特許第5774621号(P5774621)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5774621向上したメディアコンテンツ評価システムのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774621
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】向上したメディアコンテンツ評価システムのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/45 20110101AFI20150820BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20150820BHJP
【FI】
   H04N21/45
   H04N21/482
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2013-38950(P2013-38950)
(22)【出願日】2013年2月28日
(62)【分割の表示】特願2011-526104(P2011-526104)の分割
【原出願日】2009年8月21日
(65)【公開番号】特開2013-153470(P2013-153470A)
(43)【公開日】2013年8月8日
【審査請求日】2013年3月29日
(31)【優先権主張番号】12/203,087
(32)【優先日】2008年9月2日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・エス.・グラブ
(72)【発明者】
【氏名】バアジズ・アクアワー
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ケー.・バトラー
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・カーソン
(72)【発明者】
【氏名】サンジャイ・ケー.・ジャ
【審査官】 矢野 光治
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2005/107258(WO,A1)
【文献】 特開2007−058688(JP,A)
【文献】 特開2003−224829(JP,A)
【文献】 特開2008−092526(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/090859(WO,A1)
【文献】 特開2006−260275(JP,A)
【文献】 特開2008−118410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を具備する、無線通信デバイスでメディアコンテンツを評価するための方法、
ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生することと、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録することと、
前記メディアコンテンツに対応するエントリーを有し、およびさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有する、優先順位をつけられたリストをユーザーによって作成することと、
前記優先順位をつけられたリストの中の前記エントリーの優先順位をユーザーによって変化させることと、
前記メディアコンテンツの前記1つ以上の部分の前記記録された前記再生の量に基づいて、およびさらに前記エントリーの前記優先順位を前記変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用して前記メディアコンテンツを他のユーザー入力なしで自動的に評価することと、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの前記評価に関連づけられた、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含む評価メトリックを提供すること。
【請求項2】
無線通信デバイスでメディアコンテンツを評価するように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、前記プロセッサは下記を具備する、
ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための第1のモジュールと、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録するため、前記メディアコンテンツに対応するエントリーを有し、およびさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有する、優先順位をつけられたリストをユーザー入力によって作成するため、および前記優先順位をつけられたリストの中の前記エントリーの優先順位をユーザー入力によって変化させるための、第2のモジュールと、
前記メディアコンテンツの前記1つ以上の部分の前記記録された前記再生の量に基づいて、およびさらに前記エントリーの前記優先順位を前記変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用して前記メディアコンテンツを他のユーザー入力なしで自動的に評価するため、および他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツを前記評価することに関連づけられた、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含む評価メトリックを提供するための、第3のモジュール。
【請求項3】
コンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータに下記をさせる、符号化された命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体、
ユーザー入力に応じて無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生することと、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録することと、
前記メディアコンテンツに対応するエントリーを有し、およびさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有する、優先順位をつけられたリストをユーザー入力によって作成することと、
前記優先順位をつけられたリストの中の前記エントリーの優先順位をユーザー入力によって変化させることと、
前記メディアコンテンツの前記1つ以上の部分の前記記録された前記再生の量に基づいて、およびさらに前記エントリーの前記優先順位を前記変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用して前記メディアコンテンツの評価を他のユーザー入力なしで自動的に決定することと、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの前記評価に関連づけられた、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含む評価メトリックを提供すること。
【請求項4】
下記を具備する装置、
ユーザー入力に応じて無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための手段と、
他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録するための手段と、
前記メディアコンテンツに対応するエントリーを有し、およびさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有する、優先順位をつけられたリストをユーザー入力によって作成するため、および前記優先順位をつけられたリストの中の前記エントリーの優先順位をユーザー入力によって変化させるための、手段と、
前記メディアコンテンツの前記1つ以上の部分の前記記録された前記再生の量に基づいて、およびさらに前記エントリーの前記優先順位を前記変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用して前記メディアコンテンツを他のユーザー入力なしで自動的に評価するため、および他のユーザー入力なしで自動的に前記メディアコンテンツを前記評価することに関連づけられた、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含む評価メトリックを提供するための、手段。
【請求項5】
下記を具備する無線通信デバイス、
少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツプレイヤーと、ここにおいて前記メディアコンテンツプレイヤーは、ユーザー入力に応じて選択されたメディアコンテンツを再生するように動作可能である、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツ評価モジュール、ここにおいて前記メディアコンテンツ評価モジュールは、
他のユーザー入力なしで自動的に前記選択されたメディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録するように、
前記メディアコンテンツに対応するエントリーを有し、およびさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有する、優先順位をつけられたリストをユーザー入力によって作成するように、
前記優先順位をつけられたリストの中の前記エントリーの優先順位をユーザー入力によって変化させるように、
前記選択されたメディアコンテンツの前記1つ以上の部分の前記記録された前記再生の量に基づいて、およびさらに前記エントリーの前記優先順位を前記変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用して他のユーザー入力なしで自動的に前記選択されたメディアコンテンツを評価するように、および
他のユーザー入力なしで自動的に前記選択されたメディアコンテンツの前記評価に関連づけられた、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含む評価メトリックを提供するように、
動作可能である。
【請求項6】
下記を具備する、ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価メトリックを管理するための方法、
無線通信デバイスから、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含むメディアコンテンツ評価メトリックを受信することと、ここにおいて前記評価メトリックは、ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生の量に基づいて、およびさらに優先順位をつけられたリストの中のエントリーの優先順位を変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用してメディアコンテンツを評価し、ここにおいて前記エントリーは前記メディアコンテンツに対応し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはユーザーによって作成され、ここにおいて前記エントリーの前記優先順位はユーザーによって変化させられ、およびここにおいて前記評価メトリックは他のユーザー入力なしで自動的に前記無線通信デバイスによって製造される、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うこと。
【請求項7】
下記を具備する、ネットワークエンティティで、メディアコンテンツ評価メトリックを管理するように構成される少なくとも1つのプロセッサ、
無線通信デバイスから、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含むメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための第1のモジュールと、ここにおいて前記評価メトリックは、ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生の量に基づいて、およびさらに優先順位をつけられたリストの中のエントリーの優先順位を変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用してメディアコンテンツを評価し、ここにおいて前記エントリーは前記メディアコンテンツに対応し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはユーザーによって作成され、ここにおいて前記エントリーの前記優先順位はユーザーによって変化させられ、およびここにおいて前記評価メトリックは他のユーザー入力なしで自動的に前記無線通信デバイスによって製造される、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うための第2のモジュール。
【請求項8】
コンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータに下記をさせる、符号化された命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体、
無線通信デバイスから、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含むメディアコンテンツ評価メトリックを受信することと、ここにおいて前記評価メトリックは、ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生の量に基づいて、およびさらに優先順位をつけられたリストの中のエントリーの優先順位を変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用してメディアコンテンツを評価し、ここにおいて前記エントリーは前記メディアコンテンツに対応し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはユーザーによって作成され、ここにおいて前記エントリーの前記優先順位はユーザーによって変化させられ、およびここにおいて前記評価メトリックは他のユーザー入力なしで自動的に前記無線通信デバイスによって製造される、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うこと。
【請求項9】
下記を具備する装置、
無線通信デバイスから、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含むメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための手段と、ここにおいて前記評価メトリックは、ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生の量に基づいて、およびさらに優先順位をつけられたリストの中のエントリーの優先順位を変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用してメディアコンテンツを評価し、ここにおいて前記エントリーは前記メディアコンテンツに対応し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはユーザーによって作成され、ここにおいて前記エントリーの前記優先順位はユーザーによって変化させられ、およびここにおいて前記評価メトリックは他のユーザー入力なしで自動的に前記無線通信デバイスによって製造される、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うための手段。
【請求項10】
下記を具備するネットワーク装置、
