥
【審査官】 村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−057266(JP,A)
【文献】 実開昭61−161299(JP,U)
【文献】 特開平11−139496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67C 3/04
B67C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填バルブ本体の先端部に充填ノズルが装着された飲料等を容器に充填する充填バルブにおいて、前記充填ノズルに設けられた係合部に係合可能で、前記充填バルブ本体の下部に設けられた孔に対して往復可動の係合体が、該係合体の前記係合部側と反対側に配置されたばね体を伴って、前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合し、また、前記係合部側とは反対方向へ押し込められて前記係合部との係合を解除されることにより、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱ができるように構成されたことを特徴とする充填バルブ。
【請求項2】
請求項1に記載する充填バルブにおいて、前記係合部が前記充填ノズル外周に設けられたV字形等の傾斜部を持つ窪みで構成され、かつ、前記係合体の前記係合部側の先端部が球形またはU字形等の突起形状で構成されたことを特徴とする充填バルブ。
【請求項3】
請求項1および2に記載する充填バルブにおいて、前記係合体が、前記充填バルブ本体の外側に配置されて昇降可能な筒状体が下降状態のときに、該係合体の前記係合部側と反対側の端面と前記筒状体の内周面との接触により前記ばね体のばね力に抗して前記係合部側に押し出されて係合され、前記筒状体が上昇状態のときに、前記筒状体の内周面との前記接触の解除により前記ばね体のばね力によって押し戻されて前記係合部との係合が解除されるように構成されたことを特徴とする充填バルブ。
【請求項4】
請求項1および2に記載する充填バルブにおいて、前記係合体が、前記ばね体のばね力により前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合され、該係合体へ前記係合部側と反対方向に働く押し込み外力によって、前記ばね体のばね力に抗して押し込められることにより前記係合部との係合が解除されるように構成されたことを特徴とする充填バルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填バルブ本体の先端部に充填ノズルが装着された飲料等を容器に充填する充填バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、充填バルブには、液体充填時に容器への異物の混入防止、充填される液体の整流効果等を目的としたスクリーンを充填ノズル部に備えたものがある。
前記スクリーンは、充填バルブ本体の液通路で液通路開閉部より下方の液通路と、先端部の充填ノズルの液通路との間に配置されるのが一般的である。スクリーンを交換する際には前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱が必要であり、スクリーン交換容易化のために、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱容易化を図った技術が公知となっている(例えば、特許文献1(図1)参照)。
【0003】
近年、充填液体の種類或いは容器形状の種類の多様化が進んでおり、充填液体の種類の変更或いは容器形状の種類の変更を行う頻度が増加しつつある。
このため、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱は、スクリーン交換のためばかりでなく、前記充填液体の種類の変更或いは容器形状の種類の変更のために充填ノズルの取り替えを必要とすることが多くなっている。
また、飲料等の充填装置においては、1台の充填装置に備える充填バルブの数を増加して生産性の効率化を図る傾向にあり、前記充填ノズルの充填バルブ本体との着脱の更なる容易化によって生産性の更なる向上への要望が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−57266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1によれば、充填バルブ本体の液通路で液通路開閉部より下方の液通路と、先端部の充填ノズルの液通路との間にスクリーンを配置した充填バルブにおいて、前記充填ノズルと係合し、かつ、前記充填バルブ本体と係合する着脱容易なU字形ばねで、前記充填ノズルの充填バルブ本体との着脱を容易にするとしている。
