特許第5774087号(P5774087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5774087電話番号書込み装置、電話番号発信装置、及び、電話番号書込み発信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774087
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月2日
(54)【発明の名称】電話番号書込み装置、電話番号発信装置、及び、電話番号書込み発信装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20150813BHJP
【FI】
   H04M11/00 302
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-269285(P2013-269285)
(22)【出願日】2013年12月26日
(65)【公開番号】特開2015-126363(P2015-126363A)
(43)【公開日】2015年7月6日
【審査請求日】2014年1月8日
【審判番号】不服2014-12118(P2014-12118/J1)
【審判請求日】2014年6月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511209044
【氏名又は名称】有限会社美濃彦
(74)【代理人】
【識別番号】100081606
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 美次郎
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 敏章
【合議体】
【審判長】 大塚 良平
【審判官】 林 毅
【審判官】 新川 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3057080(JP,U)
【文献】 特開2001−268205(JP,A)
【文献】 特開2001−045143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00, 11/00, 1/24-1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の外部装置が送信する電話番号を格納し、かつ、前記格納した電話番号を第2の外部装置としての電話番号発信装置に送信する電話番号書込み装置とともに用いられる電話番号発信装置であって、第1端子と、第2端子と、受信用コネクタと、発信制御部とを含んでおり、
前記第1端子は、電話機に接続されるものであり、
前記第2端子は、通信回線に接続されるものであり、
前記受信用コネクタは、前記電話番号書込み装置に接続されるものであり、
前記発信制御部は、その内部に格納された電話番号を前記通信回線に送信する機能を有するものあって、電話番号更新モードに設定された状態において、前記受信用コネクタに前記電話番号書込み装置が接続されていることを前提として、前記内部に格納された電話番号を削除し、前記電話番号書込み装置の送信した電話番号を格納する、
電話番号発信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話番号書込み装置、電話番号発信装置、及び、電話番号書込み発信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、固定電話機に対して、短縮ダイアル機能を備えた電話番号発信装置を後付けし、電話番号の発信操作を容易化する技術が知られている。
【0003】
このような技術は、例えば、特許文献1に示されている。特許文献1の電話番号発信装置は、電話機とNTTなど汎用の電話回線網との間に介装されるものであって、当該装置を利用すれば、当該装置の電話帳データベース手段から所望の電話番号を選択するだけで、電話機に代わって、所望の電話番号を発信することができる。
【0004】
このような電話番号発信装置は、電話番号の発信操作を行う前に、電話帳データベース手段に電話番号を入力して、登録しておく必要がある。しかし、電話番号の入力ミスが生じると、所望の電話番号が正確に登録されず、誤った電話番号が発信される不具合が生じる。
【0005】
また、当該装置は、登録された電話番号が不用意に削除されることなく、適切に管理される必要がある。しかし、当該装置に備えられた操作キーによって電話番号の消去が行える仕組みになっている場合には、操作キーの誤操作によって既に登録されている電話番号が削除されてしまう不具合が生じる。