少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価メトリックモジュールと、ここにおいて前記メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、無線通信デバイスから、複数のメディアコンテンツの評価のコレクションを含むメディアコンテンツ評価メトリックを受信するように動作可能であり、前記評価メトリックは、ユーザー入力に応じて前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生の量に基づいて、およびさらに優先順位をつけられたリストの中のエントリーの優先順位を変化させる量に基づいて、前記メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定し、前記決定されたユーザーのプリファレンスを使用してメディアコンテンツを評価し、ここにおいて前記エントリーは前記メディアコンテンツに対応し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはさらなるメディアコンテンツにそれぞれ対応するさらなるエントリーを有し、ここにおいて前記優先順位をつけられたリストはユーザーによって作成され、ここにおいて前記エントリーの前記優先順位はユーザーによって変化させられ、およびここにおいて前記評価メトリックは他のユーザー入力なしで自動的に前記無線通信デバイスによって製造される、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価マネージャーモジュール、ここにおいて前記メディアコンテンツ評価マネージャーモジュールは、前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うように動作可能である。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
同時係属中の特許出願への相互参照
本特許出願は、以下の同時係属出願中の米国特許出願に関する。すなわち、
代理人整理番号第080023号を有し、これと同時に出願され、これと同じ譲受人に譲渡され、ここに完全に説明されているかのように引用によって明確に組み込まれる、ローバー他による「改良型コンテンツ配信システムのためのアクセスポイント(“Access Point for Improved Content Delivery System”)」と、
代理人整理番号第080024号を有し、これと同時に出願され、これと同じ譲受人に譲渡され、ここに完全に説明されているかのように引用によって明確に組み込まれる、ローバー他による「改良型コンテンツ配信システムのための展開および流通モデル(“Deployment and Distribution Model for Improved Content Delivery System”)」
とである。
【技術分野】
【0002】
説明される態様は、メディアコンテンツに関し、より詳細には、改良型メディアコンテンツ評価システムのための装置、方法、およびシステムに関する。
【0003】
通信デバイス、より具体的には、セルラー式電話等の無線通信デバイスが、過去10年間にわたり、急速に人気を得た。これらのデバイスは、広範囲の機能を提供することのできる多くの側面を持つデバイスに、急速になりつつある。たとえば、セルラー式電話は、コンピュータの能力、インターネットアクセス、電子メール、テキストメッセージの通信、GPSマッピング、デジタルフォトの能力、オーディオ/MP3プレイヤー、テレビゲームの能力、等を具現化することもできる。
【0004】
さらに、無線通信デバイスは、ますます、オーディオコンテンツ、映像コンテンツ、マルチメディアコンテンツ、等といったメディアコンテンツを受信する能力を備えて、製造されるようになっている。そのようなものとして、通信デバイスは、ブロードキャスト送信および/またはマルチキャスト送信といった1対多数の送信、および/または、ユニキャスト送信等といった1対1の送信を受信するように構成されることもできる。現在のマルチキャストシステムの一例は、カリフォルニア州、サンディエゴのクァルコム・インコーポレイテッドから入手可能なMediaFLO(登録商標)システムである。MediaFLOシステムは、無線デバイスのサービス加入者に、コスト効率よく、膨大な量の豊富なマルチメディアコンテンツをマルチキャストするために、特に設計された、直交周波数分割多重(OFDM)−無線インターフェースベースの技術を利用する。
【0005】
さらに、無線通信デバイスのメモリ容量が増え続けると、無線通信デバイスの、より大きな量のメディアコンテンツを記憶する能力は、明らかである。この点について、無線デバイスが、多数のメディアコンテンツファイルを記憶する能力を持っている場合、そのようなデバイスのユーザーは、お気に入りの、または、好みのメディアコンテンツファイルを、繰り返し再生し、聴き、またはそうでなく、実行するという経験を楽しみことができる一方で、ファイルは、デバイスに記憶され、アクセス可能である。たとえば、80ギガバイト(GB)のデバイスは、およそ10,000曲の歌曲ファイル、およそ50本のノーカットの映画、またはそれらの組み合わせを記憶することができる。そのような大きな記憶量は、メディアコンテンツのライブラリを蓄積することを、ユーザーに可能にさせる。
【0006】
さまざまなエンティティは、無線デバイスのユーザーが、何のメディアコンテンツを再生またはそうでなく実行しているかを、そして、さらに重要なのは、特定のメディアコンテンツファイルに対するユーザーのプリファレンス(preference)(すなわち、ユーザーが何回メディアコンテンツファイルを楽しんでいるか、または、彼らがどのようにメディアコンテンツファイルを評価しているか)を知ることにより、利益を得ることができる。たとえば、ネットワークオペレータ、コンテンツプロバイダ、レコードレーベル、映画スタジオ等は、そのような情報から利益を得ることができる。この情報は、エンティティに、再生/実行の頻度の見地から、特定のメディアコンテンツの人気、および反復性への見識を提供する。すなわち、エンティティは、将来のマーケティング戦略、メディアコンテンツの価格設定等を提供するために、そのような情報をあてにすることができる。
【0007】
現在、システムが、メディアコンテンツを評価するために展開されているが、システムは、制限されており、必ずしも対象のエンティティに彼らが望む程度の情報を提供するとは限らない。特定の周知のシステムでは、メディアコンテンツのための評価を入力するために、ユーザーが頼りにされている。たとえば、ユーザーは、メディアコンテンツファイルに対する彼らの主観的なプリファレンスに基づいて、特定のメディアコンテンツファイルの評価またはスコアを記録することができる。このタイプのシステムは、評価が記録されるためには、メディアコンテンツの単なる再生または実行以上のアクションを起こすことを、ユーザーに要求する。そのようなシステムは、ユーザーが、一般的に、再生またはそうでなく実行されるメディアコンテンツファイルの単なる部分に対する評価を提供するだけになってしまうため、包括的な評価を提供しない。このように、ネットワークエンティティ、たとえば、サービスプロバイダ、ネットワークオペレータ等へ、後に伝達される任意の評価結果は、メディアコンテンツに対する全体的なユーザーのプリファレンスの正確な青写真を提供しない。
【0008】
他の評価システムは、メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを正確に計る手段として、メディアコンテンツファイルが再生またはそうでなく実行された回数を、単に頼りにするだけである。しかしながら、このタイプの評価システムは、また、ずさんさに悩まされてもいる。ほとんどの例において、これらのタイプの評価システムは、ファイルがその全体にわたって再生されたかどうかに関わらず、メディアコンテンツファイルが起動するたびに、「再生」を記録(log)するであろう。したがって、ユーザーが、ファイルの実行において技術的な困難を経験し、多数の再起動を生じさせている場合、評価システムは、このファイルに対するユーザーのプリファレンスを不正確に膨張させるであろう。同様に、ユーザーが、1回の再生中にその全体にわたって映画等の映像ファイルを見ないが、むしろ、多数回にわたる再生で、映像ファイル全体を見る(たとえば、ユーザーが、15分区切りで映画を見る)場合、評価システムは、このファイルに対するユーザーのプリファレンスを不正確に膨張させるであろう。
【0009】
逆に、評価システムが、メディアコンテンツがその全体にわたって再生された場合にのみ、「再生」を記録するように構成されている場合、評価システムは、ユーザーがメディアコンテンツファイルの部分を再生することだけを望む(たとえば、ユーザーが、映画のある特定のシーンを見ることだけ、または、歌曲のある特定の部分を聴くことだけを望む)という事例を考慮しないであろうから、その結果、評価システムは、このファイルに対するユーザーのプリファレンスを不正確に減らす。さらに、そのような評価システムは、メディアコンテンツファイル全体の評価を提供するのみであり、メディアファイルの部分を評価する能力を提供しない。したがって、ユーザーが、メディアコンテンツの部分を再生することを望むだけである上記の例において、評価システムは、メディアファイルの部分のみを再生またはそうでなく実行するプリファレンスと、その全体にわたってメディアコンテンツを再生またはそうでなく実行するプリファレンス、とを区別することができない。
【0010】
したがって、改良型のメディアコンテンツ評価システムを提供する方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品を開発する需要が、存在する。望ましいコンテンツ評価システムは、評価が、メディアコンテンツの実行を選択することを超える、任意の追加のユーザー入力なしで、提供可能なように、オートメーション化されるべきである。加えて、望ましいメディアコンテンツ評価システムは、現在のメディアコンテンツ評価システムよりも、高いレベルの精度を提供すべきであり、それによって、評価システムの正確さを増加するものである。より高い程度のアカウンティング、およびより高いレベルの正確さを有する評価システムを提供することにより、ネットワークエンティティ、たとえばサービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ等は、マーケティング、販売、および/または広告目的のために、評価情報をより躊躇なく信頼することができる。
【発明の概要】
【0011】
以下は、そのような態様の基本的な理解を提供するために、1つ以上の態様の簡潔化された概要を提示する。この概要は、意図されるすべての態様の広範囲にわたる概観ではなく、すべての態様の鍵または決定的要素を明らかにするためのものでも、任意またはすべての態様の範囲を明確にするためのものでもないということが意図される。その唯一の目的は、後に提示される、より詳細な説明への前置きとして、1つ以上の態様のいくつかの概念を簡潔な形で提示することである。
【0012】
方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品が、改良型のメディアコンテンツ評価システムのために提供される。ここに開示される評価システムは、評価システムが、単にメディアファイルが再生された回数のみに評価を基づかせることとは対照的に、メディアファイルの部分、セグメント、クリップが再生、またはそうでなく実行された回数に基づいた評価を可能にするという点で、事実、非常に精度が高い。この点において、ここに開示される態様は、単にメディアコンテンツファイル全体の評価を提供することとは対照的に、メディアコンテンツの部分、セグメント、クリップの評価を、さらに提供することができる。説明される態様によって提供されうる、非常に詳細なレベルの評価は、現在の態様によって提供される正確なレベルのコンテンツ評価に基づいて、将来のマーケティング、販売、および/または広告のニーズをより良好に査定することがその結果としてさらにできる、コンテンツプロバイダおよびネットワークオペレータによって、おおいに望まれる。加えて、メディアファイルの部分が再生される回数に、評価システムを基づかせることにより、評価システムは、オートメーション化され、メディアコンテンツを起動させること以上に、ユーザーの入力を必要としない。
【0013】
一態様において、無線通信デバイスでメディアコンテンツを評価するための方法が定義される。方法は、無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生することと、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録することと、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価すること、とを含む。
【0014】
方法は、メディアコンテンツの評価に関連づけられた評価メトリックを提供することをさらに含む。評価メトリック(rating metrics)は、選択されたメディアコンテンツを再生することに対するユーザーのプリファレンス(preference)を推定することができる。また、方法は、無線通信デバイスに関連づけられたディスプレイ等の出力メカニズムに評価メトリックを供給すること、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ等のネットワークエンティティに評価メトリックを通信すること、および/または、ユーザーの選択されたソーシャルネットワーキンググループ等に、評価メトリックを通信することをさらに含むことができる。評価メトリックを通信することは、自動的に起こるように構成されてもよいし、またはユーザーのプリファレンスに基づいてもよい。ネットワークエンティティまたはユーザーの選択されたソーシャルネットワーキンググループに評価メトリックを通信することに基づいて、方法は、評価メトリックに基づいたメディアコンテンツのレコメンデーション(recommendation)を受信すること、および/または、評価メトリックに基づいて選択された広告を受信することをさらに含むこともできる。
【0015】
方法の他の態様において、メディアコンテンツを評価することは、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの1つ以上の部分を評価することをさらに含むこともできる。そのような態様において、方法は、メディアコンテンツの各部分の評価に関連づけられた評価メトリックを提供することを、さらに含むこともできる。評価メトリックは、メディアコンテンツの1つ以上の部分を再生することに対するユーザーのプリファレンスを推定する。
【0016】
方法の代替の態様は、メディアコンテンツ再生間の時間を記録すること、他のメディアコンテンツユーザーにメディアコンテンツを共有化/レコメンド(recommend)した量を記録すること、他の通信デバイス等にメディアコンテンツを転送した量を記録すること、およびメディアコンテンツを評価するための根拠として、この追加の記録された情報を使用することを含むこともできる。
【0017】
さらなる態様は、無線通信デバイスでメディアコンテンツを評価するように構成された少なくとも1つのプロセッサによって提供される。プロセッサは、無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための第1のモジュールと、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するための第2のモジュール、とを含む。プロセッサは、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価するための第3のモジュールをさらに含む。
【0018】
コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品は、別の代替の態様を定義する。媒体は、無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令と、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令、とを含む。媒体は、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価するようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令をさらに含む。
