【課題を解決するための手段】
【0007】
基材のテクスチャリングを、超短パルス(USP)を使用して行う装置および方法の諸実施形態が開示される。テクスチャリングは、基材および/または基材の表面をパターン化および構造化することを含み、テクスチャリング、パターン化、および構造化という用語は、本明細書において交換可能に使用される。これらの実施形態のいくつかでは、テクスチャリングを、任意の固体基材上への画像印刷(もしくは彫刻)および/またはグレースケール画像の生成に使用することができる。
【0008】
画像彫刻に材料および/または材料表面の微細構造化を利用し、微細構造が超高速パルス列を用いて生成される装置および方法が開示される。いくつかの実施形態では、高コントラストおよび高解像度のグレースケール画像を、材料表面に入射する累積レーザフルエンスの変化によって生成することができる。一実施形態では、光の反射率(例えば回折および/または散乱)ならびに/あるいは光吸収の変化に対応することができる表面粗さの変化を生じさせるために、レーザ照射条件が変更される。表面微細構造化により誘起される光の反射率および/または吸収の変化は、グレースケールの滑らかな変化をもたらし、多種多様な材料の表面上への機械加工すべき画像の生成を可能にする。
【0009】
表面微細構造化により、例えば穴、ピット、スカラップ、溝、トレンチ、ピーク、クレータ、針、円錐体、棒状体、バンプ、または他の表面フィーチャを含む、表面粗さの変化を生じさせることができる。レーザ照射は、表面のさまざまな領域が異なる表面粗さを有するように調整することができる。例えば、表面フィーチャの密度を、より低い光の反射率が望まれる領域内で増大させることができる。その代わりにまたはそれに加えて、レーザ照射を、表面フィーチャのサイズ、形状、深さ、または他の任意の適切な特性の分布の変化を生じさせるように調整することもできる。
【0010】
いくつかの実施形態では、高画像コントラストが、表面粗さの制御された変化を用いて比較的浅いフィーチャを形成することによりもたらされる。超短レーザパルスを使用して、表面粗さの制御された変化を得ることができる。というのも、超短パルス持続時間は、レーザ/材料相互作用の決定的なしきい値となるためである。いくつかの実施形態では、超短パルスは、約10ns未満のパルス幅を有する。他の実施形態では、パルス幅を約100ps未満とすることができる。いくつかの実施形態では、パルス幅が約10ps未満である。
【0011】
より長いパルスのレーザシステムを用いた微細テクスチャリングによる画像加工および/または画像形成は、より短いパルスのレーザシステムによってもたらされる利点のいくつかを達成することができない。例えば、一部の従来型レーザに関連するより長いパルス持続時間(例えば>250ps)は、表面粗さの制御を行うことができず、より短いパルスを用いて得ることが可能な微細なテクスチャを破壊する傾向のある重大な溶融の影響を引き起こすことがある。
【0012】
妥当なサイズまでの画像印刷は、有利には、ビーム走査を可能にするのに十分なパルスエネルギー(例えばいくつかの実施形態では約10μJよりも大きな)を有するパルスを利用することができる。イメージングシステムのいくつかの実施形態は、比較的高いパルス繰返しレートを利用し、比較的高い平均電力を使用して妥当な加工時間中に画像を生成することができる。
【0013】
事実上どんな実質的に「平坦な」材料の表面テクスチャリングも行う画像彫刻の諸実施形態が開示される。例えば、材料は、サファイアなど、大きなバンドギャップの誘電体を含むことができる。材料は、金属、ガラス、結晶、プラスチック、ポリマー、または他の適切な固体基材を含むことができる。従来の機械的ミリングによって得られる材料仕上げを受けた材料を、画像彫刻に使用することができる。いくつかの実施形態では、材料が磨き仕上げを受けていない。高平均電力超高速レーザを使用するいくつかの実施形態では、かなり大きな巨視的画像を、かなり大きな表面エリア上に彫刻することができる。本明細書に開示するシステムおよび方法を使用して、例えば写真(photograph)、写真(picture)、絵画、素画、肖像画、イラストレーション、および/または任意の芸術的表現作品から、画像を実質的に複製することができる。画像は、例えばグラフィックスおよび/またはテキストなどの視覚要素を含むことができる。開示するシステムおよび方法は、例えば人、動物、植物、自然構造物、人工構造物などに似たもの、またはそれを表現したものを含む画像の彫刻に使用することができる。本明細書に記載する画像彫刻システムおよび方法は、有利には、芸術品を生成する新たな可能性を可能にすることができる。開示する実施形態は、量産品の個別化を、車のドア、窓、携帯電話、コンピュータ、パーソナルコンピューティングデバイス(例えばPDA、ポケットPC)、携帯型音楽デバイス(例えばApple,Inc.、Cupertino、Californiaから入手可能なiPod)など、多種多様なアイテム上に個人のエンブレムを彫刻することによって可能にすることもできる。有利には、そのような実施形態を使用して、製品(product)、製品(manufactured article)、構成部品、デバイスなどの上に情報を印刷または彫刻することができる。例えば、そのような情報は、識別情報および/またはセキュリティ情報、使用説明書き、警告、ロゴ、商標、個人化情報、ならびに/あるいは製品または製品包装上に見られる他の任意のタイプの情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、システムを使用して、例えば半導体(例えばシリコン)、金属(例えば鋼)、および/または誘電体(例えばガラス)を含む材料の表面上にマーキングを形成することができる。そのような実施形態は、半導体製造用途(例えば微小電子機械システム(MEMS)デバイスの製作)および/または測定学用途において有用となることがある。
