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特許5773937画像形成システムおよび管理サーバープログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5773937
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】画像形成システムおよび管理サーバープログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20150813BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20150813BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20150813BHJP
【FI】
   G06F3/12 373
   G06F3/12 303
   B41J29/38 Z
   B41J29/42 F
【請求項の数】9
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2012-101902(P2012-101902)
(22)【出願日】2012年4月26日
(65)【公開番号】特開2013-228965(P2013-228965A)
(43)【公開日】2013年11月7日
【審査請求日】2014年3月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140796
【弁理士】
【氏名又は名称】原口 貴志
(72)【発明者】
【氏名】西野 徹也
(72)【発明者】
【氏名】藤倉 章
(72)【発明者】
【氏名】吉田 大輔
【審査官】 片岡 利延
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−032883(JP,A)
【文献】 特開2009−301191(JP,A)
【文献】 特開2007−168156(JP,A)
【文献】 特開2007−087256(JP,A)
【文献】 Vistaのプログラム設定,[online],2007年10月28日,URL,http://asugi23.jp/bigc/big67.htm
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、前記画像形成装置の利用を管理する管理サーバーと、前記画像形成装置を制御するプリンタードライバーがインストールされたクライアントコンピューターとを備えている画像形成システムであって、
前記管理サーバーは、
前記画像形成装置の機能を紹介する情報である表示用機能情報を、前記画像形成装置に表示させる条件と対応付けて記憶するとともに、前記プリンタードライバーの機能を紹介する情報である表示用機能情報を、前記クライアントコンピューターに表示させる条件と対応付けて記憶する表示用情報記憶部と、
前記画像形成装置に送信する前記表示用機能情報である表示用送信情報を決定するとともに、前記クライアントコンピューターに送信する前記表示用機能情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段と、
利用者による前記画像形成装置の使用の履歴である使用履歴を管理するとともに、利用者による前記プリンタードライバーの使用の履歴である使用履歴を管理する使用履歴管理手段と
前記使用履歴の管理が前記使用履歴管理手段によって開始されてから、前記表示用機能情報の決定が前記表示用送信情報決定手段によって開始されるまでの期間の設定を受け付ける期間設定受付手段とを備えており、
前記表示用情報記憶部は、前記画像形成装置の種類毎の前記条件と、前記クライアントコンピューターに対する前記条件とを、前記利用者毎、および、前記利用者が所属するグループ毎に記憶し、
前記使用履歴管理手段は、前記画像形成装置の種類毎の前記使用履歴と、前記プリンタードライバーの前記使用履歴とを、前記利用者毎および前記グループ毎に管理し、
前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記表示用情報記憶部に記憶されている前記条件を満たしている場合に、この条件に対応付けて前記表示用情報記憶部に記憶されている前記表示用機能情報を前記表示用送信情報として決定し、
前記表示用送信情報決定手段は、前記画像形成装置に送信する前記表示用送信情報を決定する場合に、前記表示用情報記憶部に記憶されている前記条件のうち、前記表示用送信情報を送信する画像形成装置の種類に応じた条件を使用し、
前記表示用送信情報決定手段は、前記クライアントコンピューターに送信する前記表示用送信情報を決定する場合に、前記表示用情報記憶部に記憶されている前記プリンタードライバーの前記条件を使用し、
前記表示用送信情報決定手段は、前記利用者の前記使用履歴の管理が前記使用履歴管理手段によって開始されてからの期間が、前記期間設定受付手段によって受け付けられた期間に達した場合に、前記利用者用の前記表示用機能情報の決定を開始し、
前記表示用送信情報決定手段は、前記グループの前記使用履歴の管理が前記使用履歴管理手段によって開始されてからの期間が、前記期間設定受付手段によって受け付けられた期間に達した場合に、前記グループ用の前記表示用機能情報の決定を開始することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記管理サーバーは、前記表示用情報記憶部によって記憶される前記表示用機能情報および前記条件の設定を受け付ける表示用情報設定受付手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記表示用情報記憶部に記憶される少なくとも1つの前記画像形成装置用の前記表示用機能情報は、前記画像形成装置の機能へのリンクを含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、情報を表示する表示部と、前記利用者による操作が入力される操作部と、前記操作部を介した前記利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、前記表示用送信情報である前記表示用機能情報を前記管理サーバーから受信する表示用情報受信手段と、前記表示部による表示を制御する表示制御手段とを備えており、
前記表示制御手段は、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用機能情報が前記ログイン受付手段によってログインが受け付けられている前記利用者宛ての情報である場合に、この表示用機能情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記ログイン受付手段によって前記利用者のログインが受け付けられた場合に、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用機能情報に、この利用者宛ての情報があるとき、この利用者宛ての表示用機能情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記画像形成装置は、前記操作部を介した前記利用者による前記表示用機能情報に対する操作を前記管理サーバーに通知する操作通知手段を備えていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記画像形成装置用の前記表示用機能情報は、前記利用者に対する前記画像形成装置の推奨機能であることを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記プリンタードライバー用の前記表示用機能情報は、前記利用者に対する前記プリンタードライバーの推奨機能であることを特徴とする請求項1から請求項7までの何れかに記載の画像形成システム
【請求項9】
請求項1から請求項8までの何れかに記載の管理サーバーとしてコンピューターを機能させることを特徴とする管理サーバープログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置と、この画像形成装置の利用を管理する管理サーバーとを備えている画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部の装置から受信した情報を表示する表示部を備えている画像形成装置が知られている(特許文献1〜3参照。)。
【0003】
