特許第5773959号(P5773959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5773959
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】後付ケース及び遮光材
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20150813BHJP
   G03B 15/05 20060101ALI20150813BHJP
   G03B 15/03 20060101ALI20150813BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20150813BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20150813BHJP
   H04M 1/17 20060101ALI20150813BHJP
【FI】
   G03B17/56 H
   G03B15/05
   G03B15/03 F
   H04N5/222 Z
   H04M1/02 J
   H04M1/17 A
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-182531(P2012-182531)
(22)【出願日】2012年8月21日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3163088号
【原出願日】2010年7月9日
(65)【公開番号】特開2012-230427(P2012-230427A)
(43)【公開日】2012年11月22日
【審査請求日】2013年7月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】596139122
【氏名又は名称】株式会社パワーサポート
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】間瀬 良一
【審査官】 登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−228531(JP,A)
【文献】 特開2004−129081(JP,A)
【文献】 特開平08−069035(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3168090(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
G03B 15/03
G03B 15/05
H04M 1/02
H04M 1/17
H04N 5/222
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラとフラッシュを備える小型撮影装置を覆い且つ前記カメラと前記フラッシュの位置に開口部を有する後付ケースと、前記開口部内において前記フラッシュの周りに配置され且つ前記フラッシュからの光が前記後付ケースに到達することを防ぐ遮光材とを備える、後付ケース及び遮光材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラと小型フラッシュが付いた撮影装置を透光材料から成るケースで覆う際に、フラッシュ光がケースに透過拡散することを防ぐフラッシュ光の拡散防止後付パーツに関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来の技術思想では、小型フラッシュとカメラが付いた撮影装置を透光性ゴムや透光性プラスチック等で覆うケースの発明があったが、フラッシュ光の影響は考慮されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、カメラと小型フラッシュが付いた撮影装置を、保護や化粧目的の透光性ゴムや透光性プラスチック等で覆う後付ケースに於いて、フラッシュの光が後付ケースを透過してレンズ部分に映り込み、撮影画像に悪影響を与えるという問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はカメラと小型フラッシュが付いた撮影装置を透光性ゴムや透光性プラスチック等で覆う後付ケースに於いて、フラッシュの光が後付ケースを透過してレンズ部分に映り込む事を防ぐ為に、フラッシュ部分の周りに遮光材料からなる後付パーツを粘着材で貼ることで課題を解決する。
【発明の効果】
【0005】
