(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、デフォルトで設定されている管理項目は、汎用的な開発プロジェクトをベースに設計されているため、管理項目の数が過剰であったり、個々の開発プロジェクトにおいて設定されている管理項目を有効に使用できなかったりする場合がある。この結果、入力されない管理項目が発生し、あるいは管理項目に予定された(期待された)内容がほぼ入力されないといった事態が発生する。
【0005】
また、管理項目を追加したり削除したりして管理サーバをカスタマイズする場合でも、開発プロジェクトの初期段階ではどのような管理項目を設定すれば管理が円滑に行えるか判明していないため、このようなカスタマイズには多くの時間を要する。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プロジェクト管理サーバにおいて使用する管理項目の決定を容易にする方法、プログラム及び集約サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明は、プロジェクト管理サーバから受信したログに基づいて、該プロジェクト管理サーバに設定されている各種管理項目の使用状況についての評価値を決定し、決定した評価値に基づいて対象のプロジェクト管理サーバにおいて使用するべき管理項目を決定することができる。本発明は、開発が完了したシステム開発の成功・失敗の分類情報を参照し、開発が成功したシステム開発の管理において使用された管理項目に基づいて、対象のプロジェクト管理サーバにおいて使用するべき管理項目を決定することができる。本発明は、システム開発における開発規模、開発体制、システム特性等の開発特性を用いて、開発特性が類似するシステム開発の管理において使用された管理項目を、対象のプロジェクト管理サーバにおいて使用するべき管理項目と決定することができる。
【0008】
本発明の一側面であるプロジェクト管理サーバ(152−x)において使用する管理項目を、記憶手段(108)を有するコンピュータ(100)が決定する方法は、前記コンピュータ(100)が、複数の既存のプロジェクト管理サーバ(152−1〜152−M)から、当該プロジェクト管理サーバで管理されるシステム開発について設定された電子帳票の管理項目へのアクセスのログを受信するステップ(S802)と、前記ログにより開発完了を示されたシステム開発毎に、前記記憶手段に予め記録された管理項目と適用するスコアリング法との対応関係(C−1,C−2)にしたがって、ログに基づいて、プロジェクト管理サーバに設定された電子帳票の管理項目に、使用状況についてのスコアを付与し、前記記憶手段に予め記録された評価法にしたがって、付与されたスコアを評価して、管理項目の使用状況についての評価値を決定する、ステップ(S806、S808)と、前記ログにより開発完了を示され、前記記憶手段に記録された情報により開発成功を示され、且つ前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性と類似する開発特性を有するシステム開発についての管理項目のうち、評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップ(S810〜S816)とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の一側面である上記方法は、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップ(S810〜S816)は、前記コンピュータ(100)が、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性を受け取るステップ(S810)と、前記記憶手段に記録されたシステム開発の成功/失敗を示す情報(A)を参照して、前記既存のプロジェクト管理サーバで管理されたシステム開発のうちから、開発成功と示されたシステム開発を抽出するステップ(S812)と、前記記憶手段に記録されたシステム開発の開発特性を示す情報を参照して、前記開発成功と示されたシステム開発の開発特性と、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性とを比較して、システム開発が類似するかどうかを決定するステップ(S814)と、類似すると決定されたシステム開発の管理項目のうち、前記評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップ(S816)とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一側面である上記方法は、前記開発特性は、開発規模、社内向けか社外向けかの特性、開発手順及びお客様との過去の実績を含み、前記開発特性の比較の結果、前記開発成功と示されたシステム開発の開発規模が、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発規模の所定割合の範囲であり、かつ、前記社内向けか社外向けかの特性、前記開発手順及び前記お客様との過去の実績のいずれかが、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発において一致する場合に、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発とは類似すると決定する、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の別の側面であるプロジェクト管理サーバ(152−x)において使用する管理項目を決定させるためのプログラムは、記憶手段(108)を有するコンピュータ(100)に、複数の既存のプロジェクト管理サーバ(152−1〜152−M)から、当該プロジェクト管理サーバで管理されるシステム開発について設定された電子帳票の管理項目へのアクセスのログを受信するステップ(S802)と、前記ログにより開発完了を示されたシステム開発毎に、前記記憶手段に予め記録された管理項目と適用するスコアリング法との対応関係(C−1,C−2)にしたがって、ログに基づいて、プロジェクト管理サーバに設定された電子帳票の管理項目に、使用状況についてのスコアを付与し、前記記憶手段に予め記録された評価法にしたがって、付与されたスコアを評価して、管理項目の使用状況についての評価値を決定する、ステップ(S806、S808)と、前記ログにより開発完了を示され、前記記憶手段に記録された情報により開発成功を示され、且つ前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性と類似する開発特性を有するシステム開発についての管理項目のうち、評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップ(S810〜S816)とを実行させることを特徴とする。
【0012】
本発明の別の側面である上記プログラムは、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップ(S810〜S816)は、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性を受け取るステップ(S810)と、前記記憶手段に記録されたシステム開発の成功/失敗を示す情報(A)を参照して、前記既存のプロジェクト管理サーバで管理されたシステム開発のうちから、開発成功と示されたシステム開発を抽出するステップ(S812)と、前記記憶手段に記録されたシステム開発の開発特性を示す情報を参照して、前記開発成功と示されたシステム開発の開発特性と、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性とを比較して、システム開発が類似するかどうかを決定するステップ(S814)と、類似すると決定されたシステム開発の管理項目のうち、前記評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するステップステップ(S816)とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の別の側面である上記プログラムは、前記開発特性は、開発規模、社内向けか社外向けかの特性、開発手順及びお客様との過去の実績を含み、前記開発特性の比較の結果、前記開発成功と示されたシステム開発の開発規模が、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発規模の所定割合の範囲であり、かつ、前記社内向けか社外向けかの特性、前記開発手順及び前記お客様との過去の実績のいずれかが、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発において一致する場合に、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発とは類似すると決定する、ことを特徴とする。
【0014】
本発明のさらに別の側面であるプロジェクト管理サーバ(152−x)において使用する管理項目を決定するサーバ(100)は、記憶手段(108)と、ログ収集手段(102)と、ログ解析手段(104)と、類似プロジェクト抽出手段(106)とを備え、前記ログ収集手段(102)は、複数の既存のプロジェクト管理サーバ(152−1〜152−M)から、当該プロジェクト管理サーバで管理されるシステム開発について設定された電子帳票の管理項目へのアクセスのログを受信するように構成され、前記ログ解析手段(104)は、前記ログにより開発完了を示されたシステム開発毎に、前記記憶手段に予め記録された管理項目と適用するスコアリング法との対応関係(C−1,C−2)にしたがって、ログに基づいて、プロジェクト管理サーバに設定された電子帳票の管理項目に、使用状況についてのスコアを付与し、前記記憶手段に予め記録された評価法にしたがって、付与されたスコアを評価して、管理項目の使用状況についての評価値を決定するように構成され、前記類似プロジェクト抽出手段は、前記ログにより開発完了を示され、前記記憶手段に記録された情報により開発成功を示され、且つ前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性と類似する開発特性を有するシステム開発についての管理項目のうち、評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明のさらに別の側面である上記サーバは、前記類似プロジェクト抽出手段は、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性を受け取り、前記記憶手段に記録されたシステム開発の成功/失敗を示す情報(A)を参照して、前記既存のプロジェクト管理サーバで管理されたシステム開発のうちから、開発成功と示されたシステム開発を抽出し、前記記憶手段に記録されたシステム開発の開発特性を示す情報を参照して、前記開発成功と示されたシステム開発の開発特性と、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発特性とを比較して、システム開発が類似するかどうかを決定し、類似すると決定されたシステム開発の管理項目のうち、前記評価値により予定したとおりまたはそれ以上に使用されていると示された管理項目を、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)おいて使用する管理項目として決定する
ように構成されている、ことを特徴とする。
【0016】
本発明のさらに別の側面である上記サーバは、前記開発特性は、開発規模、社内向けか社外向けかの特性、開発手順及びお客様との過去の実績を含み、前記類似プロジェクト抽出手段は、前記開発特性の比較の結果、前記開発成功と示されたシステム開発の開発規模が、前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発の開発規模の所定割合の範囲であり、かつ、前記社内向けか社外向けかの特性、前記開発手順及び前記お客様との過去の実績のいずれかが、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発において一致する場合に、前記開発成功と示されたシステム開発と前記プロジェクト管理サーバ(152−x)で管理されるシステム開発とは類似すると決定するように構成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、プロジェクト管理システムにおける管理項目の最適化を容易にする方法、プログラム及びサーバを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0020】
図1に示すプロジェクト管理システムは、複数のプロジェクト管理サーバ(152−A〜152−MとネットワークNWを介して接続された集約サーバ100を備える。
【0021】
管理サーバ152は各々、作業者が管理項目の値を入力、削除、変更するための機能を有する。また管理サーバ152は、入力された値を電子帳票として管理し、作業者が電子帳票を閲覧するための機能を有する。さらに、管理サーバ152は、電子帳票中の管理項の値の入力、削除、及び変更、並びに閲覧を含むアクセスに関するログを有する。
【0022】
集約サーバ100は、ログ収集部102と、ログ解析部104と、類似プロジェクト抽出部106と、記憶部108とを備える。ログ収集部102、ログ解析部104及び類似プロジェクト抽出部106は、プロセッサがプログラムを実行することにより以下に説明する機能を実現する。記憶部108は、ハードディスク、メモリなどの記録媒体に相当する。
【0023】
ログ収集部102は、既存の管理サーバ(152−A〜152−M)の各々からログを収集し、記憶部108へ格納する機能を有する。
【0024】
ログ解析部104は、記憶部108に格納されたログを解析する機能を有する。ログの解析においては、例えば、記憶部108に格納されたテーブルC−1,C−2(
図4)及びテーブルD(
図5)を参照して、記憶部108に格納されたログに基づいて、各帳票の管理項目に使用状況についてのスコアを付与し、管理項目の使用状況についての評価値を決定する機能を有する。
【0025】
類似プロジェクト抽出部106は、例えば、新しくスタートする開発プロジェクトの開発特性と類似する開発特性を有する開発が完了したプロジェクトについての評価値を抽出し、新しくスタートする開発プロジェクトにおいて使用すべき管理項目を決定する機能を有する。類似プロジェクト抽出部106は、新しくスタートする開発プロジェクトの代替として、進行中の開発プロジェクトにおいて使用すべき管理項目を決定することもできる。
【0026】
記憶部108は、ログ収集部102が既存の管理サーバ(152−A〜152−M)の各々から収集したログを格納する。また、記憶部108は、
図2〜7を参照して説明する各種テーブルを格納する。
【0027】
