(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
該コンピュータシステムは、該複数の画像キャプチャ装置とは地理的に分離されており、且つ、該装置は、モバイル電話装置であり、該リアルタイムデータストリームは、該装置からのGPS座標及びコンパス向首方向を含み、且つ、該アプリケーションプログラムは、該装置からのGPS座標及びコンパス向首方向を使用して該装置の間の距離及び角度を判定する三角測量により、該潜在的な関心の物体の該場所を計算する、請求項1に記載のシステム。
該コンピュータシステムは、該潜在的な関心の物体の該1つ又は複数の場所を保存し、且つ、該アプリケーションプログラムのアルゴリズムは、該保存されている場所を分析して該クラスタの動的状態を判定し、該コンピュータシステムは、該クラスタ内における該ユーザの迅速な増加の検出を第三者に送信してその存在について彼らに警告し、これにより、該第三者は該クラスタに応答することができる、請求項2に記載のシステム。
該システムは、該複数の装置とは地理的に分離されており、且つ、該装置は、モバイル電話装置であり、且つ、該リアルタイムデータストリームは、該装置からのGPS座標及びコンパス向首方向を含み、且つ、該アプリケーションプログラムは、該装置からのGPS座標及びコンパス向首方向を使用して該装置の間の距離及び角度を判定する三角測量により、該潜在的な関心の物体の場所を計算する、請求項5に記載のシステム。
該大きな関心の期間の判定、大きな関心の期間に関する情報の潜在的な広告主への提供、潜在的な広告主からの入札の受領、及び潜在的な広告主からの入札の受諾は、いずれも、該イベントの際にリアルタイムで実行され、或いは、相対的に大きな関心を集める該期間の該判定は、該イベントに先立って予測され、該入札の受領及び受諾は、該イベントの実施に先立って実行される、請求項13に記載の方法。
該モーメンタムは、(a)ほぼ同時にほぼ同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の数、或いは、(b)該イベントの特定の時点において取得された画像の数、或いは、(c)該装置が合焦した人物又は物体に関する該装置の焦点、に基づいて判定される、請求項17に記載の方法。
該モーメンタムは、すべての場所にほぼ同時に照準を定めている画像キャプチャ装置の合計数に対するほぼ同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の比率によってリアルタイムに判定され、該広告の料金は、該イベントの現在のモーメンタムに基づいてリアルタイムで変動する、請求項17に記載の方法。
該広告主による入札は、リアルタイムで実行される自動化されたプロセスであり、該広告は、観察者の画像キャプチャ装置に伝達されると共に該画像キャプチャ装置のビューアの少なくとも一部分内において表示され、任意選択により、特定の伝達された広告を受け取る画像キャプチャ装置は、該イベントに存在しているすべての画像キャプチャ装置からランダムに選択される、請求項20に記載の方法。
イベントの広告からの収入を増大させるシステムであって、アプリケーションを稼働させる複数の画像キャプチャ装置との通信状態にある少なくとも1つのコンピュータシステムを具備し、該コンピュータシステムは、該画像キャプチャ装置が照準を定めている方向を識別するデータを該画像キャプチャ装置のそれぞれから収集することが可能であり、且つ、少なくとも1つの広告主コンピュータシステムと通信し、広告のタイミング又は配置に対する入札金額を受諾することができる、システム。
アプリケーションを稼働させていると共に該少なくとも1つのコンピュータシステムとの通信状態にある複数の画像キャプチャ装置を更に具備する、請求項22に記載のシステム。
該複数の画像キャプチャ装置が照準を定めている現在の方向に関する情報を受信する少なくとも1つのサーバとの通信状態にあり、且つ、広告の配置に対する金銭的な入札を該コンピュータシステムに申し込む1つ又は複数の広告主コンピュータシステム、を更に具備する、請求項23に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の全般的な原理は、イベントにおいて又は特定の地理的場所内において複数のユーザによって使用される画像キャプチャ装置からの(時間、位置、及び方向属性を含む)データの収集と、データを合成及び分析し、(i)ユーザが集合的に合焦している物体又はエリアを判定すること、(ii)焦点のそれぞれの物体又はエリアがその他の焦点の物体又はエリアとの関係において集めている関心の大きさ又は注目の割合を定量化すること、(iii)それぞれの焦点の物体又はエリアの関心レベル又は注目レベルが時間と共にシフトする方式を分析すること、及び(iv)エンタプライズ、ビジネス、又は消費者アプリケーションにおいて様々に使用することと、に関する。
【0031】
又、本発明の原理は、サーバシステムと通信してイベント又は場所からの時間、位置、及び方向データ、及び画像を提供すると共に、データ及び画像を使用し、それぞれの物体が集めている注目の割合と、その注目が時間に伴ってシフトしている方式と、を判定する画像キャプチャ装置を有する1つ又は複数のユーザにも関し、この場合に、このような情報を使用し、潜在的な狙いを絞った広告を識別してもよい。
【0032】
本発明の原理は、画像プロバイダが場所又はイベントにおいて特定の人物、物体、サブベントに合焦するのに伴って、画像をキャプチャし、且つ、画像キャプチャ装置からの情報と、リアルタイムで画像と関連付けられたコンパイルされたメタデータと、を入手するシステム及び方法に関する。
【0033】
又、本発明の原理は、システム及び方法にも関し、これは、画像をキャプチャする能力と通信ネットワーク上において伝達する能力との両方を有する電子装置を有するイベント又は場所における人物を識別するステップと、その位置及び対向方向に関して電子装置によってサーバに送信されるデータ及び画像を監視するステップと、電子装置によって生成された送信されたデータ及び画像を1つ又は複数のサーバ上において収集するステップと、データ及び画像を分析のために1つ又は複数のサーバ上において保存するステップと、電子装置の焦点の位置及び方向に関係するデータ及び収集された画像のメタデータを分析し、イベント又は場所において発生する異なる出来事における人物の関心のレベルを判定するステップと、分析を通じてパターン又はクラスタを認識するステップと、を有する。データがリアルタイムで送信されるのに伴って、特定の時点又は期間における人物の関心を判定し、イベント又は場所において任意の特定の時点においていずれの出来事が最も大きな関心を集めているかを識別することができる。リアルタイム装置及びソフトウェアは、特に、受信データの値が常に変化している際には、情報が受信されるのと同一の速度において情報を更新、伝達、及び処理する。
【0034】
又、本発明の原理は、2つのリモート電子装置を連携した状態で使用し、リモートアプリケーションプログラムを使用することにより、イベント、場所、又は写真のターゲットの現在の画像と正確な時間及び場所の両方をキャプチャすることにも更に関係することが可能であり、この場合に、アプリケーションプログラムは、キャプチャされた画像のターゲットに関する三角測量のために、時間と複数の装置のGPS座標及びコンパス方向の両方をキャプチャする。連携して動作する2つのリモート装置のそれぞれによってキャプチャされたGPS位置、コンパス向首方向、及び時間データを使用し、キャプチャされた1つ又は複数の画像をタグ付け及び識別することができる。データは、ターゲットに合焦されている間の、或いは、1つ又は複数の画像を生成している際の、イベントにおいて観察者によって使用された画像キャプチャ装置の焦点の持続時間及び方向の変化を含むことができる。
【0035】
又、本発明の原理は、2つのリモート電子装置を連携した状態で使用し、リモートアプリケーションプログラムを使用することにより、イベント、場所、又は写真のターゲットの現在の画像と正確な時間及び場所の両方をキャプチャすることにも更に関係することが可能であり、この場合に、アプリケーションプログラムは、キャプチャされた画像のターゲットに関する三角測量のために、時間と複数の装置のGPS座標及びコンパス方向の両方をキャプチャする。連携して稼働している2つのリモート装置のそれぞれによってキャプチャされたGPS、コンパス、及び時間データを使用し、キャプチャされた1つ又は複数の画像をタグ付け及び識別することができる。データは、イベントにおいて観察者によって使用された画像キャプチャ装置の焦点の持続時間及び方向を含むことができる。画像は、特定の期間において又はこれにわたってキャプチャされ、且つ、写真、ビデオ、及び画像と関連付けられた画像キャプチャ装置から伝達された収集されたデータは、コンパイルされる。この方法は、統計計算を通じて情報を抽出するステップと、この情報を利用し、焦点の物体における関心のレベルのランク付けを通じてイベントにおいて広告によって生成される又は画像プロバイダに対して振り向けられる収入を確保又は増大させるステップと、を含む。
【0036】
又、本発明の原理は、イベント又は場所の画像を取得する方法にも関し、この方法は、特定の時点又は期間にわたってイベント又は場所の写真画像をキャプチャするための電子要求を生成するステップと、要求及びイベント又は場所を識別する情報を少なくとも1つのサーバから第1電子装置に伝達し、これにより、写真画像のキャプチャを開始するステップと、を有する。本発明の実施形態は、2つのリモート装置を識別することにも更に関係することが可能であり、この場合に、第1リモート装置及び第2リモート装置は、地理的に分離されていると共にイベント又は場所の画像を取得する能力を有し、且つ、1つ又は複数の画像及び三角測量データをキャプチャするための要求を同時に両方の装置に対して送信することにも更に関係することができる。
【0037】
又、本発明の原理は、装置が照準を定めている方向に関する連続的なデータのストリームを生成する能力を有すると共に写真画像をキャプチャする能力を有するリモートアプリケーションを稼働させる複数の第1リモート電子装置と、アプリケーションプログラム及びデータベースプログラムを稼働させる少なくとも1つのサーバと、にも関し、この場合に、サーバは、複数の第1リモート電子装置から地理的に分離され、且つ、これらの第1リモート電子装置との通信状態にあり、この場合に、サーバは、それぞれの画像キャプチャ装置が所与の時点において照準を定めている方向に関するデータのストリーム及び/又は1つ又は複数のキャプチャされた画像を受信するべく、第1リモート電子装置との通信状態にある。
【0038】
本発明の原理は、焦点のターゲットについて三角測量し、且つ、これにより、特定の時点における又は期間にわたるターゲットの正確な位置、方向、運動、及び場所を判定するための時間、GPS場所、及びコンパスデータの使用法に更に関する。任意の2つのリモート電子装置からの時間データ、方向データ、及び位置データを有する装置属性の組合せを使用し、三角測量計算を通じてターゲットの位置及び動きの方向及び速度に関する情報を生成する2つの交差するラインを生成することができる。ターゲットに向かって又は意図されたターゲットの基本的に同一の場所に向かって照準を定めたリモート装置のそれぞれからのGPS、時間、及び方向情報の逐次的な及び反復されたキャプチャを使用し、同一の反復された三角測量計算及び方法を使用することにより、2つの画像キャプチャ装置がターゲットに合焦されている期間におけるターゲット物体の正確な場所、動きの方向、及び速度をプロットすることができる。これらの反復された計算は、分析可能な期間にわたって基本的に同一の場所に向かって照準が定められた画像キャプチャ装置の焦点の方向の交差から、データポイントのクラスタを生成する。又、画像キャプチャ装置から自動的に伝達されるリアルタイムデータに加えて、いずれかの又は両方のリモート装置ユーザは、イベントの説明などの追加情報をいずれか又は両方の装置によってキャプチャされた1つ又は複数の画像に割り当てることにより、1つ又は複数の写真画像を更に識別することもできる。必要に応じて、いくつかの実施形態においては、システム又はプロセスの1つ又は複数の機能は、リアルタイムのデータストリーム又は処理を使用することになしに、動作してもよい。
【0039】
クラスタの形成は、複数の観察者がその画像キャプチャ装置を同一の関心の物体に対して合焦した際に実行される。クラスタは、装置属性を処理するためのアルゴリズムを使用することにより、判定される。更なるアルゴリズムを使用してクラスタを分析し、例えば、その密度により、その重要性を判定することができる。クラスタをタグ付けし、例えば、ソーシャルメディア、ニュース素材、広告、又はデータなどの動作可能な品目としてそれらのクラスタを識別することが可能であり、且つ、次いで、1つ又は複数のタグを使用することにより、それらを分配することができる。理想的な状況は、クラスタが1つの地点に対して正確に1つに合焦されるというものであるが、場所のサイズが大きかったり、又は観察者が場所のわずかに異なる側面又は特徴に合焦する場合があることから、多くの場合に、このようにはならない。この理由から、関連する地点のクラスタ密度を使用し、大まかな関心の場所又は関心の場所のサイズの両方を判定することができる。例えば、役者が演技の後に劇場を出ていく場合には、合焦された地点のクラスタは、役者の場所に又はその極めて近傍に形成されることになり、大きな建物に火災が発生している場合には、燃えている建物の様々な部分に観察者が合焦することから、地点のクラスタは、格段に大きなものとなろう。いずれの例においても、クラスタの密度は、関心の場所のサイズを示すことになり、役者を取り囲むクラスタは、燃えている建物を取り囲む又はこれに合焦されたクラスタよりも格段に小さい。観察者の関心が時間に伴って変化するのに伴って、彼らの照準線の方向は、特定の関心の物体に追随するために、新しい場所にシフトし、これにより、照準線と交差の地点の間の角度の変化が生じることになる。このようなシフトは、その時点において、クラスタのサイズ及び密度の変化をも生成することになろう。観察者の関心が新しい関心の物体にシフトする場合には、彼らの照準線が、交差の地点がもはやオリジナルのクラスタと関連付けられないほどに大きく変化する場合がある。新しい関心の物体を見出す観察者が多いほど、交差の地点が、クラスタの算出エリアを、又はオリジナルの物体と関連付けられたその他の交差の地点からの最大距離を、離脱するのに伴って、オリジナルのクラスタは、交差する照準線の数の低減と、比例した密度の低下と、を示すことになる。同様に、新しい観察者が特定の関心の物体に合焦するのに伴って、交差する照準線の数が増大し、これにより、クラスタ密度が増大することになり、そのクラスタに付与される重要性も、その期間において増大することになろう。これらの変化は、交差地点の場所を判定するための三角測量計算とクラスタ及びその密度及び重要性を判定するための統計分析の組合せを通じて算出することができる。
【0040】
又、本発明の原理は、それぞれがリモート電子画像キャプチャ装置を利用している複数の観察者又は画像プロバイダを通じて取得したデータをコンパイルするために使用されるシステム及び方法にも関し、この場合に、データは、リアルタイムフィードとして伝達してもよく、或いは、収集された写真、ビデオ、及び画像、又はこれらの両方とメタデータとして関連付けてもよく、これは、リアルタイムでコンパイルされたデータからイベント又は場所における様々なサブターゲットの関心のレベルに関する情報を統計計算を通じて抽出するステップと、出席者又は観察者の焦点の統計分析から判定されたイベントにおける判定された場所における関心のレベル又はイベントにおける特定の時点における特定の人物又は物体における関心のレベルを利用し、イベントにおいて広告を配置するための入札開始金額を分析から確立するステップと、を有する。
