【実施例】
【0090】
[実施例1]
センスミトコンドリアヒトキメラRNAの分離と配列
(
図1A、SEQ ID NO1)
最初の実験は、推定のヒトセンスミトコンドリアキメラRNAがより複雑で安定な、マ
ウスのキメラRNAである第二の構造を含むことを示した(Villegas et al., DNA & Cell
Biol.19:579-588, 2000; Villegas et al., Nucleic Acids Res. 30:1895-1901, 2002)
。
それ故、またマウスミトコンドリアキメラRNAの第二の構造に基づき、理論的なヒト
のセンスミトコンドリアキメラRNAの第二の構造が、推定された(
図1A)。
理論的なヒトの転写産物は、未知の長さ(
図1A)のループを形成するアンチセンス16
SミトコンドリアRNAのフラグメントに5’末端で結合しているセンス16Sミトコン
ドリアRNAの完全な配列を含んでいた。
アンチセンス16SミトコンドリアRNAのセグメントは、センス16Sミトコンドリ
アRNAに十分に相補した、またそれゆえセンス16S転写産物の5’末端に結合する逆
方向反復配列に相当する。この構造に基づき、プライマーは、RT−PCRによるこの推
定の転写産物を増殖するようにデザインされた。
1つのリバースプライマーは、ヒトセンス16SミトコンドリアRNAの5’末端から
11から31に位置、又は理論的ループの始点に位置していた(プライマー1、
図1A)
(SEQ IDNO 1)。
【0091】
用いたフォワードプライマーの配列は、センス16SミトコンドリアRNAの位置21
3−234の配列で、
図1Aの中のプライマー3に相当する。
HeLa細胞、HL−60、Du145、MCF/7及びヒトのリンパ細胞を含むヒト
の組織と細胞からRNAの増殖は、プライマー1と3(
図1A)を用いてRT−PCRに
よりPHA(実施例7参照)で刺激され、約210bpの固有のアンプリコン(
図2)を産
出する。
RT−PCRは、前記した方法で実施した(Villegas et al., DNA & Cell Biol. 19:57
9-588, 2000;Villegas et al., Nucleic Acids Res. 30:1895-1901, 2002)。
個々のヒトの組織あるいは細胞からのアンプリコンは、クローン化された、また両鎖は
配列された。
すべての場合に、216bpの同一鎖が得られ、センス16SミトコンドリアRNAの
5’末端の最初の31ヌクレチドに結合している184ヌクレチドの逆方向反復配列を含
んでいた。
その後、我々は、逆方向反復配列が184ヌクレチドより長いか、またアンチセンス1
6SミトコンドリアRNA(
図1A)の5’末端に向かって更に拡張しているかを決定し
た。
前記したHeLa細胞又は他の細胞からのcDNAは、前記したようにループに位置す
るリバースプライマー1と、推定のより長い逆方向反復配列の5’末端に向かってウォー
クするプライマー4から7との間で増殖された(
図1A)。
このアプローチを用いて、プライマー1が、プライマー4、5及び6とそれぞれ結合す
るのに使用されたとき、およそ500、700及び800bpの増殖フラグメントが得ら
れた。
【0092】
他方、cDNAがプライマー1とプライマー7の間で増殖されたとき、増殖産物は得ら
れなかった、これは、逆方向反復配列の5’末端がプライマー7とプライマー8の間であ
ったためと推定される(以下を参照)。
前記800bpのアンプリコンの完全な配列は、センス16SミトコンドリアRNA(S
EQ ID NO 1)(
図1A)の最初の31ヌクレオチドに結合する769ヌクレオチドの逆方向
反復配列を示す。
センス16SミトコンドリアRNAに結合する逆方向反復配列の3’末端で配列は、2
16bpのアンプリコンの同じ領域に見出されるものと同一である。このことは、重要で
ある、なぜなら両者の場合に我々は、同じRNAを増殖していたからである。
更に、配列は、アンチセンス16SミトコンドリアRNAの3’末端のその50ヌクレ
オチドがセンス16SミトコンドリアRNAの逆方向反復配列中には見当たらない、こと
を示した。
すべて、これらの結果は、二重鎖構造が逆方向反復配列と後者の51の位置で始まるセ
ンス16SミトコンドリアRNAとの間で形成され、また50ヌクレオチドの推定ループ
を形成することを示唆する。
【0093】
ループのサイズを確認するために、ヒトのcDNAは、逆方向反復配列の3’末端に位
置するフォワードプライマー2と、センス16SミトコンドリアRNA(
図1A)の位置
213−234でまたリバースであるプライマー3との間でPCRにより増殖された。お
よそ240bpのアンプリコンが得られた、またこの配列は、センス16Sミトコンドリ
アRNAの最初の234ヌクレオチドが逆方向反復配列の3’末端の最後の25ヌクレオ
チドに結合していたことを示した。逆方向反復配列の25ヌクレオチドの配列は、センス
16SミトコンドリアRNAの位置51から75(
図1A)に十分に相補していた。
【0094】
プライマー1と6で得られたアンプリコンの配列、及びプライマー2と3で得られたア
ンプリコンの配列がコンティグのように組い立てられる場合には、ヒトセンスミトコンド
リアキメラRNAの新たな構造は、50ヌクレオチドのループと少なくとも769bpの
二重鎖構造であることを確認した(
図1A)(SEQ ID NO 1参照)。
【0095】
二重鎖RNAは、RNaseAによって消化されないので、ヒトセンスミトコンドリアキメ
ラRNAのステムは、この酵素に耐性がなければならない。一方、ループ又は二重鎖を越
えて拡張したセンス16SミトコンドリアRNA鎖の3’の領域は、酵素により消化され
なければならない。
HeLa細胞又は他の細胞からのRNAは、RNase A(50μg/ml)によって消化され
、続いてフェノール抽出された、そしてヌクレアーゼ耐性物質はエタノール沈殿により回
収された。
消化されたRNAからのcDNAは、
図1Aに示すプライマーを用いてPCRにより増
殖された。
プライマー1と6で得られた約800bpのアンプリコンは、ループが酵素により消化
