(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
底板に外筒を立設して粉粒体供給ケースとし、上記底板の上方に粉粒体排出間隙を介して内筒を同心に支持し、上記底板の中心に直立回転軸を設け、該直立回転軸に上記底板上に位置する複数の中央回転羽根を設けて回転体を形成し、該回転体の筒状外縁を上記外筒の内周に近接して内外筒間の環状通路を形成し、上記筒状外縁に上記環状通路方向の外周回転羽根を複数設け、上記粉粒体排出間隙から所定の安息角にて上記環状通路に拡散した粉粒体を上記中央回転羽根及び上記外周回転羽根の回転により上記環状通路に沿って移送して、上記粉粒体を上記環状通路に設けた粉粒体排出口から排出する粉粒体供給機における排出流量調整装置において、
上記粉粒体排出口の下側に機枠を設け、
上記機枠に上記粉粒体排出口の始端縁から終端縁に向かう複数本の流量調整ロッドを、上記環状通路の幅方向に所定間隔をもって軸支し、
駆動手段により隣接する上記各流量調整ロッドを互いに反対方向に回転駆動し得るように構成し、
上記各流量調整ロッドは、上記粉粒体排出口の始端縁から終端縁に向けての一定範囲は角棒により構成され、その他の範囲は丸棒により構成されており、
かつ上記角棒間のロッド間距離は上記丸棒間のロッド間距離よりも狭く構成されているものである粉粒体供給機における排出流量調整装置。
左右に隣接する上記各流量調整ロッドは、それらの角棒が45度ずつ角度を変化させた状態で支持されているものである請求項1又は2記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置。
上記流量調整ロッドは、上記粉粒体排出口の始端縁から3/5の範囲に上記角棒が形成されており、残り2/5の範囲が上記丸棒である請求項1〜3の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置。
上記駆動手段を電動機と当該電動機の回転数を可変制御するインバータにより構成し、上記各流量調整ロッドの回転数を上記インバータにより調整可能に構成したものである請求項1〜4の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置。
上記上段及び下段の各流量調整ロッド相互は各端部において歯車で連結されており、上記何れか一の流量調整ロッドを上記駆動手段にて駆動することにより、上記上下段の流量調整ロッドを回転駆動し得るように構成したものである請求項2又は6に記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置。
上記粉粒体排出口の幅は上記始端縁側から上記終端縁側に徐々に広くなるように形成されたものである請求項1〜7の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記従来の粉粒体供給装置では、粉粒体の大きな脈動は相当程度抑制することができるが、近年求められる非常に短いサンプリングタイムでの定量供給精度に答えるためには、さらなる脈動の十分な抑制が求められている。
【0008】
また、供給される粉粒体原料の種類、性状によって脈動の状態も異なるので、各種の粉粒体に対応して脈動を効果的に抑制することが求められる。
【0009】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、粉粒体供給機において、供給すべき粉粒体の脈動を平滑化して、精度の高い定量供給を実現することができる粉粒体供給機における排出流量調整装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は粉粒体排出口から供給される粉粒体の脈動を十分に抑制し得て、短いサンプリングタイムであっても定量供給精度を高めることができる粉粒体供給機における排出流量調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、底板に外筒を立設して粉粒体供給ケースとし、上記底板の上方に粉粒体排出間隙を介して内筒を同心に支持し、上記底板の中心に直立回転軸を設け、該直立回転軸に上記底板上に位置する複数の中央回転羽根を設けて回転体を形成し、該回転体の筒状外縁を上記外筒の内周に近接して内外筒間の環状通路を形成し、上記筒状外縁に上記環状通路方向の外周回転羽根を複数設け、上記粉粒体排出間隙から所定の安息角にて上記環状通路に拡散した粉粒体を上記中央回転羽根及び上記外周回転羽根の回転により上記環状通路に沿って移送して、上記粉粒体を上記環状通路に設けた粉粒体排出口から排出する粉粒体供給機における排出流量調整装置において、上記粉粒体排出口の下側に機枠を設け、上記機枠に上記粉粒体排出口の始端縁から終端縁に向かう複数本の流量調整ロッドを、上記環状通路の幅方向に所定間隔をもって軸支し、駆動手段により隣接する上記各流量調整ロッドを互いに反対方向に回転駆動し得るように構成し、上記各流量調整ロッドは、上記粉粒体排出口の始端縁から終端縁に向けての一定範囲は角棒により構成され、その他の範囲は丸棒により構成されており、かつ上記角棒間のロッド間距離は上記丸棒間のロッド間距離よりも狭く構成されているものである粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0012】
