(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明がこのような実施例に限定されるものではなく、多様な形態に変形可能であることは当然である。
【0012】
図面では、本発明を明確かつ簡略に説明するために説明と関係のない部分の図示を省略しており、明細書全体にわたって同一又は極めて類似する部分に対しては同一の図面参照符号を使用する。そして、図面では、説明をより明確にするために、厚さ、広さなどを拡大又は縮小して示したが、本発明の厚さ、広さなどが図面に示したものに限定されることはない。
【0013】
そして、明細書全体において、一つの部分が他の部分を「含む」とするとき、特別に反対の記載がない限り、他の部分を排除するのではなく、他の部分をさらに含むことができる。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとするとき、これは、他の部分の「直ぐ上に」ある場合のみならず、その中間に他の部分が位置する場合も含む。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「直ぐ上に」あるとするときは、中間に他の部分が位置しないことを意味する。
【0014】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例に係る太陽光発電装置用支持フレーム及びこれを含む太陽光発電装置をより詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施例に係る支持フレームを含む太陽光発電装置を示した分解斜視図で、
図2は、
図1の太陽光発電装置に含まれる太陽電池パネルの一例を示した分解斜視図である。
【0016】
図1を参照すると、本実施例に係る太陽光発電装置100は、太陽電池パネル10と、太陽電池パネル10を支持及び固定する支持フレーム20とを含む。支持フレーム20は、開閉可能に固定され、太陽電池パネル10が内部に挿入されるフレーム部30を含む。そして、支持フレーム20は、フレーム部30を固定して支持する支持部40をさらに含むことができる。以下では、これをより詳細に説明する。
【0017】
図2を参照すると、太陽電池パネル10は、少なくとも一つ以上の太陽電池セル140を結合して構成することができる。一例として、太陽電池セル140としては、シリコン太陽電池、色素増感太陽電池、化合物半導体太陽電池、タンデム型太陽電池方式の太陽電池セルを適用することができる。
【0018】
図2は、シリコン太陽電池方式の太陽電池セル140を含む太陽電池パネル10を示している。本実施例に係る太陽電池パネル10は、前面基板110と後面基板120との間に位置する一つ又は複数の太陽電池ストリング150を含むことができる。太陽電池ストリング150は、直列、並列又は直並列に連結された複数の太陽電池セル140を含む。前面基板110と太陽電池ストリング150との間に第1の密封フィルム131が位置し、太陽電池ストリング150と後面基板120との間に第2の密封フィルム132が位置し得る。
【0019】
前面基板110は、外部の衝撃などから太陽電池セル140を保護し、太陽光を透過させるために強化ガラスで形成されることが望ましい。このとき、前面基板110としては、太陽光の反射を防止し、太陽光の透過率を高めるために鉄分が少なく含有された低鉄分強化ガラスを使用することができる。後面基板120は、太陽電池セル140の裏面で太陽電池セル140を保護する層であって、防水、絶縁及び紫外線遮断の機能をする。後面基板120は、TPT(Tedlar/PET/Tedlar)タイプであり得るが、これに限定されることはない。また、後面基板120は、前面基板110側から入射された太陽光を反射して再利用できるように、反射率の高い材質で形成することができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、太陽光が入射され得る透明材質で後面基板120を形成し、両面太陽電池パネル10を具現することもできる。
【0020】
太陽電池セル140は、第1の導電型のシリコン基板と、シリコン基板上に形成され、第1の導電型とは反対の導電型を有する第2の導電型半導体層と、第2の導電型半導体層の一部面を露出させる少なくとも一つ以上の開口部を含み、第2の導電型半導体層上に形成される反射防止膜と、少なくとも一つ以上の開口部を介して露出した第2の導電型半導体層の一部面に接触する前面電極と、シリコン基板の後面に形成された後面電極とを含むことができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、上述したように、他の方式の太陽電池セルも適用可能であることは当然である。
