特許第5774616号(P5774616)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5774616-消去装置 図000002
  • 特許5774616-消去装置 図000003
  • 特許5774616-消去装置 図000004
  • 特許5774616-消去装置 図000005
  • 特許5774616-消去装置 図000006
  • 特許5774616-消去装置 図000007
  • 特許5774616-消去装置 図000008
  • 特許5774616-消去装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774616
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】消去装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
   G03G21/00 574
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-17423(P2013-17423)
(22)【出願日】2013年1月31日
(65)【公開番号】特開2014-149374(P2014-149374A)
(43)【公開日】2014年8月21日
【審査請求日】2013年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】井口 健
【審査官】 三橋 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−044275(JP,A)
【文献】 特開2013−076750(JP,A)
【文献】 特開2010−114807(JP,A)
【文献】 特開平08−305229(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
B41J 2/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送されるシートを加熱するヒートローラと、前記ヒートローラに当接しており対向した位置にある、シート面を前記ヒートローラに接触させるプレスローラと、これらローラを回転させるモータとを有し、シート上に形成されている像を、該シートを加熱することで消す消去部と、
シートを搬送する搬送部と、
環境温度を検知する環境温度検知部と、
前記搬送部の搬送速度と、前記消去部の前記ヒートローラおよび前記プレスローラの回転速度とを、通常速度である第1搬送速度または前記第1搬送速度よりも低速の第2搬送速度となるように制御し、ジョブ開始から、前記ヒートローラおよび前記プレスローラのローラ面が消色温度に達するまでの時間である所定時間経過するまで、前記第2搬送速度となるよう制御し、
前記環境温度検知部で検知される環境温度が規定温度以下である場合、前記搬送部、前記消色部の前記ヒートローラ、前記プレスローラが、前記第2搬送速度で駆動するように制御する制御部と、
を有する消去装置。
【請求項2】
請求項1に記載の消去装置において、
前記制御部は、ジョブ開始時に、前記ヒートローラの温度が規定値を下回る場合、前記第2搬送速度となるように制御し、前記ヒートローラの温度が前記規定値以上である場合、前記第1搬送速度となるように制御する
消去装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の消去装置において、
前記制御部は、前記消去部の前記ヒートローラ内にある発熱体の点灯時間が所定時間経過していない場合、前記第2搬送速度となるように制御し、前記点灯時間が所定時間経過している場合、前記第1搬送速度となるように制御する
消去装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の消去装置において、
さらに、シートサイズを検知する検知部を有し、
前記制御部は、前記検知部で検知されるシートサイズが規定よりも小さい場合、前記搬送部、前記消色部の前記ヒートローラ、前記プレスローラが、前記第2搬送速度で駆動するように制御し、
前記ヒートローラの発熱量を、前記第1搬送速度時の発熱量よりも低くなるように制御する
消去装置。
【請求項5】
搬送されるシートを加熱するヒートローラと、前記ヒートローラに当接しており対向した位置にある、シート面を前記ヒートローラに接触させるプレスローラと、これらローラを回転させるモータとを有し、シート上に形成されている像を、該シートを加熱することで消す消去部と、
シートを搬送する搬送部と、
前記搬送部の搬送速度と、前記消去部の前記ヒートローラおよび前記プレスローラの回転速度とを、通常速度である第1搬送速度から、前記第1搬送速度よりも低速の第2搬送速度までの間の速度となるように制御し、ジョブ開始から、前記ヒートローラおよび前記プレスローラのローラ面が消色温度に達するまでの時間である所定時間経過するまでの間に、段階的に前記第2搬送速度から前記第2搬送速度よりも高速且つ前記第1搬送速度より低速である第3搬送速度となるように制御し、前記所定時間を経過した後に、前記第1搬送速度となるように制御する制御部と、