されたことを示すRNaseA消化後には増殖されなかった。
図1Aに示したようにプライマ
ー10と11で得られた360bpのアンプリコンと同じであった。
すべて、これらの結果は、ステムを超えて拡張したセンスミトコンドリアキメラRNA
の3’領域だけでなくループも酵素により消化されたことを示した。
センスミトコンドリアキメラRNAの二重鎖の構造に一致しまたプライマー8と6で得
られた750bpアンプリコンの増殖は、RNase A消化により影響されなかった。
リボ核酸消化に耐性を示す二重鎖フラグメントの配列は、予期されたステムの配列と同
一であった。
【0096】
センスミトコンドリアキメラRNAの逆方向反復配列の5’末端を決めるために、RNas
e A消化後に得られた転写産物のステムは、5’RACE分析に用いられた。
逆方向反復配列の5’末端決定は、メーカーのインストラクション(Invitrogen)に従
って行われた。
この結果は、逆方向反復配列がプライマー1と6を用いたセンスミトコンドリアキメラ
RNAの増殖後に得られたアンプリコンの5’末端から46の付加的ヌクレオチドに伸び
ていることを示した。
要約すると、815ヌクレオチドの逆方向反復配列は、16SミトコンドリアRNAの
最初の865ヌクレオチドの5’末端に結合している。この転写産物の配列は、ヒト16
Sミトコンドリア遺伝子(HとL鎖)(SEQ ID NO 1)と99.8%の同一性を示した。二
重鎖ステムの両端の5’末端は、5’RACEにより確認された。
【0097】
上記の結果は、センスミトコンドリアキメラRNAが815塩基対のステムあるいは二
重鎖構造と50ヌクレオチドを含んでいたことを示した。
しかしながら、これらの結果は、逆方向反復配列が完全な16SミトコンドリアRNA
に結合していることを立証するものではない。3’末端から完全なcDNAの合成のよう
な従来のアプローチの使用は役に立たない、なぜなら転写産物の二重鎖構造は、Tthを
含む逆転写酵素に対し克服できない問題を示すからである(Myers and Gelfand, Biochemi
stry30:7661-7666, 1991)。
もし815ヌクレオチドの逆方向反復配列が16SミトコンドリアRNAの1559ヌ
クレオチドに結合したら、2.3Kbの転写産物が予期できる。
HeLa細胞、HL−60及びMCF/7細胞から全RNAのノーザンブロット分析は
、
32Pで標識されたプローブを用いて行われ、センスミトコンドリアキメラRNAの二
重鎖構造を標的にした。その結果は、1.6Kbのバンドを除いて、センスミトコンドリ
アキメラRNAとセンス16SミトコンドリアRNAにそれぞれ対応する約2.4Kbの
バンドを示した。
もし前記RNAがノーザンブロットより先にRNase Aで消化されたら、およそ0.8K
bのシングルハイブリダイゼーションバンドが得られた、これはセンスミトコンドリアキ
メラRNAのステムのサイズに相当する。
すべて、これらの結果は、前記センスミトコンドリアキメラRNAが完全なセンス16
SミトコンドリアRNAの5’末端に結合した815ヌクレオチドの逆方向反復配列を含
んでいて、SEQID NO 1に相当していた、ことを強く実証した。
【0098】
逆方向反復配列とセンス16SミトコンドリアRNA間の結合領域を、ヌクレオチドプ
ローブを用いて具体的に検出することが可能である。
プローブは、逆方向反復配列の3’末端とセンス16SミトコンドリアRNA間の結合
点の各サイドで7から10のヌクレオチドを含まなければならない。
このオリゴヌクレオチドは、in situハイブリダイゼーション、又はRT−PCRもし
くはこの新規なRNAを検出するための分野の技術者によく知られた任意の方法による増
殖に用いることができる。
【0099】
センスミトコンドリアキメラRNAは、正常な増殖細胞(ヒトの包皮角化細胞、脾臓、
PHAで刺激されたリンパ球、マウス胚)中、前癌細胞(HPV16又は18で形質転換
された角化細胞、HTLV−1で形質転換されたMT−2細胞)中に、そして癌細胞中に
存在する。正常な休止細胞中には存在しない。これらの結果の要約は、表1(実施例4)
に示されている。
【0100】
[実施例2]
乳頭腫ウィルスで形質転換されたヒトの角化細胞は、新規なセンスミトコンドリアキメ
ラRNAを合成する(
図1B、SEQID NO 2)
ヒトの包皮角化細胞(HFK)は、ヒトの乳頭腫ウィルス16(HPV16)に既に感染
した細胞溶解物を用いた培養により形質転換された。
この細胞は、3部のK−SFM、1部のDMEM培地(Invitrogen)、5ng/mlの
下垂体抽出物、及び10%の子牛胎児血清で培養された。
培養条件は、37℃で5%CO
2であった。24時間の感染後、形質転換されたHFK
は、が新しいフラスコに転送され、同じ条件下で培養された。
この後に、細胞(HFK698)は、1:4から1:3の分離比率を使用して、3日ごとに新し
い培養フラスコに連続的に転送された。
19継代後に、細胞(HPV16で形質転換されたHFK698)は、記載したように集菌され(Haus
en,Biochim.Biophys. Acta, 1288:F55-F78, 1996)、10分間の300×gでの遠心分離
で集められ、そして塩性のリン酸塩バッファー(PBS)で2度洗浄された。
全RNAは、トリゾール(Invitrogene)で洗浄された細胞から抽出された。
約200ナノグラムのRNAは、実施例1に記載したようにランダムのヘキサマー(he
xamers)でcDNAを合成するために使用された。
【0101】
cDNAは、
図1Aに記述されているように、リバースプライマー1とフォワードプラ
イマー3を用いてPCRにより増殖された。
この増殖プロトコルは、予期した210bpのアンプリコンを生じた、ここでセンス1
6SミトコンドリアRNAの最初の31ヌクレオチドは、実施例1に記述したように18
4ヌクレオチドの逆方向反復配列に結合していた。
この増殖製品の電気泳動分析は、センスミトコンドリアキメラRNAに相当する210
塩基対のアンプリコンと、
図2に示すように約150塩基対の他の増殖フラグメントの存