上記機枠は例えば上流側の機枠(12)、下流側の機枠(12’)及び直立機枠(29,29’)により構成することができる。粉粒体は中央回転羽根上及び外周回転羽根上に山状盛上部を形成しながら環状通路を粉粒体排出口方向に移送され、粉粒体排出口から排出される。このとき、中央回転羽根及び外周回転羽根により移送されてきた粉粒体を、上段の流量調整ロッドのロッド間距離の狭い角棒により一旦受け止めた上で、流量調整ロッドの回転により、徐々に下方に落下供給することができるので、粉粒体の脈動を平滑化して精度の高い粉粒体の供給を実現することができる。また、何らかの原因によって粉粒体排出口に供給される粉粒体の流量が増加しても、増加した粉粒体はロッド間距離の広い丸棒間を介して下方に流出させることができるため、粉粒体の閉塞が生じることはない。
【0013】
第2に、上記機枠における上記流量調整ロッドの下段位置に、上記流量調整ロッドと同一構成の複数本の下段の流量調整ロッドを、上記流量調整ロッドに平行に軸支し、これら下段の各流量調整ロッドは、上段の隣接する上記各流量調整ロッドの間に位置するように、上記上段の各流量調整ロッドとは半ピッチずらした状態で軸支されており、上記駆動手段により上記下段の隣接する流量調整ロッドを互いに反対方向に回転駆動し得るように構成したものである上記第1記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0014】
このように構成すると、上段の流量調整ロッド間を流下した粉粒体は、下段の流量調整ロッドの角棒によって一旦受け止められたのち、下段の流量調整ロッドの回転により下方に流出させることができるので、比較的量の多い粉粒体であっても、一旦各流量調整ロッド上に滞留させた後、円滑かつ徐々に粉粒体を下方に流出させることができ、排出される粉粒体の脈動を効果的に平滑化することができる。
【0015】
第3に、左右に隣接する上記各流量調整ロッドは、それらの角棒が45度ずつ角度を変化させた状態で支持されているものである上記第1又は2記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0016】
このように構成すると、上部に平面が位置する角棒で粉粒体を受け止めると共に、上部にコーナ部が位置する角棒で粉粒体を下方に流出させることができるため、粉粒体の閉塞状態を生じることなく、円滑に粉粒体を下方に流出させることができる。
【0017】
第4に、上記流量調整ロッドは、上記粉粒体排出口の始端縁から3/5の範囲に上記角棒が形成されており、残り2/5の範囲が上記丸棒である上記第1〜3の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0018】
通常の粉粒体の排出流量であれば、粉粒体排出口の始端縁に近い角棒の存在する範囲に落下するため、支障なく粉粒体を下方に流出させながら脈動を平準化することができる。何らかの原因で粉粒体の流量が例えば急増した場合は、増加した粉粒体は粉粒体排出口の始端縁から遠い丸棒の存在する範囲に落下するため、これらの増加した粉粒体をロッド間距離の広い丸棒間より流下させることによって、粉粒体の閉塞を防止することができる。
【0019】
第5に、上記駆動手段を電動機と当該電動機の回転数を可変制御し得るインバータにより構成し、上記各流量調整ロッドの回転数を上記インバータにより調整可能に構成したものである上記第1〜4の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0020】
このように構成すると、粉粒体の粒径、性状、形状等に応じて流量調整ロッドを最適な回転数により回転駆動することができる。
【0021】
第6に、上記上段の各流量調整ロッドの丸棒の外周に180度の角度差を以って一対のブレードを設け、かつ上記隣接する流量調整ロッドのブレードは、90度ずつ角度が変化しているものである上記第2に記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0022】
このように構成すると、例えば紙、フィルム等のような片状の粉粒体であっても、上記ブレードの回転によって下方に強制的に流出させることができ、粉粒体の閉塞が生じることはない。
【0023】
第7に、上記上段及び下段の各流量調整ロッド相互は各端部において歯車で連結されており、上記何れか一の流量調整ロッドを上記駆動手段にて駆動することにより、上記上下段の流量調整ロッドを回転駆動し得るように構成したものである上記第2又は6に記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0024】
上記歯車は例えば平歯車(21,22,23,24等)により構成することができる。このように構成すると、各流量調整ロッドを効率的に回転駆動することができる。
【0025】
第8に、上記粉粒体排出口の幅は上記始端縁側から上記終端縁側に徐々に広くなるように形成されたものである上記第1〜7の何れかに記載の粉粒体供給機における排出流量調整装置により構成される。
【0026】
このような粉粒体排出口は例えば略三角形状粉粒体排出口(8)(
図3(c)参照)により構成することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明は上述のように構成したので、中央回転羽根等により移送されてきた粉粒体を、上段の流量調整ロッドのロッド間距離の狭い角棒により一旦受け止めた上で、流量調整ロッドの回転により、徐々に下方に落下供給することができるので、粉粒体の脈動を平滑化して精度の高い粉粒体の供給を実現することができる。これにより短いサンプリングタイムでの精度の高い定量供給を実現することができる。