【0019】
さらに別の関連する態様が、装置のために提供される。装置は、無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための手段と、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するための手段、とを含む。装置は、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価するための手段をさらに含む。
【0020】
無線通信デバイスは、さらに別の態様を定義する。デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータのプラットフォームを含む。デバイスは、メモリにおいて記憶され、かつ、プロセッサと通信する、メディアコンテンツプレイヤーをさらに含む。メディアコンテンツプレイヤーは、選択されたメディアコンテンツを再生するように動作可能である。さらに、デバイスは、メモリにおいて記憶され、かつ、プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価モジュールを含む。メディアコンテンツ評価モジュールは、選択されたメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録し、かつ、記録された各部分の再生量に基づいてメディアコンテンツを評価するように動作可能である。
【0021】
無線通信デバイスのオプションの態様において、メディアコンテンツ評価モジュールは、メディアコンテンツの評価に関連づけられた評価メトリックを提供するようにさらに動作可能である。評価メトリックは、選択されたメディアコンテンツを再生することに対するユーザーのプリファレンスを推定する。無線デバイスは、メモリにおいて記憶され、かつ、プロセッサと通信する、評価メトリック提示モジュールをさらに含んでもよい。評価メトリック提示モジュールは、無線通信デバイスに関連づけられた出力メカニズムに、評価メトリックを提示するように動作可能である。
【0022】
さらに、無線通信デバイスは、ネットワークエンティティ、または、ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーグループのうちの少なくとも1つに、評価メトリック(rating metrics)を通信するように動作可能な通信モジュールを含んでもよい。評価メトリックは、ネットワークエンティティまたはメディアコンテンツユーザーのグループに自動的に、または、ユーザー定義のプリファレンスに基づいて、通信されるように構成されてもよい。評価メトリックの通信に応じて、無線通信デバイスは、ネットワークエンティティまたはユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループに、評価メトリックを通信することに基づいて、コンテンツのレコメンデーションを受信するように動作可能なメディアコンテンツレコメンデーションモジュール、および/または、ネットワークエンティティに評価メトリックを通信することに基づいて、無線通信デバイスに提示するための広告を受信するように動作可能な広告モジュールを含んでもよい。広告は、評価メトリックに基づいて、無線通信デバイスのために選択される。
【0023】
無線通信デバイスの他の代替の態様において、メディアコンテンツ評価モジュールは、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの1つ以上の部分を評価するようにさらに動作可能であることもできる。そのような態様において、メディアコンテンツ評価モジュールは、メディアコンテンツの1つ以上の部分の評価に関連づけられた評価メトリックを提供するようにさらに動作可能であることもできる。
【0024】
無線通信デバイスの代替の態様は、メディアコンテンツ再生間の時間を記録し、他のメディアコンテンツユーザーにメディアコンテンツを共有化/レコメンドした量を記録し、他の通信デバイスおよび/または同様なものにメディアコンテンツを転送した量を記録し、メディアコンテンツを評価するための根拠として、この追加の記録された情報を使用するために、メディアコンテンツ評価モジュールを提供することもできる。
【0025】
ネットワークエンティティ、たとえばネットワークオペレータ、コンテンツプロバイダ、コンテンツソース等でメディアコンテンツ評価メトリックを管理するための方法は、別の態様を提供する。方法は、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信することを含む。評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価する。方法は、受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連タスクを行うことをさらに含む。
【0026】
メディアコンテンツ評価関連タスクを行う方法の一態様は、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、無線通信デバイスに情報を提供することを含んでもよい。そのような態様において、提供される情報は、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいたメディアコンテンツレコメンデーションであってもよいし、メディアコンテンツ評価メトリック等に基づいて選択された広告であってもよい。他の態様において、メディアコンテンツ評価関連タスクを行うことは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツにおける製品またはサービスのための広告料を決定することを含んでもよい。
【0027】
方法の他のオプションの態様において、メディアコンテンツ評価メトリックを受信することは、メディアコンテンツ評価メトリックを受信することをさらに含んでもよく、評価メトリックは、無線デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの部分を評価する。さらに、方法の他の態様において、メディアコンテンツ評価メトリックを受信することは、メディアコンテンツ評価メトリックを受信することをさらに含んでもよく、評価メトリックは、再生間の時間、他のユーザーとのメディアコンテンツの共有量、または他のデバイスへのメディアコンテンツの転送量のうちの少なくとも1つで、メディアコンテンツを評価する。
【0028】
ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価メトリックを管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサは、関連する態様を定義する。プロセッサは、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための第1のモジュールを含む。評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいてメディアコンテンツを評価する。プロセッサは、受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うための第2のモジュールをさらに含む。
【0029】
コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品は、さらに別の関連する態様を提供する。媒体は、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令を含む。評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツを評価する。媒体は、受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令をさらに含む。
【0030】
さらなる態様が、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための手段を含む装置によって提供される。評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいてメディアコンテンツを評価する。装置は、受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連タスクを行うための手段をさらに含む。
【0031】
ネットワーク装置が、さらに別の態様を提供する。ネットワーク装置は、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータプラットフォームを含む。装置は、メモリにおいて記憶され、かつ、プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価メトリックモジュールをさらに含む。メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するように動作可能である。評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいてメディアコンテンツを評価する。装置は、メモリにおいて記憶され、かつ、プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価マネージャモジュールをさらに含む。メディアコンテンツ評価マネージャモジュールは、受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいてタスクを行うように動作可能である。
【0032】
ネットワーク装置のオプションの態様によると、メディアコンテンツ評価マネージャモジュールは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて無線通信デバイスに情報を提供するようにさらに動作可能である。情報は、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいたメディアコンテンツのレコメンデーション、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいた無線通信デバイスへの広告を含むことができるが、これらに限定されない。他の態様において、メディアコンテンツ評価マネージャは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいてメディアコンテンツにおける製品またはサービスのための広告料を決定するようにさらに動作可能であることもできる。
【0033】
ネットワーク装置のさらなる代替のオプションによると、メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、メディアコンテンツ評価メトリックを受信するようにさらに動作可能であることもでき、評価メトリックは、無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの部分を評価する。
【0034】
上記の、および関連する目的を達成するために、1つ以上の態様は、以下に十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘されている特徴を含む。以下の説明および付属の図面は、1つ以上の態様の特定の例示的な特徴を詳細に説明する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が用いられることができる、さまざまな方法のほんの数例を表し、この説明は、そのような全態様およびそれらの等価物を含むことを意図する。
【0035】
開示される態様は、開示される態様を例示するために提供されるが、限定するために提供されるものではない、付属の図面と関連して以下に説明され、同様の名称は、同様の要素を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】一態様に係る、向上したメディアコンテンツ評価のためのシステムの概略ブロック図を示したものである。
図2】別の態様に係る、向上したメディアコンテンツ評価のために構成されたメディアコンテンツプレイヤーデバイスのブロック図である。
図3】一態様に係る、記録されたメディアコンテンツ使用指標の例を強調したメディアコンテンツ評価モジュールのブロック図である。
図4】さらに別の態様に係る、メディアコンテンツ評価メトリックを受信し、かつ、メトリックの受信に基づいてタスクを行うように構成されたネットワーク装置のブロック図である。
図5】別の態様に係る、メディアコンテンツプレイヤーデバイスにメディアコンテンツを配信するための例示的なシステムの概略図である。
図6】さらに別の態様に係る、メディアコンテンツプレイヤーデバイスに向上したメディアコンテンツ評価を提供するための方法のフロー図である。
図7】さらなる態様に係る、ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価を管理するための方法のフロー図である。
【詳細な説明】
【0037】
さまざまな態様が、図面を参照してここに説明される。以下の説明において、説明の目的で、数多くの具体的な詳細が、1つ以上の態様の完全な理解を提供するために説明される。しかしながら、そのような(単数または複数の)態様がこれらの具体的な詳細なしでも実現され得ることは、明らかであろう。
【0038】
本願で使用されているように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」等の用語は、コンピュータ関連のエンティティ、たとえば、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアを含むことが意図されるが、これらに限定されない。例えばコンポーネントまたはモジュールは、プロセッサで実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであることができるが、これらに限定されない。説明として、コンピュータデバイスで実行中のアプリケーションも、そのコンピュータデバイスも、コンポーネントまたはモジュールであることができる。1つ以上のコンポーネントまたはモジュールは、プロセスおよび/または実行のスレッド内にあることもでき、コンポーネントは1つのコンピュータにローカライズされ、および/または、2つ以上のコンピュータ間で分散されることができる。加えて、これらのコンポーネントまたはモジュールは、記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読媒体から実行可能である。コンポーネントまたはモジュールは、1つ以上のデータパケット、例えばローカルシステムや分散システムにおいて、および/またはインターネットのような、信号による他のシステムとのネットワークにわたって、別のコンポーネントまたはモジュールと相互作用する1つのコンポーネントからのデータを有する信号に従うといった、ローカルおよび/またはリモート処理によって通信することができる。
【0039】
さらに、さまざまな態様が、無線通信デバイスに関連してここに説明される。無線通信デバイスは、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、移動デバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザー端末、端末、通信デバイス、ユーザーエージェント、ユーザーデバイス、またはユーザー機器(UE)と呼ばれることもできる。さらに、無線通信デバイスは、セル方式電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、コンピュータデバイス、または無線モデムに接続される他のプロセッサデバイスであることもできる。
【0040】