在を示した。この新しいフラグメント(SEQ ID NO 2)の完全な存在は、センス16Sミト
コンドリアRNAの5’ 末端から最初の31のヌクレオチドが121ヌクレオチドの逆
方向反復配列に結合されており、これはSEQ ID NO 1のセンスミトコンドリアキメラRN
Aの逆方向反復配列と比較すると、63ヌクレオチドより短い。
【0102】
このより短い逆方向反復配列は、ミトコンドリアキメラRNAの構造においてRNA9
6ヌクレオチド(
図1B)のより長いループを生成する。
配列の残部は、SEQID NO 1と同一である。
この新規なミトコンドリアキメラRNAは、SiHa細胞(
図4A)には存在しない、こ
れは、PHAで刺激されたヒトリンパ球のような増殖型細胞中にも存在しない、HPVで
形質転換された発癌性細胞である(実施例参照)。
同様の結果は、HPV16又はHPV18で形質転換された又は不滅化された(しかし
発癌性ではない)細胞は、前−悪性細胞と考えられ、それ故新規なセンスミトコンドリア
キメラRNAは、前−悪性細胞の新規なポテンシャルマーカーである。
【0103】
16SミトコンドリアRNAに結合しているSEQ ID NO 2の逆方向反復配列の3’末端
の配列がSEQID NO 1の同じ領域とは異なるので、オリゴヌクレオチドプローブは、この
転写産物の特別の検出に用いることができる。
このプローブは、逆方向反復配列の3’末端とSEQ ID NO 7のオリゴヌクレオチドのよ
うなセンス16SミトコンドリアRNAの始めとの間の結合点の各端で7ないし10のヌ
クレオチドを含まなければならない。
このオリゴヌクレオチドは、in situハイブリダイゼーションもしくはRT−PCRに
よる増殖、又は前癌細胞のこの新規な特別のマーカーを検出する、この分野の技術者によ
く知られた任意の方法に用いることができる。
【0104】
[実施例3]
HTLV-1で形質転換されたヒトMT-2細胞は、第3の新規なセンスミトコンドリアキメラR
NAの発現を誘発する(
図1C、SEQ ID NO 3)。
HTLV-1で形質転換されたヒトMT-2細胞は、記述された方法で培養された(Kobayashiet
al., EMBO J.,3:1339-1343, 1984)。
細胞は集菌され、300×gで10分間遠心分離され、PBSで2度洗浄された。最後
の細胞ペレットは、実施例1で記述したようにトリゾールで抽出された。
cDNAは、RNAを鋳型として用いてランダムヘキサマーで合成された、またcDN
Aは、リバースプライマー1および
図1Aに記述されるようなフォワードプライマー3を
使用して、PCRにより増殖された。
以前に記述したように、この増殖プロトコルは、実施例1に記述したセンスミトコンド
リアキメラRNAに相当する、184ヌクレオチドの逆方向反復配列に結合したセンス1
6SミトコンドリアRNAの最初の31ヌクレオチドを含む210塩基対のアンプリコン
を生ずる。
増殖産物の電気泳動分析は、すでに記述された210塩基対のアンプリコンの存在に加
えて、約150塩基対のバンドを示した(
図2を参照)。
【0105】
この150塩基対のアンプリコンの配列は、HPV16あるいはHPV18(SEQ ID NO
2)で形質転換された細胞中で発現する第2のセンスミトコンドリアキメラRNAに相当
する、実施例2で記述したアンプリコンの配列に同じである。
更に、新しい増殖産物は、約100bpであることが見出された(
図2)。
この第3のアンプリコンの配列は、センス16SミトコンドリアRNAの5’末端に結
合して、167ヌクレオチドのループを発生する、61ヌクレオチドの逆方向反復配列を
示した(
図1C;SEQID NO 3)。
この新規なアンプリコンは、正常細胞中に、腫瘍細胞中にまたEPV16あるいは18
で形質転換された細胞中には存在しなかった。
従って、この新規なセンスミトコンドリアキメラRNAは、発癌性レトロウイルスで形
質転換された細胞のポテンシャルマーカーである。
【0106】
16SミトコンドリアRNAに結合しているSEQ ID NO 3の逆方向反復配列の3’末端
の配列は、SEQID NO 1及びSEQ ID NO 2の同じ領域とは異なるので、オリゴヌクレオチド
プローブは、この転写産物の特定の検出に用いることができる。
このプローブは、逆方向反復配列の3’末端とSEQ ID NO 8のオリゴヌクレオチドのよ
うなセンス16SミトコンドリアRNAの始まりとの間の結合点の各端で7から10のヌ
クレオチドに及ばなければならない。
このオリゴヌクレオチドは、in situハイブリダイゼーションもしくはRT−PCRに
よる増殖、又はレトロウィルス腫瘍ウィルスで形質転換された細胞のこの特別なマーカー
を検出する、この分野の技術者によく知られた任意の方法に用いることができる。
【0107】
[実施例4]
ヒトアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの構造
我々の最初の実験は、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAに相当するキメラRN
Aの第二のファミリーは、いくつかの細胞研究に存在することを示した。
ヒトアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの構造を決定するために、センスミトコ
ンドリアキメラRNAに用いられる方法が採用された(
図1)。
理論的なアンチセンスミトコンドリアキメラRNAは、アンチセンス16Sミトコンド
リアRNAの5’末端に結合している逆方向反復配列としてのセンス16Sミトコンドリ
アRNAのフラグメントを含んでいた。
後者のRNAは、ミトコンドリアDNAのL−鎖から転写され、そして16Sミトコン
ドリア遺伝子に相当する(
図3)。このRNAを増殖するために、リバースプライマーは
アンチセンス16SミトコンドリアRNAの5’末端に接近してハイブリダイズされた、
またフォワードプライマーは、逆方向反復配列(
図3)の推定のフラグメントの異なる位
置でハイブリダイズされた。
PHAで48時間刺激されたヒトリンパ球からの全RNAは、鋳型として用いられた。
