(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記上面均し板の上記下降位置において、上記上面均し板の下方を上記スポーク状中央回転羽根が通過する際、上記上面均し板の下端は、上記スポーク状中央回転羽根の上面に近接しているものであることを特徴とする請求項1又は2記載の粉粒体供給装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来の均し装置(
図10参照)は、その粉粒体の上面均し板40の設置位置40’から、粉粒体が落下する排出口41に至るまで、長い距離Rが存在するため、上記均し板40と上記排出口41との間において、中央回転羽根42又は内向爪43が上記距離Rを移動する際、上記中央回転羽根42又は内向爪43の上部に粉粒体の脈動fが発生することがあった。
【0006】
バッチ式計量によって目標値の粉粒体を得るには、粉粒体の計量値が目標値に近づいたときに中央回転羽根42の回転駆動を停止すること等により行う。このとき、上記距離Rの範囲における粉粒体に脈動fがあると、中央回転羽根42の停止タイミングにおける排出口41の上流側の側縁41’の粉粒体の状況(脈動の山か谷か等)が、計量値に影響を与える可能性がある。
【0007】
従って、より精度の高いバッチ式計量の可能な粉粒体供給装置が望まれている。また、上記従来の装置では、排出口41の下流側に上記中央回転羽根42上に残留する粉粒体の掻き出し板44を設ける必要があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、粉粒体の上面均し板を用いた粉粒体供給装置において、粉粒体の上面均し板から粉粒体の排出口までの距離を短縮することによって粉粒体の脈動による計量値に与える影響をなくし、精度の高いバッチ式計量を行うことができる粉粒体供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、排出口の下流側に掻き出し板を設ける必要のない粉粒体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、内筒(2)内の粉粒体を該内筒(2)内の下端(2”)から外筒(3)内の環状通路(5)に安息角(θ)を形成して払い出す払い出し間隙(t)が設けられ、底板(4)に沿って回転する複数のスポーク状中央回転羽根(8)によって上記環状通路(5)内を移送される粉粒体の排出口(6)が設けられ、かつ上記排出口(6)の上流側に粉粒体の上面均し板(15)を上記環状通路(5)内に配設し、上記環状通路(5)内を移送されてくる粉粒体の上面を上記上面均し板(15)にて均すように構成した粉粒体供給装置において、上記上面均し板(15)が上昇位置(a)と下降位置(a’)との間を昇降可能に設けられており、上記上面均し板(15)の設置位置が上記排出口(6)の上流側の側縁(6’)の直近であって、上記上面均し板(15)の上記下降位置(a’)において、上記底板(4)から上記上面均し板(15)の下端(15b’)までの距離をhとし、上記上面均し板(15)の下端(15b’)から上記排出口(6)の上記上流側の側縁(6’)までの距離をLとすると、上記距離Lは、上記環状通路(5)における上記スポーク状中央回転羽根(8)の幅Tよりも小であると共に、常時「L>h」であって、上記距離Lが、上記排出口(6)の上記上流側の側縁(6’)の幅方向に亘って一定であることを特徴とする粉粒体供給装置により構成される。
【0011】
上記スポーク状中央回転羽根(8)の幅Tとは、例えば環状通路(5)における上記回転羽根(8)の最大幅Tをいう。このように構成すると、上記距離Lが環状通路におけるスポーク状中央回転羽根の幅Tよりも小であって非常に短いので、バッチ式計量の後半において、上面均し板を下降位置に位置させたとき、粉粒体の上面は上記上面均し板で塞き止められ、上面を均されて脈動が除去された後、直ちに排出口から下方に落下供給される。また、上記上面均し板の下端と底板の距離hは上記距離Lよりもさらに短い距離となるので(L>h)、環状通路における粉粒体の脈動は確実に排除され、上記上面均し板が下降した後は、少量の粉粒体が排出口から脈動を生ずることなく直ちに落下供給される状態となる。従って、バッチ式計量の後半において上面均し板を下降させることにより、精度の高いバッチ式計量を行うことができる。
【0012】
第2に、上記スポーク状中央回転羽根(8)の厚さをkとすると、「L>h>k」の関係を有するものであることを特徴とする上記第1記載の粉粒体供給装置により構成される。
【0013】
このように構成すると、上記上面均し板を下降したとき、上記スポーク状中央回転羽根の上面は上記上面均し板の下端に近接した位置を通過することになるので、上記上面均し板にて上記スポーク状中央回転羽根の上面に位置する粉粒体を上記上面均し板で掻き落とすことができる。よって、従来のように掻き出し板を別途設ける必要がない。