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することを意図する。つまり、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「Xは、AまたはBを用いる」という句は、自然な包括的置換のいずれをも意味することを意図する。つまり、「Xは、AまたはBを用いる」という句は、以下の例のいずれによっても意を満たす:XはAを用いる;XはBを用いる;または、XはAもBも用いる。加えて、本願および添付の請求項で使用される「1つの」(“a” and “an”)という冠詞は、別段の指定がない限り、または文脈から単数形にあてられたものであることが明らかでない限り、一般的に「1つ以上の」(“one or more”)を意味するものと解釈されるべきである。
【0041】
さまざまな態様または特徴が、多数のデバイス、コンポーネント、モジュール等を含むことのできるシステムに関して提示される。さまざまなシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュール等を含んでもよく、および/または、図面に関連して論じられるデバイス、コンポーネント、モジュール等のすべてを含まなくてもよい、ということが、理解および認識される。また、これらのアプローチの組合せが用いられてもよい。
【0042】
ここに説明される態様は、向上したメディアコンテンツ評価システムを提供する。ここに開示される評価システムは、評価システムが、評価を、メディアコンテンツファイル全体とは対照的に、メディアコンテンツファイルの部分、セグメント、クリップに基づくようにさせるという点で、実際に非常に精度が高い。この点において、評価システムは、映画の中の1シーン、ゲームのレベル、ブックのチャプター、コンパクトディスク(CD)の中の歌曲、歌曲の中のセグメント等の評価のために提供される。結果として生じる評価は、メディアコンテンツファイルの評価でも、メディアコンテンツファイルの各部分、セグメント、クリップ、シーン、チャプター等の個々の評価であってもよい。また、非常に精度の高い評価システムは、何のコンテンツをユーザーが再生し、閲覧し、聴いているか等を、より良好に正確に計るために、コンテンツプロバイダ、ネットワークプロバイダ等によって使用されることができる。この情報は、将来のマーケティング、販売、および/または、コンテンツユーザーならびにマーケット全体のための広告のニーズを査定するために、コンテンツプロバイダ、ネットワークプロバイダ等によって使用されることができる。
【0043】
さらに、評価システムを、統計、たとえば、メディアコンテンツファイルが再生され、閲覧され、またはそうでなく相互に作用し合った時間の量を使用することに基づかせることにより、評価システムは、オートメーション化され、デバイスユーザーに透過的(transparent)になる。デバイスユーザーは、メディアコンテンツを起動すること、およびメディアコンテンツの再生を持続させるために任意の他の入力を提供すること以上に、任意のユーザー入力を提供する必要はない。
【0044】
図1を参照すると、一態様に係る、向上したメディアコンテンツ評価のためのシステムの概略ブロック図が提供される。システム100は、ラップトップコンピュータ104、携帯用メディアプレイヤーデバイス106、セル式電話108等といった、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102を含む。図1に示したメディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、一般的に、無線メディアコンテンツプレイヤーであるが、デバイスは、ネットワークへの有線接続を有するパーソナルコンピュータ等といった、実際には無線でないものでもよい。
【0045】
メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、少なくとも1つのプロセッサ112と、プロセッサ112と通信するメモリ114、とを有するコンピュータプラットフォーム110を含む。メモリ114は、選択されたメディアコンテンツを再生するように動作可能なメディアコンテンツプレイヤーモジュール116を含む。たとえば、選択されたメディアコンテンツは、映画、テレビ番組等といった映像コンテンツ、CD、歌曲、音声プログラム等といったオーディオコンテンツ、テレビゲームといったゲームコンテンツ、マルチメディアコンテンツ、対話型コンテンツ、データ/テキストコンテンツ、等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0046】
メモリ114は、選択されたメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生、閲覧、傾聴、またはそうでなく実行の量を記録し、かつ、記録された各部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツ全体、またはメディアコンテンツの各部分を評価するように動作可能な、メディアコンテンツ評価モジュール118をさらに含む。ここで定義されているように、「部分」とは、メディアコンテンツ全体よりも小さい、メディアコンテンツの任意のセグメントである。たとえば、部分は、映画の1シーン、ゲームのレベル、本のチャプター、コンパクトディスク(CD)内の歌曲、歌曲内のセグメント、等であることができるが、これらに限定されるものではない。
【0047】
システムは、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102とネットワーク通信122をする、ネットワーク装置120をさらに含む。図1の例示的な例において、ネットワーク接続は、無線ネットワーク接続であるが、先に論じたように、ネットワーク接続は、有線接続であってもよい。ネットワーク装置120は、サーバー等といった1つ以上のネットワークデバイスを含んでもよく、複数のネットワークデバイスは、中心に位置しても、通信ネットワークの構成内の異なる物理的な位置に位置してもよい。
【0048】
ネットワーク装置120は、少なくとも1つのプロセッサ126と、プロセッサ126と通信するメモリ128、とを有するコンピュータプラットフォーム124を含む。メモリは、メディアコンテンツプレイヤー102からメディアコンテンツ評価メトリックを受信するように動作可能なメディアコンテンツ評価メトリックモジュール130を含む。メディアコンテンツ評価メトリックは、メディアコンテンツを再生または実行することに対するユーザーのプリファレンスを示す、無線デバイスで記憶または再生されたメディアコンテンツのコレクションの評価である。さらに、評価は、メディアコンテンツプレイヤーでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生または実行の量に基づく。評価は、映像、映画、CD、歌曲、本、ゲーム等の評価といった、メディアコンテンツファイル全体の評価を反映することもでき、および/または、評価は、映像のセグメント、映画のシーン、CD内の歌曲、歌曲のセグメント、本のチャプター、ゲームのレベル等の評価といった、メディアコンテンツファイルの各部分の評価を反映することもできる。
【0049】
ネットワーク装置120のメモリ128は、メディアコンテンツ評価メトリックの受信に基づいてタスクを行うように動作可能な、メディアコンテンツ評価マネージャーモジュール132をさらに含む。タスクは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいてメディアコンテンツプレイヤーにメディアコンテンツまたはメディアコンテンツのレコメンデーションを提供すること、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいてメディアコンテンツプレイヤーに広告を提供すること、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいてメディアコンテンツにおける製品またはサービスのための広告料を決定すること等であってもよいが、これらに限定されない。
【0050】
図2を参照すると、態様に係る、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102の詳細なブロック図が示される。メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、セル式電話といった、任意のタイプのコンピュータ化された通信デバイスを含むことができる。メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、任意のタイプのコンピュータ化された無線デバイス等の無線通信デバイス、たとえば、セル式電話、携帯情報端末(PDA)、ポータブルメディアプレイヤー、ポータブルコンピュータ、さらに、ネットワークまたはインターネットへの、無線通信ポータルを有し、有線接続を有することもある、別個のコンピュータプラットフォームであってもよい。無線デバイスは、リモートスレーブ、または、エンドユーザーを持たないが、無線または有線ネットワークにわたってデータを単に通信する他のデバイス、たとえば、リモートセンサー、診断ツール、データ中継器等であることもできる。代替の態様において、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、ゲームコンソール等といった、有線通信デバイスであることもできる。向上したメディアコンテンツ評価のための装置および方法は、任意の形態の有線または無線デバイスまたはコンピュータモジュールで、このように行われることができ、有線または無線通信ポータルを含み、無線モデム、PCMCIAカード、アクセス端末、パーソナルコンピュータ、電話、または、それらの任意の組み合わせ、または副次的な組み合わせを、無制限に含む。
【0051】
メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、無線ネットワークにわたってデータを送信することができ、かつ、ルーチンおよびアプリケーションを受信および実行することができる、コンピュータプラットフォーム110を含む。コンピュータプラットフォーム110は、メモリ114を含み、それは、読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通する任意のメモリといった、揮発性および不揮発性メモリを含むことができる。さらに、メモリ114は、1つ以上のフラッシュメモリセルを含んでもよいし、磁気媒体、光媒体、テープ、または、ソフトまたはハードディスクといった、任意の第2または第3の記憶デバイスであってもよい。
【0052】
さらに、コンピュータプラットフォーム110は、プロセッサ112をさらに含み、それは、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスであってもよい。プロセッサ112またはASICといった他のプロセッサは、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102のメモリ114において記憶された、メディアコンテンツプレイヤーモジュール116およびメディアコンテンツ評価モジュール118といった、任意の常駐プログラムをインターフェースで接続する、アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)層150を実行することができる。API150は、一般的に、各無線デバイスで実行するランタイム環境である。1つのそのようなランタイム環境は、カリフォルニア州、サンディエゴのクァルコム社によって開発された、Binary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW(登録商標))ソフトウェアである。たとえば、メディアコンテンツプレイヤーでアプリケーションの実行を制御するように動作する他のランタイム環境が、利用されてもよい。
【0053】
プロセッサ112は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびそれらの組み合わせにおいて具現化されるさまざまな処理サブシステム152を含み、それらは、通信ネットワーク122での、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102の機能性、およびメディアコンテンツプレイヤーデバイス102の操作性を可能にする。たとえば、処理サブシステム152は、他のネットワーク化されたデバイスとの、通信の開始および維持、およびデータの交換を可能にすることができる。メディアコンテンツプレイヤーデバイスがセル式電話の一部である態様において、通信プロセッサ112は、(明瞭さのために、図2にそのすべてが個々に示されていない)音、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信、受信、サーチャー、層1、層2、層3、メイン制御、リモート手順、ハンドセット、パワー管理、デジタル信号プロセッサ、メッセージング、コールマネージャー、ブルートゥース(登録商標)システム、ブルートゥース(登録商標)LPOS、位置エンジン、ユーザーインターフェース、スリープ、データサービス、セキュリティ、確認、USIM/SIM、ボイスサービス、グラフィックス、USBや、MPEG、GPRSといったマルチメディア等の、1つの、または組み合わせの、処理サブシステム152をさらに含んでもよい。
【0054】
開示される態様のために、プロセッサ112の処理サブシステム152は、メディアコンテンツプレイヤーモジュール116および/またはメディアコンテンツ評価モジュール118と相互に作用し合う、任意のサブシステムコンポーネントを含むこともできる。たとえば、処理サブシステム152は、評価ログ166と関連して実行されるクロックデバイス/アプリケーションを含むこともできる。あるいは、処理サブシステム152に一般的に含まれる1つ以上の動作は、メモリ114に記憶された、モジュール/アプリケーションおよび/または論理として、代わりに、または一緒に、存在することができる。
【0055】
メディアコンテンツプレイヤーデバイス102のメモリ114は、選択されたメディアコンテンツを再生するように動作可能なメディアコンテンツプレイヤーモジュール116を含む。たとえば、選択されたメディアコンテンツは、映画、テレビ番組等といった映像コンテンツ154、CD、歌曲、音声プログラム等といったオーディオコンテンツ156、テレビゲームといったゲームコンテンツ158、データ/テキストコンテンツ160、対話型コンテンツ162、マルチメディアコンテンツ166、および(図2に図示しない)任意の他のメディアコンテンツを含んでもよいが、それらに限定されない。さらに、メディアコンテンツプレイヤーモジュール116は、ウィンドウズ(登録商標)メディアプレイヤー、リアルプレイヤー(登録商標)等といった、市販用のメディアコンテンツプレイヤーモジュールに限定されないが、メディアコンテンツプレイヤーデバイスでメディアコンテンツを再生、実行、またはそうでなく提示することのできる、任意のモジュールを含むように広く定義されるということが、注意されるべきである。
【0056】
また、メディアコンテンツプレイヤーデバイス112のメモリ114は、メディアコンテンツの1つ以上の部分の、回数および/または持続時間に関する再生量を記録するように動作可能なメディアコンテンツ評価モジュール118を含む。先に述べたように、ここで使用される「部分」という用語は、メディアコンテンツファイル全体よりも小さい、メディアコンテンツの任意のセグメントのことを言う。そのようなものとして、メディアコンテンツ評価モジュール118は、デバイス102で記憶された、またはそうでなくデバイス102で再生されたメディアコンテンツごとに、評価ログ166を含む。評価ログ166は、関連づけられたメディアコンテンツの部分の再生量を追跡する、メディアコンテンツの部分のエントリー168を含む。図2に示された例示的な例において、評価ログ166は、メディアコンテンツの第1の部分のエントリー168−1乃至メディアコンテンツの最後の部分を意味するメディアコンテンツの第nの部分のエントリー168−nを含む、複数のメディアコンテンツの部分のエントリー168を含む。たとえば、メディアコンテンツがノーカットの動画である場合に、動画のための評価ログ166は、動画における第1のシーンの再生量を反映するメディアコンテンツの第1の部分のエントリー168−1と、動画における最後のシーンを反映する、メディアコンテンツの第nの部分のエントリー168−nすなわち最後のエントリーまでを含む、動画における追加のシーンを反映する追加の部分のエントリー168、とを含むことができる。
