【文献】
相馬隆宏、ミツカングループ本社 500人がKPIを観測 課題を300の切り口から洗い出す、日経情報ストラテジー、2005.05.24発行、日経BP、第158号、p.48−49
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記オペレーティンググループアウトソーシンググループ交差階層ファクトテーブルは、クライアント−能力提供交差階層ファクトテーブルを備えたことを特徴とする請求項1に記載の効率管理システム。
前記オペレーティンググループアウトソーシンググループ交差階層ファクトテーブルは、オペレーティンググループ能力提供交差階層ファクトテーブルを備えたことを特徴とする請求項1に記載の効率管理システム。
前記ポートフォリオ・ビュー・セレクションを決定ステップは、更に、前記ポートフォリオ・ビュー・セレクションを決定するために自動化レポートプログラムを用いることを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
前記命令は、実行されるとき、地理学的階層ディメンションテーブル、アウトソーシンググループディメンションテーブル、又はオペレーティンググループディメンションテーブルの任意の組み合わせから前記交差階層ファクトテーブルを導出することを特徴とする請求項15に記載の機械読み取り可能な媒体。
前記交差階層ファクトテーブルは、地理学的−アウトソーシンググループ交差階層ファクトテーブルであり、前記命令は、実行されるとき、地理学的−オペレーティンググループ交差階層ファクトテーブルを確立することを特徴とする請求項15に記載の機械読み取り可能な媒体。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図に例証される要素は、より詳細に以下に説明されるように相互使用可能である。しかしながら、4番目の詳細な説明を述べる前の以下の議論は、説明されている特定の実装にかかわらず例示的なものであり限定的なものではないことが注目される。例えば、実装の選択される状況、特徴又は構成要素がプログラム、データ又は多目的システムメモリに記憶されるように記載されるが、データモデルと一致したシステム及び方法の全て又は一部と効率管理システムは、他の機械読み取り可能なメディアである例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及びCD−ROMなどの二次記憶デバイス、電磁的信号、又は現在既知であるか又は今後開発されるいずれかの他の機械読み取り可能な形態に記憶され又はこれから読み出される。
【0009】
さらに、この明細書はデータモデル及び効率管理システムの特定の構成を説明するが、その効率管理技術と一致する製造の方法、システム及び物品は付加的又は異なる構成を含み得る。例えば、プロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向けIC(ASIC)、別個の論理、上記で説明するように動作する他のタイプの回路の組み合わせとして実装され得る。データベース、テーブル、他のデータ構造は、単一のメモリ又はデータベースに、又は一般に論理的かつ物理的に組織化された多くの別の方法で、別個に記憶され、管理され、取り込まれる。別の例として、プログラム機能性は、単一のプログラムで実装されてもよいし、多数のプログラム間で分割されて実装されてもよいし、又は、多数のメモリ及びプロセッサにわたって分散されて実装されてよい。
【0010】
図1は、効率管理システム100を示している。効率管理システム100は、プロセッサ102、入力デバイス104、およびディスプレイ106を含んでいる。効率管理システム100はまた、効率管理データベース108及びメモリ110を含んでいる。効率管理システム100は、2004年10月8日に出願された“アウトソーシングコマンドセンタ(Outsourcing Command Center)”と当初称した米国特許出願番号第10/961,765号に記載される機能性を実行し配信する。本出願は、その全体に米国特許出願番号第10/961,765号を取り込むものである。効率管理データベース108は、以下に詳細に説明される交差階層データモデルに従って効率管理データ112を組織化する。
【0011】
メモリ110は、効率管理プログラム114を記憶する。効率管理プログラム114は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116を受信し、応答として効率管理データサブセット118を検索する。効率管理データサブセット118は、複数の交差階層ファクトテーブルで定義される効率管理目標を含む効率管理データ112の任意の部分を含んでいてもよい。
【0012】
プロセッサ102は、効率データの一部をディスプレイ106のグラフィカルユーザインターフェースのポートフォリオ・ビューに与えるために、効率管理レポートプログラム114を実行する。以下により詳細に説明されるように、ポートフォリオ・ビュー120は、効率管理データ112に基づいており、特に、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116に対応する効率管理データサブセット118に基づいている。ディスプレイ106に与えられたポートフォリオ・ビューの構成は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116によって決定される。