【0028】
また、何らかの原因によって粉粒体排出口に供給される粉粒体の流量が増加しても、増加した粉粒体はロッド間距離の広い丸棒間を介して下方に流出させることができるため、粉粒体の閉塞を効果的に防止することができる。
【0029】
また、回転する上下段の流量調整ロッドによって粉粒体を受け止め、各ロッドの回転により粉粒体を下方に徐々に分散して流出させることができるため、比較的量の多い粉粒体であっても、一旦各流量調整ロッド上に滞留させた後、円滑かつ徐々に粉粒体を下方に流出させることができ、排出される粉粒体の脈動を効果的に平滑化することができる。
【0030】
また、流量調整ロッドの回転数を変化させることにより、粉粒体の粒径、性状、形状等に応じて最適な状態で脈動を抑制して、高精度の定量供給を実現し得る。
【0031】
また、丸棒のブレードにより、紙、フィルム等のような片状の粉粒体であっても、上記ブレードの回転によって下方に強制的に流出させることができ、原料の閉塞を効果的に防止し得る。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明に係る粉粒体供給機における排出流量調整装置を詳細に説明する。
【0034】
まず、本発明の排出流量調整機11が適用される粉粒体供給機を説明する。
【0035】
底板3に外筒2を立設して粉粒体供給ケースとし、上記底板3の上方に粉粒体排出間隙t1を介して内筒1を同心に支持し、上記底板3の中心に直立回転軸10を設け、該回転軸10に上記底板3上に位置する4枚の中央回転羽根(スポーク)5を設けて回転体を形成し、該各中央回転羽根5の先端に設けた回転リング(筒状外縁)35を外筒2の内周に近接して内外筒間の環状通路4を形成し、上記回転リング35に上記環状通路方向の12枚の外周回転羽根(材料移送用スクレーパ)6を環状通路4に設け、かつ上記環状通路4の上記底板3に粉粒体排出口8を開口し、上記粉粒体排出間隙t1から所定の安息角αにて上記環状通路4に拡散した粉粒体を、上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6の矢印A方向の回転により、上記粉粒体排出口8に移送するように粉粒体供給機を構成する(
図1、
図2参照)。
【0036】
尚、上記粉粒体の移送方向である矢印A方向を基準として、「上流側」と「下流側」を決定する。また
図1において、33は電動機、34は減速機であり、上記電動機33によって上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6は矢印A方向に回転駆動される。尚、32は流量調整リングである。
【0037】
このような粉粒体供給機の上記粉粒体排出口8は
図1、
図2、
図3に示すように始端縁8’及び終端縁8”が平行対向縁であって該排出口8の中心を通る内外筒1,2の直径線Dと平行であり、かつ該排出口8の幅は環状通路4の幅t2とほぼ同一幅であるが、
図1、
図2に示すように内筒1側に内筒側弧形フランジ8aを形成し、上記幅t2より多少小とする。また、外筒側も外筒2に沿う外筒側弧状フランジ8bにより形成し、全体として略長方形状の開口とする(
図3(a)参照)。
【0038】
上記粉粒体排出口8の形状は、始端縁8’と終端縁8”が略同一長さの略長方形状をなすものであるが、
図3(c)に示すように、始端縁8’側に上流側から下流側に向けた傾斜縁8cを設けた略三角形状の開口部8としても良い。
【0039】
この
図3(c)の粉粒体排出口8は、始端縁8’及び終端縁8”が平行対向縁であって該排出口8の中心を通る内外筒1,2の直径線Dと平行であり、上記始端縁8’の内筒側の端部から上記内筒側弧状フランジ8aの中間位置8a’に向けて上流側から下流側に上記傾斜縁8cを設けて、全体形状を略三角形状としたものである。即ち、上記粉粒体排出口8は、粉粒体の搬送方向の上流側から下流側に向けて、排出口8の面積が小から大に徐々に拡大するように構成し、面積が小の上流側の粉粒体排出口8から少しずつ粉粒体が下方に流出するように構成して、流出する粉粒体の脈動を抑制し得るようになっている。
【0040】
上記何れの形状の粉粒体排出口8であっても、その排出口8の下側の周縁の上記底板3から下方向けて方形筒状の案内筒9が形成されており、上記案内筒9の下端には、排出流量調整機11が接続される(
図1参照)。
【0041】
この排出流量調整機11は、
図4,5に示すように、粉粒体の上流側と下流側に相対向して平行に設けられた上流側の板状の機枠12及び下流側の板状の機枠12’間に、上段に6本、下段に5本の流量調整ロッド13,15が、各両端部13a,13a’、15a,15a’を以って回転可能に軸支されており、
図9(b)に示すように、上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6によって搬送され上記排出口8から流出する粉粒体を、一旦、上記流量調整ロッド13,15上に落下滞留させ、各流量調整ロッド13,15の回転により、これら流量調整ロッド13,15の下方側に徐々に分散して流出させることにより、上記粉粒体の脈動を効果的に解消しようとするものである。
【0042】
この粉粒体流量調整機11は
図4、
図5に示すような構成からなるものである。尚、以下の説明において、上記排出口8において、粉粒体の搬送方向(矢印A方向)を基準として、下流側から上流側を向いた場合の左右を左右方向として説明する。
【0043】
