(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、直列に接続された2つ以上のLEDをオンにするためには、LED駆動装置は、2つ以上のLEDのターンオン電圧の和よりも大きな電圧を供給しなければならない。このため、より高い電圧値の電源が必要である。これによって、消費電力が、より高くなり得る。また、LEDに流れる電流が不安定であると、LEDの輝度に影響することがある。よって、LEDの照明品質を向上させるとともに、より低い消費電力とすることができる、新規のLED駆動装置を開発することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、直列に接続されたN組のLEDストリングを駆動するように構成されたLED駆動装置を提供する。Nは1より大きい正の整数である。LED駆動装置は、(N−1)個のスイッチユニットと、電流源と、検出ユニットと、制御ユニットと、を備える。i番目のスイッチユニットは、(i+1)番目のLEDストリングに並列に、またはi番目のLEDストリングに並列に、電気的に接続しており、ここで、0<i≦(N−1)である。
電流源は、1番目のLEDストリングの負端子
と接地端子に接続しており、N組のLEDストリングを駆動するための駆動電流を供給する。検出ユニットは、電流源の電圧を受けるために電流源
と前記1番目のLEDストリングの負端子に
電気的に接続している。そして
検出ユニットは検出信号を出力するために
前記1番目のLEDストリングの負端子と前記電流源の間のノードの電圧、第1の基準電圧と第2の基準電圧に、電気的に接続している。制御ユニットは、検出信号を受け取って、その検出信号に応じて(N−1)個のスイッチユニットのオンにされる個数を動的に制御する複数の第1の制御信号を出力するために、(N−1)個のスイッチユニットと検出ユニットに電気的に接続している。
【0005】
一実施形態では、電流源の電圧が第1の基準電圧より高いときに、制御ユニットは、(N−1)個のスイッチユニットのオンにされる個数を減少させる。
【0006】
一実施形態では、電流源の電圧が第2の基準電圧より低いときに、制御ユニットは、(N−1)個のスイッチユニットのオンにされる個数を増加させる。
【0007】
一実施形態では、電流源の電圧が第2の基準電圧より高く、かつ第1の基準電圧より低いときに、制御ユニットは、(N−1)個のスイッチユニットのオンにされる個数を維持する。
【0008】
一実施形態では、検出ユニットは、第1のコンパレータと、第2のコンパレータと、を有する。第1のコンパレータの第1の入力端子は、第1の基準電圧を受け取る。第1のコンパレータの第2の入力端子は、電流源の電圧を受け取る。第1のコンパレータの出力端子は、検出信号を出力する。第2のコンパレータの第1の入力端子は、第2の基準電圧を受け取る。第2のコンパレータの第2の入力端子は、第1のコンパレータの第2の入力端子に電気的に接続している。第2のコンパレータの出力端子は、検出信号を出力する。
【0009】
一実施形態では、制御ユニットは、ステート信号ジェネレータと、(N−1)個のスイッチユニットと、を有している。ステート信号ジェネレータは、検出信号を受け取るために検出ユニットに電気的に接続しており、その検出信号に応じて第1の制御信号を出力する。第1の制御信号の1つが、(N−1)個のスイッチユニットの1つに対応している。
【0010】
一実施形態では、電流源は、オペアンプと第2のトランジスタとを有している。オペアンプの第1の入力端子は、所定電圧を受け取る。オペアンプの第2の入力端子は、抵抗を介して接地されている。第2のトランジスタのゲート端子は、オペアンプの出力端子に電気的に接続している。第2のトランジスタのドレイン端子は、電流源の電圧を出力する。第2のトランジスタのソース端子は、オペアンプの第2の入力端子に電気的に接続している。
【0011】
一実施形態では、ステート信号ジェネレータは、さらに、検出信号に応じて第2の制御信号を出力し、制御ユニットは、さらに選択ユニットを有している。選択ユニットは、ステート信号ジェネレータとオペアンプの第1の入力端子との間で、これらに電気的に接続しており、第2の制御信号と複数の第3の基準電圧とを受け取って、第3の基準電圧のうちの1つを所定電圧として選択するように構成されている。
【0012】
この概要では、本開示のいくつかの実施形態についての、いくつかの態様、効果、および特徴を要約して記載している。これらの要約された態様、効果、または特徴のすべて(または、いずれか)が、本開示の特定の実施形態において必ずしも実施されるわけではない。
これらの要約された態様、効果、および特徴、さらには他の態様、効果、および特徴の一部は、以下の詳細な説明および添付の請求項から、より明らかになるであろう。
【0013】
本開示は、本明細書において単に説明を目的として以下で提示する、よって本開示を限定するものではない、詳細な説明によって、より良く理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の詳細な特徴および効果について、つぎの実施形態によって、極めて詳細に以下で説明する。その内容は、当業者が、本開示の技術的内容を理解し、それに従って開示を実施するために十分なものである。明細書、請求項、および図面の内容に基づいて、当業者であれば、本開示の関連する目的および効果を容易に理解することができる。
