特許第5774768号(P5774768)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5774768地域的MDTデータ送信からのローミングユーザの除外
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774768
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】地域的MDTデータ送信からのローミングユーザの除外
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20150820BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20150820BHJP
【FI】
   H04W16/18
   H04W24/10
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-502998(P2014-502998)
(86)(22)【出願日】2011年4月4日
(65)【公表番号】特表2014-513464(P2014-513464A)
(43)【公表日】2014年5月29日
(86)【国際出願番号】EP2011055189
(87)【国際公開番号】WO2012136242
(87)【国際公開日】20121011
【審査請求日】2013年11月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100158469
【弁理士】
【氏名又は名称】大浦 博司
(72)【発明者】
【氏名】ボドグ ギウラ
(72)【発明者】
【氏名】トマラ マウゴジャータ
【審査官】 石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/106998(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/002317(WO,A1)
【文献】 3GPP; Technical Specification Group Service and System Aspects; Telecommunication management; Subscriber and equipment trace; Trace control and configuration management (Release 10),3GPP TS 32.422 V10.3.0,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/32_series/32.422/32422-a30.zip>,2011年 4月 1日
【文献】 Qualcomm Incorporated,MDT architecture consideration[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯69 R2-101516,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_69/Docs/R2-101516.zip>,2010年 2月16日
【文献】 NTT DOCOMO, INC.,Discussion on user consent for MDT[online], 3GPP TSG-RAN WG3#71 R3-110796,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_71/Docs/R3-110796.zip>,2011年 2月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
モバイルネットワークの基地局機能を提供するようになっている基地局手段と、
前記基地局手段に動作可能に接続された、前記装置に所定の測定の結果をレポートするためのユーザ装置を選択するようになっている選択手段と、
を備え、前記選択手段は、前記ユーザ装置のモビリティを制御するモビリティ管理エンティティから受け取った前記ユーザ装置のローミング情報が、前記ユーザ装置のユーザが前記モバイルネットワークに加入していることを示す場合にのみ前記ユーザ装置を選択するようになっており、該ローミング情報が、該ユーザ装置のユーザが該モバイルネットワークに加入していないことを示す場合には、前記装置に所定の測定の結果をレポートするための前記選択手段による選択から該ユーザ装置が除外される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記ローミング情報は、前記ユーザが複数の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示すフラグを含み、前記選択手段は、前記フラグに応じて前記ユーザを選択するようになっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ローミング情報は、前記ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含み、前記装置は、
前記ホームモバイルネットワークの前記識別符号を、複数の所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記比較手段が、前記ホームモバイルネットワークの前記識別符号が前記所定のモバイルネットワークのうちの1つの識別符号と一致することを示す場合にのみ前記ユーザ装置を選択するようになっている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記ローミング情報を前記モビリティ管理エンティティの初期コンテキスト設定要求メッセージで受け取るようになっている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項5】
