【実施例】
【0011】
図1は本発明第一実施例の構造図である。圧電駆動回路10はハーフブリッジ駆動回路12、圧電素子14および少なくとも1つのシャント回路16を備える。ハーフブリッジ駆動回路12は直列する上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20を含み、ハーフブリッジ駆動回路12は入力直流電圧(V
DC)を受け、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20の切り替えにより方形波の交流電圧に変換する。
圧電素子14はハーフブリッジ駆動回路12に電気的に接続し、交流電圧を受け、共振して負荷22を駆動し動作させる。ここでは、負荷22は冷陰極蛍光ランプ(CCFL)、熱陰極蛍光ランプ(HCFL)、高輝度放電ランプ(HID Lamp)、発光ダイオード(LED)、整流回路、圧電アクチュエータ、スイッチ回路等である。
シャント回路16はハーフブリッジ駆動回路12と圧電素子14の間を電気的に接続し、シャント回路16とハーフブリッジ駆動回路12は共振し、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20がゼロ電圧スイッチングを行うようにする。詳細は次のとおりである。
【0012】
後の回路動作方式を理解しやすくするために、ここではまず上述の素子の細部回路について説明する。
上アームスイッチセット18は第一寄生キャパシタ(C
K1)182および第一寄生ダイオード184を含む。下アームスイッチセット20は第二寄生キャパシタ(C
K2)202および第二寄生ダイオード204を含む。圧電素子14は圧電変圧器または圧電共振器であり、ここでは、圧電変圧器を例として説明する。
この圧電変圧器は入力キャパシタ(C
P)142を含む。この第一実施例においては、シャント回路16を使用した本発明を例として説明する。
シャント回路16は直列するシャントインダクタ(L
S)162、双方向スイッチ(K
S)164およびシャント電源(V
DC/2)166を含む。シャント電源166は駆動電圧を双方向スイッチ164に提供し、シャント電源166の直流電圧値は入力直流電圧(V
DC)の半分である。
【0013】
続いて、本発明第一実施例の波形図である
図2を同時に参照されたい。ここでは、圧電駆動回路10の動作過程でどのようにゼロ電圧スイッチングの効果を達成するかを説明する。
まず、動作期間〔t
0−t
1〕において、上アームスイッチセット(K
1)18は導通状態を示し、下アームスイッチセット(K
2)20はオフ状態を示し、この時シャント回路16は閉じているため、入力電流i
Pは圧電素子14まで流れ、その入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは入力直流電圧(V
DC)に等しく、かつ電圧ストレスは正値である。この動作期間が終了する時、シャント回路16の双方向スイッチ164はオフ状態を示したままである。
【0014】
続いて、動作期間〔t
1−t
2〕において、上アームスイッチセット18と下アームスイッチセット20が同時にオフ状態になった時、この期間は即ち従来のハーフブリッジ回路のデッドタイムである。この時、シャント回路16は導通しており、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182とシャントインダクタ162は共振し始め、入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202はシャント回路16を経由して共振放電を開始する。同時に第一寄生キャパシタ182に対しては共振充電が開始される。
ここでは、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは正弦勾配であり徐々にゼロ電圧まで低下し、上アームスイッチセット18の電圧ストレスは入力直流電源(V
DC)の電圧レベルまで徐々に上昇することに留意されたい。これが下アームスイッチセット20のゼロ電圧スイッチングの重要な条件となる。
もちろん、〔t
1−t
2〕の期間に、共振放電電流の大きさが不十分である場合は、入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202はゼロになるまで完全に放電することができず、下アームスイッチセット20が次の動作期間にゼロ電圧導通することもできない。シャントインダクタ162とすべてのキャパシタの〔t
1−t
2〕の共振期間の計算は次の数式1のとおりである。
【0015】
【数1】
【0016】
〔t
1−t
2〕の時間は通常とても短く、共振期間には、直接シャント回路16上に小インダクタンス値(シャントインダクタ162)を用いて圧電駆動回路10上のすべてのキャパシタに合わせることができる。
