【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の炉床構造は、
有機可燃物を含む燃料を供給する供給手段と
上記供給手段を取り囲んで配置され、上記供給手段から供給された燃料と、この燃料の燃焼に伴って生成された固形物を受けると共に、燃焼空気の吹出口を有する受容手段と、
上記受容手段に駆動力を伝達して受容手段を回転駆動する駆動力伝達手段と、
上記駆動力伝達手段の外縁部に連結され、上記受容手段と共通の回転軸回りに駆動され、上記固形物を集める収集手段と、
上記収集手段の駆動経路に形成され、上記固形物を排出する排出口と
を備える。
【0008】
上記構成によれば、有機可燃物を含む燃料が供給手段で供給され、この供給手段から供給された燃料と、この燃料の燃焼に伴って生成された固形物が、供給手段を取り囲んで配置された受容手段で受けられる。この受容手段の吹出口から吹き出された燃焼空気により、受容手段に受けられた燃料が燃焼する。また、受容手段が駆動力伝達手段で回転駆動されると共に、吹出口から吹き出される燃焼空気の風力により、固形物が受容手段の外側に導かれる。この固形物は、上記駆動力伝達手段の外縁部に連結されて受容手段と共通の回転軸回りに駆動される収集手段により集められる。この収集手段で集められた固形物は、収集手段の駆動経路に形成された排出口から排出される。このように、有機可燃物を含んで燃焼に伴って灰や不燃物が多く生じる燃料を、燃焼空気の効果的な供給により効率的に燃焼させることができると共に、灰や不燃物を含む固形物を、燃料の燃焼を継続しながら効果的に集めて排出することができる。したがって、この炉床構造を備えた燃焼炉は、有機可燃物を含んだ燃料を継続して燃焼させる連続運転が可能となる。
【0009】
一実施形態の炉床構造は、上記受容手段は、上記供給手段に挿通される円筒部と、この円筒部に向かって傾斜した擂鉢状の受容面を有し、この受容面の少なくとも外径部に上記吹出口が形成されている。
【0010】
上記実施形態によれば、受容手段の円筒部を挿通する供給手段から供給された燃料が、受容面に受け取られ、この受容面に受け取られた燃料が、吹出口から吹き出された燃焼空気によって効率的に燃焼する。また、燃料の燃焼に伴って生成された固形物が、上記受容面の外径部に形成された吹出口から吹き出された燃焼空気の風力により、効果的に外径側に移動させられる。したがって、燃料を効率的に燃焼できると共に、灰や不燃物等の固形物を、燃焼を継続しながら効果的に排出することができる。
【0011】
一実施形態の炉床構造は、上記供給手段と上記受容手段の円筒部との間に、燃焼空気を供給する第2の吹出口が形成されている。
【0012】
上記実施形態によれば、供給手段から供給された燃料に燃焼空気を効果的に供給できて、燃料を効率的に燃焼させることができる。
【0013】
一実施形態の炉床構造は、上記駆動力伝達手段は、上記受容手段が載置される環状部材と、この環状部材の上記受容手段が載置される側と反対側に設けられたラックとを有する。
【0014】
上記実施形態によれば、環状部材に受容手段が載置された状態で、この環状部材のラックにピニオンを介して駆動力が入力されることにより、環状部材が中心軸周りに回転駆動され、これにより、受容手段を回転駆動することができる。
【0015】
一実施形態の炉床構造は、上記駆動力伝達手段の環状部材は、上記受容手段が載置される側の面が、上記燃料及び/又は固形物を受容する第2の受容面として機能する。
【0016】
上記実施形態によれば、駆動力伝達手段の環状部材の受容手段が載置される面が、この受容手段や供給手段から燃料及び/又は固形物を受け取ることにより、燃料の燃焼を促進できると共に、燃料の燃焼に伴って生じる灰や不燃物等の固形物を、排出口から排出されるまでの間に保持して固形物の排出負荷を緩衝することができる。
【0017】
一実施形態の炉床構造は、上記受容手段の吹出口に燃焼空気を供給する空気室を備え、
上記空気室を区画する壁部材の上端に、上記駆動力伝達手段が回動自在に支持されている。
【0018】
上記実施形態によれば、受容手段の吹出口に燃焼空気を供給する空気室の壁部材の上端に、駆動動力伝達手段が回動自在に支持されるので、この駆動動力伝達手段の上に受容手段を載置することにより、この受容手段の下方に空気室を配置でき、したがって、炉床構造の小型化を図ることができる。
【0019】