【0021】
このような複数の太陽電池セル140は、リボン142によって互いに電気的に連結することによって太陽電池ストリング150を構成する。そして、複数の太陽電池ストリング150がある場合、太陽電池ストリング150をバスリボン145によって電気的に連結することができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、太陽電池セル140の種類及び方式に応じて一つの太陽電池セル140を備えることもできる。
【0022】
第1及び第2の密封フィルム131、132は、太陽電池セル140に悪影響を及ぼし得る水分や酸素などを遮断する役割をするもので、多様な物質からなり得る。一例として、第1及び第2の密封フィルム131、132は、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)フィルムであり得る。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、多様な種類及び方式の太陽電池セルを適用することができ、これを結合する多様な方式を適用することができる。
【0023】
図2では、シリコン太陽電池方式の太陽電池セル140が備えられた場合を一例として説明したが、本発明がこれに限定されることはない。したがって、太陽電池パネル10の構造、形状などを多様に変形可能であることは当然である。
【0024】
再び
図1を参照すると、太陽電池パネル10を支持及び固定する支持フレーム20は、太陽電池パネル10が挿入されるフレーム部30と、フレーム部30を固定及び支持する支持部40とを含むことができる。このとき、フレーム部30は、太陽電池パネル10の一面(一例として、後面)側に位置し、支持部40に固定される第1の部分32と、太陽電池パネル10の他面(一例として、前面)側に位置し、第1の部分32に開閉可能に固定される第2の部分34とを含むことができる。そして、支持部40は、フレーム部30(より詳細には、第1の部分32)の一側を固定する底部分42と、フレーム部30(より詳細には、第1の部分32)の反対側の一側を固定する縦部分44とを含むことができる。以下では、これを
図3を参照してより詳細に説明する。
【0025】
図3は、
図1の太陽光発電装置の支持部とフレーム部の第1の部分を示した斜視図である。明確な説明のために、
図3では、フレーム部の第1の部分のみを示し、第2の部分は示していない。
【0026】
図3を参照すると、本実施例の支持部40は、フレーム部30の両側にそれぞれ一つずつ位置し得る。それぞれの支持部40は、地面などに安定的に位置し得るように地面に対して平行に形成される底部分42と、底部分42に対して垂直に連結され、上下移動可能に設置される縦部分44とを含むことができる。
【0027】
本実施例では、二つの支持部40がフレーム部30の両側に位置し、支持部40の底部分42もフレーム部30の両側で互いに平行に位置する。その結果、底部分42を形成するための原料の量を減少させ、費用を最小化することができる。しかし、本発明がこれに限定されることはない。したがって、底部分42が互いに連結される形状を有することもできる。すなわち、フレーム部30の両側に配置される二つの底部分42を一側及び/又は両側(図面の前側又は後側)で互いに連結する別途の底部分をさらに含むことができる。この場合、底部分42は、一体に形成されて「U」字又は四角形の平面形状を有することもできる。そのように構成すると、部品の個数を減少させ、移送時などに便利であり得る。底部分42の形状は、その他にも多様に変形可能である。
【0028】
底部分42は、底に対して平行な部分421と、底に対して垂直な部分422とを含み、「L」字の断面を備えることができる。底に対して平行な部分421によって底への安定的な固定を可能にし、底に対して垂直な部分422によって縦部分44及びフレーム部30が設置され得る部分を提供する。
【0029】
底部分42には、縦部分44及びフレーム部30の第1の部分32との固定のための第1及び第2の固定部材52、54が固定されるように第1の貫通ホール42aを形成することができる。このとき、底に対して垂直な部分422に複数の第1の貫通ホール42aが長さ方向に一定の間隔を置いて位置し得る。複数の第1の貫通ホール42aによって第1の部分32及び縦部分44の固定位置を自由に変更することができる。その結果、太陽光発電装置100が設置される環境などを考慮して、最適化された位置に第1の部分32を位置させることができる。