を有する消去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、消色可能な色材で画像形成されたシートに対し、消色処理を行うことで画像を消去する消色装置(消去装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消色可能色材で画像が形成されているシートを、消色可能温度で加熱することで像を消去する消色装置がある。
【0003】
以下の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−3818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような消色装置において消色処理を行うのであるが、装置を動作させている環境温度が低温である場合や、ジャム解除後など消色部を停止した状態からすぐに消色ジョブを開始すると、消色部の温度が足りず、消色残りが発生する場合がある。これを回避するため、従来、消色部を加熱し消色可能温度に到達するまで処理を開始せず、到達した後に処理を開始する案がある。
【0006】
しかしながらこの場合、ユーザが処理開始ボタンを押下しても給紙トレイにセットしたシートが本体内部に給紙されるのに時間がかかるため、ユーザは処理が開始されたのか分からないという問題がある。
【0007】
実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、消去残りの発生を抑制しつつ、またジョブを開始する際は即時にシートを消色装置の本体内部に供給することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の消去装置は、搬送されるシートを加熱するヒートローラと、ヒートローラに当接しており対向した位置にある、シート面を前記ヒートローラに接触させるプレスローラと、これらローラを回転させるモータとを有し、シート上に形成されている像を、シートを加熱することで消す消去部と、シートを搬送する搬送部と、環境温度を検知する環境温度検知部と、搬送部の搬送速度と、消去部のヒートローラおよびプレスローラの回転速度とを、通常速度である第1搬送速度、または第1搬送速度よりも低速の第2搬送速度となるように制御し、ジョブ開始から、ヒートローラおよびプレスローラのローラ面が消色温度に達するまでの時間である所定時間が経過するまで、第2搬送速度となるよう制御し、環境温度検知部で検知される環境温度が規定温度以下である場合、搬送部、消色部のヒートローラ、プレスローラが、第2搬送速度で駆動するように制御する制御部と、を有する。
また実施形態の消去装置は、搬送されるシートを加熱するヒートローラと、ヒートローラに当接しており対向した位置にある、シート面をヒートローラに接触させるプレスローラと、これらローラを回転させるモータとを有し、シート上に形成されている像を、シートを加熱することで消す消去部と、シートを搬送する搬送部と、搬送部の搬送速度と、消去部のヒートローラおよびプレスローラの回転速度とを、通常速度である第1搬送速度から、第1搬送速度よりも低速の第2搬送速度までの間の速度となるように制御し、ジョブ開始から、ヒートローラおよびプレスローラのローラ面が消色温度に達するまでの時間である所定時間が経過するまでの間に、段階的に第2搬送速度から第2搬送速度よりも高速且つ第1搬送速度より低速である第3搬送速度となるように制御し、所定時間を経過した後に、第1搬送速度となるように制御する制御部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態の消色装置のハードウェア構成例を示す図である。
図2】実施形態の消色部の詳細構成を示す図である。
図3】実施形態の消色装置のブロック図を示す図である。
図4】実施形態の消色装置のモード選択時の表示例を示す図である。
図5】実施形態の消色装置の全体動作例を示すフローチャートである。
図6図5の速度選定処理の詳細動作例を示すフローチャートである。
図7】第1実施形態の消去処理の詳細動作例を示すフローチャートである。
図8】第2実施形態の消去処理の詳細動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態の消色装置は、消色処理が開始されてから所定時間の間は搬送部の搬送速度を低速に駆動することで、消色部が消色可能温度になるまでの時間を稼ぎ、また消色部の消色速度を低速に駆動することで、長い時間をかけて加熱して消色処理を行う。これにより、消色残りの発生することを防ぐことができる。消色部の温度が上昇し、正常に消色処理が可能となると、搬送速度、消色速度を通常速度に復帰させる。
【0011】
以下、各実施形態について図面を参照しながら説明する。また以下の説明では、シートを紙媒体として説明するが、態様は限定されず、プラスチック製、布製などでも良い。
【0012】
(第1実施形態)
図1は、消色装置の構成を説明する概略図である。消色装置100(消去装置)は、消色可能トナーや消色可能インク等の「消色可能色材(消去可能色材)」により画像形成されたシートに対して、消色可能な色材による画像の色を消す「消色処理(消去処理)」を施す。消色可能な色材は、呈色性化合物、顕色剤、消色剤を含む。呈色性化合物は、例えばロイコ染料が挙げられる。顕色剤は、例えばフェノール類が挙げられる。消色剤は、加熱されると呈色性化合物と相溶し、顕色剤と親和性を有さない物質が挙げられる。消色可能な色材は、呈色性化合物と顕色剤との相互作用により発色し、消色温度以上の加熱により呈色性化合物と顕色剤との相互作用が絶たれるため、消色する。以下、消色可能な色材を、必要に応じて記録材料と呼ぶ。
