(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5774798
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】タイヤのスパイク保持具
(51)【国際特許分類】
B60C 27/20 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
B60C27/20 D
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-103258(P2015-103258)
(22)【出願日】2015年5月20日
【審査請求日】2015年6月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507297374
【氏名又は名称】押山 郁夫
(74)【代理人】
【識別番号】100080654
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
(72)【発明者】
【氏名】押山 郁夫
【審査官】
高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭48−63404(JP,A)
【文献】
実公昭47−30325(JP,Y1)
【文献】
実開昭63−114702(JP,U)
【文献】
実開昭49−61203(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 27/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイールにタイヤ本体を装着したタイヤにおいて、
前記ホイールの一方の側に取り付けた支持板と、該支持板からタイヤ本体の側面に沿って回動かつ首振り自在に立ち上げ、上端をタイヤ本体の上面に沿って折り曲げたスタッドアームと、該スタッドアームの折り曲げ部分の上面に設けた複数のスタッドとを備えたスタッド部材と、
前記ホイールの他方の側に取り付けた支持板と、該支持板からタイヤ本体の側面に沿って立ち上げるとともに、前記スタッド部材の端部を保持する保持部材とを備えており、
常態においては前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつスタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としてあり、
雪道等において使用する際には、前記スタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外周上に位置するように立ち上げ、かつタイヤ本体の上面に沿った位置に回動させた上、スタッドアームの端部を保持部材の端部に連結してスタッド部材の複数のスタッドがタイヤ本体の上面を横断するように配置することを可能としたことを特徴とするタイヤのスパイク保持具。
【請求項2】
前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段は、スタッドアームを軸受を介して回動可能に保持する縦軸部分と、該縦軸部分を首振り可能に支持板に保持する横軸部分とからなることを特徴とする請求項1記載のタイヤのスパイク保持具。
【請求項3】
前記スタッド部材の端部を保持する保持部材は、該保持部材の端部に設けた挿通ピンを、前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔にはめ込み、かつ挿通ピンと挿通孔との係合が解かれるのを防止するロック手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のタイヤのスパイク保持具。
【請求項4】
前記挿通ピンと挿通孔との係合が解かれるのを防止するロック手段は、前記挿通ピンと挿通孔との間に介在させた磁石からなることを特徴とする請求項3記載のタイヤのスパイク保持具。
【請求項5】
前記スタッド部材および保持部材は、前記支持板に緩衝部材を介在させた上で連結してあることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤのスパイク保持具。
【請求項6】
前記常態においてタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつ首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としたスタッドアームは、前記ホイールに設けたリング状ハンガーに取り付けた係合ピンに前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔をはめ込んで係止するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤのスパイク保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、必要に応じてタイヤ本体上にセットすることができ、また不要の際にはタイヤ本体上から退避させてホイール部分側面に保持しておくことができるようにしたタイヤのスパイク保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノーマルタイヤを装着した車両を運転して雪道走行をする際には、タイヤチェーンをノーマルタイヤに巻き付けなければならず、極めて煩雑であった。
また、スパイクタイヤを予め装着しておけば雪道走行は容易となるが、雪の無い舗装道路等を走行する際にスパイクによる粉塵が巻き上がり、環境衛生上好ましくないため最近ではスパイクタイヤの装着を禁止する傾向にある。
一方で凍結した路面等では、スパイクタイヤでないと安全に走行できないというのも現実である。
【0003】