特許文献1に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのホスト装置に接続されている画像形成装置である。この画像形成装置は、エラーメッセージなどの固有のメッセージと、ユーザがホスト装置で作成したエラーメッセージなどのユーザ定義メッセージとを格納し、メッセージの表示要求があった場合に、固有のメッセージおよびユーザ定義メッセージの何れかを画像形成装置自身の表示部に表示するものである。
【0004】
特許文献2に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのホストコンピュータに接続されている複合機である。この複合機は、ホストコンピュータで登録されたメッセージを複合機自身の画面に表示するものである。
【0005】
特許文献3に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのPCに接続されている複写機などの画像形成装置である。この画像形成装置は、ユーザがPCで作成した会議の案内などのスケジュール情報、伝言情報、天気予報などのメッセージを画像形成装置自身の表示器に表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−249781号公報
【特許文献2】特開2001−358877号公報
【特許文献3】特開2004−345161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、外部の装置から受信して表示部に表示する情報が全ての利用者に対して同一であるという問題がある。
【0008】
ここで、画像形成装置は、一般的に、多くの機能を実行可能である場合、実行可能である機能が多過ぎるために、実行可能である機能のうち利用者に適した機能が利用者によって知られていないことがある。
【0009】
そこで、本発明は、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させることができる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置の利用を管理する管理サーバーとを備えている画像形成システムであって、前記管理サーバーは、前記画像形成装置の機能を紹介する情報である表示用機能情報を、前記画像形成装置に表示させる条件と対応付けて記憶する表示用情報記憶部と、前記画像形成装置に送信する前記表示用機能情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段と、利用者による前記画像形成装置の使用の履歴である使用履歴を管理する使用履歴管理手段とを備えており、前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記表示用情報記憶部に記憶されている前記条件を満たしている場合に、この条件に対応付けて前記表示用情報記憶部に記憶されている前記表示用機能情報を前記表示用送信情報として決定することを特徴とする。
【0011】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0012】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記管理サーバーは、前記表示用情報記憶部によって記憶される前記表示用機能情報および前記条件の設定を受け付ける表示用情報設定受付手段を備えていても良い。
【0013】
この構成により、本発明の画像形成システムは、表示用機能情報と、この表示用機能情報を画像形成装置に表示させる条件とが管理者によって変更可能であるので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に更に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0014】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示用情報記憶部に記憶される少なくとも1つの前記表示用機能情報は、前記画像形成装置の機能へのリンクを含んでいても良い。
【0015】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクを画像形成装置に表示させることができるので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に容易に実行させることができる。
【0016】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示用情報記憶部は、前記画像形成装置の種類毎に前記条件を記憶し、前記表示用送信情報決定手段は、前記表示用送信情報を決定する場合に、前記表示用情報記憶部に記憶されている前記条件のうち、前記表示用送信情報を送信する画像形成装置の種類に応じた条件を使用しても良い。
【0017】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報として、実際に利用者が使用している画像形成装置に適した情報を、この画像形成装置に表示させることができる。
【0018】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記使用履歴管理手段は、前記画像形成装置の種類毎に前記使用履歴を管理しても良い。
【0019】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の種類毎の使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、実際に利用者が使用している画像形成装置に更に適した情報を、この画像形成装置に表示させることができる。
【0020】
また、本発明の画像形成システムは、前記管理サーバーは、前記使用履歴の管理が前記使用履歴管理手段によって開始されてから、前記表示用機能情報の決定が前記表示用送信情報決定手段によって開始されるまでの期間の設定を受け付ける期間設定受付手段を備えており、前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴の管理が前記使用履歴管理手段によって開始されてからの期間が、前記期間設定受付手段によって受け付けられた期間に達した場合に、前記表示用機能情報の決定を開始しても良い。
【0021】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者の使用履歴が管理され始めてから所定の期間以上蓄積された使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者の使用履歴が管理され始めた直後の使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する構成と比較して、利用者に更に適した情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0022】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記使用履歴管理手段は、前記画像形成装置の利用者毎、または前記利用者が所属するグループ毎の前記使用履歴を管理しても良い。
【0023】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者、または、利用者が所属するグループに対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者、または、利用者が所属するグループに適した表示用機能情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0024】
本発明の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、情報を表示する表示部と、前記利用者による操作が入力される操作部と、前記操作部を介した前記利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、前記表示用送信情報である前記表示用機能情報を前記管理サーバーから受信する表示用情報受信手段と、前記表示部による表示を制御する表示制御手段とを備えており、前記表示制御手段は、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用機能情報が前記ログイン受付手段によってログインが受け付けられている前記利用者宛ての情報である場合に、この表示用機能情報を前記表示部に表示させても良い。