【0057】
オプションの態様において、評価ログ166は、メディアコンテンツの他の使用指標を追跡および記録するために提供されることができる。他の使用指標の追跡および記録は、メディアコンテンツの評価および/または個々の部分の評価を決定するために、1つ以上の部分の再生量168と関連して使用されることができる。図3を参照すると、追跡および記録されることのできる追加のオプションの使用指標は、再生間の時間のエントリー200を含む。再生間の時間のエントリー200の中には、入手と第1の再生との間の時間のエントリー210が含まれることができ、それは、コンテンツが入手されたときと、コンテンツが最初に再生または実行されたときとの間の時間を示す。再生間の時間のエントリー200は、メディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスの別の兆候を提供する。この点について、再生量のエントリー168とともに、再生間の時間のエントリー200は、関連づけられたメディアコンテンツを再生/実行するレートを決定する能力を提供する。再生間の時間のエントリー200は、メディアコンテンツの各々の個々の部分の再生間の時間(すなわち、各部分についての別個のエントリー)を考慮するように構成されてもよいし、再生間の時間のエントリー200は、任意の部分またはメディアコンテンツ全体の再生間の時間(すなわち、メディアコンテンツ全体についての1つのエントリー)を考慮するように構成されてもよい。
【0058】
メディアコンテンツ評価モジュール118の評価ログ166は、メディアコンテンツまたはメディアコンテンツの部分が他のメディアコンテンツユーザーと共有された回数を示す共有量エントリー220を、オプションで提供することもできる。ある特定の事例において、メディアコンテンツは、メディアコンテンツがそのような共有を規制するライセンスまたは著作権の制限に縛られていない事例における場合のように、他のメディアコンテンツユーザーと自由に共有可能であることができる一方で、他の事例において、一般的にサンプルと呼ばれる、メディアファイルの部分が、他のメディアコンテンツユーザーと共有されることもできる。共有エントリー220は、特定のメディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定するために、再生量のエントリー168とともに、評価モジュール116によってさらに使用されることができる。
【0059】
さらに、メディアコンテンツ評価モジュール118の評価ログ166は、メディアコンテンツまたはメディアコンテンツの部分が別のデバイスに転送された回数を示す転送量のエントリー230を、オプションで含むことができる。ある特定の事例において、メディアコンテンツは、メディアコンテンツがそのような転送を規制するライセンスまたは著作権の制限に縛られていない事例における場合のように、メディアコンテンツプレイヤーのユーザーの所有において、他のデバイスへ自由に転送可能であることもできる。たとえば、ユーザーは、携帯用メディアプレイヤー、セル式電話等といった無線デバイスで動画を入手し、続いて従来のテレビ/映像モニタでムービーを再生するために、続いてメモリを有するセットトップボックスへの動画の転送を所望することができる。転送量エントリー230は、特定のメディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定するために、再生量のエントリー168とともに、評価モジュール116によって、さらに使用されることもできる。
【0060】
他の態様において、メディアコンテンツ評価モジュール118の評価ログ166は、入手または再生の優先の変化量のエントリー240を、オプションで含むことができる。図5に関連して説明され、以下に説明されるシステムのような、ある特定のメディアコンテンツ入手システムにおいて、ユーザーは、メディアコンテンツを入手するための優先リストを作り、維持することができる。記憶装置の制限は、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102が大きな記憶容量の映像ファイルのような、ボリュームの大きい特定のメディアファイルを記憶することを禁止しうる。さらに、デジタル権利管理(DRM:Digital Rights Management)プロトコルは、コンテンツが完全に所有権を持つこととは対照的に賃貸しまたはレンタルされた場合には、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102が、所定数のメディアコンテンツを超えて、記憶することを禁止しうる。そのような態様において、優先リストは、メディアコンテンツのアイテムが入手されうる順番の表示を提供する。他の態様において、ユーザーは、再生の即時性に対するプリファレンスに関して整理された記憶されたメディアコンテンツのリストをユーザーに提供する再生優先リストを作り、維持することができる。入手の優先および/または再生の優先の順番を変えることにより、ユーザーは、メディアコンテンツの再生/実行に対する彼らのプリファレンスについての表示をさらに提供する。入手の優先および/または再生の優先の変化量のエントリー240は、特定のメディアコンテンツに対するユーザーのプリファレンスを決定するために、再生量のエントリー168とともに、評価モジュール116によって、さらに使用されうる。
【0061】
図2に戻り、メディアコンテンツ評価モジュール118は、各メディアコンテンツおよび/またはメディアコンテンツの各部分のメディアコンテンツの評価172を決定するように動作可能なメディアコンテンツ評価論理170をさらに含む。メディアコンテンツ評価論理170は、メディアコンテンツの部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの評価172を決定する。さらに、メディアコンテンツ評価170は、再生間の時間、入手と再生間の時間、他のメディアコンテンツユーザーとの共有量、他のメディアコンテンツ再生デバイスへの転送量、入手または再生の優先の変化量、等といった、しかし、これらに限定されない、他の使用指標に基づいて、メディアコンテンツの評価172を決定することもできる。
【0062】
メディアコンテンツ評価モジュール118は、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102で、記憶されている、過去に記憶されたことがある、および/または、過去に再生または実行されたことがある、各メディアコンテンツファイル/アイテムの、複数のメディアコンテンツの評価172のコレクションを含む、メディアコンテンツ評価メトリック174を含むこともできる。先に述べたように、メディアコンテンツの評価172の各々は、メディアコンテンツの各部分についての個々のメディアコンテンツの部分の評価176を含むこともできる。メディアコンテンツ評価メトリック174は、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102で提示されることができ、および/または、それらは、ネットワークエンティティに通信されることができ、および/または、それらは、ソーシャルネットワーキンググループによって共有されるように、他のメディアプレイヤーデバイスによって共有されることができる。
【0063】
そのようなものとして、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102のメモリ114は、提示可能な形式で評価メトリック174を構成し、かつ、メディアコンテンツプレイヤーのディスプレイ等といった、出力メカニズム180で、評価メトリック174を提示するために動作可能な、評価メトリック提示モジュール178を含むこともできる。
【0064】
さらに、コンピュータプラットフォーム110のメモリ114は、ネットワークオペレータ、サービスプロバイダ等といったネットワークエンティティ、および/または、ソーシャルネットワーキンググループにおけるユーザー等といった他のメディアコンテンツユーザーに、メディアコンテンツ評価メトリック174を通信するために動作可能な通信モジュール182を含む。さらに、通信182は、ソーシャルネットワーキンググループにおけるユーザー等といった、他のメディアコンテンツユーザーのデバイスから、メディアコンテンツ評価メトリック174を受信するように動作可能であってもよい。ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびそれらの組み合わせにおいて具現化される通信モジュール182は、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102のさまざまなコンポーネント間、ならびに、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102と、ネットワーク装置および/または他のメディアコンテンツプレイヤーデバイスとの間の通信を可能にする。そのようなものとして、通信モジュール182は、無線通信接続を確立するための、必要不可欠なハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または、それらの組み合わせを含むこともできる。ネットワークエンティティおよび/または他のメディアコンテンツユーザーにメディアコンテンツの評価を通信することに加えて、通信モジュール182は、ネットワークエンティティおよび/または他のメディアコンテンツユーザーにメディアコンテンツ評価メトリック174を通信することに基づいて、メディアコンテンツのレコメンデーション184および/または広告186を受信するように動作可能であってもよい。
【0065】
この点について、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102のメモリ114は、ネットワークプロバイダまたはコンテンツプロバイダ等といったネットワークエンティティから、および/または、ソーシャルネットワーキンググループにおけるユーザー等といった他のメディアコンテンツユーザーから、メディアコンテンツのレコメンデーションを受信するように動作可能である、メディアコンテンツレコメンデーションモジュールを、オプションで含んでもよい。メディアコンテンツ評価メトリックに基づくメディアコンテンツのレコメンデーションは、ネットワークエンティティまたは他のメディアコンテンツユーザーのいずれか一方に送られた。メディアコンテンツのレコメンデーションを受信することに加え、メディアコンテンツレコメンデーションモジュールは、他のメディアコンテンツユーザーのためのレコメンデーションを決定し、かつ、ソーシャルネットワーキンググループにおけるユーザーといった、他のメディアコンテンツユーザー/デバイスに、レコメンデーションを、通信モジュール182を介して、通信するように動作可能であることもできる。そのような事例において、レコメンデーションは、他のメディアコンテンツユーザー/デバイスに通信されたメディアコンテンツ評価メトリック174、および/または、他のメディアコンテンツユーザー/デバイスから受信されたメディアコンテンツメトリック174に基づくことができる。
【0066】
メディアコンテンツプレイヤー102のメモリ114は、広告プロバイダ、ネットワークサービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ等といったネットワークエンティティから、通信モジュール182を介して、広告186および/または広告レコメンデーションを受信するために動作可能な広告モジュール190を、さらにオプションで含んでもよい。そのような態様において、広告186および/または広告レコメンデーションは、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102に関連づけられたメディアコンテンツ評価メトリック174に基づくことができる。広告モジュール190が広告186を受信する態様において、広告モジュール190は、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102でメディアコンテンツを再生または実行することと関連して、および/または、広告の挿入を提供するメディアコンテンツプレイヤーデバイス102で実行する任意の他のアプリケーションと関連して、広告を提示するために動作可能であることもできる。広告モジュール190が広告レコメンデーションを受信する態様において、広告モジュール190は、広告レコメンデーションに基づいて、ローカルデータベースまたはネットワークデータベースから、広告を検索し、かつ、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102で実行するメディアコンテンツおよび/または他のアプリケーションと関連して、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102で、検索された広告を提示するように動作可能であることもできる。
【0067】
さらに、先に述べたように、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、通信デバイスのユーザーによる消費のための情報を生成するための出力メカニズム180を含む。さらに、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102は、メディアコンテンツプレイヤーデバイスへの入力を生成するための入力メカニズム192を含む。たとえば、入力メカニズム192は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、マイクロフォン等といったメカニズムを含むことができる。ある特定の態様において、入力メカニズム192は、その全体にわたるメディアコンテンツの再生、または、メディアコンテンツの選択された部分の再生を提供するために、メディアコンテンツとインターフェースで接続するためのユーザー入力を供給する。さらに、たとえば、出力メカニズム180は、ディスプレイ、オーディオスピーカー、触覚フィードバックメカニズム等を含むこともできる。例示の態様において、出力メカニズム180は、メディアコンテンツ映像を表示するように動作可能なディスプレイ、および/または、メディアコンテンツのオーディオに関連するオーディオを出力するように動作可能なスピーカー等を含むこともできる。
【0068】
図4を参照すると、本態様に係るネットワーク装置120のブロック図が提示される。ネットワーク装置120は、(図4に図示しない)メディアコンテンツプレイヤーデバイスとネットワーク通信する。ネットワーク装置は、任意のタイプのハードウェア、サーバー、パーソナルコンピュータ、小型のコンピュータ、メインフレームのコンピュータ、または、専用または汎用コンピュータデバイスのうちのいずれか一方の任意のコンピュータデバイス、のうちの少なくとも1つを含むこともできる。さらに、ネットワーク装置120で動作または実行される、ここに説明されるモジュールおよびアプリケーションは、ネットワーク装置120で完全に実行されてもよく、またはその代わりに、他の態様において、別個のサーバーまたはコンピュータデバイスが、当事者に、使用可能な形式のデータを提供するために、および/または、メディアコンテンツプレイヤーデバイス102と、ネットワーク装置120によって実行されるモジュールおよびアプリケーションとの間のデータフローにおいて、別個の制御層を提供するために、共に動作してもよい。
【0069】