【0014】
第3に、上記上面均し板(15)の上記下降位置(a’)において、上記上面均し板(15)の下方を上記スポーク状中央回転羽根(8)が通過する際、上記上面均し板(15)の下端(15b’)は、上記スポーク状中央回転羽根(8)の上面に近接しているものであることを特徴とする上記第1又は2記載の粉粒体供給装置により構成される。
【0015】
ここで上記近接とは、上記上面均し板の下端と上記スポーク状中央回転羽根の上面との距離が例えば約4mm〜6mm(=h”)となることをいう。このように構成すると、上記上面均し板の下降時、上記スポーク状中央回転羽根が上記上面均し板の下端を通過する際、上記上面均し板にて上記スポーク状中央回転羽根の上面に位置する粉粒体を掻き落とすことができ、別途掻き出し板を設ける必要がない。
【0016】
第4に、上記環状通路(5)内に上記上面均し板(15)の板面に沿うガイド板(17,17’)を固定し、上記上面均し板(15)は上記ガイド板(17,17’)に沿って昇降し得るように構成したものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の粉粒体供給装置により構成される。
【0017】
このように構成すると、上記上面均し板は、上記ガイド板に沿って昇降し得るので、安定した昇降動作を行うことができる。
【0018】
第5に、上記ガイド板(17,17’)にストッパー部材(18)を設けると共に、上記上面均し板(15)にストッパー部材(18)に係合する係合部材(16)を設け、上記上面均し板(15)が上記下降位置に下降したとき、上記係合部材(16)が上記ストッパー部材(18)に当接して上記上面均し板(15)のそれ以上の下降を規制するものであることを特徴とする上記第4に記載の粉粒体供給装置により構成される。
【0019】
上記ストッパー部材はストッパーピン(18)、上記係合部材は位置規制片(16)により構成することができる。このように構成すると、上記上面均し板が下降位置に位置したとき、その下降位置をストッパー部材により規制することができるので、正確な位置に上面均し板を停止させることができ、上面均し板の正確な位置制御を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上面均し板を下降位置に位置させたとき、粉粒体は上記上面均し板によって上面を均され脈動を除去された後、距離hの間隙を介して直ちに排出口から下方に落下供給され、少量の粉粒体が排出口から脈動を生ずることなく落下供給される状態となるので、正確なバッチ式計量を行うことができる。
【0021】
また、上面均し板を下降したとき、スポーク状中央回転羽根の上面は上記上面均し板の下端に近接した位置を通過することになるので、上記上面均し板にて上記スポーク状中央回転羽根の上面に位置する粉粒体を上記上面均し板で掻き落とすことができ、従来装置のように、排出口の下流側に掻き出し板を別途設ける必要がない。
【0022】
また、上面均し板をガイド板に沿って昇降し得るので、安定した昇降動作を行うことができる。
【0023】
また、上面均し板が下降位置に位置したとき、その下降位置をストッパー部材により規制することができるので、正確な位置に上面均し板を停止させることができ、上面均し板を正確に昇降駆動させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面に従って、本発明に係る粉粒体供給装置の実施形態を詳細に説明する。
【0026】
粉粒体ホッパー1の下端開口部のフランジ1’に内筒2の上端フランジ2’をボルトBで取り付ける。この内筒2の外側面には環状の円板3’を介して上記内筒2と中心線Cを共有する外筒3を一体に固定する。
【0027】
尚、
図2において、スポーク状中央回転羽根8の回転方向を矢印A方向とし、内筒2と外筒3間の環状通路5における特定の基準位置に対して、矢印A方向とは反対方向を「上流側」、上記特定の基準位置に対して矢印A方向側を「下流側」という。
【0028】
この外筒3の下端フランジ3”には底板4の外縁4’をボルトBで接続し、内外筒2,3間に環状通路5を設け、該通路5の下面を構成する上記底板4に粉粒体の排出口6を設ける。この排出口6は
図4、
図8(a)に示すように、上記通路5内において上記中心線Cを中心とする円の半径方向に沿う上流側の側縁6’と、同じく上記中心線Cを中心とする円の半径方向に沿う下流側の側縁6”と、上記中心線Cを中心とし上記内筒2の半径より若干長い半径の円の円周に沿った内側円弧状側縁6aと、上記中心線Cを中心とし上記外筒3と略同様の半径の円の円周に沿った外側円弧状側縁6a’により構成されており、排出口6全体として略扇形状を成すものである。
【0029】