【0025】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者に対して管理サーバーによって管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を管理サーバーによって決定するので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0026】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記ログイン受付手段によって前記利用者のログインが受け付けられた場合に、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用機能情報に、この利用者宛ての情報があるとき、この利用者宛ての表示用機能情報を前記表示部に表示させても良い。
【0027】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者のログインが受け付けられる度に、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させるので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に明確に認識させることができる。
【0028】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、前記操作部を介した前記利用者による前記表示用機能情報に対する操作を前記管理サーバーに通知する操作通知手段を備えていても良い。
【0029】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置に表示された表示用機能情報に対する利用者による操作を、管理サーバーを介して管理者に把握させることができる。
【0030】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示用機能情報は、前記利用者に対する画像形成装置の推奨機能であっても良い。
【0031】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者に対する画像形成装置の推奨機能を画像形成装置に表示させることができる。
【0032】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置の利用を管理する管理サーバーと、前記画像形成装置を制御するプリンタードライバーがインストールされたクライアントコンピューターとを備えている画像形成システムであって、前記管理サーバーは、前記プリンタードライバーの機能を紹介する情報である表示用機能情報を、前記クライアントコンピューターに表示させる条件と対応付けて記憶する表示用情報記憶部と、前記クライアントコンピューターに送信する前記表示用機能情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段と、利用者による前記プリンタードライバーの使用の履歴である使用履歴を管理する使用履歴管理手段とを備えており、前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記表示用情報記憶部に記憶されている前記条件を満たしている場合に、この条件に対応付けて前記表示用情報記憶部に記憶されている前記表示用機能情報を前記表示用送信情報として決定することを特徴とする。
【0033】
この構成により、本発明の画像形成システムは、プリンタードライバーの利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、プリンタードライバーが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をクライアントコンピューターに表示させることができる。
【0034】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示用機能情報は、前記利用者に対するプリンタードライバーの推奨機能であっても良い。
【0035】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者に対するプリンタードライバーの推奨機能をクライアントコンピューターに表示させることができる。
【0036】
本発明の管理サーバープログラムは、上記の管理サーバーとしてコンピューターを機能させることを特徴とする。
【0037】
この構成により、本発明の管理サーバープログラムを実行するコンピューターは、利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、画像形成装置、または、プリンタードライバーが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を、画像形成装置、または、利用者が画像形成装置の利用のために使用するクライアントコンピューターに表示させることができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報を画像形成装置に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成システムのブロック図である。
図2図1に示す管理サーバーのブロック図である。
図3図2に示す所属グループ情報の一例を示す図である。
図4図2に示す表示用機能情報データの一部を構成するテーブル選択用テーブルの一例を示す図である。
図5図2に示す表示用機能情報データの一部を構成する表示用機能情報テーブルの一例を示す図である。
図6図2に示す表示用機能情報データの一部を構成する表示用機能情報の一例を示す図である。
図7図2に示す使用履歴データの一部を構成する個人用の使用履歴のテーブルの一例を示す図である。
図8図2に示す使用履歴データの一部を構成するグループ用の使用履歴のテーブルの一例を示す図である。
図9図1に示すMFPのブロック図である。
図10図1に示すPCのブロック図である。
図11】利用者のログインを受け付けた直後の図9に示すMFPの動作のフローチャートである。
図12】MFPから実行内容が送信されてきた場合の図2に示す管理サーバーの動作のフローチャートである。
図13】管理サーバーから表示用送信情報が送信されてきた場合の図9に示すMFPの動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0041】
まず、本実施の形態に係る画像形成システム10の構成について説明する。
【0042】
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム10のブロック図である。
【0043】
図1に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置の利用を管理する管理サーバー20と、画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)30と、MFP30以外の図示していない多数の画像形成装置と、MFP30などの画像形成装置を制御する後述のプリンタードライバー44aを実行するコンピューターであるPC(Personal Computer)40と、PC40以外の図示していない多数のPCとを備えている。管理サーバー20と、MFP30などの多数の画像形成装置と、PC40などの多数のPCとは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されている。PC40などの多数のPCは、管理サーバー20のクライアントコンピューターである。
【0044】
なお、画像形成システム10に含まれている多数の画像形成装置のそれぞれの構成は、MFP30の構成と同様である。したがって、以下においては、画像形成システム10に含まれる多数の画像形成装置を代表してMFP30について説明する。
【0045】
同様に、画像形成システム10に含まれている多数のPCのそれぞれの構成は、PC40の構成と同様である。したがって、以下においては、画像形成システム10に含まれる多数のPCを代表してPC40について説明する。
【0046】
図2は、管理サーバー20のブロック図である。
【0047】
図2に示すように、管理サーバー20は、管理者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部23と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部24と、管理サーバー20全体を制御する制御部25とを備えている。管理サーバー20は、例えばPCなどのコンピューターによって構成されている。