【0014】
画像彫刻用の表面テクスチャリングは、(織物やポリマーなど)一部の有機材料において実施がより困難となることがある。というのもそれらの有機材料は、約1μmレーザ波長を使用して機械加工すると、フェムト秒レーザパルスを使用したとしても燃焼する傾向があることがあるためである。いくつかの実施形態では、この燃焼問題を、大きく異なる吸収特性に適切な照射波長を選択することにより克服することができる。例えば、ポリマー(またはプラスチック)上に、波長約500nm(例えば「緑色」光)の超高速パルスを使用して画像を生成することができる。一般に、照射波長は、任意の材料について画像コントラストおよび精度を修正および/または改善する、あるいは最適化するように変更することができる。
【0015】
いくつかの実装形態では、製作後に、超短パルス画像彫刻に関連する微細構造が、汚染の影響を受けやすいことがある。例えば、指紋により堆積した油が、画像に有害となることがある。場合によっては、指紋、水あか、塵埃などによる汚染が微細構造にはまり込んだ状態になることがあり、画像品質を低下させることがある。したがって、いくつかの実施形態では、画像定着を使用して画像を保護する。そのような保護は、いくつかのそのような実施形態では、画像をレーザ彫刻した後に例えばエナメル、ポリマーなどの被覆を施与することによって、画像品質を大幅に損なわずに比較的容易に達成することができる。一実施形態では、被覆は光に対して実質的に光学的透過性(または半透明)である。
【0016】
一部の微細テクスチャ付き画像では、最浅の周期的または半周期的な構造が、グレーティング様構造として機能することができる。いくつかの実施形態では、グレーティング様構造が、厳格な光学用途に使用するのに十分なほど規則的となることはできないが、そうしたフィーチャは、例えばグレースケール画像、グラフィックス、および/またはテキストの印刷などの用途において使用することができる視覚効果をもたらすことができる。いくつかの実装形態では、そうした構造が、入射光の角度および/または観測者の視点に対して表面の色が変化するように見えるような「レインボー」効果をもたらす。したがって、開示する画像印刷方法のいくつかの実施形態は、こうしたグレーティング様構造を利用して、結果として得られる画像に色効果を導入する。一実施形態では、グレーティング様構造を、直線偏光の使用によりある一定の偏光方向に沿って得ることができる。別の実施形態では、実質的に全方向性のグレーティング構造を、円偏光を使用して生成することができる。別の実装形態では、色効果を、径偏光を使用して生じさせることもできる。いくつかの実施形態では、円偏光または楕円偏光を使用して、基材上に実質的に直線状のグレーティング様構造を生成することができる。いくつかのそのような実施形態では、円偏光または楕円偏光を使用して生成される直線状のグレーティング様構造が、直線偏光を使用して生成されるグレーティング様構造に比べてある角度で形成される。
【0017】
グレーティング様構造は、照明レーザ光の波長λに比例する間隔のあるフィーチャを有する。いくつかの実施形態では、間隔を、約0.5λから約1.5λの範囲内とすることができる。可視照明光が使用される(例えば約520nmまたは355nmのλ)諸実施形態では、フィーチャの間隔を、およそ可視光の波長以下とすることができる。照明波長は、表面を可視光中で見たときに例えば「レインボー」様効果および/または色を含む所望の特性を有するグレーティング様構造を形成するように調整することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、照射が行われる環境を変更することによって、微細構造を改質することができる。例えば、環境は、雰囲気(例えば空気もしくは他の適切な気体)の組成、雰囲気の圧力および/または温度などを含むことができる。いくつかの実施形態では、レーザ加工が実質的な真空中で行われる。他の実装形態では、印刷される画像グレースケールおよび/または見掛けの色に影響を及ぼすように変更することのできる他のパラメータが、次のパラメータ:露光時間、照射スポットサイズ、パルス長、パルスエネルギー、パルス繰返しレート、フラックス、フルエンス、強度、および累積エネルギー、のうち一部または全部を(単独でまたは組み合わせて)含む。一般に、レーザパラメータの変更があればそれが、画像特性の有用な変化を生じさせることができる。その代わりにまたはそれに加えて、ビーム走査システムの特性を変更して、画像特性の変化を生じさせることもできる。例えば、走査速度、滞在時間、焦点距離、焦点スポットサイズなどの変更をいくつかの実施形態で使用することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、グレースケール画像などの画像が、ターゲット基材に対する超短パルスレーザビームの走査速度を変化させることによって生成される。走査速度が比較的低いターゲット基材の領域内では、比較的より多くの光パルスがその領域に入射し、その結果、比較的より多くの光エネルギーがその領域に供給される。