【0013】
消色装置100は、給紙トレイ102、給紙部材104、読取部106、消色部108、第1トレイ110、第2トレイ112、排出部材114、116、第1搬送路118、第2搬送路120、第3搬送路122、第1分岐部材124、第2分岐部材126および表示操作部128を備える。また図1では、第1搬送路118を実線矢印で示し、第2搬送路120を破線矢印、第3搬送路122を一点鎖線矢印で示している。
【0014】
給紙トレイ102は、再利用するためのシートを積載する。給紙トレイ102は、A5、A4、A3、B5等、様々なサイズのシートを積載する。給紙トレイ102が積載するシートは、例えば、所定温度以上に加熱することにより消色する記録材料で画像形成されたシートである。給紙部材104は、ピックアップローラ、シート供給ローラ、およびシート供給ローラに対向配置される分離ローラ等を有し、給紙トレイ102上のシートを1枚ずつ消色装置100内部の第1搬送路118に供給する。また、給紙トレイ102は、給紙トレイ102上のシートの有無を検知し、またシートサイズを検出する検知センサ103を有する。
【0015】
第1搬送路118は、給紙トレイ102から供給されるシートを読取部106まで搬送し、また第1トレイ110の排出部まで搬送する。
【0016】
読取部106は、給紙トレイ102に対してシート搬送方向下流に位置し、第1搬送路118に沿って配置される。読取部106は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)スキャナあるいはCMOSセンサ等の読取ユニットを有する。本実施形態では、読取部106は、搬送されるシートの第1面および第2面のそれぞれの画像を読み取る。すなわち、読取部106は、第1搬送路118に沿ってかつ搬送路を挟んで配置される2つの読み取りユニットからなり、搬送されるシートの画像の両面読取を可能とする。読取部106が読み取った画像は、後述するメモリ210もしくは記憶部205へ保存される。例えば、消色処理する前に読取部106が読み取ったシート上の画像を電子化して記憶部205へ保存することにより、後で消色された画像のデータが必要となった場合に、画像データを取得することができる。また、後述する制御部200は、読取部106が読み取った画像に基づいて、消色可能なシートか否か、あるいは、再利用可能なシートか否かを判断する。
【0017】
読取部106の下流には、切り替え部としての第1分岐部材124がある。第1分岐部材124は、搬送されるシートの搬送方向を切り替える。第1分岐部材124は、第1搬送路118で搬送されるシートを第2搬送路120または第1トレイ110へ搬送する。第2搬送路120は、読取部106から第1トレイ110までの間にある第1分岐部材124で、第1搬送路118から分岐する搬送路であり、消色部108までシートを搬送する。また第2搬送路120は、読取部106よりもシート搬送方向上流における合流点121で、第1搬送路118に合流する。したがって、第2搬送路120は、読取部106から搬送されてきたシートを、消色部108を経由して、再び、読取部106へ搬送することを可能とする。言い換えれば、消色装置100は、給紙部材104から供給されたシートを、第1分岐部材124を制御して、読取部106、消色部108、読取部106の順に搬送することができる。
【0018】
第1搬送路118は、第1分岐部材124の下流に第2分岐部材126を有する。第2分岐部材126は、第1分岐部材124から搬送されたシートを第1トレイ110または第3搬送路122へ案内する。第3搬送路122は、シートを第2トレイ112へ搬送する。
【0019】
消色部108は、搬送されるシート上に形成されている像を消す。例えば、消色部108は、搬送されるシートへ接触した状態で、シートを所定の消色温度まで加熱することにより、記録材料によりシート上に形成された画像の色を消色する。
【0020】
図2に、消色部108の詳細構成を示す。消色部108は、シートの第1面消色用および第2面消色用の2つの第1熱源部108a、第2熱源部108bを有する。第1熱源部108aおよび第2熱源部108bは、電力が供給されることで発熱するヒートローラ160、161をそれぞれ有しており、第2搬送路120のシート搬送方向に並んで配置される。第1熱源部108aのヒートローラ160は、メインランプ91を有し、シートの一方の面側からシートへ当接して加熱する。搬送シートは、プレスローラ170のプレス力により、ヒートローラ160と圧着し、熱が伝わる。プレスローラ170は、ヒートローラ160と対向した位置にあり、シートが無い場合はヒートローラ160と当接しており、シートがある場合はそのシート面をヒートローラ160に接触させる。
【0021】
