【文献】
Vistaのプログラム設定,[online],2007年10月28日,URL,http://asugi23.jp/bigc/big67.htm
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管理サーバーは、前記表示用情報記憶部によって記憶される前記表示用情報および前記利用者制限条件の設定を受け付ける表示用情報設定受付手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、外部の装置から受信して表示部に表示する情報が全ての利用者に対して同一であるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、画像形成装置の利用者に適した情報を画像形成装置に表示させることができる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置の利用を管理する管理サーバーとを備えている画像形成システムであって、前記管理サーバーは、前記画像形成装置に表示させるための情報である表示用情報を、前記画像形成装置に表示させる利用者制限条件と対応付けて記憶する表示用情報記憶部と、前記画像形成装置に送信する前記表示用情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段と、利用者による前記画像形成装置の使用の履歴である使用履歴を管理する使用履歴管理手段とを備えており、前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記表示用情報記憶部に記憶されている前記利用者制限条件を満たしている場合に、この利用者制限条件に対応付けて前記表示用情報記憶部に記憶されている前記表示用情報を前記表示用送信情報として決定することを特徴とする。
【0010】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者に適した情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0011】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記使用履歴は、前記利用者による前記画像形成装置の使用によって変化する数値を含んでおり、前記利用者制限条件は、前記数値の値によって定められていても良い。
【0012】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者による画像形成装置の使用頻度に応じた適切な情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0013】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記管理サーバーは、前記表示用情報記憶部によって記憶される前記表示用情報および前記利用者制限条件の設定を受け付ける表示用情報設定受付手段を備えていても良い。
【0014】
この構成により、本発明の画像形成システムは、表示用情報と、この表示用情報を画像形成装置に表示させる利用者制限条件とが管理者によって変更可能であるので、利用者に更に適した情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0015】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示用情報記憶部に記憶される少なくとも1つの前記表示用情報は、前記画像形成装置の機能へのリンクを含んでいても良い。
【0016】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクを画像形成装置に表示させることができるので、画像形成装置が実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に容易に実行させることができる。
【0017】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の機能へのリンクは、前記利用者制限条件を満たすことを遅延させる機能へのリンクであっても良い。
【0018】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者制限条件を満たすことを遅延させる機能を利用者に容易に実行させることができる。
【0019】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記管理サーバーは、前記画像形成装置の機能のうち前記利用者による利用が禁止される機能を、前記表示用情報に対応付けられた前記利用者制限条件に対応付けて記憶する禁止機能記憶部を備えており、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の機能の前記利用者による利用を禁止する機能禁止手段を備えており、前記機能禁止手段は、前記利用者に対して前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記禁止機能記憶部に記憶された前記利用者制限条件を満たしている場合に、この利用者制限条件に対応付けて前記禁止機能記憶部に記憶されている前記機能の、この利用者による利用を禁止し、前記表示用情報は、前記機能の利用を禁止する旨の情報を含んでいても良い。
【0020】
この構成により、本発明の画像形成システムは、利用者による画像形成装置の機能の利用を禁止する場合に、その旨を画像形成装置に表示させるので、利用者の利便性を更に向上することができる。
【0021】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記使用履歴管理手段は、前記画像形成装置の利用者毎、または前記利用者が所属するグループ毎の前記使用履歴を管理しても良い。
【0022】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者、または、利用者が所属するグループに対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者、または、利用者が所属するグループに適した表示用情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0023】
