(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記WTRUタイマの満了は、新しい送信が受信されなかった場合に、前記より短いDRXサイクル長を使用したDRXの実行から、前記より長いDRXサイクル長を使用したDRXの実行へ前記WTRUを移行させる黙示的な移行トリガであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記プロセッサは、前記より短いDRXサイクル長を使用するDRXを実行するのに先立って、前記より長いDRXサイクル長を使用してDRXを実行するようさらに構成されたことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
前記WTRUタイマの満了は、新しい送信が受信されなかった場合に、前記WTRUを、前記より短いDRXサイクル長を使用したDRXを実行することから、前記より長いDRXサイクル長を使用したDRXを実行することへ移行させる黙示的な移行トリガであることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
前記eNBは、前記WTRUに前記より短いDRXサイクル長から、前記より長いDRXサイクル長へ移行するよう指令する明示的な表示を前記WTRUへ送らないことを特徴とする請求項16に記載のeNB。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で言及するとき、「無線送受信ユニット(WTRU)」という用語は、これらに限定されないが、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャ、セルラー式電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線環境で動作することができる他の任意のタイプのユーザデバイスを含む。以下で言及するとき、「基地局」という用語は、これらに限定されないが、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境で動作することができる他の任意のタイプのインターフェースデバイスを含む。
【0010】
図1は、一実施形態による無線通信システム100を示している。システム100は、複数のWTRU110およびeNB120を含む。
図1に示されるように、WTRU110は、eNB120と通信する。
図1には3つのWTRU110および1つのeNB120が示されているが、任意の組合せの無線デバイスおよび有線デバイスが無線通信システム100に含まれ得ることに留意されたい。eNB120およびWTRU110は、DRXモードにある間、通信することができ、DRXサイクルを協調しておくことができる。
【0011】
図2は、
図1の無線通信システム100のWTRU110およびeNB120の機能ブロック
図200である。
図1に示されるように、WTRU110は、eNB120と通信している。WTRU110およびeNB120の両方がDRXモードで動作することができる。
【0012】
代表的なWTRUにおいて見つけることができるコンポーネントに加えて、WTRU110は、プロセッサ215、受信機216、送信機217、およびアンテナ218を含む。プロセッサ215は、必要に応じてDRXサイクル長を調整するように構成することができる。受信機216および送信機217は、プロセッサ215と通信している。アンテナ218は、受信機216および送信機217の両方と通信して、無線データの送信および受信を容易にする。
【0013】
代表的なeNB120において見つけることができるコンポーネントに加えて、eNB120は、プロセッサ225、受信機226、送信機227、およびアンテナ228を含む。プロセッサ225は、受信機226および送信機227と通信して、必要に応じてDRXサイクルを調整するように構成されている。受信機226および送信機227は、プロセッサ225と通信している。アンテナ228は、受信機226および送信機227の両方と通信して、無線データの送信および受信を容易にする。
【0014】
バッテリ寿命を改善するが、eNB120およびWTRU110の性能を制限しないようにするために、DRXサイクル長の状態間の移行を、明示的ではなく、黙示的に定義することができる。黙示的なルールは、WTRU110がLTE_ACTIVE DRX状態にある間、無線リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)レベルで実装することができる。
【0015】