【0048】
記憶部24は、管理サーバープログラム24aと、MFP30などの画像形成装置の利用者の識別情報である利用者情報24bと、利用者のログイン用のパスワード24cとを記憶している。なお、利用者情報24bおよびパスワード24cは、利用者毎に記憶部24に記憶されている。また、記憶部24は、利用者と、この利用者が所属しているグループとの対応関係を示す所属グループ情報24dと、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに表示させるための情報であって画像形成装置の機能、または、後述のプリンタードライバー44aの機能を紹介する情報である表示用機能情報を含んでいる表示用機能情報データ24eと、利用者による画像形成装置、または、プリンタードライバー44aの使用の履歴である使用履歴の管理が後述の使用履歴管理手段25bによって開始されてから、この利用者が使用する画像形成装置、または、この利用者が画像形成装置の利用のために使用するクライアントコンピューターに送信する表示用機能情報の決定が後述の表示用送信情報決定手段25aによって開始されるまでの期間である情報表示開始期間24fと、利用者による画像形成装置やプリンタードライバー44aの使用履歴を含んでいる使用履歴データ24gとを記憶することができる。記憶部24は、表示用機能情報データ24eを記憶するようになっており、本発明の表示用情報記憶部を構成している。
【0049】
管理サーバープログラム24aは、管理サーバー20の製造段階で管理サーバー20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体から管理サーバー20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上から管理サーバー20に追加でインストールされても良い。
【0050】
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0051】
制御部25は、記憶部24に記憶されている管理サーバープログラム24aを実行することによって、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに送信する表示用機能情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段25a、使用履歴を管理する使用履歴管理手段25b、記憶部24によって記憶される表示用機能情報データ24eの設定を受け付ける表示用情報設定受付手段25c、および、情報表示開始期間24fの設定を受け付ける期間設定受付手段25dとして機能する。
【0052】
図3は、所属グループ情報24dの一例を示す図である。
【0053】
図3に示すように、利用者と、この利用者が所属しているグループとの対応関係は、所属グループ情報24dによって管理されている。
【0054】
図4は、表示用機能情報データ24eの一部を構成するテーブル選択用テーブルの一例を示す図である。
【0055】
図4において、“MFP−A”、“MFP−B”、“MFP−C”は、それぞれ画像形成装置の種類である。図4に示すように、表示用機能情報テーブルは、画像形成装置の種類毎に、個人用テーブルと、グループ用テーブルとが割り当てられている。また、表示用機能情報テーブルは、プリンタードライバーに対しても、個人用テーブルと、グループ用テーブルとが割り当てられている。
【0056】
図5は、表示用機能情報データ24eの一部を構成する表示用機能情報テーブルの一例を示す図である。
【0057】
図5に示すように、表示用機能情報テーブルは、表示用機能情報を、この表示用機能情報をMFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに表示させる条件と対応付けて記憶している。各条件は、優先順位が設定されている。例えば、1ヶ月間のカラー印刷枚数が200枚未満であって、1ヶ月間の印刷枚数が100枚以上である場合、表示用送信情報決定手段25aによって決定される表示用送信情報は、優先順位が1番目の画質向上機能紹介情報ではなく、優先順位が2番目の用紙消費量削減機能紹介情報となる。ここで、画質向上機能紹介情報とは、カラー印刷における画質を設定する機能を紹介する情報である。用紙消費量削減機能紹介情報とは、例えば両面印刷の機能や集約印刷の機能など、用紙の消費量を削減することができる機能を紹介する情報である。トナー消費量削減機能紹介情報とは、例えば通常より薄く印刷するエコプリントなど、トナーの消費量を削減することができる機能を紹介する情報である。FAX通信費削減機能紹介情報とは、例えば、FAX送信のために原稿を読み取る際の解像度を下げてFAX送信の際の通信時間を低減する機能や、FAX送信の際の通信速度を上げてFAX送信の際の通信時間を低減する機能など、FAX送信の通信費を削減することができる機能を紹介する情報である。
【0058】
図6は、表示用機能情報データ24eの一部を構成する表示用機能情報の一例を示す図である。
【0059】
図6に示すように、表示用機能情報は、機能の名称と、その機能の説明と、その機能の設定の手順と、その機能の設定画面へのリンクとを含んでいる。図6に示す表示用機能情報は、画質向上機能紹介情報の一例であり、カラー印刷における画質を鮮やかな画質にする「鮮やかモード」という名称の機能を紹介する情報である。このように、表示用機能情報によって紹介される機能は、利用者に対する画像形成装置の推奨機能であることが好ましい。
【0060】
図7は、使用履歴データ24gの一部を構成する個人用の使用履歴のテーブルの一例を示す図である。
【0061】
図7に示すように、個人用の使用履歴は、利用者毎であって、画像形成装置の種類毎に管理されている。また、個人用の使用履歴は、利用者毎にプリンタードライバーに対しても管理されている。
【0062】
図8は、使用履歴データ24gの一部を構成するグループ用の使用履歴のテーブルの一例を示す図である。
【0063】
図8に示すように、グループ用の使用履歴は、グループ毎であって、画像形成装置の種類毎に管理されている。また、グループ用の使用履歴は、グループ毎にプリンタードライバーに対しても管理されている。
【0064】
図9は、MFP30のブロック図である。
【0065】
図9に示すように、MFP30は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター33と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー34と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部35と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部36と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶デバイスである記憶部37と、MFP30全体を制御する制御部38とを備えている。
【0066】
記憶部37は、MFP30用のプログラムである画像形成装置用プログラム37aを記憶している。また、記憶部37は、表示用機能情報37bを記憶することができる。
【0067】
画像形成装置用プログラム37aは、MFP30の製造段階でMFP30にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリー、SDカードなどの記憶媒体からMFP30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からMFP30に追加でインストールされても良い。
【0068】
制御部38は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部37に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0069】
制御部38は、記憶部37に記憶されている画像形成装置用プログラム37aを実行することによって、操作部31を介した利用者のログインを受け付けるログイン受付手段38a、表示用機能情報を管理サーバー20から受信する表示用情報受信手段38b、表示部32による表示を制御する表示制御手段38c、および、操作部31を介した利用者による表示用機能情報に対する操作を管理サーバー20に通知する操作通知手段38dとして機能する。
【0070】
図10は、PC40のブロック図である。