【0041】
本発明の原理は、イベントにおいて人物又は物体に合焦した複数の観察者が使用している画像キャプチャ装置からリアルタイムで伝達されるデータを収集し、収集されたデータを処理することにより、イベントにおける人物又は物体における関心のレベルを判定し、且つ、イベントが進行するのに伴って、複数の画像キャプチャ装置から取得したデータから統計的に判定された関心のレベルに基づいて、イベントの各部分を広告入札者に対してリアルタイムで競り売りする方法に更に関する。又、関心のレベルは、イベントにおいて特定の人物又は物体のキャプチャされた画像の数から判定することもできる。リアルタイム処理とは、一般に、基礎をなすデータの生成又は関心の活動の発生と略同時に又はこれと略即時的な関係において処理から出力を生成することを意味している。
【0042】
本発明の原理は、位置及び画像キャプチャ装置が対向している方向並びに画像キャプチャ装置が略同一の方向において対向している時間量を識別することができる1つ又は複数のアプリケーションを稼働させる能力を有する複数のモバイル装置からのデータを使用することに関する。好適な実施形態においては、位置及び対向方向に関するデータは、モバイル装置からリモートコンピュータシステムに対してリアルタイムフィードとして送信される。
【0043】
情報は、電子装置が作動中である際には、装置が実際に写真を撮影することを必要とすることなしに、取得される。この技術は、ファインダが開放した状態において画像キャプチャハードウェアを有する装置の照準を何らかの物体に向かって定めることにより、起動される。アプリケーションを稼働させている装置は、装置の位置及び装置が対向している方向を判定することができるデータのストリームを取得し、且つ、送信する。
【0044】
画像キャプチャ装置のそれぞれがイベントにおいてそれぞれの特定の時点において照準を定めている概略的な方向に関するデータが、画像キャプチャ装置のそれぞれから収集され、且つ、処理のために、サーバなどのリモートコンピュータシステムに送信される。収集されたデータを処理し、それぞれの観察者の画像キャプチャ装置が対向している方向に基づいて、最大数の観察者の視野を判定する。データは、観察者が使用している画像キャプチャ装置の焦点の方向と、画像キャプチャ装置が略同一の方向において合焦した状態に留まっている持続時間と、を含む。又、特定の画像キャプチャ装置の位置を収集し、特定の画像キャプチャ装置を使用している観察者の特定の視野を更に良好に判定してもよい。
【0045】
本発明の原理は、コンサート、劇場公演、スポーツイベント、マラソン、政治集会、サーカス、フェア、又は任意のその他の公的又は私的な集会などのイベントにおける多数の出席者が、必要なモバイルアプリケーションを稼働させることが可能であり、且つ、イベントにおいて自身のスマートフォンを使用して画像又は動画をキャプチャすることができるというものである。これらのアマチュア写真家及びビデオ撮影家は、アプリケーションを取得するためにイベントへの登録を要するようにしてもよく、或いは、イベントにおいてそれぞれの出席者が自身の注目をそれぞれの時点において合焦している場所に関するデータを使用してイベントの会場に位置している様々な広告場所の適切な料金を判定することができるような方式により、イベントを記録することができるようにしてもよい。出席者の写真撮影活動のそれぞれをモバイル装置によって収集すると共にコンピュータシステムに伝達し、イベントにおけるいずれの期間が最も大きな関心を集めているのかを判定し、且つ、この情報をイベントにおける広告時間に対して入札する可能性のある1つ又は複数の潜在的な広告主に対してネットワーク上において伝達する。又、同一の期間内においてキャプチャされた同一の場所の実際の画像の数は、特定の人物又は物体における出席者の関心のレベルを判定するための基準として使用することもできよう。この結果、広告主は、出席者が相対的に大きな関心を有している期間に対して相対的に高額の入札を実行することになり、且つ、イベント主催者は、相対的に高額の入札を受け入れることにより、イベントから導出される広告収入の金額を増大させることができる。
【0046】
又、本発明の原理は、イベント、物理的な場所、又はその他の写真ターゲットの、且つ、更に好ましくは、特定の時点における又は期間にわたるイベント又は場所における個々のサブターゲットの、1つ又は複数の写真、ビデオ、又はデジタル画像を取得することと、一般人による視聴のためにデータベース内に画像及びビデオを保存する主催者などの第二者に1つ又は複数の写真、ビデオ、又はデジタル画像を提供するか、又は収集された画像及びビデオを、第三者のモバイル装置、或いは、テレビ、ウェブキャスト、又はケーブルサービスなどの従来の放送媒体を介して、第三者に放送することと、にも関する。又、画像及びビデオは、サービス加入者に配布することも可能であり、ウェブサイトに掲示することも可能であり、又はソーシャルネットワークにおいて共有することもできる。
【0047】
又、本発明の原理は、イベント、物体、人物、又は場所のデジタル画像又はビデオをイベント主催者又はその他の要求者のために取得する方法にも関する。要求者は、事業主、イベント興行主、又は一人又は複数の役者などの個人又は組織であってもよい。好適な一実施形態においては、要求は、特定の時点において又はこれにわたって且つ特定の1つ又は複数の場所において撮影された特定のイベントの又はイベントの組の1つ又は複数の写真、1つ又は複数のビデオ、又は1つ又は複数のデジタル画像に対するものであり、且つ、写真撮影の分野において既知の様々な写真エフェクトのうちのいずれかを使用して1つ又は複数の画像をキャプチャすることに対するものである。別の実施形態においては、要求は、期間にわたって1つ又は複数の写真プロバイダによって多数の異なる視点から撮影された特定の場所の1つ又は複数の写真、1つ又は複数のデジタル画像、又はビデオに対するものであってもよい。別の実施形態においては、同一の物体、人物、イベント、又は場所の画像をキャプチャするように2つの写真プロバイダに対して要求することが可能であり、且つ、それぞれのプロバイダからの情報を使用し、写真の物体に関する三角測量を実行することができる。更に別の実施形態においては、要求は、すべてのものが略同一の時点において又は時間に伴って逐次的に撮影された複数の地理的に分離された場所の1つ又は複数の写真、1つ又は複数のデジタル画像、又はビデオに対するものであってもよい。
【0048】
又、本発明の原理は、画像キャプチャハードウェアが1つ又は複数のサーバと通信している期間にわたってイベント又は場所に存在しているそれぞれのターゲット又はサブターゲットに合焦している画像プロバイダの百分率を統計的に分析するために、リアルタイムのGPS、コンパス向首方向、判明した相対的な人気、及び時間データを複数の画像プロバイダの画像キャプチャハードウェアのそれぞれから1つ又は複数のサーバに対して伝達するシステム及び方法にも関する。例えば、このようなリアルタイムデータの通信及び収集は、当業者には周知のように、少なくとも、1つのGPSデータポイント、1つのコンパス向首方向データポイント、及び1つのタイムスタンプが1秒ごとに収集され、且つ、GPS、方向、時間データポイントがすべて関連付けられるように、好ましくは、データフィールドのそれぞれごとに1データ値/秒のサンプリングレートを有する。更には、このようなデータ通信は、好ましくは、独立的に実行され、且つ、リアルタイムデータ収集の一部として画像のキャプチャ及びタグ付けを必要としてはいない。データサンプリングは、システムの制約及び観察対象のイベントの要件に応じて、更に高速であってもよく、或いは、更に低速であってもよい。リアルタイムにおけるデータの受信とは、データの生成時点とデータの受信の時点の間に知覚可能なレイテンシーをほとんど又は全く伴うことなしに、リモート送信者からデータを受信することを意味しており、例えば、略即座であるか、又はレイテンシーが知覚可能な閾値未満である。
【0049】
本発明の原理は、リモート電子装置と通信すると共に、それぞれがリモート電子画像キャプチャ装置を利用している複数の観察者又は画像プロバイダを通じて取得されたデータをコンパイルするために使用されるシステムに関し、この場合に、データは、1つ又は複数の画像キャプチャ装置からリアルタイムフィードとして伝達してもよく、或いは、収集された写真、ビデオ、及びデジタル画像、又はこれらの両方とメタデータとして関連付けてもよく、リアルタイムでコンパイルされたデータからイベント又は場所における様々なサブターゲットの関心のレベルに関する情報を統計計算を通じて抽出するステップを有する。
【0050】
又、本発明の原理は、イベントにおける場所における判定された関心のレベル又はイベントにおける特定の時点における特定の人物又は物体における関心のレベルを利用し、イベントにおける出席者又は観察者の電子装置の焦点の方向の統計分析からイベントにおいて広告を配置するための入札開始金額を設定することにも関する。
【0051】
本発明の原理は、特定の期間において又はこれにわたってイベント又は場所の写真、ビデオ、又はその他のデジタル画像を取得するプロセスにおいて画像プロバイダから収集されたデータを収集及び分析し、写真、ビデオ、及び画像と関連付けられた収集されたデータをコンパイルすると共に統計計算を通じて情報を抽出し、且つ、この情報を利用して、キャプチャされた画像における関心をランク付けすることを通じて、イベントにおける広告によって生成される収入の金額を確保又は増大させるシステム及び方法にも関する。
【0052】
又、本発明の原理は、特定の時点における複数の装置の対向方向の変化を識別し、且つ、初期の焦点の地点とは異なる新しい焦点の地点を特定の時点における新しい又は異なる人物、物体、又は場所への焦点の変化として判定することにより、特定の時点における1つ又は複数の画像キャプチャ装置の焦点の方向の変化を認識することにも関する。例えば、イベントにおける第1の特定の時点において特定のGPS位置及びコンパス対向方向を元々有する第1画像キャプチャ装置は、その位置及び方向データをサーバシステムに送信し、異なるGPS位置及び異なる対向方向を有する第2画像キャプチャ装置も、その位置及び方向データをサーバシステムに送信し、サーバシステムが、画像キャプチャ装置のそれぞれから送信されたリアルタイムデータを使用し、2つの交差するラインを生成すると共に、交差の地点を算出して第1時点における画像キャプチャ装置を有する2つの観察者の焦点の物体に関する三角測量を実行する。異なる後の時点において、第1画像キャプチャ装置は、その対向方向が変化し、これにより、交差ラインの第1の組も変化する。基本的に同一のオリジナルのGPS位置を有する第1画像キャプチャ装置は、新しいコンパス対向方向を確立する。第1画像キャプチャ装置とは異なる第1GPS位置及び対向方向を有する第2画像キャプチャ装置は、第1画像キャプチャ装置による対向方向の変化と基本的に同一である後の時点におけるその対向方向の変化により、識別される。後の時点におけるそれぞれの第1及び第2画像キャプチャ装置の位置及び新しい対向方向を使用し、2つの画像キャプチャ装置の新しい焦点の地点に関する三角測量を実行する。この特定の時点における新しい又は異なる人物、物体、又は場所への焦点の変化の認識を使用し、イベント又は場所における観察者の関心のレベルのシフトを識別することができる。
【0053】
本発明の原理は、略同一の時点において略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の数に基づいたイベントの観察者が使用している画像キャプチャ装置の使用法に基づいてイベントのモーメンタムを判定する方法に関し、この場合に、モーメンタムは、特定の時点において特定の人物又は物体に集中している略同一の時点においてすべての場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の合計数に対する略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の比率によって判定される。イベントのモーメンタムは、リアルタイムで判定される。モーメンタムは、略同一の時点においてすべての場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の合計数に対する略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の比率によって判定される。
【0054】
又、本発明の原理は、イベントにおける広告からの収入を増大させるシステムにも関し、これは、画像キャプチャ装置の焦点の位置及び方向に関するデータを送信するアプリケーションを稼働させる複数の画像キャプチャ装置と、アプリケーションを稼働させる複数の画像キャプチャ装置との通信状態にある少なくとも1つのコンピュータシステムと、画像キャプチャ装置に関する情報を受信すると共に広告に対する入札をイベント主催者のコンピュータシステムに申し込む1つ又は複数の広告主コンピュータシステムと、を有する。
【0055】
又、本発明の原理は、画像キャプチャ方法を実施したコンピュータ可読媒体を提供することにも関し、この場合に、コンピュータ可読媒体は、画像をキャプチャするための本明細書に記述されているものなどのプロセス及び方法を実行するコンピュータ可読命令を保存している。
【0056】
又、本発明の原理は、本明細書に開示されている方法のいずれか1つを実行するように構成された一時的ではないコンピュータ可読媒体にも関する。アプリケーションは、プロセッサによって読取り可能な命令の組であってもよく、且つ、一時的ではないコンピュータ可読媒体上に保存することができる。このような媒体は、当業者には周知のように、ハードドライブ、フロッピードライブ、光ディスク、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROMなどの永久的又は半永久的なメモリであってもよい。
【0057】
本発明の実施形態においては、電子装置は、通信ネットワーク又はワールドワイドウェブを含むインターネット上において通信することができるセル電話機、スマートフォン、タブレットコンピュータ、及びPDA(Personal Digital Assistant)などのモバイル電話装置であってもよい。又、電子装置は、こちらも通信ネットワーク又はワールドワイドウェブを含むインターネット上において通信することができるラップトップ又はノートブックコンピュータであってもよい。電子装置は、デジタル写真画像又はビデオをキャプチャする能力を有し、且つ、リモートアプリケーションプログラムを稼働させる能力を有し、リモートアプリケーションプログラムは、電子装置のGPS座標を判定することができるGPS位置プログラムと、電子装置の対向方向を判定することができるコンパスアプリケーションプログラムと、を含むことができる。リモートアプリケーションは、電子装置の画像キャプチャハードウェアの焦点を判定することができる。
【0058】
物理的場所又はイベントの場所は、そのGPS座標によって規定すること可能であり、且つ、動きの方向又は対向方向は、コンパス向首方向によって規定することができる。イベントは、例えば、ニュース、スポーツ、又はエンタテイメントイベントであってよい。
【0059】
