特許第5774811号(P5774811)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5774811能動型半透過素子を具備するディスプレイ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5774811
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】能動型半透過素子を具備するディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1347 20060101AFI20150820BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20150820BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20150820BHJP
   G02F 1/1334 20060101ALI20150820BHJP
   G02F 1/167 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
   G02F1/1347
   G02F1/1335 520
   G02F1/1333
   G02F1/1334
   G02F1/167
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2009-207538(P2009-207538)
(22)【出願日】2009年9月8日
(65)【公開番号】特開2010-66767(P2010-66767A)
(43)【公開日】2010年3月25日
【審査請求日】2012年7月10日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0088474
(32)【優先日】2008年9月8日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】張 宰 銀
(72)【発明者】
【氏名】車 承 南
(72)【発明者】
【氏名】鄭 在 垠
(72)【発明者】
【氏名】陳 勇 完
【審査官】 森江 健蔵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−021254(JP,A)
【文献】 特開平10−197844(JP,A)
【文献】 特開2008−040446(JP,A)
【文献】 特表2007−506152(JP,A)
【文献】 特開平11−279558(JP,A)
【文献】 特開平04−116505(JP,A)
【文献】 特開2007−114623(JP,A)
【文献】 特開平06−235908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1347
G02F 1/1333
G02F 1/1334
G02F 1/1335
G02F 1/167
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光に対する透過率及び反射率が電気的に制御される能動型半透過素子と、
前記能動型半透過素子によって反射及び/または透過された光を変調して画像を形成するディスプレイパネルとを含み、
前記ディスプレイパネルの前面および背面から入射される光の明るさに基づいて、前記能動型半透過素子の透過率及び反射率が調節され、
前記能動型半透過素子は、ナノ構造物質に形成された複数のナノ気孔中に高分子分散型液晶が充填された形態であるディスプレイ装置。
【請求項2】
前記能動型半透過素子は、前記能動型半透過素子に電圧が印加されていないときに、光を反射させることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記能動型半透過素子は、前記能動型半透過素子に第1電圧が印加されるとき、光を透過させることを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記能動型半透過素子は、前記能動型半透過素子に第2電圧が印加されるとき、光を透過及び反射させることを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ディスプレイパネルは、液晶層の透過率を調節して光を変調することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記液晶層は、高分子分散型液晶にブラック染料を混合してなることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ディスプレイパネルは、帯電粒子の電気泳動を利用して光を変調することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記ディスプレイパネルは、電気湿潤物質を利用して光を変調することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ディスプレイパネルは、電気変色素子を利用して光を変調することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記散乱性物質は、AlまたはBaSOであることを特徴とする請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
バックライトユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイ装置に係り、特に、入射される光の反射及び透過特性を適切に調節することによって、明るさが増加しかつ、電力消費量の少ないディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、DMB(digital multimedia broadcasting)など、携帯機器の普及が拡大されるにつれて、低電力消耗、野外でも視認性にすぐれたディスプレイが要求されている。