【0016】
本開示のすべての実施形態において、同様の標示は、同一または類似の要素を示している。
【0017】
図1は、本開示の一実施形態によるLED駆動装置のブロック図を示している。LED駆動装置100は、N組のLEDストリング180_1〜180_Nを駆動するように構成されており、ここで、Nは1より大きい正の整数である。LEDストリング180_1〜180_Nは、直列に接続されている。
一実施形態では、1番目のLEDストリング180_1の正端子は、2番目のLEDストリング180_2の負端子に電気的に接続しており、2番目のLEDストリング180_2の正端子は、3番目のLEDストリング180_3の負端子に電気的に接続している、といったようになっている。N番目のLEDストリング180_Nの正端子は、AC電圧を整流するブリッジ整流器により生成される電圧などの作動電圧VACを受ける。
【0018】
また、各々のLEDストリングは、直列に接続された複数のLEDを含んでいる。1つのLEDストリングの中では、1つのLEDの負端子が次のLEDの正端子に電気的に接続しており、1番目のLEDの正端子がLEDストリングの正端子として設定されており、最後のLEDの負端子がLEDストリングの負端子として設定されている。各々のLEDストリングのLEDの個数は、様々に異なる適用上の要求に基づいている。
【0019】
LED駆動装置100は、(N−1)個のスイッチユニット110_1〜110_N−1と、電流源120と、検出ユニット130と、制御ユニット140と、を備えている。i番目のスイッチユニットは、(i+1)番目のLEDストリングに並列に電気的に接続しており、ここで、iは式:0<i≦(N−1)を満たすものである。
一実施形態では、1番目のスイッチユニット110_1は、2番目のLEDストリング180_2に並列に電気的に接続しており、2番目のスイッチユニット110_2は、3番目のLEDストリング180_3に並列に電気的に接続している、といったようになっている。
【0020】
電流源120は、LEDストリング180_1〜180_Nを駆動する駆動電流を供給するため、1番目のLEDストリング180_1の負端子に電気的に接続している。検出ユニット130は、電流源120に電気的に接続しており、これにより、電流源120の電圧VD、第1の基準電圧VREF1、および第2の基準電圧VREF2を受け取って、それらの電圧VD、第1の基準電圧VREF1、および第2の基準電圧VREF2に応じて検出信号を出力する。電圧VDは、電流源120が1番目のLEDストリングの負端子に接続しているノードにおけるノード電圧であり、電流源120の電流に基づくものである。
【0021】
制御ユニット140は、検出信号を受け取って、その検出信号に応じて複数の第1の制御信号を出力し、スイッチユニット110_1〜110_N−1をそれぞれ動的にオンまたはオフするため、スイッチユニット110_1〜110_N−1と検出ユニット130に電気的に接続している。スイッチユニット110_1〜110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_2〜180_Nは短絡されて、点灯しない。
【0022】
より実際的には、スイッチユニット110_1がオンにされると、LEDストリング180_2は短絡されて、点灯しない。スイッチユニット110_1がオフにされると、LEDストリング180_2は電流が流れて点灯する。スイッチユニット110_2がオンにされると、LEDストリング180_3は短絡されて、点灯しないが、スイッチユニット110_2がオフにされると、LEDストリング180_3は点灯する。
上記のようにして、他のスイッチユニット(スイッチユニット110_3〜110_N−1)がオンにされるかオフにされるかによって、他のLEDストリング(LEDストリング180_4〜180_N)を、それぞれ点灯または非点灯とすることができる。このように、制御ユニット140は、スイッチユニット110_1〜110_N−1をそれぞれオンまたはオフすることにより、LEDストリング180_1〜180_Nにおいて直列に接続されるLEDストリングの組数を制御することができる。
【0023】
図2は、本開示の一実施形態による、作動電圧、第1の基準電圧、第2の基準電圧、電流源の電圧、電流源に流れる電流、にそれぞれ基づく波形の模式図を示している。
【0024】