走査速度が比較的高いターゲット基材の領域内では、比較的より少ない光パルスがその領域に入射し、その結果、比較的より少ない光エネルギーがその領域に供給される。したがって、レーザビームとターゲット基材との相対走査速度の変化を使用して、ターゲット基材のさまざまな領域に供給される光エネルギーの変化をもたらすことができる。供給される光エネルギーの変化は、ターゲット基材のさまざまな領域の微細構造テクスチャの変化を生じさせる。いくつかのそのような実施形態では、微細構造テクスチャの変化により、ターゲット基材の光学特性(例えば反射、吸収、回折、および/または散乱)の変化が生じる。例えば、ターゲット基材のさまざまな領域に供給される光エネルギーの変化を使用して、さまざまな領域の反射率を改変することができ、その結果、観測者は、ターゲット基材を光源(例えば周辺光)で照明したときに画像を見ることになる。
【0020】
微細テクスチャリングに十分なフルエンスでの、またいくつかの実施形態では、迅速な加工に十分なほど高い平均電力での超短パルス光照射を可能にする、さまざまな技法およびシステムが開示される。いくつかの非限定的な実施形態例について以下に説明する。
【0021】
第1の実施形態では、超高速ファイバレーザが、ターゲット材料上の累積光フルエンスを制御するためのガルバノメータ式スキャナおよびFシータレンズと共に使用される。さまざまな量の光エネルギーをターゲット材料のさまざまな領域に供給するために、ターゲット材料に対するレーザの走査速度を変調することにより、グレースケール画像が得られる。他の実施形態では、例えば半導体レーザ、固体レーザ、気体レーザなど、異なるタイプのレーザを使用することができる。
【0022】
第2の実施形態では、高速光シャッタを導入して、高電力フェムト秒パルス列の迅速な変調を可能にする。例えば、高電力および高利得ファイバ増幅器に注入されるパルス列の繰返しレートを、注入前に変調することができる。この実施形態では、低平均電力「シード」列に対して変調機能を達成し、それにより、従来型の光デバイスの使用を、光変調器に対する損傷のリスクを伴わずに可能にすることができる。高利得ファイバ増幅器から出た後の平均出力電力は、注入されたパルス列の繰返しレートに比例することができ(例えば、高い繰返しレートの場合により高い平均電力)、パルスエネルギーは、パルス繰返しレートに反比例することができる(例えば、より高い繰返しレートの場合により低いパルスエネルギー)。いくつかの実装形態では、非線形光周波数変換素子が使用され、周波数変換の変化が、増幅後のパルスエネルギーに比例し、したがって増幅後のレーザ繰返しレートに反比例する。いくつかの実施形態では、周波数変換された光のみをターゲットに誘導することによって、最終ファイバ増幅器内の利得および熱的条件に影響を及ぼさずに、光変調により、加工すべき材料に衝突する平均電力の実質的に瞬時の変化が可能になる。いくつかのそのような実施形態では、ターゲット上のパルスエネルギーおよび関連するレーザフルエンスの変化が、基本波長においてさえ、表面テクスチャリングに十分となることができる。したがって、ターゲットに到達するレーザ電力は、「レーザオフ」条件において比較的高くなることができるが、ターゲット上のレーザフルエンスは、ターゲット材料がレーザビームによって大幅に加工または改質されないように、ターゲット材料のアブレーションしきい値および/または表面改質しきい値に比べて低くなることができる。
【0023】
第3の実施形態では、基材がさらに、画像印刷するためにロボットアーム上に配置される。ロボットアームは、基材の並進、回転、および/または方向変更を可能にすることができ、有利には、非平坦物体上への画像の形成を可能にすることができる。
【0024】
第4の実施形態では、レーザビームが固定された状態のまま、基材が移動される。この実施形態は、有利には、入射レーザビームのずっと厳格な焦点合せと、その結果生じるビームスポットサイズの低減を可能にする。この実施形態は、小画像サイズによりテクスチャ変調の微細な制御が必要となる、小規模ではあるが、それでもなお高解像度の画像の生成に十分に適切となることができる。
【0025】
第5の実施形態では、基材または基材表面上に画像を彫刻する方法が提供され、画像は、基材または基材表面エリアの微細テクスチャリングにより形成される。微細テクスチャリングは、基材または基材表面エリアの光学特性を変調させる、ランダムまたは半周期的な微視的表面フィーチャを含む。
【0026】
第5の実施形態の一態様では、基材または基材表面エリアの光学特性の変調は、光反射、光吸収、光散乱、光回折、またはこれら3つの効果のうちいずれかの組合せの変調によるものである。
【0027】
第5の実施形態の一態様では、微視的表面フィーチャは、可視スペクトル範囲内の光の波長と同等の、またはそれよりも小さな寸法を有する。
【0028】
第5の実施形態の一態様では、微視的表面フィーチャは、可視スペクトル範囲内の光の波長の約10〜50倍よりも小さな寸法を有する。
【0029】
第5の実施形態の一態様では、基材または基材表面エリアの反射、吸収および/または回折特性の変調は、表面フィーチャの平均サイズおよび/または周期的(もしくは半周期的)構造の変化の変調から生じる。
【0030】
第5の実施形態の一態様では、表面フィーチャは、超高速光パルス列を用いて誘起される。
【0031】
第6の実施形態では、画像彫刻用システムが、基材、超高速光パルス列のソース、および光走査システムを備える。パルス列は光放出波長を有する。基材は光走査システムを介して超高速光パルスを受領し、超高速光パルスは、基材または基材表面上への微細構造の形成を誘起する。微細構造は、基材表面の反射、吸収および/または回折特性を変調させる。