WTRU110がLTE_ACTIVE DRXモードにある間、WTRU110からeNB120へのインタラクションのおおよそ半分は、WTRU110の要求および報告、ならびにeNB120の応答を伴う。WTRU110が特定のシナリオを測定すると、測定イベントをeNB120に報告することがあり、eNB120は、WTRU110に新しいサービス、モビリティーアクティビティなどを開始するようコマンドすることによって、その状況に応答することができる。ダウンリンクコマンドの送信または受信が比較的長いDRXサイクル長によって制限される場合、LTE_ACTIVE DRXモードの間のWTRU110およびeNB120のシステム性能が害され得る。しかし、いくつかの測定イベントにより、予想されるネットワークダウンリンクコマンドについての良好な候補を成すことができる。
【0016】
図3は、一実施形態による黙示的なDRX移行のステートマシン300を示している。ステートマシン300、ならびに関連する移行メカニズムおよびパラメータ値は、eNB(
図1の120)によって構成することができる。ステートマシン300は、寿命を有することができ、これもeNB120によって構成される。各状態は、動作が一貫し、同期されるように、WTRU(
図1の110)およびeNB120において適用することができる。定義され構成されたDRXの各状態において、異なるDRXサイクル長がWTRU110およびeNB120の動作の両方に関連付けられる。
【0017】
DRXサイクル長移行ルールは、WTRU110およびeNB120の経験に基づくことができる。ある経過時間または所与の1組の測定値が与えられると、WTRU110およびeNB120は、トラフィックパターンを学習し、予測することができる。学習され、予測されたこれらのトラフィックパターンは、ステートマシンについての一般モデルに重畳され、その結果、WTRU110およびeNB120の両方について黙示的な移行動作および一貫したDRXアクションを許容するWTRU110/eNB120システムのためのDRXステートマシン300をもたらす。eNB120は、継続的改善の潜在性および呼出しごとに学習されるトラフィックパターンにより、サービスおよび移動性の条件についてDRX状態を規定することができる。
【0018】
図3は、3つの定義されたDRXレベル302、304、306、および未定義のDRXレベル308を示している。DRXレベル3 306では、WTRU110は、通常のDRXサイクルで動作している。通常の状態の実際の長さは、eNB120によって定義することができる。DRXレベル2 304は、DRXレベル3 306より短いサイクル長であり、通常より頻繁なアクティビティに関連付けられる。eNB120は、DRXレベル2 304のサイクル長を定義することもでき、「再開」期間を設定することもできる。再開期間は、その間には新しい送信がなく、その後には、WTRU110が他のことを行うことをコマンドされない限り、WTRU110がDRXレベル3 306動作に戻ることができる時間の長さである。
【0019】
DRXレベル1 302は、最短のDRXサイクル長を有しており、予測される即座のダウンリンクコマンドを扱うために、そして例えばハンドオーバーイベントの間など、アップリンクトラフィックパターンが、即座のダウンリンクアクションを要するものとして、WTRU110およびeNB120により認識されるときに、WTRU110またはeNB120によって使用することができる。
【0020】
DRXレベルn308は、DRXレベル3 306のものより長いDRXサイクルで構成することができる。eNB120は、DRX構成寿命の終わりに、各状態についてDRXサイクル長を再定義することができるが、より低いレベルのDRX状態がより短いDRX長を有するというDRXサイクル長ルールに従うことができる。
【0021】
DRXレベル3 306でのWTRU110については、WTRU110が定期的に「ビジー」サイクルに移行して、ダウンリンクデータをチェックすべきであるとeNB120が判定した場合、DRXレベル2 304への移行をトリガするために、タイマまたはカウンタのトリガを定義することができる。これは、測定イベントに基づくトリガであると考えることができる。閾値より多い量のアップリンクデータを蓄積するある無線ベアラに関するトラフィックボリュームイベントが報告され、予想される無線ベアラ(RB)再構成コマンドが差し迫っているとき、WTRU110をDRXレベル−3 306からDRXレベル1に移行するために、測定イベントに基づく別のトリガを定義することもできる。
【0022】
DRXレベル1 302状態におけるWTRU110がRB再構成コマンドを受信した場合、現在のDRXレベル1状態が終了する。DRXレベル1状態302でWTRU110は、定義された「再開期間」についての予想されるコマンドを受信していない場合、その元のDRX状態に戻り、省力化DRXサイクルを再開することができる。DRXモードの間に通常のタイマおよびカウンタを使用して、黙示的なDRXサイクル長の移行をトリガすることができる。タイマとカウンタとの間の選択、およびタイマまたはカウンタの値は、WTRU110がLTE_ACTIVE DRXモードにある間、特定の間にWTRU110のモビリティおよび/またはサービス状態に関して学習されたトラフィックパターンおよびモデルに基づくことができる。タイマまたはカウンタのトリガを、移行トリガとして使用して、DRX状態が変わるにつれて、DRXサイクル長を増大することも、減少することもできる。