電子装置は、RAM(Random Access Memory)と、CMOSメモリ及びフラッシュメモリ又はEEPROMなどの永久的且つ/又は半永久的なメモリであってよい一時的ではないコンピュータ可読媒体と、を有することができる。又、電子装置は、プロセッサを有することも可能であり、プロセッサは、コンピュータ可読媒体から命令を読み取ることが可能であり、且つ、電子装置に本発明の様々な実施形態のステップを実行させると共に本明細書に開示されている方法のうちのいずれかを実行させることができる。又、電子装置は、当技術分野において周知のように、電話又はコンピュータネットワーク上における通信に必要な電子回路を有することもできる。
【0060】
本発明の実施形態においては、サーバは、当技術分野において周知のように、サーバとして機能する少なくとも1つのコンピュータを有することができる。1つ又は複数のサーバは、当業者には周知のように、1つの仮想サーバとして動作する複数の上述の電子及びサーバ装置であってもよく、或いは、1つの仮想機械であってもよい1つの仮想サーバとして動作する大型のサーバであってもよい。1つ又は複数のコンピュータ、分散されたリソース、及び仮想機械のこのような可能な構成をサーバ又はサーバシステムと呼ぶことができる。
【0061】
コンピュータ又はコンピュータシステムは、サーバ又はサーバシステムを含むことが可能であり、且つ、このような1つ又は複数のコンピュータ又は1つ又は複数のサーバは、1つ又は複数のコンピュータ又はマイクロプロセッサを有することができる。又、1つ又は複数のコンピュータは、当技術分野において周知のように、保存、処理、及び様々なその他の装置との間の通信を実行ために必要とされるハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアを有することもできる。これは、揮発性及び不揮発性のメモリ、プロセッサ、拡張カード、モデム、Ethernet アダプタなどを含むことができよう。
【0062】
リモート装置は、サーバ又はその他のモバイル装置とは異なる地理的場所に配置されたモバイル装置であり、この結果、例えば、無線、PSTN、ブロードバンド、又はインターネットネットワークなどのなんらかの形態の電話又はコンピュータネットワーク上において通信するために、なんらかの2つの装置が必要となろう。又、リモート装置は、当業者には周知のように、当技術分野におけるモバイル装置となろう。画像キャプチャ装置及びコンピュータサーバシステムとの間におけるデータの送信及び情報の通信は、例えば、電話ネットワーク、衛星ネットワーク、無線ネットワーク、光ファイバネットワーク、ケーブルネットワーク、又は任意のその他のネットワーク、或いは、通信技術分野の当業者には周知のネットワークの組合せなどのネットワーク上において実行することができる。
【0063】
情報を1つ又は複数のリモートサーバに対して送信するリモート装置の数を使用することにより、到来データを処理すると共に三角測量計算及び統計分析を分散システム上において分散させるために必要な帯域幅及び演算パワーの量を判定することができる。非限定的な例として、1つのサーバが、複数のリモート装置との間の通信を処理することが可能であり、別のサーバが、到来する一連の位置及び方向データから三角測量情報を算出することが可能であり、且つ、別のサーバが、様々な計算から得られた情報の1つ又は複数のクラスタに関する統計分析を実行することができる。
【0064】
又、モバイル装置及びモバイルアプリケーションは、サーバ、中央コンピュータ、又はその他のコンピュータシステムにおいて実行されると記述されている処理(例えば、収集、判定、識別など)の一部又はすべてを実行することもできる。例示用の方法及びプロセスは、コンピュータ、メモリ、プロセッサ、モバイル装置、ソフトウェア、ディスプレイ、通信装置、入力装置、及び当業者には既知のその他のコンピュータシステムコンポーネントを使用することにより、実装される。
【0065】
リモートアプリケーションプログラムは、コンピュータ可読命令の組であり、このコンピュータ可読命令の組は、リモート装置の一時的ではないコンピュータ可読媒体上に保存してもよく、サーバからリモート装置内の一時的なメモリにダウンロードしてもよく、或いは、クラウド内に配置してもよく、且つ、処理システムによって実行することが可能であり、この場合に、命令及び/又は処理システムは、リモート装置のうちの1つのリモート装置上に、単一のコンピュータ又はサーバ上に、配置してもよく、或いは、複数のリモート装置、コンピュータ、又はサーバ上に分散させてもよい。アプリケーションプログラムは、1つ又は複数のアプリケーションプログラムを有することができる。アプリケーションプログラムは、本発明の様々な実施形態を実装するための様々なプロセスを実行する複数の機能を有することができる。
【0066】
コンピュータ可読命令は、画像キャプチャ装置を使用して画像をキャプチャする時点における画像キャプチャ装置のタイムスタンプ、GPS座標、及びコンパス向首方向を取得するための命令と、装置のタイムスタンプ、GPS座標、及びコンパス向首方向を対応する1つ又は複数のキャプチャされた画像と共に埋め込むための命令と、を更に有する。コンピュータ可読命令を保存するコンピュータ可読媒体は、一時的なものではなく、且つ、例えば、磁気又は光ディスク、磁気テープ、プログラム可能な読出し専用メモリ、フラッシュドライブなどの消去可能且つプログラム可能な読出し専用メモリ、或いは、当業者には周知のその他の形態の長期記憶メモリであってもよい。又、コンピュータ命令は、コンピュータ処理システムによる実行のためにランダムアクセスメモリ又はキャッシュメモリなどの一時的なコンピュータメモリに読み込んでもよい。
【0067】
特定のプロセスは、必ずしも、特定の装置上において実行されるものではなく、この結果、サーバ又は中央コンピュータによって実行されると記述されている処理の一部又はすべてをモバイル装置が(例えば、集合的に)実行してもよいことを理解されたい。又、処理は、いくつかのコンピュータ間において又はクラウド上において分散させてもよく、この場合には、例示用の方法及びプロセスは、コンピュータ、ソフトウェア、モバイル装置、メモリ又はストレージを使用することにより、実装され、且つ、この場合には、アプリケーション及び/又はデータストレージを複数の処理システム上において分散させてもよい。
【0068】
リモート装置は、互いに地理的に分離されていると共に物理的に個別の装置であるモバイル電話又はコンピュータシステムである。リモート装置は、ネットワーク通信の分野において周知のように、ネットワーク上において通信しているそれぞれの装置をそれぞれのネットワークアドレスによって弁別することができるように、その他のリモート装置及びサーバのネットワークアドレスとは異なるネットワークアドレスを有する。
【0069】
リモート装置は、サーバ又はその他のモバイル装置とは別の地理的場所に配置されたモバイル電子装置であり、この結果、例えば、無線、PSTN、ブロードバンド、又はインターネットネットワークなどのなんらかの形態の電話又はコンピュータネットワーク上において通信するために、なんらかの2つの装置が必要とされることになろう。又、リモート装置は、当業者には周知のように、当技術分野におけるモバイル装置となろう。リモート装置は、ネットワーク通信の分野において周知のように、ネットワーク上において通信しているそれぞれの装置をそれぞれのネットワークアドレスによって弁別することができるように、その他のリモート装置及びサーバのネットワークアドレスとは異なるネットワークアドレスを有する。
【0070】
データは、通信ネットワーク上において電子装置からサーバシステムにリアルタイムで伝達されるフィードとして電子装置から収集され、この場合には、電子装置上において稼働しているアプリケーションプログラムが、装置のGPS位置及びコンパス対向方向に関するデータを収集すると共にデータをシステムサーバに送信し、或いは、データは、サーバシステムに送信される画像と共にメタデータとして位置及びコンパス対向方向データを埋め込むことにより、電子装置から収集される。
【0071】
新しいデータの蓄積を予め保存されているデータと組み合わせることにより、精度を改善すると共に更なる計算のためのデータポイントの数を増大させることが可能であり、或いは、傾向をプロットするためのデータポイントの時系列を確立することができる。この経験則の形態を使用することにより、システムは、学習することが可能であり、且つ、時間に伴って将来の結果を予想することができる。
【0072】
サーバは、画像キャプチャ装置から送信されるフィード及び画像からのデータを分析し、1つ又は複数の電子装置の1つ又は複数の場所及び電子装置が対向している方向を判定し、且つ、1つ又は複数の電子装置が合焦している物体の場所、方向、及び速度を算出する。注目の物体は、サーバが同一の位置に向かって照準を定めている電子装置の数を分析することにより、判定される。又、サーバソフトウェアは、2つの伝達された画像と共に埋め込まれた情報を使用することにより、画像の物体の場所、方向、及び速度を算出することもできる。
【0073】
サーバは、少なくとも2つの電子装置のGPS座標を識別し、それぞれの装置ごとにそのコンパス向首方向によって判定される電子装置が対向している方向においてGPS位置から照準線をプロットし、2つの電子装置の焦点の方向を表すラインが交差している地点を判定し、2つの電子装置の照準線の間の角度及び装置から交差の地点までの距離を算出して複数の電子装置の位置及びコンパス対向方向を三角測量することにより、観察者が狙いを定めている物体の位置を判定する。当業者には周知のように、2つの電子装置のGPS位置の間においてベースラインを計測し、ターゲット物体に対する距離及び角度を算出することができる。
【0074】
交差の地点の三角測量計算をイベントに存在している複数の観察者について反復することにより、イベント又は場所における観察者の関心の物体を表すことができる交差地点の1つ又は複数のグループを生成することができる。
【0075】
1つのクラスタを生成するためには、関心の物体に合焦している二人の観察者のみが必要である。焦点の方向の交差によって形成された1つ地点は、関心の物体を識別し、且つ、物体に合焦している観察者の100パーセントを表している。
【0076】
イベントにおける複数の電子装置のそれぞれの可能な組合せごとに交差の地点を算出することにより、地点の組が生成される。地点の組を分析することにより、交差地点がクラスタ化されている場所を判定することができる。交差の地点は、イベントに存在している異なる注目の物体を表す1つ又は複数のクラスタを形成することができる。このようなクラスタは、動的であり、且つ、物体が運動するのに伴って、且つ、観察者の関心及び焦点の方向がシフトして運動する物体又は新しい関心の物体へのシフトに追随するのに伴って、時間と共に変化する。1つの電子装置のコンパス対向方向の変化は、その他の電子装置から描かれたすべてのラインの算出された交差地点のシフトと、算出された交差地点の組の相応の変化と、を生成する。
【0077】
又、本発明の別の実施形態は、特定の時点における又は期間にわたるイベント、物理的場所、又はその他の1つ又は複数の写真ターゲットの写真、ビデオ、又はデジタル画像にタグ付けされた又はこれと共に収集されたメタデータをコンパイルすることと、画像からのコンパイルされたメタデータを分析し、特定の時点において又は特定の期間にわたって特定のターゲットの収集された画像の数に関係する情報を抽出して画像プロバイダによる注目の焦点を判定することと、にも関する。キャプチャされた画像のGPS、方向、及び時間データによるタグ付けは、アプリケーションプログラムによって自動的に且つリアルタイムで実行することが可能であり、且つ、1つ又は複数のサーバに伝達することが可能であり、或いは、1つ又は複数の画像を伝達する前に、画像プロバイダによって手作業で実行し、更なるタグ付け又はカスタマイズを許容することもできる。
【0078】
又、リモート装置の焦点の物体の人気に関係するデータ値を場所/方向/時間データと関連付けることも可能であり、この場合に、人気データは、相対的な人気に基づいてイベントに存在しているその他のターゲットから焦点の物体を弁別することを目的とした主観的な値であってもよく、或いは、以前の視聴者、登場に対する金銭的な補償、又はその他の計測可能な基準から判定される客観的な値であってもよい。
【0079】
場所、方向、人気、及び時間を指紋として使用することにより、焦点の物体を識別することが可能であり、且つ、同一の時点においてイベントに存在しているその他の潜在的なターゲットから焦点の物体を弁別することができる。特定の焦点の物体に向かって照準を定めている複数のリモート画像キャプチャ装置から送信されたデータからの三角測量計算により、複数の交差するラインと、ラインが基本的に同一の場所において交差している地点のクラスタと、を生成することができる。同一の時点において空間的に別個の場所において交差している異なるラインから結果的に得られた異なる地点のクラスタを使用することにより、焦点の物体を互いに弁別することができる。同一の時点における同一のエリア内のデータポイントの相対的な数又はクラスタサイズの統計分析を使用することにより、それぞれの焦点の物体の相対的な人気を確立することができる。クラスタは、観察者が合焦しているエリア内の実際の関心の物体に対応している。
【0080】
複数の照準線が交差している空間内のエリアであるクラスタは、交差の地点の構成及び相互の関係における相対的な近接性を判定すると共に交差の地点を包含するエリアが変化するのに伴って所与のエリア内の地点の密度を算出することにより、分析することができる。又、中心点から既定の距離にあるエリア内に含まれる地点して、クラスタ密度を規定することもできる。又、クラスタは、それぞれの地点が、組を形成しているすべてのその他の地点から特定の最大距離以内にある地点の組として規定することも可能であり、この場合に、最大距離は、既定であってもよく、或いは、イベントタイプに基づいて動的に算出してもよい。この結果、観察対象の物体のタイプに応じて、相互に特定の近接性にある地点をクラスタとして認識してもよい。
【0081】
交差している(又は、略交差している)照準線のクラスタは、潜在的な関心の物体又はエリアを表すことが可能であり、且つ、ユーザのクラスタは、特定の物体に合焦しているユーザの関連付けられたグループであってよい。コンパイル及び分析を通じて、データの少なくとも2つの組を取得することが可能であり、これには、関心の物体に関係したデータと、クラスタから形成されたユーザグループに関係したデータと、が含まれ、これらは、関心の物体がもはや注目の焦点ではなくなった後に、存続してもよい。
【0082】
1つ又は複数のクラスタを更に分析することにより、クラスタのサイズ及び物体に合焦している観察者の百分率を判定することができる。クラスタは、既知の関心の物体と関連する地点の数、サイズ(例えば、半径、直径、単位面積、球積など)、その中心の場所、密度(即ち、単位面積当たりの交差地点の数)、データを送信している観察者又はアクティブな装置の百分率などを含む特性の組を有することができる。
【0083】
特定のクラスタの妥当性(relevance)は、イベントにおいてその他の関心の物体に合焦している観察者の数との比較における特定の関心の物体に合焦している観察者の割合によって判定することができる。又、妥当性は、クラスタの密度に基づいたものであってもよく、この結果、小さなエリア内の多数の交差する地点は、大きなエリア内の類似の数の地点又は小さなエリア内の少数の地点よりも、妥当であると認識されることになる。
【0084】