【0032】
第6の実施形態の一態様では、超高速光パルスは、約100ps未満のパルス幅を有する。
【0033】
第6の実施形態の一態様では、超高速光パルスは、約10ps未満のパルス幅を有する。
【0034】
第6の実施形態の一態様では、画像は、基材表面上に誘起される微細構造の平均パターンサイズの変調により形成されることが可能である。
【0035】
第6の実施形態の一態様では、光走査システムはさらに、基材または基材表面の超高速パルス列での露光時間を変調するように構成される。
【0036】
第6の実施形態の一態様では、光走査システムは光スキャナを備える。光走査システムは、ガルバノメータ式スキャナを備えることができる。
【0037】
第6の実施形態の一態様では、光走査システムは、基材を少なくとも1次元軸に沿って移動させるように構成された可動ロボットアームを備える。可動ロボットアームは、基材を少なくとも1つの傾斜面内で移動させるように構成することができる。
【0038】
第6の実施形態の一態様では、光走査システムはさらに光変調器を備える。
【0039】
第6の実施形態の一態様では、超高速パルス列は、光発振器増幅器システムによりもたらされる。いくつかの態様では、光発振器増幅器システムはさらに、発振器と増幅器との間に光変調器を備える。光変調器は、増幅器に注入されるパルス繰返しレートの変調用に構成し、それにより、増幅器の出力端から放出されるパルス列のパルスエネルギーを変調することができる。いくつかの態様では、システムはファイバ増幅器を含むこともできる。ファイバ増幅器は、Yb、Er、Er/Yb、Tm、またはTm/Ybファイバ増幅器からなる群から選択することができる。
【0040】
光発振器増幅器システムを有する第6の実施形態のいくつかの態様では、画像彫刻用システムはさらに、増幅後のパルスエネルギーによって変わる非線形周波数変換効率を周波数変換後の波長にもたらし、それにより、周波数変換後の波長におけるパルス列の平均およびピーク電力の変調が強化されるように構成された、非線形周波数変換結晶を備える。
【0041】
第6の実施形態の一態様では、超高速パルス列のソースは固体レーザに由来する。
【0042】
第6の実施形態の一態様では、微細構造は、超高速パルス列の偏光の変調により変調されることが可能である。
【0043】
第6の実施形態の一態様では、微細構造は、基材表面を取り囲む反応性雰囲気または周囲雰囲気の制御により改質されることが可能である。
【0044】
第6の実施形態の一態様では、微細構造の制御は、画像のグレースケールをもたらすように適合される。
【0045】
第6の実施形態の一態様では、微細構造の制御は、画像のカラースケールをもたらすように適合される。カラースケールは、微細構造のところでの波長依存の回折効果、散乱効果、または吸収効果の結果として生じることができる。
【0046】
第6の実施形態の一態様では、システムはさらに、画像定着の手段を備える。画像定着手段は、例えばポリマーまたはエナメルの被膜を含むことができる。
【0047】
第6の実施形態の一態様では、基材は、金属、ガラス、セラミック、半導体、およびポリマーからなる群から選択される。
【0048】
第6の実施形態の一態様では、微細構造は、放出波長の変調により改質されることが可能である。
【0049】
第6の実施形態の一態様では、微細構造は、基材または基材表面に衝突するパルス強度の変調により改質されることが可能である。
【0050】
第7の実施形態では、画像彫刻の方法が提供される。方法は、複数の画像領域を有する画像を提供すること、基材表面を有する基材を提供すること、および変調後の超高速レーザパルス列を基材上に誘導することを含む。変調後の超高速レーザパルス列は、各画像領域に特有の特徴を有し、レーザパルスは、基材または基材表面上に形成される各画像領域の光学特性を改変することが可能である。光学特性は、反射、吸収、散乱、回折、またはそれらの組合せを含むことができる。
【0051】
第7の実施形態の一態様では、パルス列の特徴は、パルス強度、パルス波長、パルス列露光時間、パルス偏光、および基材表面に隣接する反応性雰囲気のうち少なくとも1つを含む。
【0052】
第8の実施形態では、グレースケール画像を中に有する媒体が提供される。媒体は、表面を有する基材、および表面上の複数の領域を備える。領域は、光で照明したときに画像を生成するように、グレースケール画像に実質的に類似しているように見える異なるテクスチャを有する。
【0053】
第8の実施形態の一態様では、基材は金属または半導体を含む。
【0054】
第8の実施形態の一態様では、基材はシリコンを含む。
【0055】
第8の実施形態の一態様では、基材は結晶を含む。
【0056】
第8の実施形態の一態様では、基材はサファイアまたはダイアモンドを含む。
【0057】
第8の実施形態の一態様では、基材はガラスを含む。
【0058】
第8の実施形態の一態様では、基材はプラスチックまたはポリマーを含む。
【0059】
第8の実施形態の一態様では、基材は可視波長の範囲内で実質的に透過性または半透明の材料を含む。
【0060】
第8の実施形態の一態様では、領域は穴またはトレンチを備える。
【0061】
第8の実施形態の一態様では、領域は、約100nmから1.5ミクロンの幅を有する
第8の実施形態の一態様では、領域は、約100nmから100ミクロンの深さを有する表面フィーチャを備える。
