(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像形成装置から排出された用紙を搬送方向Xに沿って挟持搬送する搬送ローラ対と、用紙搬送時に前記搬送ローラ対を前記搬送方向Xと直交する用紙幅方向Yに沿って摺動させるローラ対摺動機構とを有する用紙搬送手段と、
一対の整合板からなり、前記用紙幅方向Yへ往復移動して前記用紙搬送手段で搬送された用紙を用紙受入位置で受け入れて前記用紙のサイドエッジと当接して幅方向の整合を行う整合手段と、
前記搬送方向Xにおける前記整合手段の前段に配置され、前記用紙が前記整合手段に到達したときの当該用紙のサイドエッジと、前記用紙受入位置にある前記整合板の用紙当接面との間の前記用紙幅方向Yの距離が整合に必要な最小整合距離となるように設定されたエッジ検出位置を基準にして前記用紙搬送手段で搬送された前記用紙のサイドエッジを検出するサイドエッジ検出手段と、
前記サイドエッジ検出手段で前記用紙のサイドエッジが前記エッジ検出位置で検出されなかったときに、前記搬送ローラ対を原点位置から前記用紙幅方向Yに摺動させて前記用紙のサイドエッジが前記エッジ検出位置で検出されるように前記ローラ対摺動機構を駆動制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする用紙整合装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。また、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などによりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれる。
【0022】
本発明に係る用紙整合装置1は、
図1に示すように画像形成装置100の後段又は画像形成後の用紙Pを後処理する後処理装置郡300(単体も含む)の後段に設けられ、その用紙搬送機構は、印刷済みの用紙Pを後処理(ステイプル(綴じ)処理、パンチ(穴あけ)処理、折り処理、仕分け処理、製本処理等)する各種後処理手段の前段に配置され、搬送された用紙Pを整合基準に合わせて整合した後に後処理を施す装置である。なお、以下の説明では、後処理前に整合を行うべく各形態における用紙整合装置1を搭載した後処理装置200を画像形成装置100の後段に設けた例で説明する
【0023】
また、本明細書中では、用紙整合に伴い適宜移動する整合手段の移動位置として、印刷ジョブ終了後から印刷ジョブ開始に至るまで待機する位置を「初期位置」、印刷ジョブ開始後に画像形成装置100からの現在実行している印刷ジョブで使用する用紙Pの用紙サイズ情報に基づき整合手段を用紙幅に対応した間隔にする位置を「受入準備位置」、後述するサイドエッジ検出手段からの用紙Pのエッジ位置情報に基づいて受入準備位置から移動して用紙Pのサイドエッジから整合板14aの用紙当接面までの間が整合するのに必要な最小整合距離となる用紙Pの受け入れ位置を「用紙受入位置」、としてそれぞれ定義する。
【0024】
[第1形態]
まず、本発明に係る第1形態の用紙整合装置1について
図2〜4を参照しながら説明する。第1形態の用紙整合装置1は、搬送方向Xに沿って画像形成装置100から排出される印刷済みの用紙Pのサイドエッジ(用紙幅方向Yにおける用紙Pの側縁端)を検出し、そのサイドエッジ位置に応じて用紙受入位置まで整合手段14を移動させた後、搬送した用紙Pを整合基準に合わせて整合する装置であり、後処理装置200内における後処理手段前段に搭載され、この後処理装置200が画像形成装置100の後段に設けられている。
【0025】
<装置構成>
図2に示すように、第1形態の用紙整合装置1は、用紙搬送手段11、載置台12、サイドエッジ検出手段13、整合手段14、記憶部15、制御部16で概略構成されている。また、第1形態の用紙整合装置1は、サイドエッジ検出手段13、整合手段14、記憶部15、制御部16とで用紙Pを整合基準で整合する整合部としている。
【0026】