本発明の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、情報を表示する表示部と、前記利用者による操作が入力される操作部と、前記操作部を介した前記利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、前記表示用送信情報である前記表示用情報を前記管理サーバーから受信する表示用情報受信手段と、前記表示部による表示を制御する表示制御手段とを備えており、前記表示制御手段は、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用情報が前記ログイン受付手段によってログインが受け付けられている前記利用者宛ての情報である場合に、この表示用情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0024】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者に対して管理サーバーによって管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を管理サーバーによって決定するので、利用者に適した情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0025】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記ログイン受付手段によって前記利用者のログインが受け付けられた場合に、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用情報に、この利用者宛ての情報があるとき、この利用者宛ての表示用情報を前記表示部に表示させても良い。
【0026】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者のログインが受け付けられる度に、利用者に適した情報を画像形成装置に表示させるので、利用者に適した情報を利用者に明確に認識させることができる。
【0027】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、前記操作部を介した前記利用者による前記表示用情報に対する操作を前記管理サーバーに通知する操作通知手段を備えていても良い。
【0028】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置に表示された表示用情報に対する利用者による操作を、管理サーバーを介して管理者に把握させることができる。
【0029】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記利用者制限条件は、カラーの印刷枚数、モノクロの印刷枚数、カラーのトナー消費量、モノクロのトナー消費量、または、課金金額を含んでも良い。
【0030】
この構成により、本発明の画像形成システムは、カラーの印刷枚数、モノクロの印刷枚数、カラーのトナー消費量、モノクロのトナー消費量、または、課金金額に応じた情報を画像形成装置に表示させることができる。
【0031】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置の利用を管理する管理サーバーと、前記画像形成装置を制御するプリンタードライバーがインストールされたクライアントコンピューターとを備えている画像形成システムであって、前記管理サーバーは、前記クライアントコンピューターに表示させるための情報である表示用情報を、前記クライアントコンピューターに表示させる利用者制限条件と対応付けて記憶する表示用情報記憶部と、前記クライアントコンピューターに送信する前記表示用情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段と、利用者による前記プリンタードライバーの使用の履歴である使用履歴を管理する使用履歴管理手段とを備えており、前記表示用送信情報決定手段は、前記使用履歴管理手段によって管理されている前記使用履歴が前記表示用情報記憶部に記憶されている前記利用者制限条件を満たしている場合に、この利用者制限条件に対応付けて前記表示用情報記憶部に記憶されている前記表示用情報を前記表示用送信情報として決定することを特徴とする。
【0032】
この構成により、本発明の画像形成システムは、プリンタードライバーの利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者に適した情報をクライアントコンピューターに表示させることができる。
【0033】
また、本発明の画像形成システムにおいて、前記利用者制限条件は、カラーの印刷枚数、モノクロの印刷枚数、カラーのトナー消費量、モノクロのトナー消費量、または、課金金額を含んでも良い。
【0034】
この構成により、本発明の画像形成システムは、カラーの印刷枚数、モノクロの印刷枚数、カラーのトナー消費量、モノクロのトナー消費量、または、課金金額に応じた情報をクライアントコンピューターに表示させることができる。
【0035】
本発明の管理サーバープログラムは、上記の管理サーバーとしてコンピューターを機能させることを特徴とする。
【0036】
この構成により、本発明の管理サーバープログラムを実行するコンピューターは、画像形成装置、または、プリンタードライバーの利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定するので、利用者に適した情報を画像形成装置、または、クライアントコンピューターに表示させることができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置の利用者に適した情報を画像形成装置に表示させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0040】
まず、本実施の形態に係る画像形成システム10の構成について説明する。
【0041】
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム10のブロック図である。
【0042】
図1に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置の利用を管理する管理サーバー20と、画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)30と、MFP30以外の図示していない多数の画像形成装置と、MFP30などの画像形成装置を制御する後述のプリンタードライバー44aを実行するコンピューターであるPC(Personal Computer)40と、PC40以外の図示していない多数のPCとを備えている。管理サーバー20と、MFP30などの多数の画像形成装置と、PC40などの多数のPCとは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されている。PC40などの多数のPCは、管理サーバー20のクライアントコンピューターである。