【0006】
したがって、電話番号発信装置は、電話番号が正確に登録され、かつ、電話番号が不用意に削除されることのない仕組みが必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−22799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、電話番号を正確に格納する電話番号書込み装置を提供することである。
【0009】
本発明のもう一つの課題は、電話番号が正確に登録され、かつ、電話番号が不用意に削除されることのない電話番号発信装置を提供することである。
【0010】
本発明の更にもう一つの課題は、電話番号書込み装置と、電話番号発信装置とを含む電話番号書込み発信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため、本発明に係る電話番号書込み装置は、書込み制御部と、書込み操作部とを含む。書込み操作部は、第1の外部装置が送信する電話番号の前記書込み制御部への格納、及び、書込み制御部に格納した電話番号の第2の外部装置への送信を指定する。
【0012】
このような構成によると、電話番号書込み装置は、当該装置を利用する者の意図に基づいて、第1の外部装置を用いて所望の電話番号を内部に予め正確に格納し、また、その電話番号を第2の外部装置に送信できる。
【0013】
本発明に係る電話番号発信装置は、前述した第2の外部装置に相当し、電話機と通信回線との間に取り付けられるものであって、発信制御部を含む。発信制御部は、その内部に格納された電話番号を通信回線に送信する機能を有するものあって、前述した電話番号書込み装置と接続されていることを前提として、その内部に格納された電話番号を削除し、書込み装置の送信した電話番号を格納する。
【0014】
電話番号発信装置は、電話機と通信回線との間に取り付けられるものであって、発信制御部を含み、発信制御部が、その内部に格納された電話番号を通信回線に送信する機能を有するため、当該装置を利用する者の電話機での電話番号の入力作業を簡易化、又は、省略化し、その者が極めて簡単にNTTなどの汎用の電話回線網に電話番号を発信することを可能にする。
【0015】
電話番号発信装置は、発信制御部が前述した電話番号書込み装置と接続されることを前提として、書込み装置の送信した電話番号を格納するため、所望の電話番号を予め電話番号書込み装置に正確に格納しておけば、電話番号書込み装置1からその電話番号を受信することによって、所望の電話番号を正確に登録することができる。
【0016】
電話番号発信装置は、発信制御部が前述した電話番号書込み装置と接続されていることを前提として、その内部に格納された電話番号を削除するため、電話番号の削除作業には電話番号書込み装置が必要となる。その結果、既に登録されている電話番号が不用意に削除されることはなくなる。
【0017】
本発明に係る電話番号書込み発信装置は、前述した電話番号書込み装置と、電話番号発信装置とを含むため、電話番号発信装置を利用する者は、電話番号書込み装置、及び、電話番号発信装置の機能に基づき、所望の電話番号を極めて簡単に発信し、また、登録した電話番号を不用意に削除することがなくなる。
【発明の効果】
【0018】
以上に述べたように、本発明によれば、電話番号を正確に格納することのできる電話番号書込み装置を提供することができる。
【0019】
また、本発明によれば、電話番号が正確に登録され、かつ、電話番号が不用意に削除されることのない電話番号発信装置を提供することができる。
【0020】
さらに、本発明によれば、電話番号書込み装置と、電話番号発信装置とを含む電話番号書込み発信装置を提供することができる。
【0021】
本発明の構成、及び、利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る電話番号書込み装置のブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る電話番号発信装置のブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る電話番号書込み発信装置に配線を施した状態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1図3において、同一又は対応部分には、同一の符号を付与してある。図1を参照すると、本発明の実施形態に係る電話番号書込み装置1は、受信用コネクタ11と、送信用コネクタ13と、書込み制御部15と、書込み操作部17とを含んでおり、全体として人の手で容易に持ち運べる寸法、及び、重量になっている。また、電話番号書込み装置1は、公知の電源手段(図示省略)を備えている。