用紙搬送手段11は、駆動ローラ及び従動ローラからなる搬送ローラ対11aを備え、搬送方向Xの上流(画像形成装置100側)に用紙幅方向Yに沿って回動自在に軸支されている。また、用紙搬送手段11の駆動ローラには、制御部16の制御に基づき駆動する駆動モータの駆動力が中間ギアを介して伝達されるローラ駆動ギアが連結され、画像形成装置100から用紙Pが排出されると、駆動モータの駆動に基づき搬送ローラ対11aが回転し、用紙Pを狭持しながら用紙搬送路に沿って載置台12へ搬送している。
【0027】
載置台12は、用紙搬送手段11で搬送した用紙Pを画像形成装置100から排出された用紙Pを積載するように、上面に略平坦とされた載置面を有して板状に形成されている。また、載置台12の載置面には、用紙整合時に整合手段14の摺動方向を搬送方向Xと直交する用紙幅方向Yへ規制するガイド溝が形成されている。
【0028】
サイドエッジ検出手段13は、搬送された用紙Pのサイドエッジが検出可能な周知の光電センサで構成され、載置台12の載置面上における用紙搬送手段11と整合手段14との間に配置されている。サイドエッジ検出手段13の構成例としては、画像形成装置100で使用可能な全ての用紙Pの幅サイズに対応可能なように用紙幅方向Yに列設されたライン型センサ(CCD(Charge Coupled Device )イメージセンサ等)、駆動源となる駆動用モータと駆動用モータの駆動力をセンサに伝達する動力伝達機構とで構成されるサイドエッジ検出用駆動機構等によって用紙幅方向Yに移動して用紙Pのサイドエッジ位置を検出する反射型フォトセンサ等で構成される。なお、本形態では、
図2に示すようにライン型センサを採用した例である。サイドエッジ検出手段13は、搬送された用紙Pのサイドエッジを検出すると、その検出位置を示すエッジ位置情報を制御部16に出力している。また、サイドエッジ検出手段13は、制御部16からサイドエッジ検出停止信号を入力すると、実行されている印刷ジョブが終了までの間、サイドエッジ検出を停止する。
【0029】
整合手段14は、用紙幅方向Yに摺動して用紙Pの両サイドエッジと当接し、用紙Pを整合基準で整合する板状部材からなる一対の整合板14aで構成され、載置台12に搬送される用紙Pの幅方向の両外側に載置台12のガイド溝に沿って摺動可能に立設されている。また、整合手段14は、各整合板14aと一体に設けられているラックと、ラックに噛み合うピニオンギアと、駆動源である駆動用モータと、駆動用モータの回転力を伝達する動力伝達機構からなる整合用駆動機構14bを備えている。整合手段14は、制御部16の制御に基づき整合用駆動機構14bが駆動制御されることで、印刷ジョブ開始後に初期位置から受入準備位置へ、用紙Pのサイドエッジ検出後に受入準備位置から用紙受入位置へと順次移動し、用紙受入位置まで搬送された用紙Pを整合板14aの相互間隔を拡幅又は縮幅するよう相対方向に往復移動して幅方向を規制している。
【0030】
記憶部15は、例えば磁気的、光学的記憶媒体若しくはROM、RAMなどの半導体メモリで構成され、用紙整合装置1を構成する各部の駆動制御プログラムを記憶している。また、記憶部15は、印刷ジョブが実行されたときに搬送した用紙Pを同一の用紙受入位置で整合するための移動位置情報を、画像形成装置100の用紙カセット毎に関連付けした状態で記憶している。
【0031】
この移動位置情報は、印刷ジョブ開始後にサイドエッジ検出手段13で一枚目に搬送した用紙Pのエッジ位置情報から得られた整合手段14を、受入準備位置から用紙受入位置まで移動させるための移動制御情報と、画像形成装置100からの現在実行している印刷ジョブで使用する用紙Pが収容された用紙カセットを示す用紙カセット情報とを関連付けした情報である。よって、同一の印刷ジョブによる二枚目以降の用紙Pは、取得した移動位置情報に基づき整合手段14の用紙受入位置が制御される。
【0032】
なお、移動位置情報は、ユーザによる用紙サイズの切り替え操作、用紙カセットの切り替え操作、用紙カセットの操作(用紙Pの補給等)、印刷ジョブの終了等の画像形成装置100において発生したリセット要因によりリセットされ、次の印刷ジョブが開始したときに制御部16により更新される。
【0033】
制御部16は、例えばCPUやROM、RAMなどで構成された各種制御処理や演算処理を行うマイクロコンピュータであり、用紙整合装置1を構成する各部の駆動制御を行っている。また、制御部16は、必要に応じて検出したサイドエッジ位置に基づき最適な用紙受入位置まで整合手段14を移動させる制御を行っている。
