特許第5774705号(P5774705)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774705
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
   F25D11/00 102A
   F25D11/00 101A
   F25D11/00 102C
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-528527(P2013-528527)
(86)(22)【出願日】2011年7月18日
(65)【公表番号】特表2013-537300(P2013-537300A)
(43)【公表日】2013年9月30日
(86)【国際出願番号】EP2011003576
(87)【国際公開番号】WO2012034613
(87)【国際公開日】20120322
【審査請求日】2013年7月31日
(31)【優先権主張番号】GM581/2010
(32)【優先日】2010年9月16日
(33)【優先権主張国】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】510221733
【氏名又は名称】レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】RED BULL GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブレンナイス,ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】ボクト,ライナー
(72)【発明者】
【氏名】マルガリノ,ジュゼッペ
(72)【発明者】
【氏名】レポソ・マルコ
【審査官】 仲村 靖
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−501607(JP,A)
【文献】 実開昭57−166079(JP,U)
【文献】 特開2009−097756(JP,A)
【文献】 特開2007−064596(JP,A)
【文献】 特公昭50−019784(JP,B1)
【文献】 特開2000−205722(JP,A)
【文献】 特開2009−168277(JP,A)
【文献】 特開2004−106927(JP,A)
【文献】 実開昭60−035180(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫であって、
断熱された冷蔵区画(15)と、
冷蔵区画(15)を周囲温度よりも低い温度に冷却することのできる冷却機と、
外部からそこを通って冷蔵区画(15)にアクセスすることを可能にする少なくとも1つのドア(3,4)とを備え、
冷蔵庫(1)はボトルクーラ(9)を含み、ボトルクーラ(9)は、その内部が少なくとも1本のボトルを収容するよう設計され、前記冷却機によって周囲温度よりも低い温度に冷却することができ、内部にボトルを配置しかつボトルを取出すためのボトルクーラ(9)の開口部(10)が、冷蔵区画(15)へのアクセス経路とは別個のそれ自体の開口部であり、好ましくは冷蔵庫(1)の上面に配置され、したがって、ボトルを取り出すかまたは戻すために冷蔵区画のドアを開くことを必要とせず、
チャンバ(16)は冷蔵区画(15)の上方に配置され、前記チャンバには冷却機の動作に必要な技術的構成要素のうちの少なくともいくつかが配置され、そこにボトルクーラ(9)が延在する、冷蔵庫。
【請求項2】
ボトルクーラ(9)は、冷却機によって周囲温度よりも低い温度に冷却することができる、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
ボトルクーラ(9)は円筒形に設計される、請求項1または2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
冷蔵区画(15)の上方の前記チャンバ(16)に、圧縮要素(17)が配置される、請求項1、2または3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