そのため、特開平7−304310号公報(特許文献1参照)には、ホイールに装着されるタイヤ本体と、タイヤ本体の側部に一体的に配置した側部タイヤ部とを備えたタイヤで、側部タイヤ部は、タイヤ本体の本体トレッドと同径で千鳥状配置にピン孔を全周に亘って形成した側部トレッドと、タイヤ本体の空気室の側部に位置する側部空気室と、側部トレッドの内部で側部空気室の外周に配置した千鳥状配置の突出ピンを突設した変位体と、側部トレッドの内周に沿って配置した千鳥状配置の長穴を全周に亘って設けたスライド帯体と、変位体とスライド帯体とに連結され側部空気室の空気圧の増減に応じた前記変位体の変位により前記スライド帯体をスライドさせるスライド用弾性体とを有するタイヤ及び補助タイヤが提案されている。
【0004】
また、実用新案登録第3083066号公報(特許文献2参照)には、
(イ)ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、スノータイヤのいずれにも道路との接地面全体に等間隔に溝を設け、その溝の内側両面にスパイク金具4に付属したそでを挿入するための溝を施す。そしてスパイク金具4を装着した後、金具のそでにあけてある穴11とタイヤの穴とに止め鋲を打ち込んで、スパイク金具を固定させ、スパイクタイヤとしての働きを可能にする。
(ロ)上記の各種タイヤに、タイヤの接地部分を繰り抜いた板状の金具を輪状にしてタイヤ全体にはめこみ、溝に相当する部分にスパイク金具4を装着させ、双方に止め鋲を打ち込んで固定させ、スパイクタイヤとしての働きを可能にする。
ことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−304310号公報
【特許文献2】実用新案登録第3083066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特開平7−304310号公報(特許文献1参照)においては、側部トレッドを空気圧によって出没させる側部タイヤ部を設けてあるため、空気圧の生成や制御のシステムが必要となって非常に高価な装置となる上、複雑で故障が発生しやすいという問題があった。
また、実用新案登録第3083066号公報(特許文献2参照)においは、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、スノータイヤのいずれにも道路との接地面全体に等間隔に溝を設け、スパイク金具を装着して固定させ、スパイクタイヤとしての働きを可能にしたものであるが、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、スノータイヤを溝付きの特殊な構造に改変する必要があって、実用には不向きであるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、通常のノーマルタイヤに装着され、必要に応じてスパイクタイヤとしての機能を発揮させることができるタイヤのスパイク保持具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明のタイヤのスパイク保持具は、ホイールにタイヤ本体を装着したタイヤにおいて、
前記ホイールの一方の側に取り付けた支持板と、該支持板からタイヤ本体の側面に沿って回動かつ首振り自在に立ち上げ、上端をタイヤ本体の上面に沿って折り曲げたスタッドアームと、該スタッドアームの折り曲げ部分の上面に設けた複数のスタッドとを備えたスタッド部材と、
前記ホイールの他方の側に取り付けた支持板と、該支持板からタイヤ本体の側面に沿って立ち上げるとともに、前記スタッド部材の端部を保持する保持部材とを備えており、
常態においては前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつスタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としてあり、
雪道等において使用する際には、前記スタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外周上に位置するように立ち上げ、かつタイヤ本体の上面に沿った位置に回動させた上、スタッドアームの端部を保持部材の端部に連結してスタッド部材の複数のスタッドがタイヤ本体の上面を横断するように配置することを可能としたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段は、スタッドアームを軸受を介して回動可能に保持する縦軸部分と、該縦軸部分を首振り可能に支持板に保持する横軸部分とからなることをも特徴とするものである。
【0010】
本発明のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッド部材の端部を保持する保持部材は、該保持部材の端部に設けた挿通ピンを、前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔にはめ込み、かつ挿通ピンと挿通孔との係合が解かれるのを防止するロック手段を設けたことをも特徴とするものである。
【0011】
本発明のタイヤのスパイク保持具は、前記挿通ピンと挿通孔との係合が解かれるのを防止するロック手段は、前記挿通ピンと挿通孔との間に介在させた磁石からなることをも特徴とするものである。
【0012】
本発明のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッド部材および保持部材は、前記支持板に緩衝部材を介在させた上で連結してあることをも特徴とするものである。
【0013】
本発明のタイヤのスパイク保持具は、前記常態においてタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつ首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としたスタッドアームは、前記ホイールに設けたリング状ハンガーに取り付けた係合ピンに前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔をはめ込んで係止するようにしたことをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1のタイヤのスパイク保持具は、常態においては前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつスタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としてあり、