回路全体をさらに薄型化するため、シャント回路16中の導線上の寄生インダクタンスまたはシャント回路16のプリント基板(PCB)上の導線の漏れインダクタンスから発生する微小インダクタンス値を用い、入力キャパシタ142、第一寄生キャパシタ182と第二寄生キャパシタ202を合わせて共振させる。入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pが放電してゼロになった時、この動作期間は終了する。
【0017】
続いて、動作期間〔t
2−t
3〕において、上アームスイッチセット18、下アームスイッチセット20およびシャント回路16は同時にオフ状態を示す。この期間、下アームスイッチセット20の第二寄生ダイオード204は導通し、電流i
mを圧電素子14に流して提供する。下アームスイッチセット20が導通し始めた時、この動作期間は終了する。
【0018】
続いて、動作期間〔t
3−t
4〕において、上アームスイッチセット18はオフ状態を示し、下アームスイッチセット20は導通状態を示し、この時、シャント回路16はまだ閉じている。上アームスイッチセット18がオフ状態から導通状態に切り替わる瞬間、圧電素子14の入力電圧はゼロになる。
つまり、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pはゼロであり、そのまま切り替え後までV
Pはゼロを維持するので、ゼロ電圧スイッチングが達成される。下アームスイッチセット20がオフ状態に切り替わった時、この動作期間は終了する。
【0019】
続いて、動作期間〔t
4−t
5〕において、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はいずれもオフ状態を示し、この時シャント回路16は導通し始め、動作期間〔t
1−t
2〕と同様に、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182とシャントインダクタ162は共振し始める。
入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202はシャント回路16を経由して共振放電を開始し、同時に第一寄生キャパシタ182に対して共振充電が開始される。シャントインダクタ162とすべてのキャパシタの〔t
4−t
5〕の共振期間の計算は次の数式2のとおりである。
【0020】
【数2】
【0021】
共振期間において、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは正弦勾配であり徐々に入力直流電源(V
DC)の電圧レベルまで上昇し、上アームスイッチセット18の電圧ストレスは正弦勾配であり徐々に低下してゼロ電圧になる。これが上アームスイッチセット18のゼロ電圧スイッチングの重要な条件となる。
もちろん、〔t
4−t
5〕の期間に、共振放電電流の大きさが不十分である場合は、入力キャパシタ142はゼロまで完全に放電することができず、上アームスイッチセット18も次の動作期間にゼロ電圧導通することはできない。入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pの値が充電により入力直流電源(V
DC)の電圧レベルに達した時、この動作期間は終了する。
【0022】
続いて、動作期間〔t
5−t
0〕において、上アームスイッチセット18、下アームスイッチセット20およびシャント回路16は同時にオフ状態を示し、この時、入力キャパシタ142の電圧ストレスVpの充電が始まり、入力直流電源(V
DC)の電圧レベルに達するまで充電される。
同時に、上アームスイッチセット18の第一寄生ダイオード184が導通し、電流i
mを圧電素子14に流して提供する。上アームスイッチセット18が導通し始めた時、この動作期間は終了する。
上アームスイッチセット18がオフ状態から導通状態に切り替わる瞬間、圧電素子14の入力電圧(V
P)が入力直流電源(V
DC)の電圧レベルに達するまで充電され、そのまま切り替え後までV
PはV
DCを維持するのでゼロ電圧スイッチングが達成される。
【0023】
上述の動作期間からわかるように、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はそれぞれ動作期間〔t
0−t
1〕および〔t
3−t
4〕に導通し、その他の動作期間においては、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はいずれもオフになり、これがハーフブリッジ駆動回路12のデッドタイムとなる。
動作期間〔t
1−t