装置であって、
モバイルネットワークの基地局に動作可能に接続されたユーザ装置のためのモビリティ管理エンティティ機能を提供するようになっているモビリティ管理手段と、
前記ユーザ装置のユーザが前記モバイルネットワークに加入していることを、該ユーザ装置のローミング情報が示す場合にのみ、前記基地局が該ユーザ装置を選択可能となり、該ユーザ装置のユーザが該モバイルネットワークに加入していないことを該ローミング情報が示す場合には、該基地局に所定の測定の結果をレポートするための選択から該ユーザ装置が除外されるように、該ユーザ装置のユーザがモバイルネットワークに加入しているか否かを示すユーザ装置のローミング情報を基地局に提供するようになっている、ローミング情報提供手段と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項6】
前記ローミング情報は、前記ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を、複数の所定のモバイルネットワークのそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較手段をさらに備え、
前記ローミング情報は、前記比較手段による前記比較の結果に依存する値を有するフラグを含む、
ことを特徴とする請求項又はに記載の装置。
【請求項8】
前記ローミング情報提供手段は、前記ローミング情報を前記モビリティ管理手段の初期コンテキスト設定要求メッセージで提供するようになっている、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の装置。
【請求項9】
方法であって、
モバイルネットワークの基地局機能を提供するステップと、
前記方法を実行する装置に動作可能に接続された、該装置に所定の測定の結果をレポートするためのユーザ装置を選択するステップと、
を含み、前記選択するステップは、前記ユーザ装置のモビリティを制御するモビリティ管理エンティティから受け取った前記ユーザ装置のローミング情報が、前記ユーザ装置のユーザが前記モバイルネットワークに加入していることを示す場合にのみ前記ユーザ装置を選択するようになっており、該ローミング情報が、該ユーザ装置のユーザが該モバイルネットワークに加入していないことを示す場合には、前記装置に所定の測定の結果をレポートするための選択から該ユーザ装置が除外される、
ことを特徴とする方法。
【請求項10】
方法であって、
モバイルネットワークの基地局に動作可能に接続されたユーザ装置のためのモビリティ管理エンティティ機能を提供するステップと、
前記ユーザ装置のユーザが前記モバイルネットワークに加入していることを、該ユーザ装置のローミング情報が示す場合にのみ、前記基地局が該ユーザ装置を選択可能となり、該ユーザ装置のユーザが該モバイルネットワークに加入していないことを該ローミング情報が示す場合には、該基地局に所定の測定の結果をレポートするための選択から該ユーザ装置が除外されるように、該ユーザ装置のユーザが該モバイルネットワークに加入しているか否かを示す該ユーザ装置の該ローミング情報を該基地局に提供するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記ローミング情報は、前記ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を、複数の所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するステップをさらに含み、
前記ローミング情報は、前記比較するステップの結果に依存する値を有するフラグを含む、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
装置のプロセッサ上で実行された時に、請求項9又は10に記載の方法を該装置に実行させるように構成されたソフトウェアコード部分を有するプログラムを含む、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブ試験の省力化(MDT)に関連する装置、方法、システム及びコンピュータプログラム製品に関する。より詳細には、本発明は、MDT測定を行うためのユーザ装置(UE)を選択するための装置、方法、システム及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)ネットワークの運用及び管理を背景とするものである。地域的MDTキャンペーンでは、いくつかのUE測定を自動的に収集して測定結果をeNBに送信することでネットワークパフォーマンスのモニタリングを容易にし、結果的に通信事業者が手動で行っているコストの高いドライブ試験に取って代われるようにすることが示されている。地域的MDT測定を行うUEは、eNodeB(eNB)により選択される。UE内で測定が有効になっていない場合には、eNBが、UE内におけるこれらの測定を有効にすることができる。
【0003】
eNBは、MDTデータの収集及び送信のために、UEの位置などの、主に無線アクセスパラメータによって決まるMDT選択基準を満たすUEを選択することができる。このMDTデータの収集にローミングユーザが参加できるか否かを定めた基準は存在しない。ローミングユーザの端末がMDT対応である場合、この端末がMDTセッションのために自動的に選択される可能性がある。考慮できるのは地域的な規制のみであり、ユーザのプライバシ面は考慮されない。
【0004】
しかしながら、ユーザのプライバシに関しては、ローミングユーザには、ホームユーザとは異なる規制が適用されることがある。例えば、米国以外の国における米国加入ローミングを有する米国在住者には、その地域の加入者よりも厳しい規制を適用する必要があり得る。従って、その地域の通信事業者は、無意識のうちにローミングユーザのプライバシを侵害してしまうことがある。