イベントにおける観察者の数が多いほど、且つ、サンプルサイズが大きいほど、1つ又は複数の妥当性の判定は、正確になり、且つ、消費者などのその他の母集団に対して妥当性及び関心のレベルを外挿して人口統計を判定する能力も大きくなる。例えば、群衆焦点(crowd focus)は、特定の芸能人が所与の母集団の相対的に大きな関心を集めていることを示すことが可能であり、これは、その後に、その母集団に対する製品販促のために使用することができる。
【0085】
イベントにおいて生成されたそれぞれのクラスタは、固有の情報の組を表しており、この固有の情報の組は、最大の関心の物体、特定の時点においてイベントの物体に合焦しているアクティブな装置の最大数に基づいたイベントのピーク期間、及び所与の時点における1つの物体から別の物体への関心のシフトを識別するために使用することができる。
【0086】
地点のクラスタが判定されたら、そのクラスタを使用することにより、いずれの観察者が規定のクラスタ内の物体に関心を有していたかを判定することが可能であり、且つ、クラスタを生成しているその他の観察者についてクラスタを形成している物体に合焦している観察者のそれぞれに警告することができる。
【0087】
又、クラスタを情報によってタグ付けすることにより、関心の物体を更に識別するか又はその妥当性を判定することもできる。観察者は、物体に関するメタデータによってタグ付けられた画像を送信することにより、情報を提供することができる。又、特定のクラスタを形成していると識別された電子装置に対して情報を返送することにより、それらの観察者に関心の物体に合焦しているその他の観察者について警告することもできる。情報は、サーバから電子装置に送信することが可能であり、且つ、合焦されている1つ又は複数の関心の物体の識別情報、物体又はイベントが発生している会場に関する追加背景情報、及び/又は関心の物体によって推奨されている製品又はイベントに関係する品目の広告を含む。例えば、自動車製造者は、自動車レースにおいて走行している自動車のブランドの広告を送信してもよい。次いで、観察者に送信されたこのような追加情報は、電子装置からサーバシステムに送信される実際の画像に付加されるメタデータタグに内蔵することができる。
【0088】
クラスタの形成を使用することにより、観察者の関心のシフト又は新しい出来事について観察者又はその他の関係者に警告することが可能であり、且つ、新しいクラスタをイベントに関与している者に放送することにより、それらの関心の物体に対して注目を誘引することができる。警告を使用し、その他のメディアを1つ又は複数の関心の物体に向かって導くことができる。例えば、注目のシフトについてテレビ放送事業者に対して警告することが可能であり、且つ、テレビ放送事業者は、観察者の注目を集めている新しい活動に彼らのカメラを合焦することが可能であり、且つ、大きな汎用ディスプレイ上に非常に関連した出来事を表示することができる。別の例として、イベントにおけるステージ又はフィールドからスタンドへの注目のシフトは、異常として認識することが可能であり、且つ、応答を必要とする出来事、警備リスク、又は危機について警備に警告することができる。異常は、予期しない場所における適切な量の群集焦点に基づいて認識される。
【0089】
又、サーバアプリケーションは、有用な交差の地点を生成しないデータに関するコンピュータリソースの浪費を回避するべく、誤った位置及びコンパス向首方向を示すデータが三角測量計算に使用されないように、電子装置のそれぞれから受信されたデータをフィルタリングすることができる。例えば、コンパス向首方向が、30度などの予め伝達された値から既定の角度を上回るだけ変化した場合には、装置のコンパス向首方向について1秒当たりに一度ずつ収集されるデータ値を計算から排除することができる。この値を調節することにより、観察者が位置しているイベント又は場所のタイプ及び活動からの彼らの距離を考慮することができる。例えば、サーバは、照準線が継続して変化すると共にステージをカバーしている範囲外となっていることを方向データの変化が示した場合には、水平又は垂直に45度の角度に納まるステージの既知の視野を有する観察者から送信されたデータを除去することになろう。又、サーバは、場所及び方向データのサンプリングの反復が、それぞれの後から算出されたクラスタの地点が予め判定されているクラスタのエリア外となっていることを通知するように、首尾一貫したパターンを示していない算出されたクラスタの地点を除去することもできる。又、はぐれデータ(stray data)を更に除去するべく、サーバが、特定の離れた距離に対する照準線の外挿を遮断又は妨げる物体を識別するための地形又は高度データを含むこともできる。クラスタの場所からの特定の電子装置の距離に基づいて更なるフィルタリングを実行することができる。
【0090】
又、サーバアプリケーションプログラム、リモートアプリケーションプログラム、又はこれらの両方は、当業者には周知のように、電話属性をスムージングすることにより、画像をキャプチャする際の観察者の手の震え、観察者の運動、及び/又はリモート装置からサーバへの送信の遅延、並びに、送信されたデータからの交差地点の算出の遅延などを補償し、これにより、これらのアーチファクトが様々な計算及び分析に影響を及ぼさないようにしてもよい。これらの様々なスムージングアルゴリズムは、当技術分野において周知である。
【0091】
又、サーバアプリケーションプログラム、リモートアプリケーションプログラム、又はこれらの両方は、関係者が、照準線の写真及びクラスタの形成を、それらが1つ又は複数のリモート装置によって送信されるデータからリアルタイムで生成されるのに伴って、観察できるようにするダッシュボードユーザインタフェースを有してもよい。又、このダッシュボードは、イベントにおいて様々な活動を観察している第三者がオンラインで観察することもできる。このような第三者は、例えば、広告主、ベンダ、警備業者、放送事業者、イベント興行主、又は視聴者であってもよい。
【0092】
又、キャプチャされた画像は、イベントにおけるベンダ用の、又はローカルビジネス及びサービスプロバイダ用の、広告プロバイダによる広告素材の準備のために使用してもよい。
【0093】
別の実施形態においては、システムは、それぞれが1つ又は複数の画像を取得することにより、同一のイベント、物体、人物、又はイベントのデジタル又はビデオ画像を、並びに、1つ又は複数の画像にタグ付けするためのGPS、方向、及び時間情報を、キャプチャし、且つ、追加情報を使用し、1つ又は複数の画像のターゲットを識別すると共にその三角測量を実行するべく、アプリケーションソフトウェアを稼働させるモバイル装置をそれぞれが有する連携して作業する2つの第一者画像プロバイダを有する。リモートサーバは、モバイル装置のそれぞれから伝達された1つ又は複数のキャプチャされた画像及び情報を受信し、且つ、後からの配布のために、関連する情報と共に1つ又は複数の画像を保存し、且つ、GPS、方向、及びタイムスタンプを使用し、画像キャプチャの物体に関する三角測量を実行する。
【0094】
リモートアプリケーションは、画像キャプチャ及び送信能力を含むセル電話機、スマートフォン、PDA、ラップトップコンピュータ、タブレットなどのリモート又はモバイル電子装置上において稼働するように意図されている。画像は、アプリケーションを使用することにより、装置によってキャプチャされ、且つ、サーバに送信される。又、画像は、デジタル又はビデオカメラなどの1つの装置によってキャプチャすることも可能であり、且つ、アプリケーションを稼働させると共にサーバに対する必要な通信リンクを有するラップトップコンピュータ又はタブレットなどの別個の装置にダウンロードすることもできよう。次いで、アプリケーションのユーザインタフェースを通じて、コンピュータを使用することにより、イベントを選択し、ダウンロードされた画像にタグ付けし、且つ、画像及び関連するメタデータをサーバに送信することになろう。
【0095】
リモート又はモバイル装置の間における且つリモート装置とサーバとの間における通信は、当業者には周知のように、複数の別個の装置の間において信号及び情報を伝達するべく、無線電話ネットワーク、インターネット、又は有線の通信ネットワーク、並びに、上述の任意の組合せによるものであってよい。
【0096】
又、送信は、当業者には周知のように、信号及び情報を複数の別個の装置の間においてネットワーク上において伝達するべく、同期式又は非同期式のものであってよい。
【0097】
又、一実施形態においては、システムは、サーバを有してもよく、これは、第二者イベント主催者又は広告会社によって操作されるものであってもよく、且つ、主催者の建物に配置されたものであってもよく、或いは、自身の独自のサーバを稼働及び維持すると共にウェブサイトのホスティング及び恐らくはオンラインストレージを提供するISP(Internet Service Provider)などのなんらかのその他のサービスプロバイダによって遠隔操作されるものであってもよい。サーバは、アプリケーション及びデータベースソフトウェアを実行すると共に収集された情報を保存するために、十分なメモリ及び処理パワーを、且つ、リモート装置と通信すると共に送信された画像を受信するために必要な通信ハードウェア及びソフトウェアを、有することを要する。サーバ及びサーバ上において稼働するアプリケーションプログラムは、主催者又は広告主に登録されたすべてのイベント及び場所と、イベントの時間及びサーバに保存されると共にデータベース内に保存されるキャプチャされた画像のタイムスタンプを含む登録済みのそれぞれの別個のイベント及び場所を一意に識別するために使用されるデータのそれぞれのフィールドと、を保存及び追跡する能力を有する。
【0098】
データベースは、SQL、並びに、更に好ましくは、MySQL(登録商標)などの任意の入手可能な商用データベースプログラムを使用することにより、構築及びプログラムすることができる。データベースは、異なるイベント及び場所を識別及び弁別するために主催者によってそれぞれの登録済みのイベントに割り当てられたデータフィールドを含む。データベースを使用し、当業者には周知のデータベース構造、サーチ、及びメモリ割当法を使用することにより、イベント情報及びキャプチャされた画像を保存及び編成することができる。又、分析及び統計計算のために分析エンジンと共に使用するべく、データベースを使用することにより、複数の画像プロバイダの画像キャプチャハードウェアのそれぞれによって供給されるリアルタイムで伝達された又は埋め込まれたメタデータをコンパイル及び保存することもできる。
【0099】
サーバアプリケーションソフトウェアは、サーバ上において稼働し、且つ、要求者、イベント、及び場所の登録、並びに、それらのイベント及び場所の識別に使用される情報のリストの構築を提供し、且つ、情報をリモート装置に伝達し、且つ、サーバにおける保存及び分析のために、リモート装置から送信されたデータ及び画像を受信する。又、サーバアプリケーションソフトウェアは、請求と、新しいバージョンの自動的なダウンロードなどによるサービス及びリモートアプリケーションソフトウェアの更新と、を提供してもよい。
【0100】
又、アプリケーションソフトウェアは、当業者には周知のように、性能及びシステム処理及びメモリリソースを更に良好に最適化するべく、複数のサーバ上において、又はサーバ及びリモート装置上において、分散させてもよい。リモートサーバは、サーバシステム及び1つ又は複数のリモート装置上に配備された1つ又は複数のアプリケーションの機能的ソフトウェアコンポーネントの動作を集合的にサポートする複数の相互動作するコンピュータサーバを有する分散型のシステムであってもよい。複数のサーバの分散型システムは、無線接続及び/又はインターネット上において通信することができる。
【0101】
又、別の実施形態においては、リモートアプリケーションは、ブラウザのコンポーネントとして実装してもよく、ブラウザに基づいたアプリケーションとして実装してもよく、或いは、当業者には周知のように、類似の方式により、実装又はサポートしてもよい。
【0102】
別の実施形態においては、データ、アプリケーション、又は通信ドライバなどのサポートソフトウェアの保存などの機能のための技術の一部として、又はデータ及び画像プロバイダ情報の通信及び収集を同期化させる際に使用するべく、クラウド演算を実装することができる。
【0103】
又、アプリケーションソフトウェアは、分析エンジンを有しており、この分析エンジンは、リモート装置からリアルタイムで情報を収集することが可能であり、且つ、収集されたデータを分析して特定の時点において特定のターゲットに合焦している画像プロバイダの数を判定することが可能であり、且つ、同一の時点において又は同一の期間にわたって異なるターゲットに合焦しているリモート装置の比例数を算出することが可能であり、且つ、当技術分野において既知の統計計算を使用することによってその時点における又はその期間にわたるそれぞれのターゲット又はサブターゲットにおける視聴者の相対的な関心の量を判定することができる。次いで、信頼区間及び当業者には既知のその他の統計値を使用することにより、ターゲットのうちのそれぞれのターゲットの視聴者焦点の量及び新たに判定された人気の正確性を判定することができる。分析エンジンは、収集されたデータ及び抽出された情報を理解すると共に、イベントにおけるリアルタイムの使用のために、又は同一の又は類似の参加者を伴う後から開催されるイベントにおける後からの使用のために、情報を保存することができる。
【0104】
以下の実施形態及び例は、本発明の原理及び範囲内において想定される発明概念の説明を支援するべく例示用の且つ非限定的な表現として想定及び意図された様々なシステムのコンポーネント又は様々な方法のステップの様々な可能な構成を提示している。又、すべての変形及び変更が、請求項に記述されている本発明の範囲に含まれるものと見なされたい。
【0105】
本発明の実施形態は、写真を取得するべくターゲットにスマートフォンなどの自身の画像キャプチャ装置の照準を定めているイベントにおける群衆中の人々を伴っている。同一のターゲットに合焦している複数の人々は、焦点の地点を生成する交差する照準線に起因し、クラスタを生成する。同一の物体に合焦している人々を識別することが可能であり、且つ、メッセージを彼らのスマートフォンに送信することにより、討論グループ又は即興のソーシャルネットワークに参加すると共に彼らの写真、ビデオ、及びコメントを提供するように、彼らを招くことができる。提供された写真、ビデオ、及びコメントは、討論グループ又はソーシャルネットワークに参加しているその他の者と共有することが可能であり、グループ外の関係者に分配することが可能であり、或いは、ウェブページ上に掲示することもできる。統計計算に基づいて、高度に関連している又は大きな重要性を有しているとタグ付けられた写真、ビデオ、及びコメントをニュースフィード素材としてオンラインで掲示することができる。
【0106】
別の実施形態においては、クラスタがタグ付けされている属性を利用することにより、潜在的な関心の物体と関連付けられていると判定された又はそのようなクラスタのメンバから受信された装置ユーザのクラスタに対する情報コンテンツ及びソーシャルメディアの伝達などの現実世界のアプリケーションを配備している。又、クラスタ属性を更に分析することにより、その重要性又は特定の地理的エリアにおける観察者の関心のレベルの統計表現をグラフィカルに示すクラスタのマップを生成することもできる。又、このようなマッピングを動的に表示することにより、時間に伴う関心及び重要性のパターンのシフトを、ダッシュボード内に存在するものとして、示すこともできる。又、関心及び重要性の動的な変化を使用することにより、第三者の放送及び広告を装置ユーザの関連する1つ又は複数のクラスタに導くこともできる。