図3に示すように、制御部16は、移動距離処理手段16aと、移動制御手段16bと、移動位置設定手段16cとを備えて構成されている。
【0034】
移動距離処理手段16aは、サイドエッジ検出手段13からのエッジ位置情報に基づき整合手段14が受入準備位置から用紙受入位置まで移動するのに必要な距離を算出し、その距離に応じた移動距離情報を移動制御手段16bに出力している。この移動距離は、画像形成装置100から用紙Pが搬送される度に算出し、その距離に応じた移動距離情報を移動制御手段16bに出力している。
【0035】
なお、移動距離処理手段16aは、移動位置情報に基づき整合手段14を移動制御する構成の場合、同一の印刷ジョブにおける一枚目のみのエッジ位置情報に基づき整合手段14が受入準備位置から用紙受入位置まで移動するのに必要な距離を算出し、その距離に応じた移動距離情報を移動制御手段16bに出力している。
【0036】
移動制御手段16bは、印刷ジョブが開始されるときに画像形成装置100から用紙サイズ情報を入力すると、この用紙サイズ情報に基づき初期位置から用紙サイズに応じた受入準備位置まで整合手段14を移動させるための駆動信号を整合用駆動機構14bに出力している。
【0037】
また、移動制御手段16bは、移動距離処理手段16aからの移動距離情報に基づき、整合手段14を受入準備位置から用紙受入位置まで移動させるための駆動信号を整合用駆動機構14bに出力している。これにより、搬送後の用紙Pのサイドエッジから整合板14aの用紙当接面までの間が整合するのに必要な最小整合距離(例えば5mm程度)となり、用紙搬送時に整合手段14の整合距離を最小整合距離となるよう制御している。
【0038】
さらに、移動制御手段16bは、記憶部15に記憶される移動位置情報を参照して整合手段14の用紙受入位置を制御する構成のときは、同一の印刷ジョブにおける二枚目以降は、記憶部15に記憶された移動位置情報に基づき整合手段14を受入準備位置から用紙受入位置まで移動させている。このとき、サイドエッジ検出手段13からのエッジ位置情報は使用しないため、印刷ジョブ終了までサイドエッジ検出停止信号をサイドエッジ検出手段13に出力している。
【0039】
また、移動制御手段16bは、整合手段14が用紙受入位置まで移動した後、順次搬送される用紙Pの整合動作を行うための駆動信号を整合用駆動機構14bに出力している。さらに、移動制御手段16bは、画像形成装置100から印刷ジョブ終了を示すジョブ終了信号を入力すると、整合手段14を初期位置まで移動させるための駆動信号を整合用駆動機構14bに出力している。
【0040】
なお、移動制御手段16bは、サイドエッジ検出手段13の構成が搬送される用紙サイズに応じて用紙幅方向Yに移動する移動式センサの場合、画像形成装置100からの用紙サイズ情報に基づき搬送される用紙Pのサイドエッジが検出可能な位置まで移動するための移動制御信号をサイドエッジ検出手段13の駆動機構に出力している。
【0041】
移動位置設定手段16cは、印刷ジョブ開始後にサイドエッジ検出手段13で一枚目に搬送した用紙Pのエッジ位置情報から得られた移動制御手段16bからの移動制御情報と、画像形成装置100からの用紙カセット情報とを関連付けして移動位置情報として設定し、記憶部15に記憶させている。
【0042】
また、移動位置設定手段16cは、上記した移動位置情報のリセット要因が画像形成装置100で発生したとき、記憶部15に記憶される移動位置情報をリセットし、次の印刷ジョブが開始されたときに搬送した一枚目の用紙Pのサイドエッジ位置と移動制御手段16bからの移動制御情報を、画像形成装置100からの用紙カセット情報と関連付けして記憶部15に更新記憶している。なお、リセット要因が発生した場合は、画像形成装置100からその旨を示すリセット発生信号を入力することで、リセット要因発生の有無を確認している。
【0043】
<処理動作>
次に、第1形態の用紙整合装置1における一連の処理動作について