【0071】
図10に示すように、PC40は、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部41と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部42と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部43と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDDなどの記憶デバイスである記憶部44と、PC40全体を制御する制御部45とを備えている。
【0072】
記憶部44は、MFP30などの画像形成装置を制御するプリンタードライバー44aを記憶している。また、記憶部44は、表示用機能情報44bを記憶することができる。
【0073】
プリンタードライバー44aは、PC40の製造段階でPC40にインストールされていても良いし、CD、DVDなどの記憶媒体から、または、ネットワーク11上からPC40に追加でインストールされても良い。
【0074】
制御部45は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMや記憶部44に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0075】
制御部45は、記憶部44に記憶されているプリンタードライバー44aを実行することによって、操作部41を介した利用者のログインを受け付けるログイン受付手段45a、表示用機能情報を管理サーバー20から受信する表示用情報受信手段45b、表示部42による表示を制御する表示制御手段45c、および、操作部41を介した利用者による表示用機能情報に対する操作を管理サーバー20に通知する操作通知手段45dとして機能する。
【0076】
次に、画像形成システム10の動作について説明する。
【0077】
まず、管理サーバー20における各種のデータの登録について説明する。
【0078】
<表示用機能情報の登録>
管理者が管理サーバー20の操作部21を介して管理サーバー20に表示用機能情報データ24eの登録を指示すると、管理サーバー20の制御部25の表示用情報設定受付手段25cは、管理者からの指示に応じて表示用機能情報データ24eを登録する。なお、管理者は、図示していないPCからネットワーク11経由で管理サーバー20に表示用機能情報データ24eの登録を指示することも可能である。
【0079】
<情報表示開始期間の登録>
管理者が管理サーバー20の操作部21を介して管理サーバー20に情報表示開始期間24fの登録を指示すると、管理サーバー20の制御部25の期間設定受付手段25dは、管理者からの指示に応じて情報表示開始期間24fを登録する。なお、管理者は、図示していないPCからネットワーク11経由で管理サーバー20に情報表示開始期間24fの登録を指示することも可能である。
【0080】
次に、利用者がMFP30の操作部31を介してMFP30を使用する場合の画像形成システム10の動作について説明する。
【0081】
<利用者によるMFP30の操作部31を介したログイン>
MFP30の制御部38のログイン受付手段38aは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが操作部31を介して入力されると、入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。
【0082】
管理サーバー20の制御部25は、利用者情報およびパスワードの組み合わせをMFP30からネットワーク通信部23を介して受信すると、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在するか否かを判断する。制御部25は、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在すると判断した場合、その利用者情報24bに対応する利用者のログインを受け付ける。一方、制御部25は、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在しないと判断した場合、その利用者情報に対応する利用者のログインを受け付けない。そして、制御部25は、利用者のログインを受け付けたか否かをネットワーク通信部23を介してMFP30に送信する。
【0083】
MFP30の制御部38のログイン受付手段38aは、利用者のログインを受け付けたことを管理サーバー20からネットワーク通信部36を介して受信すると、利用者のログインを受け付ける。
【0084】
図11は、利用者のログインを受け付けた直後のMFP30の動作のフローチャートである。
【0085】
図11に示すように、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、記憶部37に登録されている表示用機能情報37bにログイン中の利用者の表示用機能情報があるか否かを判断する(S101)。
【0086】
表示制御手段38cは、記憶部37に登録されている表示用機能情報37bにログイン中の利用者の表示用機能情報があるとS101において判断すると、記憶部37に登録されている表示用機能情報37bのうちログイン中の利用者の表示用機能情報を表示部32に表示させる(S102)。例えば、表示制御手段38cは、図6に示す表示用機能情報を表示部32に表示させる。
【0087】
次いで、制御部38の操作通知手段38dは、S102において表示部32に表示させた表示用機能情報に対する操作が操作部31を介して入力されたと判断するまで、S102において表示部32に表示させた表示用機能情報に対する操作が操作部31を介して入力されたか否かを判断する(S103)。
【0088】
操作通知手段38dは、表示用機能情報に対する操作が操作部31を介して入力されたとS103において判断すると、操作部31を介して入力された操作をネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に通知する(S104)。ここで、管理サーバー20は、MFP30から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。
【0089】
操作通知手段38dは、S104の処理の後、操作部31を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作であったか否かを判断する(S105)。
【0090】
操作通知手段38dは、操作部31を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作ではなかったとS105において判断すると、再びS103の処理に戻る。
【0091】
一方、操作部31を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作であったとS105において判断されると、表示制御手段38cは、表示部32による表示用機能情報の表示を終了する(S106)。
【0092】
制御部38は、記憶部37に登録されている表示用機能情報37bにログイン中の利用者の表示用機能情報がないとS101において判断するか、S106の処理を終了すると、図11に示す処理を終了する。
【0093】
<利用者によるMFP30の操作部31を介したMFP30の使用>
利用者がMFP30の操作部31を介してMFP30を操作すると、MFP30の制御部38は、利用者の指示に応じた処理を実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、MFP30自身の画像形成装置としての種類と、処理の実行内容とをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。例えば、制御部38は、利用者の指示に応じて複数枚のカラー印刷を実行する場合、カラー印刷を1枚実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、MFP30自身の画像形成装置としての種類と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容とをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。
【0094】
図12は、MFP30から実行内容が送信されてきた場合の管理サーバー20の動作のフローチャートである。
【0095】