また第2熱源部108bのヒートローラ161は、メインランプ92、サブランプ93を有し、シートの他方の面側からシートへ当接して加熱する。搬送シートは、プレスローラ171のプレス力により、ヒートローラ161と圧着し、熱が伝わる。プレスローラ171は、ヒートローラ161と対向した位置にあり、シートが無い場合はヒートローラ161と当接しており、シートがある場合はそのシート面をヒートローラ161に接触させる。すなわち、消色部108は、搬送されるシート両面の画像を一度の搬送で消色する。また消色部108は、ヒートローラ160、161の温度を検知する温度検知部109a、109bをそれぞれ有する。温度検知部109a、109bは、ヒートローラ160、161のローラ外周に位置するサーミスタを有し、また接触式であっても非接触式であっても良い。
【0022】
尚、本例では第1熱源部108aは1本のメインランプ91で構成されており、他方、搬送路下流側である第2熱源部108bは、第1熱源部108aのメインランプ91よりも熱容量の小さい2つのメインランプ92、サブランプ93の2本構成としているが、態様はこれに限定されない。上流、下流ともに1本の熱源ランプにて、また逆に2本以上の熱源ランプで構成されていても良い。
【0023】
図1の説明に戻る。消色装置100本体上部に配置された表示操作部128は、パネル式の表示部と、表示部に積層配置されたタッチパネルおよび各種の操作キーを含んだ操作部を有する。操作キーは、例えばテンキー等を有する。ユーザは、表示操作部128を介して、消色の開始あるいは消色するシートの画像の読み込み等、消色装置100の機能動作を指示する。表示操作部128は、消色装置100の設定情報や動作ステータス、ログ情報、あるいはユーザへのメッセージを表示する。
【0024】
排出部材114、116は、シートを、本体下部に上下に配置された第1トレイ110、第2トレイ112へ排出する。第1トレイ110は、シート上の画像が消色され、再利用可能となったシートを積載する。第2トレイ112は、再利用不可と判断されたシートを積載する。以下、第1トレイ110をリユーストレイ、第2トレイ112をリジェクトトレイと呼ぶ。なお、リユーストレイ110とリジェクトトレイ112は、受け入れる対象とするシートを入れ替えることも可能である。それぞれのトレイがどのようなシートを積載するかの設定、すなわち、シートの搬送先の設定は、例えば、表示操作部128から設定すればよい。この設定により、第2分岐部材126は、搬送路を切り替えて、搬送されたシートを第1トレイ110または第3搬送路122へ案内する。
【0025】
また消色装置100は、消色部108内にある温度検知部109a、109bとは別に、消色装置100内の環境温度を検知する環境温度検知部129を有する。環境温度検知部129は、例えば消去部108などの発熱体からの熱影響が軽微となる箇所に配置されている。環境温度検知部129は消色装置100の外側温度を計測するものであってもよい。
【0026】
図3は、消色装置100のハードウェア構成を説明するブロック図である。消色装置100は、制御部200、給紙部201、排出部202、読取部106、搬送部203、表示操作部128、記憶部205、環境温度検知部129、消色部108を有する。給紙部201は、処理対象のシートを積載して消色装置100の本体部へ給紙する部位であり、給紙トレイ102、検知センサ103、給紙部材104を含む構成である。排出部202は、消色装置100の本体部で処理された後のシートを格納する部位であり、排出部材114、116、リユーストレイ110、リジェクトトレイ112を含む構成となる。搬送部203は、シートを各ユニットまで搬送する部位であり、第1搬送路118、第2搬送路120、第3搬送路122を含み、各搬送路内にあるローラ対を回転制御するモータ(不図示)を含む構成である。記憶部205は、ユーザデータやシステムが使用する設定データなどを不揮発性に記憶するHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部205は、読取部106により読取られた画像データを永続的に記憶してもよい。
【0027】
制御部200は、消色装置100内の各ハードウェアを統括的に制御する部位であり、プロセッサ209、メモリ210、I/Oコントローラ211(I/O:Input/Output)を有する。プロセッサ209は、例えばCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)であり、メモリ210や記憶部205に事前に記憶されているプログラムを演算実行することで、各ハードウェアへの指示などを行う。メモリ210は、例えば半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、プロセッサ209に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)とを有する。メモリ210は、例えば、再利用可否の閾値とするシートの印字率、画像が消色されたか否かを判断するための濃度閾値等を格納する。メモリ210は、読取部106で読み取った画像を一時的に保存しても良い。消色装置100の各ユニットは、I/Oコントローラ211を介して接続され、指示信号等の送受信が行われる。
【0028】
図3に示す消色部108内のヒータランプ220は、メインランプ91、92、サブランプ93に相当する。またヒートローラ温度検知部221は、温度検知部109a、109bに相当する。消去搬送モータ222は、制御部200からの指示に従い、ヒートローラ160、161、およびプレスローラ170、172の回転駆動や回転速度を直接制御するモータである。