【0006】
しかしながら、前記特許文献1の技術では、U字形ばねの着脱と、充填ノズルの着脱の少なくとも2つの操作が必要であるので、充填バルブを多数個備えた充填装置では、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱にまだまだ多くの時間を要しているという恐れがある。
【0007】
さらに、前記特許文献1によれば、前記充填ノズルの前記U字形ばねとの係合箇所を相対する二面幅部を有する溝と該溝に隣接する円弧部の組合せとして、前記充填ノズルを挟み具により挟んで回転させながら下方に引き抜くことにより、前記充填ノズルと前記充填バルブ本体の着脱を容易にする提案をしている。
【0008】
しかしながら、前記特許文献1の技術では、充填液体の種類或いは容器形状の種類(丸形状、角形状、異形断面形状等)によっては、充填性能上、充填ノズルを容器形状に合わせる等充填ノズルと充填バルブ本体との装着の方向規制を必要とする場合があり、その場合には充填ノズルを廻しながら下方へ引き抜くことができないという恐れがある。
【0009】
本発明は、上述の状況に鑑みた更なる改善として、充填バルブ本体の先端部に充填ノズルが装着された飲料等を容器に充填する充填バルブにおいて、1つの操作で充填ノズルを充填バルブから着脱でき、充填ノズルと充填バルブ本体との装着の方向規制を必要とする場合でも、容易にワンタッチで前記着脱ができる充填バルブを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題に対し、本発明は以下の手段により解決を図る。
(1)第1の手段の充填バルブは、充填バルブ本体の先端部に充填ノズルが装着された飲料等を容器に充填する充填バルブにおいて、前記充填ノズルに設けられた係合部に係合可能で、前記充填バルブ本体の下部に設けられた孔に対して往復可動の係合体が、該係合体の前記係合部側と反対側に配置されたばね体を伴って、前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合し、また、前記係合部側とは反対方向へ押し込められて前記係合部との係合を解除されることにより、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱ができるように構成されたことを特徴とする。
【0011】
(2)第2の手段の充填バルブは、前記第1の手段の充填バルブにおいて、前記係合部が前記充填ノズル外周に設けられたV字形等の傾斜部を持つ窪みで構成され、かつ、前記係合体の前記係合部側の先端部が球形またはU字形等の突起形状で構成されたことを特徴とする。
【0012】
(3)第3の手段の充填バルブは、前記第1および第2の手段の充填バルブにおいて、前記係合体が、前記充填バルブ本体の外側に配置されて昇降可能な筒状体が下降状態のときに、該係合体の前記係合部側と反対側の端面と前記筒状体の内周面との接触により前記ばね体のばね力に抗して前記係合部側に押し出されて係合され、前記筒状体が上昇状態のときに、前記筒状体の内周面との前記接触の解除により前記ばね体のばね力によって押し戻されて前記係合部との係合が解除されるように構成されたことを特徴とする。
【0013】
(4)第4の手段の充填バルブは、前記第1および第2の手段の充填バルブにおいて、前記係合体が、前記ばね体のばね力により前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合され、該係合体へ前記係合部側と反対方向に働く押し込み外力によって、前記ばね体のばね力に抗して押し込められることにより前記係合部との係合が解除されるように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係わる本発明は、充填バルブ本体の先端部に充填ノズルが装着された飲料等を容器に充填する充填バルブにおいて、前記充填ノズルに設けられた係合部に係合可能で、前記充填バルブ本体の下部に設けられた孔に対して往復可動の係合体が、該係合体の前記係合部側と反対側に配置されたばね体を伴って、前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合し、また、前記係合部側とは反対方向へ押し込められて前記係合部との係合を解除されることにより、前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱ができるように構成されたことにより、ワンタッチで前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱ができるという効果を有するとともに、充填ノズルの前記充填バルブ本体への装着に方向規制がある場合であっても、前記充填ノズルの引き抜き或いは押し込みの操作のみで容易に前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱ができるという効果を有する。
【0015】
請求項2に係わる本発明は、請求項1に記載する充填バルブにおいて、前記係合部が前記充填ノズル外周に設けられたV字形等の傾斜部を持つ窪みで構成され、かつ、前記係合体の前記係合部側の先端部が球形またはU字形等の突起形状で構成されたことにより、前記係合体の前記係合部との係合並びに係合解除が円滑に行われるという効果を有する。
【0016】
請求項3に係わる本発明は、請求項1および2に記載する充填バルブにおいて、前記係合体が、前記充填バルブ本体の外側に配置されて昇降可能な筒状体が下降状態のときに、該係合体の前記係合部側と反対側の端面と前記筒状体の内周面との接触により前記ばね体のばね力に抗して前記係合部側に押し出されて係合され、前記筒状体が上昇状態のときに、前記筒状体の内周面との前記接触の解除により前記ばね体のばね力によって押し戻されて前記係合部との係合が解除されるように構成されたことにより、飲料等を容器に充填する際には前記筒状体が下降状態となっていることから、液体充填時に前記係合体が脱落するという恐れがないという効果を有する。
【0017】
請求項4に係わる本発明は、請求項1および2に記載する充填バルブにおいて、前記係合体が、前記ばね体のばね力により前記係合部側へ押し出されて前記係合部に係合され、該係合体へ前記係合部側と反対方向に働く押し込み外力によって、前記ばね体のばね力に抗して押し込められることにより前記係合部との係合が解除されるように構成されたことにより、前記筒状体が下降状態のままであっても前記充填ノズルの引き抜き或いは押し込みの操作のみで前記充填ノズルの前記充填バルブ本体との着脱が容易にできるという効果を有するとともに、液体充填時に前記係合体が脱落するという恐れがないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施の形態に係わる充填バルブの正面図で、一部断面図としてある。
図2図1の充填バルブの下部の拡大図で、正面断面図である。
図3図2の記号3の拡大図である。
図4図2の記号4の拡大図で、正面図としてある。
図5】充填バルブ先端部からの充填ノズルの着脱を説明する正面断面図で、図2に相当する図である。
図6】(a)は、図1のVI視図で要部のみを示し、充填ノズルの充填バルブ本体との着脱に方向規制がない場合を示す図であり、(b)は(a)に相当する図で、充填ノズルの充填バルブ本体との着脱に方向規制がある場合を示す図である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係わる充填バルブの正面断面図で、図5に相当する図である。
図8図7のVIII部拡大図である。
図9図8に相当する図で、本発明の第2の実施の形態を補足して説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0020】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる充填バルブの正面図で、一部断面図としてある。
図2は、図1の充填バルブの下部の拡大図で、正面断面図である。
図3は、図2の記号3の拡大図である。
図4は、図2の記号4の拡大図で、正面図としてある。
図5は、充填バルブ先端部からの充填ノズルの着脱を説明する正面断面図で、図2に相当する図である。
図6は、(a)は、図1のVI視図で要部のみを示し、充填ノズルの充填バルブ本体との着脱に方向規制がない場合を示す図であり、(b)は(a)に相当する図で、充填ノズルの充填バルブ本体との着脱に方向規制がある場合を示す図である。
【0021】
図1および図2において、充填バルブ1は、液通路15aを有し、図示しないフレームに固定された充填バルブ本体19に液密に取り付けられた内筒15、および、該内筒15の内側に配置され、該内筒15の液弁シール面15sとの離合により液通路を開閉する液弁パッキン13pを有する液弁13等から構成されており、液通路開閉部より下部の液通路には、メッシュ状等のスクリーン10が、液通路11aを有する充填ノズル11の受け面11rと内筒15の下面との間に挟まれて、前記充填バルブ本体19と一体になっている充填バルブ本体下部16の孔16hに摺動して往復可動な係合体3が充填ノズル11の窪み(係合部)11hに係合することによって、充填ノズル11が内筒15の下面および充填バルブ本体下部16に液密に装着されている。