冷却機は、循環プロセスを実行するために、周囲温度よりも低い熱を吸収するための第1の熱交換器と、周囲温度よりも高い熱を放出するための第2の熱交換器とを含む、請求項1から4のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項6】
冷却機は圧縮タイプの冷却装置として設計され、圧縮要素(17)および膨張要素ならびに第1および第2の熱交換器は、熱交換器が両側の圧縮要素(17)と膨張要素との間に接続されるような態様で、周期的に相互接続される、請求項1から5のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項7】
第1の熱交換器は、蛇行したパイプ、特に少なくとも1つの蒸発器コイル(18,20)を有する蒸発器、を備え、第2の熱交換器は、蛇行したパイプ、特に少なくとも1つの凝縮コイル(22,24)を有する凝縮器、を備える、請求項5または6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
第1の熱交換器の少なくとも1つのパイプ(18)はボトルクーラ(9)に巻きつけられる、請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
冷蔵区画(15)の範囲が、下方の内壁要素(13)、少なくとも2つの横方向の内壁要素(12)および上方の壁要素(14)によって定められ、内壁要素(12,13)のうち少なくとも1つは、内壁要素(12,13)から距離を空けて配置された対応する外壁要素(25,26)を有し、断熱材(27)は、内壁要素(12,13)と対応する外壁要素(25,26)との間に配置される、請求項1から8のいずれかに記載の冷蔵庫。
【請求項10】
第1の熱交換器のパイプの蛇行区域(20)は、横方向の内壁要素(12)の外側、および任意には下方の内壁要素(13)の外側に熱結合され、特にそこに直接接触する、請求項9に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
第2の熱交換器のパイプの蛇行区域(21)は、チャンバ(16)に配置され、周囲環境に対する熱伝達を向上させるかまたは加速するための手段と相互作用する、請求項9または10に記載の冷蔵庫。
【請求項12】
熱伝達を向上させるおよび/または加速するための手段は、第2の熱交換器のパイプ(21)に熱結合され、特にそこに直接接触するフィン構造または格子構造(22)を含む、請求項11に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
熱伝達を加速するための手段は、第2の熱交換器のパイプ(21)付近に配置される電気扇(23)を含む、請求項11または12に記載の冷蔵庫。
【請求項14】
第2の熱交換器のパイプの区域、特に蛇行区域、(24)は、外壁要素の内側、好ましくは横方向の外壁要素(25)の内側、および下方の外壁要素(26)の内側に延在する、請求項11または12に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
2つのドア(3,4)が冷蔵庫(1)の両側に設けられ、その各々を通って外部から冷蔵区画(15)にアクセスすることができる、請求項1から14のいずれかに記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明
本発明は、断熱された冷蔵区画と、冷蔵区画を周囲温度よりも低い温度に冷却することのできる冷却機と、外部からそこを通って冷蔵区画にアクセスすることのできる少なくとも1つのドアとを備えた冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
このような冷蔵庫は、熱に弱い製品または生産物を貯蔵する役割を果たす。これら冷蔵庫は、家庭、レストランおよび外食産業で主に用いられるが、食品加工業、医薬および研究にも用いられる。これら冷蔵庫は、一般に、該当する製品または生産物を貯蔵する役割を果たす断熱された冷蔵区画と、冷蔵区画を冷却する冷却機とで構成される。原則的に、冷却機は所望の如何なる動作モードを備えてもよいが、大抵の場合、圧縮タイプの冷却機であるか、または、それほど多くはないが吸収ユニットであるだろう。すべてのタイプの冷蔵庫は以下の動作原理に基づいている。熱は、冷蔵庫の内部から抜出されて外部に伝達される。これらの作用はともに熱交換器によって実行される。家庭またはレストランおよび外食産業で用いられる冷蔵庫の内部の典型的な動作温度は、2℃〜8℃の範囲である。