そして、上記内筒2の下端2”(
図1参照)を上記底板4に近づけ、上記内筒2の下端2”と上記底板4の上面との間に粉粒体の払い出し間隙(排出間隙)tを設ける。
【0030】
また上記中心線Cを共有する直立回転軸7’の上端部7を上記底板4上に突出し、該上端部7に4枚のスポーク状中央回転羽根8を上記底板4に沿って互いに90度の角度差を以って設ける(
図2参照)。
【0031】
上記スポーク状中央回転羽根8の先端部は上記粉粒体の払い出し間隙tを通って上記通路5の外筒3の近接位置まで至り、上記スポーク状中央回転羽根8の各先端部に回転輪9を接続し、上記回転輪9を上記スポーク状中央回転羽根8と共に、上記中心線Cの周りに回転させることができるように構成する。
【0032】
そして、上記回転輪9にはその内側に上記底板4に沿う複数の内向爪10を、内側に向って設けてなるものである。上記内向爪10は上記スポーク状中央回転羽根8,8間に3枚ずつ設けられており(全12枚、
図2参照)、上記環状通路5を横切ってその先端部は上記内筒2の内側に若干入り込むように構成されている。
【0033】
上記直立回転軸7には、減速機32を介してインバーターモータによる駆動用原動機33が設けられ、上記スポーク状中央回転羽根8は上記原動機33により矢印A方向に回転駆動されるように構成されている。
【0034】
従って、上記ホッパー1に供給された粉粒体は、内筒2の下端2”の全周の払い出し間隙tから上記環状通路5内に安息角θの角度で流出して払い出され(
図1二点鎖線参照)、かかる状態で上記スポーク状中央回転羽根8を矢印A方向(
図2参照)に回転することにより、上記環状通路5に流出した粉粒体は、上記中央回転羽根8及び上記内向爪10の矢印A方向の回転により矢印A方向に移送されて行き、上記粉粒体排出口6から下方に落下供給されるように構成されている(
図5参照)。
【0035】
尚、
図1において、38は上記底板4を支持する支持柱、34は上記支持柱38が接続され、上記粉粒体供給装置全体を支持する支持台、1”は上記ホッパー1の原料投入口である。上記支持台34は台秤の機能を有しており、上記ホッパー1に投入された粉粒体の全体の重量を計測し得るように構成されている。
【0036】
よって粉粒体が上記排出口6から排出されていくと、上記台秤の計量値は上記排出口6から排出された粉粒体の分だけ徐々に低下して行き、この計量値がコントローラ35に計量信号として送出される。上記コントローラ35は減算式計量装置を構成しており、上記計量信号に基づいて上記排出口6から排出された粉粒体の重量を計測し得るものである。
【0037】
次に、上記粉粒体供給装置の粉粒体の上面均し板15に係る構成について説明する。
【0038】
図4に示すように、上記排出口6の上流側の側縁6’近傍に対応する上方の上記円板3’の板面の位置から、上流側方向に向けて上記円板3’に方形開口3aを貫設し、当該開口3aを閉鎖するように、上記円板3’上に、略中央部にロッド貫通孔11a(
図3参照)を有するシリンダー支持基板11を4つのボルトB及びナットNにて水平に固定する。
【0039】
そしてエアシリンダー12の伸縮ロッド12aを上記ロッド貫通孔11aに挿入してその下端部を通路5内に位置させた状態で、当該エアシリンダー12を上記シリンダー支持基板11上に垂直に立設支持し、シリンダー本体の下端フランジ12bの2箇所をボルトB,Bにて上記シリンダー支持基板11上に固定する(
図4参照)。これにより、当該シリンダー12を上記シリンダー支持基板11に垂直に立設固定する(
図3参照)。
【0040】
この状態において、上記シリンダー12の伸縮ロッド12aは、上記シリンダー支持基板11から上記ロッド貫通孔11aを介して、下方の上記粉粒体の環状通路5内に下方向きに垂直に降ろされ、上記伸縮ロッド12aの伸長状態では、
図6に示すように、その下端12a’が上記通路5の上下幅の略中程に位置するように構成されており、当該伸縮ロッド12aを上記環状通路5内において上下方向に伸縮し得るように構成されている。尚、上記伸縮ロッド12aの上下伸縮動作により、上記上面均し板15は上昇位置a(
図5参照)と下降位置a’(
図6参照)間を上下に移動することになる。
【0041】
上記シリンダー12の伸縮ロッド12aの下端12a’には支持板13が取付ボルト14にて水平に固定されており、その支持板13の下流側の端部には粉粒体の上面均し板15がその上端部を以って上記伸縮ロッド12aに平行となるように垂直方向に固定されている(
図5、
図6参照)。
【0042】
この上面均し板15は、
図3に示すように、上記支持板13に固定された上半部の基部15aと該基部15aより幅広で下方に延出された均し部15bにより構成された単一の板により構成されており、当該上面均し板15は
図4、