【0107】
別の実施形態においては、クラスタの分析及び統計情報は、その他のエンタプライズ及びビジネスの用途のために、保存すると共にパッケージ化することができる。
【0108】
一実施形態においては、イベントにおける人々は、イベントにおいてベンダと通信し、別の人物のために食品、飲料、又は土産を購入することができよう。
【0109】
このような本発明の一実施形態は、画像キャプチャハードウェアを有する少なくとも1つの第1リモート電子装置と、画像キャプチャハードウェアを有する第2リモート電子装置と、第1及び第2電子装置とは地理的に別個であり且つこれらから離れていると共にネットワークを通じて第1及び第2リモート電子装置との通信状態にあるサーバと、を含む。
【0110】
例えば、複数のリモート電子装置と、複数のリモート電子装置とは地理的に別個である少なくとも1つのサーバと、を有するシステム及び方法が提供され、この場合に、複数のリモート電子装置は、いずれも、特定のイベントに存在しており、且つ、リモート装置は、少なくとも1つの地理的に離れたサーバとの通信状態にある。
【0111】
本発明の実施形態のいくつかは、イベントにおいて画像プロバイダが特定の人物、物体、又はサブイベントに合焦するのに伴って、画像をキャプチャすると共に画像と関連付けられたコンパイル済みのメタデータからリアルタイムで情報を取得するシステム及び方法に関する。別の実施形態においては、データをそれぞれのキャプチャされた画像と共にメタデータとして埋め込むことが可能であり、且つ、リモートコンピュータシステムに送信することができる。
【0112】
一実施形態においては、複数のキャプチャされた画像を、それぞれ、画像の位置、方向を識別するメタデータによってタグ付けすることが可能であり、且つ、キャプチャされた画像を、コンパイルするべく、少なくとも1つのサーバに伝達してもよい。
【0113】
システムの別の実施形態は、モバイル電子装置を有する少なくとも1つの第一者画像プロバイダを有し、モバイル電子装置は、好ましくは、デジタル画像又はビデオをキャプチャする能力とアプリケーションプログラムを稼働させる能力との両方を有し、アプリケーションプログラムは、イベント又は場所に関する情報を受信することが可能であり、且つ、好ましくは、キャプチャされた画像を、画像がキャプチャされたイベント又は場所を識別するのに十分なメタデータとタグ付けすることが可能であり、タイムスタンプを適用して画像がキャプチャされた時点を規定することが可能であり、且つ、コンパイル及びウェブページ又はその他のサイト上における掲示或いは第三者による視聴のための配布のために、タグ付けされた画像及びメタデータの少なくとも一部分をイベント主催者、興行主、又は広告プロバイダなどの第二者によって操作されるリモートサーバに対して送信することができる。又、システムは、好ましくは、画像キャプチャハードウェアを有すると共にアプリケーションを稼働させるリモート装置をも有し、アプリケーションにより、リモート装置は、GPS測位によってリモート装置の場所を取得することが可能であり、コンパス又は方向ソフトウェアを使用することによってリモート装置が対向している方向を判定することが可能であり、装置がGPS及びコンパス方向データを取得した時刻を判定することが可能であり、且つ、タイムスタンプを、収集されたGPS及び方向データと関連付けることができる。又、アプリケーションは、リモート装置が、関連付けられた場所/方向/時間データを、関連するアプリケーションを稼働させているリモートサーバに対して伝達できるようにする必要があろう。
【0114】
いくつかの実施形態においては、システム及び方法が提供され、これは、例えば、第1リモート電子装置と、リモート電子装置とは地理的に別個である少なくとも1つのサーバであって、サーバ及びリモート装置は、互いに通信状態にある、サーバと、サーバとの通信状態にあるデジタル写真画像をキャプチャする能力を有する第2電子装置と、写真画像のキャプチャを開始するべく、第1電子装置から少なくとも1つのサーバに、且つ、少なくとも1つのサーバから第2通信装置に、伝達される電子要求と、を有する。又、システムの一実施形態は、写真画像のキャプチャを開始するべく、第1電子装置から少なくとも1つのサーバに、且つ、少なくとも1つのサーバから第2通信装置に、伝達される電子要求を有してもよい。
【0115】
いくつかの実施形態においては、処理システムによる実行のためのコンピュータ可読命令を保存するコンピュータ可読媒体は、画像キャプチャプロセスを実行し、このプロセスは、(a)特定の時点において又は期間にわたってイベント又は場所の写真画像をキャプチャするための電子要求を生成するステップと、(b)要求及びイベント又は場所を識別する情報を少なくとも1つのサーバから第1電子装置に伝達し、これにより、写真画像のキャプチャを開始するステップと、(c)イベント又は場所に関する情報に基づいてデータベースを生成するステップと、(d)特定の時点において又は期間にわたって要求されたイベントの1つ又は複数の画像又はビデオをキャプチャするステップと、(e)キャプチャされた画像又はビデオをイベント又は場所を識別する情報及びタイムスタンプによってタグ付けするステップであって、イベント及び画像を識別及びタグ付けするために使用される情報は、イベント名、イベント興行主又は主催者、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付、イベントの具体的な時刻、及び/又はイベントの具体的な場所を含むことができる、ステップと、(f)タグ付けされた画像及びメタデータをサーバに送信するステップと、(g)少なくともタイムスタンプを含むメタデータに基づいてタグ付けされた画像を識別し、且つ、画像をデータベース内において正しいイベント又は場所と関連付けるステップと、(h)正しいイベント又は場所についてデータベース内に画像を保存するステップと、(i)キャプチャされた画像をウェブサイト上において表示するステップと、を有する。
【0116】
様々な実施形態においては、任意の所与の瞬間における画像プロバイダの焦点の物理的場所及び焦点の方向に基づいたリアルタイムのGPS、方向、及び時間データをイベントに存在する複数の画像プロバイダのそれぞれからリアルタイムでサンプリングし、且つ、関連付け及びコンパイルされるように、少なくとも1つのサーバに伝達している。リアルタイムデータは、少なくとも1つのサーバによって監視及びコンパイルすることができる。例えば、本発明の一実施形態は、リモートアプリケーションを稼働させる複数のリモート電子装置を有するシステム及び方法を提供し、リモートアプリケーションは、装置が照準を定めている方向に関するデータの連続したストリームを生成すると共にこのデータをアプリケーションプログラム及びデータベースプログラムを稼働させている少なくとも1つのサーバに送信する能力を有し、この場合に、サーバは、複数のリモート電子装置とは地理的に分離されていると共にリモート電子装置との通信状態にあり、この場合に、サーバは、所与の時点においてそれぞれの画像キャプチャ装置が照準を定めている方向に関するデータのストリーム及び/又は1つ又は複数のキャプチャされた画像を少なくとも一回/秒の速度で受信するべく、リモート電子装置との通信状態にある。
【0117】
この方法は、イベント又は場所に関する情報に基づいてデータベースを生成するステップと、特定の時点において又は期間にわたって要求されたイベントの1つ又は複数の画像又はビデオをキャプチャするステップと、キャプチャされた画像又はビデオをイベント又は場所を識別する情報及びタイムスタンプによってタグ付けするステップと、タグ付けされた画像及び画像と関連付けられたメタデータの少なくとも一部分をサーバに送信するステップと、タイムスタンプを含むメタデータに基づいてタグ付けされた画像を識別し、且つ、画像をデータベース内において正しいイベント又は場所と関連付けるステップと、正しいイベント又は場所についてデータベース内に画像を保存するステップと、キャプチャされた画像をウェブサイト上において表示するステップと、を更に有することができる。イベント及び画像を識別及びタグ付けするために使用される情報は、イベント名、イベント興行主又は主催者、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付、イベントの具体的な時刻、及びイベントの具体的な場所を含む。
【0118】
別の態様は、イベント又はリモート場所からの1つ又は複数の写真画像のキャプチャを要求する方法に関し、この方法は、イベント又は場所の写真画像をキャプチャするための要求を第1リモート電子装置から主催者に送信するステップであって、要求は、イベント又は場所を一意に識別するのに十分な情報を含む、ステップと、要求及び識別情報に基づいてデータベースを生成するステップと、要求及び識別情報を、写真画像をキャプチャする能力を有する1つ又は複数の第2リモート電子装置に伝達するステップと、要求、識別情報、及び画像がキャプチャするべき時刻に基づいて写真画像をキャプチャするように判定するステップと、1つ又は複数の第2リモート電子装置のうちの1つ又は複数の第2リモート電子装置によって1つ又は複数の写真画像をキャプチャすることにより、伝達された要求に応答するステップと、公開のために、キャプチャされた画像をサーバに伝達するステップと、を有する。
【0119】
別の非限定的な実施形態においては、イベントに存在している画像キャプチャ装置のそれぞれから送信されたリアルタイムデータをリモートサーバに伝達することが可能であり、且つ、収集され且つサーバに送信された画像及びメタデータとは別個に保存することができる。
【0120】
別の実施形態においては、特定のターゲットに向かって照準が定められている画像キャプチャ装置から生成されたリアルタイムデータをその他の画像プロバイダの画像キャプチャ装置に伝達し、同一のターゲットに合焦しているその他の画像プロバイダのうちのそれぞれの画像プロバイダに警告し、且つ、ターゲットにおける関心のレベルに関する情報を画像プロバイダに伝達している。
【0121】
本発明のその他の実施形態においては、システム及び方法が提供され、これは、例えば、画像キャプチャハードウェアを含むと共にソフトウェアアプリケーションを稼働させる能力を有する複数のリモート電子装置と、複数のリモート電子装置とは地理的に別個である少なくとも1つのリモートサーバと、を有し、複数のリモート電子装置は、いずれも、同一の特定のイベントに又はイベントの同一の近傍に存在しており、且つ、リモート電子装置は、いずれも、リモートサーバシステムとの通信状態にあると共に、データをそれぞれのリモート電子装置からサーバシステムに送信することが可能であり、且つ、サーバシステムは、情報をそれぞれのリモート電子装置に返送することができる。
【0122】
ターゲットに関する三角測量を実行する方法の一実施形態は、アプリケーションを稼働させている第1のアクティブなリモート電子装置によってサーバに伝達されるリアルタイムフィードを識別するステップであって、リアルタイムフィードは、同一の特定の時点における少なくとも電子装置のGPS座標及び装置のコンパス向首方向に基づいた対向方向からなる電子装置の属性を有する、ステップと、第1電子装置のGPS位置及びコンパス対向方向に基づいて焦点の方向をプロットするステップと、第2装置のGPS座標及びコンパス対向方向を有する第2電子装置からサーバに伝達される第2リアルタイムフィードを識別するステップと、位置及び対向方向のリアルタイムフィードに基づいて焦点の方向をプロットするステップと、第2電子装置の焦点の方向が第1電子装置の焦点の方向と交差するかどうかを判定するステップと、2つのラインの交差の地点及び関係する焦点の2つのラインの交差の地点のGPS場所を判定するステップと、を伴うことができる。焦点の物体は、ターゲットの判定されたGPS位置をその時点における人物又は物体の既知の場所と関連付けることにより、リモート電子装置の第1ユーザ及び/又は第2ユーザによる焦点のターゲットの識別により、又は操作者による画像認識による又はサーバ上において稼働している画像認識ソフトウェアによる識別により、識別することができる。
【0123】
方法の一実施形態は、自身の注目を特定の人物又は物体に向かって振り向けている観察者の集中及び/又はそれぞれの観察者が特定の人物又は物体上に合焦した状態に留まっている時間の長さを判定するための画像キャプチャ装置の少なくとも統計的に妥当なサンプルのための焦点の地点の統計分析を伴っている。又、イベントにおいて1つの特定の人物又は物体に合焦されている画像キャプチャ装置の割合により、イベントにおいて相対的に大きな関心を集めている期間を判定することもできる。同様に、時間に伴う集中の増大及び減少と、時間に伴う一人の人物又は物体から別の人物又は物体への集中のシフトと、により、イベントのモーメンタムを判定及び追跡することもできる。又、同一の人物又は物体が観察者の集中を誘引する頻度を監視すると共に/又はそれぞれの人物又は物体がイベントにおいて観察者の集中を集めた時間の合計量を加算することにより、更なる情報を取得することもできる。時間の長さ又は観察者の数の比較を使用することにより、人物又は物体における関心のレベルを判定することができる。
【0124】
別の実施形態においては、関心の物体は、イベントにおいて、ステージ又はその他の規定のエリアを継続的に移動してもよい。このような例においては、イベントのモーメンタムは、イベントの進捗に伴って、観察者の注目を集めている一人の人物又は物体から別の人物又は物体にシフトすることになろう。モーメンタムは、特定の時点において特定の人物又は物体に照準を定めている画像キャプチャ装置の数から、或いは、イベントの特定の期間における人物又は物体のキャプチャされた実際の画像の数により、判定される。画像キャプチャ装置から送信されるデータは、いずれの装置が略同一の時点において略同一の場所に照準を定めているのかを示している。又、このデータを使用することにより、いずれの人物又は物体が観察されていたのかを、それらが動いている場合にも、識別することもできる。このような例においては、固定された視野は存在せず、その代わりに、関心の人物又は物体が存在することになろう。時間に伴う特定の人物又は物体に集中する観察者の数の変化及び異なる人物及び物体の間における集中のシフトを判定することにより、相対的に大きな集中の期間における広告に対して課金される金額を増大させ、これにより、全体的な広告収入を増大させることができる。従って、モーメンタムは、集中が時間に伴って変化する方式を反映しており、且つ、モーメンタムは、略同一の時点においてすべての場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の合計数に対する略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の比率により、判定することができる。それぞれの装置が固有のデータストリームを送信することができるため、観察者が使用している画像キャプチャ装置の合計数は、データをリモートコンピュータシステム又は通信プラットフォームに送信しているアプリケーションの数から取得することができよう。次いで、ネットワーク上において送信されるこれらのリアルタイムデータストリームの収集をコンピュータシステムによって処理し、集中及びモーメンタムに関する必要な情報を判定する。データが、リモート電子装置上において稼働しているリモートアプリケーションと通信プラットフォームの間において継続的にやり取りされ、且つ、このデータを処理することにより、群衆の振る舞いの重要なシフトを追跡し、且つ、クラスタと呼ばれる群衆焦点のエリアを識別する。このデータは、それぞれの電子装置の場所及び照準線を含み、且つ、時間に伴う位置及び方向の変化は、匿名で保存され、且つ、処理される。