図4(a)(b)に示すように、対向する上記両機枠12,12’間の上段位置に、上流側から下流側に向かう6本の流量調整ロッド13A〜13Fが、左右方向(環状通路4の幅方向)に一定間隔(所定間隔)を以って、かつ同一高さで並列して設けられている。これらの流量調整ロッド13は、各々の両端部13a,13a’を以って上記機枠12,12’に回転自在に軸支されている。これらの流量調整ロッド13の両端部13a,13a’は、上記両機枠12,12’の外部に突出しており、上記両機枠12,12’に設けられた軸受(ベアリング)14によって各々が回転可能に軸支されている。尚、上記流量調整ロッド13について、個別に示す場合は符合13A〜13Fを用い、ロッド全体或いは位置を特定しないロッドを示す場合は符合13を用いる(尚、下段の流量調整ロッド15についても同様)。
【0044】
また、上記両機枠12,12’間における上記流量調整ロッド13A〜13Fの下段であって、左右方向に隣接する上記上段の各流量調整ロッド13,13の中間に位置するように、上流側から下流側に向かう5本の流量調整ロッド15A〜15Eが、左右方向に一定間隔を以って、かつ同一高さで並列した状態で、上記上段のロッド13に平行に設けられている(
図7参照)。
【0045】
上記各下段の各流量調整ロッド15A〜15Eは、各ロッドが上記上段のロッド13A〜13Fの間に位置するように、上記上段の上記流量調整ロッド13とは半ピッチずらした状態で、左右方向に一定間隔を以って設けられる。即ち、
図6に示すように、例えば下段の流量調整ロッド15Aは、上段の流量調整ロッド13A,13Bの中間位置、下段のロッド15Bは上段のロッド13B,13Cの中間位置、下段のロッド15Cは上段のロッド13C,13Dの中間位置(その他のロッド15も同じ)となるように設けられる。
【0046】
上記下段の各流量調整ロッド15は、各々の両端部15a,15a’を以って上記機枠12,12’に軸支されている。これらの流量調整ロッド15の両端部15a,15a’は、上記機枠12,12’の外部に突出しており、上記機枠12,12’に設けられた軸受(ベアリング)16によって各々回転可能に軸支されている。
【0047】
上記上段の流量調整ロッド13の内、左端の流量調整ロッド13Aの端部は、上流側にに延長され、その端部に駆動用プーリ20が接続されており、後述の電動機17によって回転駆動される。
【0048】
上記上端の流量調整ロッド13A〜13Fの上記各端部13aには各々横連結用の平歯車21が接続されており、上記各流量調整ロッド13A〜13Fは上記平歯車21によって相互に噛合連結されている(
図5参照)。従って、上記駆動プーリ20の連結された上記流量調整ロッド13Aを矢印a方向に駆動することによって、
図5、
図6に示すように各流量調整ロッド13A〜13Fを互いに反対方向に回転駆動し得るように構成している。
【0049】
上記上段の流量調整ロッド13A〜13Fの内、上記左端から3番目の流量調整ロッド13Cの上記端部13aは、上流側に延長され当該延長端部に上下連結用の平歯車22が固定されている。
【0050】
上記下段の流量調整ロッド15A〜15Eの上記各端部15aには各々横連結用の平歯車23が接続されており、上記各流量調整ロッド15A〜15Eは上記平歯車23によって相互に噛合連結されている。
【0051】
さらに
図4(b)に示すように、上記下段の流量調整ロッド15の内、左端から3番目の流量調整ロッド15Cの上記端部は上流側に延長され当該延長端部に上下方向連結用の平歯車24が接続され、当該平歯車24は上段の上下連結用の上記平歯車22に噛合している。
【0052】
従って、上記上下連結用の平歯車24は上記平歯車22の矢印a方向に回転によって
図6の矢印b方向(矢印aとは反対方向)に回転し、これにより下段の流量調整用ロッド15A〜15Eは、横方向連結用の平歯車23によって
図5に示す矢印の方向、即ち、互いに反対方向に回転駆動されるように構成されている(
図5、
図6参照)。
【0053】
上記機枠12の外側には、モータ支持機枠36が固定されており、上記機枠36にロッド駆動用の電動機(駆動手段、例えばギアードモータ)17が固定されている。この電動機17の出力軸には減速機18を介して駆動用プーリ19が接続されており、上記上段の流量調整ロッド13Aの上記駆動用プーリ20と上記駆動用プーリ19間に駆動用タイミングベルト37が張設されている。従って、上記電動機17を駆動して上記上段の流量調整ロッド13Aを駆動することにより、上下段すべての流量調整ロッド13,15を
図5に示す矢印方向に同時に回転駆動し得るように構成されている。
【0054】
また、上記電動機17の回転数をインバータで制御することにより、供給する粉粒体の性状に応じて、上記流量調整ロッド13,15の回転数を調整し得るように構成することができる。
【0055】
上記上段の流量調整ロッド13は
図7に示すように、全体が丸棒25からなるものであるが、丸棒25の全長の内、上流側から下流側に向かう約3/5の範囲(上記粉粒体排出口8の始端縁8’から終端縁8”に向けての一定範囲)には、上記丸棒25の外周に横断面正方形の直方体形状の角棒26が被覆された構造となっている。
【0056】
さらに上記丸棒25における、上記角棒26の被覆されていない下流側の約2/5の範囲(その他の範囲)には、丸棒25の外周上において、外周方向の互いに180℃の角度位置に、上記丸棒25の半径方向に伸びる板状の一対のブレード28,28が、上記丸棒25の軸方向に設けられている。
【0057】
このブレード28,28は上記角棒26の下流側端部位置から上記丸棒25における上記機枠12’の内側近傍位置まで連続して設けられる。