図8(a)に示すように、その板面15’が上記排出口6の上流側の側縁6’に平行となるように設けられ、かつ、上記均し部15bと上記排出口6の上流側の側縁6’までの距離Lが極めて短くなる位置(距離Lはスポーク状中央回転羽根8の幅Tより短い距離であって、例えばL=10mm〜15mm)に設置されている(
図4、
図6、
図9参照)。
【0043】
さらに、この上面均し板15の下端15b’は、上記シリンダー12の伸縮ロッド12aの縮小位置では
図5の位置(
図6の上昇位置a、即ち
図6の通路5の上下方向の中間の上面均し板15の破線位置)に位置しているが、当該位置から上記シリンダー12を下方に伸長すると、
図6の下降位置a’(
図6の通路5の底板4に近接した上面均し板15の実線で示す位置)まで下降するように構成されている。
【0044】
ここで、
図6に示すように、上記下降位置a’における上記均し板15下端15b’と上記底板4との間の距離をh、上記上面均し板15の上流側端面から上記排出口6の上流側の側縁6’までの距離をL、上記均し板15が下降位置a’にあるとき、上記距離hから排出口方向に流出する粉粒体の安息角をθ度、上記スポーク状中央回転羽根8の上記環状通路における幅をT(例えば、上記環状通路5における上記回転羽根8の幅T(
図8(a)(b)参照))、上記スポーク状中央回転羽根8の厚さをkとする(
図9参照)。
【0045】
尚、ここでは上記スポーク状中央回転羽根8の幅Tは上記環状通路5における最大幅(
図8(a)参照)を基準とするが、その他の位置における幅(最小幅T1、中間位置の幅T2)を基準としても良い。
【0046】
ここで、本発明の粉粒体供給装置は、上面均し板15の下降位置a’における当該上面均し板15の下端15b’が上記排出口6の上流側の側縁6’の上流側であって、上記側縁6’の直近に位置していることを特徴とする。具体的には、上記上面均し板15の下端15b’から上記排出口6の上流側の側縁6’までの距離をLとすると、上記距離Lは、上記スポーク状回転羽根8の上記幅T(又はT1又はT2)よりも小となるように構成する(L<T(又はL<T1又はL<T2)、
図9参照)。
【0047】
このように構成することにより、上記上面均し板15から上記排出口6までの距離Lが、スポーク状中央回転羽根8の幅Tよりも短い距離となるので、上記上面均し板15を通過した粉粒体は直ちに排出口6から落下することになり、かかる短い距離Lにて粉粒体の脈動fが発生することを防止することができ、脈動による粉粒体の変動を防止して正確なバッチ式計量を行うことができる。
【0048】
上記粉粒体の脈動fは、
図6に示すように、スポーク状中央回転羽根8の板面の略上部を中心として粉粒体が山状に盛り上がることにより構成され(山部f1参照)、当該脈動fを形成する上下流側に存在する谷(谷部f2,f2)の幅Mは、M>Tであるので、上記距離Lを、上記環状通路5における上記回転羽根8の幅Tより小とすることにより、上記距離Lの間において粉粒体の脈動を防止して、正確なバッチ式計量を行うことができる。
【0049】
さらに、上面均し板15の上記下降位置a’における当該均し板15の下端15b’から上記底板4までの上記距離hと、上記距離Lとの関係は、常時「L>h」であり、かつ上面均し板15の幅方向(上記開口部6の側縁6’の幅方向)において上記距離Lが一定であることを特徴としている(
図8(a)参照)。例えば、L=10mm〜15mm、h=5mm(L=h+5mm、又はL=h+10mm)、T=30mm〜50mm、k=4mm又は6mmとすることができる。
【0050】
このとき、上記距離hは、
図6における粉粒体の山部f1の高さの約1/6の高さとなり、粉粒体の谷部f2の高さより低くなるように構成されており、従って、上記上面均し板15が下降位置a’まで下降した状態においては、上記粉粒体の山部f1と谷部f2により構成される脈動fは上記上面均し板15の板面に当接して塞き止められて除去され、上記距離hの間隔から脈動のない少量の粉粒体Gが上記排出口6より落下供給されるように構成されている。
【0051】
また、上述のように、上記距離Lは上記スポーク状中央回転羽根8の幅Tより小であり(L<T)、上記距離Mよりも小(L≒M/6、L<M)であるため、上記距離hの間隙から流出した粉粒体が上記排出口6に至るまでの間において、脈動が発生しないように構成している。
【0052】
また、
図9に示すように、上記スポーク状中央回転羽根8の厚さkと上記距離hとの関係は、「h>k」となるように構成されている。よって、上記距離Lと距離hと上記厚さkとの関係は、「L>h>k」(幅Tを含めるとT>L>h>k)となる。
【0053】