【0013】
入力デバイス104は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116を決定するのに用いられ得る。入力デバイス104は、キーボード、マウス、又は任意の他のユーザインターフェースデバイスであってもよい。他の実装では、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116は、入力デバイス104を利用することなく自動的に決定され得る。例えば、自動化されたレポートプログラムは、ポートフォリオ・ビュー・セレクション116を発生させ、効率管理結果をコンパイルし、効率マネージャにその結果を配信する。
【0014】
図2は、
図1に示される効率管理システムで実装されるデータベースを示している。データベース108は、マルチルート効率管理データモデル200を実装する。データモデル200は、ファクトテーブル202及びディメンションテーブル204を含んでいる。データモデル200の組織化は、以下に詳細に議論される実体関連図から導かれ得る。
【0015】
ディメンションは、効率管理データの異なる側面を説明する。各ディメンションテーブル204は、特定のディメンションを説明する一次キー210及び属性212を含んでいる。ディメンションテーブルの幾つかの例は、エリアディメンションデータを記録するエリアテーブル、クライアントディメンションデータを記憶するクライアントテーブル、及びエンゲージメント(engagement)ディメンションデータを記憶するエンゲージメントテーブルを含んでいる。各ファクトテーブル202は、1又は複数の外部キー206及び要素208を含み得る。各外部キー206は、ディメンションテーブルに戻る関連付けを提供する。外部キー206の組み合わせ(結合)は、そのファクトテーブルに対する一次キーとして動作し得る。要素208は、実際の効率管理データ、目標データ(例えば、関連した計量(metric)及びその計量の関連したポートフォリオ統合に対して事前計算され記憶されるデータ)、及び(関連するディメンションに対する要素として事前計算され入力される)効率範囲管理データを表し得る。
【0016】
データモデル200は、多重階層及び交差階層の構造を実装する。交差階層の構造は、様々なレベルのレポート階層で特定の効率管理目標を設定するために柔軟なメカニズムを提供する。効率管理システム100は、それによって、強化された効率管理目標設定及びレポートを実行する。
【0017】
図3は、
図1のデータベースにおける交差階層のブロック図を示している。
図3は、第1の階層300、第2の階層302、及び第1の階層300と第2の階層302の間の交差階層304を含む例を示している。付加的な階層及び交差階層が含まれてもよい。第1及び第2の階層300及び302は、それぞれ1又は複数のエンティティ(例えば、1つの階層はエリアエンティティ及び地理学的(geographic)ユニットエンティティを含み得る)とそれらの関係を含んでもよい。階層は、その階層内のエンティティ間の関係、その階層内のエンティティの主題、又はその組み合わせによって定義され得る。階層の一例は、エリア、地理学ユニット及び配信位置エンティティなどの地理学的に関連するエンティティを含む地理学的階層である。交差階層304は、独立の(無関係の)階層にわたって統合される情報(例えば、配信位置における能力提供(capability offering)のための実際の及び目標の効率情報)を記憶する結合されたエンティティであってもよい。付加的な例は以下に与えられる。
【0018】
図4は、地理学的階層400、アウトソーシンググループ階層402、及びオペレーティンググループ階層404を含むマルチルート実体関係図の一例を示している。付加的な、少ない、又は別の階層が定義されてもよい。地理学的階層400は、地理学的に関連するエンティティの間の関係を確立する。地理学的階層400は、エリアエンティティ406、地理学的ユニットエンティティ408、及び配信位置エンティティ410を含む。アウトソーシンググループ階層402は、アウトソーシング関連エンティティの間の関係を確立する。アウトソーシンググループ階層402は、アウトソーシンググループエンティティ412及び能力提供エンティティ414を含んでいる。同様に、オペレーティンググループ階層404は、オペレーティンググループ関連エンティティの間の関係を確立する。オペレーティンググループ階層404は、オペレーティンググループエンティティ416、クライアントクライアントエンティティ418及びエンゲージメントエンティティ420を含んでいる。
【0019】
エンティティは、存在するある1つの対象であり、他の対象とは区別されるものである。例えば、特定の名称を有するビジネスは、そのビジネスがその分野の1つの特定のビジネスとして一意に識別され得るので、エンティティであり得る。各エンティティ及び他のエンティティとのその関連性は、データモデル200において対応するディメンションテーブル及び他のディメンションテーブルとのその関連性を導くのに用いられ得る。
【0020】