【0024】
受信用コネクタ11は、通信ケーブルを取り外し可能に接続することができ、この通信ケーブルを介してPC4に代表される第1の外部装置に接続される。第1の外部装置は、予め複数の所望の電話番号を保有しており、電話番号書込み装置に1に送信する機能を備えている。送信用コネクタ13は、通信ケーブルを取り外し可能に接続することができ、この通信ケーブルを介して、後述する電話番号発信装置2に代表される第2の外部装置に接続される。
【0025】
書込み制御部15は、番号記録領域151と、信号処理部153とを含んでいる。番号記録領域151は、第1の外部装置から送信される電話番号を任意の数だけ格納することができる。図示した範囲において、番号記録領域は151は、第1の外部装置から送信される、3つの所望の電話番号N11〜N13を格納することができる構成となっている。信号処理部153は、後述する書込み操作信号S1を供給された状態において、受信用コネクタ11に第1の外部装置が接続されると、番号記録領域151に電話番号N11〜N13を格納する。また、信号処理部153は、送信用コネクタ13に第2の外部装置が接続されている状態において、書き込み操作信号S1を供給されると、番号記録領域151に格納した電話番号N11〜N13を選択し、その選択した電話番号N11〜N13を第2の外部装置に送信する。
【0026】
書込み操作部17は、外部からの操作を受けることによって、信号処理部153に書込み操作信号S1を供給し、電話番号N11〜N13の番号記録領域151への格納、及び、番号記録領域151に格納した電話番号N11〜N13の第2の外部装置への送信を指定する。書込み操作部17は、書込み開始ボタン(図示省略)を含んでおり、この書込み開始ボタンが押されることによって、外部からの操作を受けることになる。
【0027】
図2は、本発明の実施形態に係る電話番号発信装置のブロック図である。図2を参照すると、本発明の実施形態に係る電話番号発信装置2は、第1端子211と、第2端子212と、受信用コネクタ22と、発信回路部23と、フック検知部24と、発信制御部25と、発信操作部26と、切換回路部27とを含んでいる。電話番号発信装置2は、電話機5と、通信回線6との間に取り付けられるものである。通信回線6は、典型的にはNTTなどの汎用の電話回線網である。また、電話番号発信装置2は、公知の電源手段(図示省略)を備えている。
【0028】
第1端子211は、電話機5に接続される入出力端子であり、第2端子212は、通信回線6に接続される入出力端子である。受信用コネクタ22は、通信ケーブルを介して、図1に示された電話番号書込み装置1に接続される。発信回路部23は、切換回路部27を介して第2端子212に接続されており、第2端子212を通じて通信回線6に接続される。
【0029】
フック検知部24は、切換回路部27を介して通信回線6に接続され、電話機5の通信開始動作(オフフック動作)を検知したときフック信号S2を生成し、生成したフック信号S2を発信制御部25に供給する。また、フック検知部24は、第1端子211を介して電話機5に接続され、かつ、切換回路部27を介して第2端子212に接続されている。
【0030】
発信制御部25は、番号記録領域251と、信号処理部252とを含んでいる。番号記録領域251は、電話番号を任意の数だけ格納することができる。図示した範囲において、番号記録領域251は、既に、3つの電話番号N21〜N23が格納された状態となっている。
【0031】
図示した範囲からは必ずしも明らかではないが、信号処理部252は、フック信号S2が供給されたとき、切換回路部27に切換開始信号S41を供給し、切換回路部27の接続をフック検知部24の側(電話機5の側)から発信回路部23の側に切り替える。切換回路部27は、発信回路部23と、フック検知部24との間で切換処理を行う回路要素であって、第2端子212に接続され、発信制御部25から切換開始信号S41が供給されたとき、フック検知部24の側から発信回路部23の側に接続を切り替える。
【0032】