2〕および〔t
4−t
5〕において、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182と、シャントインダクタ162は共振充電され、またはシャント回路16により放電し、ゼロ電圧スイッチングの効果を達成する。
もう一方のゼロ電圧スイッチングの効果としては、下アームスイッチセット20の第二寄生ダイオード204および上アームスイッチセット18の第一寄生ダイオード184がそれぞれ対応する期間〔t
2−t
3〕および〔t
5−t
0〕において動作する際、電流i
mを圧電素子14に提供して流し、負荷22は圧電素子14の電流i
mが伝送するエネルギーを受け取り作動することである。
ここでは、圧電素子14とシャント回路16の両者は動作上直接的な関係は無く、圧電素子14は上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20から発生した方形波を受けて駆動し、シャント回路16はゼロ電圧スイッチングに用いられるにすぎないことに留意されたい。
【0024】
本発明はシャント回路16を用いてハーフブリッジ駆動回路12がゼロ電圧スイッチングを行えるようにしたものであり、それには以下の数式(3)から(6)によって示す2つの条件を満たす必要がある。
【0025】
1.十分な長さのデッドタイムtd、tdはつまり〔t
1−t
3〕または〔t
4−t
0〕の期間に等しい。
【0026】
【数3】
【0027】
2.十分な大きさの充電および放電電荷Q
【0028】
【数4】
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】
ここで、K
Sは双方向スイッチ164であり、T
Sは動作期間〔t
1−t
2〕または〔t
4−t
5〕のような双方向スイッチ164の導通時間である。i
sはシャント回路16の電流である。
【0032】
数式(3)〜(6)からわかるように、ゼロ電圧スイッチングの2つの条件は十分なデッドタイムとシャント回路16の電流i
sであり、その他の因子(たとえば周波数と負荷)との関連性は大きくない。
シャント回路16の電流i
sは、入力直流電圧(V
DC)と、シャントインダクタ162(L
S)と、入力キャパシタ142(C
P)、第一寄生キャパシタ182(C
K1)および第二寄生キャパシタ202(C
K2)のキャパシタンス値によって決まり、すべて固有素子の値である。
したがって、デッドタイムを固定すればゼロ電圧スイッチングの条件が固定でき、かつ動作周波数および負荷とは関係がないので、広帯域でのゼロ電圧スイッチングの効力を達成できる。時間t
dが対応する周波数は1/t
dであるため、シャント回路16の動作周波数の上限値は即ち1/t
dである。
【0033】
図3は本発明の第二実施例の構造図である。第一実施例と異なるのは、第二実施例は実際の双方向スイッチとハーフブリッジ駆動回路を統合した設計であり、シャント回路が2組設計されているという点である。
詳しく述べると、圧電駆動回路10において、ハーフブリッジ駆動回路12と圧電素子14の間には第一シャント回路24および第二シャント回路26の2つのシャント回路が電気的に接続しており、第一シャント回路24は直列する第一シャントインダクタ242(L
1)および第一単方向スイッチ244(S
1)を含む。
第二シャント回路26は第一シャント回路24に接続し、第二シャント回路26は直列する第二シャントインダクタ262(L
2)および第二単方向スイッチ264(S
2)を含む。ハーフブリッジ駆動回路12と圧電素子14の組成素子は第一実施例と同じであるため、ここでは再述しない。
ここでは、第一シャント回路24は入力直流電圧(V
DC)に直接接続して駆動電圧V
1となり、第二シャント回路26は接地(0V)に直接接続して駆動電圧V
2となり、これにより、外部電源を省くことができるので、回路全体のトポロジー設計が簡素化できることに留意されたい。
【0034】
続いて、本発明の第二実施例の波形図である
図4を同時に参照されたい。ここでは、圧電駆動回路10の動作過程においてどのようにゼロ電圧スイッチングの効果を達成するかを説明する。
まず、動作〔t
0−t
1〕において、上アームスイッチセット(K
1)18は導通状態を示し、下アームスイッチセット(K
2)20はオフ状態を示す。この時第一シャント回路24および第二シャント回路26はいずれも閉じているため、入力電流i
Pは圧電素子14まで流れ、その入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは入力直流電圧(V
DC)に等しく、かつ電圧ストレスは正値である。この動作期間が終了する時、第一単方向スイッチ244および第二単方向スイッチ264はオフ状態を示したままである。