図4を参照しながら説明する。ここでは、実行された印刷ジョブにおいて搬送した用紙Pのサイドエッジ位置を一枚毎に検出し、そのサイドエッジ位置に応じて整合手段14を適切な用紙受入位置まで移動制御する際の処理動作例である。
【0044】
図4(a)に示すように、印刷ジョブが開始されると、まず画像形成装置100からの用紙サイズ情報に基づき、整合手段14を初期位置から用紙サイズに応じた受入準備位置まで移動する。そして、印刷済みの用紙Pを画像形成装置100から受け入れ、用紙搬送手段11で用紙Pを搬送方向Xに沿って整合手段14に向けて搬送する。
【0045】
サイドエッジ検出手段13は、用紙搬送手段11から搬送された用紙Pのサイドエッジを検出すると、その検出位置を示すエッジ位置情報を制御部16に出力する。次に、
図4(b)に示すように、制御部16は、入力したエッジ位置情報を用いて受入準備位置から用紙受入位置までの移動距離を算出し、この算出した移動距離に応じた移動距離情報から得られる移動制御情報に基づき、整合手段14を受入準備位置から用紙受入位置まで移動させる。そして、
図4(c)に示すように、用紙受入位置に搬送された用紙Pを整合手段14で整合し、規定の後処理を実施する。印刷ジョブが終了すると、整合手段14を用紙受入位置から初期位置まで移動して次の印刷ジョブが開始まで待機する。
【0046】
[第2形態]
次に、本発明に係る第2形態の用紙整合装置1について、
図5〜8を参照しながら、説明する。
【0047】
第2形態の用紙整合装置1は、画像形成装置100からの用紙Pの搬送方向Xに応じて用紙幅方向Yへ摺動するためのローラ対摺動機構21を用紙搬送手段11に設け、用紙搬送時に用紙Pのサイドエッジが検出されなかったときに、サイドエッジが検出されるまで用紙搬送手段11を徐々に摺動して用紙Pをシフトしながら用紙受入位置にある整合手段14まで搬送して用紙Pを整合基準に合わせて整合する装置であり、後処理装置200内における後処理手段前段に搭載され、この後処理装置200が画像形成装置100の後段に設けられている。
【0048】
<装置構成>
図5に示すように、第2形態の用紙整合装置1は、用紙搬送手段11と、載置台12と、サイドエッジ検出手段13と、整合手段14と、記憶部15と、制御部16とで概略構成されている。また、第2形態の用紙整合装置1は、用紙搬送手段11、サイドエッジ検出手段13、整合手段14、記憶部15、制御部16とで用紙Pを整合基準で整合する整合部としている。
【0049】
なお、以下に説明する第2形態の用紙整合装置1では、上述した第1形態の用紙整合装置1と同様の構成要件については同一の番号を付しその構成内容や処理内容に関する説明を省略し、相違する構成要件、新たに追加された機能や処理内容等についてのみ説明する。
【0050】
用紙搬送手段11は、用紙Pのサイドエッジがサイドエッジ検出手段13で検出されるように、用紙幅方向Yへ摺動して用紙Pをシフト搬送するためのローラ対摺動機構21を備えている。
【0051】
ローラ対摺動機構21は、
図6(a)、(b)に示すように、搬送ローラ対11aと同軸方向に沿って装置本体のフレームに固定されるガイド軸21aと、搬送ローラ対11aに固定されガイド軸21aに沿って搬送ローラ対11aの摺動方向を用紙幅方向Yに規制するスライド部材21bと、駆動源となる駆動用モータ21cの駆動力をスライド部材21bと連結される動力伝達部材21d(タイミングベルトやピニオンギア・ラック等)を介して伝達して搬送ローラ対11aを摺動する摺動用駆動機構21eと、印刷ジョブ終了後に待機位置である原点位置まで搬送ローラ対11aが搬送されたか否かを検出する光学センサ又は機械式センサからなる原点位置検出手段21fと、を備えて構成されている。
【0052】
ローラ対摺動機構21は、制御部16の制御により、
図6(a)に示すように印刷ジョブ開始前まで原点位置で待機する搬送ローラ対11aを、
図6(b)に示すようにサイドエッジ検出手段13で整合手段14へ搬送した用紙Pのサイドエッジが検出される位置(以下、「用紙搬送位置」という)まで摺動している。すなわち、用紙Pが用紙受入位置から搬送されたときは、搬送ローラ対11aを用紙幅方向Yにおけるサイドエッジ検出手段のエッジ検出位置方向(図例では右方向)に摺動して用紙搬送位置まで移動させ、用紙Pを用紙受入位置までシフト搬送する。また、ローラ対摺動機構21は、用紙搬送後に搬送ローラ対11aを再び原点位置まで戻し、原点位置まで戻ったことを示す検出信号を制御部16に出力している。