【0062】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャは、表面フィーチャの深さの約5%から約50%の表面粗さを有する。
【0063】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャはピットまたはピークを備える。
【0064】
第8の実施形態の一態様では、ピットまたはピークは、約100nmから約50ミクロンの幅を有する。
【0065】
第8の実施形態の一態様では、ピットまたはピークは、約100nmから100ミクロンの高さまたは深さを有する。
【0066】
第8の実施形態の一態様では、ピット数またはピーク数の密度の差異が、テクスチャおよびグレースケールの差異となる。
【0067】
第8の実施形態の一態様では、領域は画像画素に対応する。
【0068】
第8の実施形態の一態様では、領域はビットマップ画素に対応する。
【0069】
第8の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも4つのレベルを含む。
【0070】
第8の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも8つのレベルを含む。
【0071】
第8の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも16のレベルを含む。
【0072】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャの差異により異なる反射率が生じて、異なるグレースケールとなる。
【0073】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャの差異により異なる吸収をして、異なるグレースケールとなる。
【0074】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャの差異により異なる回折をして、異なるグレースケールとなる。
【0075】
第8の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも100万画素を含む。
【0076】
第8の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも10,000画素を含む。
【0077】
第8の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも100ミクロン×100ミクロンほどの空間広がりを有する。
【0078】
第8の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも1cm×1cmほどの空間広がりを有する。
【0079】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャはグレーティング様構造を備える。
【0080】
第8の実施形態の一態様では、テクスチャは、媒体を可視光中で見たときに1つまたは複数の色をもたらす、複数の周期的または半周期的な構造を備える。いくつかのそのような態様では、それらの構造は、入射光の角度に対して、かつ/または観測者の視点に対して表面の色が変化するように見えるような「レインボー」効果をもたらす。
【0081】
第9の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を形成する方法が開示される。方法は、表面を有する基材を提供すること、およびレーザビームを表面に対して走査することを含む。レーザビームは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含む。方法はさらに、基材の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーの総量を変化させ、それにより、領域の反射率を改変して、グレースケール画像を生成することを含む。いくつかの態様では、総供給エネルギーを、光パルスによって単位面積あたりに供給されるエネルギーの合計から求めることができる。
【0082】
第9の実施形態の一態様では、表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーの総量の変化は、表面に対するレーザビームの走査速度を変化させることによりもたらされ、それにより、光パルスのオーバーラップの変化が生じる。
【0083】
第9の実施形態の一態様では、レーザビームは約10kHzよりも大きな繰返しレートを有する。
【0084】
第9の実施形態の一態様では、レーザビームは約100kHzよりも大きな繰返しレートを有する。
【0085】
第9の実施形態の一態様では、光パルスのパルス幅は約10ピコ秒未満である。
【0086】
第9の実施形態の一態様では、光パルスのパルス幅は約1ピコ秒未満である。
【0087】
第9の実施形態の一態様では、光パルスは約100nJから約100μJの範囲内のエネルギーを有する。
【0088】
第9の実施形態の一態様では、光パルスは約1μJから約50μJの範囲内のエネルギーを有する。
【0089】
第9の実施形態の一態様では、方法はさらに、媒体中に実質的に複製すべきグレースケール画像ファイルを受領することを含む。グレースケール画像は、ネットワークを介してインポートすることができ、および/または記憶媒体からもたらすことができる。
【0090】