【0023】
eNB120は、ネットワークトラフィック監視動作および分析に基づいて、DRXパラメータを構成することができる。黙示的なDRX移行動作のために定義されるデフォルトのシステム値の組を含めることによるなど、パラメータ値を選択するためのいくつかの方法が存在する。任意選択で、パラメータは、システム情報ブロードキャストの中で公開されたり、またはそのときそのときでeNB120によって決定され、および、目的のDRXモード期間より前に、上位層のシグナリングを介して、特定のWTRU110へロードされたりすることができる。
【0024】
異なる状態間の移行は、情報エレメント(information element)でシグナルすることができる。黙示的なDRXサイクルの移行をシグナルするための骨組みの一例が表1に示されている。表1に示されるように、黙示的なDRX移行リストは、必須であり、最大数のDRX状態を示す値に制限される。
【0025】
DRXサイクル長IEは必須であり、整数である。トリガメカニズムは、任意選択であり、DRX状態レベルを上げる、またはDRX状態レベルを下げるためのトリガとすることができる。黙示的なDRX移行構成の寿命IEは、必須であり、非通常状態の再開期間を設定する。初期DRX状態は、任意選択であり、起動時にWTRU110のDRX状態を設定することができる。
【0026】
より容易なDRXサイクル長の移行で助け、WTRU110とeNB120との間のDRXサイクル長の同期を維持するために、DRXサイクル長の定義を、最短のDRX基本数(L)の関数として与えることができる。それで、様々なDRX長の値は、
DRX−cycle−len=L×2n 式(1)
とすることができ、ここで、n=0,1,2,...であり、結果として得られたDRX−cycle−lenが最大DRXサイクル長を超えないようにする。可能な最短のDRXサイクル長は、n=0のときに起こり、より長いDRXサイクル長のほんの何分の1かである。
【0027】
互いの倍数であるDRXサイクル長の使用は、DRX期間が一致しない可能性を低減し、WTRU110とeNB120との間のDRX期間を再同期する効率的なメカニズムを提供する。DRX期間が互いの倍数として定義され、DRX期間がWTRU110とeNB120との間で一致しなくなると、各エンティティは、サイクル長を増減して、他のエンティティによって使用される期間を決定し、それに応じてエンティティを再同期することによって、他方の期間を決定することができる。
【0028】
典型的には、DRXレベル1 302のWTRU110は、元のDRX状態に戻る前にn回カウントすることができる。デフォルトは、n=(レベル−k DRXサイクル長または元のDRXサイクル長)/レベル−1 DRXサイクル長のように与えることができ、ここで、レベル−kサイクル長は、WTRU110がDRXレベル1 302に入る前のDRXサイクル長である。あるいは、ネットワークは、「再開方法」についてのnを構成することができる。
【0030】
状態から状態への移行は、トリガによって開始することができる。表2は、移行トリガIEの一例を示す。IEの各々は、再開期間を除いて必須である。移行トリガは、必須であり、表1に示されるように指定されている場合、ネットワークによって指定される。CHOICEメカニズムにより、ネットワークが黙示的なDRX操作のトリガのためにWTRU110を構成できるようになる。トリガタイマ値は、絶対時間、LTEフレームまたは送信時間間隔(TTI)の単位とすることができ、WTRU110についてのネットワークシグナリングチャネルアクティビティまたはデータチャネルアクティビティのONおよびOFFの期間を監視し、または規制するために使用される。カウンタ値は、いくつかのトリガイベントの発生をチェックするために使用される整数値とすることができる。測定イベントは、トリガをもたらすイベントを列挙することができる。再開期間は、秒単位で与えられる時間期間、DRXサイクル、または通常状態に戻る旨のコマンドを受け取ることなく、WTRU110が上昇した状態のままでいることができる合計時間を示す他の何らかの値とすることができる。
【0032】
図4は、一実施形態による黙示的なDRXの移行400のシグナルフロー図である。WTRU402は、DRXモードに入るようWTRU402をトリガするE−UTRAN404からのRRCメッセージまたはIE406を受信することができる。WTRU402は、通常のサイクル長DRXレベル3(
図3の306)とすることができるデフォルトレベルのDRXモードに入ることができる408。WTRU402およびE−UTRAB404の両方がDRXモードに入る(それぞれ408、410)。WTRU402は、高速のDRXサイクルモード(