【0030】
例えば、複数の第1の貫通ホール42aのうち一側に位置した第1の貫通ホール42a(一例として、図面の左側に位置した第1の貫通ホール42a)には、第1の部分32との固定のための第1の固定部材52を固定することができる。すなわち、第1の部分32の一端部(図面の下端部)の両側にそれぞれ底部分42を一つずつ密着させた後、第1の貫通ホール42a及び第1の部分32に形成された第3の貫通ホール(
図4の参照符号32a、以下同じ。)を介して第1の固定部材52を両側面から一つずつ挿入し、第1の部分32の下端部両側を固定することができる。
【0031】
そして、第1の固定部材52が固定された第1の貫通ホール42aと一定間隔だけ離隔している第1の貫通ホール42aには、縦部分44との固定のための第2の固定部材54を固定することができる。すなわち、底部分42において底に対して垂直な部分422に縦部分44を密着させた後、第1の貫通ホール42a及び縦部分44に形成された第4の貫通ホール441aを介して第2の固定部材54を挿入し、底部分42と縦部分44を固定することができる。
【0032】
第1及び第2の固定部材52、54としては、底部分42、縦部分44、第1の部分32を動きなく安定的に固定可能な多様な部材を使用することができ、一例として、ボルト、ナット、リベットなどを用いることができる。
【0033】
しかし、本発明がこれに限定されることはない。したがって、第1の貫通ホール42aと第1及び第2の固定部材52、54以外の多様な構造及び方式によって底部分42、縦部分44、第1の部分32を固定可能であることは当然である。
【0034】
本実施例では、底部分42において底に対して平行な部分421にも、長さ方向に沿って互いに離隔する複数の第2の貫通ホール42bが形成される。このような第2の貫通ホール42bを介して底部分42と地面を固定することができ、底部分42を製造するために必要な原料費を減少させることができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、第2の貫通ホール42bが形成されなくてもよい。
【0035】
縦部分44は、底部分42にそれぞれ固定され、縦部分44の上部には第1の部分32の他端部(図面の上端部)が固定される。以下では、これをより詳細に説明する。
【0036】
本実施例において、縦部分44は、底部分42に固定される縦固定部分441と、縦固定部分441に上下移動可能に設置された上下移動部分442とを含むことができる。縦固定部分441は、中空の管状に形成することができ、上下移動部分442は、縦固定部分441と同一の形状を有し、縦固定部分441の内部に位置させるように小さい断面積を有するように形成することができる。
【0037】
上下移動部分442には、複数の第5の貫通ホール442aが長さ方向に沿って互いに離隔しながら形成される。複数の第5の貫通ホール442aは、縦固定部分441及び第1の部分32との固定のために使用することができる。
【0038】
複数の第5の貫通ホール442aのうち一つと第1の部分32の第6の貫通ホール32bには第3の固定部材56が挿入され、第1の部分32と縦部分44を固定する。第3の固定部材56としては、縦部分44と第1の部分32を動きなく安定的に固定可能な多様な部材を使用することができ、一例として、ボルト、ナット、リベットなどを用いることができる。しかし、本発明がこれに限定されることはない。したがって、第5の貫通ホール442a及び第3の固定部材56以外の多様な構造及び方式によって縦部分44と第1の部分32を固定可能であることは当然である。
【0039】
縦固定部分441の上部には、第5の貫通ホール442aに対応するように第7の貫通ホール441bが形成され、第5の貫通ホール442aと第7の貫通ホール441bを介して位置固定部材444が挿入され、上下移動部分442の上下位置を固定する。すなわち、上下移動部分442が所望でない位置にあるときは、位置固定部材444を解いた後、上下移動部分442を上下に移動させながら所望の位置に位置させた後、第5の貫通ホール442aと第7の貫通ホール441bを介して位置固定部材444を挿入することによって、上下移動部分442を所望の位置に位置させることができる。
【0040】
本実施例では、縦部分44が縦固定部分441と上下移動部分442を備えているので、フレーム部30が全て設置された後にも、位置固定部材444などを用いてフレーム部30の傾斜角度を調節することができる。このように、フレーム部30の傾斜角度を楽に調節することができ、太陽などの光源の位置に応じて太陽電池パネル10が最も多くの量の光を受けられる位置に置かれるように調節することができる。その結果、太陽光発電装置100の効率を向上させることができる。