雪道等において使用する際には、前記スタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外周上に位置するように立ち上げ、かつタイヤ本体の上面に沿った位置に回動させた上、スタッドアームの端部を保持部材の端部に連結してスタッド部材の複数のスタッドがタイヤ本体の上面を横断するように配置することを可能としたものである。
したがって、急に雪道や凍結した道路に遭遇した際、手間のかかるチェーンの装着等の作業を行うことなく、簡易かつ迅速にタイヤ本体の上面に手動もしくは電動でスタッド部材を配設することができ、また雪道や凍結した道路から解放された後はあまり手間をかけないで、前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつスタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ収納状態とすることができるので非常に有用である。
このようにすれば、アイスバーン、都会の雪道、豪雪地の雪道、新雪の積もった道路等各種の雪道等に迅速に対応することができる。
【0015】
請求項2のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段として、スタッドアームを軸受を介して回動可能に保持する縦軸部分と、該縦軸部分を首振り可能に支持板に保持する横軸部分とで構成したものである。
したがって、前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする機構をコンパクトな構造とすることができる。
【0016】
請求項3および4のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッド部材の端部を保持する保持部材は、該保持部材の端部に設けた挿通ピンを、前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔にはめ込み、かつ挿通ピンと挿通孔との係合が解かれるのを防止する磁石等からなるロック手段を設けたものである。
したがって、前記スタッド部材を保持部材にワンタッチで連結することが可能となり、また確実にその離脱を防止することができる。
【0017】
請求項5のタイヤのスパイク保持具は、前記スタッド部材および保持部材は、前記支持板に緩衝部材を介在させた上で連結した構造である。
したがって、タイヤ本体の空気圧の変動や車体にかかる衝撃等によってスタッドアームの上面に設けた複数のスタッドの位置の変化にも柔軟に対応することができる。
【0018】
請求項6のタイヤのスパイク保持具は、前記常態においてタイヤ本体の側面折り畳んだ状態としたスタッドアームが、前記ホイールに設けたリング状ハンガーに取り付けた係合ピンに前記スタッド部材の先端に設けた挿通孔をはめ込んで係止する構造である。
したがって、前記スタッドアームを係合ピンにワンタッチで連結することが可能となり、また確実にその離脱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明のタイヤのスパイク保持具の1実施例を示し、スタッド部材を折り畳んだ状態の概略斜視図である。
【
図2】スタッド部材を立ち上げた状態の概略斜視図である。
【
図3】スタッド部材と保持部材とを連結した状態の概略斜視図である。
【
図7】スタッド部材を折り畳もうとする段階の概略断面図である。
【
図8】スタッド部材をタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態の正面図である。
【
図9】保持部材にショックアブソーバを内蔵させた状態を示す要部拡大図である。
【
図10】(a)はスタッド部材を折り畳み、ホイールに取り付けたハンガーに係止させた状態の概略正面図、(b)はその概略側面図である。
【
図11】スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段の別の例を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明のタイヤのスパイク保持具の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1ないし
図3に示す本実施例のタイヤのスパイク保持具10は、タイヤのホイール12にタイヤ本体13を装着したタイヤ11において、前記ホイール12の一方の側に取り付けた支持板21と、該支持板21からタイヤ本体13の側面に沿って回動かつ首振り自在に立ち上げ、上端をタイヤ本体13の上面に沿って折り曲げたスタッドアーム23と、該スタッドアーム23の折り曲げ部分23aの上面に設けた複数のスタッド24とを備えたスタッド部材22を備えている。
また、前記ホイール12の他方の側に取り付けた支持板27と、該支持板27からタイヤ本体13の側面に沿って立ち上げるとともに、前記スタッド部材22の端部を保持する保持部材26とも備えている。
【0021】
本実施例のタイヤのスパイク保持具において、前記スタッドアーム23をタイヤ本体13の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段は、スタッドアーム23を軸受32を介して回動可能に保持する縦軸部分31と、該縦軸部分31を首振り可能に前記支持板21に保持する横軸部分33とで構成されている。
したがって、
図1の前記縦軸部分31でスタッドアーム23を首振りさせることにより、スタッド部材22をタイヤ本体13の側面に沿って折り畳んだ状態から、
図2のようにスタッド部材22をタイヤ本体13の側面に沿って立ち上げることができる。
次いで、スタッドアーム23を軸受32を介して軸方向に回動させれば、
図3のようにスタッドアーム23の折り曲げ部分23aがタイヤ本体13の上面に沿って配置された状態となる。