【0005】
しかしながら、UEの位置エリアなどの、現在のMDT選択の選択基準では、UEの選択はeNB次第であり、eNBは、所与のユーザがローミングを行っているか否かが分からない。
【0006】
1つの先行技術の解決策では、MDTデータの収集及び送信に関するユーザの承諾が得られているかどうかを示すことが提案されている。しかしながら、ホームネットワークにおいて得られた承諾を訪問先ネットワークでも同様に解釈できるとは限らない。異なる国では、ユーザのプライバシに対する規制も異なることがあり、ホーム加入サーバ(HSS)などから受け取られた1ビットなどの指示が誤用されることもある。さらに、MDT構成メッセージを送信する前に毎回ユーザの承諾を求めれば、ホームPLMN(HPLMN)と訪問先PLMN(VPLMN)との間の一連のCN−RANインターフェイスの関与が必要になり、従ってあまり望ましい解決策ではない。また、地域的MDTの有用性は極めて危うくなると思われ、すなわち今までのところ、地域的MDTの目的は、ランダムに選択された匿名ユーザから提供されるネットワークパフォーマンスに関する統計データを収集することであるのに対し、通信事業者は、選択前に毎回全てのユーザにユーザの承諾について尋ねることにより、「ユーザの承諾」を得るために何らかの形でユーザに接触し、多くのさらなるシグナリングを導入し、実際にユーザ設定を識別する(匿名性状態を侵害する)必要が生じるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、先行技術を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様では装置を提供し、この装置は、訪問先モバイルネットワークの基地局機能を提供するようになっている基地局手段と、この基地局手段に動作可能に接続された、装置に所定の測定の結果をレポートするためのユーザ装置を選択するようになっている選択手段とを備え、選択手段は、ユーザ装置のモビリティを制御するモビリティ管理エンティティから受け取ったユーザ装置のローミング情報が、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示す場合にのみユーザ装置を選択するようになっている。
【0009】
この装置では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0010】
この装置では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0011】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示すフラグを含むことができ、選択手段が、このフラグに応じてユーザを選択するようにすることができる。
【0012】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができ、装置は、このホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較手段をさらに備えることができ、選択手段は、比較手段が、ホームモバイルネットワークの識別符号が所定のモバイルネットワークのうちの1つの識別符号と一致することを示す場合にのみユーザ装置を選択するようにすることができる。
【0013】
この装置は、ローミング情報をモビリティ管理エンティティの初期コンテキスト設定要求メッセージで受け取るようにすることができる。
【0014】
この装置は、選択されたユーザ装置において所定の測定を有効にするようになっている有効化手段をさらに備えることができる。
【0015】
この装置では、所定の測定を、ドライブ試験の省力化のための測定とすることができる。
【0016】
本発明の第2の態様では装置を提供し、この装置は、訪問先モバイルネットワークの基地局機能を提供するようになっている基地局プロセッサと、この基地局プロセッサに動作可能に接続された、装置に所定の測定の結果をレポートするためのユーザ装置を選択するようになっている選択プロセッサとを備え、選択プロセッサは、ユーザ装置のモビリティを制御するモビリティ管理エンティティから受け取ったユーザ装置のローミング情報が、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示す場合にのみユーザ装置を選択するようになっている。
【0017】
この装置では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0018】
この装置では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0019】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示すフラグを含むことができ、選択プロセッサが、このフラグに応じてユーザを選択するようにすることができる。
【0020】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができ、装置は、ホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較プロセッサをさらに備えることができ、選択プロセッサは、比較プロセッサが、ホームモバイルネットワークの識別符号が所定のモバイルネットワークのうちの1つの識別符号と一致することを示す場合にのみユーザ装置を選択するようにすることができる。
【0021】
この装置は、ローミング情報をモビリティ管理エンティティの初期コンテキスト設定要求メッセージで受け取るようにすることができる。
【0022】
この装置は、選択されたユーザ装置において所定の測定を有効にするようになっている有効化手段をさらに備えることができる。
【0023】