従って、上記スポーク状回転羽根8の上面と上記上面均し板15の下端15b’との距離h”は極めて小さくなり、上記上面均し板15の下降位置a’において、その下端部15b’は、回転してくる上記スポーク状中央回転羽根8の上面に近接して位置するように構成されている。例えば、上記下端部15b’と上記スポーク状中央回転羽根8の上面との距離h”は約4mm〜6mmとなるように構成される。このように構成することで、上記スポーク状回転羽根8は上記上面均し板15の下端部15b’の近接位置を通過し、当該通過時に上記スポーク状回転羽根8上の粉粒体を上記上面均し板15によって掻き落とすことができる。よって、
図10に示す従来装置のように、開口部の下流側に上記スポーク状回転羽根8の上面に残った粉粒体を掻き落とすための粉粒体掻き落し板(44)を別途設ける必要がない。
【0054】
上記上面均し板15が上昇位置(上昇位置a)に存在している場合は、上記環状通路5から排出口6に矢印A方向に運ばれてきた粉粒体は何ら遮られることなく、そのまま排出口6から下方に落下供給される(
図5参照)。またバッチ式計量の計量完了の直前において、上記上面均し板15を下降して下降位置a’に位置させたとき、粉粒体の上面部分は上記上面均し板15の上流側の板面15’に塞き止められ、上記距離hの間隙から排出口6方向に流出する状態となる。従って、粉粒体の脈動は除去されて粉粒体は均一に均され、上記距離hの間隙からの短い距離Lを経た後、当該距離Lの範囲において脈動を生ずることなく、少量の粉粒体Gが一定流量にて上記距離hの間隙から排出されることになる。
【0055】
このように、上記上面均し板15が下降した後は、上記粉粒体は上記均し板15から直ちに上記排出口6に至り、当該排出口6から下方に落下していくため、脈動による誤差をなくして正確な計量供給を行うことができる。
【0056】
さらに、
図8(a)に示すように、上記排出口6の上流側の側縁6’と上記均し板15との距離Lは、上記側縁6’に沿う側縁6’の幅方向のどの位置においても一定(上記距離L)となるように構成されている。よって、上記上面均し板15を下降させた後、上記距離hを介して排出口6側に流出する粉粒体は、
図8(a)の矢印Dに示すように、上面均し板15から常時均等な距離(L)を経て排出口6から下方に落下してくため、落下供給される粉粒体の量のばらつきを抑制して正確な計量を行うことができる。
【0057】
従って、上記バッチ式計量において、当初はシリンダー12を縮小駆動して上記上面均し板15を上昇位置aに位置させておき、バッチ式計量の例えば最終段階(計量完了の直前)で上記シリンダー12を伸長駆動して上記上面均し板15を
図6の下降位置a’まで下降し、脈動を除去して粉粒体の流量を絞ることにより、精度の高い計量を行うことができる。
【0058】
16は上記均し板15の下流側の板面15”における上端中央部に設けられたL字型の位置規制片である(
図6参照)。
【0059】
17,17’は上記上面均し板15のガイドレールであり(
図4参照)、両ガイドレール17,17’上端の共通の水平部17a(
図5参照)を上記通路5側から上記方形開口3aを介して上記シリンダー支持板11下面に接し、上記支持板11上面側からボルトBにて固定されている(
図4参照)。これらのガイドレール17,17’は各々上記上面均し板15の下流側において、上記均し板15の板面15”に直交する方向に互いに所定間隔を以って平行に対向配置されており、各々上流側の側縁17”を上記均し板15の下流側の板面15”に接し、その下端部は上記通路5の上下高さの略中間部まで至っている(
図5参照)。
【0060】
そして、上記ガイドレール17,17’の対向面の下端部には両ガイドレール17,17’の対向面を連結するストッパーピン(ストッパー部材)18が設けられている。上記上面均し板15は上記上昇位置aから上記下降位置a’に至る下降動作中はその下流側の板面15”が上記ガイドレール17,17’の上流側の側縁17”に摺接して上下方向にガイドされることにより、安定して上下移動し得るように構成されている。
【0061】
また、上記上面均し板15は上記下降位置a’まで下降したとき、
図6に示すように、上記位置規制片(係合部材)16が上記ストッパーピン18に上から当接して位置規制され、それ以上の下降を阻止されるように構成されている。上記位置規制片16はL字形状をなしており、上記上面均し板15の下流側の板面15”から下流側に突出形成されている。
【0062】
19は上記エアシリンダー12の上端部に設けられ、上記伸縮ロッド12aの伸縮動作に基づいて上下方向に移動する略球状のスイッチ作動部であり(
図3参照)、上記伸縮ロッド12aが伸長して上面均し板15が下降位置a’に位置しているときは、
図3の実線位置にあり、下降位置検出リミットスイッチL1をオン状態とし、上記伸縮ロッド12aが縮小して上面均し板15が上昇位置aに位置しているときは
図3の破線位置にあり、上昇位置検出リミットスイッチL2をオン状態とするように構成されている。
【0063】