関連性は、エンティティをリンクし又は関連付ける。関連性の例は、1対1、1対多、多対多の関係を含む。しかしながら、他の関連性はエンティティ間で存在し得る。
【0021】
エリアエンティティ406は、地理学的ユニットエンティティ408と1対多の関係を有し得る。例えば、各エリアは、多数の地理学的ユニットを有し得る。地理学的ユニットエンティティ408は、配信位置エンティティ410と1対0以上の関係を有し得る。配信位置エンティティ410は、能力提供エンティティ414と0以上対1の関係を有し得る。なお、配信位置エンティティ410は、エンゲージメントエンティティ420をと0以上対1以上の関係を有し得る。
【0022】
アウトソーシンググループエンティティ412は、能力提供エンティティ414と1対1以上の関係を有し得る。能力提供エンティティは、エンゲージメントエンティティ420と1対1又は1対多の関係を有し得る。なお、上述したように、能力提供エンティティ414は、配信位置エンティティ410(例えば、1つのアウトソーシング能力提供は多数の位置から配信される)と1対1以上の関係を有し得る。
【0023】
オペレーティンググループエンティティ416は、クライアントエンティティ418と1対1以上の関係を有し得る。クライアントエンティティ418は、エンゲージメントエンティティ420と1対1以上の関係を有し得る。エンゲージメントエンティティ420は、上述のように、配信位置と能力提供のエンティティとの関係を有している。
【0024】
少なくとも2つの階層間の関係は、交差階層を実装する。交差階層は、ある階層の任意のエンティティと別の階層の任意のエンティティの間に存在し得る。例として、交差階層は、1又は複数の配信位置と能力提供の間で定義され得る。交差階層は、データモデルの交差階層ファクトテーブルを導出し、交差階層に対する効率管理目標を柔軟に確立するのに用いられる。
【0025】
実体関係図は、各々がそれら自身の関係及びエンティティを備えて付加的又は異なる階層を含むデータモデルを定義し得る。描かれる階層は、付加的な、別の、又は少ないエンティティを含み得る。一例が
図14の議論において以下に与えられる。さらに、
図4で描かれているものに対して付加的な又は異なる関係が存在し得る。
【0026】
図5は、ディメンションテーブルの4つの例を示している。ディメンションテーブルは、能力提供ディメンションテーブル500、地理学的ユニットディメンションテーブル502、マンス(月)ディメンションテーブル504、及び測定ディメンションテーブル506を含んでいる。
【0027】
能力提供ディメンションテーブル500は、能力提供ディメンションをファクトテーブルに関連付けする、一次キー、CapOffKey508を含んでいる。能力提供ディメンションテーブル500はまた、能力提供ディメンションの特性を記述する能力提供属性510を含んでいる。能力提供ディメンションテーブル500に含まれる能力提供属性の例は、能力提供コード及び能力提供記述を含んでいる。能力提供コードの一例は、アプリケーションアウトソーシングの能力提供記述と一致する‘AO’である。
【0028】
地理学的ユニットディメンションテーブル502は、地理学的ユニットディメンションをファクトテーブルに関連付けする一次キー、GeoUnitKey512を含んでいる。地理学的ユニットディメンションテーブル502はまた、地理学的ユニットディメンションの特性を記述する地理学的ユニット属性514を含んでいる。地理学的ユニットテーブル502に含まれている地理学的ユニット属性の例は、地理学的ユニットコード及び地理学的ユニット記述を含んでいる。地理学的ユニットコードの一例は北米の地理学的ユニット記述と一致する‘NA’である。
【0029】
マンスディメンションテーブル504は、マンスディメンションをファクトテーブルに関連付けする一次キー、MonthKey516を含んでいる。マンスディメンションテーブル504はまた、マンスディメンションの特性を記述する月属性518を含んでいる。月属性の一例は、月数(例えば1から12)である。
【0030】
測定(measure)ディメンションテーブル506は、測定ディメンションをファクトテーブルに関連付けする一次キー、MeasureKey520を含んでいる。測定ディメンションテーブル506はまた、測定ディメンションの特性を記述する測定属性522を含んでいる。測定属性522の例は、測定コード及び測定記述部を含んでいる。測定コードの一例は、ユニットごとに価格の測定の説明を指示する‘PPU’である。測定コードの追加の例は、ビジネス価値の測定の説明を指示する‘BV’である。測定は、未処理の効率管理データであり、又は、他の効率管理データから計算され得る。例えば、ユニットごとの価格は、未処理の効率管理データであり得る一方、ビジネス価値は、1又は複数の測定を考慮する所定の計量に従って定義される計算値であり得る。
【0031】
以下の表1は、
図5に示される測定ディメンションテーブル506で与えられる効率管理データを説明するものである。
【0032】
表1
【0033】
図6は、能力提供、月、及び測定ディメンションから導出される能力提供のファクトテーブル600の一例を示している。付加的なファクトテーブルがディメンションテーブルから同様に導出されてもよい。能力提供のファクトテーブル600は、3つの異なるディメンションを能力提供のファクトテーブル600に関連付けする3つの外部キー602、CapOffKey、MeasureKey及びMonthKeyを含んでいる。能力提供のファクトテーブル600はまた、効率管理データ604を含んでいる。効率管理データ604の型の例は、実際の効率管理データ、効率管理目標、フラグデータ、及びコメントデータを含んでいる。