【0043】
なお、画像形成システム10に含まれている多数の画像形成装置のそれぞれの構成は、MFP30の構成と同様である。したがって、以下においては、画像形成システム10に含まれる多数の画像形成装置を代表してMFP30について説明する。
【0044】
同様に、画像形成システム10に含まれている多数のPCのそれぞれの構成は、PC40の構成と同様である。したがって、以下においては、画像形成システム10に含まれる多数のPCを代表してPC40について説明する。
【0045】
図2は、管理サーバー20のブロック図である。
【0046】
図2に示すように、管理サーバー20は、管理者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部23と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部24と、管理サーバー20全体を制御する制御部25とを備えている。管理サーバー20は、例えばPCなどのコンピューターによって構成されている。
【0047】
記憶部24は、管理サーバープログラム24aと、MFP30などの画像形成装置の利用者の識別情報である利用者情報24bと、利用者のログイン用のパスワード24cとを記憶している。なお、利用者情報24bおよびパスワード24cは、利用者毎に記憶部24に記憶されている。また、記憶部24は、利用者と、この利用者が所属しているグループとの対応関係を示す所属グループ情報24dと、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに表示させるための情報である表示用情報を含んでいる表示用情報データ24eと、利用者による画像形成装置、または、後述のプリンタードライバー44aの使用の履歴である使用履歴を含んでいる使用履歴データ24fとを記憶することができる。記憶部24は、表示用情報データ24eを記憶するようになっており、本発明の表示用情報記憶部を構成している。表示用情報データ24eには、画像形成装置の機能のうち利用者による利用が禁止される機能の情報、または、プリンタードライバー44aの機能のうち利用者による利用が禁止される機能の情報も含まれている。したがって、記憶部24は、本発明の禁止機能記憶部を構成している。
【0048】
管理サーバープログラム24aは、管理サーバー20の製造段階で管理サーバー20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体から管理サーバー20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上から管理サーバー20に追加でインストールされても良い。
【0049】
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0050】
制御部25は、記憶部24に記憶されている管理サーバープログラム24aを実行することによって、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに送信する表示用情報である表示用送信情報を決定する表示用送信情報決定手段25a、使用履歴を管理する使用履歴管理手段25b、および、記憶部24によって記憶される表示用情報データ24eの設定を受け付ける表示用情報設定受付手段25cとして機能する。
【0051】
図3は、所属グループ情報24dの一例を示す図である。
【0052】
図3に示すように、利用者と、この利用者が所属しているグループとの対応関係は、所属グループ情報24dによって管理されている。
【0053】
図4は、表示用情報データ24eの一部を構成する表示用情報テーブル選択用テーブルの一例を示す図である。
【0054】
図4に示すように、表示用情報テーブルは、利用者毎に個人用表示用情報テーブルが割り当てられており、グループ毎にグループ用表示用情報テーブルが割り当てられている。
【0055】
図5は、表示用情報データ24eの一部を構成する個人用表示用情報テーブルの一例を示す図である。
【0056】
図5に示すように、個人用表示用情報テーブルは、表示用情報を、この表示用情報をMFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに表示させる利用者制限条件と対応付けて記憶している。
図5に示す個人用表示用情報テーブルにおいて、利用者制限条件は、カラー印刷枚数である。例えば、利用者個人のカラー印刷枚数が50枚以上80枚未満である場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「カラー印刷枚数が50枚以上になりました。」となる。また、利用者個人のカラー印刷枚数が80枚以上100枚未満である場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「割り当て枚数に近づいています。集約機能で印刷枚数の削減をお勧めします。集約機能の設定ページへ移動」となる。ここで、「集約機能の設定ページへ移動」の部分は、集約機能の設定画面へのリンクである。また、利用者個人のカラー印刷枚数が100枚に達した場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「割り当て枚数に達しました。カラー印刷を禁止します。」となり、利用者による利用が禁止される機能は、「カラー印刷」となる。
【0057】
図6は、表示用情報データ24eの一部を構成するグループ用表示用情報テーブルの一例を示す図である。
【0058】
図6に示すように、グループ用表示用情報テーブルは、表示用情報を、この表示用情報をMFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターに表示させる利用者制限条件と対応付けて記憶している。
図6に示すグループ用表示用情報テーブルにおいて、利用者制限条件は、カラー印刷枚数である。例えば、グループのカラー印刷枚数が500枚以上800枚未満である場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「グループのカラー印刷枚数が500枚以上になりました。」となる。また、グループのカラー印刷枚数が800枚以上1000枚未満である場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「グループの割り当て枚数に近づいています。集約機能で印刷枚数の削減をお勧めします。集約機能の設定ページへ移動」となる。ここで、「集約機能の設定ページへ移動」の部分は、集約機能の設定画面へのリンクである。このように、リンクは、利用者制限条件を満たすことを遅延させる機能へのリンクであることが好ましい。また、グループのカラー印刷枚数が1000枚に達した場合、表示用送信情報決定手段25aによって表示用送信情報として決定される表示用情報は、「グループの割り当て枚数に達しました。カラー印刷を禁止します。」となり、利用者による利用が禁止される機能は、「カラー印刷」となる。