上記シリンダー支持板11は、上記エアシリンダー12設置位置より上記外筒3の半径方向外側方向に延長されており、当該延長部上に上記筺体20がボルトBにより立設固定されている(
図3参照)。
【0064】
この筺体20の上端部には上記上昇位置検出リミットスイッチL2が設けられ、当該スイッチL2の下方の上記筺体20に上記下降位置検出リミットスイッチL1が設けられている。これらのリミットスイッチL1,L2は、各々軸受部21によって水平方向の支持軸23が支持されており、当該支持軸23に回動アーム22が上下方向に回動自在に設けられている。そして、上記回動アーム22の先端部に上記スイッチ作動部19が当接することで当該アーム22が回動して上記リミットスイッチL1又はL2を作動し得るように構成されている。24a,24bは上記リミットスイッチL1,L2の作動に基づいて上記上面均し板15の位置(位置a又はa’)を検出する検出部である。
【0065】
25,25はシリンダー保持アームであり(
図3参照)、その先端部25a,25aを以って各々上記エアシリンダー12の本体の上端部と下端部を支持するものであり、当該エアシリンダー12を直立状態に保持するものである。
【0066】
26は上記排出口6に設けられたシュート、27は上記排出口6を開閉するスライドゲート部であり、上記排出口6に対応する底板4の外周部にゲート通過スリット27a付の取付フランジ27bをボルトBで固定し、当該取付フランジ27bに板状のスライドゲート28を水平方向(矢印E,F方向)に摺動可能に保持するゲート保持部29を固定し、当該ゲート保持部29の一端に上記スライドゲート28を矢印E,F方向に開閉駆動する駆動シリンダー31を設ける(
図2参照)。尚、
図2中、L3はスライドゲート閉鎖検出用のリミットスイッチ、L4はスライドゲート開放検出用のリミットスイッチであり、何れも上記スライドゲート28の側面に設けられた作動部が当接することにより、上記スライドゲート28の開放位置又は閉鎖位置を検出するものである。
【0067】
上記コントローラ35は、常時、上記台秤からの計量信号を受信しており、バッチ式計量においては、駆動用電動機33を駆動してスポーク状中央回転羽根8を一定速度で回転すると共に、計量開始から計量途中においては、上記エアシリンダー12を縮小駆動状態とし、上記上面均し板12を上昇位置aに位置させた状態とする(
図5参照)。上記コントローラ35には、計量の目標値である目標値P、上記目標値Pより若干低い値である近接値Sが予め設定されており、上記コントローラ35は上記計量信号に基づいて、上記排出口6から排出された粉粒体の重量を計量値Qとして認識する。そして、上記コントローラ35は、上記計量信号に基づく計量値Qが上記近接値Sになると、上記エアシリンダー12を伸長駆動して上記上面均し板15を下降位置a’まで下降し、同時に駆動用電動機33の回転速度を低下させ(例えば1/5〜1/10)、これにより上記スポーク状回転羽根8の回転速度を低下させる。そして、上記計量値Qが上記目標値Pに達するまで上記低速度で上記回転羽根8を回転させ、上記計量値Qが上記目標値Pに達すると上記スポーク状回転羽根の回転を停止する、という制御を行うように構成されている。
【0068】
本発明は上述のように構成されるものであるから、以下、本発明の粉粒体供給装置において粉粒体のバッチ式計量を行う場合の動作を説明する。尚、バッチ式計量とは、一回分の計量値を目標値として予め定め、計量開始後は上面均し板15を上昇位置aに位置させた状態で、スポーク状中央回転羽根8を回転させて大供給を行い、計量完了直前で上面均し板15を下降位置a’に位置させると共に、スポーク状中央回転羽根8の回転数を下げて供給量を減少させ(小供給)、目標値に到達した時点で上記回転羽根8の回転を停止する方式をいい、計量時間の短縮と計量精度を向上させる計量方式である。
【0069】
尚、本実施形態では、粉粒体供給装置の排出口6のシュート26の下方に粉粒体の収納袋等を配置して、上記排出口6から排出される粉粒体を収納する。
【0070】
また、駆動シリンダー31を駆動してスライドゲート28を開いているものとする。さらに、エアシリンダー12を伸縮駆動して伸縮ロッド12aは縮小状態、即ち、上面均し板15の下端は上昇位置aに位置しているものとする。よって、上記上面均し板15の下端15b’と底板4との間は距離h’となっている(
図5参照)。
【0071】
粉粒体ホッパー1に粉粒体を投入すると、当該粉粒体は内筒2の下端2”の全周から安息角θ度にて環状通路5に払い出される(
図1二点鎖線参照)。かかる状態で駆動用原動機33を駆動してスポーク状中央回転羽根8を矢印A方向に一定速度で回転する。すると、上記環状通路5に払い出された粉粒体は上記スポーク状中央回転羽根8及び内向爪10の矢印A方向の回転により、環状通路5内を矢印A方向に移送されて行き、排出口6から下方に落下供給されて行く。