スイッチユニット110_1〜110_N−1がオンにされると、1番目のLEDストリング180_1が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線S1_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1がオフにされて、スイッチユニット110_2〜110_N−1がオンにされると、電流源120に流れる電流は、曲線S2_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1と110_2がオフにされ、スイッチユニット110_3〜110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_1〜180_3が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線S3_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1〜110_3がオフにされ、スイッチユニット110_4〜110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_1〜180_4が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線S4_1のように変化し得る。
【0025】
スイッチユニット110_1〜110_N−4がオフにされ、スイッチユニット110_N−3〜110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_1〜180_N−3が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線、SN−3_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1〜110_N−3がオフにされ、スイッチユニット110_N−2〜110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_1〜180_N−2が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線SN−2_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1〜110_N−2がオフにされ、スイッチユニット110_N−1がオンにされると、LEDストリング180_1〜180_N−1が点灯する。電流源120に流れる電流は、曲線SN−1_1のように変化し得る。スイッチユニット110_1〜110_N−1がオフにされると、LEDストリング180_1〜180_Nが点灯する。
電流源120に流れる電流は、曲線SN_1のように変化し得る。詳細な動作について以下で記述する。
【0026】
一実施形態では、電圧VDが、例えば18ボルトである第1の基準電圧VREF1より高いときには、電流源120に流れる電流が増加している。制御ユニット140は、検出信号に応じて、オンにされるスイッチユニットの個数を減少させ、すなわちオフにされるスイッチユニットの個数を増加させ、これにより、直列に接続されるLEDストリングの組数を増加させて、点灯するLEDストリングの組数を増加させる。制御ユニット140は、ターンオフされるスイッチユニットの個数を順に増やすことができるが、しかしこれに限定されない。
【0027】
一実施形態では、電圧VDが、例えば2ボルトである第2の基準電圧VREF2より低いときには、電流源120に流れる電流が減少している。制御ユニット140は、検出信号に応じて、オンにされるスイッチユニットの個数を増加させ、すなわちオフにされるスイッチユニットの個数を減少させ、これにより、直列に接続されるLEDストリングの組数を減少させて、点灯するLEDストリングの組数を減少させる。制御ユニット140は、ターンオフされるスイッチユニットの個数を順に減らすことができるが、しかしこれに限定されない。
【0028】
一実施形態では、電圧VDが、例えば2ボルトである第2の基準電圧VREF2より高く、かつ、例えば18ボルトである第1の基準電圧VREF1より低いときには、電流源120を流れる電流は許容範囲にある。制御ユニット140は、検出信号に応じて、オンにされるスイッチユニットの個数を維持し、これにより、点灯するLEDストリングの個数を維持する。
【0029】
図3は、本開示の一実施形態によるLED駆動装置の回路図を示している。スイッチユニット110_1〜110_N−1は、トランジスタM1_1〜M1_N−1とすることができ、これらはp型トランジスタとすることができる。他の実施形態では、トランジスタM_1〜M1_N−1は、n型トランジスタとすることができる。
【0030】
トランジスタM1_1のソース端子は、LEDストリング180_2の正端子に電気的に接続している。トランジスタM1_1のドレイン端子は、LEDストリング180_2の負端子に電気的に接続している。トランジスタM1_1のゲート端子は、制御ユニット140に電気的に接続している。トランジスタM1_2のソース端子は、LEDストリング180_3の正端子に電気的に接続している。トランジスタM1_2のドレイン端子は、LEDストリング180_3の負端子に電気的に接続している。トランジスタM1_2のゲート端子は、制御ユニット140に電気的に接続している。上記のようにして、トランジスタM1_3〜M1_N−1は、同様に配線されている。
【0031】
制御ユニット140が、ハイ論理レベルの1つの第1の制御信号を1つの対象トランジスタのゲート端子に供給すると、その対象トランジスタはオフにされる。このように、制御ユニット140は、トランジスタM1_1〜M1_N−1のゲート端子にそれぞれ供給される電圧を制御することにより、トランジスタM1_1〜M1_N−1をそれぞれオンまたはオフすることができる。また、抵抗R1が、各トランジスタのゲート端子とソース端子との間で、ゲート端子とソース端子を通って流れる電流を制限するように構成されている。