【0003】
家庭、レストランおよび外食産業で使用される冷蔵庫としてはさまざまなサイズのものが利用可能である。ほぼ60cmの典型的な幅と最大2mまでの高さとを有し、個人の台所に設置されるよう意図された冷蔵庫の他に、主としてレストランおよび外食産業において用いられる比較的小型の冷蔵庫がある。この比較的小型の冷蔵庫は、レストランの客から良く見えるようにしたり、販売中の冷却された飲料や食料品を客が見ることができるようにしたりするために、たとえばカウンタ上に配置されてもよい。このようなディスプレイ型冷蔵庫は、ほとんどの場合、透明なドアを備えており、飲料の供給元の製造業者からレストランや食堂に提供される。一般に、これは販売促進を目的としたものであるため、これらの冷蔵庫には、当該飲料の製造業者の商標、製品ロゴ、販売促進メッセージなどが付されている。
【0004】
これらの飲料は、次第に、最大含有量が0.5リットルの缶またはボトルに貯蔵され、たとえば缶またはボトルの含有量によって規定される単位で販売されるようになってきている。
【0005】
上記缶またはボトルに貯蔵された飲料は、しばしば、レストランおよび食堂で他の飲料と混合わせて提供される。たとえば、清涼飲料とアルコールとを混合わせて混合酒にすることは一般的である。概して、アルコールは比較的小量しか混合わされないので、相応の多数分の混合酒を準備するのに1ボトルのアルコールがあれば十分である。最適な結果を得るために、清涼飲料の缶またはボトルだけでなく、アルコールも冷却しておかなければならない。これは、混合酒を準備するたびに、アルコールのボトルを冷蔵庫に戻さなければならないことを意味している。結果として、何度も冷蔵庫を開閉しなければならなくなり、これにより、冷蔵庫の冷蔵区画に暖かい周囲空気が流れ込むこととなる。このため、レストランおよび外食産業において用いられる小型の冷蔵庫の冷却部は、設計がコンパクトで冷却能力が低いために、しばしば、冷蔵庫内を確実に一定の低い温度にすることができなくなるだろう。
【0006】
特にレストランおよび外食産業における従来の冷蔵庫の別の不利点として、冷蔵区画および特に冷蔵区画内の棚の配置が、同じ大きさの缶またはボトルを可能な限り多く収容するよう最適化されている点が挙げられる。これにより、たとえばこのような冷蔵庫に上述のアルコールのボトルをさらに配置しなければならない場合に、問題が生じる。
【0007】
飲料およびアルコールの缶またはボトルを貯蔵するために別個の冷蔵庫を用いることができるかもしれないが、この場合、一方ではレストランまたは食堂がさらに設備投資することが必要となり、他方ではサービススタッフが行わなければならない労働量が増えてしまう。当該レストラン内ではあるがバーまたはカウンタエリア外にいる人々、たとえば、レストランのVIPエリア、テーブル、ステージ上、ミキシングテーブル等にいる人々に対して、清涼飲料の缶またはボトルおよびアルコールのボトルを冷却した状態で提供しなければならない場合、2台以上の別個の冷蔵庫を用いることも不便である。これは個人の家庭または私用の場合についても当てはまる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、この発明の目的は、上述の不利点を排除することのできる冷却ユニットを提供することである。特に、食品および/または飲料をより小さな単位で冷却することに加えて、冷蔵庫は、他の飲料または食料品の冷却に悪影響を及ぼすことなく、サービススタッフまたは消費者が容易にアクセスすることのできる少なくとも1ボトルの飲料を冷却するオプションを同時に備えていなければならない。冷蔵庫は、必要に応じてバーまたはカウンタに配置することができるように、可能な限り小型にしなければならない。加えて、冷蔵庫は容易に輸送できなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明の基本概念として、冒頭の段落において述べられたタイプの冷蔵庫はボトルクーラを含む。