【0034】
以下の表2は、
図6及び7に示されるようなファクトテーブルに与えられる効率管理データを説明するものである。
【0035】
表2
【0036】
図7は、
図4の実体関係図から導出されるディメンションテーブルに基づいて確立される多重交差階層のファクトテーブルを示している。能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブル700は、アウトソーシンググループ階層402の能力提供ディメンションテーブル500、地理学的階層400の地理学的ユニットディメンションテーブル502、測定ディメンションテーブル506、及びマンスディメンションテーブル504から導出され得る。能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブル700は、4つのディメンションを能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブル700に関連付ける4つの外部キー702、CapOffLey、GeoUnitKey、MeasureKey、及びMonthKeyを含んでいる。能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブル700はまた、能力提供−地理学的ユニットの効率管理データ704を含んでいてもよい。能力提供−地理学的ユニットの効率管理データ704の例は、価値、全体目標、年対日目標、高い全体目標、低い全体目標、上限目標、下限目標、及び/又は他の要素を含んでいてもよい。
【0037】
能力提供−地理学的ユニットの効率管理データ704は、特定の目標データを能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブルに対して特別に設定する。換言すれば、効率管理システム100は、ディメンションの任意の組み合わせで効率目標の定義を可能にする。効率目標を定義する際に結果として生じる柔軟性は、より大きな知識及びより完全なビジネス効率の見地を配信する。
【0038】
付加的な交差階層ファクトテーブルは、それぞれ別の階層からの外部キーの組み合わせを用いて確立され得る。
図7は、5つの付加的な例を示している。能力提供−エリア交差階層ファクトテーブル706は、能力提供及び地理学的エリアに特別な効率管理目標(例えば、米国でアウトソーシングするアプリケーションの目標収益が確立される)を提供し、能力提供−エンゲージメント交差階層ファクトテーブル708は、能力提供及びエンゲージメントに特別な効率管理目標(例えば、特定のエンゲージメントのアプリケーションアウトソーシングに対するユニットごとの目標平均額)を提供し、能力提供−クライアント交差階層ファクトテーブル710は、能力提供及びクライアントに特別な効率管理目標(例えば、特定のクライアントに対してアウトソーシングする人的資源に対する目標収益)を提供する。付加的に、能力提供−オペレーティンググループの交差階層ファクトテーブル712は、能力提供及びオペレーティンググループに特別な効率管理目標(例えば、投資情報サービスオペレーティンググループ内でアウトソーシングするアプリケーションに対する目標収益)を提供し、エンゲージメント−配信位置の交差階層ファクトテーブル714は、エンゲージメント及び配信位置に特別な効率管理目標(例えば、ヒューストンにおける特定のエンゲージメントに対するユニットごとの目標額)を提供するものであり、
図4の実体関連図を用いて確立されている。付加的な又は別の交差階層ファクトテーブルは、実体関連図に従って確立され得る。
【0039】
各交差階層ファクトテーブルは、ファクトテーブルにおける適切な外部キーを含むことによって実装され得る。例えば、能力提供−エリア交差階層ファクトテーブルは、CapOffKey、AreaKey、MeasureKey、及びMonthKey外部キー716用いる。能力提供−エンゲージメント交差階層ファクトテーブルは、CapOffKey、EngKey、MeasureKey、及びMonthKey外部キー720を含んでいる。能力提供−クライアント交差階層ファクトテーブルは、CapOffKey、ClientKey、MeasureKey、及びMonthKey外部キー726を含んでいる。能力提供−オペレーティンググループ交差階層ファクトテーブルは、CapOffKey、OpGrpKey、MeasureKey、及びMonthKey外部キー730を含んでいる。エンゲージメント−配信位置交差階層ファクトテーブルは、EngKey、LockKey、及びMonthKey外部キー734を含んでいる。
【0040】