【0072】
このとき、上記環状通路5内の上記粉粒体は、
図5に示すように、スポーク状中央回転羽根8の上部に山部f1を形成し、上記回転羽根8と上記回転羽根8の間に谷部f2を形成し、さらに上記谷部f2において内向爪10の上部に低い山部f1’を形成するという脈動fが形成された状態で矢印A方向に移送され、上記排出口6から下方に落下供給されて行く。
【0073】
上記上面均し板15は上述のように上昇位置aに位置しており、当該上昇位置a(上面均し板15の下端15b’)は粉粒体の山部f1より上方にあるので、上記粉粒体は当該上面均し板15で遮られることはなく、上記スポーク状回転羽根8及び内向爪10で送られてきた粉粒体はそのまま排出口6から下方に落下供給される。上記排出口6から落下供給された粉粒体は上記収納袋等に収納蓄積されて行く。上記粉粒体の重量は支持台34の台秤にて計量され、計量信号がコントローラ35に送出され、該コントローラ35にて排出量としての計量値Qが計測される。
【0074】
ことのき上記排出口6から落下供給される粉粒体は脈動fを有しているため、落下供給量は上記脈動fに応じた変動を生じるが、バッチ式計量の途中においては上記変動は最終的な計量値に影響を及ぼさない。
【0075】
そして、上記粉粒体の計量値Qが目標値P(例えばP=30kgとする)に近接した近接値S(例えば計量完了直前の目標値S=29kgとする)に達すると、上記コントローラ35はこれを検出し、上記エアシリンダー12を伸長駆動して上記上面均し板15を下降し、上記上面均し板15を下降位置a’に位置させる(
図6参照)。
【0076】
このエアシリンダー12の伸長駆動において、上記上面均し板15はその下流側の板面15’がガイドレール17,17’に沿って上下方向にガイドされるので、上記上面均し板15は鉛直方向に正確に下降し得る。また、上記下降位置a’において、位置規制片16がストッパーピン18に係合し、上記上面均し板15のそれ以上の下降を阻止するので、上記均し板15は正確な下降位置a’、即ち距離hを形成する下降位置a’に正確に停止することができる。
【0077】
上記上面均し板15が下降位置a’に位置すると、
図6に示すように、上記上面均し板15の下端15b’と底板4との距離はhとなり、その距離hは上記粉粒体の山部f1の高さの約1/6となり、谷部f2よりも低い位置となり、かつ上記距離hから流出した粉粒体の上記排出口6の側縁6’までの距離Lは極めて短く(L=10mm)、スポーク状中央回転羽根8の幅Tより小で、その距離Lは1つの山部により形成される谷部f2,f2間の距離Mの約1/6となる。
【0078】
よって、粉粒体の上半部は
図6に示すように、上記上面均し板15の板面15’に塞き止められることで脈動が除去されて均一に均され、上記距離hの間隙から排出口6方向に脈動が除去された少量の粉粒体Gが流出する状態となる。従って、脈動の除去された一定流量の少量の粉粒体Gが上記距離hの間隙から排出されることになる。
【0079】
さらに、上記距離hの間隙から流出した粉粒体は、短い距離L(<T)を経た後、直ちに排出口6から下方に落下供給される。従って、上記上面均し板15から流出した粉粒体は脈動を生ずることなく、直ちに排出口6の側縁6’に至り、当該排出口6から落下供給される。
【0080】
従って、上記計量値Qが、上記近接値S(29kg)に到達してから目標値P(30kg)に至るまでは、脈動のない少量の粉粒体が一定流量で落下供給される。よって上記制御部(コントローラ35)は上記計量値Qが上記近接値Sに到達してから、上記目標値Pに到達するまでは、上記駆動用原動機33を速度を低下させることにより、上記スポーク状中央回転羽根8の回転速度を低下させた後、上記中央回転羽根8の回転を停止する制御を行うことにより、上記計量値Qを極めて少ない誤差にて上記目標値Pに近づけることができる。
【0081】
また、上記上面均し板15は下降時にはその下端部15b’と回転する上記スポーク状回転羽根8上面との距離はh”となり、上記下端部15b’が上記回転羽根8上面に近接した位置となるので、上記スポーク状回転羽根8が上記均し板15を通過するとき、上記均し板15は当該回転羽根8上面に位置する粉粒体を上流側に掻き落とすことができる。そして、掻き落とされた粉粒体は次のスポーク状中央回転羽根8及び内向爪10にて下流側(矢印A方向)に押されて上記排出口6から落下供給されるので、別途掻き出し板を設けることなく、粉粒体を無駄なく排出することができる。
【0082】
これにより、目標値Pのバッチ式計量を極めて高い精度で実現することができる。
【0083】
図7及び
図8(b)に示すものは、本発明に係る粉粒体供給装置の他の実施形態であり、上記
図4及び