このボトルクーラの内部は、少なくとも1本のボトルを収容するよう設計され、周囲温度よりも低い温度に冷却することができ、ボトルを内部に配置したりボトルを取出したりするためのボトルクーラの開口部が好ましくは冷蔵庫の上面に配置されている。このような専用のボトルクーラが設けられる場合、通常長方形の冷蔵区画に加えて、ボトルを収容するよう特に最適化されたさらなる冷却ユニットが設けられる。ボトルクーラの本質的な特徴として、冷蔵区画へのアクセス経路とは別個のそれ自体の開口部からアクセスできるため、ボトルを取出すかまたは戻すために冷蔵区画のドアを開く必要がなくなる点が挙げられる。このように、アルコールのボトルは、たとえば、ボトルが何度も取出されたり戻されたりしても冷蔵区画が温かくなってしまうリスクなしに、素早く直接的にアクセスすることができる。好ましくは円筒形のボトルクーラの内部に上方からアクセスできることにより、一方では容易なアクセスが確実となり、他方ではアクセス用開口部のロック機構を好ましくは省くことができる。というのも、冷気は、比重量がより高いために、ロック機構がなくてもボトルクーラ内に残ることになるからである。
【0010】
冷蔵庫は、好ましくは、輸送が容易で自立式の装置として設計される。最大外形寸法が50×50×80cm(幅×深さ×高さ)であることが好ましい。
【0011】
本発明に従ったボトルクーラは、周囲温度よりも低い温度に冷却することができる。この場合、冷却機による積極的な冷却が好ましい。
【0012】
特に、ボトルクーラは、冷蔵区画も冷却する同じ冷却機によって周囲温度よりも低い温度に冷却することができる。
【0013】
本発明の冷蔵庫に関する特定の課題は、一方ではボトルクーラがあるために冷蔵区画が小型化されず、他方では冷蔵庫の全体的な寸法がさほど大きくされないような状態でボトルクーラを配置することである。この文脈における本発明に従った冷蔵庫の好ましい構成に従うと、チャンバは冷蔵区画の上方に配置される。このチャンバにおいては、冷却機の本質的な構成要素(特に圧縮要素など)が配置され、そこにボトルクーラが上方から延在する。上記チャンバは好ましくは冷蔵区画の上方にある閉ざされた空間であり、この冷蔵区画の底面区域は実質的に冷蔵庫の底面区域に対応する。ボトルクーラに必要な寸法に起因して作り出されるチャンバは、このため、冷却機の動作に必要な技術的構成要素のうちの少なくともいくつかを配置するのに用いられる。したがって、冷却機の構成要素は冷蔵区画の上方に配置され、これにより、冷蔵区画の底面区域を最大化し、結果として利用可能な空間を最適に利用できるようにする。冷却機の最も重要な技術的構成要素(特に圧縮要素など)が冷蔵庫の後ろ側ではなく冷蔵区画の上方のチャンバに配置されているので、冷蔵庫の両側に2つのドアを設けて、その各々を通じて外部から冷蔵区画にアクセスすることができるという利点が得られる。一方では、これにより、特に冷蔵庫が他のユニット、壁など、から距離を空けて配置されている場合、ユーザにとってより便利になる。というのも、冷却された飲料および/または食料品に2つのドアの両方からアクセスできるからである。他方では、好ましくは一方のドアが左側で開閉するよう設計され、他方のドアが右側で開閉するよう設計されている場合、据付工事が縮小される。ドアを開閉する側を変更するためには、冷蔵庫をちょうど180°回転させ、その回転させた位置に配置または設置しなければならない。
【0014】
冷却機の設計および/または動作原理は、本発明の文脈においては原則的に自由に選択することができる。好ましくは、冷却機は、循環プロセスを実行するために、周囲温度よりも低い熱を吸収するための第1の熱交換器と、周囲温度よりも高い熱を放出するための第2の熱交換器とを含む。冷却機はたとえば圧縮タイプの冷却装置として設計可能である。この場合、圧縮要素および膨張要素ならびに第1および第2の熱交換器は、熱交換器が両側の圧縮要素と膨張要素との間に接続されるように周期的に相互接続される。必要とされる空間が同じのままである一方で熱伝達に利用可能な表面積をいずれの場合にも最大限にするために、好ましい構成においては、第1の熱交換器が蛇行したパイプ、特に少なくとも1つの蒸発器コイルを有する蒸発器、を備え、第2の熱交換器が蛇行したパイプ、特に少なくとも1つの凝縮コイルを有する凝縮器、を備える。