【0032】
検出ユニット130は、第1コンパレータ310と第2のコンパレータ320とを有している。第1のコンパレータ310の例えば負端子である第1の入力端子は、例えば18ボルトである第1の基準電圧VREF1を受け取る。第1のコンパレータ310の例えば正端子である第2の入力端子は、電流源120の電圧VDを受け取る。
第1のコンパレータ310の出力端子は、検出信号を出力する。第2のコンパレータ320の例えば正端子である第1の入力端子は、例えば2ボルトである第2の基準電圧VREF2を受け取る。第2のコンパレータ320の例えば負端子である第2の入力端子は、第1コンパレータ310の第2の入力端子に電気的に接続している。第2のコンパレータ320の出力端子は、検出信号を出力する。
【0033】
電圧VDが、例えば18ボルトである第1の基準電圧VREF1より高いときには、第1のコンパレータ310は、ハイ論理レベルの検出信号を出力し、第2のコンパレータ320は、ロー論理レベルの検出信号を出力し、この検出信号は“10”として示される。電圧VDが、例えば2ボルトである第2の基準電圧VREF2より低いときには、第1のコンパレータ310は、ロー論理レベルの検出信号を出力し、第2のコンパレータ320は、ハイ論理レベルの検出信号を出力し、この検出信号は“01”として示される。電圧VDが、第2の基準電圧VREF2より高く、かつ第1の基準電圧VREF1より低いときには、第1のコンパレータ310と第2のコンパレータ320は、ロー論理レベルの検出信号を出力し、この検出信号は“00”として示される。
【0034】
制御ユニット140は、ステート信号ジェネレータ330を有している。ステート信号ジェネレータ330は、検出信号を受け取るために、検出ユニット130に電気的に接続しており、この検出信号に応じて第1の制御信号を出力する。第1の制御信号の数は、スイッチユニット110_1〜110_N−1の個数に対応している。一実施形態では、第1の制御信号は、温度計符号化方式によって生成される。各々の第1の制御信号は、スイッチユニット110_1〜110_N−1のうちの対応する1つに供給される。
【0035】
構成要素間での接続および動作について説明するため、以下では、4つのスイッチユニット110_1〜110_4および4つの第1の制御信号CS1〜CS4の実施形態を例にとる。第1の制御信号CS1は、スイッチユニット110_1に供給される。第1の制御信号CS2は、スイッチユニット110_2に供給される。第1の制御信号CS3は、スイッチユニット110_3に供給される。第1の制御信号CS4は、スイッチユニット110_4に供給される。
【0036】
ステート信号ジェネレータ330が、初めて“10”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、順に、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 0 0 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_1をオフにする。
この例では、LEDストリング180_2が作動する。また、ステート信号ジェネレータ330が“10”の検出信号を1回受け取るたびに、ステート信号ジェネレータ330は、1回カウントして、このカウント数を累積することができる。この場合、初回の累積カウント数は1である。
【0037】
ステート信号ジェネレータ330が、2回目に“10”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、順に、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 0 1 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_1と110_2をそれぞれオフにする。
この例では、LEDストリング180_2と180_3が作動する。2回目の累積カウント数は2である。
【0038】
ステート信号ジェネレータ330が、3回目に“10”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、順に、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 1 1 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_1〜110_3をそれぞれオフにする。
この例では、LEDストリング180_2〜180_4が作動する。3回目の累積カウント数は3である。
【0039】
ステート信号ジェネレータ330が、4回目に“10”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“1 1 1 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_1〜110_4をそれぞれオフにする。