【0059】
図7は、使用履歴データ24fの一部を構成する使用履歴のテーブルの一例を示す図である。
【0060】
図7に示すように、使用履歴は、利用者毎に管理されている。また、使用履歴は、グループ毎に管理されている。
【0061】
図8は、MFP30のブロック図である。
【0062】
図8に示すように、MFP30は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター33と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー34と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部35と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部36と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶デバイスである記憶部37と、MFP30全体を制御する制御部38とを備えている。
【0063】
記憶部37は、MFP30用のプログラムである画像形成装置用プログラム37aを記憶している。また、記憶部37は、表示用情報37bを記憶することができる。
【0064】
画像形成装置用プログラム37aは、MFP30の製造段階でMFP30にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリー、SDカードなどの記憶媒体からMFP30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上からMFP30に追加でインストールされても良い。
【0065】
制御部38は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部37に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0066】
制御部38は、記憶部37に記憶されている画像形成装置用プログラム37aを実行することによって、操作部31を介した利用者のログインを受け付けるログイン受付手段38a、表示用情報を管理サーバー20から受信する表示用情報受信手段38b、表示部32による表示を制御する表示制御手段38c、操作部31を介した利用者による表示用情報に対する操作を管理サーバー20に通知する操作通知手段38d、および、MFP30の機能の利用者による利用を禁止する機能禁止手段38eとして機能する。
【0067】
図9は、PC40のブロック図である。
【0068】
図9に示すように、PC40は、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部41と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部42と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部43と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDDなどの記憶デバイスである記憶部44と、PC40全体を制御する制御部45とを備えている。
【0069】
記憶部44は、MFP30などの画像形成装置を制御するプリンタードライバー44aを記憶している。また、記憶部44は、表示用情報44bを記憶することができる。
【0070】
プリンタードライバー44aは、PC40の製造段階でPC40にインストールされていても良いし、CD、DVDなどの記憶媒体から、または、ネットワーク11上からPC40に追加でインストールされても良い。
【0071】
制御部45は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMや記憶部44に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0072】
制御部45は、記憶部44に記憶されているプリンタードライバー44aを実行することによって、操作部41を介した利用者のログインを受け付けるログイン受付手段45a、表示用情報を管理サーバー20から受信する表示用情報受信手段45b、表示部42による表示を制御する表示制御手段45c、操作部41を介した利用者による表示用情報に対する操作を管理サーバー20に通知する操作通知手段45d、および、プリンタードライバー44aの機能の利用者による利用を禁止する機能禁止手段45eとして機能する。
【0073】
次に、画像形成システム10の動作について説明する。
【0074】
まず、管理サーバー20における表示用情報データ24eの登録について説明する。
【0075】
管理者が管理サーバー20の操作部21を介して管理サーバー20に表示用情報データ24eの登録を指示すると、管理サーバー20の制御部25の表示用情報設定受付手段25cは、管理者からの指示に応じて表示用情報データ24eを登録する。なお、管理者は、図示していないPCからネットワーク11経由で管理サーバー20に表示用情報データ24eの登録を指示することも可能である。
【0076】
次に、利用者がMFP30の操作部31を介してMFP30自体を使用する場合の画像形成システム10の動作について説明する。
【0077】
<利用者によるMFP30の操作部31を介したログイン>
MFP30の制御部38のログイン受付手段38aは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが操作部31を介して入力されると、入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。
【0078】
管理サーバー20の制御部25は、利用者情報およびパスワードの組み合わせをMFP30からネットワーク通信部23を介して受信すると、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在するか否かを判断する。制御部25は、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在すると判断した場合、その利用者情報24bに対応する利用者のログインを受け付ける。一方、制御部25は、MFP30から受信した利用者情報およびパスワードの組み合わせが記憶部24に登録されている利用者情報24bおよびパスワード24cの組み合わせに存在しないと判断した場合、その利用者情報に対応する利用者のログインを受け付けない。そして、制御部25は、利用者のログインを受け付けたか否かをネットワーク通信部23を介してMFP30に送信する。