【0058】
上記流量調整ロッド13は、上記ブレード28,28の板面が上記角棒26の平面(側面)に平行となるように固定されたもの(流量調整ロッド13B,13D,13F)と、上記ブレード28,28の板面が上記角棒26の横断面における対角線に沿って位置するように固定されたもの(ロッド13A,13C,13E)との2種類が設けられている。
そして、上記流量調整ロッド13A〜13Fは、上記2種類のロッド13を左右交互に配置すると共に、左右のロッド13毎に上記角棒26の角度を交互に45度ずつずらして配置されている。
【0059】
よって、
図7に示すように、上記角棒26は上面側に角棒26の平面が位置している流量調整ロッド13B,13D,13Fと、上面側に角棒26のコーナ部が位置している流量調整ロッド13A,13C,13Eとが、交互に位置するように構成されており、上記ブレード28,28も左右相互にその角度が90度ずつずれており、その結果、ブレード28が水平に位置している流量調整ロッド13B,13D,13Fと、ブレード28が垂直に位置する流量調整ロッド13A,13C,13Eとが、交互に配置されるように構成されている。そして、上記隣接する流量調整ロッド13のブレード28は、互いに90度ずつ角度が変化するように軸支されている。
【0060】
そして、これらの上段の流量調整ロッド13は上記の位置関係を保ったまま、
図6に示す矢印方向に回転駆動される。
【0061】
上記下段の流量調整ロッド15は、
図8に示すように、上記上段の流量調整ロッド13と同様に、全体が丸棒25からなり、当該丸棒25の全長の内、上流側から下流側に向かう約3/5の範囲(上記粉粒体排出口8の始端縁8’から終端縁8”に向けての一定範囲)には、上記丸棒25の外周に横断面正方形の直方体形状の、上記上段ロッド13の上記角棒26と同様の形状の角棒26が被覆された構造を有している。
【0062】
しかしながら、上記下段ロッド15の下流側の上記角棒16が存在しない約2/5の範囲(その他の範囲)の丸棒25の部分には、上段ロッド13の上記ブレード28,28は存在しておらず、当該部分は丸棒25のみから構成されている。尚、本実施形態では下段の丸棒25には上記ブレード28,28は設けられていないが、当該下段の丸棒25に上段と同様のブレード28,28を設けても良い。
【0063】
この下段の流量調整ロッド15は、
図8に示すように、左右のロッド15毎に上記角棒26の角度を45度ずつずらして配置されている。よって、
図8に示すように、上記角棒26は上面側に角棒26の平面が位置しているロッド(流量調整ロッド15B,15D)と、上面側に角棒26のコーナ部が位置しているロッド(流量調整ロッド15A,15C、15E)とが、交互に配置するように構成されている。
【0064】
そして、これらの下段の流量調整ロッド15は上記の位置関係を保ったまま、
図6に示す矢印方向に回転駆動される。
【0065】
上記粉粒体排出口8から落下する粉粒体は、通常、排出口8の始端縁8’から下流方向の3/5の範囲に落下するため、上記角棒26,26間の水平方向(左右方向)の距離t3(ロッド間距離)(
図6参照)は、例えば約15mmとして、比較的狭く設定し、上記粉粒体が上記角棒26上に一旦滞留し得るように構成する。尚、この距離t3は上段のロッド13と下段のロッド15共に共通とする。
【0066】
また、上記排出口8から落下する粉粒体が急激に増大した場合は、上記粉粒体は上記角棒26の範囲(始端縁8’から3/5の範囲)のみならず、上記丸棒25の存在する範囲(始端部8’から3/5の範囲を超えた下流側の2/5の範囲)にも落下供給されるが、この場合は、流量調整ロッド13,15上で粉粒体が閉塞しないように、上記丸棒25間の左右方向の距離t4(ロッド間距離)を、例えば40mmと比較的広く設定し、粉粒体を通過させやすく構成している。このように、角棒26間のロッド間距離t3は上記丸棒25間のロッド間距離t4よりも狭く構成する。尚、この距離t4は上段のロッド13と下段のロッド15共に共通とする。
【0067】
また、粉粒体として片状のフィルムや紙等は、閉塞を生じ易いので、上記丸棒25に設けた上記ブレード28,28の回転により、強制的に下方に流すように構成している。
【0068】
このような排出流量調整機11を粉粒体が通過する量は、上記上下段の流量調整ロッド13,15の回転数を変化させることで調整することができる。
【0069】
尚、上下のロッド13,15間の距離t5は角棒26間の部分で例えば約15mmであり、上記一枚のブレード28の幅は例えば約12mmとする。
【0070】
尚、上記排出流量調整機11の上記機枠12,12’とは直交する左右は、互いに平行な左側の直立機枠29と右側の直立機枠29’が設けられており(
図4、
図6参照)、上記上下流側の上記機枠12,12’と、上記左右機枠29,29’によって方形筒状の排出流量調整機の機枠30が形成されている。そして、これらの方形筒状の機枠30の上端部周縁に、上記排出口8の案内筒9の下端のフランジ9’に接続可能な上端フランジ31が設けられ、上記方形筒状の上記機枠30の下端部周縁に下端フランジ31’が設けられている(
図1参照)。
【0071】
上述のように構成された排出流量調整機11は、
図1に示すように、上記粉粒体排出口8の案内筒9のフランジ9’に、上記上端フランジ31をボルトBにて接続し、上記案内筒9に固定する(
図1、
図9(b)参照)。このとき、上記各流量調整ロッド13,15は、内外筒1,2の上記直径線Dと直交する方向になるように配置される(