図3のDRXレベル1 302)に入れるようWTRU402をトリガする別のRRCメッセージまたはIE412を受信することができる。WTRU402およびE−UTRAN404は、DRXレベル1に入る(それぞれ414、416)。E−UTRANタイマ(図示せず)と同期されているWTRUタイマ418は、満了する。タイマが同期されているので、タイマの満了の通知は不要である。タイマの満了418により、WTRU402およびE−UTRAN404がトリガされて通常のDRXレベルに戻る。WTRU402は、E−UTRAN404は、424でDRXレベル−3 306に戻る424と同時にDRXレベル−3 306に戻る422。
【0033】
図5は、一実施形態による黙示的なシグナリング500の方法のフロー図である。ステップ502で、WTRUは、通常の動作モード、すなわちレベル−3である。ステップ504で、WTRUは、タイマがタイムアウトしたか、または別のDRX状態に移動するようWTRUに強制するであろうトリガが受信されたかをチェックする。Noである場合、ステップ506で、WTRUは、通常状態のままである。WTRUがステップ504でタイムアウト信号またはトリガを検出した場合、ステップ508で、WTRUは、DRXレベル1に移動すべきか、DRXレベル2に移動すべきかを判定する。WTRUは、トリガがレベル−2トリガであると判定した場合、ステップ510で、WTRUはDRXレベル2に移動する。ステップ512で、WTRUは、再開期間が終了したことを判定し、DRXレベル−3に戻る。しかし、WTRUは、ステップ508で、レベル1のトリガを受信したと判定した場合、ステップ514で、WTRUはDRXレベル1に入る。ステップ516で、WTRUは、無線ベアラ再構成メッセージを受信したかどうかを判定する。受信していない場合、WTRUは、ステップ518で、再開期間が終了するのを待ち、ステップ522で通常動作に戻る。しかし、WTRUは、ステップ518で、無線ベアラ再構成メッセージを受信した場合、WTRUは、ステップ520で、通常DRXサイクル動作に戻る。
【0034】
図6は、別の実施形態による黙示的なDRX方法600のフロー図である。ステップ602で、WTRUは、通常、すなわちDRXレベル−3モードにある。ステップ604で、WTRUは、トラフィックボリューム測定を行う。ステップ606で、WTRUは、トラフィックボリューム測定を閾値と比較する。ボリュームが閾値未満である場合、ステップ608で、WTRUは、アクションを起こさず、DRXレベル−3モードのままである。しかし、ステップ606で、WTRUは、トラフィックが閾値を上回ると判定した場合、ステップ610で、WTRUはモードをより短いDRXサイクルに変更する。トラフィックに基づいて、新しいDRXモードは、DRXレベル−2またはDRXレベル−1とすることができる。ステップ612で、WTRUは、コマンドまたはメッセージが受信されたかどうかを判定する。Yesである場合、ステップ614で、WTRUは、レベル−3モードに戻る。そうでない場合、WTRUは、ステップ618でレベル−3モードに戻る前にステップ616で再開期間を待つ。任意選択で、E−UTRANは、DRX状態移行トリガのためのトラフィックボリューム測定報告閾値レベルを判定することができる。定義されたトラフィックボリューム測定イベントがいったん生じると、DRX状態移行がトリガされる。
【0035】
LTE_ACTIVE DRXモードの間、WTRUは、アップリンクトラフィックのトラフィックボリューム測定を行うことができる。E−UTRANは、閾値を越えるとイベントを報告するようWTRUを構成することができる。学習されたトラフィックパターンに基づいて、E−UTRANは、大きいボリューム変化があることを判定し、このことは、RB追加、RB再構成、またはRBリリースコマンドが差し迫っていることを意味することができる。したがって、トラフィックボリュームイベント報告は、黙示的なDRX移行トリガとして使用することができる。例えば、ネットワークコマンドを受信するために、大きいボリューム変化を使用して、WTRUを最短のDRXサイクル(例えば、
図3のDRX レベル1 302)にトリガすることができる。ネットワークは、所定の測定イベントを受信すると、黙示的なDRX移行ルールを介してWTRUのDRX状態を判定することができ、予想されるコマンドをWTRUに送信するか、指定された「再開期間」で、WTRUがその前のDRX状態に戻るのを待つ。
【0036】
別の例によれば、WTRUは、LTE_ACTIVEモードの間、構成されたハンドオーバー測定値を使用することができる。いくつかの測定イベント報告は、周波数内、周波数間、または無線アクセス技術間(RAT)のハンドオーバーについて、ハンドオーバー(HO)コマンドが差し迫っていることを示すことができる。ハンドオーバー測定イベントに依存して、いくつかの他の測定イベントは、DRX移行制御のトリガとして働き得る。