【0079】
MFP30の制御部38のログイン受付手段38aは、利用者のログインを受け付けたことを管理サーバー20からネットワーク通信部36を介して受信すると、利用者のログインを受け付ける。
【0080】
図10は、利用者のログインを受け付けた直後のMFP30の動作のフローチャートである。
【0081】
図10に示すように、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、記憶部37に登録されている表示用情報37bにログイン中の利用者の表示用情報があるか否かを判断する(S101)。
【0082】
表示制御手段38cは、記憶部37に登録されている表示用情報37bにログイン中の利用者の表示用情報があるとS101において判断すると、記憶部37に登録されている表示用情報37bのうちログイン中の利用者の表示用情報を表示部32に表示させる(S102)。例えば、表示制御手段38cは、
図5、
図6に示す何れかの表示用情報を表示部32に表示させる。
【0083】
次いで、制御部38の機能禁止手段38eは、禁止すべき機能を示す情報である禁止機能情報がS102において表示させた表示用情報に対応付けられているか否かを判断する(S103)。
【0084】
制御部38の機能禁止手段38eは、表示用情報に禁止機能情報が対応付けられていると判断すると、禁止機能情報によって示されている機能の使用をログイン中の利用者に対して禁止する(S104)。
【0085】
制御部38の操作通知手段38dは、表示用情報に禁止機能情報が対応付けられてないとS103において判断されるか、S104の処理を終了すると、S102において表示部32に表示させた表示用情報に対する操作が操作部31を介して入力されたと判断するまで、S102において表示部32に表示させた表示用情報に対する操作が操作部31を介して入力されたか否かを判断する(S105)。
【0086】
操作通知手段38dは、表示用情報に対する操作が操作部31を介して入力されたとS105において判断すると、操作部31を介して入力された操作をネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に通知する(S106)。ここで、管理サーバー20は、MFP30から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。
【0087】
操作通知手段38dは、S106の処理の後、操作部31を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作であったか否かを判断する(S107)。
【0088】
操作通知手段38dは、操作部31を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作ではなかったとS107において判断すると、再びS105の処理に戻る。
【0089】
一方、操作部31を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作であったとS107において判断されると、表示制御手段38cは、表示部32による表示用情報の表示を終了する(S108)。
【0090】
制御部38は、記憶部37に登録されている表示用情報37bにログイン中の利用者の表示用情報がないとS101において判断するか、S108の処理を終了すると、
図10に示す処理を終了する。
【0091】
<利用者によるMFP30の操作部31を介したMFP30の使用>
利用者がMFP30の操作部31を介してMFP30を操作すると、MFP30の制御部38は、利用者の指示に応じた処理を実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、処理の実行内容とをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。例えば、制御部38は、利用者の指示に応じて複数枚のカラー印刷を実行する場合、カラー印刷を1枚実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容とをネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に送信する。
【0092】
図11は、MFP30から実行内容が送信されてきた場合の管理サーバー20の動作のフローチャートである。
【0093】
図11に示すように、管理サーバー20の制御部25の使用履歴管理手段25bは、MFP30から送信されてきた実行内容を使用履歴データ24f内の
図7に示す個人用の使用履歴に登録する(S131)。
【0094】
例えば、利用者aの利用者情報と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容との組み合わせが送信されてきた場合、使用履歴管理手段25bは、
図7に示す個人用の使用履歴のテーブルに基づいて、利用者aの使用履歴aに、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容を追加する。
【0095】
次いで、使用履歴管理手段25bは、MFP30から送信されてきた実行内容を使用履歴データ24f内の
図7に示すグループ用の使用履歴に登録する(S132)。
【0096】
例えば、利用者aの利用者情報と、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容との組み合わせが送信されてきた場合、使用履歴管理手段25bは、
図3に示す所属グループ情報24dに基づいて利用者aが所属するグループがグループBであることを判断する。そして、使用履歴管理手段25bは、
図7に示すグループ用の使用履歴のテーブルに基づいて、グループBの使用履歴である使用履歴Bに、「1枚のカラー印刷を実行した」という実行内容を追加する。
【0097】
次いで、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、S131において対象とした個人用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、個人用の表示用送信情報を決定する(S133)。
【0098】
例えば、S131において対象とした個人用の使用履歴が使用履歴aである場合、表示用送信情報決定手段25aは、使用履歴aに対応付けられている利用者aに対して、