【0029】
読取部106、表示操作部128、環境温度検知部129は、上述の通りであるためここでの説明を割愛する。
【0030】
消色装置100は、例えば、読取処理、消色処理、分別処理、事前分別処理を実行することができる。消色装置100の制御部200は、設定された処理に応じて、読取部106、消色部108、およびその他の構成を制御する。
【0031】
読取処理では、制御部200は、読取部106が読み取った画像を記憶部210へ永続的に保存する。消色処理では、制御部200は、消色部108によってシートの画像を消す。
【0032】
分別処理では、制御部200は、読取部106が読み取った画像に基づいて、シートが再利用可能か否かを判断する。分別処理において、制御部200は、読取部106が読み取ったデータに基づいて、シート上に画像があるか否かを判断し、画像がある場合には再利用不可能とする。例えば、消色部108で消色処理された後のシートを読み取った場合に、消去されずに残っている画像がある場合には、制御部200は、消色残りがあるとして再利用不可と判断する。また分別処理では、制御部200は、読取部106が読み取ったデータに基づいて、しわ深さや、折れ、破れの有無を判断する。しわ深さが規定値以上の場合や、折れ、破れあるいは穴がある場合には、消色装置100は、シートを再利用不可能と判断する。尚、消色処理を行わずに分別処理単体での実行も可能である。この場合、シートは制御部200の再利用可否判定に従いリユーストレイ110もしくはリジェクトトレイ112へ排紙される。
【0033】
事前分別処理では、制御部200は、消色処理をする前に読取部106が読み取ったデータに基づいて、シート上の画像の印字率を判断する。印字率が所定の値以上である場合、制御部200は、消色処理を実行せずにシートを再利用不可能とする。制御部200は、再利用不可能と判断したシートをリジェクトトレイ112へ排紙する。あるいは、制御部200は、読取部106が読み取ったシート画像のデータ中に機密データ等の消色を禁止すべき禁止データが含まれているか否かを判定してもよい。消色を禁止すべきデータが含まれる場合には、制御部200は、シートをリジェクトトレイ112へ搬送する。
【0034】
処理の選択は、消色装置100の表示操作部128で設定できる。図4に表示操作部128によるメニュー画面の一例を示す。ユーザが当該メニュー画面の各ボタンを押下することで、それぞれの処理が選択される。例えば図4の例のように「読取り」ボタンのみが押下さている場合、制御部200は、シートに対し読取り処理のみを行い、消色処理や分別処理は行わない。また例えば「読取り」ボタン、「消色」ボタンが押下されている場合、制御部200は、読取処理、消色処理の順で実行されるように各ユニットを制御する。このように、上述した読取処理、消色処理、分別処理、あるいは事前分別処理は、表示操作部128を介して適宜組み合わせて選択が可能となる。
【0035】
なお、本実施形態の消色装置100では、上記処理を組み合わせる場合、一例として、読取処理、消色処理、分別処理の順で実行される。また、読取処理と事前分別処理の優先度は等しいとする。例えば、読取処理、消色処理、分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106による読取処理、消色部108による消色処理、読取部106による分別処理の順に処理する。すなわち、消色部108がシートの画像を消色する前に、読取部106でシートの画像を読み取り、消色部108がシートの画像を消色した後に、消色されたシートの画像を読取部106が読み取る。事前分別処理、消色処理、分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106による事前分別処理、消色部108による消色処理、読取部106による分別処理の順に実施する。読取処理と事前分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106で読み取ったデータに基づいて、読取処理と、印字率に基づく事前分別処理を同時に行う。
【0036】
これら「読取り」ボタン、「消色」ボタン、「分別」ボタン、「事前分別」ボタンの各ボタンの押下状態は、ユーザが操作したときに記憶部205やメモリ210にフラグデータとして記憶される。制御部200は、「スタート」ボタンが押下されるときにフラグデータを記憶部210やメモリ210から取得し、フラグデータに基づき、各処理の実行有無を判定する。
【0037】
従来の消色装置の場合、通常運用時では問題ないが、例えば電源オン直後やジャム除去の直後など、消色部の温度が低下している状態から昇温させる場合、ヒートローラの温度が消色可能温度まで上昇したとしてもプレスローラの温度上昇がこれに間に合わず、その状態でシートに消色処理を施そうとしても消色残りが発生してしまうおそれがある。
【0038】
また、この問題点を鑑みてプレスローラの温度が上昇するまでプレラン処理(準備処理)を行うような機能が考えられているが、ユーザがスタートボタンを押すことができない、またはスタートボタンを押した後にシートの搬送が行われないために、ユーザは異常が発生して動いていないのではないかと思うことも有り得る。
【0039】