【0053】
サイドエッジ検出手段13は、その検出面におけるエッジ検出位置が規定されており、搬送された用紙Pのサイドエッジ位置を検出したときに、用紙Pのサイドエッジ位置から整合板14aの用紙当接面までの間が整合に必要な最小整合距離となるよう、エッジ検出位置を基準にして整合手段14との設置間隔を一定にし、且つ整合手段14の往復動作に追従可能に配置されている。なお、本形態では、エッジ検出位置を基準として一方の整合板14aとユニット化した構成例(
図5に示す一点鎖線で囲んだ部分)であり、整合手段14の往復動作に同期して整合に必要な最小整合距離を保ちつつ移動する。このように配置することで、搬送された用紙Pのサイドエッジ位置をサイドエッジ検出手段13が検出したとき、用紙搬送先が整合手段14の用紙受入位置と一致する。また、サイドエッジ検出手段13は、搬送された用紙Pのサイドエッジを検出すると、そのことを示すサイドエッジ検出情報を制御部16に出力している。
【0054】
整合手段14は、サイドエッジ検出手段13のエッジ検出位置に基づき整合板14aの配置位置が用紙受入位置となるよう一方の整合板14aとサイドエッジ検出手段13とが整合時の往復動作に追従可能に一体形成されている。これにより、サイドエッジ検出手段13が用紙Pのサイドエッジ位置を検出したとき、用紙Pのサイドエッジ位置から整合板14aの用紙当接面までの間が整合に必要な最小整合距離(例えば5mm程度)となる。
【0055】
記憶部15は、印刷ジョブが実行されたときに搬送した用紙Pを同一の移動位置で搬送するための移動位置情報を、画像形成装置100の用紙カセット毎に関連付けした状態で記憶している。
【0056】
この移動位置情報は、印刷ジョブ開始後にサイドエッジ検出手段13で一枚目に搬送した用紙Pのエッジ位置情報から得られた、搬送ローラ対11aを原点位置から用紙搬送位置まで移動させるための移動制御情報と、画像形成装置100からの用紙カセット情報とを関連付けした情報である。よって、同一の印刷ジョブによる二枚目以降の用紙Pは、取得した移動位置に基づき整合手段14の用紙受入位置が制御される。
【0057】
なお、移動位置情報は、ユーザによる用紙サイズの切り替え操作、用紙カセットの切り替え操作、用紙カセットの操作(用紙Pの補給等)、印刷ジョブの終了等の画像形成装置100において発生したリセット要因によりリセットされ、次の印刷ジョブが開始したときに制御部16により更新される。
【0058】
制御部16は、
図7に示すように、移動距離処理手段16aと、移動制御手段16bと、移動位置設定手段16cに加え、新たな構成要件としてサイドエッジ検出判別手段16dをさらに備えて構成されている。
【0059】
サイドエッジ検出判別手段16dは、用紙搬送後にサイドエッジ検出手段13からサイドエッジ検出情報を入力したか否かを判別し、入力するまでの間は移動制御手段16bに搬送ローラ対11aを用紙幅方向Yへ徐々に摺動させるための移動指示信号を移動制御手段16bに出力している。また、サイドエッジ検出判別手段16dは、サイドエッジ検出手段13からサイドエッジ検出情報を入力すると、搬送ローラ対11aの摺動を停止させるための停止指示信号を移動制御手段16bに出力している。
【0060】
移動距離処理手段16aは、用紙搬送後にサイドエッジ検出手段13からサイドエッジ検出情報を入力すると、搬送ローラ対11aの摺動速度とサイドエッジ検出されるまでの時間に基づき用紙Pを搬送してからサイドエッジ検出手段13でサイドエッジが検出されるまでの間の搬送ローラ対11aの移動距離を算出し、この距離に応じた移動距離情報を移動位置設定手段16cに出力している。
【0061】
また、移動距離処理手段16aは、移動位置情報に基づき整合手段14を移動制御する構成の場合、同一の印刷ジョブにおける一枚目のみのエッジ位置情報に基づき搬送ローラ対11aが原点位置から用紙搬送位置まで移動するのに必要な距離を算出し、その距離に応じた移動距離情報を移動位置設定手段16cに出力している。
【0062】