なお、前記内筒15内には図示しない液タンクから図示しない配管を通じて液体が供給されるようになっている。
また、図1は充填バルブ1が開となって容器5へ液体が充填される状態を示し、図2は充填バルブ1が閉となっている状態を示している。
【0022】
前記液弁13は、上方部で図示のように、前記充填バルブ本体19に液密に固定されたハウジング24を介して、該ハウジング24上に設けられた架台25に取り付けられたアクチュエータ26の可動部に固定用部品26tにより取り付けられており、前記アクチュエータ26の作動により上下動して、前記液弁パッキン13pが前記液弁シール面15sと離合するようになっている。なお、前記液弁13は前記ハウジング24に対して液密に摺動するようになっている。
また、前記液弁13は、該液弁13と一体になっている4個の液弁ガイド13aに案内されて前記内筒15の内面を円滑に摺動するようになっている。
【0023】
前記内筒15の外周側には、容器台6上の容器5の口部と係合する容器口シールパッキン17aを有するセンタリングベル17が配置されていて、該センタリングベル17は外周面が前記充填バルブ本体下部16に対して上下方向に摺動可能となっており、さらに、該センタリングベル17は、外周面に設けられた溝17hと係合するばね用ステンレス鋼線等から成るU字形ばね20を介して、センタリングベル取り付け部材21の上面に係合することにより前記センタリングベル取り付け部材21に装着されるようになっている。
また、前記センタリングベル取り付け部材21のフランジ部21aは、ガイド軸22の下方で該ガイド軸22と段差を有して一体になったガイド軸先端部22aを介して締付け具23aにより挟まれて締め付けられている。
【0024】
また、前記ガイド軸22は、該ガイド軸22に固定して取り付けられたブラケット22cに付属している軸22pに回動自在に取り付けられているローラ22rが、図示しないカムで案内されることにより上下動され、前記アクチュエータ26の上面に取り付けられているガイドプレート27に嵌装された図示しない摺動ガイド、および、充填バルブ本体19のフランジ19fに嵌装された図示しない摺動ガイドに案内されて上下動されるようになっている。
さらに、前記ガイド軸22は、上方部で図示のように、プレート28が前記ガイド軸22に該ガイド軸22と段差を有して一体になったガイド軸先端部22bを介して締付け具23bにより挟まれて締め付けられている。また、前記ガイドプレート27にはアクチュエータ29がブラケット29bを介して取り付けられており、該アクチュエータ29の軸29aが前記プレート28に取り付けられていて、アクチュエータ29が作動すると、軸29aの上下動により前記プレート28とともに前記ガイド軸22が前記センタリングベル17とともに上下動されるようになっている。
【0025】
前記窪み11hは、前記充填ノズル11の外周に配置されて、V字形の傾斜部を有しており、図3に示すように、先端部3rがU字形(または球形)の突起形状で構成された前記係合体3と係合しやすい形状となっており、前記係合体3の前記窪み11hとの係合は、前記係合体3の端面3bが前記センタリングベル17(容器口シールパッキン17aを含む)の内周面に接触することにより、前記係合体3が前記窪み11hに押し込まれることによってなされるようになっている。
【0026】
前記係合体3の前記端面3b側には係止部3sを有する溝3gが設けられていて、該溝3gには図3に二点鎖線で示したばね体4が嵌合されるようになっており、前記係合体3の前記窪み11hとの係合の解除は、前記端面3bが上昇状態の前記センタリングベル17の内周面との接触から解除されて、後述するばね体4の外方向へのばね力によって、前記係止部3sを介して外方向へ移動されることによりなされるようになっている。
【0027】
なお、前記ばね体4は、図4に示すように、リングの全周の一部に切れ目4cがあるC字形の形状となっており、前記係合体3の前記窪み11hとの係合時には図示実線のような形状になり、前記係合体3の前記窪み11hとの係合解除時には図示二点鎖線のように外方向へ開いた形状をするようになっていて、前記4cを開いた状態にして前記係合体3の前記溝3gへの嵌合を行うことができる。
また、前記係合体3の端面3b側の角部3cには、前記端面3bのセンタリングベル17の内周面との接触或いは接触解除が円滑に行われるように、面取り或いは丸みが設けられている。