本実施形態では、ジョブの開始から所定時間の間は速度を減速することによって、その分消色部108までシートが搬送される時間を稼ぐ。また消色部108内部での搬送速度を低速にすることで、シートに加える熱容量を増加させて消色残りが発生するのを防ぐ。尚、減速する制御は、通過枚数で減速処理を終了させてもよい。
【0040】
またサイズの小さいシート、特に搬送方向に対して直交した方向の幅長さの短いシートを消色処理する場合、先に説明した問題点とは別に、ヒートローラ160、161の一部分のみ(例えば中央部分のみ)にシートが接することとなる。シートが接する部分ではヒートローラ160、161の熱はシートに奪われるために温度が低下するが、シートに接していない他の部分(例えば両端部分)では熱が奪われないため温度が低下しない。ここで、ヒートローラ160、161の表面全体の温度を保つためにランプ91〜93を点灯すると、シートに接していない部分の温度が上昇していき、不具合が生じる場合も有り得る。よって本実施形態では、シートサイズを確認し、小さいサイズのシートの場合は搬送速度を減速する。これにより、シートに当接する部分と当接しない部分のヒートローラ160、161の温度差が大きくなるのを防ぐことが可能となる。
【0041】
減速制御を実施する条件、実施しない条件は以下のとおりとする。
1.ランプ91〜93の点灯開始から所定時間(例えば1分)経過後にジョブを開始した場合には減速制御を行わない。
2.ヒートローラ160、161の温度が所定温度(例えば100℃以上)であったときには減速制御を行わない。
3.装置環境温度が所定温度以下(例えば20℃以下)であった場合には、ヒートローラの温度が所定温度(例えば100℃)であった場合でも、消色温度まで上がりづらくなることから、常に、減速制御を継続して実施する。
4.装置環境温度が所定温度以下(例えば20℃以下)であった場合には所定時間が経過しても減速制御を継続する。
5.小サイズのシートであった場合には減速制御を実施する。
6.小サイズのシートであった場合には、常に、減速制御を継続して実施する。
【0042】
この制御動作について、図5図7を参照しつつ説明する。以下では、「読取り」ボタン、および「消色」ボタンが押下されているモードであるものとして説明する。
【0043】
まず、全体動作について、図5を用いて説明する。制御部200は、搬送速度の選定処理を行う(ACT001)。この処理の詳細については後述する。搬送速度の選定後、給紙部201は、積載シートを消色装置100の本体部へ1枚ずつ供給する(ACT002)。供給されたシートは、第1搬送路118に搬入され(ACT003)、読取部106はシート両面に対し読取り動作を行う(ACT004)。制御部200は、記憶部205に当該読取り画像を永続的に記憶させる。
【0044】
読取り後のシートは、第1分岐部材124の制御により、第2搬送路120に搬送される(ACT005)。消色部108は、第2搬送路120から搬送されるシート両面に対して、像の消色(消去)を行う(ACT006)。この消色処理についての具体的動作は後述する。消色処理後のシートは、合流点121で再び第1搬送路118に搬送され(ACT007)、本例ではリユーストレイ110に排出される(ACT008)。
【0045】
尚、「消色」ボタンのみが押下されている場合、ACT004の読取り処理は省略される。また「分別」ボタンや「事前分別」ボタンが押下されている場合、上記で説明したそれぞれの処理を伴う動作となる。
【0046】
次に、搬送速度の選定処理(上記ACT001)の詳細動作を、図6を参照しつつ説明する。尚、搬送速度の選定処理は、「スタート」ボタンが押下されたタイミングで行われ、すなわち、1つのジョブにつき、ジョブ開始時の1回のみ行われるものとして説明するが、シート1枚ごとに行われてもよい。また以下の説明では、各速度について
(通常速度)>(減速速度)
の大小関係が成立し、値の大きい方が高速となる。
【0047】
制御部22は、搬送路上のセンサからサイズに関しての情報を取得することで、処理対象のシートのサイズを判定する(ACT101)。尚、給紙トレイ102の検知センサ103でシートサイズを検知してもよい。本例ではA4サイズを基準とし、制御部22は、A4サイズの幅長さよりも短いシートであるか否かを判定する。小さいサイズのシートである場合(ACT101、Yes)、減速速度を当該ジョブ内では常時維持するように設定する(ACT106)。ここでは、記憶部205やメモリ210にある所定フラグデータ(第1フラグデータと称する)を、減速維持を示す値となるように設定する。
【0048】
制御部22は、消去処理の動作が減速速度となるように、消去搬送モータ222や、第2搬送路120内の搬送ローラを駆動させるモータを制御する(ACT107)。これにより、第2搬送路120の搬送や、ヒートローラ160、161、プレスローラ170、171の回転が低速速度となる。このACT107で、制御部22は、ローラ対を回転させる速度レベルを、規定された記憶領域にセットする。ここでは低速速度を示すレベル値がセットされる。各搬送モータは、このレベル値に従った速度となるように、ローラ対の駆動を制御する。
【0049】