【0035】
続いて、動作期間〔t
1−t
2〕において、上アームスイッチセット18と下アームスイッチセット20は同時にオフ状態を示し、第一シャント回路24もまだオフ状態を示している。しかし、下アームスイッチセット20はt
1=t
2の期間に導通する。そのため、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182と第二シャントインダクタ262は共振し始め、入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202は第二シャント回路26を経由して共振放電を開始し、同時に第一寄生キャパシタ182に対しては共振充電が開始される。
ここでは、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは正弦勾配であり徐々にゼロ電圧まで低下し、上アームスイッチセット18の電圧ストレスは入力直流電源(V
DC)の電圧レベルまで徐々に上昇することに留意されたい。これが下アームスイッチセット20のゼロ電圧スイッチングの重要な条件となる。
もちろん、〔t
1−t
2〕の期間に、共振放電電流の大きさが不十分である場合は、入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202はゼロになるまで完全に放電することができず、下アームスイッチセット20が次の動作期間にゼロ電圧導通することもできない。第二シャントインダクタ262とすべてのキャパシタの〔t
1−t
2〕の共振期間の計算は次の数式7のとおりである。
【0036】
【数7】
【0037】
〔t
1−t
2〕の時間は通常とても短く、共振期間には、直接第一シャント回路24および第二シャント回路26上に小インダクタンスを用いて圧電駆動回路10上のすべてのキャパシタに合わせることができる。入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pが放電してゼロになった時、この動作期間は終了する。
【0038】
続いて、動作期間〔t
2−t
3〕において、上アームスイッチセット18、下アームスイッチセット20および第一シャント回路24は同時にオフ状態を示し、t
1=t
2の期間、第二シャント回路26の第二単方向スイッチ264はまだ導通しているが、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pはゼロになる。この時、下アームスイッチセット20の第二寄生ダイオード204は導通し、電流i
mを圧電素子14に流して提供する。
同時に、第二シャントインダクタ262の余分な電流(i
s2)が線形放電され、第二シャントインダクタ262が完全に放電した後、第二シャント回路26は自動的に閉じる。その後、第二単方向スイッチ264はこの動作期間においてまたは次の動作期間においてゼロ電流スイッチングの条件のもとオフになる。
これはすでに第二シャント回路26に電流が流れていないためである。実際は、次の動作期間では比較的遅い切り替え速度で第二単方向スイッチ264がオフになる。下アームスイッチセット20が導通し始めた時、この動作期間は終了する。
【0039】
続いて、動作期間〔t
3−t
4〕において、上アームスイッチセット18と下アームスイッチセット20はいずれも導通状態を示し、この時、第一シャント回路24と第二シャント回路26はいずれもまだ閉じている。このため、圧電素子14の入力電圧はゼロになる。つまり、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pはゼロであり、下アームスイッチセット20がオフ状態に切り替わった時、この動作期間は終了する。
【0040】
続いて、動作期間〔t
4−t
5〕において、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はいずれもオフ状態を示し、この時第二シャント回路24はまだオフ状態である。しかし、第一単方向スイッチ244はt=t
4の期間に導通し始める。動作期間〔t
1−t
2〕と同様に、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182と第二シャントインダクタ264は共振し始め、入力キャパシタ142と第二寄生キャパシタ202は第一シャント回路24を経由して共振充電を開始し、同時に第一寄生キャパシタ182に対しては共振放電が開始される。
したがって、共振期間において、入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pは正弦勾配であり徐々に入力直流電源(V