【0028】
前記充填ノズル11には、図5に示すように、溝11gが外周に設けられており、該溝11gの相対する2箇所に工具30を嵌めて図示D方向に充填ノズル11の着脱ができるようになっている。
前記工具30は、一例として、それぞれ先端が前記溝11gと係合する係合部31aおよび係合部32aを有し、ピン34の周りに揺動する一対の挟み具31と挟み具32と、前記挟み具31と挟み具32の内側に係合するばね33により構成されている。該工具30は、前記ばね33によって常時は開く方向に作動し、挟み具31および挟み具32を手で挟む時に係合部31aおよび係合部32aを前記溝11gと係合させて、前記充填ノズル11を押し込み或いは引き抜きにより着脱することができるようになっている。
【0029】
次に、本発明の第1の実施の形態に係わる充填バルブ1の作用を説明する。
スクリーン10の交換或いは充填ノズル11の交換等の場合において、充填ノズル11を充填バルブ本体下部16から取り外す際には、図2に示すように充填バルブ1が閉となっている状態で、図示しない操作盤での操作によりアクチュエータ29を作動させ、軸29a、プレート28、軸22、センタリングベル取付け部材21を介して、図5に示すように、センタリングベル17を図示Y方向に上昇させて前記係合体3の端面3bが前記センタリングベル17の内周面から離脱されることによって、前記係合体3がばね体4の作用によって図示矢印X方向へ移動し、前記係合体3の前記窪み11hとの係合が解除され、前記充填ノズル11は、前記係合体3の係合解除に伴って、矢印D方向へ引き抜くことができて、スクリーン10の交換或いは充填ノズル11の交換等を行うことができる。
【0030】
ここで、前記充填ノズル11の矢印D方向への引き抜きに際しては、手で引き抜くこともできるが、工具30を使用して引き抜くこともできる。
スクリーン10の交換等の後は、充填ノズル11を手で或いは工具30を使用して押し込み、前記センタリングベル17を下降させると、前記端面3bがセンタリングベル17の内周面に接触することにより窪み11h側に押し出されて係合体3が窪み11hに係合して、充填ノズル11は前記充填バルブ本体下部16に装着される。
【0031】
なお、本発明の第1の実施の形態の場合には、飲料等を容器に充填する際に、前記センタリングベル17が下降状態であるので、前記係合体3およびばね体4が脱落するという恐れはない。
また、前記説明では、前記端面3bがその内周面に接触する対象を昇降可能なセンタリングベル17とした場合を説明したが、センタリングベルに限定するものではなく、昇降可能な筒状体としてもよく、その作用は同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0032】
なお、充填ノズルの充填バルブ本体下部への装着には、図6(a)に示すように充填ノズル11並びに充填バルブ本体下部16の装着部が円形状となっていて方向規制がない場合と、図6(b)に示すように充填ノズル11A並びに前記充填バルブ本体下部16Aの装着部が直線部Fを有する一部非円形となっていて、一例として、図2に示す充填ノズル11の尖った先端部11pを角形状容器の辺の中央部に向けるというような方向規制がある場合がある。
【0033】
図6(a)のような場合には、充填ノズル11を充填バルブ本体下部16へ装着する際に、手または工具30を使用して充填ノズル11を前記説明のように前記矢印Dとは反対方向に押し込んでもよく、また、充填ノズル11を円周方向に廻しながら押し込んでもよい。
一方、図6(b)のような場合には、充填ノズル11Aの押し込みに際して、充填ノズル11Aを円周方向に廻しながら押し込むことができず、充填ノズル11Aと充填バルブ本体下部16Aの図示直線部Fの方向を確かめながら押し込むことが必要になる。
図6(a)のような場合でも図6(b)のような場合でも、本発明の第1の実施の形態においては、ワンタッチで充填ノズルの充填バルブ本体下部との脱着ができる。
【0034】
なお、図6(a)または図6(b)では、前記係合体3が往復動する孔16hまたは孔16Ahを3箇所設けた場合を示したが、前記孔16hまたは孔16Ahは3箇所に限定するものではなく、1箇所、2箇所或いは4箇所以上であってもよく、詳細な説明は省略する。
【0035】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図7から図9に基づいて説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係わる充填バルブの正面断面図で、図5に相当する図である。