【0015】
第1の熱交換器の少なくとも1つのパイプ、特に蒸発器コイル、が好ましい構成に従ってボトルクーラに巻きつけられる場合、ボトルクーラを特に効率的に冷却することができる。冷蔵区画およびボトルクーラをともに単純な態様で冷却するために、第1の熱交換器のパイプの第1の区域が冷蔵区画に熱結合されてもよく、第1の熱交換器のパイプの第2の区域がボトルクーラに熱結合されてもよく、特にボトルクーラに巻きつけられてもよい。
【0016】
冷蔵区画を単純な態様で十分に断熱するために、冷蔵区画の範囲を下方の内壁要素、少なくとも2つの横方向の内壁要素および上方の壁要素によって定め、内壁要素の少なくとも1つが内壁要素から距離を空けて配置された対応する外壁要素を備え、断熱材を内壁要素と対応する外壁要素との間に配置することが好ましい。結果として、冷蔵区画の少なくとも1つの壁は二重壁になるよう設計される。第1の熱交換器のパイプの区域は、内壁要素と外壁要素との間に単純な態様で配置することができる。有利な構成に従うと、第1の熱交換器のパイプの蛇行区域は、冷蔵区画と第1の熱交換器との間に良好な熱伝達をもたらすために、横方向の内壁要素の外側と、任意には下方の内壁要素の外側とに熱結合され、特にそこに直接接触する。上述の断熱材は、本来、第1の熱交換器のパイプのうち冷蔵区画とは反対側に配置されるべきである。第1の熱交換器のパイプはまた、本来、冷蔵区画の内部に配置することができる。
【0017】
冷蔵庫の冷却能力は、冷蔵区画の適切な絶縁に依存するだけでなく、第2の熱交換器によって周囲に放出される熱量にも大きく依存する。というのも、この熱量により、冷蔵区画および/またはボトルクーラから抜取ることのできる熱量が決定されるからである。このため、第2の熱交換器が周囲環境との熱交換のために十分に大きな表面積を含むことが確実にされなければならなくなる。
【0018】
この文脈中の好ましい構成に従うと、第2の熱交換器のパイプの蛇行区域はチャンバに配置され、周囲環境に対する熱伝達を向上させるかまたは加速するための手段と相互作用する。熱伝達を向上させるおよび/または加速するための手段は、たとえば、第2の熱交換器のパイプに熱結合されて特にそこに直接接続するフィン構造または格子構造を含み得る。代替例として、または付加的には、熱伝達を加速するための手段は、第2の熱交換器のパイプ付近に配置される電気扇を含んでもよい。
【0019】
冷蔵庫の寸法を大きくすることなく、周囲環境との熱交換に用いることができる第2の熱交換器の表面積をさらに広げるために、第2の熱交換器のパイプの一区域、特に蛇行区域、が外壁要素の内側、好ましくは横方向の外壁要素の内側、および下方の外壁要素の内側に延在することが好ましい。このようにして、ボトルクーラが必要とする付加的な冷却分を単純な態様で提供することができる。
【0020】
ここで、添付の図面に概略的に示される具体的な実施例に関連付けて本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】冷蔵庫を示す斜視図である。
図2】ハウジングが取外された状態を示す図である。
図3】ハウジングが取外された状態を示す別の図である。
図4】ハウジング壁の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、レストランおよび外食産業で用いられるよう意図された冷蔵庫1を示す。冷蔵庫1は、2つの側壁2(そのうち一方だけが図1に示される)と、前側に配置されたドア3と、後ろ側に配置されたドア4とを備える。冷蔵庫1は上面にカバープレート5を備える。前部ドア3を開くためのヒンジを6で示し、後部ドア4を開くためのヒンジを7で示す。ヒンジ6および7は、前部ドア3が左側で開閉するよう設計され、後部ドア4が右側で開閉するよう設計されるような態様で配置される。前部ドア3および後部ドア4はともに窓8を備え、ここから冷蔵区画の内部を見ることができる。冷蔵区画には、外部からドア3および4を通じてアクセスすることができる。冷蔵庫1の上方区域にはボトルクーラ9が設けられ、その開口部10が冷蔵庫1の上面に配置される。