cDNAは、実施例1に記載したようにランダムヘキサマーで合成された。
【0108】
PCRによるcDNAの増殖は、アンチセンス16SミトコンドリアRNAの5’末端
の始めに接近した位置でのリバースプライマー(プライマー1、
図3)及び逆方向反復配
列(
図3)上に位置する異なるフォワードプライマーで行われた。
3つの主なアンプリコンだけが得られた、これは逆方向反復配列のサイズとループのサ
イズで異なっていた。
これらのアンプリコンは、精製され、配列が決定された。これらのアンチセンスミトコ
ンドリアキメラRNAの1つは、365ヌクレオチドの逆方向反復配列と17のヌクレオ
チド(SEQ IDNO 4)のループを含んでいる。
他のRNAは、96ヌクレオチドのループと189ヌクレオチド(SEQ ID NO 5)の逆方
向反復配列を含んでいる。
更に、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAの他の種は、296ヌクレオチドの逆
方向反復配列と451ヌクレオチド(SEQ ID NO 6)のループを含んでいる。
3つのアンチセンスミトコンドリアキメラRNAのすべての配列は、ミトコンドリアD
NA遺伝子(HとL鎖)の配列と99.8%同一であった。
【0109】
以下の例において示される結果は、前腫瘍及び腫瘍細胞と、アンチセンスミトコンドリ
アキメラRNAの発現にかかわる正常な増殖細胞との間に大きな違いがあることを示す。
増殖する細胞はすべてセンスミトコンドリアキメラRNAを過剰発現する。
しかしながら、一方正常な増殖細胞もまたセンスミトコンドリアキメラRNAを発現す
るが、これらの転写産物は、腫瘍細胞中では下方制御される。非増殖細胞又は休止細胞は
共にミトコンドリアキメラRNAを発現しない。
従って、これらの異なる発現は、発癌の新規で有効なマーカーであることを示し、これ
はin situハイブリダイゼーション、ノーザンブロット分析、RT−PCRもしくはTM
A又はこの分野の技術者に知られている他の技術により検出できる。
センスとアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの異なる発現の要約は、表1に示さ
れている。
【0110】
【表1】
【0111】
[実施例5]
腫瘍細胞系は、センスミトコンドリアキメラRNA(SEQ ID NO 1)を過剰発現し、またア
ンチセンスミトコンドリアキメラRNA(SEQ ID NO 4,5及び6)の発現を下方制御する。
in situハイブリダイゼーションは、培養中の腫瘍細胞系でセンスミトコンドリアキメ
ラRNAの発現を決定するのに用いられた。in situハイブリダイゼーションに対し、粘
着性腫瘍細胞は、8−ウエルのチャンバースライド(Lab-TekO, NUNC)中で、アメリカン組
織培養収集(AmericanTissue Culture Collection)(ATCC)により推奨された適切な培地
と条件を用いて37℃で24ないし48時間培養された。
非粘着性細胞(e.g.HL-60, Jurkat and Ramos)に対しては、小さなフラスコ中で37℃
で48時間培養された。細胞は、300×gで10分間遠心分離により回収され、PBS
の小さな容量中に再懸濁され、そして10から20ulのアリコートは、あらかじめポリ
リシン又はマッスル(mussel)から精製された接着タンパク質でコートされたガラススラ
イド上に塗布された(Burzioet al, Curr. Opin. Biotechnol., 8:309-312, 1997)。細胞
は室温で30分間乾燥された。
【0112】
前記細胞は、PBSで3回洗浄され、4%のパラホルムアルデヒドで室温下10分間固
定された。スライドはその後PBSで5分間3度洗浄され、0.2N HClで室温下10
分間インキュベートされた。
該細胞は、更に3度、最初は室温下にPBSで、その後2×SSCで10分間(2×SSC
:0.3MのNaCl、30mMクエン酸ナトリウム、pH7.0)洗浄された(Sambrook et al., 1989)。
プレハイブリダイゼーションは、4×SSC、10%硫酸デキストラン、150μg/ml
酵母tRNA及びニシン精液DNA、50%のホルムアミド及び1×Denhardt溶液(0.2mg
/mlのFicollタイプ400、0、2mg/mlのポリビニルピロリジン、0.2mg/mlのBSA)を含む溶液
中で37℃で30分間行われた。ハイブリダイゼーションは、センスとアンチセンスミト
コンドリアキメラRNAを標的にする3.5pmolのプローブを含む同じプレハイブリ
ダイゼーション混合物中37℃で15時間行った。
前記プローブは、センスとアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの配列の異なる領
域をターゲットにする20以上のデオキシヌクレオチドを含んでいた(SEQ ID NO 99〜197
及びSEQ IDNO 9〜98をそれぞれ参照)。プローブは、既に記述したように予めジゴキシゲ
ニン-11-dUTP(Roche)とターミナル・トランスフェラーゼ(Promega)を用いて3’末端でラ
ベル表示された(Villegaset al., DNA & Cell Biol., 19:579-588, 2000)。
過剰のプローブを除去するために、スライドは、室温で、最初2×SSCで10分間及び1
×SSCで10分間洗浄された。その後、サンプルは室温で0.2×SSCで45℃30分間、及
び最後に0.2×SSCで10分間洗浄された。
【0113】
ハイブリダイゼーション後、細胞はブロッキング緩衝液中(1%BSA、0.3%トリトンX-100
in PBS)中で30分間インキュベートされ、その後予めブロッキング緩衝液中で1:50
0に希釈され、アルカリ性ホスファターゼに結合しているアンチ−ジゴキシゲニン単クロ
ーン抗体を用いて室温で2時間インキュベートされた。
最後に、スライドは、PBSで2度洗われた、そして呈色反応は以前に記載したようにBC
IP/NBT基質混合物(DAKO)を用いて実行された(Villegas et al., DNA & Cell Biol.