この装置では、所定の測定を、ドライブ試験の省力化のための測定とすることができる。
【0024】
本発明の第3の態様では装置を提供し、この装置は、訪問先モバイルネットワークの基地局に動作可能に接続されたユーザ装置のためのモビリティ管理エンティティ機能を提供するようになっているモビリティ管理手段と、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入しているか否かを示すユーザ装置のローミング情報を基地局に提供するようになっているローミング情報提供手段とを備える。
【0025】
この装置では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0026】
この装置では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0027】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができる。
【0028】
この装置は、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較手段をさらに備えることができ、ローミング情報は、比較手段による比較の結果に依存する値を有するフラグを含むことができる。
【0029】
ローミング情報提供手段は、ローミング情報をモビリティ管理手段の初期コンテキスト設定要求メッセージで提供するようにすることができる。
【0030】
本発明の第4の態様では装置を提供し、この装置は、訪問先モバイルネットワークの基地局に動作可能に接続されたユーザ装置のためのモビリティ管理エンティティ機能を提供するようになっているモビリティ管理プロセッサと、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入しているかどうかを示すユーザ装置のローミング情報を基地局に提供するようになっているローミング情報提供プロセッサとを備える。
【0031】
この装置では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0032】
この装置では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0033】
この装置では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができる。
【0034】
この装置は、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するようになっている比較プロセッサをさらに備えることができ、ローミング情報は、比較プロセッサによる比較の結果に依存する値を有するフラグを含むことができる。
【0035】
この装置では、ローミング情報提供プロセッサが、ローミング情報をモビリティ管理プロセッサの初期コンテキスト設定要求メッセージで提供するようにすることができる。
【0036】
本発明の第5の態様では方法を提供し、この方法は、訪問先モバイルネットワークの基地局機能を提供するステップと、この方法を実行する装置に動作可能に接続された、装置に所定の測定の結果をレポートするためのユーザ装置を選択するステップとを含み、この選択するステップは、ユーザ装置のモビリティを制御するモビリティ管理エンティティから受け取ったユーザ装置のローミング情報が、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示す場合にのみユーザ装置を選択するようになっている。
【0037】
この方法では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0038】
この方法では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0039】
この方法では、ローミング情報が、ユーザが所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入していることを示すフラグを含むことができ、ユーザ装置を選択するステップは、このフラグに依存することができる。
【0040】
この方法では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができ、この方法は、ホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するステップをさらに含むことができ、比較するステップにより、ホームモバイルネットワークの識別符号が所定のモバイルネットワークのうちの1つの識別符号と一致することが示された場合にのみユーザ装置を選択することができる。
【0041】
この方法は、ローミング情報をモビリティ管理エンティティの初期コンテキスト設定要求メッセージで受け取るステップをさらに含むことができる。
【0042】
この方法は、選択されたユーザ装置において所定の測定を有効にするステップをさらに含むことができる。
【0043】
この方法では、所定の測定を、ドライブ試験の省力化のための測定とすることができる。
【0044】
この方法は、ユーザ装置を選択する方法とすることができる。
【0045】
本発明の第6の態様では方法を提供し、この方法は、訪問先モバイルネットワークの基地局に動作可能に接続されたユーザ装置のためのモビリティ管理エンティティ機能を提供するステップと、ユーザ装置のユーザが1又はそれ以上の所定のモバイルネットワークのうちの1つに加入しているか否かを示すユーザ装置のローミング情報を基地局に提供するステップとを含む。
【0046】
この方法では、所定のモバイルネットワークが、訪問先モバイルネットワークを含むことができる。
【0047】
この方法では、訪問先モバイルネットワークから成る所定のモバイルネットワークが1つのみ存在することができる。
【0048】