図4に示す表示用情報データ24eにおいて対応付けられている個人用表示用情報テーブルである個人用表示用情報テーブル1を選択する。次いで、表示用送信情報決定手段25aは、個人用表示用情報テーブル1が例えば
図5に示す表示用情報テーブルである場合、カラー印刷枚数が50枚以上80枚未満であると使用履歴aに基づいて判断したときに、「カラー印刷枚数が50枚以上になりました。」を表示用送信情報として決定する。また、表示用送信情報決定手段25aは、カラー印刷枚数が80枚以上100枚未満であると使用履歴aに基づいて判断したときに、「割り当て枚数に近づいています。集約機能で印刷枚数の削減をお勧めします。集約機能の設定ページへ移動」を表示用送信情報として決定する。ここで、「集約機能の設定ページへ移動」の部分は、集約機能の設定画面へのリンクである。このように、リンクは、利用者制限条件を満たすことを遅延させる機能へのリンクであることが好ましい。また、表示用送信情報決定手段25aは、カラー印刷枚数が100枚以上であると使用履歴aに基づいて判断したときに、「割り当て枚数に達しました。カラー印刷を禁止します。」を表示用送信情報として決定する。
【0099】
次いで、制御部25は、S131において対象とした個人用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、禁止機能情報がある場合には、S133において決定した表示用送信情報に禁止機能情報を対応付ける(S134)。
【0100】
例えば、S131において対象とした個人用の使用履歴が使用履歴aである場合、制御部25は、使用履歴aに対応付けられている利用者aに対して、
図4に示す表示用情報データ24eにおいて対応付けられている個人用表示用情報テーブルである個人用表示用情報テーブル1を選択する。次いで、制御部25は、個人用表示用情報テーブル1が例えば
図5に示す表示用情報テーブルである場合、カラー印刷枚数が100枚以上であると使用履歴aに基づいて判断したときに、禁止すべき機能として「カラー印刷」を示す禁止機能情報を表示用送信情報に対応付ける。
【0101】
表示用送信情報決定手段25aは、S134が処理を終了すると、S132において対象としたグループ用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、S133と同様に、グループ用の表示用送信情報を決定する(S135)。
【0102】
次いで、制御部25は、S132において対象としたグループ用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、禁止機能情報がある場合には、S134と同様に、S135において決定した表示用送信情報に禁止機能情報を対応付ける(S136)。
【0103】
次いで、表示用送信情報決定手段25aは、S133およびS135の少なくとも一方において表示用送信情報を決定したか否かを判断する(S137)。
【0104】
表示用送信情報決定手段25aは、S133およびS135の少なくとも一方において表示用送信情報を決定したとS137において判断すると、決定した表示用送信情報を対象の利用者の表示用送信情報としてネットワーク通信部23を介してMFP30に送信する(S138)。ここで、表示用送信情報決定手段25aは、MFP30に送信する表示用送信情報に禁止機能情報が対応付けられている場合、この禁止機能情報も表示用送信情報とともにMFP30に送信する。
【0105】
表示用送信情報決定手段25aは、S133およびS135の何れにおいても表示用送信情報を決定しなかったとS137において判断するか、S138の処理を終了すると、
図11に示す処理を終了する。
【0106】
図12は、管理サーバー20から表示用送信情報が送信されてきた場合のMFP30の動作のフローチャートである。
【0107】
図12に示すように、MFP30の制御部38の表示用情報受信手段38bは、管理サーバー20からネットワーク通信部36を介して表示用送信情報を受信すると、受信した表示用送信情報を対象の利用者の表示用情報37bとして記憶部37に登録する(S161)。ここで、表示用情報受信手段38bは、表示用送信情報とともに禁止機能情報を受信すると、この禁止機能情報を表示用情報37bに対応付けて記憶部37に登録する。
【0108】
次いで、MFP30の制御部38は、
図10に示す動作と同様に動作する。すなわち、制御部38の表示制御手段38cは、登録した表示用情報37bがログイン中の利用者の表示用情報である場合(S162でYES)、登録した表示用情報37bを表示部32に表示させる(S163)。また、制御部38の機能禁止手段38eは、表示用情報37bに禁止機能情報が対応付けられている場合(S164でYES)、禁止機能情報によって示されている機能の使用をログイン中の利用者に対して禁止する(S165)。また、制御部38の操作通知手段38dは、表示用情報に対する操作が操作部31を介して入力された場合(S166でYES)、操作部31を介して入力された操作をネットワーク通信部36を介して管理サーバー20に通知する(S167)。ここで、管理サーバー20は、MFP30から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段38cは、操作部31を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作である場合(S168でYES)、表示部32による表示用情報の表示を終了する(S169)。
【0109】
次に、利用者がPC40のプリンタードライバー44aを介してMFP30を使用する場合の画像形成システム10の動作について説明する。
【0110】
<利用者によるPC40の操作部41を介したログイン>
PC40の制御部45のログイン受付手段45aは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが操作部41を介して入力されると、入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせをネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に送信する。
【0111】
管理サーバー20の制御部25は、利用者情報およびパスワードの組み合わせをPC40から受信すると、利用者情報およびパスワードの組み合わせをMFP30から受信した場合と同様に動作して、利用者のログインを受け付けたか否かをネットワーク通信部23を介してPC40に送信する。
【0112】
PC40の制御部45のログイン受付手段45aは、利用者のログインを受け付けたことを管理サーバー20からネットワーク通信部43を介して受信すると、利用者のログインを受け付ける。
【0113】
次いで、PC40の制御部45は、