この例では、LEDストリング180_2〜180_5が作動する。4回目の累積カウント数は4である。
【0040】
別の場合として、ステート信号ジェネレータ330が、初めて“01”の検出信号を受け取り、かつ累積カウント数が4であるときには、ステート信号ジェネレータ330は、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 1 1 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_4をオンにする。
この例では、LEDストリング180_5が短絡されて、作動しない。累積カウント数は3になる。
【0041】
その後、ステート信号ジェネレータ330が、2回目に“01”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 0 1 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_4と110_3をオンにする。
この例では、LEDストリング180_5と180_4が短絡されて、作動しない。累積カウント数は2になる。
【0042】
ステート信号ジェネレータ330が、3回目に“01”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 0 0 1”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_4〜110_2をオンにする。
この例では、LEDストリング180_5〜180_3が短絡されて、作動しない。累積カウント数は1になる。
【0043】
ステート信号ジェネレータ330が、4回目に“01”の検出信号を受け取ると、ステート信号ジェネレータ330は、第1の制御信号CS4、CS3、CS2、CS1の“0 0 0 0”の論理レベルを出力し、これによりスイッチユニット110_4〜110_1をオンにする。
この例では、LEDストリング180_5〜180_2が短絡されて、作動しない。累積カウント数は0になる。
【0044】
検出信号の様々なステートの上記処理によって、LED駆動装置100は、オンにするスイッチユニットの個数を正確に制御することができる。LEDストリング180_2〜180_Nは、作動電圧VACをより高くすることなく点灯するように、順にLEDストリング180_1に直列に接続し得る。
【0045】
電流源120は、オペアンプ350とトランジスタM2とを有している。オペアンプ350の例えば正入力端子である第1の入力端子は、所定電圧VFを受け取る。オペアンプ350の例えば負入力端子である第2の入力端子は、抵抗R2を介して接地されている。トランジスタM2のゲート端子は、オペアンプ350の出力端子に電気的に接続している。トランジスタM2のドレイン端子は、電流源120の電圧VDを提供する。トランジスタM2のソース端子は、オペアンプ350の第2の入力端子に電気的に接続している。電流源120は、定電流源または調整可能な電流源とすることができるが、しかしこれに限定されない。
【0046】
また、ステート信号ジェネレータ330は、検出信号に応じて第1の制御信号を出力し、さらに、検出信号に応じて第2の制御信号を出力する。制御ユニット140は、さらに選択ユニット360を備えることができる。
【0047】
選択ユニット360は、ステート信号ジェネレータ330とオペアンプ350の第1の入力端子との間で、これらに電気的に接続されるように構成されている。選択ユニット360は、第2の制御信号と複数の第3の基準電圧VREF3_1〜VREF3_Mを受け取り、これら第3の基準電圧VREF3_1〜VREF3_Mのうちの1つを所定電圧VFとして選択する。
所定電圧VFは、オペアンプ350の第1の入力端子に供給される。Mは1より大きい正の整数である。制御ユニット140が、オンされるスイッチユニットの個数を増加または減少させるときには、選択ユニット360が、電流源120に流れる電流を例えば増加または減少させて調整する。第3の基準電圧VREF3_1〜VREF3_Mは、様々に異なるレベルを持つ。
【0048】
図4は、本開示の他の実施形態によるLED駆動装置のブロック図を示している。LED駆動装置400は、N組のLEDストリング180_1〜180_Nを駆動する。Nは1より大きい正の整数である。N番目のLEDストリング180_Nの正端子は、AC電圧を整流するブリッジ整流器により生成される電圧とすることができる作動電圧VACを受ける。LED駆動装置400は、(N−1)個のスイッチユニット110_1〜110_N−1と、電流源120と、検出ユニット130と、制御ユニット140と、を備えている。
【0049】
図1と
図4の相違点は、スイッチユニットとLEDストリングとの間の接続である。
図1では、i番目のスイッチユニットは、(i+1)番目のLEDストリングに並列に電気的に接続している。
図4では、i番目のスイッチユニットは、i番目のLEDストリングに並列に電気的に接続しており、ここで、iは0<i≦N−1を満たす。
【0050】