図2(a)に示す記憶部108に格納されるAテーブルは、各々がプロジェクト管理サーバに対応する複数のレコードを含む。各レコードは、システム名フィールド、成功/失敗フィールド、開発規模フィールド、特性フィールド、開発手順フィールド及びお客様との過去実績フィールドを含む。さらに各レコードは、故障処理票フィールド、問題記述票フィールド(図示しない)及び進捗チケットフィールド(図示しない)等を含む。
【0028】
システム名フィールドは、開発プロジェクトの名称を格納したフィールドである。システム名フィールドに、開発されるシステムの名称や、管理サーバの名称を格納してもよい。システム名フィールドに格納される値は、開発途中で修正することもできるが、本実施形態では、当初に格納されるものとする。
【0029】
成功/失敗フィールドは、開発プロジェクトが成功したか、あるいは失敗したかを示す情報を格納するフィールドである。例えば、成功/失敗フィールドは、当初に予定した納期までに開発品を納品できたかどうか、当初の開発予算を超過したかかどうか、納品後の所定期間内に不具合(バグ)が発生したかどうかなどの指標に基づいて決定された値(成功または失敗)を格納する。成功/失敗フィールドに格納される値は、管理サーバ152から送付されるログに含まれて集約サーバ送信される。あるいは、集約サーバの入力手段から入力される。開発が完了していない開発プロジェクトについては、Aテーブルに含めても含めなくてもよい。開発が完了していない開発プロジェクトもAテーブルに含めて管理する場合には、成功/失敗フィールドの値は、空としても良く、開発中と明示しても良い。
【0030】
開発規模フィールドは、開発規模を示す値を格納するフィールドである。開発規模フィールドに格納する値は、作成したソースコードの行数(Kstep)や開発者の数とすることができる。概して、作成したソースコードの行数(Kstep)や、開発者(開発に携わる作業者)の数は、開発規模を表すと考えられるからである。開発規模フィールドに格納される値は、開発途中で修正することもできるが、本実施形態では、当初に格納されるものとする。
【0031】
特性フィールドは、開発システムの特性を表す値を格納するフィールドである。例えば、特性フィールドに格納される値は、開発するシステムが、社外向けシステムであるか、社内向けシステムであるかを示す値とすることができる。特性フィールドに格納される値は、本実施形態では、当初に格納されるものとする。
【0032】
開発手順フィールドは、開発システムに採用される開発手順を表す値を格納するフィールドである。例えば、開発手順フィールドに格納する値を、開発会社内で規定された開発手順であるか、お客様から指定された社内規定外の規定であるかを示す値とすることができる。特性フィールドに格納される値は、本実施形態では、当初に格納されるものとする。
【0033】
お客様との過去実績フィールドは、お客様が過去に開発した実績のあるお客様であるかどうかを示す値を格納するフィールドである。本実施形態では、当初に格納されるものとする。
【0034】
故障処理票フィールドは、故障処理票(電子帳票のひとつ)として管理される各種管理項目についての評価結果である評価値をそれぞれ格納する複数のフィールドを含む。
【0035】
問題記述票フィールド及び進捗チケットフィールドも、故障処理票フィールドと同様に、問題記述票、進捗チケットとしてそれぞれ管理される各種管理項目についての評価値をそれぞれ格納する複数のフィールドを含む。
【0036】
図2(b)に示す集約サーバに入力される情報は、開発規模を示す値(開発規模フィールドに格納された値に対応する)、開発システムの特性を表す値(特性フィールドに格納された値に対応する)、開発システムに採用される開発手順を表す値(開発手順フィールドに格納された値に対応する)、お客様が過去に開発した実績のあるお客様であるかどうかを示す値(お客様との過去実績フィールドに格納された値に対応する)を含む。
【0037】
また、
図2(b)に示す集約サーバの類似プロジェクト抽出部106が出力する情報は、類似プロジェクト抽出部106による電子帳票中の各管理項目についての決定結果を含む。図示の例では、電子帳票の一例としての故障処理票中の各管理項目を示すが、問題記述票及び進捗チケット中の各管理項目についての決定結果も含む。
【0038】
図3に示す記憶部108に格納されたBテーブルは、故障処理票、問題記述票及び進捗チケット中の各管理項目の一例を示す図である。これらの管理項目の一部を
図2(a)に示すAテーブルに含めても良く、あるいは管理項目の全部を
図2(a)に示すAテーブルに含めても良い。
【0039】
図4(a)に示す集約サーバの記憶部108に格納されたC−1テーブルは、集約サーバのログ解析部104が、ログに基づいて、管理項目にスコアを割り当てるためのスコアリング法を規定する。
【0040】
図4(b)に示す集約サーバの記憶部108に格納されたC−2テーブルは、C−1テーブルに規定されたスコアリング法が適用される管理項目を規定する。
【0041】