図10(a)(b)参照)。また、
図10に示すように、上記流量調整ロッド13,15と上記粉粒体排出口8の開口部との関係は、上記排出口8の始端縁8’から約3/5の位置までは上記角棒26が位置しており、始端縁8’から約3/5の位置からさらに終端縁8”に向けての約2/5の範囲には上記丸棒25及びブレード28,28が位置している構造となっている。即ち、上記各流量調整ロッド13,15は、上記粉粒体排出口8の始端縁8’から終端縁8”に向けての一定範囲は角棒26により構成され、その他の範囲は丸棒25により構成されている。
【0072】
本発明は上述のように構成されているため、次に本発明の動作を説明する。
【0073】
まず、上記電動機17を駆動してタイミングベルト37を介して駆動プーリ20を駆動することにより、流量調整ロッド13Aを矢印a方向に回転する。すると、上記駆動用プーリ20、上段の各平歯車21、上下方向連結用の平歯車22,24、及び下段の各平歯車23の回転によって、上段及び下段の各流量調整ロッド13,15は、
図6に示す矢印の方向、即ち隣接する流量調整ロッド13,15が互いに反対方向に回転する。上記内筒1内に粉粒体を投入すると、上記内筒1から環状通路4内に安息角αにて粉粒体が流出した状態となる(
図1参照)。
【0074】
その後、電動機33を駆動して上記直立回転軸10を矢印A方向に回転することにより、上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6が矢印A方向に回転するので、環状通路4内の粉粒体は上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6によって上記環状通路4内を矢印A方向に送られて行き、上記粉粒体排出口8から下方に落下供給されて行く。
【0075】
このときの各回転羽根5,6の動きと、各回転羽根5,6によって運ばれる粉粒体との関係を
図9(a)(b)に示す。尚、
図9(a)は、説明の便宜上、
図2における粉粒体供給機の平面視円形状の内外筒を、直線的に伸長して表現した平面図であり、
図9(b)は同図(a)の側面図であり、図中、山状盛上部f1,f2は各々中央回転羽根5、外周回転羽根6によって移送される粉粒体を示し、山状盛上部f1’,f2’は本発明の排出流量調整機11を通過した後の、脈動を抑制された後の粉粒体fの排出状態を示すものであり、排出前の山状盛上部f1,f2と対応するように記載してある。
【0076】
上記電動機33の回転によって、上記中央回転羽根5及び上記外周回転羽根6は
図9(a)の矢印A方向に一定速度で移行する。上記環状通路4における粉粒体fは
図9(b)に示すように、上記中央回転羽根5及び外周回転羽根6によって矢印A方向に搬送されていくが、このとき、粉粒体fは各中央回転羽根5の羽根(スポーク)の上、及び、上記外周回転羽根6の羽根の上に載置された状態となり、上記各羽根5,6の上に載置された粉粒体fが上記羽根5,6と共に矢印A方向に移送されていく。
【0077】
上記中央回転羽根5は、内外筒1,2中央の直立回転軸10から外筒2の近傍位置まで位置しており、その羽根(スポーク)の半径方向の長さが長く、また羽根の幅も広いので、
図9(b)に示すように、外周回転羽根6に比べてより多くの粉粒体fの搬送能力を有しており、当該羽根上により多くの粉粒体fが載置される。よって、当該中央回転羽根5上には、上記外周回転羽根6上よりも多くの粉粒体fが載置されて上方に大きく盛り上がった山状盛上部f1が形成された状態で矢印A方向に移送されていく。
【0078】
一方、上記外周回転羽根6は、外周の回転リング35から上記環状通路4内に向けて設けられたものであり、その長さが短く、上記中央回転羽根5に比べて羽根の幅も狭いので、
図9(b)に示すように,中央回転羽根5に比べてより少ない粉粒体fが載置される。よって、当該外周回転羽根6上には、上記中央回転羽根5上よりも少ない粉粒体fが載置され、上記外周回転羽根5上にある程度粉粒体は盛り上がるが、中央回転羽根5上の粉粒体の上記山状盛上部f1よりも低い位置の山状盛上部f2が形成された状態で矢印A方向に移送されていく。
【0079】
このように、上記回転羽根5,6によって搬送される粉粒体fは、
図9(b)に示すように、上記中央回転羽根5上の上記大きな山状盛上部f1と、その後の3枚の外周回転羽根6上の小さな3つの山状盛上部f2,f2,f2が形成された状態で、順次矢印A方向に搬送されて行き、上記粉粒体排出口8上を上記中央回転羽根5又は外周回転羽根6が通過する毎に、上記山状盛上部f1,f2,f2,f2を形成する粉粒体fが排出口8から下方に落下供給されていく。
【0080】
従って、仮に、本発明に係る排出流量調整機11が存在しなければ、
図9(b)に示す山状盛上部f1,f2を形成する粉粒体fが、上記排出口8から下方に落下供給されるので、上記粉粒体の山状盛上部f1,f2の供給量の違いが、そのまま排出口8から下方に落下供給される粉粒体fの排出量に反映され、大きな脈動が生じる。
【0081】
しかしながら、このような脈動は本発明に係る排出流量調整機11によって次に説明するように、効果的に抑制し得るものである。
【0082】
まず、上記中央回転羽根5が上記粉粒体排出口5を通過すると、当該中央回転羽根8によって搬送されてきた大きな山状盛上部f1を構成する粉粒体fが上記排出口8から下方に落下供給されるが、当該粉粒体fは、上記排出流量調整機11の上段の回転中の6本の流量調整ロッド13A〜13F上に落下供給される(