第9の実施形態の一態様では、方法はさらに、グレースケール画像のさまざまなグレースケールを生成するために供給される光エネルギーを求めることを含む。
【0091】
第9の実施形態の一態様では、グレースケール画像は2次元画像を含む。
【0092】
第9の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも100万画素を含む。
【0093】
第9の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも10,000画素を含む。
【0094】
第9の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも100画素を含む。
【0095】
第9の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも約100ミクロン×約100ミクロンの空間広がりを有する。
【0096】
第9の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも
第10の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を形成するシステムが開示される。システムは、レーザビームを出力するように構成されたレーザソースを備える。レーザビームは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含む。システムは、表面を有する基材を保持する支持体、およびレーザビームを基材の表面に対して走査するように構成された走査システムも含む。システムは、基材の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーの総量を所望のグレースケールに基づいて変化させ、それにより、領域の反射率を改変して、グレースケール画像を生成するように構成されたコントローラも含む。いくつかの態様では、光エネルギーの総量は、基材の表面の一領域に供給される光パルスのエネルギーを合計することにより求められる。
【0097】
第10の実施形態の一態様では、レーザソースはファイバレーザを備える。
【0098】
第10の実施形態の一態様では、レーザソースはさらに、変調器を備える。変調器は、音響光学変調器を備えることができる。
【0099】
第10の実施形態の一態様では、レーザソースはさらに、2次高調波発生変換器を備える。
【0100】
第10の実施形態の一態様では、レーザソースはさらに、3次高調波発生変換器または4次高調波発生変換器を備える。
【0101】
第10の実施形態の一態様では、レーザソースはさらに、発振器および増幅器を備える。
【0102】
第10の実施形態の一態様では、走査システムは、ビームスキャナおよび/または基材を保持する支持体を並進させるための並進システムを備える。
【0103】
第10の実施形態の一態様では、コントローラは、走査の速度を変化させるように走査システムと通信する。
【0104】
第10の実施形態の一態様では、コントローラは、光パルスのエネルギーを変化させるように構成される。
【0105】
第10の実施形態の一態様では、コントローラは、光パルスの繰返しレートを変化させるように構成される。
【0106】
第10の実施形態の一態様では、システムはさらに、媒体中に複製すべきグレースケール画像に対応するデータファイルを受領するように構成された入力部を備える。入力部は、例えば、ネットワークリンクおよび/または記憶媒体を受け入れるように構成された入力ポートを備えることができる。
【0107】
第11の実施形態では、グレースケール画像を中に有する媒体が開示される。媒体は、表面を有する基材、および表面上の複数の領域を備える。領域は、光で照明したときに画像を生成するように、異なるグレースケールとなる異なるテクスチャを有する。
【0108】
第11の実施形態の一態様では、基材は金属または半導体を含む。
【0109】
第11の実施形態の一態様では、基材はシリコンを含む。
【0110】
第11の実施形態の一態様では、基材は結晶を含む。
【0111】
第11の実施形態の一態様では、基材はサファイアまたはダイアモンドを含む。
【0112】
第11の実施形態の一態様では、基材はガラスを含む。
【0113】
第11の実施形態の一態様では、基材はプラスチックまたはポリマーを含む。
【0114】
第11の実施形態の一態様では、基材は可視波長の範囲内で実質的に透過性または半透明の材料を含む。
【0115】
第11の実施形態の一態様では、領域は穴またはトレンチを備える。
【0116】
第11の実施形態の一態様では、領域は約100nmから1.5ミクロンの幅を有する。
【0117】
第11の実施形態の一態様では、領域は、約100nmから100ミクロンの深さを有する表面フィーチャを備える。
【0118】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャは、表面フィーチャの深さの約5%から約50%の表面粗さを有する。
【0119】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャはピットまたはピークを備える。
【0120】
第11の実施形態の一態様では、ピットまたはピークは、約100nmから約50ミクロンの幅を有する。
【0121】
第11の実施形態の一態様では、ピットまたはピークは、約100nmから100ミクロンの高さまたは深さを有する。
【0122】