移動制御手段16bは、印刷ジョブが開始されるときに画像形成装置100から用紙サイズ情報を入力すると、用紙サイズ情報に基づき初期位置から用紙サイズに応じた用紙受入位置まで整合手段14を移動させるための駆動信号を整合用駆動機構14bに出力している。また、移動制御手段16bは、サイドエッジ検出判別手段16dからの移動指示信号に基づき、搬送ローラ対11aを原点位置から用紙幅方向Yへ徐々に摺動させるための駆動信号をローラ対摺動機構21に出力している。さらに、移動制御手段16bは、サイドエッジ検出判別手段16dからの停止指示信号に基づき、搬送ローラ対11aの摺動を停止させるための駆動信号をローラ対摺動機構21に出力している。すなわち、原点位置から摺動させた搬送ローラ対11aを停止した位置が、実行中の印刷ジョブにおける用紙搬送位置となる。さらに、移動制御手段16bは、搬送ローラ対11aが原点位置まで戻ったことを原点位置検出手段21eからの検出信号に基づき確認している。
【0063】
また、移動制御手段16bは、記憶部15に記憶される移動位置情報を参照して用紙搬送手段11の用紙搬送位置を移動制御する構成のときは、同一の印刷ジョブにおける二枚目以降の用紙搬送の際に記憶部15に記憶された移動位置情報に基づき、搬送ローラ対11aを原点位置から用紙搬送位置まで移動させている。このとき、サイドエッジ検出手段13からのエッジ位置情報は使用しないため、印刷ジョブ終了までサイドエッジ検出停止信号をサイドエッジ検出手段13に出力している。
【0064】
移動位置設定手段16cは、印刷ジョブ開始後にサイドエッジ検出手段13で一枚目に搬送した用紙Pのエッジ位置情報と移動距離処理手段16aからの移動距離情報と、画像形成装置100からの用紙カセット情報とを関連付けして移動位置情報として設定し、記憶部15に記憶させている。
【0065】
さらに、移動位置設定手段16cは、上記した移動位置情報のリセット要因が画像形成装置100で発生したとき、記憶部15に記憶される移動位置情報をリセットし、次の印刷ジョブが開始されたときに搬送した一枚目の用紙Pのサイドエッジ位置と移動距離処理手段16aからの移動距離情報と、画像形成装置100からの用紙カセット情報とを関連付けして記憶部15に更新記憶している。
【0066】
なお、リセット要因が発生した場合は、画像形成装置100からその旨を示すリセット発生信号を入力することでリセット要因発生の有無を確認している。
【0067】
<処理動作>
次に、第2形態の用紙整合装置1における一連の処理動作について
図8を参照しながら説明する。ここでは、実行された印刷ジョブにおいて搬送した用紙Pのサイドエッジ位置を一枚毎に検出し、そのサイドエッジ位置に応じて搬送ローラ対11aを適切な用紙搬送位置まで移動制御する際の処理動作例である。
【0068】
印刷ジョブが開始されると、まず画像形成装置100から用紙サイズ情報に基づき整合手段14を初期位置から用紙サイズに応じた用紙受入位置まで移動させる。次に、画像形成装置100から印刷済みの用紙Pを受け入れ、用紙搬送手段11で用紙Pを搬送方向Xに沿って整合手段14に向けて搬送する。
【0069】
このとき、
図8(a)に示すように用紙サイドエッジが検出されるまで搬送ローラ対11aを用紙幅方向Yへ徐々に摺動し、サイドエッジ検出手段13で用紙Pのサイドエッジが検出されたときに搬送ローラ対11aの摺動を停止する。これにより、
図8(b)に示すように搬入方向にずれがあった場合であっても用紙Pは正確に整合手段14の用紙受入位置まで搬送される。
【0070】
そして、印刷ジョブ中は、順次搬送される用紙Pの搬送方向に基づき必要に応じて用紙搬送手段11を原点位置から用紙幅方向Yへ徐々に摺動させて用紙Pの搬送を行い、印刷ジョブが終了すると、
図8(c)に示すように搬送ローラ対11aを原点位置まで移動して次の印刷ジョブが開始まで待機する。
【0071】
以上説明したように、上述した第1形態における用紙整合装置11は、用紙Pが搬送されると、画像形成装置100からの用紙サイズ情報に基づき整合手段14を初期位置から用紙サイズに応じた受入準備位置まで移動する。そして、用紙搬送手段11から搬送された用紙Pのサイドエッジを検出すると、その検出位置を示すエッジ位置情報を用いて受入準備位置から用紙Pとの間が整合するのに必要な最小整合距離となる用紙受入位置までの移動距離を算出し、この移動距離に応じた移動距離情報から得られる移動制御情報に基づき整合手段14を受入準備位置から用紙受入位置まで移動させる。