, 19:579-588,2000)。同様の操作は、フルオレスセインまたはローダミンに接合される
アンチ−ジゴキシゲニン抗体を使用して、FISHに対して行われた。
【0114】
図4Aと4Bに示されるように、SEQ ID NO 63に対応するジゴキシゲニンでラベル表示
したプローブを用いたin situハイブリダイゼーションは、ヒト腫瘍細胞がセンスミトコ
ンドリアキメラRNAを過剰発現することを示す。
ジゴキシゲニンでラベル表示した、SEQ ID NO 64に対応するセンスプローブを用いたin
situハイブリダイゼーションは、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAの発現を下
方制御を示して、ネガティブであった(
図4A及びB)。同じ結果は、センスあるいはアン
チセンスミトコンドリアキメラRNAの他の領域を標的にするオリゴヌクレオチドプロー
ブで得られた。
【0115】
[実施例6]
ヒト生体中の腫瘍細胞はセンスミトコンドリアキメラRNA(SEQ ID NO 1)を過剰発現
し、アンチセンスミトコンドリアキメラRNA(SEQ ID NOS 4、5及び6)を下方制御する。
ヒトの生体は、病理学者あるいはDAKOからの組織アレーから入手した
分析されたほとんどのサンプルはパラフィンに埋め込まれていたか、またはホルマリン
で固定されていた。他の組織サンプルは、Boiun固定剤で固定されていた、また他のサン
プルは、新鮮な凍結組織切片であった。
約4ないし8μmの組織切片は、予めポリリシン又はムラサキイガイ(Aulacomya ater)
から精製された接着性ポリフェノール蛋白質でコートされたガラススライド上に固定され
た(Burzioet al., Curr. Opin. Biotechnol., 8:309-312, 1997)。
パラフィンに包埋された組織切片は、60℃で1時間インキュベートされた、そしてパ
ラフィンは、キシロールで各15分間3度洗浄により除去された。
切片は、空気乾燥され、PBSで4回洗浄された。その後、切片は、0.2N HCl
を用いて、室温で10分間インキュベートされた、そしてPBSで十分に洗浄された。後
で、サンプルは、実施例4に記述されたプロトコルに従って、ジゴキシゲニンでラベル表
示されたアンチセンスプローブを用いてin situハイブリダイゼーションに供された。パ
ラレルセクションはセンスミトコンドリアキメラRNAの同じ領域に対応するセンスプロ
ーブでハイブリダイズされた。
【0116】
図5Aに示すように、胸、子宮頚部、膀胱の腫瘍及び肺の癌は、転移産物の強い存在を
示して、センスミトコンドリアキメラRNAを標的にするアンチセンスプローブで強く染
色されることを示した。他方、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするプ
ローブを用いたinsituハイブリダイゼーションは、この転写産物(
図5A)の下方制御
を示してネガティブであった。
他の腫瘍細胞もまたセンスミトコンドリアキメラRNAを過剰発現し、そしてアンチセ
ンスミトコンドリアキメラRNAの発現を下方制御する(
図5B)。
【0117】
[実施例7]
正常増殖細胞はセンス及びアンチセンストコンドリアキメラRNAを過剰発現する。
実施例5及び6に記述されたin situハイブリダイゼーションで同じプロトコルを使用
して、センスミトコンドリアキメラRNAの発現は、増殖細胞で決定した。
図6に示すように、HFK細胞、精原細胞、脾臓細胞、及び増殖型マウス胚は、センス
ミトコンドリアキメラRNAの過剰発現を示唆する、強いハイブリダイゼーションシグナ
ルを示した。
対照的に、脳、筋肉及び肝臓の細胞のような非増殖細胞は、センスミトコンドリアキメ
ラRNAが発現しないか又はこれらの細胞で下方制御されることを示唆して、シグナルを
示さなかった。
【0118】
しかしながら、驚くべき結果は、in situハイブリダイゼーションがアンチセンスミト
コンドリアキメラRNAを標的にするプローブで行われたとき、強いシグナルも観察され
た(
図6)。
並行して分析されたいくつかの制御は、これらのプローブのハイブリダイゼーションシ
グナルが技術上の原因によらないことを示した。
もしinsituハイブリダイゼーションがジゴキシゲニンで非ラベル表示されたものを除
いて、過剰(50ないし100倍)の同じプローブと共にラベル表示されたプローブで行
われたら、ハイブリダイゼーションシグナルは消失した。
ハイブリダイゼーションに先立ちサンプルがリボヌクレアーゼAで一晩インキュベート
された場合、ハイブリダイゼーションシグナルは消失した。
また、ハイブリダイゼーションが4つのミスマッチを有するアンチセンスミトコンドリ
アキメラRNAを標的にするラベル表示されたプローブで行われた場合、ハイブリダイゼ
ーションシグナルは観察されなかった。
【0119】
[実施例8]
フィトヘムアグルチニン(PHA)で刺激された正常なヒトのリンパ細胞は、センス及びア
ンチセンスミトコンドリアキメラRNAを過剰発現する。健康なドナーから5mlの血液
がEDTAで集められた。この血液は、0.9%NaClの1容積で希釈され、該混合物
は、遠心分離機チューブ中の5mlのHistopaque-1077(Sigma)に適用された。このチュー
ブは室温下で20分間800×gで遠心分離された。
分裂期の白血球が集められ、0.9%のNaClの2容積で薄められ、室温で10分間、
250×gで遠心分離された。集められた細胞は、けん濁され、200mMグルタミン、
10mM非必須アミノ酸、ペニシリン、子牛の胎児血清を欠いているストレプトマイシン
が追加されたRPMI1640倍地で2度洗浄された。
最後の沈殿物は、10%子牛の胎児血清を含む同じ培地で再けん濁され、1ml当たり
のヒトリンパ球の数は、ノイバウエルチャンバー中の顕微鏡で数えて決定された。
【0120】
ヒトのリンパ球は、上記の追加されたRPMI1640倍地に10%の子牛の胎児血清
を添加した96ウエルのマイクロリッタープレート中で37℃、5%CO
2の条件下で培
養された。1ウエル当たり約30,000のリンパ球は、10ug/mlの(細胞増殖を誘発す
る)ミトゲンPHA存在、非存在下で培養された(Yu et al., J. Biol. Chem., 266:7588
-7595, 1991)。
PHAで処理後48ないし72時間後、細胞は、H3−チミジン又はBrdUの取り込
みにより立証されたように活発にDNA合成にたずさわった(Yu et al., J. Biol. Chem.