一実施形態の炉床構造は、上記収集手段は、上記駆動力伝達手段の外縁部に径方向外側に延出して固定された揺動軸と、この揺動軸に揺動自在に取り付けられた板状体とを含む。
【0020】
上記実施形態によれば、駆動力伝達手段に固定された揺動軸に取り付けられた板状体が、上記揺動軸回りに揺動自在の状態で、上記駆動力伝達手段の中心軸回りに回転駆動される。これにより、板状体と、板状体が固形物を収集する面との間に固形物の噛み込みが生じることを防止できる。
【0021】
一実施形態の炉床構造は、平面視において受容手段の外径側に位置すると共に底面に上記排出口が設けられた環状の溝を備え、
上記溝内に上記収集手段が嵌合した状態で、上記溝に沿って上記収集手段が駆動されるように形成されている。
【0022】
上記実施形態によれば、受容手段の外径側の溝内に、燃料の燃焼に伴って生成された固形物が集まる。この溝内に嵌合した収集手段が溝に沿って駆動されることにより、上記固形物を溝の底面の排出口から効率的に排出することができる。
【0023】
本発明の燃焼炉は、上記炉床構造が設けられた燃焼室を備える。
【0024】
上記構成によれば、燃焼室に、有機可燃物を含む燃料が供給手段で供給され、この供給手段から供給された燃料と、この燃料の燃焼に伴って生成された固形物が受容手段に受けられ、この受容手段の吹出口から吹き出された燃焼空気で燃料が効率的に燃焼する。また、駆動力伝達手段で回転駆動される受容手段の動作と、吹出口から吹き出される燃焼空気の風力により、固形物が受容手段の外側に導かれ、収集手段で集められて、排出口から排出される。こうして、この燃焼炉は、有機可燃物を含んで燃焼に伴って灰や不燃物が多く生じる燃料を、効率的に燃焼させることができると共に、灰や不燃物を含む固形物を、燃料の燃焼を継続しながら効果的に集めて排出することができる。したがって、例えばバイオマス燃料等の有機可燃物を含む燃料を、継続して燃焼させる連続運転が可能な燃焼炉が得られる。
【0025】
一実施形態の燃焼炉は、上記燃料は、農業系材料、水産系材料、畜産系材料、食品系材料、木質系材料、及び、樹脂系材料のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
上記実施形態によれば、農業系材料、水産系材料、畜産系材料、食品系材料、木質系材料、樹脂系材料、及び、有機汚泥のうちの少なくとも1つを含む燃料は、燃焼に伴って灰や不燃物等の固形物が残留しやすいが、本実施形態の燃焼炉の炉床構造により、燃料の燃焼を継続しながら効果的に固形物を外部に排出できる。したがって、燃料を継続して燃焼させる連続運転が可能な燃焼炉が得られる。ここで、農業系材料には、例えば、農産物の余剰作物、伐採された雑草又は雑木、籾殻等の各種穀物殻、やしがら、バカス、ジャトロバ、綿茎等の作物茎葉、収穫残渣、及び、ビニールハウスや畦シート等の農業用廃材等が該当する。また、水産系材料には、ホタテウロ、イカゴロ、ヒトデ、水産加工残渣、付着物、及び、魚網やフロート等の水産業用廃材が該当する。また、畜産系材料には、例えば、畜産糞、獣肉残渣、獣骨、及び、蹄角等が該当する。また、食品系材料には、おから、酒粕、ビール粕、みかん皮等の果物の搾りかす、食品加工残渣、調理屑、食べ残し、及び、賞味期限切れ食品等が該当する。また、木質系材料には、材木端材、剪定屑、間伐材、及び、建築廃材等が該当する。また、樹脂系材料には、プラスチック屑やゴム屑等が該当する。
【0027】
一実施形態の燃焼炉は、上記燃料は、木質チップ、木質ペレット、石炭、RPF、RDF、プラスチック屑、ゴム屑、及び、有機汚泥のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
上記実施形態によれば、木質チップ、木質ペレット、石炭、RPF(Refuse
Paper & Plastic Fuel;廃紙及び廃プラスチック燃料)、RDF(Refuse Derived Fuel;廃棄物固形燃料)、プラスチック屑、ゴム屑、及び、有機汚泥のうちの少なくとも1つを含む燃料を、効率的に燃焼させることができると共に、これらを燃焼させるに伴って生じた灰や不燃物を、燃焼を継続させながら効果的に収集して排出することができる。したがって、上記燃料を効率的に燃焼させ、かつ、継続運転が可能な燃焼炉が得られる。なお、有機汚泥には、下水汚泥、製紙スラッジ、及び、ビルピット汚泥等が該当する。