【0003】
そのような要求に伴って、反射型ディスプレイ素子と透過型ディスプレイ素子との機能を結合した形態の半透過(transflective)LCD(liquid crystal display)に対する研究が活発に進められている。半透過LCDは、バックライトユニットからの光及び/または野外光を利用して画像を形成するので、太陽光熱が照る明るい環境で使用する場合にも、ディスプレイの視認性が確保され、消費電力を減らすという点で有利である。ただし、この場合、液晶セルの領域が二等分されて反射領域と透過領域とに割り当てられるが、製造工程が比較的に複雑であり、また、入射光を分けて使用するので、輝度低下の原因になりうる。
【0004】
このため、輝度と野外視認性とが適切に確保される構造の半透過型ディスプレイ装置についての研究が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のような必要性に伴って、本発明の実施形態は、輝度と野外視認性とが適切に確保され、電力消費の少ないディスプレイ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によるディスプレイ装置は、光に対する透過率及び反射率が電気的に制御される能動型半透過素子と、前記能動型半透過素子によって反射及び/または透過された光に調して画像を形成するディスプレイパネルとを含み、前記ディスプレイパネルの前面および背面から入射される光の明るさに基づいて、前記能動型半透過素子の透過率及び反射率が調節され、前記能動型半透過素子は、ナノ構造物質に形成された複数のナノ気孔中に高分子分散型液晶が充填された形態であるディスプレイ装置である。
【0007】
前記ディスプレイパネルは、液晶層の透過率を調節して光を変調でき、前記液晶層には、高分子分散型液晶にブラック染料が混合されうる。
【0008】
前記ディスプレイパネルは、帯電粒子の電気泳動を利用して光を変調するか、または電気湿潤物質を利用して光を変調するか、または電気変色素子を利用して光を変調するように構成されうる。
【0009】
前記能動型半透過素子は、高分子分散型液晶からなり、または高分子分散型液晶にはナノ構造体が挿入されうる。
【0010】
本発明の実施形態によるディスプレイ装置は、バックライトユニットと、光に対する透過率及び反射率が電気的に制御される能動型半透過素子と、前記能動型半透過素子によって反射及び/または透過された光を変調して画像を形成するディスプレイパネルとを含み、前記ディスプレイパネルの前面および背面から入射される光の明るさに基づいて、前記能動型半透過素子の透過率及び反射率が調節され、前記能動型半透過素子は、ナノ構造物質に形成された複数のナノ気孔中に高分子分散型液晶が充填された形態である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によるディスプレイ装置は、入射される光の反射及び透過特性を適切に調節できる能動型半透過素子を具備することによって、ディスプレイパネルの前面のみだけではなく、背面から入射される野外光を効率的に利用できる。また、バックライトユニットを共に具備する場合、周辺の照明条件によって、野外光とバックライトの光とを効率的に利用できる。従って、本発明の実施形態によるディスプレイ装置は、輝度と野外視認性とが確保されつつも、電力消耗が少ないというメリットを有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示す図面である。
図2A図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの前面から入射された光をオフ変調するところを示す図面である。
図2B図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの前面から入射された光をオン変調するところを示す図面である。
図3A図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの背面から入射された光をオフ変調するところを示す図面である。
図3B図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの背面から入射された光をオン変調するところを示す図面である。
図4A図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの前面及び背面から入射された光をオフ変調するところを示す図面である。
図4B図1のディスプレイ装置がディスプレイパネルの前面及び背面から入射された光をオン変調するところを示す図面である。
図5】本発明の他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示す図面である。
図6】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示す図面である。
図7】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示す図面である。
図8】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示す図面である。
図9図1ないし図8のディスプレイ装置に採用される能動型半透過素子の変形された実施形態を示す図面である。
図10図1ないし図8のディスプレイ装置に採用される能動型半透過素子の変形された実施形態を示す図面である。
図11図1ないし図8のディスプレイ装置に採用される能動型半透過素子の変形された実施形態を示す図面である。
図12A】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構造と、それぞれ反射型で光を変調する様子を示す。