図4(a)に「真偽」と示されたスコアリング法は、開発の段階に応じて管理項目の値を更新して使用しているかどうか、適正な作業者が管理項目を使用しているかどうかをログに基づいて判断し、管理項目にスコアを付与するものである。本実施形態は、ログ解析部104がログを参照して管理項目中の値の更新回数を計数し、更新回数に応じたスコアを与える。さらに、ログを参照して、管理項目中の値を更新した作業者(更新者)に値を更新するロールが割り当てられているかどうかに応じてスコアを与える例を示す。ログが複数回の更新を示す場合には、スコアを10だけ加算する。他方、ログが更新を示さない場合には、スコアを加算しない。また、ログが、適正なロールを割り当てられていない作業者により値が更新されていることを示す場合、当該管理項目は適正に使用されていない(予定した使い方ではない)と見なし、スコアを−10だけ加算する(10だけ減算する)。他方、ログが、適正なロールを割り当てられている作業者がフィールを更新していることを示す場合、当該フィールドは適正に使用されている(予定した使い方である)と見なし、スコアを10だけ加算する。本実施形態では、
図4(b)に示すように、すべての管理項目に対して「真偽」に基づくスコアの付与を行う。スコアが加算される程、新たにスタートする開発プロジェクトにおいて使用すべき管理項目とされる可能性が増加する。
【0042】
図4(a)に「追加項目」と示されたスコアリング法は、ログ解析部104が、管理項目が当初設定されていなかった管理項目であり後に追加された管理項目であるかどうかをログに基づいて判断し、管理項目にスコアを付与するものである。本実施形態では、ログが追加された管理項目であることを示す場合には、スコアを10だけ加算する例を示す。スコアが加算されることで、新たにスタートする開発プロジェクトにおいて使用すべき管理項目に、追加された管理項目が追加される可能性が増加する。
図4(b)に示すように、本実施形態では、「追加項目」に基づくスコアの付与は、C−2テーブルで規定された項目のみに適用する。
【0043】
図4(a)に「使用率」と示されたスコアリング法は、ログ解析部104が、設定された管理項目に値が入力されているか否かをログに基づいて判断し、管理項目にスコアを付与するものである。値が入力されている管理項目は、新たにスタートする開発プロジェクトにおいて使用すべき管理項目とされる可能性が増加する。本実施形態では、
図4(b)に示すように、すべての管理項目に対して「使用率」に基づくスコアの付与を行う。
【0044】
図4(a)に「使用レベル」と示されたスコアリング法は、
図4(b)に示すように、テキスト型の管理項目に適用される。「使用レベル」と示されたスコアリング法は、ログ解析部104が、管理項目に入力されたテキストが、予め定められたキーワードを含むかどうかをログに基づいて判断し、管理項目にスコアを付与するものである。予め定められたキーワードは、プロジェクトを管理する際に作業者がテキスト中に用いる可能性が高いと予測されたワードであり、管理項目中のテキストがキーワードを含む場合には、当該管理項目が適正に使用されている(予定した使い方である)と見なし、当該管理項目にスコアを加算するものである。管理項目中のテキストが多数のキーワードを含む場合には、適正に使用されている管理項目である可能性が増大する。したがって、本実施形態では、ログ解析部104が、ログに基づいて、管理項目中のテキストにおけるキーワードの出現回数を計数し、出願回数を10倍したスコアを加算する。
図4(b)に示すように、「使用率」に基づくスコアの付与は、テキスト型の管理項目に対して行う。
【0045】
図4(a)に「有効度」と示されたスコアリング法は、ログ解析部104が、管理項目に入力された値の必要性、値が参照された頻度、値を参照した人数、値を参照した人に割り当てられたロールの種類をログに基づいて判断し、判断結果に応じて管理項目にスコアを付与するものである。
【0046】
ログ解析部104は、ログを参照することで、プロジェクト管理サーバに入力された情報を参照する際に常に必要となる値を格納した管理項目に対して、スコアを10だけ加算する。また、帳票を作成する際に必要となる値を格納した管理項目に対して、スコアを10だけ加算する。他方、参照、帳票作成の際に必要とならない補助的データを格納した管理項目に対しては、スコアを加算しない。
【0047】
また、ログ解析部104は、ログを参照することで、管理項目に格納された値を参照した作業者(参照者)についての平均参照回数を算出し、参照者による平均参照回数が2回以上であれば、スコアを20だけ加算し、平均参照回数が0回より多く2回より小さい場合にはスコアを10だけ加算する。
【0048】
また、ログ解析部104は、ログを参照することで、フィールドに格納された値を参照する作業者割合を算出して、割合が10%以上の場合にはスコアを20だけ加算し、割合が0%より多く10%未満の場合にはスコアを10だけ加算し、割合が0%(参照者がいない)場合にはスコアを−10だけ加算(10だけ減算)する。
【0049】