ACT101の判定に戻る。小さいサイズのシートでない場合(ACT101、No)、制御部22は、環境温度検知部129から現在の装置内環境温度を取得し、この温度が20℃以下であるか否かを判定する(ACT102)。20℃以下である場合(ACT102、Yes)、制御部22は、減速速度維持の設定を行い(ACT106)、減速速度となるよう各モータを制御する(ACT107)。装置内環境温度が20℃以下でない場合(ACT102、No)、制御部22は、メインランプ91、92、サブランプ93の点灯から1分経過したか否かを判定する(ACT103)。ランプ91〜93の点灯開始からの時間などは、制御部22内にあるクロックに基づき管理されており、制御部22は、この時間情報を取得することで、ACT103の判定を行う。
【0050】
ランプ91〜93の点灯から1分経過していない場合(ACT103、No)、制御部105は、ヒートローラ温度検知部221から温度情報を取得し、ヒートローラ160、161の温度が100℃以上であるかを判定する(ACT105)。100℃以上でない場合(ACT105、No)、制御部22は、減速速度となるようモータ制御を行う(ACT107)。ジャムが発生した場合、人手によりシート除去作業が発生するためランプ91〜93は完全に消灯することとなるが、短時間でジャムが解消されると、ランプ91〜93が再点灯した段階で、既にヒートローラ160、161が高温状態である場合も有り得る。ACT105は、この状況を考慮した実装であり、たとえランプ91〜93の点灯から1分経過していない場合でも(ACT103、No)、ヒートローラ160、161が高温である場合は(ACT105、Yes)、通常速度となる。また、ACT103での点灯状態とは、ランプ91〜93が消色温度で発熱している状態に限らず、消色温度よりも低温で保温された状態(すぐに消色温度に到達可能な待機状態)も含むものとするが、態様はこれに限らない。
【0051】
各ランプ91〜93の点灯から1分経過している場合(ACT103、Yes)、もしくはヒートローラ160、161の温度が100℃以上である場合(ACT105、Yes)、制御部22は、消去処理の動作が通常速度となるように、消去搬送モータ222や第2搬送路120内のローラ対を駆動させるモータを制御する(ACT104)。これにより、第2搬送路120の搬送や、ヒートローラ160、161、プレスローラ170、171の回転が通常速度となる。制御部22は、ここで通常速度を示す速度レベルの値をセットし、各搬送モータはこのセットされた値に従い駆動制御する。
【0052】
次に、ACT006の消色処理時の詳細動作について、図7を用いて説明する。図7の動作は、シート1枚ごとに行われるものとして説明する。
【0053】
制御部22は、現在セットされている速度レベル値を参照することで、通常速度で制御しているか減速速度で制御しているかを判定する(ACT201)。減速制御中でない場合、すなわち通常速度である場合(ACT201、No)、制御部22は、通常速度を維持、もしくは減速速度から通常速度となるようにモータを制御し(ACT202)、消色部108により消色処理が実行される(ACT203)。この消色処理は、シートを加熱して像を消すという、従来の動作である。
【0054】
一方、減速制御中である場合(ACT201、Yes)、制御部22は、給紙部201の通紙開始(本例では1分)から所定時間経過したか、すなわち「スタート」ボタンが押下され、ジョブが開始してから所定時間(本例では1分とする)経過したかを判定する(ACT204)。この判定は、ヒートローラ160、161のローラ面が消色温度に到達するか以外にも、ヒートローラ160、161の発熱がプレスローラ170、171のローラ面に伝播するまでの時間を確保するために設けられている。よって、この所定時間は、プレスローラ170、171の温度が所定温度まで昇温するまでの時間と捉えてもよい。またこの所定時間は、本実施形態では事前に決められた値とするが、プレスローラ170、171の表面材料の特性や、環境温度などに基づき決められてもよい。
【0055】
所定時間経過していない場合(ACT204、No)、制御部22は、減速速度となるように各モータを制御し(ACT207)、消色部108により消色処理が行われる(ACT203)。通紙開始(ジョブ開始)から所定時間経過している場合(ACT204、Yes)、制御部22は、上記第1フラグデータの値が減速維持を示す値であるかを判定する(ACT205)。フラグ値が減速速度維持を示す値である場合(ACT205、Yes)、制御部22は、減速となるように各モータを制御する(ACT207)。尚、このACT205の判定があることで、環境温度が所定温度以下である場合や、小サイズのシートを処理する場合については減速速度での駆動が常に維持される。
【0056】
一方、第1フラグデータの値が減速速度維持を示す値でない場合(ACT205、No)、制御部22は、減速制御終了となるように、すなわち通常速度の制御となるように速度レベルの値をセットし(ACT206)、この値に従い通常速度となるよう、各搬送モータはローラ対を制御する(ACT202)。
【0057】
本実施形態では、画像スキャンを行う読取部106を有する構成例を説明したが、読取部106を備えない構成としてもよい。この場合、第1搬送路118に消色部108を備え、第2搬送路120を持たない構成としてもよい。またこの場合、減速制御の対象搬送路は第1搬送路118となる。
【0058】