【0041】
しかし、本発明が上述した実施例に限定されることはない。したがって、上下移動部分442を備えずに縦固定部分441のみを備えることもできる。このとき、フレーム部30の傾斜角度を調節するためには、第1の部分32と縦部分44を固定する第3の固定部材56の位置を移動させ、又は、底部分42と縦部分44を固定する第2の固定部材54の位置を移動させる方法などを使用することができる。又は、縦部分44を全体的に上下移動するように形成することもできる。
【0042】
上述したように、底部分42の底に対して垂直な部分422の一側に第1の部分32の下端部の両側が固定され、縦部分44に第1の部分32の上端部の両側が固定される。その結果、第1の部分32は、所望でない状態では動かないように固定及び支持することができる。この状態で第1の部分32に第2の部分34が回転可能に固定され、フレーム部30が開閉可能になる。フレーム部30の構造については、
図4を参照してより詳細に説明する。
【0043】
図4は、
図1の太陽光発電装置の太陽電池パネル及びフレーム部を示した分解斜視図である。
【0044】
図4を参照すると、フレーム部30の第1の部分32は、太陽電池パネル(
図1の参照符号10、以下同じ。)の後面側の枠に沿って位置するように形成することができる。すなわち、第1の部分32は、額縁と類似する形状を有するように内部に開口部322を有し、この開口部322を介して太陽光を入射させることができる。したがって、両面受光型太陽電池パネル10に適用することができ、フレーム部30の重さ及び単価を減少させることができる。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、第1の部分32が開口部322を有さない構造も可能である。その場合、第1の部分32は、平板状を有しながら太陽電池パネル10の後面を全体的に覆うように形成することができる。
【0045】
そして、フレーム部30の第2の部分34は、太陽電池パネル10の前面側の枠に沿って位置するように形成することができる。すなわち、第2の部分34は、額縁と類似する形状を有するように内部に開口部342を有することができる。その結果、開口部342を介して太陽光を入射させることができる。
【0046】
第1の部分32と第2の部分34は回転可能に固定しなければならないが、一例として、回転固定部材58によってヒンジ結合することができる。本実施例では、バット型(butt type)、連続型(continuous type)、バレル型(barrel type)などの多様な構造のヒンジで構成された回転固定部材58によって第1の部分32と第2の部分34をヒンジ結合することができる。
【0047】
そして、本実施例では、太陽電池パネル10が挿入されるとき、太陽電池パネル10をガイドするガイド部分324が第1の部分32の両側面に位置する。その結果、太陽電池パネル10を挿入した後、第1及び第2の部分32、34を結合するとき、太陽電池パネル10を安定的に位置させることができる。特に、支持部40に移動不可能に固定されている第1の部分32にガイド部分324を形成し、太陽電池パネル10をより安定的に挿入することができる。このとき、ガイド部分324が第1の部分32の両側面を構成することによって、フレーム部30の体積を最小化することができる。
【0048】
そして、太陽電池パネル10が載せられるように太陽電池パネル10の下部面を支持する載置部分326を第1の部分32の下部に形成することができる。
【0049】
このようなガイド部分324と載置部分326の高さHは、太陽電池パネル10の厚さT1と実質的に同一であり得る。すなわち、ガイド部分324と載置部分326の高さHは、太陽電池パネル10の厚さT1と同一であり得る。フレーム部30と太陽電池パネル10との間に緩衝部材70などが位置する場合は、ガイド部分324と載置部分326の高さHが太陽電池パネル10に比べて緩衝部材70の厚さT2だけ大きくなり得る。その場合、フレーム部30を太陽電池パネル10に密着させて固定することができ、太陽電池パネル10をより安定的かつ堅固に固定することができる。
【0050】
しかし、本発明が上述した構造に限定されることはない。したがって、ガイド部分324は、第2の部分34に形成し、又は、第1及び第2の部分32、34の両方に形成することもできる。そして、ガイド部分324は、第1の部分32の両側縁部から一定間隔だけ離隔するように形成することができ、多様に変形可能である。そして、載置部分326は、第2の部分34に形成し、又は、第1及び第2の部分32、34の両方に形成することもでき、その他にも多様に変形可能である。