各交差階層ファクトテーブルは、集計量(aggregated metrics)、目標、及び特別に設定され、計算され、又は別の方法で導出される効率の範囲などの要素を用いて生成され得る。集計量は、他の要素データから計算され又は導出され、階層又は交差階層の統合されたレベルで新たな要素として記憶される。集計量は、交差階層の構成要素と関連する個々の計量を集約し又は“ためる”。例えば、予定外の摩擦の割合などの地理学的アウトソーシンググループの集計量は、特定の交差階層に対して統合される地理学的−アウトソーシンググループ内の全てのエンゲージメントに対する全人口としての分母、及び特定の交差階層に対して統合された地理学的−アウトソーシンググループ内での全てのエンゲージメントに対する全時間相当(FTE)の予定外の減少の全数としての分子を用いて決定され得る。予定外の減少の集計量は、その後、地理学的−アウトソーシンググループ交差階層における要素として記憶される。別の例として、オペレーティンググループ−アウトソーシンググループの集計量(例えば、サービス水準同意(SLA)に応じた割合)は、オペレーティンググループ階層におけるエンティティに関連する第1の計量及びアウトソーシンググループ階層におけるエンティティに関連する第2の計量に基づいて同様の計算を表す。
【0041】
能力提供−エリア効率管理データ718、能力提供−エンゲージメント効率管理データ722、能力提供−クライアント効率管理データ726、能力提供−オペレーティンググループ効率管理データ730、及びエンゲージメント−配信位置効率管理データ734は、上述の能力提供−地理学的ユニット要素704と、同じ、付加的な、又は別の型の効率管理データを含み得る。例えば、各交差階層ファクトテーブルは、その交差階層に特別な特定の効率管理目標で生成され得る。
【0042】
図8は、能力提供−地理学的ユニット交差階層ファクトテーブルの列800の一例を示している。この列のCapOffKey802、GeoUnitKey804、MeasureKey806、及びMonthKey808は、それぞれのディメンションテーブルに索引を付け、特定の能力提供、地理学的ユニット、測定、及び能力提供−地理学的ユニット交差階層ファクトテーブルのうちこの列で重要な月を決定するのに用いられる。例えば、外部キーの値は、能力提供としてアプリケーションアウトソーシング、地理学的ユニットとして北米、測定として収益、月として1月に対応し得る。この特定の例に対する要素は、多くの特定の下位要素から事前に収集され、計算され、集約され、又は統合されてもよい。
【0043】
値フィールド810は、1月の北米におけるアプリケーションアウトソーシングが$10,000,000の収益を生じていることを指示している。さらに、値フィールド810におけるデータは、この例では$12,000,000である全体の目標フィールド812で定義される全体の目標に比較され得る。上述した効率管理システムは、ポートフォリオ・ビューをディスプレイに与えるために北米内のアプリケーションアウトソーシングエンゲージメントからのこの効率管理データを用いる。付加的な要素が、年対日目標、高い全体目標、低い全体目標、上限目標、下限目標などの能力提供−地理学的ユニットの交差階層ファクトテーブルのこの列において利用可能である。任意の要素は、効率管理システムのオペレータに対して付加的な情報をポートフォリオ・ビューに表示すのに用いられ得る。
【0044】
図9は、実体関連
図900の第2の例を示している。実体関連
図900は、3つの階層:地理学的階層、アウトソーシンググループ階層、及びオペレーティンググループ階層を含んでいる。エリアエンティティ406、地理学的ユニットエンティティ408、カントリーエンティティ901、メトログルーピングエンティティ902、メトロシティエンティティ904、ファシリティエンティティ906、時間帯エンティティ908、ロケーション型エンティティ910、及び配信位置エンティティ410は、地理学的階層に属している。アウトソーシンググループエンティティ412、能力提供エンティティ414、及びサービスエンティティ812は、アウトソーシンググループ階層に属している。オペレーティンググループエンティティ416、クライアントエンティティ418、及びエンゲージメントエンティティ420は、オペレーティンググループ階層に属している。上述したように、これらのエンティティ及び関係は、ディメンションテーブルを導出するのに、そして結局、交差階層ファクトテーブルを導出するのに用いられる。付加的及び/又は別の階層が実装されてもよい。付加的及び/又は別のエンティティは実体関連図に含まれていてもよい。
【0045】
各エンティティは、データモデル200におけるディメンションテーブルを用いて表され得る。例えば、エリアエンティティ406などの地理学的階層エンティティは、各列が特定のエリア(例えば、米国又はヨーロッパ)を記述するエリアディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。地理学的ユニットエンティティ508は、各列が特定の地理学的ユニット(例えば、北米又は南米)を記述する地理学的ユニットディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。カントリーエンティティ901は、各列が特定の国(例えば、フランス又は米国)を記述するカントリーディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。メトログルーピングエンティティ902は、各列が特定のメトログルーピング(例えば、グレーターロサンジェルスエリア又はグレーターシカゴランドエリア)を記述するメトログルーピングテーブルを導出するのに用いられ得る。