【0125】
本発明の一実施形態においては、特定の広告を、観察者が使用している画像キャプチャ装置の表示画面に返送することができる。これにより、広告主は、観察者がイベントの特定の時点において集中している場所に基づいて、広告主の選択した広告を画像キャプチャ装置を通じて特定の観察者に対して提示することができよう。例えば、一人の役者に合焦している観察者は、その役者が着用している特定の衣料品又は履物の広告を広告主から受け取ってもよい。同様に、イベントのスポンサーは、関心の物体に合焦している特定の観察者に対して自身の製品を広告することを所望する場合がある。例えば、自動車製造者は、レーストラックに位置した観察者に対して、その観察者がその製造者の自動車に合焦している際に、広告を提示することを所望する場合がある。広告は、観察者のディスプレイ画面の一部分のみを占有してもよく、或いは、短い期間にわたってのみ存在してもよい。広告主は、だれの広告が特定の瞬間において観察者に送信されるのかに対して入札することが可能であり、且つ、入札金額の比率に基づいた比例数の広告を画像キャプチャ装置の一部分上に表示してもよい。この送信及び表示は、イベントにおいてリアルタイムで行われることになろう。
【0126】
本発明の一実施形態は、イベントにおける広告の料金を増大させる方法に関し、この方法は、イベントの観察者による画像キャプチャ装置の使用法に基づいてイベントのモーメンタムを判定するステップと、特定の期間におけるイベントのモーメンタムに基づいて相対的に大きなモーメンタムの期間における広告に課金される金額を増大させるステップと、を有する。モーメンタムは、略同一の時点において略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の数に基づいて判定される。モーメンタムは、イベントの特定の時点において取得された画像の数に基づいて判定される。モーメンタムは、装置が合焦されている人物又は物体に関する装置の焦点に基づいて判定される。イベントのモーメンタムは、リアルタイムで判定され、且つ、広告の料金は、イベントの現在のモーメンタムに基づいてリアルタイムで変動する。モーメンタムは、略同一の時点においてすべての場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の合計数に対する略同一の場所に照準を定めている画像キャプチャ装置の比率によって判定される。
【0127】
本発明の一実施形態は、オークションを実施することによって広告時間を分割する方法に関し、この方法は、イベントにおける特定の時点において特定の人物又は物体に集中している観察者の割合を判定するステップの一部として、イベントにおいてモバイル装置から収集された情報を適用するステップと、特定の時点において特定の人物又は物体に集中している観察者の割合を1つ又は複数の広告主に送信するステップと、広告を観察者の個々の画像キャプチャ装置上において観察者に提示するために、入札を1つ又は複数の広告主からネットワーク上において受信するステップと、それぞれの広告主の入札金額の割合に基づいて特定の広告主の広告を表示する画像キャプチャ装置の比例数を判定するステップと、イベントにおけるリアルタイム表示のために、広告を特定の広告主からその割合の画像キャプチャ装置に対して送信するステップと、を有する。広告は、観察者の画像キャプチャ装置に伝達され、且つ、画像キャプチャ装置のビューアの少なくとも一部分内において表示される。伝達された特定の広告を受け取る画像キャプチャ装置は、イベントに存在しているすべての画像キャプチャ装置からランダムに選択される。広告主による入札は、リアルタイムで実行される自動化されたプロセスである。
【0128】
本発明の一実施形態は、イベントの広告からの収入を増大させるシステムに関し、このシステムは、アプリケーションを稼働させている複数の画像キャプチャ装置と、アプリケーションを稼働させている複数の画像キャプチャ装置との通信状態にある少なくとも1つのコンピュータシステムであって、画像キャプチャ装置が照準を定めている方向を識別するデータを画像キャプチャ装置のそれぞれから収集し、且つ、少なくとも1つの広告主コンピュータシステムと通信して広告のタイミング及び配置に対する入札金額を受け付けることができるコンピュータシステムと、複数の画像キャプチャ装置が照準を定めている現在の方向に関する情報を受信すると共に広告の配置に対する金銭的な入札をコンピュータシステムに申し込むべく、少なくとも1つのサーバとの通信状態にある1つ又は複数の広告主コンピュータシステムと、を有する。
【0129】
本発明の一実施形態は、イベントの広告からの収入を増大させる方法に関し、この方法は、1つ又は複数のイベント出席者のモバイル装置からの入力に基づいて相対的に大きな関心を集めているイベントにおける期間を判定するステップと、相対的に大きな関心を集めている期間に関する情報を1つ又は複数の潜在的な広告主に伝達するステップと、1つ又は複数の潜在的な広告主から相対的に大きな関心の期間における又はこの近傍におけるイベントにおける広告時間に対する入札をネットワーク上において受信するステップと、1つ又は複数の入札を受け入れてイベントから広告収入を導出するステップと、を有する。大きな関心の期間の判定、大きな関心の期間に関する情報の潜在的な広告主に対する提供、潜在的な広告主からの入札の受信、潜在的な広告主からの入札の受付は、いずれも、イベントにおいてリアルタイムで実行される。1つ又は複数の出席者からの入力は、それぞれの出席者の写真撮影活動に基づいたものである。写真撮影活動には、特定の時点において写真を撮影している出席者の数、特定の時点において略同一の場所に合焦している画像キャプチャ装置の数、及び/又は略同一の時点における略同一の場所のキャプチャされた画像の数が含まれる。相対的に大きな関心の期間の判定は、入札の受信及び受付がイベントの開催の前に実行される状態においては、イベントに先立って推定される。
【0130】
期間は、最高金額入札広告主のうちの複数の広告主の間において分割又は分配することが可能であり、この場合に、このような分配は、広告が特定のディスプレイ上において提示される時間量の、又は同一の期間にわたってそれぞれの広告主に提供される視聴エリアの量の、関数であってもよい。即ち、複数の広告が、同一の時点において同一のディスプレイ上に示されてもよいが、相対的に高額の入札者は、相対的に大きな広告を提示し、これにより、相対的に大きな量のディスプレイのビューイングエリアを占有することになり、個々の広告は、エリアの割合により、入札された個別の金額に基づいて表示される。
【0131】
別の実施形態においては、方法は、予定されているイベントにおける広告の配置の位置を競り売りするためのものであり、この方法は、以前のイベントの持続時間にわたって複数の画像キャプチャ装置からデータを収集するステップと、コンピュータシステムを使用してデータを処理し、以前のイベントのそれぞれの特定の期間において最大数の観察者が保持していた視野を判定するステップと、この処理に応答して、イベントの異なる期間にわたって最大数の観察者を伴っていた視野を識別するステップと、を有する。最大数の観察者を伴っていた視野を識別することにより、広告の配置、又はそれらの広告が観察者に対してより効果的に提示される表示装置を見出すことができる。これらの識別された視野の場所は、関心を有する受領者に対して送信することができる。
【0132】
本発明の一実施形態は、イベントにおける広告の配置の位置を競り売りする方法に関し、この方法は、イベントの持続時間にわたってイベントにおける複数の観察者が操作している複数の画像キャプチャ装置から伝達されるデータを収集するステップと、収集されたデータを処理し、イベントのそれぞれの特定の期間における最大数の観察者の視野を判定するステップと、この処理に応答して、イベントの異なる期間における最大数の観察者を伴う視野を識別するステップと、を有する。本方法は、識別された視野を関心を有する受領者に対して送信するステップを更に有する。画像キャプチャ装置のそれぞれがイベントのそれぞれの特定の期間において照準を定めている概略方向に関するデータが画像キャプチャ装置のそれぞれから収集される。装置が合焦している人物又は物体に関するデータが画像キャプチャ装置のそれぞれから収集される。イベントの特定の時点において取得された画像の数に関するデータが画像キャプチャ装置のそれぞれから収集される。本方法は、後続のイベントにおけるそれぞれの識別された視野内における広告の配置を競り売りするための開始価格を確立するステップを更に有する。本方法は、リアルタイムで入札を収集することにより、それぞれの識別された視野をイベントにおいてリアルタイムで競り売りするステップと、最高金額入札者の広告をイベントの特定の期間においてリアルタイムで競り売りされた視野内においてディスプレイ上に表示するステップと、を更に有する。
【0133】
別の実施形態においては、1つのイベントから取得された情報を使用することにより、同一の又は類似の焦点及び/又はモーメンタムの集中を有する任意の後続のイベントの広告価格又は入札開始金額を設定することができる。相対的に大きな関心の期間がイベントに先立って推定される場合には、入札の受信及び受付も、イベントの開催の前に行われることになろう。この結果、広告主は、イベントの前に、発生する広告の支出について知ることになり、且つ、驚きを伴うことなしに、費用の手当てをすることができよう。
【0134】
データを処理することによって取得される情報を使用することにより、イベントにおける広告から生成される収入を増大させることができる。イベントにおける観察者の視野に基づいて広告のための最良の場所を識別することにより、且つ、入札プロセスを使用し、いずれの広告が、いつ、どこに、且つ、どれだけの長さだけ、表示されるのかを判定することにより、包括価格及び固定広告表示を提供する場合と比べて、相対的に高い料金を生成することができる。これらの本発明の実施形態を使用することにより、広告を適切な配置料金と整合させることができる。
【0135】
視野の精度は、焦点の方向が広告又はメッセージの位置とどれだけ緊密に一致しているかによって決定される。観察者の視野の中心に近づくほど、広告の配置は正確なものとなる。又、広告が観察者の視野内に入るように観察者の焦点の方向が広告の場所に対して誘引される頻度を使用することにより、広告の位置決めの有効性を判定することもできる。
【0136】
頻度、観察者の視野内にある時間量、及び広告又はメッセージの適切な視野を有する観察者の数を使用することにより、自身の広告をこれらの識別された戦略的場所内に配置することを所望する広告主のための適切な配置料金又は入札開始金額を判定することができる。
【0137】
いくつかの実施形態においては、特定のイベント、物体、場所情報、並びに、イベントの特定の時点又は期間に整合したタイムスタンプに整合したメタデータ識別子を有する提出された画像を後から追跡するために、個々のイベント及び場所を主催者に登録すると共にデータベース内に保存している。それぞれの別個のイベント及び場所を識別するために主催者又は広告主が使用する情報は、イベント名、主催者の名称、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付及び時刻、並びに、イベントが開催される具体的な場所を含むことができる。イベントの場所は、小規模の建物のケースなどの場合には、実際の場所のGPS座標を使用することによって規定することが可能であり、或いは、催事会場や大規模なコンベンションセンターなどの場合には、地理的に分散された領域の境界の座標を使用することによって規定することができる。これらのデータフィールドは、それぞれのキャプチャされた画像を、送信された画像を特定のイベントに対してリンクするのに必要なメタデータによってタグ付けするために、第一者写真家が操作しているリモート装置に対して提供される。又、第一者画像プロバイダの場所をリモート装置又は画像キャプチャ装置のGPS座標に基づいて確立することも可能であり、且つ、これを使用することにより、画像プロバイダの実際の場所を、又はイベント又は場所までの移動距離を、判定することもできる。
【0138】
それぞれの画像と関連付けられたタイムスタンプは、実際のイベントにおいて、或いは、要求者が特定のイベント又は場所の写真画像又はビデオの取得を所望した時間の範囲内などの特定の時点において、画像がキャプチャされたことを保証するべく使用される。タイムスタンプは、キャプチャされた画像が適切な時点において取得された正しいイベントのものであることを確認するために、それぞれの特定のイベントの開始及び終了時刻と、GPS位置と、且つ、恐らくは、モバイル装置の画像キャプチャハードウェア又はカメラの方向及び焦点の地点と、比較することができる。この結果、タイムスタンプを使用することにより、要求された時間フレーム外において取得された画像及びビデオを選別することができよう。
【0139】
第二者主催者のサーバ上に保存されている画像は、特定のイベント用に設計されたウェブページ上に表示することが可能であり、且つ、主催者によって供給されるリストからイベント又は場所を選択することにより、一般人によるアクセスが可能であり、或いは、これらの画像は、それらの画像を主催者から受信するための要求に基づいて、装置上における視聴のために第三者のリモート装置に対して送信又はダウンロードしてもよい。又、第三者は、オリジナルの要求者であってもよい。又、画像は、ソーシャルネットワーク上において共有することも可能であり、或いは、登録された又はそれらのキャプチャされた画像を要求した視聴者に対して伝達することもできよう。
【0140】
又、収集されたデータを使用することにより、イベントの各側面を調節して複数の観察者の注目を特定の視野に向かって誘引することが可能であると共に/又は、特定の時間の長さにわたって特定の場所において彼らの集中を維持することもできる。又、広告主は、動的な広告を出席者の集中を誘引している物体に配置することもできる。
【0141】
又、情報がリアルタイムで複数の画像キャプチャ装置から収集されている際には、本方法は、最高レベルの関心を誘引している複数の場所に対する広告主の入札を取得することにより、イベントの各部分を、且つ/又は、観察者の集中の大部分が特定の場所に向かって振り向けられている際には、期間を、競り売りするステップを有することもできる。入札は、リアルタイムデータが処理されると共に関心のレベルがそれぞれの場所及び期間ごとに判定されるのに伴って、広告主が、入札するべき既定の金額又は範囲を設定することにより、自動的に実施することができる。リアルタイムで提示される情報又は画像を変更することができるLED標識又はテレビ画面などのディスプレイを使用することにより、それぞれの広告主が入札した金額に基づいて、異なる広告主の広告の間でシフトすることができる。大きな関心の期間の判定、大きな関心の期間に関する情報の潜在的な広告主への提供、入札金額の生成及び広告主からの受信、並びに、様々なディスプレイ上における最高金額入札広告の提示は、いずれも、視聴者がイベントを視聴している際に、自動化されたシステム又は競り売り/入札アプリケーションなどにより、リアルタイムで実行することができる。
【0142】
必要に応じて、上述の方法のそれぞれは、それぞれの方法が、データの収集及び処理に関与しない第三者の関与を伴うことなしに、関心の情報を取得するための収集及び処理のみを伴ってもよいように、競り売りステップ又は第三者コンピュータシステムとの通信を含んだ状態で又は含むことなしに、実装してもよい。
【0143】