発信操作部26は、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を指定する。発信操作部26は、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23と一対一の対応関係にある第1〜第3発信ボタン(図示省略)を含んでいる。第1発信ボタンが電話番号N21に対応し、第2ボタンが電話番号N22に対応し、第3ボタンが電話番号N23に対応している。例えば、電話番号N21を指定するときは第1発信ボタンを選択し、電話番号N22を指定するときは第2発信ボタンを選択し、電話番号N23を指定するときは第3発信ボタンを選択する。第1〜第3発信ボタンのそれぞれは、選択されると第1〜第3発信信号S31〜S33を信号処理部252に供給する。第1〜第3発信ボタンの選択は、外部からの操作を受けること、例えば、ボタンが押されることによって実行される。
【0033】
信号処理部252は、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を発信回路部23を介して通信回線6に送信する。信号処理部252は、発信操作部26において第1発信ボタンが選択され、第1発信信号S31の供給を受けたとき、番号記録領域251から電話番号N21を選択し、選択した電話番号N21を発信回路部23を経由して通信回線6に送信する。信号処理部252は、発信操作部26において第2発信ボタンが選択され、第2発信信号S32の供給を受けたとき、番号記録領域251から電話番号N22を選択し、選択した電話番号N22を発信回路部23を経由して通信回線6に送信する。信号処理部252は、発信操作部26において第3発信ボタンが選択され、第3発信信号S33の供給を受けたとき、番号記録領域251から電話番号N23を選択し、選択した電話番号N23を発信回路部23を経由して通信回線6に送信する。
【0034】
発信制御部25は、上述した電話番号N21〜N23の送信後、予め定められた所定の時間が経過したとき、切換回路部27に対して切換終了信号S42を供給し、切換回路部27をフック検知部24の側に接続する。
【0035】
電話機5は、切換回路部27がフック検知部24の側に接続された状態で、電話番号発信装置2を介して通信回線6と接続され、その本来的な機能および操作に基づいて通信を行うことができる。
【0036】
電話番号発信装置2は、信号処理部252を電話番号更新モードに設定できることを特徴としている。例えば、信号処理部252に第1及び第3発信信号S31,S33を同時に供給することによって信号処理部252を電話番号更新モードに設定することができる。
【0037】
信号処理部252は、電話番号更新モードに設定された状態において、受信用コネクタ22に接続された電話番号書込み装置1から電話番号N11〜N13を受信すると、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を削除する。信号処理部252は、番号記録領域251において電話番号N21〜N23を削除すると、番号記録領域251に電話番号書込み装置1から受信した電話番号N11〜N13を新たに格納する。
【0038】
このことからも明らかなとおり、信号処理部252は、電話番号更新モードに設定された状態にあれば、電話番号書込み装置1と接続されていることを前提として、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を削除し、電話番号書込み装置1の送信した電話番号N11〜N13を番号記録領域251に格納する。
【0039】
図3は、本発明の実施形態に係る電話番号書込み発信装置に配線を施した状態を示すブロック図である。図3を参照すると、本発明の実施形態に係る電話番号書込み発信装置3は、図1に示した電話番号書込み装置1と、図2に示した電話番号発信装置2、及び、通信回線6とを含んでいる。
【0040】
電話番号発信装置2は、第1端子211が接続コード71を介して電話機5に接続されており、また、第2端子212が通信回線6に接続されており、電話機5と、通信回線6との間に介装された状態になっている。電話機5は、電話番号発信装置2を介して、3つの通話先51〜53に接続されている。電話番号発信装置2の番号記録領域251に既に格納されている電話番号N21〜N23は、それぞれ、通話先51〜53に対応している。通話先51〜53は、例えば、頻繁に連絡を取りたい相手を想定することができる。電話番号書込み装置1は、受信用コネクタ11に通信ケーブル72が取り外し可能に接続されており、PC4と接続されている。また、電話番号書込み装置1は、送信用コネクタ13に通信ケーブル73が取り外し可能に接続されており、信号処理部153が電話番号発信装置2の信号処理部252と接続されている。
【0041】