この具体的な実施例においては、ボトルクーラは、円筒形に設計され、直立位置で1リットルのボトルを収容するような寸法にされる。開口部10は別個の蓋で閉じられてもよく、ボトルクーラ9は、この具体的な実施例においては上部が開くよう設計されており、このため、ボトルクーラによってボトルの高さが制限されることはない。少なくともボトル首部がボトルのタイプに応じてクーラを越えて突出るようにボトルクーラの寸法が規定されている場合、ボトルは、特に容易かつ迅速にボトルクーラから取外したりボトルクーラに戻したりすることができる。特に円筒形であるボトルクーラの内部が、下方に配置されて特に長方形である冷蔵区画に向かって開いていることが想定され得るが、ボトルクーラが冷蔵区画から遮断される別個の冷却体積を備えることが好ましい。
【0023】
側壁2および下方壁11は二重壁要素として設計され、各々は内壁要素と外壁要素とで構成される。図2および図3は、横方向の外壁要素、ドア3および4ならびにカバープレート5のない冷蔵庫を示す。明確にするために、図2は蒸発器コイルだけを示し、図3は凝縮コイルだけを示す。
【0024】
冷蔵区画15の範囲が2つの横方向の内壁要素12、下方の内壁要素13および上方の壁要素14によって定められることが分かるだろう。チャンバ16は冷蔵区画15の上方に設けられ、そのチャンバには、冷却機の技術的構成要素およびボトルクーラ9が配置される。チャンバ16は壁要素14によって冷蔵区画から隔てられている。冷却機は圧縮タイプの冷却装置として設計されており、この場合、圧縮要素および膨張要素ならびに第1および第2の熱交換器は、熱交換器が両側の圧縮要素と膨張要素との間に接続されるように周期的に相互接続される。圧縮要素は圧縮器17として設計される。第1の熱交換器は、第1の区域18においてボトルクーラ9に巻付けられて上記ボトルクーラを冷却する蒸発器コイルを備える。ボトルクーラ9は、断熱されたジャケット19を備える。この断熱されたジャケット19は、外部から、たとえば圧縮器17から、ボトルクーラ9および蒸発器コイル18への熱伝達を抑制する。第2の隣接する区域20(図2)においては、第1の熱交換器の蒸発器コイルは蛇行した経路を辿って、横方向の内壁要素12および下方の内壁要素13に取付けられた冷却コイルを形成し、こうして冷蔵区画15を冷却する。横方向の内壁要素12上に延在する蒸発器コイル20の2つの区域は、下方の内壁要素13上に延在する区域によって互いに接続される。
【0025】
圧縮タイプの冷却装置の膨張要素は、スロットル、たとえば膨張弁または毛細管として設計される。第2の熱交換器は凝縮コイルを含み、この凝縮コイルの第1の区域21は蛇行した経路を辿るものであり、チャンバ16に配置される。周囲環境に対する熱伝達を向上させるために、凝縮コイル21はフィン構造または格子構造22に取付けられる。加えて、電気扇23は、チャンバ16において凝縮コイル21付近に設けられ、周囲環境に対する熱伝達をさらに向上させる。第2の熱交換器の凝縮コイルの第2の区域24(図3)は、横方向の外壁要素25の内側および下方の外壁要素26の内側にある蛇行した経路を辿る。横方向の外壁要素25上に延在する凝縮コイル24の2つの区域は、下方の外壁要素26上に延在する区域によって互いに接続される。
【0026】
図4に従った断面図においては、断熱材27が側壁2における横方向の内壁要素12と横方向の外壁要素25との間に配置されていることが分かる。この絶縁体は、たとえばミネラルウールまたは発泡体(たとえば発泡スチロールなど)で作られている。下方壁11は同様の構造を有する。
【0027】
圧縮タイプの冷却装置の動作原理は以下のとおりである。ガス状の冷媒が圧縮器17によって断熱的に、すなわち周囲環境との熱交換なしで、圧縮され、これにより冷媒が温められる。熱は第2の熱交換器、すなわち凝縮コイル21、24を含む凝縮器、において周囲に放出され、これにより流体が凝縮することとなる。次いで、流体がスロットルを通過して圧力を下げ、第1の熱交換器、すなわち蒸発器コイル18および20を含む蒸発器、に流れ込む。ここで、蒸発する冷媒が、冷蔵区画15および/またはボトルクーラ9から蒸発に必要な熱量を取込んで、気体として圧縮器17へと流れ込む。
図1
図2
図3
図4