図8(a)に示す上記実施形態と同一部分及び対応部分には同一符号を付している。当該他の実施形態において、上記排出口6の上流側の側縁6’は、粉粒体の進行方向(矢印A方向)に対して、外筒3から内筒2の方向に向かって傾斜して設けられており、上面均し板15もその板面が上記傾斜した側縁6’に平行となるように、外筒3から内筒2の方向に向かって傾斜して設けたものである。上記上面均し板15は上記エアシリンダー12の伸縮ロッド12a下端12a’の支持板13に上記傾斜角度を以って固定されている。尚、上記傾斜した側縁6’及びその側縁6’に平行な上面均し板15以外の構造は
図4の上記実施形態と同様なので便宜上それらの説明は省略する。
【0084】
この他の実施形態においても(
図8(b)参照)、
図4、
図8(a)に示す上記実施形態と同様に、上面均し板15の下端15b’から上記排出口6の上記上流側の側縁6’までの距離をLとすると、上記距離Lは、上記環状通路5における上記スポーク状回転羽根8の幅Tよりも小であると共に、常時「L>h」であって、上記距離Lは、上記排出口6の上記側縁6’の幅方向に亘って一定となるように構成されている。
【0085】
従って、当該他の実施形態においても、
図8(b)に示すように、上記排出口6の上流側の側縁6’と上記均し板15との距離Lは、上記側縁6’に沿う側縁6’の幅方向のどの位置においても一定(上記距離L)であるので、上記上面均し板15を下降させた後、上記距離hを介して排出口6側に流出する粉粒体は、上面均し板15から均等な距離(L)を経て排出口6から下方に落下してくため、落下供給される粉粒体の量のばらつきを抑制して正確な計量を行うことができるものである。このように、当該他の実施形態においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、当該他の実施形態によると、排出口6が、上流側(上記側縁6’側)から下流側に行くに従って、その開口部の面積が狭い状態から徐々に広くなるので、上流側の狭い開口部分から少量の粉粒体を集中的に落下供給することができ、より正確なバッチ式計量を行うことができる。
【実施例】
【0086】
図4に示す粉粒体供給装置において、上記制御部(コントローラ35)において目標値P=30kg、近接値S=29kgを設定し、コントローラ35の制御により、コントローラ35での計量値Qが近接値S=29kgとなるまで上面均し板15を上昇位置aに位置させておき、スポーク状中央回転羽根8を一定速度で回転させた(大供給)。
【0087】
その後、上記コントローラ35の制御により、計量値Qが上記近接値S=29kgになった時点で、上記上面均し板15を下降位置a’まで下降させると共に、スポーク状中央回転羽根8の回転速度を低下させ(例えば1/5〜1/10程度に低下)、上記計量値Qが上記目標値Pになった時点で上記スポーク状中央回転羽根8を停止させた。尚、実際には、落差補正のため、計量値Qが目標値Pに到達する直前で上記回転羽根8の回転を停止した。
【0088】
計量値Qは1回目=30.03kg、2回目=30.015kgとなり、1回目の誤差は0.03kgで1/1000(0.1%)の計量精度、2回目の誤差は0.015kgで1/2000(0.05%)の計量精度を実現することができた。
【0089】
比較例として、
図10の従来の粉粒体供給装置において同様の計量を行ったところ、計量値Qは1回目=30.15kg、2回目=30.09kgとなり、比較例1回目の誤差は0.15kgで計量精度は1/200(0.5%)、比較例2回目の誤差は0.09kgで計量精度1/300(0.3%)となった。
【0090】
上記の結果、本発明に係る粉粒体供給装置によると、バッチ式計量において、従来の粉粒体供給装置に比べて、大幅な計量精度の向上を実現することができた。
【0091】
上述のように本発明によれば、上面均し板15を下降位置a’に位置させたとき、粉粒体は上記上面均し板15を通過して上面を均された後、脈動を生じることなく直ちに排出口6から下方に落下供給され、少量の粉粒体が排出口6から脈動を生ずることなく落下供給される状態となるので、均し後の脈動がなく、精度の高い正確なバッチ式計量を行うことができる。
【0092】
また、上面均し板15を下降したとき、スポーク状中央回転羽根8の上面は上記上面均し板15の下端に近接した位置を通過することになるので、上記上面均し板15にて上記スポーク状中央回転羽根8の上面に位置する粉粒体を上記上面均し板15で掻き落とすことができ、従来装置のように、排出口6の下流側に掻き出し板を設ける必要がない。
【0093】
また、上面均し板15をガイド板17,17’に沿って昇降し得るので、上面均し板15の安定した昇降動作を行うことができる。
【0094】
また、上面均し板15が下降位置a’に位置したとき、その下降位置a’をストッパー部材18により規制することができるので、正確な位置に上面均し板15を停止させることができ、上面均し板15を正確に昇降駆動させることができる。