尚、小サイズのシートを処理する場合、制御部22は、上述の通り、常に減速速度となるように制御するとともに、ヒートローラ160、161の発熱量を低く抑える制御も行う。ヒートローラ160、161、プレスローラ170、171の回転速度を低速にし、消色部108での処理速度を減速とすることで、発熱量が低く抑えられていてもシートへ伝播する熱量を確保することができる。また発熱量を低く抑えることで、シートが当接する部分と当接しない部分との温度差を緩和することができる。
【0059】
本実施形態の制御により、消色残りが発生することを抑制し、「スタート」ボタンが押下される際にもプレラン処理を行う必要がなくなる。よって、「スタート」ボタンが押下されると、給紙部201に配置されるシートは、即時に消色装置100の本体内部に供給される。これにより、ユーザがジョブを開始しているのか否かが判断できない、という状況がなくなる。また最適な状況下で本制御を行うことにより、パフォーマンスを維持することが可能となる。
【0060】
(第2実施形態)
第2実施形態では、減速状態の速度を通常速度に戻すに当たり、徐々に加速して戻すという実装例について説明する。図8は、第2実施形態における、上記で説明した図5の消色処理(ACT006)の詳細動作例である。尚、消色装置のハードウェア構成やブロック図、全体動作や速度選定処理の動作などについては、第1実施形態と同様である(図1図6参照)。各ユニットに付された符号も第1実施形態のものを流用する。尚、図8において、図7と同一の符号のものは第1実施形態と同様動作となるため説明を割愛する。また、以下の説明の各速度は、
(通常速度)>(第2速度)>(第1速度)>(減速速度)
の大小関係が成立し、値の大きいもの程高速であるとする。
【0061】
ACT204で、ジョブ開始から所定時間(本例では1分)経過をしていない場合(ACT204、No)、制御部22は、この所定時間経過するときの予定時刻から現在の時刻を減算することで、残り時間(T)を算出する(ACT210)。
【0062】
残り時間Tが50秒以上である場合(ACT210、T≧50秒)、消色処理の速度が減速速度となるように各搬送モータ(搬送部203のモータ、消去搬送モータ221)を制御する(ACT207)。残り時間Tが50秒未満且つ10秒以上である場合(ACT210、50秒>T≧10秒)、制御部22は、消色処理の速度が第1速度となるように各搬送モータを制御する(ACT207A)。また残り時間Tが10秒未満である場合(ACT210、10秒>T)、制御部22は、消色処理の速度が第2速度となるように各搬送モータを制御する(ACT207B)。尚、残り時間Tと比較する閾値秒はあくまで一例である。この速度の制御は、第1実施形態と同様に制御部22が速度レベルの値を規定領域にセットすることで行われる。
【0063】
ACT207、207A、207Bの動作後、処理はACT203の消色処理となる。またACT205の判定結果が肯定である場合(ACT205、Yes)、本例では減速速度となるものとするが、設計によっては第1、第2速度であってもよい。また第2実施形態では、通常速度、第2速度、第1速度、減速速度の4段階で速度が変化するものとして説明したが、ACT210での場合分けのケース数を多くすることで、より緻密に速度制御を行うことができる。
【0064】
尚、ヒートローラ160、161は、シートの接触通過により熱がシートに奪われるため、シート途中で速度や温度が切り替わる場合、この降温分を考慮した複雑な調整が必要となる。よって第1、第2実施形態で説明した速度の切り替えは、シートが消色部108に無いとき、換言すると、消色部108の消色位置が、シートとシートの間に位置するときに行われる方が好ましい。また第1、第2実施形態では、時間に応じて、速度を切り替えるものとして説明したが(図7図8のACT204の所定時間や図8のACT210の残り時間T)、消色処理を行った枚数としてもよい。尚、処理枚数で速度を切り替える場合、読取部106での読取り速度(高解像度の場合は読取り速度が遅くなる)なども考慮されて、閾値となる枚数が決定される。
【0065】
上記各実施形態で説明した数値等はあくまで一例であり、態様はこれに限定されない。
【0066】
以上に詳説したように、実施形態の制御を行うことにより、消去残りの発生を抑制しつつ、またジョブを開始する際は即時にシートを消去装置の本体内部に供給することができる。
【0067】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0068】
91、92 メインランプ、93 サブランプ、100 消色装置、102 給紙トレイ、103 検知センサ、104 給紙部材、106 読取部、108 消色部、108a 第1熱源部、108b 第2熱源部、109a、109b 温度検知部、110 第1トレイ、112 第2トレイ、114、116 排出部材、118 第1搬送路、120 第2搬送路、122 第3搬送路、124 第1分岐部材、126 第2分岐部材、128 表示操作部、129 環境温度検知部、160、161 ヒートローラ、170、171 プレスローラ、200 制御部、201 給紙部、202 排出部、203 搬送部、205 記憶部、209 プロセッサ、210 メモリ、211 I/Oコントローラ。220 ヒータランプ、221 ヒートローラ温度検知部、222 消去搬送モータ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8