この方法では、ローミング情報が、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を含むことができる。
【0049】
この方法は、ユーザが加入しているホームモバイルネットワークの識別符号を、所定のモバイルネットワークの各々のそれぞれの識別符号と比較するステップをさらに含むことができ、ローミング情報は、この比較するステップの結果に依存する値を有するフラグを含むことができる。
【0050】
この方法では、ローミング情報を初期コンテキスト設定要求メッセージで提供することができる。
【0051】
この方法は、ローミング情報を提供する方法とすることができる。
【0052】
本発明の第7の態様では、装置のプロセッサ上で実行された時に、第5の態様及び第6の態様のいずれか一方に従う方法を実行するように構成されたソフトウェアコード部分を有するプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0053】
このコンピュータプログラム製品では、コンピュータプログラム製品が、ソフトウェアコード部分を記憶するコンピュータ可読媒体を含むことができ、及び/又はプログラムをプロセッサのメモリに直接ロード可能とすることができる。
【0054】
システムは、第1の態様及び第2の態様のいずれかに従う基地局装置と、第3の態様及び第4の態様のいずれかに従うモビリティ管理装置とを備えることができ、基地局装置のモビリティ管理エンティティは、モビリティ管理装置を含み、モビリティ管理装置の基地局は、基地局装置を含み、基地局装置が受け取るローミング情報は、モビリティ管理装置により提供されるローミング情報に基づく。
【0055】
従って、ユーザが訪問先ネットワークに加入しているUE、又は特定の外部ネットワークのローミングユーザのUEのみがMDT測定構成を実行することができ、その他のユーザについては、これらのユーザを選択から除外することによりプライバシが保たれる。
【0056】
1つの実施形態では、異なるプライバシポリシー、及び/又は規制ルール、及び/又はセキュリティ面に従うための通信事業者間の複雑な通信及び通信事業者側の複雑な手続きを避けるために、MDTデータの収集及び送信から全てのローミングユーザを除外する。
【0057】
上記の修正例は、いずれも代替例を除外すると明記していない限り、参照するそれぞれの態様に対して単独で又は組み合わせて適用することができると理解されたい。
【0058】
本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明を添付図面と併せて理解することにより、さらなる詳細、特徴、目的及び利点が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】本発明の実施形態による装置を示す図である。
図2】本発明の実施形態による装置を示す図である。
図3】本発明の実施形態によるシステムを示す図である。
図4】本発明の実施形態による方法を示す図である。
図5】本発明の実施形態による方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、添付図面を参照しながら本発明の特定の実施形態を詳細に説明するが、特に記載していない限り、これらの実施形態の特徴は、互いに自由に組み合わせることができる。しかしながら、いくつかの実施形態の説明は一例として行うものにすぎず、決して開示する詳細に本発明を限定するものとして理解すべきではないと明確に理解されたい。
【0061】
さらに、場合によっては装置のみ又は方法のみしか説明しないが、装置は、対応する方法を実行するように構成されると理解されたい。
【0062】
以降、異なるネットワークを区別するために以下の名称を使用する。
− 訪問先ネットワーク:ユーザ装置が接続されているeNBとMMEのネットワーク
− ホームネットワーク:ユーザ装置のユーザが加入しているネットワーク
− 所定のネットワーク:ユーザがMDTキャンペーンに参加できるネットワーク
【0063】
場合によっては、これらのネットワークが同じ場合もあり、とりわけユーザがローミングを行っていない場合には、訪問先ネットワークがユーザのホームネットワークである。
【0064】
本発明の実施形態によれば、MME側で分かっている加入者のローミング状態がeNBに送信される。eNBは、加入者のローミング状態が分からない場合、MDTデータ収集のために所与のユーザを選択できるか否かを判定することができる。
【0065】
MMEからeNBへのローミング状態の送信は、S1シグナリング接続を介して行えることが好ましい。従って、S1初期コンテキスト設定要求メッセージに情報要素(IE)を加えることができる。このIEは、加入者のローミング状態(ホーム加入者であるか、それともローミング加入者であるか)を含むことができる。このローミング状態は、フラグとすることができる。いくつかの実施形態では、IEが、ローミング状態に加え又はローミング状態の代わりに、全ての加入者、又はローミング加入者のみのいずれかの加入者のHPLMNの識別符号を含むことができる。このHPLMNの識別符号をeNBに提供することにより、特定の外部ネットワークのローミング加入者に関するMDTデータ収集を可能にし、ユーザのプライバシ、規制及び/又はセキュリティ要件が満たされるように通信事業者間の対応する合意を整えることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、MMEからeNBにローミング状態情報及び/又はHPLMNの識別符号を送信するために、MMEとeNBの間に新たなインターフェイスを実装することができる。
【0067】
図1に、本発明の実施形態による装置100を示す。装置100は、eNodeBなどの基地局とすることができる。図4には、本発明の実施形態による方法を示す。図1の装置は、図4の方法を実行することができるが、この方法に限定されるものではない。図4の方法は、図1の装置により実行することができるが、この装置により実行されることに限定されるものではない。