カメラと小型フラッシュが付いた撮影装置の小型フラッシュ部分の周りに遮光材料からなる本発明の後付パーツを粘着材で貼ることで、フラッシュ光が透光性材料からなる後付ケースの材料内部を伝わって該後付ケースのカメラ開口部のケース端面が発光することを防ぐ効果がある。カメラ開口部のケース端面が発光するとカメラ部分の受光条件が変化し撮影画像に悪影響を及ぼす。本発明のフラッシュ光の拡散防止後付パーツにより該撮影装置に透光性材料からなる後付ケースを装着しても、安定したフラッシュ撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】撮影装置とフラッシュ光の拡散防止後付パーツと透光性材料からなる後付ケースの構成を示す俯瞰図である。
図2】撮影装置にフラッシュ光の拡散防止後付パーツを粘着材で貼り付けた状態を示す俯瞰図である。
図3】撮影装置にフラッシュ光の拡散防止後付パーツと透光性材料からなる後付ケースを装着した状態の断面図である。
図4図3の俯瞰図である。
図5】撮影装置にフラッシュ光の拡散防止後付パーツと透光性材料からなる後付ケースを装着した状態の断面図である。
図6図5の俯瞰図である。
図7】フラッシュ光の拡散防止後付パーツをフラッシュ周りのみに粘着材で貼り付けた状態の俯瞰図である。
図8】フラッシュ光の拡散防止後付パーツをフラッシュ周りとレンズ周りに貼り付けた状態の俯瞰図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
カメラと小型フラッシュが付いた撮影装置の小型フラッシュ部分に小型フラッシュの発光部の面積と同面積程度かやや大きい開口を筒状に立ち上げた遮光材料からなるフラッシュ光の拡散防止後付パーツを粘着材等で貼る。フラッシュ光の拡散防止後付パーツはパーツ材料に遮光材料を用いる方法や遮光したい部分に遮光の為の塗料、印刷などで遮光処理を施して作成する。カメラ部分と小型フラッシュが近接している場合はフラッシュ光の拡散防止後付パーツがカメラ部分に干渉するためカメラ部分の開口を設けて作成する。本発明のフラッシュ光の拡散防止後付パーツを貼った撮影装置に透光性ゴムや透光性プラスチック等で覆う後付ケースを装着する。
【実施例】
【0008】
以下、添付図面に基づいて実施例を説明する。図1は構成を示す俯瞰図である。本発明のフラッシュ光の拡散防止後付パーツ2を撮影装置1に粘着材等で貼り、その後、透光性材料からなる後付ケース3を装着する。1bはカメラ部、1dは小型フラッシュを示す。小型フラッシュ1dはレンズの近くに配置されている。
【0009】
カメラ部分と小型フラッシュが近接している為、拡散防止後付パーツ2にはカメラ部に対応した開口2aと小型フラッシュに対応した開口2bの2箇所の筒状開口を設ける。透光性材料からなる後付ケース3はカメラ部分と小型フラッシュに対応する開口3aが開けられている。3bはカメラ開口部のケース端面を示す。図2は撮影装置1に本発明のフラッシュ光の拡散防止後付パーツ2を貼り付けた状態の俯瞰図である。
【0010】
図3の断面図に示すように、レンズのそばに小型フラッシュ1dが配置されるためフラッシュ光が透光性材料からなる後付ケース3に拡散してしまう。ケース3を装着しなければ、拡散した光はカメラ部1bの外周にある遮光円筒部1cで遮られるため影響は及ばない。拡散防止後付パーツ2を貼らずに透光性材料からなる後付ケース3を装着するとフラッシュ光がケース3に透過しカメラ開口部のケース端面3bを発光させる。フラッシュ光の拡散防止後付パーツ2はフラッシュ光がケース3に到達することを防ぐ。
【0011】
後付ケース3が非透光性材料から成る場合でも、フラッシュの光がケースの立ち上がり端面3bで反射される為、後付ケース装着は撮影画像に影響を与える。図4は撮影装置1に本発明のフラッシュ光の拡散防止後付パーツ2を貼り付け、透光性材料からなる後付ケース3を装着した状態の俯瞰図である。カメラ部とフラッシュ部の開口部3aはフラッシュ光の拡散防止後付パーツ2で覆われている。
【0012】
図5は薄肉のフランジ部2eを設けて粘着面積、拡散防止面積を広げフラッシュ周りとレンズ周りに筒状立ち上がりを設けた拡散防止後付パーツ2の実施例の断面図である。ケースのフラッシュ周りとレンズ周りの開口部を小さく抑える場合に有効である。図6図5の拡散防止後付パーツ2を貼り付け、透光性材料からなる後付ケース3を装着した状態の俯瞰図である。2cはレンズ周り立ち上がり、2dはフラッシュ周り立ち上がりを示す。
【0013】
図7はフラッシュ周りのみを覆うフラッシュ光の拡散防止後付パーツ6を貼り付けた状態の実施例である。図8はフラッシュ周りのみを覆うフラッシュ光の拡散防止後付パーツ6とレンズにフラッシュ光が回り込むのを防ぐ光進入防止後付パーツ7を貼り付けた状態の実施例である。レンズとフラッシュが離れている場合に、透光性材料からなる後付ケース3内部をフラッシュ光が伝達するのを防ぐ効果がある。
【符号の説明】
【0014】
1カメラと小型フラッシュが付いた撮影装置
2フラッシュ光の拡散防止後付パーツ
3透光性材料からなる後付ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8