図9(b)粉粒体f”、
図10(a)(b)粉粒体f”参照)。
【0083】
上記上段の流量調整ロッド13は、上記粉粒体排出口8の始端部8’から下流側の約3/5の範囲には、左右のロッド間隔の狭い角棒26が位置しているので、上記粉粒体fは上記上段の流量調整ロッド13A〜13Fの主に上記角棒26の上(始端部8’から下流側の約3/5の範囲)に落下し、当該粉粒体fの多くは上記ロッド13の上記角棒26上に一旦滞留させることができる。
【0084】
また、下段の流量調整ロッド15も、上記排出口8の始端部8’から下流側の約3/5の範囲には、左右のロッド間隔の狭い角棒26が位置しており、かつ下段の流量調整ロッド15は上記上段の流量調整ロッド13,13間に位置しているので、上記上段の流量調整ロッド13,13間を通過した粉粒体fは、回転中の下段の上記流量調整ロッド15の角棒26によって受け止められ、当該下段の上記ロッド15の角棒26上に一旦滞留させることができる。
【0085】
上記各流量調整ロッド13,15は、上述のように互いに逆方向に回転しているので、上段及び下段の上記角棒26上に落下し滞留した粉粒体は、これらの上下段のロッド13,15の回転、即ち、上記各角棒26の回転によって、引き続いて徐々に下方に連続的に落下供給されていく。
【0086】
このように、上記中央回転羽根5によって運ばれてきた大きな山状盛上部f1の粉粒体fは、一気に下方に排出されることはなく、上記上下段の流量調整ロッド13,15の上記各角棒26によって一旦滞留させられた後、これらロッド13,15(角棒26)の回転によって徐々に下方に分散して、連続的に排出させることができる。また、上部に平面(水平面)が位置する角棒26で粉粒体を受け止めると共に、上部にコーナ部が位置する角棒26で粉粒体を下方に流出させることができるため、粉粒体の閉塞状態を生じることなく、円滑かつ徐々に粉粒体を下方に流出させることができる。
【0087】
上記排出口8を上記中央回転羽根5が通過した後は、引き続いて3枚の外周回転羽根6が順次当該排出口8を通過していく。
【0088】
上記外周回転羽根6が上記排出口8を通過すると、搬送されてきた小さな山状盛上部f2を構成する粉粒体fが上記排出口8から下方に落下供給されるが、当該粉粒体fは、同様に、上記上段の流量調整ロッド13A〜13Fの上流側の約3/5の範囲の上記角棒26の上に落下し、当該粉粒体fの多くは上記ロッド13の上記角棒26上に一旦滞留すると共に、上記上段の流量調整ロッド13,13間を落下した粉粒体fも、下段の上記流量調整ロッド15の角棒26によって一旦滞留する。そして、同様に、上記各流量調整ロッド13,15の回転によって、上段及び下段の上記角棒26上に停留した粉粒体fは、引き続いて徐々に下方に連続的に落下供給されて行く。
【0089】
このように、上記外周回転羽根6によって運ばれてきた小さな山状盛上部f2の粉粒体fも、上記上下段の流量調整ロッド13,15の角棒26によって一旦滞留させた後、これらロッド13,15(角棒26)の回転によって徐々に分散して連続的に下方に排出していくことができる。
【0090】
従って、本発明の排出流量調整機11は、上記中央回転羽根5が通過したときの大きな山状盛上部f1による大量の粉粒体fと、それ以後に、3枚の上記外周回転羽根5の通過による小さな山状盛上部f2,f2,f2による比較的少ない量の粉粒体fを、上記上下段の流量調整ロッド13,15の角棒26にて各々一時的に滞留させ、次の中央回転羽根5が通過する直前のタイミングまでに、滞留した粉粒体fを、上記上下段の上記流量調整ロッド13,15(角棒26)の回転によって、徐々に分散して下方に落下供給させていくものである。
【0091】
このような作用により、中央回転羽根5とそれに続く3枚の外周回転羽根6による粉粒体fの山状盛上部f1,f2,f2,f2を、次の中央回転羽根5が通過する直前のタイミングまでの間において、上記排出流量調整機11から徐々に下方に連続的に排出して行くことにより、粉粒体fの落下供給量を平滑化し、
図9(b)に示すように、緩やかな山状盛上部f1’,f2’,f2’,f2’とすることができる。
【0092】
即ち、粉粒体排出口8から排出流量調整機11の上記流量調整ロッド13,15を通過した粉粒体は、
図9(b)に上記山状盛上部f1,f2,f2,f2と同一タイミングで示したように、大きな盛り上がりの山状盛上部f1はその高さが低く平滑化された山状盛上部f1’となり、上記山状盛上部f1に引き続く3つの山状盛上部f2,f2,f2も、山状盛上部f2,f2間の起伏が平坦化され、全体として脈動の少ない山状盛上部f2’,f2’,f2’となり、結果として、山状盛上部f1’及びそれに引き続く3つの山状盛上部f2’,f2’,f2’の全体が、脈動の極めて少ない略平坦な粉粒体として排出することができる。
【0093】
このように、本発明に係る排出流量調整機11は、中央回転羽根5が排出口8を通過したタイミングから、次の中央回転羽根5が通過するタイミングまでの間において、粉粒体を徐々に排出することにより、粉粒体の落下供給量を平滑化し、脈動を抑制することができる。これにより、
図9(b)の山状盛上部f1’,f2’,f2’,f2’に示すように、極めて脈動の少ない粉粒体の定量供給を実現することができる。
【0094】