ファシリティエンティティ906は、各列が特定のファシリティ(例えば、ヒューストンファシリティ又はシカゴファシリティ)を記述するファシリティディメンションテーブルを導出するのにも用いられ得る。時間帯エンティティ908は、各列が特定の時間帯(例えば、中部標準時又は東部標準時)を記述する時間帯ディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。ロケーション型エンティティ910は、各列が特定のロケーション型(例えば、クライアントサイト、ローカル配信センター、又はグローバル配信センター)を記述するロケーション型ディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。配信ロケーションエンティティ410は、各列が特定の配信位置(例えば、ヒューストン又はシカゴ)を記述する配信ロケーションディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。
【0046】
アウトソーシンググループエンティティ412などのアウトソーシンググループ階層エンティティは、各列が特定のアウトソーシンググループ(例えば、ビジネス処理アウトソーシング又は情報技術アウトソーシング)を記述するアウトソーシンググループディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。能力提供エンティティ414は、各列が特定の能力提供(例えば、アプリケーションアウトソーシング又は人的資源アウトソーシング)を記述する能力提供ディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。サービスエンティティ912は、各列が人的資源アウトソーシング、支払台帳処理(payroll processing)、人材募集、又は給付金などの特定のサービスを記述するサービスディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。
【0047】
オペレーティンググループエンティティ416などのオペレーティンググループ階層エンティティは、各列が特定のオペレーティンググループ(例えば、リソース又はファイナンシャルサービス)を記述するオペレーティンググループディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。クライアントエンティティ418は、各列が特定のクライアントを記述するクライアントディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。エンゲージメントエンティティ420は、各列が特定のエンゲージメントを記述するエンゲージメントディメンションテーブルを導出するのに用いられ得る。
【0048】
図10は、効率管理プログラム114を実行するプロセッサ102によって発生させられるポートフォリオ・ビュー1000を示している。ポートフォリオ・ビュー1000は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション1004及びポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1002を含んでいる。
図10はまた、ポートフォリオ・ビュー・セレクション1004に応答する効率管理データ1006の表示部を示している。
【0049】
ポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1002は、オペレータが効率管理データの表示を選択する入力メカニズムを提供する。
図10に示される例では、ポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1002は、データセレクタ1008、地理学的セレクタ1010、及びオペレーティンググループセレクタ1012を含んでいる。ポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1002は、ドロップダウンメニュー、テキストエントリフィールド、又は任意の他のオペレータ入力インターフェースメカニズムのセットとして実装され得る。各セレクタは、1又は複数の階層からの選択を提供し得る。多数の選択(例えば、北米及びアプリエーションアウトソーシング)は、それによって、特別に定義された効率目標を含む、効率管理システム100が与える交差階層を特定する。
【0050】
図11は、ポートフォリオ・ビューのオペレータ選択に入力メカニズムを提供するドロップダウンメニューを示している。地理学的セレクタ1010は、上述の地理学的階層に従って地理学的選択を含み得る。特に、地理学的選択は、エリア、地理学的ユニット、及び配信位置に従ってなされ得る。例えば、地理学的セレクタ1010は、セレクタ1010の最高位レベルで‘全地理(All Geographies)’選択1032を提供する。‘全地理(All Geographies)’選択1032は、‘米国’選択1034及び‘ヨーロッパ’選択1036を提供するように展開する。‘米国’選択1034は、‘北米’選択1038又は‘南米’選択1036が選択される地理学的ユニットにアクセスするように展開され得る。‘北米’選択1038は、‘ヒューストン’選択1040を用いて‘北米’選択1038内で個々の配信位置の選択を提供するように展開する。同様に、‘ヨーロッパ’選択1036は、例えば、‘ドイツ’セレクタ1038が選択される地理学的ユニットに展開される。‘ドイツ’セレクタ1038は、配信位置として‘ベルリン’選択1040を提供するように展開する。任意の他の地理学的選択が地理学的セレクタ1010で実装されてもよい。