電話番号発信装置2は、発信操作部26において、電話番号N21が指定されると、通話先51にアクセスし、その結果、電話機5と通話先51との通信が可能になる。電話番号発信装置2は、発信操作部26において、電話番号N22が指定されると、通話先52にアクセスし、その結果、電話機5と通話先52との通信が可能になり、また、発信操作部26において、電話番号N23が指定されると、通話先53にアクセスし、その結果、電話機5と通話先53との通信が可能になる。この電話番号発信装置2を利用した発信手順を以下において、より詳細に説明する。
【0042】
(発信手順1)
電話番号発信装置2を利用して電話をする者(以下において、単に「電話する者」と称する)が、通信回線6に接続された通話先51〜53との通信を行うために、自ら管理する電話機5の受話器を持ち上げる(オフフック動作)と、電話機5からオフフック状態を示す電気信号が生成され、生成された前記信号が、接続コード71、及び、第1端子211を介してフック検知部24に供給される。フック検知部24は、電話機5の生成した前記信号を検知したときフック信号S2を生成し、生成したフック信号S2を発信制御部25に供給する。
【0043】
(発信手順2)
電話する者は、受話器をオフフック状態にしたまま、所望の通話先51〜53に電話できるように発信操作部26を操作する。具体的には、電話する者は、通話先51に電話するときに第1発信ボタンを選択し、通話先52に電話するときに第2発信ボタンを選択し、通話先53に電話をするときに第3発信ボタンを選択する。発信操作部26は、選択したボタン操作に応じて第1〜第3発信信号S31〜S33を生成し、その生成した第1〜第3信号S31〜S32を発信制御部25の信号処理部252に供給する。
【0044】
(発信手順3)
切換回路部27は基本的にフック検知部24の側に接続され、第1端子211は、フック検知部24、及び、切換回路部27を介して第2端子212に接続されていることにより、実質的に、電話機5が通信回線6に接続されている状態となっている。図示した範囲からは必ずしも明らかではないが、発信制御部25は、フック検知部24からフック信号S2が供給され、電話機5がオフフック状態となっていることを条件として、発信操作部26から第1〜第3信号S31〜S33のうち何れかの信号が供給されたとき、切換回路部27に対して切換開始信号S41を供給し、切換回路部27による電気的な接続が発信回路部23の側に切り替わり、発信回路部23が第2端子212を介して通信回線6に接続される。違う言葉で表現すれば、切換開始信号S41は、フック信号S2、及び、第1〜第3信号S31〜S33のうち何れかの信号の供給をトリガーとして、発信制御部25から切換回路部27に供給される。
【0045】
(発信手順4)
発信制御部25は、信号処理部252が発信操作部26から供給された第1〜第3発信信号S31〜S33に基づき、電話番号N21〜N23の何れかを抽出して発信回路部23に供給し、発信回路部23は信号処理部252から供給された電話番号N21〜N23を、切換回路部27を介して第2端子212から通信回線6に出力する動作(発呼動作)を行う。
【0046】
(発信手順5)
発信制御部25は、発信回路部23が発呼動作した後、予め定められた所定の時間が経過したとき、切換回路部27に対して切換終了信号S42を供給することにより、発信回路部23と第2端子212との接続を切断し、切換回路部27をフック検知部24の側に接続することにより、再び電話機5と通信回線6とを接続する。
【0047】
(発信手順6)
通話先51〜53が発呼動作に応答すれば、電話する者は、電話機5を通じて通話先51〜53と通話することが可能となる。通話が終了した後、電話機5の受話器を置くと、通話先51〜53との通信が終了する。図示した範囲からは必ずしも明らかではないが、受話器を置くと、オンフック状態を示す動作信号が生成され、生成された動作信号が第1端子211を介してフック検知部24に供給される。フック検知部24は、動作信号を検知したときオンフック信号を生成し、生成したオンフック信号が発信制御部25に供給されることにより、通信状態の維持に必要な回路要素の起動状態が解除される。
【0048】
電話番号発信装置2は、電話番号書込み装置1を利用して、電話番号発信装置2に格納されている電話番号N21〜N23を削除し、電話番号発信装置2に新たな電話番号N11〜N13を格納することを特徴とする。この電話番号の更新手順を以下において、より詳細に説明する。
【0049】
(更新手順1)