【0051】
そして、第2の部分34の上部縁部には蓋部分344を形成することができる。蓋部分344とガイド部分324は締結部材60によって締結することができる。本実施例では、締結部材60がボルト、リベットなどである場合を例示した。すなわち、ガイド部分324に形成された第8の貫通ホール32cと蓋部分344に形成された第9の貫通ホール334aに締結部材60を締結し、第1の部分32と第2の部分34を結合することができる。
【0052】
このとき、締結部材60を蓋部分344とガイド部分324により安定的に結合するために、蓋部344の厚さT3は他の部分より大きくなり得る。しかし、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、締結部材60を第1の部分32の後方から挿入し、蓋部分344と第1の部分32を締結することもできる。また、本発明では、ボルト、リベット以外の締結部材を適用することができ、これを
図5a、
図5bなどを参照して詳細に説明する。
【0053】
本実施例において、フレーム部30は、太陽電池パネル10に衝撃を与えないとともに太陽電池パネル10を支持可能な剛性を有する樹脂物質を含むことができる。一例として、フレーム部30は、繊維強化プラスチックを含むことができる。そのように構成すると、太陽電池パネル10を安定的に支持しながらも、太陽電池パネル10に衝撃を加えることを防止することができる。
【0054】
このとき、太陽電池パネル10に衝撃を加えることをさらに防止するために、フレーム部30と太陽電池パネル10との間に緩衝部材70をさらに位置させることができる。このような緩衝部材70は、フレーム部30上に形成することによって構造を単純化することができ、太陽電池パネル10が挿入されるとき、又は太陽電池パネル10が挿入された後で太陽電池パネル10を衝撃から保護する役割をする。
【0055】
本実施例では、一例として、第1の部分32の内面、第2の部分34の内面、ガイド部分324の内面、載置部分326の内面、蓋部分344の内面に緩衝部材70が位置した場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、第1の部分32の内面、第2の部分34の内面、ガイド部分324の内面、載置部分326の内面、蓋部分344の内面のうちいずれか一つに緩衝部材70を位置させることもできる。
【0056】
そして、緩衝部材70は、第1及び第3の固定部材52、56、回転固定部材58、締結部材60が位置する部分を覆いながら形成され、第1及び第3の固定部材52、56、固定回転部材58、締結部材60などによって太陽電池パネル10に衝撃が加えられることを防止する役割をする。
【0057】
緩衝部材70はゴム素材を含むことができる。一例として、緩衝部材70は、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)を含むテープ形態の部材を付着することによってフレーム部30上に位置させることができる。
【0058】
このような構造の太陽光発電装置100を結合する方法、すなわち、太陽電池パネル10を支持フレーム20上に設置する方法は次の通りである。
【0059】
支持部40上に第1の部分32を固定した状態で第2の部分34の上端部が第1の部分32の上端部から遠ざかるようにしてフレーム部30を開放し、この状態でガイド部分324によって位置が整列された状態で太陽電池パネル10を挿入する。その後、第2の部分34を回転させながら第1の部分32及び太陽電池パネル10側に位置させた状態で締結部材60を用いて第2の部分34と第1の部分32を固定する。その結果、フレーム部30が閉鎖され、太陽電池パネル10はフレーム部30の内部に固定される。
【0060】
従来は、太陽電池パネルの外郭部に沿ってフレーム部が着脱不可能に固定され、フレーム部と支持フレームが互いに別々に構成されていた。したがって、太陽電池パネルと一体化されているフレーム部を架台などの支持フレームに固定するために、フレーム部及び支持フレームに互いに対応するように複数のホールを形成し、この複数のホールにボルトなどを締結する方法を使用していた。このような方法によると、フレーム部及び架台にホールを形成しなければならなく、フレームのホールと架台のホールをアラインした後、ボルトなどを一々締結しなければならない。その結果、太陽電池パネルにフレーム部を設置する工程、フレーム部及び架台の各ホールをアラインするための工程などに多くの時間及び努力が必要である。したがって、設置時間及び費用が増加し、太陽光発電装置の生産性が低下した。