図3においてスタッド部材22は、スタッドアーム23の折り曲げ部分23aの上面に設けた複数のスタッド24がタイヤ本体13の上面に位置しているため、該スタッド24はタイヤの滑り止めとして有効に機能するようになるのである。
【0022】
このように、
図1に示す常態においては前記スタッドアーム23をタイヤ本体13の側面に沿った位置に回動させておき、かつスタッドアーム23を横軸部分33において首振りさせてタイヤ本体13の外形よりも内側に折り畳んだ状態としてある。
また、
図3に示す雪道等において使用する際には、前記スタッドアーム23を横軸部分33において首振りさせてタイヤ本体13の外周上に位置するように立ち上げ、かつタイヤ本体13の上面に沿った位置に回動させた上、スタッドアーム23の端部を保持部材26の端部に連結してスタッド部材22の複数のスタッド24がタイヤ本体13の上面を横断するように配置されるようになっている。
【0023】
図4および
図5は、それぞれスタッド部材22と保持部材26とを連結した状態のタイヤの正面図と背面図である。また
図6はスタッド部材22と保持部材26とを連結した状態のタイヤの概略断面図であり、
図7はスタッドアーム23を縦軸部分31において回動させ、かつスタッドアーム23を横軸部分33において首振りさせてタイヤ本体13の外形よりも内側に折り畳んだ状態のタイヤの概略断面図である。
図8は、スタッド部材22をタイヤ本体13の外形よりも内側に折り畳んだ状態の正面図である。
【0024】
本実施例のタイヤのスパイク保持具において、前記スタッド部材22の端部を保持する保持部材26は、
図1ないし
図3、
図9に示すように該保持部材26の端部に設けた挿通ピン26aを、前記スタッド部材22の先端に設けた挿通孔22aにはめ込み、かつ挿通ピン26aと挿通孔22aとの係合が解かれるのを防止するロック手段を設けられている。
本実施例において挿通ピン26aと挿通孔22aとの係合が解かれるのを防止するロック手段は
図9に示すように磁石28等からなっており、したがって前記スタッド部材22を保持部材26にワンタッチで連結することが可能となり、また確実にその離脱を防止することができる。
【0025】
さらに
図9は本発明のタイヤのスパイク保持具の他の例を示すものであり、本例において前記スタッド部材22および保持部材26は、前記支持板21,27に緩衝部材29を介在させた上で連結させてある。
図9において緩衝部材29は、保持部材26の支柱部分26bに内蔵したコイルバネ26cからなるものである。もちろん、コイルバネ26cに代わる緩衝部材であってもよい。
【0026】
本発明のタイヤのスパイク保持具においては、前記常態においてタイヤ本体13の側面に沿った位置に回動し、かつ首振りさせてタイヤ本体13の外形よりも内側に折り畳んだ状態としたスタッドアーム23は、
図10(a)、(b)のようにして不使用時の遊動を防止されるようになっている。
すなわち、前記ホイール12に設けたリング状ハンガー41に取り付けた係合ピン42に前記スタッド部材22の先端に設けた挿通孔43をはめ込んで係止するようにしたのである。もちろん、当該部分の係合も磁石44によって確実にその離脱を防止するのが望ましい。
【0027】
図11は、前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿って立ち上げて回動かつ首振り自在とする手段として、いわゆる市販のロボットアームを利用することができる。
そのようなロボットアームとしては、例えば株式会社イーケイジャパンのロボットアーム MR−999,MR−999K等に利用されている関節やその制御システムが採用可能である。
図11においては、ホイール12に固定した支持板51にロボットアーム(構造の詳細は省略)52を介してスタッドアーム53を取り付けた構造となっている。
【産業上の利用可能性】
【0028】
以上詳述した本発明のタイヤのスパイク保持具によれば、スタッド部材のタイヤ上面への装着やタイヤ側面に沿った収納により、雪道等に対応可能なスパイクタイヤとしてまたは通常の道路に対応可能なノーマルタイヤとしての機能を発揮するタイヤを提供することができる。
【0029】
さらに、本発明によれば、通常のタイヤに取り付けてスパイクタイヤとして機能させ、また、通常のタイヤによる走行に支障を生じさせないタイヤのスパイク保持具を提供することができる。さらに、スタッドピンのトレッド表面からの突出状態を調整することで、各種の雪道に適確に対応できるタイヤを提供することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 タイヤのスパイク保持具
11 タイヤ
12 ホイール
13 タイヤ本体
21 支持板
22 スタッド部材
22a 挿通孔
23 スタッドアーム
23a 折り曲げ部分
24 スタッド
26 保持部材
26a 挿通ピン
26b 支柱部分
26c コイルバネ
27 支持板
28 磁石
29 緩衝部材
31 縦軸部分
32 軸受
33 横軸部分
41 リング状ハンガー
42 係合ピン
43 挿通孔
44 磁石
51 支持板
52 ロボットアーム
53 スタッドアーム
【要約】
【課題】
通常のノーマルタイヤに装着され、必要に応じてスパイクタイヤとしての機能を発揮させることができるタイヤのスパイク保持具の提供。
【解決手段】
ホイールにタイヤ本体を装着したタイヤにおいて、
前記ホイールの両側にスタッド部材と該スタッド部材の端部を保持する保持部材とを備えており、
常態においては前記スタッドアームをタイヤ本体の側面に沿った位置に回動し、かつスタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外形よりも内側に折り畳んだ状態としてあり、
雪道等において使用する際には、前記スタッドアームを首振りさせてタイヤ本体の外周上に位置するように立ち上げ、かつタイヤ本体の上面に沿った位置に回動させた上、スタッドアームの端部を保持部材の端部に連結してスタッド部材の複数のスタッドがタイヤ本体の上面を横断するように配置することを可能としたことを特徴とするタイヤのスパイク保持具。
【選択図】
図2