電話番号書込み装置1における書込み操作部17の書込み開始ボタンを押し、信号処理部153に書込み操作信号S1を供給し、信号処理部153が書込み操作信号S1の供給を受ける。続いて、電話番号書込み装置1の受信用コネクタ11に通信ケーブル72を接続し、電話番号書込み装置1とPC4とを通信ケーブル72によって接続した状態とする。すると、信号処理部153は、番号記録領域151にPC4の送信する電話番号N11〜N13を格納する。
【0050】
(更新手順2)
電話番号発信装置2を電話番号更新モードに設定した状態にし、電話番号発信装置2の受信用コネクタ22、及び、電話番号書込み装置1の送信用コネクタ13に通信ケーブル73を接続して、通信ケーブル73を介して電話番号書込み装置1と電話番号発信装置2とを接続した状態とする。
【0051】
(更新手順3)
電話番号書込み装置1の書込み操作部17の書込み開始ボタンを押し、信号処理部153に書き込み操作信号S1を供給する。信号処理部153は、書き込み操作信号S1の供給を受けると、番号記録領域151に格納した電話番号N11〜N13を選択し、通信ケーブル73を通じて、その選択した電話番号N11〜N13を電話番号発信装置2の信号処理部252に送信する。信号処理部252は、電話番号書込み装置1の送信した電話番号N11〜N13を受信すると、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を削除し、番号記録領域251に電話番N11〜N13を新たに格納する。
【0052】
以上の更新手順を経ると、電話番号発信装置2は、前述した発信手順のうち電話番号N21〜N23を電話番号N11〜N13に置き換えた手順にしたがって、電話機5と電話番N11〜N13に対応した通話先(図示省略)との通信を可能にする。
【0053】
図3に図示した範囲においては、電話番号書込み装置1が通信ケーブル72,73を介して、PC4、及び、電話番号発信装置2の双方に接続された状態になっているが、電話番号書込み装置1と電話番号発信装置2とを切り離した状態であっても、電話番号書込み装置1にPC4が接続された状態にあれば、電話番号書込み装置1は、更新手順に示したとおり番号記録領域151に電話番号N11〜N13を格納することができる。
【0054】
また、電話番号書込み装置1とPC4とを切り離した状態であっても、電話番号書込み装置1が電話番号発信装置2に接続された状態にあれば、電話番号書込み装置1は、更新手順に示したとおり、番号記録領域151に格納した電話番号N11〜N13を電話番号発信装置2に送信し、電話番号発信装置2も、更新手順に示したとおり、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を削除し、電話番号N11〜N13を新たに格納することができる。
【0055】
本発明に係る電話番号書込み装置1は、書込み制御部15を含んでおり、書込み制御部15が番号記録領域151と、信号処理部153とを含んでいる。番号記録領域151は、電話番号N11〜N13を格納することができる。信号処理部153は、番号記録領域151にPC4に代表される第1の外部装置が送信する電話番号N11〜N13を格納する。信号処理部153は、番号記録領域151に格納されている電話番号N11〜N13を選択し、その選択した電話番号N11〜N13を電話番号発信装置2に代表される第2の外部装置に送信する。
【0056】
このような構成によると、電話番号書込み装置1は、第1の外部装置を用いて、所望の電話番N11〜N13を内部に正確に格納し、その後、電話番号N11〜N13を第2の外部装置に送信できる。
【0057】
電話番号書込み装置1は、電話番号書込み操作部17を含んでおり、書込み操作部17が外部からの操作を受けることによって信号処理部153に書込み操作信号S1を供給し、書込み操作部17が第1の外部装置の送信する電話番号N11〜N13の番号記録領域151への格納、及び、番号記録領域151に格納した電話番号N11〜N13の第2の外部装置への送信を指定する。
【0058】
このような構成によると、電話番号書込み装置1は、書込み操作部17に対する当該装置を利用する者の意図的な操作に基づいて、電話番号N11〜N13を内部に格納する機能、及び、電話番号N11〜N13を外部装置に送信する機能を発揮することができる。
【0059】
電話番号書込み装置1は、人の手で容易に持ち運べる寸法、及び、重量になっており、受信用コネクタ11と、送信用コネクタ13とを含んでいる。受信用コネクタ11は、通信ケーブル72を取り外し可能に接続することができ、この通信ケーブル72を介して第1の外部装置に接続される。送信用コネクタ13は、通信ケーブル73を取り外し可能に接続することができ、この通信ケーブル73を介して、第2の外部装置に接続される。