図8は、図7のVIII部拡大図である。
図9は、図8に相当する図で、本発明の第2の実施の形態を補足して説明する図である。
図7において、第1の実施の形態と同じ構造のものは同じ記号を記してあり、重複する説明は省略する。
また、図7において、図9に対応する構造物には、記号に( )表示がしてある。
【0036】
図7および図8において、充填バルブ2は、球状の形状をした係合体7が、充填バルブ本体下部161に設けられた孔161hに摺動して矢印X2の方向に往復可動な押し板8を介して、Oリング形状のばね体9によって充填ノズル11の窪み11h側に押されて、該係合体7の先端部7hが前記窪み11hと係合するようになっている。なお、前記係合体7は、充填バルブ本体下部161のストッパ肩161sに当ることにより、前記充填ノズル11の窪み11h側への押し出し量が適量となるように規制される構成となっている。
【0037】
なお、本発明の第2の実施の形態の他の実施例を図9に基づいて説明すると、先端部71hがU字形状の突起を有し、段差部71sを有する係合体71が、充填バルブ本体下部162に設けられた段差を有する孔162hに摺動して矢印X2の方向に往復可動となっており、Oリング形状のばね体91によって充填ノズル11の窪み11h側に押し出されて、該係合体71の先端部71hが前記窪み11hと係合するようになっている。なお、前記係合体71は、前記孔162hの段差部162sに当ることにより、前記充填ノズル11の窪み11h側への押し出し量が適量となるように規制される構成となっている。
【0038】
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る充填バルブ2の作用を説明する。
スクリーン10の交換等において、充填ノズル11を充填バルブ本体下部161(または充填バルブ本体下部162)から取り外す際には、図7に示すように、充填バルブ1が閉となっている状態で、工具30を手に取って、それぞれ挟み具31および挟み具32の係合部31aおよび係合部32aを前記充填ノズル11の前記溝11gと係合させるように挟み、工具30を矢印Eの方向へ引き抜くと、図8に示す実施例の場合には、係合体7が球状の形状であることと窪み11hが傾斜面を有していることから、前記係合体7は前記Oリング形状のばね体9のばね力に抗して前記窪み11h側とは反対方向に押し込まれて、前記係合を解除することができ、容易に前記充填ノズル11を充填バルブ本体下部161から引き抜くことができる。
なお、前記充填ノズル11は、容易に前記充填バルブ本体下部161に押し込むこともできるが、類似する説明内容となるので、詳細な説明は省略する。
【0039】
また、図9に示す実施例の場合には、係合体71の先端部71hが丸みを有していることと窪み11hが傾斜面を有していることから、前記係合体71は前記Oリング形状のばね体91のばね力に抗して前記窪み11h側とは反対方向に押し込まれて、前記係合を解除することができ、容易に前記充填ノズル11を引き抜くことができる。
なお、前記充填ノズル11は、容易に前記充填バルブ本体下部162に押し込むこともできるが、類似する説明内容となるので、詳細な説明は省略する。
【0040】
前記説明のように、本発明の第2の実施の形態の場合には、センタリングベル17が下降状態であっても、充填ノズル11を前記充填バルブ本体下部161(或いは前記充填バルブ本体下部162)から引き抜くことができ、また、充填ノズル11を押し込みによって前記充填バルブ本体下部161(或いは前記充填バルブ本体下部162)に装着できるので、充填ノズル11の充填バルブ本体下部161(或いは前記充填バルブ本体下部162)との脱着がワンタッチで容易にできる。
また、充填ノズルの充填バルブ本体への装着の前記方向規制がない場合でも、前記方向規制がある場合でも、前記脱着が容易にできることは、本発明の第1の実施の形態で説明した内容と同じであるので、重複する説明は省略する。
【符号の説明】
【0041】
1,2 充填バルブ
3,7,71 係合体
4 (C字形リング形状の)ばね体
5 容器
9,91 (Oリング形状の)ばね体
10 スクリーン
11 充填ノズル
11a 液通路
11g 溝
11h 窪み(係合部)
13 液弁
15 内筒
15a 液通路
16,16A,161,162 充填バルブ本体下部
16h,16Ah,161h,162h 孔
17 センタリングベル
30 工具
31,32 挟み具
31a,32a 係合部
33 ばね
34 軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9