【0068】
装置100は、基地局手段110及び選択手段120を備える。
【0069】
基地局手段110は、モバイルネットワークの基地局機能を提供するようになっている(S110)。例えば、基地局手段110は、そのカバー範囲内のUEとの無線接続に関与することができる。選択手段120は、MDTキャンペーンのためのユーザ装置を選択するようになっている。ここで言うMDTキャンペーンとは、MDT測定を収集して送信することを意味し、UE内におけるMDT測定の有効化を含むこともできる。選択手段120は、MDT測定のための地域的基準及びUEの能力などの様々な基準を適用することができる。また、選択手段120は、ユーザがホームユーザである(すなわち、基地局のネットワークに加入している)かどうか、又はMDT測定が可能なネットワークに加入しているローミングユーザであるかどうかをチェックする(S120)。これらの条件の一方が満たされている場合、このUEは、MDT測定キャンペーンの潜在的候補となる(S130)。このUEは、地域基準などの他の基準も満たされている場合、MDTキャンペーンに参加する。
【0070】
一方、ユーザがローミングを行っていて、訪問先ネットワークとは異なるMDT測定が可能でない外部ネットワークに加入している場合、このユーザは、MDT測定キャンペーンから除外される(S140)。
【0071】
選択手段120は、異なる基準(地域的基準、MDT能力、ローミング状態など)を任意の順序でチェックし、全ての基準が満たされた場合にUEを選択することができる。
【0072】
図2に、本発明の実施形態による装置200を示す。装置200は、MMEなどのモビリティ管理エンティティとすることができる。図5には、本発明の実施形態による方法を示す。図2の装置は、図5の方法を実行することができるが、この方法に限定されるものではない。図5の方法は、図2の装置により実行することができるが、この装置により実行されることに限定されるものではない。
【0073】
装置200は、モビリティ管理手段210及びローミング情報提供手段220を備える。
【0074】
モビリティ管理手段210は、モバイルネットワークのモビリティ管理エンティティ機能を提供する(S210)ようになっている。例えば、モビリティ管理手段210は、(基地局を介して)装置200に接続されたUEのモビリティに関する側面を制御することに関与することができる。さらに、モビリティ管理手段210は、UEの制御プレーン接続を取り扱うことに関与することもできる。ローミング情報提供手段220は、接続されたeNodeBにUEのローミング状態を提供する(S220)ようになっている。
【0075】
図3に、本発明の実施形態によるシステムを示す。このシステムは、図1に示すような基地局装置100、及び図2に示すようなモビリティ管理装置を備える。モビリティ管理装置200は、基地局装置100に接続されたUEのモビリティに関する側面を制御する。さらに、モビリティ管理装置100は、基地局装置200にUEのローミング情報を提供し、基地局装置200がこのローミング情報を使用して、MDTキャンペーンのためにUEを選択すること、又はMDTキャンペーンからUEを除外することができる。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、モビリティ管理装置200により提供されるローミング情報が、MDTキャンペーンのためにUEを選択できるか否かを示すフラグのみで構成される。この場合、モビリティ管理装置は、UEのユーザがモビリティ管理装置のホームネットワーク内に存在するかどうか(訪問先ネットワーク、すなわちモビリティ管理装置が属するネットワークに加入しているかどうか)をチェックする。ユーザがローミングユーザであり、訪問先ネットワークとは異なるいくつかの所定のネットワークのユーザにもMDT測定が許可されている場合、モビリティ管理装置200は、(ローミング)ユーザがこれらの所定のネットワークの1つに属しているかどうかをさらにチェックする。このために、ユーザのホームネットワークの識別符号が、所定のネットワークの識別符号の1つと一致するかどうかをチェックすることができる。これらの実施形態では、基地局装置は、モビリティ管理装置から受け取ったフラグの評価のみを行えばよい。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、MMEのローミング情報が、ユーザのホームネットワークの識別符号を含むことができる。この場合、eNBは、ユーザがローミングを行っているかどうか、又はユーザがMDT測定を許可されている所定のネットワークの1つに属するかどうかをチェックすることができる。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、ローミング情報が、加入者がローミングを行っているかどうかを示すフラグ、さらにはユーザのホームネットワークの識別符号を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザがローミングユーザである場合、後者のみを提供すればよい。
【0079】
ローミング基準に従ってMDT測定が可能であるかどうか(すなわちホームユーザであるかどうか、又は所定のネットワークのローミングユーザであるかどうか)のチェックがモビリティ管理装置内で行われる場合、たとえUEが絶対にMDTキャンペーンの候補として見なされない場合(例えば、このUEがMDTキャンペーンの範囲内に存在しない場合、又はMDT対応でない場合)でも、(少なくともハンドオーバ毎に)このチェックを頻繁に行う必要がある。その反面、MDT測定が可能な所定のネットワークのリストの管理が簡略化される。
【0080】