図12に示すように、管理サーバー20の制御部25の使用履歴管理手段25bは、MFP30から送信されてきた実行内容を使用履歴データ24g内の図7に示す個人用の使用履歴に登録する(S131)。
【0096】
例えば、利用者aの利用者情報と、画像形成装置の種類として「MFP−B」と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容との組み合わせが送信されてきた場合、使用履歴管理手段25bは、図7に示す個人用の使用履歴のテーブルに基づいて、利用者aの「MFP−B」の使用履歴である使用履歴a2に、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容を追加する。
【0097】
次いで、使用履歴管理手段25bは、MFP30から送信されてきた実行内容を使用履歴データ24g内の図8に示すグループ用の使用履歴に登録する(S132)。
【0098】
例えば、利用者aの利用者情報と、画像形成装置の種類として「MFP−B」と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容との組み合わせが送信されてきた場合、使用履歴管理手段25bは、図3に示す所属グループ情報24dに基づいて利用者aが所属するグループがグループBであることを判断する。そして、使用履歴管理手段25bは、図8に示すグループ用の使用履歴のテーブルに基づいて、グループBの「MFP−B」の使用履歴である使用履歴B2に、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容を追加する。
【0099】
次いで、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、S131において対象とした個人用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上であるか否かを判断する(S133)。
【0100】
表示用送信情報決定手段25aは、S131において対象とした個人用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上であるとS133において判断すると、この使用履歴と、表示用機能情報データ24e内の条件とに基づいて、個人用の表示用送信情報を決定する(S134)。
【0101】
例えば、S131において対象とした個人用の使用履歴が使用履歴a2である場合、表示用送信情報決定手段25aは、使用履歴a2に対応付けられている画像形成装置の種類である「MFP−B」に対して、図4に示す表示用機能情報データ24eにおいて対応付けられている個人用テーブルである個人用テーブル2を選択する。次いで、表示用送信情報決定手段25aは、個人用テーブル2が例えば図5に示す表示用機能情報テーブルである場合、1ヶ月間のカラー印刷枚数が200枚以上であると使用履歴a2に基づいて判断したときに、画質向上機能紹介情報を表示用送信情報として決定する。また、表示用送信情報決定手段25aは、1ヶ月間のカラー印刷枚数が200枚未満であって、1ヶ月間の印刷枚数が100枚以上であると使用履歴a2に基づいて判断したときに、用紙消費量削減機能紹介情報を表示用送信情報として決定する。また、表示用送信情報決定手段25aは、1ヶ月間のカラー印刷枚数が200枚未満であって、1ヶ月間の印刷枚数が100枚未満であって、1ヶ月間のトナーカバレッジの累積値が400%以上であると使用履歴a2に基づいて判断したときに、トナー消費量削減機能紹介情報を表示用送信情報として決定する。また、表示用送信情報決定手段25aは、1ヶ月間のカラー印刷枚数が200枚未満であって、1ヶ月間の印刷枚数が100枚未満であって、1ヶ月間のトナーカバレッジの累積値が400%未満であって、1ヶ月間のFAXの枚数が50枚以上であると使用履歴a2に基づいて判断したときに、FAX通信費削減機能紹介情報を表示用送信情報として決定する。
【0102】
表示用送信情報決定手段25aは、S131において対象とした個人用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上ではないとS133において判断するか、S134の処理を終了すると、S132において対象としたグループ用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上であるか否かを判断する(S135)。
【0103】
表示用送信情報決定手段25aは、S132において対象としたグループ用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上であるとS135において判断すると、この使用履歴と、表示用機能情報データ24e内の条件とに基づいて、S134と同様に、グループ用の表示用送信情報を決定する(S136)。
【0104】
表示用送信情報決定手段25aは、S132において対象としたグループ用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上ではないとS135において判断するか、S136の処理を終了すると、S134およびS136の少なくとも一方において表示用送信情報を決定したか否かを判断する(S137)。
【0105】
表示用送信情報決定手段25aは、S134およびS136の少なくとも一方において表示用送信情報を決定したとS137において判断すると、決定した表示用送信情報を対象の利用者の表示用送信情報としてネットワーク通信部23を介してMFP30に送信して(S138)、図12に示す処理を終了する。
【0106】
一方、表示用送信情報決定手段25aは、S134およびS136の何れにおいても表示用送信情報を決定しなかったとS137において判断すると、表示用送信情報をMFP30に送信することなく、図12に示す処理を終了する。
【0107】
図13は、管理サーバー20から表示用送信情報が送信されてきた場合のMFP30の動作のフローチャートである。
【0108】
図13に示すように、MFP30の制御部38の表示用情報受信手段38bは、管理サーバー20からネットワーク通信部36を介して表示用送信情報を受信すると、受信した表示用送信情報を対象の利用者の表示用機能情報37bとして記憶部37に登録する(S161)。
【0109】
次いで、MFP30の制御部38は、図11に示す動作と同様に動作する。すなわち、制御部38の表示制御手段38cは、登録した表示用機能情報37bがログイン中の利用者の表示用機能情報である場合(S162でYES)、登録した表示用機能情報37bを表示部32に表示させる(S163)。また、制御部38の操作通知手段38dは、表示用機能情報に対する操作が操作部31を介して入力された場合(S164でYES)、操作部31を介して入力された操作をネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に通知する(S165)。ここで、管理サーバー20は、MFP30から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段38cは、操作部31を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作である場合(S166でYES)、表示部32による表示用機能情報の表示を終了する(S167)。
【0110】
次に、利用者がPC40のプリンタードライバー44aを介して画像形成装置であるMFP30を使用する場合の画像形成システム10の動作について説明する。
【0111】
<利用者によるPC40の操作部41を介したログイン>
PC40の制御部45のログイン受付手段45aは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが操作部41を介して入力されると、入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせをネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に送信する。
【0112】
管理サーバー20の制御部25は、利用者情報およびパスワードの組み合わせをPC40から受信すると、利用者情報およびパスワードの組み合わせをMFP30から受信した場合と同様に動作して、利用者のログインを受け付けたか否かをネットワーク通信部23を介してPC40に送信する。
【0113】
PC40の制御部45のログイン受付手段45aは、利用者のログインを受け付けたことを管理サーバー20からネットワーク通信部43を介して受信すると、利用者のログインを受け付ける。
【0114】