,266:7588-7595, 1991)。また、PHAで刺激された48時間後に、リンパ球は、増殖細胞
核抗原又はPCNA及びKi−67のように、細胞増殖の他のマーカーを過剰発現した(B
antis et al.,Cytopathology, 15:25-31, 2004) (
図7)。
休止中又はコントロール・リンパ細胞は、これらの抗原を発現しなかった(
図7)。
【0121】
刺激されたリンパ球がセンスミトコンドリアキメラRNAを発現する否かを決定するた
めに、細胞は、ジゴキシゲニンでラベル表示され、センスミトコンドリアキメラRNAを
標的にするオリゴヌクレオチドプローブでin situハイブリダイズされた。
使用されたinsituハイブリダイゼーションプロトコルは、実施例5に記載された。
この転写産物の過剰発現を示唆する、強いハイブリダイゼーションシグナルが得られた
(
図7)。ハイブリダイゼーションシグナルは、腫瘍細胞又は他の正常増殖細胞で観察され
たシグナルと同程度であった(
図7を
図4AとB、
図5AとBと比較)。
ハイブリダイゼーションシグナルは、PHAなしでインキュベートされたコントロール
リンパ球には観察されなかった(
図7)。
【0122】
このinsituハイブリダイゼーションがジゴキシゲニンでラベル表示され、アンチセン
スミトコンドリアキメラRNAを標的にするセンスオリゴヌクレオチドを用いて行なわれ
た場合、同様に強いハイブリダイゼーションシグナルが得られた(
図7)。
いくつかのコントロールは、ハイブリダイゼーションシグナルが技術上の原因よる可能
性を否定するために行なわれた。
ハイブリダイゼーションシグナルは、もしin situハイブリダイゼーションが過剰(5
0ないし100倍)の(ジゴキシゲニンでラベル表示されていない)同一センスプローブ
と共にセンスラベル表示プローブで行なわれるときには、消失する。
ハイブリダイゼーションに先立ちサンプルをリボヌクレアーゼAで一晩インキュベート
すると、ハイブリダイゼーションシグナルは、消失する。
更に、ハイブリダイゼーションが4つのミスマッチを有するセンスプローブで行なうと
、ハイブリダイゼーションシグナルは、観察されない。対照的に、刺激を受けていないリ
ンパ球のinsituハイブリダイゼーションは、ハイブリダイゼーションシグナルを示さな
い(
図7)。
結論として、増殖するために刺激された正常なヒトリンパ細胞は、センスミトコンドリ
アキメラRNA及びアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの双方を過剰発現する。こ
れらの転写産物は、休止細胞中では発現しない。
【0123】
[実施例9]
センスミトコンドリアキメラRNAは、正常な及び腫瘍細胞中で異なる局在化を示す。
実施例5と6に記述したin situハイブリダイゼーションは、ヒトの生検の腫瘍細胞中
だけでなくいくつかの腫瘍細胞系においても、センスミトコンドリアキメラRNAは、細
胞質中で選択的に局在化される。しかしながら、ある腫瘍生検において、核中の転写産物
の明らかな局在化が見出された(
図4A、B)。
【0124】
驚くべき発見は、核中のセンスミトコンドリアキメラRNAの局在化であった。
実施例5に記載したように実施されたin situハイブリダイゼーションは、HeLaと
SiHa細胞の核中にポジティブなハイブリダイゼーションシグナルを示した(
図8)。
ハイブリダイゼーションシグナルは、HPV16で形質転換されたHFKの核中で強くな
った(
図8)。核の局在化は、また胸腫瘍及び横紋筋肉腫からの腫瘍細胞中にも見出され
た(
図8)。
【0125】
共−局在化(co-localization)の研究は、細胞質で局在化したセンスミトコンドリア
キメラRNAがミトコンドリアの外側で後期エンドゾーム/リゾソームと結合することを
示した。もし共−局在化の研究が分子プローブ(Mitotrack)又は抗体アンチ−シトクロム
c(Promega)もしくはアンチ−エンドヌクレアーゼG(Chemicon)のようなミトコンドリア
のマーカーで行なわれる場合、in situハイブリダイゼーションは、弱い共−局在化を示
した。
しかしながら、完全な共−局在化は、リソトラック(Lysotrack)(Molecular Probes)又
はアンチ-ランプ-2(anti-Lamp-2)(BD Pharmigen)もしくはアンチカプサイシンD(anti-
cathepsin D)(Zymed)のような後期エンドゾーム/リゾソームの免疫細胞学でハイブリダ
イゼーションシグナル中に見出された。
【0126】
HeLa細胞は、実施例5に記述したようなジゴキシゲニンでラベル表示されたオリゴ
ヌクレオチドプローブでin situハイブリダイズされた。
ポスト−ハイブリダイゼーションと洗浄操作後、細胞は、ローダミン(Roche)でラベル
表示されたアンチ−ジゴキシゲニン及びフルオレスセイン(BD Pharmingen)でラベル表示
されたanti-Lamp-2antibodyでインキュベートされた。暗所で室温下に3時間インキュベ
ートした後、スライドは洗浄され、マウントされてツァィス共焦点顕微鏡で分析された。
リソトラック(Lysotrack)又はアンチ−カテプシンD抗体がリソソーム分画として用
いられたとき、ランプ-2(Lamp-2)の局在化によるハイブリダイゼーションシグナルの
明らかな共−局在化が得られた。同様のハイブリダイゼーションシグナルの共−局在化結
果が得られた。