ネットワーク装置120は、有線または無線ネットワークにわたってデータを送受信することができ、ルーチンおよびアプリケーションを実行することのできる、コンピュータプラットフォーム124を含む。コンピュータプラットフォーム120は、メモリ128を含み、それは、読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通する任意のメモリといった、揮発性および不揮発性メモリを含むことができる。さらに、メモリ120は、1つ以上のフラッシュメモリセルを含むこともでき、または、磁気媒体、光媒体、テープ、または、ソフトまたはハードディスクといった、任意の第2または第3の記憶デバイスであることもできる。さらに、コンピュータプラットフォーム124は、また、プロセッサ126を含み、それは、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスであることができる。コンピュータプラットフォーム124は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびそれらの組み合わせにおいて具現化される、通信モジュール130をさらに含むこともでき、それは、ネットワーク装置120のさまざまなコンポーネント間、ならびにネットワーク装置120とメディアコンテンツプレイヤーデバイス102間の通信を可能にする。通信モジュールは、無線通信接続を確立するために不可欠なハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または、それらの組み合わせを含むこともできる。
【0070】
ネットワーク装置120のメモリ128は、メディアコンテンツプレイヤー102から、メディアコンテンツ評価メトリック174を、通信モジュール300を介して、受信するように動作可能なメディアコンテンツ評価メトリックモジュール130を含む。メディアコンテンツ評価メトリック174は、完全な動画等といったメディアコンテンツファイル全体のためのメディアコンテンツ評価172を含むことができ、メディアコンテンツ評価メトリックは、動画の1シーン等といったメディアコンテンツファイル全体の部分のための評価を示すメディアコンテンツの部分の評価176を、オプションで含むこともできる。このように、メディアコンテンツ評価メトリック172は、メディアコンテンツプレイヤーデバイスで記憶または再生されたメディアコンテンツの部分および/またはメディアコンテンツのコレクションの評価である。先に述べたように、メディアコンテンツ評価は、メディアコンテンツおよび/またはメディアコンテンツの部分を再生または実行することに対するユーザーのプリファレンスを示す。さらに、評価は、メディアコンテンツプレイヤーでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生または実行の量、さらにオプションで、再生間の時間、他のメディアコンテンツプレイヤーデバイスへの転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの共有量、入手/再生の優先の変化量等といった他の使用指標に基づく。
【0071】
ネットワーク装置120のメモリ128は、メディアコンテンツ評価メトリック174の受信に基づいてタスクを行うように動作可能なメディアコンテンツ評価マネージャーモジュール132をさらに含む。そのようなものとして、メディアコンテンツ評価マネージャー132は、ユーザーに関連づけられたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツプレイヤーデバイスのユーザーのためのメディアコンテンツのレコメンデーション184を決定するように動作可能な、メディアコンテンツレコメンダー302をオプションで含むこともできる。メディアコンテンツレコメンダー302は、メディアコンテンツのレコメンデーション184を決定し、かつ、関連づけられたメディアコンテンツプレイヤーデバイスに、レコメンデーション184を、通信モジュール300を介して、返送することもできる。その代わりに、メディアコンテンツレコメンダー302は、レコメンデーションに基づいて、関連づけられたメディアコンテンツプレイヤーデバイスに、メディアコンテンツまたはメディアコンテンツの部分(すなわち、メディアコンテンツのサンプル)を通信するように構成されることもできる。メディアコンテンツのサンプルは、ユーザーに、メディアコンテンツを購入またはそうでなく入手させるようにさらに誘導するために、メディアコンテンツのレコメンデーションと関連して通信されることができる。そのような態様において、メディアコンテンツレコメンダー302は、レコメンドされたメディアコンテンツ308またはレコメンドされたメディアコンテンツのサンプルを検索するために、メディアコンテンツデータベース306にアクセスすることもできる。
【0072】
さらに、メディアコンテンツ評価マネージャー132は、ユーザーに関連づけられたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツプレイヤーデバイスのユーザーを対象とした広告186を決定するように動作可能な広告決定部310を含むこともできる。広告決定部310は、広告186を決定し、広告データベース312の広告を検索し、かつ、通信モジュール300を介してメディアコンテンツプレイヤーデバイスに広告186を通信するように構成されることもできる。代替の態様において、広告決定部310は、広告を決定し、メディアコンテンツプレイヤーデバイスに決定した広告リスト314を通信モジュール300を介して通信することもでき、それは、その代わりに、ローカルデータベースまたはネットワークデータベースから広告を検索する。
【0073】
メディアコンテンツ評価マネージャー132は、サービスまたは製品がその中に含まれる、特定のメディアコンテンツまたはメディアコンテンツの部分のための、メディアコンテンツメトリックに基づいて、メディアコンテンツに含まれた製品またはサービスのための広告料を決定するように動作可能な、広告料決定部316を、さらにオプションで含むこともできる。たとえば、多くの動画は、その動画を通して使用された有名ブランドネームの製品を有し、それらは、動画作成者に、動画における製品のプレースメントに基づいて、製品の製造元に広告費用/料を請求することを提供する。選択されたメディアコンテンツの再生に対するユーザーのプリファレンスを示す、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、動画プロバイダ等は、メディアコンテンツの再生量、より具体的には、ブランドネームの製品を含むメディアコンテンツの特定の部分の再生量を正確に計ることができる。また、動画プロバイダ等は、メディアコンテンツまたはメディアコンテンツの特定の部分が再生またはそうでなく実行されている時間の量を斟酌した広告料を製造元に請求することができる。均一料金または入手量に基づいた料金とは対照的に、メディアコンテンツまたはメディアコンテンツの特定の部分の再生量に、広告料の割引を基づかせることによって、コンテンツプロバイダは、製品の実際の閲覧(すなわち、広告のインプレッション)に基づいて広告を値付けすることにより利益を得、製品の製造元は、製品の実際の閲覧に基づいた広告の支払いを行うだけで済む。広告料318は、続いて、広告されたサービスまたは製品に関連づけられた、製品またはサービスプロバイダに、通信モジュール300を介して、通信されることもできる。
【0074】
図5を参照すると、コンテンツ配信システム400は、複数の無線能力のある携帯デバイス408にサービスするための経済的なインセンティブを有する、複数の戦略的に配置されたベンダーキオスク405、406、407を利用することにより、通信ネットワーク404を介して、メディアコンテンツ402の配信を改良する。図5に示されたシステム400は、メディアコンテンツが、他の方法で、および他のシステムを介して、メディアコンテンツプレイヤーデバイスによって、配信またはそうでなく入手可能であることを、単に例示しただけである、ということが注意されるべきである。そのようなものとして、メディアコンテンツの配信または入手は、無線接続、有線接続によって、または、直接的に、メディアコンテンツプレイヤーデバイスに対し、DVD、CDプレイヤー等といった、組み込まれた、または接続されたデバイスを介して、行われることができる。
【0075】
図5のシステム400において、メディアコンテンツプレイヤーは携帯デバイス408として示されているが、他のシステムにおいて、メディアコンテンツプレイヤーは、PC等といった非携帯デバイスであってもよいということが理解されるべきである。携帯デバイス408は、より特定の目的のための機能を行う(たとえば、メディアプレイヤーのみ)、または、一機能としてメディアプレイヤーを有する集約型デバイス(たとえば、スマートフォン)である、単一型または分散型の構造を有する、多数のタイプのハンドヘルド型または携行型装置を含むこともできる。例示的な図示において、無線能力のある携帯デバイス408群は、集約型のハンドヘルドコンピュータ414を含み、ユーザー412によって携行されるパーソナルメディアプレイヤー(PMP)410を含むものとして、示されている。
【0076】
通信ネットワーク404は、異なるデータスループット、相互情報交換可能性、およびカバレッジエリアの通信チャネルを提供することができる。たとえば、通信ネットワーク404の一部は、公共または私的なインターネット416、公衆電話スイッチネットワーク(PTSN)418、および/または、メディアコンテンツ配信目的のバックホールネットワーク420として示された、(たとえば、ユニキャスト、マルチキャスト、一方向、双方向、WiMax、セル式電話、等の)無線ブロードキャストキャリアを含むことができる。例示的な図示において、ベンダーキオスク407へのPTSN418を介した通信チャネルは、非常に経済的であるが、大きなメディアファイルをダウンロードするには遅く、近接するユーザー412に十分に先立って、人気の高いカタログの選択を事前に配置する機会を与える。
【0077】
ネットワーク制御装置422は、更新されたカタログにおいて反映されるコンテンツ事前配置追跡データ構造426および加入者記録データ構造424を維持することにより、コンテンツ配信システム400を管理する。中央制御装置422は、請求サービス428に請求およびクレジットを中継し、いくつかの事例において、配信されるメディアコンテンツ402と、マージまたは結合するために、広告主432から広告430を受け取る。中央オペレータインターフェース(I/F)434は、中央制御装置422の人的相互作用/構成、ユーザー412とのPTSN418を介したオペレータ補助、または、サービス加入または選択の受信のためのユーザーウェブ入力/出力(I/O)サービス436の簡易化を提供することができる。438で示されているようなウェブイネーブルの携帯デバイス408は、このウェブI/O434に直接的にアクセス可能である。メディアコンテンツ402へのアクセスを提供するメディアプロバイダ440は、エンドユーザーのアクセスのためのデータ権利管理(DRM)を簡易化し、かつ、メディアコンテンツ402に制限を用いることができる。
【0078】
例示的な使用例において、PMP410は、キオスク406のカバレッジエリアに入り、選択の第1部分を、または、選択のサイズまたはカバレッジエリアに位置した時間によっては、選択全体を、受信する結果となり、それは、442で示されているようにユーザー表示を含むことができる。選択のうちの部分だけが受信された例において、カバレッジエリアから離れること、またはPMP410のシャットダウンに際し、部分的コンテンツ転送モジュール444は、部分的な転送の完全性を承認し、次のアップロードの機会のためのネットワークへの報告を用意し、いくつかの例においては、再生のために部分的な転送をフォーマットする。続いて、PMP410は、キオスク406から、以前にダウンロードまたは中継された選択のうちの別の部分を転送することのできる、サービス加入した別の携帯デバイス414との、アドホックネットワークを形成する。続いて、PMP410は、キオスク407からのダウンロードを完了し、それは、PMP410からのダウンロード選択を達成または補足するホームキオスク446と同一のデバイスであることができる。そして、ホームキオスク446(たとえば、セットトップボックス、ホームコンピュータ、専用デバイス、等)またはPMP410は、いくつかの態様において、フルサイズのディスプレイモニター448で、再生用のメディアコンテンツをストリームまたはダウンロードすることができる。
【0079】
図6を参照すると、一態様に係る、向上したメディアコンテンツ評価のための方法500のフロー図が提供される。イベント510において、選択されたメディアコンテンツが、メディアコンテンツプレイヤーデバイスで、再生またはそうでなく実行される。メディアコンテンツは、映像メディアコンテンツ、オーディオメディアコンテンツ、マルチメディアメディアコンテンツ、ゲームメディアコンテンツ、対話型メディアコンテンツ、データ/テキストメディアコンテンツ等を含むことができる。メディアコンテンツがその全体にわたって再生または実行される場合もあるし、メディアコンテンツの1つの選択された部分または複数の選択された部分のみが再生される場合もある。先に述べたように、メディアコンテンツプレイヤーは、無線デバイスおよび有線デバイスを含む、メディアコンテンツを再生するために好適な任意のデバイスを含むことができる。
【0080】
イベント520において、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量が記録される。部分の再生のログは、選択された部分が再生されたことのある回数、または部分が再生された時間の長さを提供する。先に述べたように、部分とは、メディアコンテンツファイル全体よりも小さい任意のセグメントとして、ここでは定義される。そのようなものとして、部分は、映像またはマルチメディアファイルにおけるクリップまたはシーン、画像ファイルの単一の写真、音楽ファイルにおける歌曲または歌曲のセグメント、オーディオファイルにおけるチャプター、ブック/テキストファイルにおけるチャプター、ゲームファイルにおけるレベル、等を含むことができる。ユーザーは、メディアコンテンツの1つの指定された部分のみを再生することを選択することもできるし、ユーザーは、メディアコンテンツファイル全体を再生することもできる。いずれの例においても、方法は、再生または実行されたことのある部分を記録するために提供される。たとえば、ユーザーが、単一の部分を再生またはそうでなく実行することを選択した場合、単一の部分が記録され、ユーザーがメディアコンテンツ全体を再生またはそうでなく実行した場合、メディアコンテンツを含む部分のすべてが記録される。
【0081】
イベント530において、メディアコンテンツは、記録された各部分の再生量に基づいて、評価される。この点について、メディアコンテンツ全体は、メディアコンテンツの部分を再生またはそうでなく実行することに対するユーザーのプリファレンスに基づいて、評価される。一態様において、ユーザーが、メディアコンテンツの部分を再生するのみに対し、その全体にわたってメディアコンテンツを再生またはそうでなく実行する場合、より高い評価が、割り当てられ得る。他の態様において、ユーザーが、より小さい部分またはより少ない部分を再生または反復して再生するのに対し、より大きい部分またはより多くの部分を再生または反復して再生する場合、より高い評価が割り当てられ得る。メディアコンテンツの評価は、部分の再生量のみに基づくこともできるし、それは、再生間の時間、他のメディアプレイヤーデバイスへの転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの共有量等といった、追加の使用指標に基づくこともできる。
【0082】
オプションのイベント540において、メディアコンテンツの各部分は、記録された各部分の再生量に基づいて、個々に評価される。そのような態様において、方法は、メディアコンテンツ全体のための評価に加えて、またはその代わりに、メディアコンテンツの各部分に対するユーザーのプリファレンスを提供することができる。メディアコンテンツの各部分についてのメディアコンテンツ評価を提供することにより、ネットワークプロバイダ、コンテンツプロバイダ等は、単に全体でメディアコンテンツの評価を提供することとは対照的に、ユーザーが実際に再生または実行しているメディアコンテンツの部分のよりよい理解を得ることができる。メディアコンテンツの部分の評価は、単に部分の再生量だけに基づくこともできるし、それは、部分の再生間の時間、他のメディアプレイヤーデバイスへの部分の転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの部分の共有量等といった追加の使用指標に基づくこともできる。