図7は、代替の実施形態による黙示的なDRXシグナリング700の方法のフロー図である。ステップ702で、WTRUは、通常のDRXレベル3状態にある。ステップ704で、WTRUは、サービス提供セルの測定値が閾値未満であると判定する。WTRUは次いで、周波数内測定値が高いと判定することができ706、これは、周波数内の近隣が最良のセルとして測定していることを意味する。あるいは、WTRUは、周波数間帯域が最良となるように測定することを判定することができる708。別の代替として、WTRUは、非LTEシステムが最良と測定することを判定することができる。
【0037】
ステップ712で、WTRUは、測定値に起因して、ハンドオーバーコマンドを予想することができる。ステップ714で、WTRUは、測定イベントを報告する。これは、ステップ716で、ネットワークからの可能なハンドオーバーコマンドを受信するために、WTRUをレベル−1DRX状態に進ませる黙示的なDRX移行トリガを呼び出すことができる。ステップ718で、WTRUは、ハンドオーバーコマンドを受信する。ステップ720で、WTRUは、その元のDRX状態に移行する。
【0038】
図8は、さらに別の実施形態による黙示的なDRXサイクルシグナリング800の方法のフロー図である。ステップ802で、WTRUは、レベル−1モードである。ステップ804で、WTRUは、レベル1/レベル2の制御チャネルの監視を始めて、予想されるダウンリンクコマンドをインターセプトする。ステップ806で、WTRUは、予想されるネットワークコマンドが受信されたかどうかを判定する。受信された場合、ステップ808で、WTRUは、コマンドに従ってDRXモードを終了するか、次のDRXアクティビティに関する命令をコマンドで受信する。コマンドが受信されない場合、ステップ810で、WTRUは、レベル−1状態に入る前にその元のDRX状態に移行する。
【0039】
実施形態
1.無線送受信ユニット(WTRU)において不連続受信(DRX)を制御するための方法であって、複数のDRXレベルを定義することであって、各DRXレベルがそれぞれのDRXサイクル長を含むことを備える方法。
2.1組の基準に基づいてDRXレベル間を移行することをさらに備える実施形態1に記載の方法。
3.1組の基準は、事前に定義されている実施形態2に記載の方法。
4.1組の基準は、WTRUによって検出されたイベントに基づく実施形態2に記載の方法。
5.1組の基準は、WTRUによって受信された明示的な信号に基づく実施形態2に記載の方法。
6.1組の基準は、動的に定義される実施形態2または3に記載の方法。
7.複数のDRXレベル間の移行は、学習されたトラフィックパターンに基づく実施形態2〜6のいずれか1つに記載の方法。
8.複数のDRXレベル間の移行は、測定されたイベントに基づく実施形態2〜6のいずれか1つに記載の方法。
9.3つのDRXレベルを定義することをさらに備える実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
10.2つのDRXレベルを定義することをさらに備える実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
11.それぞれの各DRXサイクル長は、最短のCRXサイクル長の関数である実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法。
12.それぞれの各DRXサイクル長は、最大のDRXサイクル長未満である実施形態11に記載の方法。
13.それぞれの各サイクル長は、基本のサイクル長の倍数である実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法。
14.WTRUがDRXサイクル長をeNodeB(eNB)と同期することをさらに備える実施形態1〜13のいずれか1つに記載の方法。
15.同期が失われると、WTRUがDRXサイクル長を増大することをさらに備える実施形態14に記載の方法。
16.WTRUがeNBと同期されるまで、WTRUがDRXサイクル長を増大することをさらに備える実施形態15に記載の方法。
17.同期が失われると、WTRUがDRXサイクル長を減少することをさらに備える実施形態14に記載の方法。
18.WTUがeNBと同期されるまで、WTRUがDRXサイクル長を減少することをさらに備える実施形態17に記載の方法。
19.DRX寿命を定義することと、DRX寿命ごとに一度、複数のDRXレベルのDRXサイクル長を再定義することとをさらに備える実施形態1〜18のいずれか1つに記載の方法。
20.WTRUのDRXレベルを、より短いDRXサイクル長を有するDRXレベルに定期的に変更することをさらに備える実施形態2〜19のいずれか1つに記載の方法。
21.トリガに基づいてDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態2〜20のいずれか1つに記載の方法。
22.トリガは、タイマの満了である実施形態21に記載の方法。
23.送信アクティビティにより、タイマをリセットすることをさらに備える実施形態22に記載の方法。
24.トリガは、トラフィックイベントである実施形態21に記載の方法。
25.トラフィックイベントは、送信である実施形態24に記載の方法。