また、ログ解析部104は、ログを参照することで、フィールドに格納された値を参照した参照者のロールを判定し、参照者に割り当てられたロールがプロジェクトマネージャの場合にはスコアを20だけ加算し、参照者に割り当てられたロールがグループリーダーの場合にはスコアを10だけ加算し、参照者に割り当てられたロールがグループメンバーの場合にはスコアを5だけ加算する。なお、本実施形態において、各ロールにおける業務範囲は、グループメンバー < グループリーダー < プロジェクトマネージャ の順で広くなる。
【0050】
図4(b)に示すように、「有効度」に基づくスコアの付与は、すべての管理項目に対して行う。
【0051】
図5に示す集約サーバの記憶部108に格納されるDテーブルは、ログ解析部104が各管理項目のフィールドに割り当てたスコアに基づいて、管理項目の評価値を決定する基準を規定する。Dテーブルは、管理項目に割り当てられたスコアの合計の範囲と当該範囲に対応する評価値とを対応づける。
【0052】
図5において、問題記述票及び進捗チケットの管理項目は省略されているが、故障処理票と同様に決定基準が格納されていて、ログ解析部104は、故障処理票の管理項目と同様に、Dテーブルに規定された決定基準にしたがって、管理項目の評価を決定する。
図6は、ログ解析部104によって評価された結果を格納したEテーブルを示す。Eテーブルに格納された結果のうち、○印は普通に使用されている(予定されたあるいは期待された頻度で使用されている)と評価された管理項目を示す。◎印は、よく使用されている(予定されたあるいは期待された頻度以上に使用されている)と評価された管理項目を示す。×印は、予定(期待)された頻度で使用されていないと評価された管理項目を示す。また、
図6のEテーブルには例示していないが、
図2(a)のAテーブルに示すように、使用されていないと評価された管理項目を−印で示すことできる。
【0053】
図7は、集約サーバのログ解析部104が、管理項目にスコアを割り当て、評価を決定するまでの過程と、参照するC−2テーブルと、Dテーブルと、評価値を含むEテーブルとを結合した図である。
【0054】
ログ解析部104は、故障処理票、問題記述票及び進捗チケットの各々について、C−2テーブルを参照して各管理項目に適用するスコアリング法を決定し、スコアを付与する。
図7の例では、ログ解析部104は、あるプロジェクトにおいて作成された故障処理票(No.1〜10)の各々に含まれる管理項目毎にスコアを付与する。例えば、ログ解析部104は、管理項目「発見試験名」について、ログに基づいて、スコアリング法「真偽」、「使用率」及び「有効度」を適用して、スコアを付与する。
図7に示す例では、No.1の故障処理票の管理項目「発見試験名」に付与されたスコアの合計は30であり、No.2の故障処理票の管理項目「発見試験名」に付与されたスコアの合計は40である。
【0055】
管理項目にスコアを付与した後に、ログ解析部104は、管理項目毎のスコアの平均を算出する。ここで、一旦登録され、後に何らかの理由で削除された故障処理票(
図7に示す例では、No.5,7,8の故障処理票)は平均の計算から除外している。したがって、平均値は35となる。
【0056】
ログ解析部104は、Dテーブルを参照して、算出したスコアの平均値に対応する評価値を決定する。同様に他の管理項目についてもスコアの平均値を算出し、対応する評価値を決定する。
【0057】
ログ解析部104により決定された評価値は、開発特性等と関連づけられてAテーブルに格納され、後に、類似プロジェクト抽出部106によって参照される。
【0058】
再び
図2を参照して、類似プロジェクト抽出部106の機能を説明する。
図2(b)に示すように、新しくスタートする開発について、開発規模、特性、開発手順、お客様との過去の実績を示すデータが、集約サーバの入出力手段(図示しない)を介してあるいはプロジェクト管理サーバ152−Xから入力される。入力に応答して類似プロジェクト抽出部106は、Aテーブルに含まれるシステム開発(すなわち、開発が完了し、ログ解析部104により各管理項目に対する評価値が決定されたシステム開発)から、新たに開発されるシステムと類似するシステムを抽出する。
【0059】
より具体的には、類似プロジェクト抽出部106は、開発が成功したシステム開発を対象として、以下の条件1及び2の双方を満たすシステム開発を抽出する。
(条件1)開発規模が、入力された開発規模(100)の所定範囲(例えば、±25%)であるシステム開発であること。
(条件2)特性、開発手順及びお客様との過去の実績の少なくとも1つが一致するシステム開発であること。
【0060】
ついで、類似プロジェクト抽出部106は、抽出したシステム開発の数に応じて以下に説明する方法で新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目を決定する。
【0061】
抽出されたシステム開発数が0の場合、類似プロジェクト抽出部106は、予め定められた管理項目のセット(すなわち、デフォルトの管理項目のセット)を、新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目する。
【0062】