ローミング基準に従ってMDT測定が可能であるかどうかのチェックが基地局装置内で行われる場合、MDTキャンペーンのためのUEを選択するための(地域的基準などの)他の基準が満たされた場合にのみこのチェックが行われ、従ってネットワーク上の総処理負荷を軽減することができる。さらに、モビリティ管理装置に接続された複数のeNBにおいてMDTキャンペーンが有効な場合、処理負荷が分散される。その反面、MDT測定が可能な所定のネットワークのリストの管理が複雑になる。
【0081】
本発明の実施形態の説明は、3GPPリリース10ネットワークに関して行っている。しかしながら、MDTと同様の機能が実装されれば、その他の3GPPリリースのeNB、MME及びシステム、並びにユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、グローバルパケット無線システム(GPRS)、又はロングタームエボリューション−アドバンスト(LTE−A)などのその他のモバイルネットワークの対応するエンティティにおいて本発明の実施形態を採用することができる。これに応じて、いくつかの実施形態では、eNodeBの代わりに、BTSなどの、それぞれのネットワークの対応する基地局を採用することができる。いくつかの実施形態では、ユーザ装置の代わりに、スマートフォン、携帯電話機、ラップトップなどの別のタイプの端末を採用することができる。
【0082】
ローミング状態を示すフラグは、加入者がローミング加入者であるか否かについての論理的2進情報を提供するいずれかの情報として理解することができる。例えば、このフラグは、1ビット又はそれ以上のビットを含むことができる。
【0083】
モバイルネットワークの識別符号が一致することは、これらの識別符号が同じものであることを意味することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、一致することが、ユーザの加入ネットワークの識別符号が、MDTデータの送信が可能な所定のホームモバイルネットワークの識別符号のうちの1つの識別符号に一義的に関連し得ることを意味する場合もある。例えば、所定のホームモバイルネットワークの識別符号は、数値範囲を含むことも、又はそれぞれのネットワークの完全な識別符号の一部しか含まないこともある。
【0084】
また、いくつかの実施形態では、ユーザの加入モバイルネットワークの識別符号が所定の識別符号に一致するかどうかについての「ホワイトリスト」チェックの代わりに、ユーザの加入モバイルネットワークの識別符号が、送信を除外した所定のモバイルホームネットワークの識別符号に一致するかどうかをチェックする「ブラックリスト」チェックを行うこともできる。このような実施形態では、加入モバイルネットワークの識別符号が所定の識別符号のいずれとも一致しない場合にのみUEが選択される。
【0085】
いくつかの実施形態では、測定結果の送信、及び実施形態によっては対応する測定の有効化を、加入者のローミング状態に依存して行うべきである場合、MDT測定の代わりに、UEにおいて利用可能な他の測定を行うことができる。このような測定の例として、全地球測位システム(GPS)に基づくUEの位置測定を挙げることができ、この位置測定を非ローミング加入者及び特定の外部ネットワークのローミング加入者に関してのみeNBに転送し、プライバシポリシー、規制ルール及び/又はセキュリティ面により、このGPSデータを訪問先通信事業者に送信できるようにすることができる。
【0086】
特に明記していないとしても、又は文脈から明確になっていないとしても、2つのエンティティが異なるという記載は、モバイルネットワーク内におけるこれらのエンティティの呼称が異なることを意味する。このことは、これらのエンティティが異なるハードウェアに基づくことを意味するとは限らない。すなわち、本説明において記載するエンティティの各々が異なるハードウェアに基づくこともあり、或いはエンティティの一部又は全部が同じハードウェアに基づくこともある。
【0087】
従って、上記の説明によれば、本発明の例示的な実施形態が、例えば基地局又はその構成要素、基地局を具体化する装置、基地局を制御し及び/又は動作させる方法、基地局を制御し及び/又は動作させる(単複の)コンピュータプログラム、並びにこのような(単複の)コンピュータプログラムを保持して(単複の)コンピュータプログラム製品を形成する媒体を提供することが明らかなはずである。さらに、本発明の例示的な実施形態は、例えばモビリティ管理エンティティ又はその構成要素、モビリティ管理エンティティを具体化する装置、モビリティ管理エンティティを制御し及び/又は動作させる方法、モビリティ管理エンティティを制御し及び/又は動作させる(単複の)コンピュータプログラム、このような(単複の)コンピュータプログラムを保持して、モビリティ管理エンティティを制御し及び/又は動作させる(単複の)コンピュータプログラム製品を形成する媒体、並びにこのような(単複の)コンピュータプログラムを保持して(単複の)コンピュータプログラム製品を形成する媒体も提供する。
【0088】
上述したブロック、装置、システム、技術又は方法のいずれかの実装は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又はその他のコンピュータ装置、或いはこれらの何らかの組み合わせとしての実装を含む。
【0089】
上述した内容は、現在のところ本発明の好ましい実施形態と見なされるものであると理解されたい。しかしながら、この好ましい実施形態の説明は、ほんの一例として示したものであり、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正を加えることができる。
【符号の説明】
【0090】
S110 基地局機能を提供
S120 ホーム加入者であるか、又は許可されたローミングユーザであるか
S130 UEをMDTキャンペーンの候補として選択
S140 UEをMDTキャンペーンから除外
図1
図2
図3
図4
図5