【0083】
オプションのイベント550において、メディアコンテンツ評価メトリックが提供される。メディアコンテンツ評価メトリックは、メディアコンテンツプレイヤーに関連づけられたメディアコンテンツアイテム/ファイルの部分および/または各メディアコンテンツについてのメディアコンテンツ評価を含む。この点について、メトリックは、デバイスで現在記憶されている、デバイスで現在アクセス可能である、以前に再生または記憶されたが、デバイスで現在記憶されていない、またはデバイスでアクセス可能でない、等のメディアコンテンツについての評価を含むことができる。追加の使用指標が、メディアコンテンツの部分の再生量を超えて、メディアコンテンツ評価を決定するために使用されるかどうかに関係なく、部分の再生、他のメディアプレイヤーデバイスへの部分の転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの部分の共有量等といった、追加の使用指標は、メディアコンテンツ評価メトリックを含むことができる。
【0084】
オプションのイベント560において、メディアコンテンツ評価メトリックは、メディアコンテンツプレイヤーデバイスで提示され、および/または、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ等といったネットワークエンティティに通信され、および/または、ソーシャルネットワーキンググループ等といった他のメディアコンテンツユーザーに通信される。ネットワークエンティティおよび/または他のメディアコンテンツユーザーにメディアコンテンツ評価メトリックを通信することに応じて、メディアコンテンツプレイヤーデバイスは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいた、メディアコンテンツおよび/またはメディアコンテンツレコメンデーションを受信することもできる。さらに、ネットワークエンティティにメディアコンテンツ評価メトリックを通信することに応じて、メディアコンテンツプレイヤーデバイスは、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいた、対象とされた広告または対象とされた広告リストを受信することもできる。
【0085】
図7を参照すると、フロー図が、別の態様に係る、ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価メトリックを管理する方法600のために提示される。イベント610において、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ等といったネットワークエンティティは、メディアコンテンツプレイヤーデバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信する。評価メトリックは、メディアコンテンツを評価し、オプションの態様において、メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、メディアコンテンツの部分を評価する。さらに、メトリックに含まれるメディアコンテンツの評価は、部分の再生、他のメディアプレイヤーデバイスへの部分の転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの部分の共有量等といった他の使用指標で、コンテンツまたはコンテンツの部分を評価することができる。またはその代わりに、部分の再生、他のメディアプレイヤーデバイスへの部分の転送量、他のメディアコンテンツユーザーとの部分の共有量等といった他の使用指標は、コンテンツ評価メトリック内の別個の指標として含まれることもできる。
【0086】
イベント620において、ネットワークエンティティは、メディアコンテンツ評価メトリックの受信に基づいて、メディアコンテンツ評価関連タスクを行う。一態様において、メディアコンテンツ評価関連タスクは、メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価メトリックに関連づけられたユーザーまたはメディアコンテンツプレイヤーデバイスにレコメンドするためのメディアコンテンツを決定することを含むこともできる。ネットワークエンティティは、メトリックに関連づけられたメディアコンテンツプレイヤーデバイスに、メディアコンテンツのレコメンデーション、メディアレコメンドのメディアコンテンツ、および/またはレコメンドされたメディアコンテンツのサンプルを、さらに通信する。別の態様において、メディアコンテンツ評価関連タスクは、メトリックに関連づけられたユーザーまたはメディアコンテンツプレイヤーデバイスを対象とした広告を決定することを含むこともできる。ネットワークエンティティは、メトリックに関連づけられたメディアコンテンツプレイヤーデバイスに、広告のリストまたは広告をさらに通信する。さらに別の態様において、メディアコンテンツ評価関連タスクは、メディアコンテンツの部分および/またはメディアコンテンツに関連づけられた、メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツにおいて表された製品および/またはサービスのための広告料を決定することを含むこともできる。
【0087】
ここに開示された実施形態に関連して説明された、さまざまな例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレー(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または、ここに説明された機能を実行するように設計された、それらの任意の組み合わせによって、実現または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいが、その代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、またはステートマシンでもよい。プロセッサは、コンピュータデバイスの組み合わせ、たとえば、DSPと、1つのマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合された1つ以上のマイクロプロセッサとの組み合わせ、または任意の他のそのような構成としても実現されることができる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記したステップおよび/またはアクションの1つ以上を行うように動作可能な1つ以上のモジュールを含んでもよい。
【0088】
このように、方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品が、改良型のメディアコンテンツ評価システムのために定義される。上記した評価システムは、評価システムが、単にメディアファイルが再生された回数のみに評価を基づかせることとは対照的に、メディアファイルの部分、セグメント、クリップが再生、またはそうでなく実行された回数に基づいた評価を可能にするという点で、事実、非常に精度が高い。この点において、説明された態様は、単にメディアコンテンツファイル全体の評価を提供することとは対照的に、メディアコンテンツの部分、セグメント、クリップの評価を、さらに提供することができる。態様によって提供されうる、非常に詳細なレベルの評価は、現在の態様によって提供される正確なレベルのコンテンツ評価に基づいて、将来のマーケティング、販売、および/または広告の需要をより良好に査定することもまた同様にできる、コンテンツプロバイダおよびネットワークオペレータによって、おおいに望まれる。加えて、メディアファイルの部分が再生される回数に、評価システムを基づかせることにより、評価システムは、オートメーション化され、メディアコンテンツを起動させること以上に、ユーザーの入力を必要としない。
【0089】
さらに、ここに開示された態様に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、または、その2つの組み合わせにおいて、具現化されることもできる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当該技術で周知の任意の他の形態の記憶媒体の中に存在することもできる。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されているので、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み、記憶媒体に情報を書くことができる。その代わりに、記憶媒体は、プロセッサに統合されてもよい。さらに、いくつかの態様において、プロセッサと記憶媒体は、ASICの中に存在することもできる。さらに、ASICは、ユーザー端末の中に存在することもできる。その代わりに、プロセッサと記憶媒体は、ユーザー端末における離散コンポーネントとして存在することもできる。さらに、いくつかの態様において、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に統合されうる、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の、1つまたは任意の組み合わせ、またはセットとして、存在することもできる。
【0090】
1つ以上の態様において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの任意の組合せにおいて実現可能である。ソフトウェアにおいて実現される場合、機能は、コンピュータ可読媒体における1つ以上の命令またはコードとして記憶または伝送されることができる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの移送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによるアクセスが可能な任意の入手可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または、他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または、コンピュータによるアクセスが可能であり、データ構造または命令の形態の所望のプログラムコードを記憶または搬送するために使用可能な任意の他の媒体を含むことができる。さらに、いずれの接続もコンピュータ可読媒体と呼ばれることができる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバー、または、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)を使用する他のリモートソース、または、赤外線、無線、および、マイクロ波といった無線技術によって伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、および、マイクロ波といった無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用されているように、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザー(登録商標)ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disks)は普通、データを磁気的に再生するが、ディスク(discs)は普通、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せも、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0091】
上記の開示は例示的な態様および/または実施形態を論じているが、さまざまな変化および変更が、添付の請求項によって定義されているような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、ここで行われることができるということに、注意すべきである。さらに、説明された態様および/または実施形態の要素は、単数形で説明または特許請求されることもできるが、単数形への限定が明示的に示されていない限り、複数形が意図される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、別段の指定がない限り、任意の他の態様および/または実施形態のすべてまたは一部によって利用されることもできる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]無線通信デバイスの選択されたメディアコンテンツを再生することと、
前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の前記再生の量を記録することと、
各部分の前記記録された再生の量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価することとを含む、無線通信デバイスのメディアコンテンツを評価するための方法。
[2]前記メディアコンテンツの評価に関連づけられた評価メトリックを提供することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[3]評価メトリックを提供することが、前記選択されたメディアコンテンツを再生することに対するユーザーのプリファレンスを推定する、前記評価メトリックを提供することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[4]前記基づいてメディアコンテンツを評価することは、前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツの1つ以上の部分を評価することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[5]前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の評価に関連づけられた評価メトリックを提供することをさらに含む、[4]に記載の方法。
[6]評価メトリックを提供することは、前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生に対するユーザーのプリファレンスを推定する、前記評価メトリックを提供することをさらに含む、[5]に記載の方法。
[7]前記無線通信デバイスに関連づけられた出力メカニズムで、前記評価メトリックを提示することをさらに含む、[2]に記載の方法。
[8]ネットワークエンティティ、または、ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループ、のうちの少なくとも1つに、前記評価メトリックを通信することをさらに含む、[2]に記載の方法。
[9]前記評価メトリックを通信することが、ネットワークエンティティ、または、ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループ、のうちの少なくとも1つに、ユーザーの選択されたプリファレンスに基づいて、前記評価メトリックを通信することをさらに含む、[8]に記載の方法。
[10]前記ネットワークエンティティ、または、前記ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループに、前記評価メトリックを通信することに基づいて、コンテンツのレコメンデーションを受信することをさらに含む、[8]に記載の方法。
[11]前記ネットワークエンティティに前記評価メトリックを通信することに基づいて前記無線通信デバイスでの出力提示のために広告を受信することをさらに含み、前記広告は、前記評価メトリックに基づいて、前記無線通信デバイスのために選択される、[8]に記載の方法。