我々が知っている限り、これは、RNA(特にミトコンドリア転写産物)が細胞のリソ
ソームに結合されたことを示す最初の報告書である。
腫瘍細胞中のセンスミトコンドリアキメラRNAの局在化の決定は、癌を有する患者に
対する重要な予後の値となる。一般に、正常な増殖細胞中でセンス及びアンチセンスミト
コンドリアキメラRNAは、主に核中に局在化される。
【0127】
[実施例10]
アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするアンチセンスオリゴヌクレオチ
ドを用いて腫瘍細胞をin vitro処理すると細胞死を誘発する。
HL-60細胞は、ATCCによって推奨された最適条件の下で培養される。
約30,000個の細胞が96―ウエルのマイクロタイタープレートで培養された。
センス又はアンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌクレオチド
(2uM)が加えられた。細胞の浸透性を増すために、オリゴヌクレオチドは、リプフェ
クタミン(lipofectamin)もしくはオリゴフェクタミン(oligofectamin)(Invitrogen)
又はポリエチレンイミド(PEI)を有する混合物中に添加された( Exgen TM500, Fermenta
s)。細胞に特に非毒性であるPEIがより好ましい、
細胞は、オリゴヌクレオチドで6時間インキュベートされる、そして細胞残存の割合は
、トリパンブルーへの浸透性で決定される。
オリゴヌクレオチドで6時間インキュベートした後、細胞の主要な割合が死滅した。
しかしながら、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌクレオ
チドは、細胞死を誘発するのに更に有効であった(細胞死の15%に対し約90%)。
【0128】
他方、細胞がセンスもしくはアンチセンス12SミトコンドリアRNA又はND1サブ
ニットのmRNAを標的にするオリゴヌクレオチド、又はスクランブルオリゴヌクレオチ
ドもしくは4つのミスマッチを有するオリゴヌクレオチド(これらのすべてはコントロー
ルとして使用された)で処理されたとき、細胞死は生じなかった。
これらの研究に用いられたオリゴヌクレオチドは、5’末端で最初の5ヌクレオチドま
た3’末端で最初の5ヌクレオチドにホスフォロチオエートリンケージを含んでいる。平
均して、10の中央のヌクレオチドは、ホスフォジエステル結合を含んでいる。これらの
オリゴヌクレオチドを備えた細胞の処理がDNA断片化を引き起こすかどうか確証するた
めに、HL-60細胞は、オリゴヌクレオチドで6時間、以前に記述されたと同じ条件下でイ
ンキュベートされた。
約30,000個のHL-60細胞が、96ウエルのマイクロチッタープレート上で、200ul
のIDMEMプラス10%の子牛胎児血清中で、センスミトコンドリアキメラRNAを標
的とする又はアンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的とする1uMのオリゴヌク
レオチドと共に培養された。
【0129】
PEIを含む混合物中に添加されたオリゴヌクレオチドの化学は、前節に記載したのと
同様である。オリゴヌクレオチドで6時間定温放置した後、細胞は、TUNEL分析(DeadEnd
の比色定量のTUNELシステム、Promega)を用いてDNA断片化のために分析された。
表2に示されるように、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的とするオリゴ
ヌクレオチドで処理後、約96%の細胞がDNA断片化を示した。同様のDNA断片化率
は薬物スタウロスポリンで得られた。スクランブルオリゴヌクレオチド又はミスマッチを
有するオリゴヌクレオチドは効力を示さなかった。
対照的に、センスミトコンドリアキメラRNAを標的とするオリゴヌクレオチドで処理
されると、約20%の腫瘍細胞はアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの発現を下方
制御し、そしてその結果これらの細胞は、この転写産物の少ないコピー数をもたらす(表
2)。
従って、細胞死は、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌク
レオチドでより効率的に誘発される。
これらの結果は、腫瘍細胞中のアンチセンスミトコンドリアキメラRNAの少ないコピ
ー数は、治療目的になる、ことを強く示唆する。
【0130】
【表2】
【0131】
別の研究で、我々は、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌ
クレオチドで細胞を処理するとカスパーゼ活性を誘発する、ことを決定した。
カスパーゼは、プログラムされた細胞死あるいはアポトーシスに活発に伴う、蛋白質分
解を生ずる酵素である。HL-60は、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的
にするオリゴヌクレオチド、又はスタウロスポリンを用いて、以前に記述された培養条件
下で6時間、インキュベートされた。
その後、フルオレセインで結合したVAD-fmk(CaspaCe FITC-VAD-FMK、Promega)を
培養に加え、37℃で30分間インキュベートされた。 VAD-fmokは、カスパーゼの強い
抑制剤で、非常に高い親和性でプロテアーゼに結合する(Gracia-Calvo et al., J. Biol.