図12B】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構造と、それぞれ透過型で光を変調する様子を示す。
図12C】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構造と、それぞれ半透過型で光を変調する様子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。以下の図面で同じ参照符号は、同じ構成要素を指し、図面上で各構成要素の大きさは、説明の明瞭性と便宜さとのために、誇張されていることがある。
【0014】
図1は、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1000の概略的な構成を示している。図面を参照すれば、ディスプレイ装置1000は、能動型半透過素子200と、ディスプレイパネル300とを含み、ディスプレイパネル300の前面から入射する光Lだけではなく、ディスプレイパネル300の背面から入射する光Lをも画像形成光として利用できるように構成されている。
【0015】
能動型半透過素子200は、光に対する透過率及び反射率が電気的に制御されるように構成されたものであり、高分子分散型液晶(PDLC:polymer dispersed liquid crystal)により形成される第1液晶層230を具備する。PDLCは、電場が印加されていない状態では、ポリマーと液晶との誘電率差によって入射された光を散乱させ、電場が印加された状態では、電場によって整列された液晶とポリマーとの誘電率差が減って透明になり、光を透過させる性質を有する。具体的には、第1基板210と第2基板250との間に、第1液晶層230が設けられ、第1液晶層230に電場を印加して反射/透過の特性を制御するために、第1基板210及び第2基板250の内面には、透明電極層220,240が形成される。透明電極層220,240に印加される電圧の大きさを調節することによって、第1液晶層230の反射率及び透過率が調節されうる。
【0016】
ディスプレイパネル300は、能動型半透過素子200によって、反射及び/または透過された光を変調して画像を形成するためのものであり、本実施形態では、液晶の透過率を調節して光を変調する構成を採択している。具体的に、ディスプレイパネル300は、PDLCにブラック染料(dye)を混合して構成した第2液晶層330を具備する。そのような第2液晶層330は、電場が印加された状態ではPDLCが光を散乱させると同時にブラック染料によって光が吸収され、電場が印加されていない状態では光を透過させるので、それぞれの状態によって、画素のオン/オフを具現できる。そのような構造は、入射された光の偏光を利用するものではないので、一般的な液晶パネルと異なり、偏光板を必要としない。第2液晶層330は、第2基板250と第3基板360との間に設けられ、第3基板360の内面には、カラーを表現するためのカラーフィルタ350が設けられている。また、第2液晶層330を個々の画素に対応して制御するために、透明電極層320,340とTFT(thin film transistor)層310とが設けられている。第3基板360の外面が、画像をディスプレイする表示面になる。
【0017】
以下、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1000が、ディスプレイパネル300の前面及び/または背面から入射する光を利用して画像を形成する原理について、図2A図2B図3A図3B図4A及び図4Bを参照しつつ、具体的に説明する。図面は、1個のサブ画素についてのみ光がオン/オフされる光路を示す。
【0018】
まず、図2A及び図2Bは、図1のディスプレイ装置1000がディスプレイパネル300の前面から入射された光(L)をオン/オフ変調し、反射によって画像を形成するところを示している。このように、反射によって画像を形成するために、能動型半透過素子200は、反射板の役割を果たさなくてはならないので、透明電極層220,240に電圧を印加せずに、第1液晶層230を形成するPDLCが光を散乱させるモードにする。図2Aは、第2液晶層330にも電圧が印加されずに液晶が整列されていない状態を示し、PDLCは、ポリマーと液晶との誘電率差によって、光を散乱させるモードにある。このとき、PDLCに混合されたブラック染料によって光が吸収され、表示面側に光が出射されずにピクセルオフ状態となる。図2Bは、第2液晶層330に電圧が印加されることによって液晶が整列された状態を示している。この場合、液晶とポリマーとの誘電率差が減少することによって、PDLCは、光を透過させる透明な状態となる。また、能動型半透過素子200は、第1液晶層230に電場が印加されずに反射板としての効果を発揮することによって、ディスプレイパネル300の前面から入射された光Lが表示面側に出射され、対応するカラーフィルタ350の色相を示すピクセルオン状態を形成する。
【0019】
図3A及び図3Bは、図1のディスプレイ装置1000がディスプレイパネル300の背面から入射された光Lをオン/オフ変調し、透過型で画像を形成する様子を示している。このように、透過型で画像を形成するために、能動型半透過素子200は、光を透過させるために透明でなければならないので、透明電極層220,240に電圧を印加してその大きさを調節し、第1液晶層230が光を透過させるモードにする。図3Aは、第2液晶層330には電圧が印加されずに、液晶が整列されていない状態を示している。この場合、PDLCは、ポリマーと液晶との誘電率差によって光を散乱させるモードにあるが、PDLCに混合されたブラック染料によって光が吸収される。すなわち、能動型半透過素子200を透過した光Lは、第2液晶層330で吸収され、表示面側に出射されずにピクセルオフ状態となる。図3Bは、第2液晶層330に電圧が印加され、これによって液晶が整列された状態を示す。この場合、液晶とポリマーとの誘電率差が減少することによって、PDLCは、光を透過させる透明な状態となる。ディスプレイパネル300の背面から入射された光Lは、能動型半透過素子200及び第2液晶層330を透過し、対応するカラーフィルタ350の色相を表示面に示すピクセルオン状態を形成する。