次いで、PC40の制御部45は、図11に示すMFP30の動作と同様に動作する。すなわち、制御部45の表示制御手段45cは、記憶部44に登録されている表示用機能情報44bにログイン中の利用者の表示用機能情報がある場合に、記憶部44に登録されている表示用機能情報44bのうちログイン中の利用者の表示用機能情報を表示部42に表示させる。また、制御部45の操作通知手段45dは、表示用機能情報に対する操作が操作部41を介して入力された場合、操作部41を介して入力された操作をネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に通知する。ここで、管理サーバー20は、PC40から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段45cは、操作部41を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作である場合、表示部42による表示用機能情報の表示を終了する。
【0115】
<利用者によるPC40のプリンタードライバー44aを介したMFP30の使用>
利用者がPC40のプリンタードライバー44aを介してMFP30を操作すると、PC40の制御部45は、利用者の指示に応じた処理を実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、プリンタードライバーであることと、処理の実行内容とをネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に送信する。
【0116】
管理サーバー20の制御部25は、PC40から実行内容が送信されてくると、図12に示す動作と同様に動作する。すなわち、制御部25の使用履歴管理手段25bは、PC40から送信されてきた実行内容を、使用履歴データ24g内の図7に示す個人用の使用履歴と、図8に示すグループ用の使用履歴とに登録する。例えば、利用者aの利用者情報と、「プリンタードライバー」と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容との組み合わせが送信されてきた場合、使用履歴管理手段25bは、図7に示す個人用の使用履歴のテーブルに基づいて、利用者aの「プリンタードライバー」の使用履歴である使用履歴axに、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容を追加する。また、制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、対象とした個人用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上である場合に、この使用履歴と、表示用機能情報データ24e内の条件とに基づいて、個人用の表示用送信情報を決定し、対象としたグループ用の使用履歴の管理が開始されてからの期間が情報表示開始期間24f以上である場合に、この使用履歴と、表示用機能情報データ24e内の条件とに基づいて、グループ用の表示用送信情報を決定する。例えば、対象とした個人用の使用履歴が使用履歴axである場合、表示用送信情報決定手段25aは、使用履歴axに対応付けられている「プリンタードライバー」に対して、図4に示す表示用機能情報データ24eにおいて対応付けられている個人用テーブルである個人用テーブル5を選択して、個人用テーブル5と、使用履歴axとに基づいて表示用送信情報を決定する。そして、表示用送信情報決定手段25aは、個人用の表示用送信情報と、グループ用の表示用送信情報との少なくとも一方を決定した場合に、決定した表示用送信情報を対象の利用者の表示用送信情報としてネットワーク通信部23を介してPC40に送信する。
【0117】
PC40の制御部45は、管理サーバー20からネットワーク通信部43を介して表示用送信情報を受信すると、図13に示すMFP30の動作と同様に動作する。すなわち、制御部45の表示用情報受信手段45bは、受信した表示用送信情報を対象の利用者の表示用機能情報44bとして記憶部44に登録する。また、制御部45の表示制御手段45cは、登録した表示用機能情報44bがログイン中の利用者の表示用機能情報である場合、登録した表示用機能情報44bを表示部42に表示させる。また、制御部45の操作通知手段45dは、表示用機能情報に対する操作が操作部41を介して入力された場合、操作部41を介して入力された操作をネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に通知する。ここで、管理サーバー20は、PC40から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段45cは、操作部41を介して入力された操作が表示用機能情報の表示の終了の操作である場合、表示部42による表示用機能情報の表示を終了する。
【0118】
以上に説明したように、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターを使用している利用者に対して使用履歴管理手段25bによって管理されている使用履歴(図7および図8参照。)が記憶部24に記憶されている条件(図5参照。)を満たしている場合に、この条件に対応付けて記憶部24に記憶されている表示用機能情報を表示用送信情報として決定する(S134、S136)。すなわち、管理サーバー20は、利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する。また、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、表示用情報受信手段38bによって受信された表示用送信情報である表示用機能情報がログイン中の利用者宛ての情報である場合に(S101でYES、S162でYES)、この表示用機能情報を表示部32に表示させる(S102、S163)。同様に、PC40の制御部45の表示制御手段45cは、表示用情報受信手段45bによって受信された表示用送信情報である表示用機能情報がログイン中の利用者宛ての情報である場合に、この表示用機能情報を表示部42に表示させる。したがって、画像形成システム10および管理サーバー20は、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をMFP30自体に表示させたり、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をPC40に表示させたりすることができる。
【0119】
MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報がMFP30に表示されたり、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報がPC40に表示されたりするので、利用者は、MFP30やプリンタードライバー44aに用意されているヘルプボタンを押してMFP30やプリンタードライバー44aの機能を検索したり、紙や電子データとして用意されているマニュアルを調べたりしなくても、使用したい機能を紹介する情報を確認することができる。したがって、画像形成システム10および管理サーバー20は、利用者の作業効率を向上することができる。
【0120】
また、管理サーバー20は、記憶部24によって表示用機能情報データ24eとして記憶される表示用機能情報および条件の設定を表示用情報設定受付手段25cによって受け付けるので、表示用機能情報と、この表示用機能情報をMFP30やPC40に表示させる条件とが管理者によって変更可能である。したがって、管理サーバー20は、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に更に適した機能を紹介する情報をMFP30自体に表示させたり、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をPC40に表示させたりすることができる。例えば、MFP30が企業に設置されている場合には、管理者は、企業全体の目標、または、企業内のグループの目標に応じて表示用機能情報データ24eを設定することによって、用紙消費量削減機能紹介情報、トナー消費量削減機能紹介情報、FAX通信費削減機能紹介情報などの表示を通じてMFP30の運用コストを抑えることができる。
【0121】