【0061】
その一方、本実施例では、支持フレーム20がフレーム部30を含むので、太陽電池パネル10に支持フレーム20との固定のための別途のフレーム部を設置しなくてもよい。その結果、別途のフレーム部を設置するための時間及び費用を節減することができる。また、支持フレーム20に設置するために太陽電池パネル10を移送するとき、別途のフレーム部などによって太陽電池パネル10が損傷するという問題を防止することができる。
【0062】
そして、フレーム部30を開放した状態で太陽電池パネル10を挿入した後、フレーム部30を閉鎖して固定することによって太陽電池パネル10が固定されるので、複数のホールを形成する工程、これらをアラインする工程、複数のホールにそれぞれ締結部材などを固定する工程を省略することができる。その結果、太陽電池パネル10を支持フレーム20に設置する時間及び費用を大きく節減することができる。
【0063】
以下では、
図5a及び
図5bを参照して本発明の他の実施例に係る支持フレーム及びこれを含む太陽光発電装置を詳細に説明する。以下の各実施例では、フレーム部が上述した構造とは異なる構造を有するので、
図5a及び
図5bでは、
図4に対応する部分の構造のみを示した。他の部分は、上述した実施例と同一又は極めて類似する構造を有することができる。
【0064】
図5aは、本発明の他の実施例に係る太陽光発電装置に適用され得るフレーム部の開放状態を示した斜視図で、
図5bは、本発明の他の実施例に係る太陽光発電装置に適用され得るフレーム部の閉鎖状態を示した斜視図である。
【0065】
図5a及び
図5bを参照すると、本実施例に係るフレーム部30の第1の部分32と第2の部分34を締結する締結部材62a、62bを着脱可能に締結することができる。すなわち、第1の部分32に形成された第1の締結部材62aと、第2の部分34に形成された第2の締結部材62bとを含む圧入方式の締結部材62a、62bによって第1の部分32と第2の部分34をより容易に固定することができる。
【0066】
本実施例では、一例として、第1の締結部材62aは、ガイド部分324及び第1の部分32の後面に形成することができ、第2の締結部材62bは、第1の締結部材62aに対応する位置に形成することができる。このとき、複数の第1の締結部材62aを各縁部に対称的に形成し、これに対応するように複数の第2の締結部材62bを各縁部に対称的に形成することができる。その結果、第1の部分32と第2の部分34をより堅固に結合することができる。
【0067】
このとき、第1の締結部材62aは係止フック621を含み、第2の締結部材62bは係止フック621に係止される係止スリット(又は係止溝)622を含む場合を例示した。しかし、本発明がこれに限定されることはなく、着脱可能な多様な方式を適用することができる。
【0068】
図5aに示したように、フレーム部30の第1の部分32と第2の部分34との間を開放した状態で太陽電池パネル10を挿入した後、
図5bに示したように、第2の部分34を回転させながら太陽電池パネル10上に位置させ、第2の締結部材62bを第1の締結部材62a側に位置させた後で小さい力を加えると、第2の締結部材62bの係止スリット622が第1の締結部材62aの係止フック621に係止される。そして、太陽電池パネル10の点検、取替えなどが必要であるときは、第2の締結部材62bを持ち上げながら第1の締結部材62aから離脱させた後、第2の部分34を第1の部分32から遠ざかるように回転させ、第1の部分32と第2の部分34を互いに開放することができる。
【0069】
このように、第1の部分32と第2の部分34を締結する締結部材62a、62bが圧入方式で締結されるので、第1の部分32と第2の部分34の開放、閉鎖などを容易に行うことができる。その結果、太陽電池パネル10の設置、取り替えなどに要する時間をより減少させることができる。
【0070】
上述した特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれるもので、必ずしも一つの実施例のみに限定されるものではない。さらに、各実施例で例示した特徴、構造、効果などは、各実施例の属する分野で通常の知識を有する者によって他の各実施例に対しても組み合わせたり変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形と関係する各内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。