【0020】
図4A及び図4Bは、図1のディスプレイ装置1000がディスプレイパネル300の前面及び背面から入射された光をいずれも利用し、半透過型で光を変調する様子を示している。このように、半透過型で画像を形成するために、能動型半透過素子200は、ディスプレイパネル300の前面から入射された光Lは反射させ、ディスプレイパネル300の背面から入射された光Lを透過させるように、反射/透過の特性を兼備させなければならない。このために、透明電極層220,240に電圧を印加してその大きさを適切に調節し、第1液晶層230が半透過状態にあるようにする。半透過程度を設定する際には、ディスプレイパネル300の前面から入射される光Lとディスプレイパネル300の背面から入射される光Lとの明るさなどを適宜考慮する。図4Aは、第2液晶層330には電圧が印加されずに、液晶が整列されていない状態を示す。この場合、PDLCは、ポリマーと液晶との誘電率差によって光を散乱させるモードにあるが、PDLCに混合されたブラック染料によって、光が吸収される。すなわち、ディスプレイパネル300の前面から入射された光Lと、ディスプレイパネル300の背面から入射されて能動型半透過素子200を透過した光Lは、第2液晶層330で吸収され、表示面側に出射されずにピクセルオフ状態となる。図4Bは、第2液晶層330に電圧が印加され、これによって液晶が整列された状態を示す。この場合、液晶とポリマーとの誘電率差が減少することによって、PDLCは、光を透過させる透明な状態となる。ディスプレイパネル300の前面から入射された光Lは、能動型半透過素子200で反射されることによって、画像形成光として寄与し、ディスプレイパネル300の背面から入射された光Lは、能動型半透過素子200で反射されることによって、画像形成光として寄与し、対応するカラーフィルタ350の色相を表示面に示すピクセルオン状態を形成する。
【0021】
以上、説明した通り、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1000は、能動型半透過素子200の反射/透過の特性が調節されるので、ディスプレイパネル300の前面及び/または背面から入射される光を適切に利用できる構造である。このような構造は、野外光を利用して反射型で画像を形成する一般的なディスプレイ装置が表示面側から入射される光のみを利用するのと比較すると、輝度や電力消費面で、有利である。
【0022】
ディスプレイパネル300や能動型半透過素子200は、説明された構造だけではなく、上述のような目的に合致するように多様に変形でき、以下では、他の実施形態について説明する。
【0023】
図5は、本発明の他の実施形態によるディスプレイ装置2000の概略的な構成を示している。本実施形態のディスプレイ装置2000は、能動型半透過素子200とディスプレイパネル400とを含み、ディスプレイパネル400が一般的な液晶パネルであるという点で、図1の実施形態と違いがある。ディスプレイパネル400は、印加された電圧及び入射光の偏光によって透過率が調節される液晶層430を具備する。液晶層430は、2枚の透明基板420,450間に設けられ、2枚の透明基板420,450の外面には、それぞれ偏光板410,460が設けられている。また、透明基板450の内面には、カラー形成のためのカラーフィルタ440が設けられ、その他図示しないが、個々の画素に対応して液晶層430を制御するための画素電極、TFT層などが設けられる。
【0024】
図6は、本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構成を示している。本実施形態のディスプレイ装置3000は、能動型半透過素子200とディスプレイパネル500とを含み、ディスプレイパネル500が帯電粒子の電気泳動を利用する点で、図1の実施形態と違いがある。ディスプレイパネル500は、第2基板250と第3基板560との間の領域を区画する隔壁520、隔壁520によって形成された空間530に設けられた電気泳動粒子540を含む。空間530は、液体またはガスからなる分散媒体で充填されていることが可能である。電気泳動粒子540は、所定カラーで着色され、所定電荷で帯電されており、第2基板250及び第3基板560には、帯電された電気泳動粒子540を採集するように電圧が印加される透明電極層510,550が形成されている。2層の透明電極層510,550の大きさは、互いに異なるように形成され、帯電された電気泳動粒子540が採集される電極層によって表示される色相が変わることを利用して画像を形成する。透明電極層510,550の具体的な配置構造は、多様に変形されうる。
【0025】
図7は、本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置4000の概略的な構成を示している。本実施形態のディスプレイ装置4000は、能動型半透過素子200とディスプレイパネル600とを含み、ディスプレイパネル600は、電気変色素子を利用してディスプレイを形成する点で、図1の実施形態と違いがある。ディスプレイパネル600は、第2基板250と第3基板650との間の領域を区画する隔壁620、前記隔壁620によって形成された空間に設けられた電気変色層630を含む。電気変色層630は、例えば、電気変色素子を電解質に混合して形成されうる。該電気変色素子は、電子または正孔によって色相が変色する物質である。すなわち、該電気変色素子を電解質に混合して電場を印加すれば、電子または正孔が変色物質に結合し、色相が現れたり色相がなくなったりする現象が現れる。第2基板250及び第3基板650が電気変色層630と対向する面には、電気変色層630に電場を形成するために電圧が印加される透明電極層610,640が形成される。