DC)の電圧レベルまで上昇し、上アームスイッチセット18の電圧ストレスは正弦勾配であり徐々に低下してゼロ電圧になる。これが上アームスイッチセット18のゼロ電圧スイッチングの重要な条件となる。
もちろん、〔t
4−t
5〕の期間に、共振放電電流の大きさが不十分である場合は、入力キャパシタ142はゼロになるまで完全に放電することができず、上アームスイッチセット18も次の動作期間にゼロ電圧導通することはできない。入力キャパシタ142の電圧ストレスV
Pの値が充電により入力直流電源(V
DC)の電圧レベルに達した時、この動作期間は終了する。
【0041】
続いて、動作期間〔t
5−t
0〕において、上アームスイッチセット18、下アームスイッチセット20および第一シャント回路24が同時にオフ状態を示した時、第一単方向スイッチ244はまだ導通している。この時、入力キャパシタ142の電圧ストレスVpの充電が始まり、入力電源(V
DC)の電圧レベルに達するまで充電される。
同時に、上アームスイッチセット18の第一寄生ダイオード184が導通し、電流i
mを圧電素子14に流して提供する。また、第一シャントインダクタ242の余分な電流(i
s1)は線形放電されゼロになり、第二シャント回路26は自動的に閉じられる。下アームスイッチセット20が導通し始めた時、この動作期間は終了する。
【0042】
上述の第二実施例の動作期間からわかるように、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はそれぞれ動作期間〔t
0−t
1〕および〔t
3−t
4〕に導通し、その他の動作期間においては、上アームスイッチセット18および下アームスイッチセット20はいずれもオフになり、これがハーフブリッジ駆動回路12のデッドタイムとなる。動作期間〔t
1−t
2〕および〔t
4−t
5〕において、入力キャパシタ142、第二寄生キャパシタ202、第一寄生キャパシタ182と、第一シャントインダクタ242および第二シャントインダクタ262は共振充電され、または第一シャントインダクタ242および第二シャントインダクタ262が放電することにより、ゼロ電圧スイッチングの効果が達成される。
もう一方のゼロ電圧スイッチングと効果としては、下アームスイッチセット20の第二寄生ダイオード204および上アームスイッチセット18の第一寄生ダイオード184がそれぞれ対応する期間〔t
2−t
3〕および〔t
5−t
0〕において動作する際、第一シャント回路24と第二シャント回路26の余分な電流(i
s1とi
s2)が放電されることである。
【0043】
図5は本発明の第三実施例の構造図である。第一実施例と異なるのは、第一キャパシタ(C
1)28、第二キャパシタ(C
2)30およびシャントキャパシタ(C
S)32を増設する点である。ここでは、上アームスイッチセット18は第一キャパシタ28に並列し、圧電素子14は第二キャパシタ30に並列する。
図中の等価回路が示すように、第一キャパシタ28とシャント回路16の間にはシャントキャパシタ32が直列する。第二キャパシタ30はシャント回路16中のシャント電流値i
s、および第一キャパシタ28とシャント回路16の共振周波数(f
s)を変えることができる。
第一キャパシタ28と第二キャパシタ30を用いて共振周波数(f
s)を下げ、シャント回路16中の電流i
sを増大することができる。シャントキャパシタ32は共振周波数(f
s)を増大させ、シャント回路16中の電流i
sを減少させることができる。上述のキャパシタを加えることにより、圧電駆動回路10のゼロ電圧スイッチング条件に設計上の柔軟性をもたらすことができる。
【0044】
図6は本発明の第四実施例の構造図である。第三実施例と異なるのは、圧電素子は圧電共振器34であり、第三キャパシタ(C
P2)36により第二キャパシタ(C
2)を代替し、もとの圧電変圧器の機械的共振L
m−C
m−R
mが圧電共振器34の機械的共振L
m2−C
m2−R
m2により代替される点である。簡単にいえば、つまり圧電変圧器の代替として圧電共振器34を用い、エネルギーを伝送する。こうしてもとの圧電変圧器の出力キャパシタ(C
out)を省略できる。
詳しく述べると、もとの圧電変圧器中の電流i
mは出力キャパシタ(C
out)と負荷22に流れ、圧電共振器34の例では、電流i
mは直接負荷22に流れる。 電流i
m(振動速度)は圧電共振器の物理的制限であり、同じ電流i
m条件のもと、圧電共振器34は負荷22上でより大きな出力ワット数を得ることができるので、回路全体がさらに簡素化される。
【0045】
上述の記載は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するものではない。従って、本発明の出願範囲に記載された特徴と精神にもとづく変更や潤色は全て、本発明の特許請求の範囲内に含まれる。