26.トリガは、無線ベアラ再構成要求である実施形態21に記載の方法。
27.学習されたトラフィックパターンに基づいてDRXレベルを定期的に変更することをさらに備える実施形態2〜20のいずれか1つに記載の方法。
28.WTRUでトラフィックボリュームを測定することと、測定されたトラフィックボリュームに基づいて複数のDRXレベルのDRXサイクルレベルを調整することとをさらに備える実施形態1〜27のいずれか1つに記載の方法。
29.トラフィックボリュームが所定の閾値を上回るとき、DRXサイクル長を短くすることと、トラフィックボリュームが所定の閾値を下回るとき、DRXサイクル長を長くすることとをさらに備える実施形態28に記載の方法。
30.測定されたトラフィックボリュームが所定の閾値を超えるとき、無線ベアラを追加することをさらに備える実施形態27に記載の方法。
31.DRXサイクル長を調整すると、再開期間タイマを設定することと、再開期間タイマが満了になると、DRXサイクル長を元の値に戻すこととをさらに備える実施形態1〜30のいずれか1つに記載の方法。
32.ハンドオーバー測定値に基づいてWTRUのDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態1〜21のいずれか1つに記載の方法。
33.サービス提供セルの測定値が所定の閾値未満であるとき、WTRUのDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態32に記載の方法。
34.周波数内近隣セルの測定値が閾値を上回るとき、WTRUのDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態33に記載の方法。
35.周波数間近隣セルの測定値が閾値を上回るとき、WTRUのDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態34に記載の方法。
36.無線アクセス技術間(RAT)近隣測定値が閾値を上回るとき、WTRUのDRXレベルを変更することをさらに備える実施形態34に記載の方法。
37.WTRUでダウンリンクコマンドを受信することと、ダウンリンクコマンドのタイプに基づいて、DRXレベルを変更することとをさらに備える実施形態1〜36のいずれか1つに記載の方法。
38.複数のDRXレベルを定義するように構成されたプロセッサであって、各DRXレベルがそれぞれのDRXサイクル長を含むプロセッサを備えた無線送受信ユニット(WTRU)。
39.プロセッサは、1組の基準に基づいて、WTRUをDRXレベル間で移行するようにさらに構成された実施形態38に記載のWTRU。
40.プロセッサは、WTRUのDRXレベルをより短いDRXサイクル長に定期的に変更するようにさらに構成された実施形態38または39に記載のWTRU。
41.プロセッサは、トリガに基づいて、WTRUをDRXレベル間で移行するようにさらに構成された実施形態38〜40のいずれか1つに記載のWTRU。
42.トリガは、測定イベントを備えた実施形態41に記載のWTRU。
43.トリガは、タイマを備えた実施形態41に記載のWTRU。
44.トリガは、カウンタを備えた実施形態41に記載のWTRU。
45.トリガは、ダウンリンクコマンドを備えた実施形態41に記載のWTRU。
【0040】
特徴および要素が実施形態において特定の組合せで記載されているが、各特徴または要素は、他の特徴および要素なしに単独で、または他の特徴および要素の有無にかかわらず様々な組合せで使用することができる。提供された方法またはフロー図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行のために、コンピュータ可読記憶媒体に具体的に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例には、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内蔵ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多目的ディスク(DVD)などの光媒体などが含まれる。
【0041】
適したプロセッサには、例として、汎用プロセッサ、特定用途のプロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)および/またはステートマシンが含まれる。
【0042】
ソフトウェアと関連するプロセッサは、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータでの使用のために無線周波数トランシーバを実装するために使用することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示装置、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュールと共に使用することができる。