図10に示すMFP30の動作と同様に動作する。すなわち、制御部45の表示制御手段45cは、記憶部44に登録されている表示用情報44bにログイン中の利用者の表示用情報がある場合に、記憶部44に登録されている表示用情報44bのうちログイン中の利用者の表示用情報を表示部42に表示させる。また、制御部45の機能禁止手段45eは、表示用情報に禁止機能情報が対応付けられている場合、禁止機能情報によって示されている機能の使用をログイン中の利用者に対して禁止する。また、制御部45の操作通知手段45dは、表示用情報に対する操作が操作部41を介して入力された場合、操作部41を介して入力された操作をネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に通知する。ここで、管理サーバー20は、PC40から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段45cは、操作部41を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作である場合、表示部42による表示用情報の表示を終了する。
【0114】
<利用者によるPC40のプリンタードライバー44aを介したMFP30の使用>
利用者がPC40のプリンタードライバー44aを介してMFP30を操作すると、PC40の制御部45は、利用者の指示に応じた処理を実行する度に、ログイン中の利用者の利用者情報と、処理の実行内容とをネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に送信する。
【0115】
管理サーバー20の制御部25は、PC40から実行内容が送信されてくると、
図11に示す動作と同様に動作する。すなわち、制御部25の使用履歴管理手段25bは、PC40から送信されてきた実行内容を、使用履歴データ24f内の
図7に示す個人用の使用履歴とグループ用の使用履歴とに登録する。また、制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、対象とした個人用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、個人用の表示用送信情報を決定する。このとき、制御部25は、対象とした個人用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、禁止機能情報がある場合には、表示用送信情報に禁止機能情報を対応付ける。また、制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、対象としたグループ用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、グループ用の表示用送信情報を決定する。このとき、制御部25は、対象としたグループ用の使用履歴と、表示用情報データ24e内の利用者制限条件とに基づいて、禁止機能情報がある場合には、表示用送信情報に禁止機能情報を対応付ける。そして、表示用送信情報決定手段25aは、個人用の表示用送信情報と、グループ用の表示用送信情報との少なくとも一方を決定した場合に、決定した表示用送信情報を対象の利用者の表示用送信情報としてネットワーク通信部23を介してPC40に送信する。ここで、表示用送信情報決定手段25aは、PC40に送信する表示用送信情報に禁止機能情報が対応付けられている場合、この禁止機能情報も表示用送信情報とともにPC40に送信する。
【0116】
PC40の制御部45は、管理サーバー20からネットワーク通信部43を介して表示用送信情報を受信すると、
図12に示すMFP30の動作と同様に動作する。すなわち、制御部45の表示用情報受信手段45bは、受信した表示用送信情報を対象の利用者の表示用情報44bとして記憶部44に登録する。また、制御部45の表示制御手段45cは、登録した表示用情報44bがログイン中の利用者の表示用情報である場合、登録した表示用情報44bを表示部42に表示させる。また、制御部45の機能禁止手段45eは、表示用情報に禁止機能情報が対応付けられている場合、禁止機能情報によって示されている機能の使用をログイン中の利用者に対して禁止する。また、制御部45の操作通知手段45dは、表示用情報に対する操作が操作部41を介して入力された場合、操作部41を介して入力された操作をネットワーク通信部43を介して管理サーバー20に通知する。ここで、管理サーバー20は、PC40から送信されてきた操作を記憶部24に記録するとともに、管理者宛ての電子メールなどの通知手段によって管理者に通知する。また、表示制御手段45cは、操作部41を介して入力された操作が表示用情報の表示の終了の操作である場合、表示部42による表示用情報の表示を終了する。
【0117】
以上に説明したように、管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、MFP30などの画像形成装置、または、PC40などのクライアントコンピューターを使用している利用者に対して使用履歴管理手段25bによって管理されている使用履歴(
図7参照。)が記憶部24に記憶されている利用者制限条件(
図5、
図6参照。)を満たしている場合に、この利用者制限条件に対応付けて記憶部24に記憶されている表示用情報を表示用送信情報として決定する(S133、S135)。すなわち、管理サーバー20は、利用者に対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する。また、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、表示用情報受信手段38bによって受信された表示用送信情報である表示用情報がログイン中の利用者宛ての情報である場合に(S101でYES、S162でYES)、この表示用情報を表示部32に表示させる(S102、S163)。同様に、PC40の制御部45の表示制御手段45cは、表示用情報受信手段45bによって受信された表示用送信情報である表示用情報がログイン中の利用者宛ての情報である場合に、この表示用情報を表示部42に表示させる。したがって、画像形成システム10および管理サーバー20は、利用者に適した情報をMFP30またはPC40に表示させることができる。
【0118】
使用履歴管理手段25bによって管理されている使用履歴は、利用者によるMFP30の使用によって変化する数値であるカラー印刷枚数を含んでいる。また、表示用情報をMFP30またはPC40に表示させる利用者制限条件は、カラー印刷枚数の値によって定められている。したがって、管理サーバー20は、利用者によるMFP30の使用頻度に応じた適切な情報をMFP30またはPC40に表示させることができる。