Chem.,273:32608-32613, 1998)。
細胞は、遠心分離によって洗われ、標本化されて蛍光顕微鏡で観察された。
ズ9に示すように、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌク
レオチドで処理したHL-60細胞は、スタウロスポリンで達成された活性化と同様のレ
ベルで、カスパーゼ活性を誘発した。12SミトコンドリアRNAを標的にしたアンチセ
ンスのオリゴヌクレオチドでは、カスパーゼ活性は得られなかった。
【0132】
アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするオリゴヌクレオチドで処理した
細胞は、またアポトーシスに一致する他の変化を示す。電子顕微鏡分析は、核断片化およ
びクロマチン凝縮を示した。核断片化もDAPIで核を染色することにより実証された。
アンチセンスミトコンドリアキメラRNAを標的にするこれらのオリゴヌクレオチドで
処理後、細胞は、DAPI染色で示されたように(
図9E及び9F)、核断片化を受ける。
【0133】
[実施例11]
アンチセンストコンドリアキメラRNAに相補するオリゴヌクレオチドで処理されると、
他の癌細胞も細胞死を被る。
他の癌細胞は、実施例10に記載したプロトコルに従い、アンチセンストコンドリアキ
メラRNAに相補するオリゴヌクレオチドで処理された。この細胞は、ATCCのリコメ
ンドに従い、それらの最適条件下でインキュベートし、そして2uMオリゴヌクレオチド
がPEIと共に実験の初期段階で添加された。
6時間後に、オリゴヌクレオチドの2回目の添加を同様の濃度で実行し、結果は、実験
の開始の後15時間で決定された。細胞死は、DAPI染色と断片化された核の細胞数を
数えることにより決定された。表3に示すように、オリゴヌクレオチドで処理された細胞
の70%以上がアポトーシスを被った。
薬剤処理に全くの耐性を示すことが知られている、黒色腫細胞、リンパ腫細胞および胸
癌細胞MCF/7は、非常に高い割合でアポトーシスを被ることに気づくことは重要であ
る(表3)。
【0134】
【表3】
【0135】
アポトーシスを誘発する際にオリゴヌクレオチドに対するより有効な標的となる転写産
物の領域があるかを決定するために、次の実験を行った。アポトーシスの誘発は、アンチ
センストコンドリアキメラRNAの5’末端から始まっておよそ各30ヌクレオチドを標
的とした、約20ヌクレオチドのアンチセンスオリゴヌクレオチドを有するHeLa、H
E-60及びMCF/7細胞において研究された。
時間0では、1uMオリゴヌクレオチドがPEIと共に加えられた、そしてこの処理は
6時間後に繰り返された。処理開始後15時間でアポトーシスを被る細胞の割合は、DA
PI染色と断片化された核を有する細胞を数えることにより決定された。
殆どのオリゴヌクレオチドは、変わりうる程度のアポトーシスを誘発したが、アンチセ
ンスミトコンドリアキメラRNAの単一鎖領域は、細胞死を誘発するよい標的であった。
推定二重鎖又はアンチセンスミトコンドリアキメラRNAのループ構造を標的にするオリ
ゴヌクレオチドは、それほど有効ではない
【0136】
アポトーシスは、またトリパンブルー染色、ヨウ化プロピジウム染色、アネキシン(an
exine)免疫化学により決定することができる。 これらの技術において、細胞は、蛍光
顕微鏡又はフロー・サイトメトリーにより分析することができる。DNA断片化は、TUNE
L、あるいはDNAラダーを示す電気泳動によって測定されうる。
ウエスタンブロット分析もまた、カスパーゼ、poly(ADP Rib)合成等のような蛋白質の
プロセッシングを決定するために使用することができる。
【0137】
[実施例12]
アンチセンスミトコンドリアキメラRNAに相補するオリゴヌクレオチドで正常増殖また
は休止細胞の処理は、アポトーシスに効果がない。以前に記載したように、正常増殖細胞
は、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAと同様にセンスミトコンドリアキメラRN
Aを過剰発現する。
他方、休止細胞は、これらの転写産物を発言しない。
それ故、アンチセンスミトコンドリアキメラRNAに相補するオリゴヌクレオチドが正
常細胞において細胞死を誘発するかを決定することは重要である。ヒトリンパ細胞は、実
施例8に記述したように10ug/mlのPHAで48時間刺激された。
並行して、コントロールリンパ細胞がPHAなしで48時間インキュベートされた。
48時間の培養では、PEI(実施例10参照)と混合した15uMのオリゴヌクレオチ
ドは、刺激されそしてコントロールされたリンパ細胞に添加された、そして更に15時間
インキュベートされた。オリゴヌクレオチドの濃度は、以前の実験(1−2uM)に用い
た濃度よりも10フォールド高かった。
刺激されそしてコントロールされたリンパ細胞の他の例は、同じ期間の間、0.4uM
スタウロスポリンで処理された。実験の終わりに、細胞死は、トリパンブルー染色又はD
API染色のいずれかにより測定された。
図10に示すように、コントロールリンパ細胞またはオリゴヌクレオチドを含まない1
5時間のインキュベートでPHA刺激されたリンパ細胞は、異なる実験で7から10%間
の変動で自然におこるアポトーシスと同様のレベルを示した。
【0138】
同様の結果は、オリゴヌクレオチドのより低い(1-2 uM)濃度で得られた。
更に、15uMアンチセンスオリゴヌクレオチドで15時間インキュベートしたコント
ロール及び刺激されたリンパ細胞は、同じ低レベルのアポトーシス(およそ10%)を示
した(
図10)。
対照的に、コントロールリンパ細胞又はPHA刺激され、スタウロスポリンで15時間
インキュベートされたリンパ細胞は、80%以上の細胞がアポトーシスを被ることを示し
た(
図10)。これは非常に重要な結果である、なぜならヒトリンパ細胞のような正常休
止細胞又は正常増殖細胞がアンチセンスミトコンドリアキメラRNAに相補するオリゴヌ
クレオチドによりアポトーシスを誘発するのに抵抗性であるからである。言いかえれば、
アンチセンスミトコンドリアキメラRNAで阻害することにより、腫瘍細胞中のアポトー
シスの誘発が癌に対する選択的治療アプローチとなるからである。
【0139】
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