一実施形態では、1番目のスイッチユニット110_1は、1番目のLEDストリング180_1に並列に電気的に接続しており、2番目のスイッチユニット110_2は、2番目のLEDストリング180_2に並列に電気的に接続している、といったようになっている。
スイッチユニット110_1〜110_N−1間での動作は、
図1でのそれらの動作と同様である。さらには、電流源120、検出ユニット130、制御ユニット140の間の動作および接続についても、
図1におけるものと同様である。
【0051】
図5は、本開示の他の実施形態による、作動電圧、第1の基準電圧、第2の基準電圧、電流源の電圧、電流源に流れる電流、を示す波形の模式図を示している。
【0052】
曲線S1_2は、ターンオンされたスイッチユニット110_1〜110_N−1に基づいて、LEDストリング180_Nが点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線S2_2は、ターンオフされたスイッチユニット110_N−1およびターンオンされたスイッチユニット110_1〜110_N−2に基づいて、LEDストリング180_Nと180_N−1が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線S3_2は、ターンオフされたスイッチユニット110_N−1と110_N−2およびターンオンされたスイッチユニット110_1〜110_N−3に基づいて、LEDストリング180_N、180_N−1、180_N−2が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線S4_2は、ターンオフされたスイッチユニット110_N−1〜110_N−3およびターンオンされたスイッチユニット110_1〜110_N−4に基づいて、LEDストリング180_N〜180_N−3が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。
【0053】
曲線SN−3_2は、ターンオフされるスイッチユニット110_N−1〜110_4およびターンオンされるスイッチユニット110_3〜110_1に基づいて、LEDストリング180_N〜180_4が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線SN−2_2は、ターンオフされるスイッチユニット110_N−1〜110_3およびターンオンされるスイッチユニット110_2〜110_1に基づいて、LEDストリング180_N〜180_3が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線SN−1_2は、ターンオフされるスイッチユニット110_N−1〜110_2およびターンオンされるスイッチユニット110_1に基づいて、LEDストリング180_N〜180_2が点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。曲線SN_2は、ターンオフされるスイッチユニット110_1〜110_N−1に基づいて、LEDストリング180_1〜180_Nが点灯するときに、電流源120に流れる電流を示している。
【0054】
制御ユニット140は、上記の動作方法に従って、オフにされるスイッチユニットの個数を増加または減少させるか、あるいはスイッチユニットの順序に従って、オフにされるスイッチユニットの個数を増加または減少させる。
図5においてターンオンまたはターンオフされるスイッチユニットの詳細な動作は、
図2における動作に基づいている。
【0055】
図6は、本開示の他の実施形態によるLED駆動装置の回路図を示している。LED駆動装置400の構成要素およびそれらの接続を
図6に示している。
図3と
図6の相違点は、各スイッチユニットと各LEDストリングとの間の接続である。
図3では、スイッチユニット110_1〜110_N−1の各々は、それぞれLEDストリング180_2〜180_Nの1つに並列に電気的に接続している。
図6では、スイッチユニット110_1〜110_N−1の各々は、それぞれLEDストリング180_1〜180_N−1の1つに並列に電気的に接続している。LED駆動装置400の動作は、
図3における動作と類似している。
【0056】
1つのLEDストリングが1つのスイッチユニットに並列に接続している構造によって、制御ユニットは、検出ユニットにより出力される検出信号に応じて、各スイッチユニットをオンにするか、オフにするかを制御することができる。このようにして、LEDストリングを制御する効率を向上させることで、ハードウェア・コストおよび消費電力を削減することができ、また、LED駆動装置は、より高い動作効率と、より高い力率を持ち得る。
【0057】
本開示は、その趣旨またはその基本的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。記載した実施形態は、あらゆる点において、単なる例示であって、限定するものではない。よって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の請求項によって示される。請求項の均等の意味および範囲内での変更はすべて、それらの範囲内に含まれるものとする。