【0051】
ポートフォリオ・ビュー・セレクション1004は、ポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1004を介して選択される基準を含んでいる。
図10に示される例では、ポートフォリオ・ビュー・セレクション1004は、日付ポートフォリオ・ビュー・セレクション1014、地理・ポートフォリオ・ビュー・セレクション1016、及びオペレーティンググループ・ポートフォリオ・ビュー・セレクション1018を含んでいる。ポートフォリオ・ビュー・セレクション1014は、データモデル200で定義される任意の階層における付加的及び/又は別のエンティティの選択を含んでいてもよい。
【0052】
効率管理データ1006の表示部は、ストップライト、生データ、円グラフ、色彩インジケータ、又は任意の他のレポート要素などのレポート要素を含んでいる。例えば、ビジネス価値測定1020は、円グラフ1024又は赤、緑、黄色のストップライトインジケータ1026を用いて表示されてもよい。別の例は、円グラフ1028又は赤、緑、黄色のストップライトインジケータ1030を用いて表示されるサービス長所測定1022を含んでいる。ビジネス価値1020及びサービス長所1022は、効率管理システム100又は他のシステムが決定し、データベース108が記憶する計量の例である。しかしながら、任意の他の計量が決定されてもよいし、ポートフォリオ・ビュー1000を介してレポートするために記憶されてもよい。
【0053】
図12は、交差階層ファクトテーブル効率管理目標を用いてポートフォリオ・ビューを表示するために効率管理システム100によってとられる動作1200の一例を示している。オペレータ入力又は効率管理プログラムを介して、効率管理システム100は、交差階層ファクトテーブル1202−1204を含む要素及びディメンションテーブルを確立する。これらのテーブルは、少なくとも1つの交差階層1206に対する効率管理目標を含む属性及び要素を用いて生成され得る。例えば、全体目標、年対日目標、高い全体目標、低い全体目標、上限目標、及び/又は下限目標が、データベースにおける任意の又は全てのファット(fat)テーブルに対して確立され得る。
【0054】
効率管理プログラム114は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション1208を決定する。この決定は、入力デバイス104からポートフォリオ・ビュー・セレクションを取得することによってなされてもよいし、効率管理システム100内の自動化プログラムによってなされてもよい。ポートフォリオ・ビュー・セレクション1208を決定する一例は、
図10に与えられており、この場合、オペレータは、ポートフォリオ・ビュー・パラメータ・セレクタ1004から特定のビュー・パラメータを選択している。
【0055】
一度、ポートフォリオ・ビュー・セレクションが決定されると、効率管理システム100は、ポートフォリオ・ビュー・セレクション1210によって特定される効率管理データを検索する。効率管理データサブセットは、交差階層効率目標及び/又は付加的な効率管理データを含み得る。効率管理データサブセットがその後与えられる(表示される)(1212)。
図10を参照すると、ポートフォリオ・ビュー1000は、効率管理データサブセットの表示されたポートフォリオ・ビューの一例である。
【0056】
多数の階層実体関連図は、詳細の計量レポート、(交差階層目標を含む)目標設定、及びレポートをサポートする高効率レポートデータモデルに任意の特定のビジネスを写像するための柔軟なメカニズムを提供する。
図13は、実体関連
図1300の付加的な例を示している。実体関連
図1300は、相手先商標製造会社(OEM)に重要な効率レポート能力を提供するデータモデルにおける階層及び交差階層を定義する。実体関係図は、地理学的階層1302、提供階層1304、及びオペレーティンググループユニット階層1306を定義する。
【0057】
図9に示される実体関連
図900は事業をアウトソーシングする際にレポートするのに特に効果的である一方で、実体関連図は、
図13に示されるようにOEMビジネスに順応する。特に、実体関連
図1300は、アウトソーシング階層をOEM提供階層と置換し、オペレーティンググループ階層をOEMオペレーティンググループユニット階層と置換することによって使用する。
【0058】
地理学的階層1302は、
図9の議論で上述したように実装され得る。しかしながら、OEM(例えば、プリンタ製造)に対するロケーション型910は、アウトソーシング又は他のタイプのビジネス活動に適切なロケーション型と相違する。OEMに対して、ロケーション型は、ダイレクトディーラー、インダイレクトディラー、製造ロケーション、企業事務所、又は他のタイプのOEMロケーションに対応する。下位データモデルは、OEMロケーション型データを記憶するために対応するディメンション及びファクトテーブルを確立する。