第11の実施形態の一態様では、ピット数またはピーク数の密度の差異が、テクスチャおよびグレースケールの差異となる。
【0123】
第11の実施形態の一態様では、領域は画像画素に対応する。
【0124】
第11の実施形態の一態様では、領域はビットマップ画素に対応する。
【0125】
第11の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも4つのレベルを含む。
【0126】
第11の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも8つのレベルを含む。
【0127】
第11の実施形態の一態様では、グレースケールは少なくとも16のレベルを含む。
【0128】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャの差異により異なる反射率が生じて、異なるグレースケールとなる。
【0129】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャの差異により異なる吸収をして、異なるグレースケールとなる。
【0130】
第11の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも100万画素を含む。
【0131】
第11の実施形態の一態様では、グレースケール画像は少なくとも10,000画素を含む。
【0132】
第11の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも約100ミクロン×約100ミクロンの空間広がりを有する。
【0133】
第11の実施形態の一態様では、媒体中に形成されるグレースケール画像は、少なくとも約1cm×約1cmの空間広がりを有する。
【0134】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャはグレーティング様構造を備える。
【0135】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャは、媒体を可視光中で見たときに1つまたは複数の色をもたらす、複数の周期的または半周期的な構造を備える。いくつかのそのような態様では、それらの構造は、入射光の角度に対して、かつ/または観測者の視点に対して表面の色が変化するように見えるような「レインボー」効果をもたらす。
【0136】
第11の実施形態の一態様では、テクスチャは波長λを有するレーザパルスによって生成される。領域は、約0.5λから約1.5λの範囲内の幅を有する表面フィーチャを備えることができる。領域は、グレーティング様構造を備えることができる。テクスチャは、約0.5λから約1.5λの範囲内の間隔を有する、表面フィーチャの周期的または半周期的な配列を備えることができる。テクスチャは、可視光中で見たときに1つまたは複数の色を生成することができる。テクスチャは、レインボーを生成することができる。
【0137】
第12の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を形成する方法が開示される。方法は、表面を有する基材を提供すること、レーザビームを表面に対して走査すること、および基材の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーを変化させ、それにより領域の反射率、吸収率、および回折率のうち少なくとも1つを改変して、グレースケール画像を生成することを含む。レーザビームは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、基材の表面に光エネルギーを供給する。観測者は、媒体を光で照明したときにグレースケール画像を見ることができる。イメージングシステム(例えばカメラ)を使用して、グレースケール画像を記録することができる。
【0138】
第13の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を形成するシステムが開示される。システムは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含むレーザビームを出力することが可能なレーザソースを備える。システムは、表面を有する基材を保持するための支持体、およびレーザビームを基材の表面に対して相対的に走査するように構成された走査システムも備える。システムはさらに、領域の反射率、吸収率および回折特性のうち少なくとも1つを改変してグレースケール画像を生成するために、レーザビームによって基材の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーを所望のグレースケールに基づいて変化させるように構成されたコントローラを含む。
【0139】
第14の実施形態では、表面を有する基材上にグレースケール画像を形成する方法が開示される。方法は、第1のレーザビームを表面に対して第1の走査速度で走査することを含む。第1のレーザビームは、約100ピコ秒未満の第1のパルス幅を有する複数の光パルスを含む。第1のレーザビームは、第1の光エネルギーを、基材の表面のエリアに供給する。方法はさらに、第1のレーザビームによってエリアのさまざまな領域に供給される第1の光エネルギーを変化させ、それにより、エリア内の領域の反射率を改変して、第1の可視性(visibility)を有する第1のグレースケール画像を生成することを含む。方法はさらに、第2のレーザビームを表面に対して第2の走査速度で走査することを含む。第2の走査速度は、第1の走査速度よりも大きい。第2のレーザビームは、約100ピコ秒未満の第2のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、第2の光エネルギーを、第1のレーザビームによって走査されたエリアの少なくとも一部分に供給する。方法は、第1の可視性よりも優れた第2の可視性を有する第2のグレースケール画像を生成するために、エリア内のさまざまな領域に供給される第2の光エネルギーを変化させることも含む。