必要に応じて、任意の競り売り又は入札ステップは、入札金額の自動的な電子的受信及び処理を伴うことが可能であり、且つ、競り売り又は入札のすべて又は実質的にすべてをオンラインで且つ/又は1つ又は複数のネットワーク上において実装するステップを含むことができる。
【0144】
本発明の一実施形態は、以上の方法のいずれか1つを実行するように構成された一時的ではないコンピュータ可読媒体に関する。
【0145】
いくつかの実施形態においては、サービスにより、ユーザに配布されるか又は使用のために利用可能な状態とされる1つ又は複数のイベントタグ又は識別子を公開してもよい。このようなタグは、タグに対応するイベントの特定の時間ウィンドウにおいて特定の地理的エリアに位置している個人に対してのみ、配布又は提供されてもよい。例えば、コンサートに存在している個人のみに対して特定のタグに対するアクセスが付与されることになり、その理由は、彼らの装置及び時刻が彼らがコンサートにいることを示しているためである。代替方法は、制限なしにタグの使用を許容するというものになるが、例えば、サービスプロバイダ(例えば、モバイル及びサーバ機器上において稼働しているアプリケーション)は、そのサーバにより、特定の時刻又は場所の基準を充足していないプロバイダからの画像又はその他の媒体を遮断又はフィルタリングすることができよう。
【0146】
いくつかの実施形態においては、プライベートタグを実装することができる。例えば、結婚式においては、出席者によって使用されると共にそれらの出席者が利用可能なセレモニー及びレセプション用のタグを発行することができる(それらの出席者に対してのみであり、例えば、その他の者によるタグの閲覧は、遮断することができよう)。出席者は、写真を撮影することが可能であり、且つ、写真を1つ又は複数のプライベートタグによってタグ付けし、例えば、プロバイダ又はウェブサーバ又はその他の機器上においてイベントのインスタントアルバムを構築することができる。複数の標準的な又は編集されたタグを使用することにより、更なるソート及び編成を実現することができる。
【0147】
いくつかの実施形態においては、イベントは、短期的なものであってもよく、或いは、場所が分散していてもよく、且つ、サービスは、イベントの画像又は運動を取得する個人とは拘わりなく、イベントに追随することができる。例えば、マラソンを見る個人は、異なる場所において見ていてもよく、或いは、異なる場所に移動してもよい。様々な視聴者メンバからの画像を場所及び時刻によって編成することにより、イベントを見ているファンの利用可能なリソースに対して追加することができる。好適な実施形態においては、連携して作業することにより、2つの異なる場所から同一のランナーの画像を取得し、且つ、それぞれのリモート装置からの時刻、GPS、及び方向データを関連付けて特定のランナーに関する三角測量をリアルタイムで実行するように、二人の別個のリモート装置ユーザを調整することができよう。画像を識別するメタデータによってタグ付けられたリアルタイム情報及び画像をそれぞれのリモート装置からサーバに伝達することが可能であり、且つ、保存することができる。次いで、GPS座標、時間、方向、及び画像データの組合せを使用することにより、コース上のそのランナーの場所、識別情報、方向、及び速度を判定することができる。三角測量計算は、画像キャプチャ装置から送信されたデータに基づいてサーバによって実行することができる。サーバは、多数の別個のリモート装置ユーザからの複数のランナーの情報をコンパイルすることが可能であり、且つ、GPS、方向、及び時間データのすべてを関連付けてランナーの地図を提供することができる。次いで、この情報をその他の視聴者のリモート装置上においてその他の視聴者に提供することが可能であり、この場合に、彼らは、ランナーの画像を視聴することが可能であり、且つ、コース上における彼らの相対的な位置をリアルタイムで知ることができる。画像には、リモート装置ユーザにより、例えば、「20マイルのマーカーに位置したランナーX:ESPN提供」というラベルを付与することができる。
【0148】
更には、この実施形態との関連において、レースルートに沿った特定の場所におけるランナーのグループの相対的に近傍に位置した複数の画像プロバイダは、いずれも、ランナーが視野内に位置している期間においてグループの画像を提供することが可能であり、この場合に、それぞれの画像は、少なくともプロバイダのGPS場所、画像が取得された焦点の方向、タイムスタンプ、及び画像のターゲットを示す識別子によってタグ付けされる。次いで、このようなメタデータを関連する画像から抽出すると共にリアルタイム分析のためにデータベース内においてコンパイルし、いずれのランナーがレースの特定のステージにおいて注目の焦点となっているのかを判定し、且つ、この情報をレースルートの更に後に位置したその他の画像プロバイダにリアルタイムで提供し、これにより、彼らが相対的に人気のある又は関心を集めているランナーを識別すると共にこれに合焦して視聴者数を増大させてもよいようにする。
【0149】
又、広告主又はイベント興行主は、イベントが実施されるのに伴って、画像又はビデオをほとんどリアルタイムで掲示して特定のイベント又は場所を宣伝することが可能であり、或いは、キャプチャされた画像をダウンロードして広告又はマーケティング素材を生成し、将来のイベント又は販促用の彼らのサービスを販売することもできよう。
【0150】
又、将来のイベントにおいてリソースを更に良好に割り当てるために、イベントに存在しているそれぞれのターゲット又はサブターゲットに関する相対的な人気又は焦点の量に関係する分析データを広告主又はイベント興行主に提供してもよく、この場合には、そのような情報は、有料で提供してもよい。
【0151】
又、本発明の実施形態は、第一者画像プロバイダによってイベント、物体、又は場所の1つ又は複数の画像をキャプチャする方法にも関し、この方法は、1つ又は複数の特定のイベント又は場所を主催者に登録するステップと、1つの特定のイベント又は場所を一意に識別すると共にそのイベント、サブイベント、又は場所をすべてのその他の登録済みのイベント及び場所から弁別するためにデータベース内に保存されるそれぞれの別個のイベント、サブイベント、又は場所に対して特定のデータフィールドを生成すると共に割り当てるステップと、イベント又は場所と関連付けられた登録済みのイベント及び特定の割り当てられたデータフィールドを保存するためのデータベースを生成するステップと、任意のイベント登録データをデータベース内に保存するステップであって、データベースは、主催者により、又は、サーバ、データベース、及び/又はウェブサイトを操作及び維持する別個のサービスプロバイダにより、稼働させられていてもよい、ステップと、イベント又は場所の画像をキャプチャすることになるアマチュア及びプロの写真家及び個人に対してリモート装置上において稼働するアプリケーションプログラムを提供するステップと、特定のイベント又は場所を識別するデータフィールドのリストをアプリケーションを稼働させているリモート装置に送信するステップと、第一者画像プロバイダによって写真撮影又はキャプチャされるイベント又は場所を一意に識別するデータフィールドの特定の組を選択するステップと、イベント又は場所のキャプチャされた画像を特定のメタデータ及びタイムスタンプによってタグ付けするステップと、1つ又は複数のタグ付けされた画像をサーバ又は第二者主催者に送信するステップと、それぞれのキャプチャされた画像に装着されたメタデータに基づいてそれぞれの送信された画像を正しいイベント又は場所と関連付けるステップと、送信された画像のすべてを、識別された特定のイベント又は場所のデータベース内において収集及び保存するステップと、一般公開又は選択又は認可された第三者による視聴のために又は一般人又は選択された第三者によるダウンロードのために、ウェブページ又はその他のウェブサイト上において表示又は公開されように、タグ付けされたメタデータ及びタイムスタンプに基づいてそれらすべての収集された画像を関連付けるステップと、を有する。
【0152】
イベント及び画像を識別及びタグ付けするために使用される情報は、イベント名、イベント興行主又は主催者、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付、イベントの具体的な時刻、及びイベントの具体的な場所を含むことができる。又、初期の人気又は相対的な人気などのその他の情報を使用することにより、画像プロバイダが合焦してもよい異なるターゲットを識別及び弁別することもできる。具体的な時刻、具体的な場所、及び人気の使用を使用することにより、全般的なイベントにおける個別のサブイベントを分類することができる。このようなサブイベントは、異なる場所において同時に、或いは、同一の場所において但し異なる時刻においてシーケンシャルに、提示される別個の表示、提示、又は演技であってもよい。従って、それぞれのサブイベントは、全般的なイベントの下において関連付けられることになる具体的な場所及び時刻を含むその独自の識別情報を有することになろう。
【0153】
第一者画像プロバイダは、アマチュア写真家などの自身の商用リモート装置上において稼働しているリモートアプリケーションを有する一般的な個人であってもよく、或いは、第一者画像プロバイダは、高品質の写真又はビデオ機器によってイベントを記録及び文書化することを目的として雇用された専門のプロフェッショナルであってもよい。第一者画像プロバイダがプロフェッショナルである実施形態においては、第一者画像プロバイダは、イベント主催者に予め登録するか又はこれにアカウントを有していてもよく、且つ、主催者によって設定された既定の入札価格において又は彼ら独自の逆指値において相対的に高品質の画像及びビデオを提供してもよい。別の変形においては、プロバイダは、1つ又は複数の画像又は1つ又は複数のビデオのサンプルを提供してもよく、且つ、キャプチャされた1つ又は複数の画像又は1つ又は複数のビデオを取得するための主催者用の入札価格を設定してもよい。その価格範囲内において類似の写真を提供するものとして自身を予め識別しているプロフェッショナルの写真家によって入札された金額は、好ましくは、予め確立されているアカウントを通じて支払われることになろう。このような例においては、既定の価格又は入札価格の支払は、コンピュータシステムにより、又はプロフェッショナルプロバイダのアカウントに対するその他のインターネット支払選択肢により、処理してもよい。いくつかの実施形態においては、主催者の又は要求者のアカウントの金額が写真家の入札価格の支払のために不十分である場合には、クラウドソーシングサービスが、支払金額をカバーすると共に画像プロバイダとの取引を継続するために、不足しているアカウントの金額をカバーするのに十分な預金を求めるメッセージを要求者に対して送信することになる。
【0154】
第二者主催者又はサービスプロバイダは、インターネット、ウェブ、又は通信リンクを通じて、イベント興行主、場所の所有者、又はマーケティング担当者などの要求者から情報を受信することが可能であり、且つ、潜在的な顧客及び参加者がイベントにおいて実施されているものを直接的に見ることができるように、販促目的又はリアルタイム広告のために画像及びビデオのキャプチャを所望している予定のイベントについて、この要求を特定の要求者のアカウントに対して記録する。又、第二者イベント主催者は、サーバとリンクしているユーザインタフェースを有するアプリケーションを稼働させているモバイル装置を使用することにより、或いは、サーバにリンクされたウェブサイトを通じて、イベント情報を彼らの独自のシステムに又は別のサービスプロバイダによって操作されているシステムに入力してもよい。次いで、主催者は、一般的なイベント及びサブイベントのエントリーをデータベース内に生成することができる。このようなイベントは、限定を伴うことなしに、コンサート及び公演、見本市又は販促イベント、開業式典、縁日、ゲーム又はスポーツイベント、賞、又はその他の式典、大会及び政治イベント、軍事行事、ライブニュース及びその他のメディアイベントであってもよい。イベントは、一般に、正確な時刻において又は期間にわたって取得された正確な場所の連続的な一連の画像としてキャプチャすることができる任意の出来事として規定され、この場合に、画像は、任意の視覚的、物理的、又は電子的媒体を使用することにより、キャプチャすることができよう。
【0155】
第二者イベント主催者又はサービスプロバイダは、イベント又は場所を識別する情報をインターネット、ウェブ、又は通信リンクを通じて要求者から受信し、且つ、この要求を特定の要求者(ユーザ又はサービス加入者とも呼ばれる)のアカウントに対して記録する。要求は、このような要求を記録及び追跡するための必要なソフトウェアを稼働させると共に要求と共に提供される情報及びサービス加入者アカウントに関する情報及び後から提供される画像を保存するための十分な永久的メモリを有するコンピュータサーバ又は通信装置によって受信してもよい。サービスプロバイダは、要求において提供された必要な情報をサーバ内に保存されている永久的な記録内に入力し、この記録は、要求に応答して提供される画像の管理のために使用することができる。又、要求者は、画像の第三者視聴者であってもよい。
【0156】
イベント主催者又はサービスプロバイダは、要求に基づいて、写真撮影するべき場所のGPS座標及び1つ又は複数のイベントの時刻を受信し、且つ、要求及び情報を要求されている場所の近傍に位置している画像プロバイダに対して伝達する。要求された写真画像をキャプチャする能力を有する画像プロバイダの識別は、プロバイダのリモート装置のGPS座標に基づいたリアルタイムサーチであってもよい。電子信号を要求された写真の場所近傍の写真プロバイダに送出して彼らのモバイル又は演算装置にピングすることにより、彼らの現在の場所に関するGPS座標などの情報を取得する。次いで、これらの基準によって識別された写真家又は画像プロバイダに対して、好ましくは、彼らの独自のモバイル又は演算装置上において稼働しているアプリケーションソフトウェアを通じてコンタクトする。この選別プロセスにより、画像プロバイダは、彼らの位置から妥当な距離内にあるイベント又は場所の画像をキャプチャするための要求のみを受信することが可能であり、且つ、主催者は、このようなそれぞれのイベント又は要求のためにコンタクトするプロバイダの数を管理するができる。
【0157】
1つ又は複数の写真家又は1つ又は複数の画像プロバイダは、適切な画像キャプチャハードウェア及びメモリを有するモバイル電子装置を使用することにより、要求された画像又はビデオをキャプチャし、且つ、キャプチャされた画像をサーバに対する様々な通信リンクを通じて主催者に送付する。これらの通信リンクは、有線のものであってもよく、無線のものであってもよく、又はインターネットプロトコルであってもよく、或いは、これらの任意の組合せであってもよい。
【0158】
別の好適な実施形態においては、画像プロバイダ又は写真家は、アプリケーションソフトウェアを稼働させる画像キャプチャハードウェアを常時オンモードにおいてセットアップすることが可能であり、この場合に、画像キャプチャハードウェアは、画像のキャプチャに対する要求を特定のハードウェアに対して送信することができると共にアプリケーションソフトウェアによってアクノリッジすることができるように、アクセス可能であり、且つ、イベント主催者との通信状態にある。GPS座標に基づいて場所を規定する要求が受信された際に、アプリケーションが要求された1つ又は複数の画像又は1つ又は複数のビデオを自動的にキャプチャすることができるように、画像キャプチャハードウェアの場所及び方向をイベント主催者に送信することができる。
【0159】