[12]前記メディアコンテンツの再生間の時間を記録することをさらに含み、前記メディアコンテンツを評価することは、前記再生間の時間に基づいて、前記メディアコンテンツを評価することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[13]他のメディアコンテンツユーザーとの前記メディアコンテンツの共有量を記録することをさらに含み、前記メディアコンテンツを評価することは、前記メディアコンテンツの共有量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[14]他の通信デバイスへの前記メディアコンテンツの転送量を記録することをさらに含み、前記メディアコンテンツを評価することは、前記他の通信デバイスへのメディアコンテンツの転送量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価することをさらに含む、[1]に記載の方法。
[15]無線通信デバイスでメディアコンテンツを評価するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
前記無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための第1のモジュールと、
前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するための第2のモジュールと、
前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するための第3のモジュール
とを含む、プロセッサ。
[16]前記無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するように、コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令と、
前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するように、前記コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令と、
前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するように、前記コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令
とを含む、コンピュータ可読媒体
を含む、コンピュータプログラム製品。
[17]前記無線通信デバイスで選択されたメディアコンテンツを再生するための手段と、
前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録するための手段と、
前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するための手段
とを含む装置。
[18]少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツプレイヤーであって、選択されたメディアコンテンツを再生するように動作可能である、前記メディアコンテンツプレイヤーと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信するメディアコンテンツ評価モジュールであって、選択されたメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量を記録し、かつ、前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するように動作可能である、前記メディアコンテンツ評価モジュール
とを含む、無線通信デバイス。
[19]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記メディアコンテンツの評価に関連づけられた評価メトリックを提供するようにさらに動作可能である、[18]に記載の無線通信デバイス。
[20]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記選択されたメディアコンテンツを再生することに対するユーザーのプリファレンスを推定する前記評価メトリックを提供するようにさらに動作可能である、[19]に記載の無線通信デバイス。
[21]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記記録された各部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツの1つ以上の部分を評価するようにさらに動作可能である、[19]に記載の無線通信デバイス。
[22]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の評価に関連づけられた評価メトリックを提供するようにさらに動作可能である、[21]に記載の無線通信デバイス。
[23]前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、評価メトリック提示モジュールをさらに含み、前記評価メトリック提示モジュールは、前記無線通信デバイスに関連づけられた出力メカニズムに、前記評価メトリックを提示するように動作可能である、[19]に記載の無線通信デバイス。
[24]ネットワークエンティティ、または、ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループ、のうちの少なくとも1つに、前記評価メトリックを通信するように動作可能な通信モジュールをさらに含む、[19]に記載の無線通信デバイス。
[25]前記通信モジュールが、ネットワークエンティティ、または、ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループ、のうちの少なくとも1つに、ユーザーの選択されたプリファレンスに基づいて、前記評価メトリックを通信するようにさらに動作可能である、[24]に記載の無線通信デバイス。
[26]前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、メディアコンテンツレコメンデーションモジュールをさらに含み、前記メディアコンテンツレコメンデーションモジュールは、前記ネットワークエンティティ、または、前記ユーザーの選択されたメディアコンテンツユーザーのグループに、前記評価メトリックを通信することに基づいて、コンテンツのレコメンデーションを受信するように動作可能である、[24]に記載の無線通信デバイス。
[27]前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、広告モジュールをさらに含み、前記広告モジュールは、前記ネットワークエンティティに、前記評価メトリックを通信することに基づいて、前記無線通信デバイスでの提示のための広告を受信するように動作可能であり、前記広告は、前記評価メトリックに基づいて、前記無線通信デバイスのために選択される、[24]に記載の無線通信デバイス。
[28]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記メディアコンテンツの再生間の時間を記録し、前記再生間の時間に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するようにさらに動作可能である、[18]に記載の無線通信デバイス。
[29]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、他のメディアコンテンツユーザーとの前記メディアコンテンツの共有量を記録し、前記メディアコンテンツの共有量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するようにさらに動作可能である、[18]に記載の無線通信デバイス。
[30]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、他の通信デバイスへの前記メディアコンテンツの転送量を記録し、前記他の通信デバイスへのメディアコンテンツの転送量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価するようにさらに動作可能である、[18]に記載の無線通信デバイス。
[31]無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信することであって、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価する、ことと、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うこと
とを含む、ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価メトリックを管理するための方法。
[32]メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うことは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記無線通信デバイスに情報を提供することをさらに含む、[31]に記載の方法。
[33]前記無線デバイスに情報を提供することは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記無線デバイスにメディアコンテンツのレコメンデーションを提供することをさらに含む、[32]に記載の方法。
[34]前記無線デバイスに情報を提供することは、前記無線デバイスに広告を提供することをさらに含み、前記広告は、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて選択される、[32]に記載の方法。
[35]メディアコンテンツ評価メトリックを受信することは、前記メディアコンテンツ評価メトリックを受信することをさらに含み、前記評価メトリックは、前記無線デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツの部分を評価する、[31]に記載の方法。
[36]メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うことは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記メディアコンテンツにおける製品またはサービスのための広告料を決定することをさらに含む、[31]に記載の方法。
[37]メディアコンテンツ評価メトリックを受信することは、前記メディアコンテンツ評価メトリックを受信することをさらに含み、前記評価メトリックは、再生間の時間、他のユーザーとの前記メディアコンテンツの共有量、または他のデバイスへの前記メディアコンテンツの転送量のうちの少なくとも1つで、前記メディアコンテンツを評価する、[31]に記載の方法。
[38]ネットワークエンティティでメディアコンテンツ評価メトリックを管理することは、ネットワークオペレータ、コンテンツプロバイダ、またはコンテンツソースのうちの1つとして、前記ネットワークエンティティをさらに定義する、[31]に記載の方法。
[39]無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための第1のモジュールであって、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価する、第1のモジュールと、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うための第2のモジュール
とを含む、ネットワークエンティティで、メディアコンテンツ評価メトリックを管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
[40]無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するように、コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令であって、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価する、命令と、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うように、前記コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令
とを含む、コンピュータ可読媒体
を含む、コンピュータプログラム製品。
[41]無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するための手段であって、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価する、手段と、
前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、メディアコンテンツ評価関連のタスクを行うための手段
とを含む、装置。
[42]少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサと通信するメモリ、とを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価メトリックモジュールであって、前記メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、無線通信デバイスからメディアコンテンツ評価メトリックを受信するように動作可能であり、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでのメディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツを評価する、モジュールと、
前記メモリに記憶され、かつ、前記プロセッサと通信する、メディアコンテンツ評価マネージャーモジュールであって、前記受信されたメディアコンテンツ評価メトリックに基づいてタスクを行うように動作可能である、メディアコンテンツ評価マネージャーモジュール
とを含む、ネットワーク装置。
[43]前記メディアコンテンツ評価モジュールは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記無線通信デバイスに情報を提供するようにさらに動作可能である、[42]に記載のネットワーク装置。
[44]前記メディアコンテンツ評価マネージャーモジュールは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記無線通信デバイスにメディアコンテンツのレコメンデーションを提供するようにさらに動作可能である、[43]に記載のネットワーク装置。
[45]前記メディアコンテンツ評価マネージャーモジュールは、前記無線通信デバイスに広告を提供するようにさらに動作可能であり、前記広告は、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて選択される、[43]に記載のネットワーク装置。
[46]前記メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、前記メディアコンテンツ評価メトリックを受信するようにさらに動作可能であり、前記評価メトリックは、前記無線通信デバイスでの前記メディアコンテンツの1つ以上の部分の再生量に基づいて、前記メディアコンテンツの部分を評価する、[42]に記載のネットワーク装置。
[47]前記メディアコンテンツ評価マネージャーは、前記メディアコンテンツ評価メトリックに基づいて、前記メディアコンテンツにおける製品またはサービスのための広告料を決定するようにさらに動作可能である、[42]に記載のネットワーク装置。
[48]前記メディアコンテンツ評価メトリックモジュールは、前記メディアコンテンツ評価メトリックを受信するようにさらに動作可能であり、前記評価メトリックは、再生間の時間、他のユーザーとの前記メディアコンテンツの共有量、他のデバイスへの前記メディアコンテンツの転送量のうちの少なくとも1つで、前記メディアコンテンツを評価する、[42]に記載のネットワーク装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7