【0060】
このような構成によると、電話番号書込み装置1は、第1及び第2の外部装置から取り外して、人の手で容易に持ち運べるため、ポータブル性能に優れたものとなる。
【0061】
電話番号発信装置2は、電話機5と通信回線6との間に取り付けられるものであって、発信制御部25と、発信操作部26とを含んでいる。発信制御部25は、番号記録領域251と、信号処理部252とを含んでいる。番号記録領域251は、電話番号を任意の数だけ格納することができる。発信操作部26は、番号記録領域251に既に格納されている電話番号N21〜N23を指定し、信号処理部252は、その指定に基づいて番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を選択し、選択した電話番号N21〜N23を発信回路部23を経由して通信回線6に送信する。
【0062】
このような構成によると、電話番号発信装置2は、電話機5と通信回線6との間に取り付けられることによって、電話する者の電話機5での電話番号N21〜N23の入力作業を簡易化、又は、省略化し、電話をする者が極めて簡単にNTTなどの汎用の電話回線網に電話番号N21〜N23を発信することが可能になる。
【0063】
電話番号発信装置2は、信号処理部252が電話番号更新モードに設定された状態にあれば、電話番号書込み装置1と接続されていることを前提として、電話番号書込み装置1の送信した電話番号N11〜N13を受信すると、番号記録領域251に電話番号N11〜N13を新たに格納する。
【0064】
このような構成によると、電話番号発信装置2は、所望の電話番号N11〜N13を予め電話番号書込み装置1に正確に格納しておけば、電話番号書込み装置1から電話番号N11〜N13を受信することによって、所望の電話番号N11〜N13を正確に登録することができる。そして、電話番号発信装置2は、電話機5と電話番N11〜N13に対応した通話先との通信を可能にする。
【0065】
電話番号発信装置2は、電話番号書込み装置1の書込み操作部17の書込み開始ボタンが押されることによって、電話番号N11〜N13を受信し、番号記録領域251に電話番号N11〜N13を格納するため、書込み開始ボタンを押すという極めて簡単な操作で電話番号N11〜N13を登録することができる。その結果、電話番号発信装置2での電話番号N11〜N13の入力ミスが生じることはなくなり、所望の電話番号N11〜N13が正確に登録されることになる。
【0066】
電話番号発信装置2は、信号処理部252が電話番号更新モードに設定された状態において、電話番号書込み装置1と接続されていることを前提として、番号記録領域251に格納されている電話番号N21〜N23を削除する。
【0067】
このような構成によると、電話番号書込み装置1がない限り電話番号N21〜N23の削除ができず、電話番号N21〜N23の削除作業には、電話番号書込み装置1が必要となる。その結果、電話番号発信装置2に既に登録されている電話番号N21〜N23が不用意に削除されることはなくなる。
【0068】
電話番号書込み発信装置3は、電話番号書込み装置1と、電話番号発信装置2とを含むため、電話番号書込み装置1、及び、電話番号発信装置2の前述した機能に基づき、電話する者は、所望の電話番号を極めて簡単に発信し、また、登録した電話番号を不用意に削除することがなくなる。
【0069】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想、及び、教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
【符号の説明】
【0070】
1 電話番号書込み装置
11 受信用コネクタ
13 送信用コネクタ
15 書込み制御部
151 番号記録領域
153 信号処理部
17 書込み操作部
2 電話番号発信装置
211 第1端子
212 第2端子
22 受信用コネクタ
23 発信回路部
24 フック検知部
25 発信制御部
251 番号記録領域
252 信号処理部
26 発信操作部
27 切換回路部
3 電話番号書込み発信装置
4 PC
5 電話機
51〜53 通話先1〜3
6 通信回線
71 接続コード
72,73 通信ケーブル
N11〜N13 電話番号
N21〜N23 電話番号
S1 書込み操作信号
S2 フック信号
S31〜S33 第1〜第3発信信号
S41 切換開始信号
S42 切換終了信号
図1
図2
図3