【0026】
図8は、本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置5000の概略的な構成を示している。本実施形態のディスプレイ装置5000は、能動型半透過素子200とディスプレイパネル700とを含み、ディスプレイパネル700は、電気湿潤物質を利用してディスプレイを形成する点で、図1の実施形態と違いがある。ディスプレイパネル700は、第2基板250と第3基板750との間の領域を区画する隔壁720、隔壁720によって形成された空間に設けられた電気湿潤層730を含む。電気湿潤(electrowetting)とは、界面に存在する電荷によって界面の表面張力が変化し、液状物質が等しく広がったり、または一方に集まる現象を意味し、そのような液状物質に色相を示す染料または顔料を混合し、ディスプレイ素子として応用される。第2基板250及び第3基板750が電気湿潤層730と対向する面には、電気湿潤層730に電場を形成するために電圧を印加する透明電極層710,750が形成される。
【0027】
図9ないし図11は、図1ないし図8のディスプレイ装置に採用される能動型半透過素子200の変形された実施形態を示している。このような実施形態は、反射率を高めるために、PDLCにナノ構造物質を挿入したものを能動型半透過素子に採用している。
【0028】
図9を参照すれば、透明電極層220,240がそれぞれ第1基板210及び第2基板250の内面で半透過層232を狭持し、透明電極層220,240の外縁で能動型半透過素子202が、PDLCにネットワーク(network)構造を有する白色紙を混合されて形成される。
【0029】
図10に図示された能動型半透過素子204は、透明電極層220,240がそれぞれ形成された第1基板210及び第2基板250間に半透過層が設けられ、半透過層は、PDLCからなる第1液晶層230にナノ構造体234が挿入されて形成される。ナノ構造体234は、AlまたはBaSOのように散乱率にすぐれる物質に、エッチングのような方法でナノ気孔を形成して構成することができる。ナノ構造体234として、例えば、AAO(anodizing aluminum oxide)が採用されうる。
【0030】
図11に図示された能動型半透過素子206は、透明電極層220,240がそれぞれ形成された第1基板210及び第2基板250間に半透過層が設けられ、半透過層は、PDLCからなる第1液晶層230に、ナノ粒子237を混合して形成される。図面には、ナノワイヤの形態で図示されているが、ナノチューブ型のナノ物質が挿入されることも可能である。このようなナノ粒子237は、TiO、ZnO、BaTiO、PbTiO、Pb(Zr,Ti)O、Al、SiO、BaO、SrTiO、ZnS、BaSOのような物質からなりうる。
【0031】
図12Aないし図12Cは、本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置の概略的な構造と、それぞれ反射型、透過型、半透過型で光を変調する様子を示す。
【0032】
本実施形態のディスプレイ装置6000は、バックライトユニット100、能動型半透過素子200及びディスプレイパネル800を含む。能動型半透過素子200は、光に対する透過率及び反射率が電気的に制御されるように構成されたものであり、透明電極層220,240が形成された第1基板210及び第2基板250間に、PDLCからなる第1液晶層230を含む図示された構造以外に、前述した多様な例の能動型半透過素子202,204,206が採用されうる。また、ディスプレイパネル800は、能動型半透過素子200によって、反射及び/または透過された光を変調して画像を形成するものであり、前述の実施形態で説明したディスプレイパネル300,400,500,600,70が採用されうる。
【0033】
能動型半透過素子200に光を提供するための別の光源としてバックライトユニット100を具備する本実施形態の場合、周辺照度の高い野外では、図12Aのようにディスプレイパネル800の前面から入射される野外光Lを利用して反射型で画像を形成し、周辺照度が低い条件では、図12Bのように、バックライトユニット100からの光Lを利用して透過型で画像を形成するように利用できる。また、必要によって、ディスプレイパネル800の前面から入射される野外光Lと、バックライトユニット100から提供される光Lとをいずれも利用して画像を形成でき、少ない電力消費量で高い輝度のディスプレイを具現できる。
【0034】
上述のような本願発明のディスプレイ装置は、理解を助けるために図面に図示された実施形態を参考に説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当分野で当業者ならば、それらから多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決まるものである。
【符号の説明】
【0035】
100 バックライトユニット、
200,202,204,206 能動型半透過素子、
210 第1基板、
220,240,320,340,510,550,610,640,710,740 透明電極層、
230 第1液晶層、
234 ナノ構造体、
237 ナノ粒子、
250 第2基板、
300,400,500,600,700,800 ディスプレイパネル、
310 TFT層、
330 第2液晶層、
350,440 カラーフィルタ、
360,560,650,750 第3基板、
410,460 偏光板、
420,450 透明基板、
430 液晶層、
520,620,720 隔壁、
530 空間、
540 電気泳動粒子、
630 電気変色層、
730 電気湿潤層、
1000,2000,3000,4000,5000,6000 ディスプレイ装置、
L 光。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C