【0059】
なお、地理学的階層1302は、ディーラーロケーションエンティティ1308を定義し得る。ディーラーロケーションエンティティ1308は、ディーラーがOEM生産のために存在するロケーションを確立する。
【0060】
OEM提供階層1304では、提供エンティティ1310が主要なOEM提供を確立する。そのような提供は、例としてプリンタ、コピー、及びスキャナを含んでいてもよい。各提供は、生産ラインエンティティ1312によって確立される生産ラインからなる。生産ラインは、ある点に密接に関連する個別の生産群(例えば、インクジェットプリンタ又はレーザプリンタ)を表す。各生産ラインは、個別の製品(例えば、カラーレーザモデルQ45e)からなる。生産エンティティ1314は、生産ラインにおいて個別の製品を確立し得る。
【0061】
OEMオペレーティンググループユニット階層1306では、オペレーティンググループユニットエンティティ1316は、参加のOEM会社の下で全体として明瞭な組織化を確立する。オペレーティンググループユニット階層1306はまた、分割エンティティ1308を定義する。分割エンティティ1318は、下位区分の個別の明瞭な組織化を確立する。なお、オペレーティンググループユニット階層における顧客エンティティ1320は、分割のための顧客を確立してもよく、また、特定のディーラーロケーションが製品を配送する顧客を確立してもよい。
【0062】
OEM実体関連
図1300はまた、交差階層を定義する。上記で述べたように、交差階層は、実体関連
図1300におけるエンティティの特定かつ正確な組み合わせで、効率管理追跡、目標設定、及びレポートを許容する。
図13では、交差階層は、生産エンティティ1314と顧客エンティティ1320の間に存在する。第2の交差階層は、ディーラーロケーションエンティティ1308と顧客エンティティ1320の間に存在する。したがって、
図13に与えられた例では、強力な効率管理能力は、生産−顧客交差階層を介して顧客に配送される製品に関してレポートするため、また、ディーラーロケーション−顧客交差階層を介して顧客にディーラーロケーション配信についてレポートするために存在する。他の交差階層が確立され、実体関連図が他のビジネス又はビジネス活動に(例えば、より多い、より少ない、又は別の階層で)適応され得る。
【0063】
図14は、実体関連
図1400の別の例を示しており、実体関連
図400に基づいている。実体関連
図1400は、オペレーティンググループ階層404、アウトソーシンググループ階層402、及び地理学的階層400に確立される機能性を拡張する。任意の他の実体関連図が同じ又は類似のエンティティを追加するようにされてもよい。
【0064】
地理学的階層400は、ファシリティエンティティ1402及びチームエンティティ1404を含むように拡張される。アウトソーシンググループ階層402は、サービスラインエンティティ1406、プロセスエンティティ1408、サブプロセスエンティティ1410、及びアクティビティエンティティ1412を追加するように拡張される。オペレーティンググループ階層は、契約エンティティ1414を追加するように拡張される。1又は複数の交差階層は、
図14に示される任意の階層において任意のエンティティの間で確立され得る。
【0065】
実体関連
図1400は、各配信位置が1又は複数の関連するファシリティを有し、各ファシリティがファシリティに位置し又はファシリティに責任のある個別の1又は複数のチームを有するデータモデルを定義する。したがって、結果として生じるデータモデルは、地理学的階層400においてより細かい細分性を確立し、ファシリティ及びチームに対して詳細なレポート能力を追加する。
【0066】
同様に、実体関連
図1400は、各能力提供が1又は複数の関連するサービスラインを有するデータモデルを定義する。各サービスラインは、そのとき、サービスラインを実装する1又は複数の定義されたプロセスを有する。結果として生じるデータモデルは、アウトソーシンググループ階層402に対する強化されたレポート細分性を配信する。アウトソーシンググループ階層402のさらなる拡張では、サブプロセスエンティティ1410は、各プロセスエンティティ1408に対して実行される1又は複数のサブプロセスを確立し得る。同様に、各アクティビティエンティティ1412は、サブプロセスのそれぞれを実行する際に遂行される1又は複数のアクティビティを確立し得る。
【0067】
契約エンティティ1414は、オペレーティンググループ階層404を拡張する。したがって、各エンゲージメントは、1又は複数の特定の契約に関連し得る。結果として、データモデルは、各エンゲージメントの各契約に対して目標監視、追跡、及びレポートを提供するメカニズムを確立する。なお、しかしながら、効率管理システムは、エンゲージメントレベルまでの契約レベルで受信されるデータを統合し得る。結果として、効率管理システムは、全ての契約にわたってエンゲージメントに対するポートフォリオ・ビューを配信し得る。
【0068】
前述の詳細な説明は、限定的というよりもむしろ例示的なものとみなされ、それは全ての均等物を含む特許請求の範囲であることが理解され、本発明の意図及び範囲を画定しようとするものである。