【0072】
これにより、整合直前に検出した用紙Pのサイドエッジ位置に応じて常に最小限の整合距離で用紙Pを整合することができるため、搬送位置の不一致分を考慮した位置で待機する必要がなく、搬送位置がずれた用紙であっても確実に整合でき、且つ整合時間の高速化を図ることができる。特に、画像形成装置100と本装置との間に多種の後処理装置200が接続されるような場合は、搬送距離が長大化して用紙Pの搬送位置がずれることが多いため、その効果が顕著である。また、整合手段14の整合距離を最小限に制御しているため、整合時の騒音低減の効果を奏する。
【0073】
さらに、整合手段14の移動制御情報と画像形成装置100からの用紙カセット情報とを関連付けした移動位置情報を記憶部15に記憶させることで、同一の印刷ジョブによる二枚目以降の用紙Pは、取得した移動位置情報に基づき整合処理を用紙受入位置から行うことができ、用紙搬送の度に整合手段14の移動距離を算出処理が不要となり、より整合処理の高速化を図ることができる。
【0074】
また、第2形態における用紙整合装置11は、サイドエッジ検出手段13にエッジ検出位置を規定し、搬送された用紙Pのサイドエッジ位置を検出したときに、用紙Pのサイドエッジ位置から整合板14aの用紙当接面までの間が整合に必要な最小整合距離となるよう、エッジ検出位置を基準にして整合手段14との設置間隔を一定にし、且つ整合手段14の往復動作に追従可能に配置する。そして、搬送ローラ対11aを用紙幅方向Yに摺動させるローラ対摺動機構21を設け、画像形成装置100からの用紙Pを整合手段14に向けて搬送する際、サイドエッジ検出手段13で用紙Pのサイドエッジが検出されるまで搬送ローラ対11aを用紙幅方向Yに摺動し、サイドエッジ検出手段13で用紙Pのサイドエッジが検出されたときに搬送ローラ対11aの摺動を停止して用紙Pを用紙受入位置に待機する整合手段14に向けて用紙Pを搬送する。
【0075】
これにより、搬入方向にずれがあった場合であっても用紙Pは正確に整合手段14の用紙受入位置まで搬送することができる。また、予め用紙受入位置に移動した整合手段14に向けて用紙をシフト搬送するため、整合手段14を搬送位置の不一致分を考慮した位置で待機させる必要がなく、搬送位置がずれた用紙であっても確実に整合でき、且つ整合時間の高速化を図ることができる。特に、画像形成装置100と本装置との間に多種の後処理装置200が接続されるような場合は、搬送距離が長大化して用紙Pの搬送位置がずれることが多いため、その効果が顕著である。さらに、整合距離を最小限に制御しているため、整合時の騒音低減の効果を奏する。
【0076】
また、整合手段14に対するエッジ検出位置が常に整合に必要な最小整合距離となるようサイドエッジ検出手段13を配置し、異なるサイズの用紙Pが搬送された場合であっても搬送ローラ対11aの摺動制御のみで用紙受入位置まで用紙Pが搬送することができるため、整合手段14の移動距離が短縮されることで部品寿命が延び、メンテナンス費用を軽減させることができる。
【0077】
ところで、上述した第2形態の用紙整合装置1では、用紙Pの搬入方向のずれの有無に関係なく常に画像形成装置100から排出された用紙Pを用紙受入位置までシフト搬送する構成として説明したが、これに限定されることはない。例えば、整合手段14の整合基準と搬送ローラ対11aの搬送中心とを予め合わせておき、通常時は原点位置で用紙Pを整合手段まで搬送し、用紙Pの搬送ずれがあったときのみ搬送ローラ対11aを摺動して用紙Pをシフト搬送する構成とすることもできる。すなわち、通常搬送時は、サイドエッジ検出手段13で用紙Pのサイドエッジを検出しているため用紙Pをシフト搬送せず、サイドエッジ検出手段13でサイドエッジが検出されなかったときは、搬送ローラ対11aを所定方向に摺動させて用紙Pのサイドエッジが検出されるまでシフト搬送する構成である。
これにより、搬送ローラ対11aの摺動動作を極力抑えることができ、構成部品の劣化等を防止する効果を奏する。