なお、管理サーバー20は、本実施の形態において示した表示用機能情報および条件以外にも、様々な表示用機能情報および条件が設定されることができる。例えば、管理サーバー20は、MFP30にスキャナー34によって原稿から画像を読み取らせてその画像をPC40に向けて送信させる機能である所謂「Scan to PC」を所定の期間で所定の回数以上利用した利用者に対して、MFP30にスキャナー34によって原稿から画像を読み取らせてその画像をMFP30の所定の記憶領域に記憶させる機能である所謂「Scan to BOX」を紹介する情報をMFP30に表示させるようになっていても良い。また、管理サーバー20は、MFP30にスキャナー34によって原稿から画像を読み取らせてその画像をFTP(File Transfer Protocol)サーバーに向けて送信させる機能である所謂「Scan to FTP」を所定の期間で所定の回数以上利用した利用者に対して、MFP30にスキャナー34によって原稿から画像を読み取らせてその画像をPC40の共有フォルダーに向けて送信させる機能である所謂「Scan to SMB」を紹介する情報をMFP30に表示させるようになっていても良い。管理サーバー20は、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適しているが利用者に利用されていない機能を紹介する情報をMFP30に表示させるようになっている場合、MFP30に対する利用者の満足度を向上することができる。
【0122】
また、管理サーバー20は、記憶部24に記憶されている表示用機能情報がMFP30の機能や、プリンタードライバー44aの機能へのリンクを含んでいる(図6参照。)ので、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクをMFP30に表示させたり(S102、S163)、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクをPC40に表示させたりすることができる。したがって、管理サーバー20は、MFP30やプリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に容易に実行させることができる。なお、表示用機能情報によって紹介される機能は、利用者に対するMFP30やプリンタードライバー44aの推奨機能であることが好ましい。
【0123】
また、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、表示用送信情報を決定する場合に(S134、S136)、記憶部24に記憶されている条件のうち、MFP30の種類に応じた条件を使用する(図4参照。)。したがって、管理サーバー20は、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報として、実際に利用者が使用しているMFP30に適した情報をMFP30自体に表示させることができる。
【0124】
また、管理サーバー20の制御部25の使用履歴管理手段25bは、利用者が使用しているMFP30の種類毎(図7および図8参照。)に使用履歴を管理する(S131、S132)。また、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、利用者と、この利用者が使用しているMFP30の種類とに対して使用履歴管理手段25bによって管理されている使用履歴(図7および図8参照。)が記憶部24に記憶されている条件(図5参照。)を満たしているとき、この条件に対応付けて記憶部24に記憶されている表示用機能情報を表示用送信情報として決定する(S134、S136)。すなわち、管理サーバー20は、MFP30の種類毎の使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する。したがって、管理サーバー20は、実際に利用者が使用しているMFP30に更に適した情報をMFP30に表示させることができる。
【0125】
また、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、利用者の使用履歴の管理が使用履歴管理手段25bによって開始されてからの期間が、期間設定受付手段25dによって受け付けられた情報表示開始期間24fに達した場合に(S133でYES、S135でYES)、表示用送信情報の決定を開始する(S134、S136)。すなわち、管理サーバー20は、利用者の使用履歴が管理され始めてから所定の期間である情報表示開始期間24f以上蓄積された使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する。したがって、管理サーバー20は、利用者の使用履歴が管理され始めた直後の使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する構成と比較して、利用者に更に適した情報をMFP30やPC40に表示させることができる。
【0126】
また、管理サーバー20は、利用者が所属するグループ毎の使用履歴を制御部25の使用履歴管理手段25bが管理する(図8参照。)ので、利用者が所属するグループに対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する(S136)。したがって、管理サーバー20は、利用者が所属するグループに適した表示用送信情報をMFP30やPC40に表示させる(S102、S163)ことができる。
【0127】
また、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、ログイン受付手段38aによって利用者のログインが受け付けられた場合に、表示用情報受信手段38bによって受信された表示用送信情報である表示用機能情報に、この利用者宛ての情報があるとき(S101でYES)、この利用者宛ての表示用機能情報を表示部32に表示させる(S102)。同様に、PC40の制御部45の表示制御手段45cは、ログイン受付手段45aによって利用者のログインが受け付けられた場合に、表示用情報受信手段45bによって受信された表示用送信情報である表示用機能情報に、この利用者宛ての情報があるとき、この利用者宛ての表示用機能情報を表示部42に表示させる。すなわち、画像形成システム10は、利用者のログインが受け付けられる度に、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をMFP30自体に表示させたり、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を紹介する情報をPC40に表示させたりする。したがって、画像形成システム10は、MFP30やPC40が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に明確に認識させることができる。
【0128】
また、MFP30は、操作部31を介した利用者による表示用機能情報に対する操作を操作通知手段38dによって管理サーバー20に通知する(S104、S165)。同様に、PC40は、操作部41を介した利用者による表示用機能情報に対する操作を操作通知手段45dによって管理サーバー20に通知する。したがって、画像形成システム10は、例えばMFP30やPC40に表示された表示用機能情報内のリンクがクリックされたことなど、表示用機能情報に対する利用者による操作を、管理サーバー20を介して管理者に把握させることができる。
【0129】
利用者の認証方法は、本実施の形態において利用者情報およびパスワードの手動による入力によって実現されているが、他の認証方法であっても良い。例えば、利用者の認証方法は、IDカードを利用した認証方法であっても良い。
【0130】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【0131】
10 画像形成システム
20 管理サーバー
24 記憶部(表示用情報記憶部)
24a 管理サーバープログラム
24f 情報表示開始期間(期間設定受付手段によって受け付けられた期間)
25a 表示用送信情報決定手段
25b 使用履歴管理手段
25c 表示用情報設定受付手段
25d 期間設定受付手段
30 MFP(画像形成装置)
31 操作部
32 表示部
37b 表示用機能情報
38a ログイン受付手段
38b 表示用情報受信手段
38c 表示制御手段
38d 操作通知手段
40 PC(クライアントコンピューター)
41 操作部
42 表示部
44a プリンタードライバー
44b 表示用機能情報
45a ログイン受付手段
45b 表示用情報受信手段
45c 表示制御手段
45d 操作通知手段
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