また、上記粉粒体の供給状態等によって、万一、何らかの原因で、粉粒体排出口8に供給される粉粒体の流量が急増した場合は、粉粒体fは、上記排出口8の始端部8’から約3/5の範囲を超えて、上記上段の流量調整ロッド13のブレード28,28の存在する丸棒25の部分(上記排出口8の始端部8’から約3/5の範囲を超えたロッドの約2/5の丸棒25の範囲)にも落下供給される。尚、このとき、上記丸棒25の範囲に落下供給される粉粒体を粉粒体f0とする(
図9(b)、
図10(a)(b)参照)。
【0095】
このとき、上段の流量調整ロッド13の上記丸棒25の回転によるブレード28,28の回転によって、当該部分に落下した粉粒体f0は速やかに下方に移行され、さらに下段の流量調整ロッド15の丸棒25,25間を通過して下方に速やかに落下供給させることができる。
【0096】
このように、万が一、粉粒体fの流量が増加した場合においても、粉粒体fは流量調整ロッド13,15上において閉塞することはなく、上記流量調整ロッド13の丸棒25のブレード28,28の回転により、速やかに下方に送り出すことができる。また、上記流量調整ロッド13,15の上記丸棒25の部分は、隣接する丸棒25間の間隔を広くしているので、このような緊急事態においても、粉粒体は流量調整ロッド13,15上に止まって閉塞することがなく、上記丸棒25の部分において、粉粒体fを下方に通過させ易いという効果がある。
【0097】
搬送される粉粒体が、フィルム又は紙等の片状のものであった場合は、上記丸棒25のブレード28,28の回転により、強制的に下方に移行させることができるので、片状の粉粒体が大量に排出されて、上記丸棒25の範囲に落下しても、円滑に粉粒体を下方に送り出すことができ、粉粒体の閉塞の発生を防止することができる。また、このような片状の原料(粉粒体)を、下段の丸棒25によって効果的に解しながら、下方に円滑に落下供給させることができるという効果もある。
【0098】
上記粉粒体排出口8の形状は、
図10に示すように、同図(a)の略方形の排出口8であっても良いし、同図(b)の傾斜縁8cを設けた略三角形状の排出口8であっても良い。上記
図10(b)の三角形状の排出口8の場合は、粉粒体fは、上流側の狭い開口部から少量ずつ下方に分散させ、流量調整ロッド13,15上に連続的に落下供給されることになるため、中央回転羽根5と外周回転羽根6間の脈動をより効果的に抑制することができる。これにより上記排出流量調整機11を通過した粉粒体は、より脈動の少ない定量供給を実現することができる。
【0099】
上記三角形状の粉粒体排出口8(
図10(b)参照)を用いて本発明の排出流量調整機11を使用した場合、例えば、サンプリングタイム10秒で50gの定量供給において、誤差±7%〜±13%を実現することができた。
【0100】
上記実施形態では粉体、粉粒体(例えばペレット、チップ等)を落下供給させる場合を説明したが、粉粒体は各種の形状のものが適用可能であり、片状(フィルム、紙等)等の原料も使用可能である。即ち、本発明における「粉粒体」は片状のものを包含する概念である。
【0101】
また、流量調整ロッド13,15の形状は、粉体、粒体(ペレット、チップ等)、片状(フィルム、紙等)のものによって、角棒26、ブレード28の形状等を適宜変更することもでき、例えば角棒26の部分をスクリュー状にする等、各種のロッド形状が考えられる。
【0102】
また、粉粒体原料の性状により、角棒26のサイズを変化させたり、ロッド間距離(左右間距離、上下間距離)を変更することも考えられ、角棒26を設けずに、ブレード28付の丸棒25のみにより構成することもできる。
【0103】
また、付着性の強い粉粒体原料は、流量調整ロッド13,15に付着して、閉塞する可能性があるので、流量調整ロッド13,15の表面にフッ素樹脂コーティングを施し、付着防止対策を行うことができる。
【0104】
本発明は上述のように構成したので、中央回転羽根5により移送されてきた粉粒体を、上段の流量調整ロッドのロッド間距離の狭い角棒26により一旦受け止めた上で、流量調整ロッドの回転により、徐々に下方に分散して落下供給することができるので、粉粒体の脈動を平滑化して精度の高い粉粒体の供給を実現することができる。これにより短いサンプリングタイムでの精度の高い定量供給を実現することができる。
【0105】
また、何らかの原因によって粉粒体排出口8に供給される粉粒体の流量が増加しても、増加した粉粒体はロッド間距離の広い丸棒25間を介して下方に流出させることができるため、粉粒体の閉塞を効果的に防止することができる。
【0106】
また、回転する上下段の流量調整ロッド13,15によって粉粒体を受け止め、各ロッドの回転により粉粒体を下方に徐々に流出させることができるため、比較的量の多い粉粒体であっても、一旦各流量調整ロッド上に滞留させた後、円滑かつ徐々に粉粒体を下方に流出させることができ、排出される粉粒体の脈動を効果的に平滑化することができる。
【0107】
また、丸棒25のブレード28により、紙、フィルム等のような片状の粉粒体であっても、上記ブレード28の回転によって下方に強制的に流出させることができ、上記片状の粉粒体であっても原料の閉塞を効果的に防止し得る。
【0108】
また、流量調整ロッドの回転数を変化させることにより、粉粒体の粒径、性状、形状等に応じて最適な状態で脈動を抑制して、高精度の定量供給を実現し得る。また、粉粒体の性状により流量調整ロッドを上段のみの一段構成としても良いし、上段の流量調整ロッドのブレードを無くして丸棒のみの状態としても良く、各種の実施形態が考えられる。
【0109】
尚、
図1中Cは直立回転軸10の回転中心軸、
図6中Eは排出流量調整機11における左右方向の中心線であり、下段の流量調整ロッド15cが位置している。