抽出されたシステム開発数が1以上の場合、類似プロジェクト抽出部106は、抽出されたシステム開発(すなわち、開発が成功したシステム開発であり、且つ条件1及び2を満たすシステム開発)の半数(5割)以上において「普通に使用されている(○印)」または「良く使用されている(◎印)」と評価された管理項目を新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目する。
【0063】
図2に示す例では、Aシステム開発、Dシステム開発及びFシステム開発を含む3つシステム開発が抽出される。そして、これらのシステム開発のうちの2つ(5割以上)において、○印または◎印が付された管理項目が新たにスタートするシステム開発において使用すべき管理項目として決定される。例えば、管理項目「発見試験名」については、いずれのシステム開発においても「普通に使用されている(○印)」と評価されているので、当該管理項目は新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目となる。
【0064】
他方、管理項目「発見手段」については、「普通に使用されている(○印)」または「良く使用されている(◎印)」と評価されたシステム開発は0であることから、当該管理項目は新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目とならない。
【0065】
このようにして、類似プロジェクト抽出部106は、新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目を決定し、出力する。出力された結果は、管理サーバX(152−X)へ提示される。これにより、開発プロジェクトの初期段階で管理を円滑に行うために設定すべき管理項目の判断が容易になる。
【0066】
図8を参照して、本発明の一実施形態の集約サーバ100の動作を説明する。
【0067】
ステップ802において、ログ収集部102は、既存の管理サーバ(152−A〜152−M)からログを受信して記憶部108へ格納する。
【0068】
ステップ804において、ログ解析部104は、受信したログに含まれる開発完了フラグを参照して、対応する開発プロジェクトが完了したかどうかを決定する。
【0069】
ステップ806において、ログ解析部104は、完了した開発プロジェクトの各々について、ログを参照し、帳票毎に、C−2テーブルに予め指定されている管理項目に対して適用するスコアリング法を決定し、C−1テーブルに予め定められているスコアリング法を適用して、管理項目にスコアを付与する(
図7)。
【0070】
ステップ808において、ログ解析部104は、管理項目毎に付与されたスコアを合算して平均値を算出し、Dテーブルに予め定められている決定基準を参照して、評価値を決定し、管理項目と関連づけて記憶部108に格納する。これにより、
図2(a)に示すAテーブルが記憶部108に格納される。
【0071】
ステップ810において、類似プロジェクト抽出部106は、新しくスタートする開発についての開発特性を示すデータ(開発規模、特性、開発手順、お客様との過去の実績を示すデータ)を受取る。開発特性を示すデータは、集約サーバ100の入出力手段(図示しない)またはプロジェクト管理サーバ152−Xから入力される。記憶部108に格納された開発特性を示すデータ(開発規模、特性、開発手順、お客様との過去の実績を示すデータ)を読み出すようにしてもよい。
【0072】
ステップ812において、類似プロジェクト抽出部106は、開発特性を示すデータの受取に応答して、Aテーブルを参照して、開発が成功したシステム開発を抽出する。
【0073】
ステップ814において、類似プロジェクト抽出部106は、開発が成功したシステム毎に、新たにスタートするシステム開発の開発特性と、開発が成功したシステム開発の開発特性とを比較し、条件1及び2を満たすかを決定する。条件1及び2を満たす場合は、開発が成功したシステム開発と新たにスタートするシステム開発とが類似性を有すると決定される。ステップ814は、ステップ812において抽出された開発が成功したシステム開発の各々について実行される。
【0074】
ステップ816において、類似プロジェクト抽出部106は、新たにスタートするシステム開発と類似性を有すると決定された開発が成功したシステム開発の評価値に基づいて、新たにスタートするシステム開発において使用すべき管理項目を決定する。ここで、類似プロジェクト抽出部106は、開発が成功したシステム開発のうちの過半数において使用されていると評価された管理項目を、新たにスタートするシステム開発において使用すべき管理項目と決定する。他方、新たにスタートするシステム開発と類似性を有すると決定された開発が存在しなかった場合、類似プロジェクト抽出部106は、デフォルトの管理項目を新たにスタートするシステム開発において使用すべき管理項目と決定し、出力する。
【0075】
なお、上記実施形態では、新しくスタートするシステム開発において使用すべき管理項目を決定する例を示したが。進行中のシステム開発に適用してもよい。進行中のシステム開発に適用した場合には、開発途中で、管理項目の見直しをすることができる。