【0140】
第15の実施形態では、グレースケール画像が媒体から取得可能となるように媒体を改質する方法が開示される。方法は、表面を有する媒体を提供すること、およびレーザビームを表面に対して走査することを含む。レーザビームは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、レーザビームは、媒体の表面に光エネルギーを供給する。方法はさらに、媒体の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーを変化させ、それにより、領域の反射率、吸収率および回折特性のうち少なくとも1つを改変して、媒体から取得可能なグレースケール画像をもたらすことを含む。
【0141】
第16の実施形態では、グレースケール画像が媒体から取得可能となるように媒体を改質するシステムについて記載される。システムは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含むレーザビームを出力することが可能なレーザソース、表面を有する媒体を保持する支持体、およびレーザビームを媒体の表面に対して相対的に走査するように構成された走査システムを備える。システムは、レーザビームによって媒体の表面のさまざまな領域に供給される光エネルギーを所望のグレースケールに基づいて変化させ、それにより、領域の反射率、吸収率、および回折率のうち少なくとも1つを改変して、媒体から取得可能なグレースケール画像をもたらすように構成されたコントローラも含む。
【0142】
第17の実施形態では、表面を有する媒体を、グレースケール画像が媒体から取得可能となるように改質する方法が開示される。方法は、第1のレーザビームを表面に対して第1の走査速度で走査することを含む。第1のレーザビームは、約100ピコ秒未満の第1のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、第1のレーザビームは、第1の光エネルギーを媒体の表面のエリアに供給する。方法はさらに、第1のレーザビームからエリアのさまざまな領域に供給される第1の光エネルギーを変化させ、それにより、エリア内の領域の反射率、吸収率および回折特性のうち少なくとも1つを改変して、媒体から取得可能な第1のグレースケール画像をもたらすことを含む。第1のグレースケール画像は、第1の可視性を有する。方法はさらに、第2のレーザビームを表面に対して第2の走査速度で走査することを含む。第2の走査速度は、第1の走査速度よりも大きい。第2のレーザビームは、約100ピコ秒未満の第2のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、第2のレーザビームは、第2の光エネルギーを、第1のレーザビームによって走査されたエリアの少なくとも一部分に供給する。方法はさらに、エリア内のさまざまな領域に供給される第2の光エネルギーを変化させ、それにより、媒体から取得可能な第2のグレースケール画像をもたらすことを含む。第2のグレースケール画像は、第2の可視性を有し、第2の可視性は、第1の可視性よりも優れている。
【0143】
第18の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を生成する方法が開示される。方法は、レーザビームを媒体の表面に対して走査することを含む。レーザビームは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを含み、レーザビームは、光エネルギーを媒体の表面に供給して、グレースケール画像を生成する。
【0144】
第19の実施形態では、媒体中にグレースケール画像を生成するシステムが開示される。システムは、約100ピコ秒未満のパルス幅を有する複数の光パルスを出力することが可能なレーザソースを備える。システムは、光パルスと媒体を相対的に走査して、媒体中にグレースケール画像を生成することが可能な走査システムも備える。
【0145】
さまざまな実施形態では、画像がそこから取得可能となるような媒体が提供される。媒体(または媒体の表面)は、本明細書に開示する方法およびシステムのいずれかによって改質することができる。画像は、媒体を光で照明することにより取得可能となることができる。画像は、例えば4、8、16、またはより多くのグレーレベルを有するグレースケール画像とすることができる。媒体から取得可能な画像の部分は、いくつかの実施形態では、「レインボー」効果を表示することができる。観測者は、媒体を例えば可視光などの光で照明したときに、画像を見ることができる。イメージングシステム(例えばカメラ)を使用して、画像を記録することができる。
【0146】
他の実施形態では、上述の実施形態のさまざまな態様、構成部品、および特徴を単独でまたは組み合わせて使用して、所望の基材テクスチャリング特性をもたらすことができることを、当業者なら理解するであろう。