【0119】
なお、管理サーバー20は、利用者によるMFP30の使用によって変化する数値として、カラー印刷枚数以外の値に応じて表示用情報をMFP30またはPC40に表示させるようになっていても良い。例えば、管理サーバー20は、モノクロ印刷を含めた全ての印刷による印刷枚数に応じて表示用情報をMFP30またはPC40に表示させるようになっていても良いし、モノクロ印刷による印刷枚数に応じて表示用情報をMFP30またはPC40に表示させるようになっていても良い。また、管理サーバー20は、カラーのトナー消費量、または、モノクロのトナー消費量に応じて表示用情報をMFP30またはPC40に表示させるようになっていても良い。また、管理サーバー20は、印刷に関する課金の金額に応じて表示用情報をMFP30またはPC40に表示させるようになっていても良い。
【0120】
管理サーバー20の制御部25の表示用送信情報決定手段25aは、本実施の形態において、個人用、グループ用の表示用送信情報としてそれぞれ3段階の表示用送信情報を決定するようになっている。しかしながら、表示用送信情報決定手段25aは、3段階以外の段階の表示用送信情報を決定するようになっていても良い。例えば、表示用送信情報決定手段25aは、個人用、グループ用の表示用送信情報としてそれぞれ現在の印刷枚数を示す表示用送信情報を決定するようになっていても良いし、個人用、グループ用の表示用送信情報としてそれぞれ現在の課金の金額を示す表示用送信情報を決定するようになっていても良い。
【0121】
また、管理サーバー20は、記憶部24によって表示用情報データ24eとして記憶される表示用情報および利用者制限条件の設定を表示用情報設定受付手段25cによって受け付けるので、表示用情報と、この表示用情報をMFP30またはPC40に表示させる利用者制限条件とが管理者によって変更可能である。したがって、管理サーバー20は、利用者に更に適した情報をMFP30またはPC40に表示させることができる。
【0122】
また、管理サーバー20は、記憶部24に記憶されている表示用情報がMFP30の機能、または、プリンタードライバー44aの機能へのリンクを含んでいる(
図5、
図6参照。)ので、MFP30が実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクをMFP30に表示させたり(S102、S163)、プリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能へのリンクをPC40に表示させたりすることができる。したがって、管理サーバー20は、MFP30またはプリンタードライバー44aが実行可能である機能のうち利用者に適した機能を利用者に容易に実行させることができる。特に、このリンクは、利用者制限条件を満たすことを遅延させる機能へのリンクであることが好ましい。
【0123】
また、管理サーバー20の制御部25は、利用者に対して使用履歴管理手段25bによって管理されている使用履歴(
図7参照。)が記憶部24に記憶されている利用者制限条件(
図5、
図6参照。)を満たしている場合に、この利用者制限条件に対応付けて記憶部24に記憶されている機能のこの利用者による利用を禁止する(S134、S136)。また、この利用者制限条件に対応付けて記憶部24に記憶されている表示用情報は、この機能の利用を禁止する旨の情報を含んでいる(
図5、
図6参照。)。したがって、管理サーバー20は、MFP30の機能の利用者による利用を禁止する場合に、その旨をMFP30に表示させたり、プリンタードライバー44aの機能の利用者による利用を禁止する場合に、その旨をPC40に表示させたりするので、利用者の利便性を更に向上することができる。
【0124】
また、管理サーバー20は、利用者が所属するグループ毎の使用履歴を制御部25の使用履歴管理手段25bが管理する(
図7参照。)ので、利用者が所属するグループに対して管理している使用履歴に基づいて表示用送信情報を決定する(S135)。したがって、管理サーバー20は、利用者が所属するグループに適した表示用情報をMFP30またはPC40に表示させる(S102、S163)ことができる。
【0125】
また、MFP30の制御部38の表示制御手段38cは、ログイン受付手段38aによって利用者のログインが受け付けられた場合に、表示用情報受信手段38bによって受信された表示用送信情報である表示用情報に、この利用者宛ての情報があるとき(S101でYES)、この利用者宛ての表示用情報を表示部32に表示させる(S102)。同様に、PC40の制御部45の表示制御手段45cは、ログイン受付手段45aによって利用者のログインが受け付けられた場合に、表示用情報受信手段45bによって受信された表示用送信情報である表示用情報に、この利用者宛ての情報があるとき、この利用者宛ての表示用情報を表示部42に表示させる。すなわち、画像形成システム10は、利用者のログインが受け付けられる度に、利用者に適した情報をMFP30またはPC40に表示させる。したがって、画像形成システム10は、利用者に適した情報を利用者に明確に認識させることができる。
【0126】
また、MFP30は、操作部31を介した利用者による表示用情報に対する操作を操作通知手段38dによって管理サーバー20に通知する(S106、S167)。同様に、PC40は、操作部41を介した利用者による表示用情報に対する操作を操作通知手段45dによって管理サーバー20に通知する。したがって、画像形成システム10は、例えばMFP30またはPC40に表示された表示用情報内のリンクがクリックされたことなど、表示用情報に対する利用者による操作を、管理サーバー20を介して管理者に把握させることができる。
【0127】
なお、管理サーバー20は、MFP30に表示された表示用情報内のリンクがクリックされたことがMFP30から通知されてきた場合、MFP30の機能のうち、このリンクに対応付けられていた機能の解説を含む新たな表示用情報を、このMFP30に送信するようになっていても良い。同様に、管理サーバー20は、PC40に表示された表示用情報内のリンクがクリックされたことがPC40から通知されてきた場合、プリンタードライバー44aの機能のうち、このリンクに対応付けられていた機能の解説を含む新たな表示用情報を、このPC40に送信するようになっていても良い。
【0128】
利用者の認証方法は、本実施の形態において利用者情報およびパスワードの手動による入力によって実現されているが、他の認証方法であっても良い。例えば、利用者の認証方法は、IDカードを利用した認証方法であっても良い。
【0129】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。