コンパスアプリケーションなどからのGPS及び方向情報を含むすべての必要な地理的情報を画像プロバイダに送信する。要求からの地理的情報を画像プロバイダのモバイル又はコンピュータ装置上において稼働している画像プロバイダのアプリケーションソフトウェアに入力し、且つ、これを使用して写真家又は画像プロバイダに正しい場所を通知するが、この場合に、アプリケーションは、実際の写真の方向精度、高度、画角、照明、時刻、焦点の地点などをガイド及び確認してもよい。又、ハードウェア及びアプリケーションソフトウェアにより、デジタル画像をキャプチャすることも可能であり、且つ、保存と、サービスプロバイダ及び主催者に対する返送と、のために、データを圧縮することもできる。
【0160】
存在する場合に、画像又はビデオ要求価格を提供し、且つ、提供される画像に関係する任意のメタデータを主催者又はサービスプロバイダに伝達するが、このメタデータは、写真画像がキャプチャされた時点においてキャプチャされたGPS座標、タイムスタンプ、及びその他のメタデータの比較に基づいて正しい時点において正しい場所のデジタル画像が取得されていることを検証する。いくつかの実施形態においては、写真は、自明であり(即ち、Mount Rushmore の写真)、且つ、タグを必要としないであろう。又、写真がそれらの写真について行われた要求に従って取得されているかどうかを検証するべく、写真が取得された場所(並びに、時点)を識別するには、GPSのみ、或いは、タイムスタンプとの組合せにおけるGPSで十分であろう。
【0161】
又、先程提示したスチール画像をキャプチャするための説明は、デジタルビデオカメラ、ビデオ設定を有するデジタルカメラ、又は後から動画に組み立てることができる一連のスチールフレームを迅速にキャプチャすることができるスチールモーションカメラのいずれかを使用したビデオ画像のキャプチャに適用することも可能であることに留意されたい。
【0162】
別の実施形態においては、同一のイベントに存在しているが異なるGPS場所に位置している、自身の画像キャプチャハードウェアが同一の物体又はイベントに向けられた状態にある複数の写真プロバイダに対して要求を送出することができる。この結果、リモート装置ユーザA及びBは、ターゲットCに関する三角測量を実行するために、1つ又は複数のリモート装置アプリケーションからのGPS及びコンパスデータを使用することにより、同一の時点においてターゲット物体又はイベントCの1つ又は複数の画像をキャプチャすることができる。次いで、適切なインターバルで所定の期間にわたってキャプチャされたGPS及びコンパス情報からの三角測量により、運動するターゲットの場所、方向、速度、及び向きを算出することが可能であり、且つ、それぞれの個々の画像にタグ付けすることができよう。リモート装置ユーザのそれぞれは、ターゲット物体の運動に追随又はこれを追跡し、且つ、時間、GPS、及び方向情報をキャプチャされた画像と関連付けられたメタデータとして保存するか、或いは、保存されると共に後の時点において計算に使用されるように、情報をサーバに伝達することになろう。GPS及び方向情報は、1秒ごとに、又は更に好ましくは、複数回/秒で、収集してもよく、この場合に、適切なインターバルは、物体の速度又はキャプチャすることを要する細部の量に基づいて、判定される。従って、ターゲットCのGPS及びコンパス場所は、三角測量に起因して判明する。又、これは、セル電話機ユーザがターゲットを追跡している場合の運動するターゲットにも当て嵌まる(即ち、三角測量用のweビーム座標が1秒ごとにサーバに返される)。
【0163】
次いで、モバイル装置ユーザのいずれか又は両方は、画像又は画像のシーケンスに対して名称又は説明を割り当てることにより、ターゲットCに対してイベントDというラベルを付与することができる。イベント情報及びラベルは、埋め込まれるか、又はキャプチャされた1つ又は複数の画像にその他の方法で付加される。すべてのその他の第三者視聴者は、ターゲットCを視聴するか又はその写真を撮影する際に、イベントDというラベルが付与された画像を受信することができる。
【0164】
更には、この実施形態との関連において、同一のイベントに存在している複数の画像プロバイダは、自身の画像キャプチャハードウェアを同一のイベントにおいて別個の人々又は物体(例えば、役者、音楽家、運動選手、馬、レース自動車、熱気球など)に合焦してもよく、この場合に、それぞれの人物又は物体は、別個のターゲットCを構成することになり、且つ、それぞれの別個のターゲットC
1〜C
nの画像が画像プロバイダによってキャプチャされることになろう。イベントにおいて同一の時点において又は同一の期間にわたって複数の画像をキャプチャしてもよい。
【0165】
本発明の様々な非限定的な実施形態においては、タグ付けされた画像及び識別情報は、いずれか又は両方のリモート装置とは地理的に別個であってもよいサーバに保存されることが可能であり、この場合に、サーバは、データベースへの保存、ウェブサイト上における掲示、問合せ、及び視聴者との画像及び情報の共有のために、且つ、ソーシャルネットワークに跨って、画像に識別写真情報を埋め込むか又は別の方法で付加することができる。サーバは、キャプチャされた画像及び埋め込まれた情報をリモートアプリケーションを稼働させている或いは通知又は更新サービスを利用しているその他のユーザに対して伝達してもよい。
【0166】
以下、
図1に示されているフローチャートを参照し、好適な一実施形態の非限定的な例について説明することとする。
【0167】
イベント主催者は、イベントを登録し、且つ、イベント名、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付、イベントの時刻、及びイベントの場所を含むイベント情報を入力する。次いで、イベント情報は、サーバ上において稼働しているデータベースプログラムに書き込まれる。スマートフォン(例えば、Droid(登録商標)や iPhone(登録商標))などのリモート装置を有する第一者は、装置上のアプリケーションプログラムを起動する。アプリケーションは、リモート装置がアクティブであることをサーバシステムに通知し、且つ、そのGPS位置データをサーバに送信することにより、装置の場所を提供する。サーバは、リモート装置のGPS座標の規定の近傍内に位置するイベントを識別し、且つ、それらのイベントのリストをリモート装置及び第一者画像プロバイダに伝達する。イベント情報は、リモート装置に送信され、ユーザインタフェースのタグ付け機能に入力される。第一者は、イベントの写真を取得し、且つ、任意選択により、写真をイベント名、タイトル、並びに、写真及びイベントの説明によってタグ付けする。写真と、地理データ、第一者データ、イベント名、タイトル、及び説明を含むタグ付けされたメタデータと、は、セーブされ、且つ、サーバ上に保存される。この結果、一般人又はその他の第三者は、イベントビューアを使用すると共に名称、日付、場所、及び/又はチャネルによって特定のイベントを選択して写真を選択することにより、保存されている写真を視聴することができる。第三者は、保存されている画像をウェブ上において視聴することも可能であり、或いは、選択されたものを電話機又はその他のリモート又はモバイル装置にダウンロードすることもできる。
【0168】
本発明の方法の好適な実施形態の非限定的な例示用の一例においては、サービスプロバイダは、CrowdOptic 社であり、且つ、イベント主催者は、公的イベントを主催する興行主である。イベント主催者は、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、インスタントメッセージング、ウェブページへのログオン、電気通信、又は当業者に既知のその他の通信方法により、CrowdOptic 社と通信し、予定されているイベントを登録する。CrowdOptic 社は、要求を興行主のアカウントに記録し、且つ、イベントをデータベース内に登録する。イベントを一意に識別すると共に特定のイベント用に提出される画像又はビデオのすべてにタグ付けするために使用される特定のデータフィールドをイベントに対して割り当てるが、この場合に、イベント及び画像を識別及びタグ付けするために使用される情報は、イベント名、イベント興行主又は主催者、イベントチャネル、イベントの説明、イベントの日付、イベントの具体的な時刻、及びイベントの具体的な場所、並びに、全般的な又は全体的なイベントを構成している別個の活動又はプレゼンテーションなどの個々のサブイベントを分類するための具体的な時刻及び具体的な場所を含む。又、個々の役者、スポンサー、会社、製品、デモなどの名称などの更なる情報を提供することにより、それぞれのサブイベントを識別することもできる。CrowdOptic社は、電子メール警告、テキストメッセージ、インスタントメッセージ、ウェブへの掲示、又は当技術分野において既知のその他の方法などのインターネット又は通信チャネルにより、予定されているイベントに関する通知を関連するモバイルアプリケーションを自身のリモート又はモバイル装置上において稼働させている写真家及び画像プロバイダに対して伝達し、イベントの画像又はビデオをキャプチャするための機会について画像プロバイダの注意を喚起する。又、この通信は、画像プロバイダがその時刻、場所、及び説明によってイベントを識別することが可能であり、且つ、後から、それぞれのキャプチャされた画像をイベント情報及び画像がキャプチャされた際のタイムスタンプとメタデータとしてタグ付けすることが可能であり、これにより、その画像を正確に識別することができ、正しいイベントと関連付けることができ、且つ、CrowdOptic 社のデータベース内に適切に保存することができるように、特定のイベントを識別するために使用されるすべての情報をも含む。次いで、画像プロバイダは、イベントに赴き、且つ、イベントの1つ又は複数の画像及び/又はビデオをキャプチャする。それぞれのキャプチャされた画像は、アプリケーションプログラムにより、識別情報によってタグ付けされ、且つ、CrowdOptic 社が操作しているサーバに自動的に返送される。サーバプログラムは、受信したリモート装置によってそれぞれの画像又はビデオに対して付加されたメタデータを使用し、その画像又はビデオが関連付けられている正しいイベントを識別し、且つ、識別されたイベントに対して割り当てられているデータベース内にその画像又はビデオを保存する。タイムスタンプを使用し、データベース内における保存のために、受信した画像をそれぞれの適切な順序で編成する。
【0169】
例示を目的とした例の別の変形においては、CrowdOptic 社がリモートアプリケーションプログラム又は画像プロバイダに対して通知を送信するのではなく、その代わりに、画像プロバイダが、リモート装置アプリケーションを起動し、且つ、アプリケーションユーザインタフェースを使用して更新をダウンロードすることにより、スクロールダウンリストとして提供可能なイベントのリストに入力し、且つ、すべての利用可能なイベントのリストから特定の1つ又は複数のイベントを選択してサーバから追加情報を取得する。この追加の識別情報は、ユーザインタフェースのタグ付け部分に入力され、且つ、上述のように、送信及びデータベース内における保存のために、それぞれのキャプチャされた画像をタグ付けするべく使用される。
【0170】
以下の例は、特許請求されている本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、本明細書に記述されている方法及びシステムの好適な実施形態の特定の特徴又は用途について更に説明することを意図したものである。
【0171】
第1の例は、午前零時にタイムスクエアにおいて落下する New Years Ball の画像及びビデオを要求している主催者に関するものである。要求は、必要なアプリケーションを稼働させているすべての第一者と、タイムスクエアの直近にいると判定されるすべての登録済みのプロ写真家と、に伝達される。すべての画像プロバイダが要求を受信し、その結果、イベントの1つ又は複数の画像又はビデオが、取得され、且つ、主催者に伝達されることになる。次いで、主催者は、主催者のサーバに返送されるだけの数の画像を収集及び保存してもよく、且つ、プロの画像プロバイダから受け取ったそれぞれの画像ごとに入札価格を支払ってもよい。次いで、単一のイベントの複数の画像は、アプリケーション及びサーバソフトウェアによって判定されるその場所、説明、及び時間を表すタグ付けされた画像のメタデータのそれぞれに基づいて、モザイク又はコラージュ又は時間シーケンスにコンパイルしてもよい。
【0172】
第2の例においては、リモート電子装置は、場所、説明、及び実時間と一致した通知又は要求が受信されたら常にリモート装置の画像キャプチャハードウェアを作動させるようにアプリケーションソフトウェアがバックグラウンドで稼働している状態で大晦日のタイムスクエアなどの場所に照準を定めた状態で残しておいてもよい。この結果、画像のキャプチャを「チェックイン」又はトリガするという操作者の関与を伴うことなしに、画像のキャプチャが自動的に処理されることになる。
【0173】
第3の例においては、NASAによる宇宙への打ち上げなどの同一のイベントに存在している複数の写真プロバイダは、複数の視野を使用することにより、異なる時点において、異なる角度で、異なる場所から、複数の画像をキャプチャすることにより、照明、天候、物理的障害物の変化などの1つの方向からキャプチャされた画像の品質を低減させる可能性のある干渉の影響を回避しつつ、イベントの更に良好なカバレージを提供してもよい。
【0174】
第4の例においては、イベントは、建物又は会場の全体にわたって配置された複数のベンダブースを有する見本市又はフェアであり、且つ、これらのベンダブースでは、展示及びデモがその当日又は期間を通じて様々な時刻において実施されている。イベント興行主は、イベントを主催者に登録し、且つ、展示者の場所の詳細なリスト及びそれぞれのそれらの展示者ごとのイベントのスケジュールを主催者に提供する。登録は、登録ページを有する主催者のウェブサイトを使用することにより、或いは、リモート装置を使用して登録情報を主催者に送信することにより、実現することができる。主催者は、イベント名、イベントチャネル、イベントの説明(例えば、エレクトロニクスショー、自動車ショー、アンティークショーなど)、イベントの日付及び時刻、並びに、イベントの場所(例えば、特定のホテル、コンベンションセンター、催事会場など)を含む全般的なイベント情報を登録し、且つ、展示者の名称、具体的な場所、展示の説明、及び具体的なデモ又はプレゼンテーションのなんらかの日付、時刻、及び場所を有する全般的なイベント及びそれぞれのサブイベント用のデータベースエントリを生成する。コンパイルされた情報は、アプリケーションを稼働させている複数の画像装置に伝達され、且つ、稼働するアプリケーションを有する第一者画像プロバイダに対してリストとして提示される。リモート装置は、イベントに関する情報をサーバアプリケーションによって事前選別してもよく且つローカルイベントに関する情報のみがリモート装置に伝達されるように、それぞれの個々のGPSデータを主催者に対して送信し、1つ又は複数の画像プロバイダの場所を規定する。次いで、1つ又は複数の画像プロバイダは、イベントの全体を通じて同一の時点において但し異なる場所において実施される異なる展示又はデモの画像をキャプチャすることも可能であり、或いは、異なる時点において但し同一の場所において提示される展示又はデモをキャプチャすることもできる。それぞれのリモート装置上において稼働しているそれぞれのアプリケーションは、それぞれのキャプチャされた画像を特定のサブイベントの時刻及び場所の適切な識別情報によってタグ付けし、且つ、タグ付けされた1つ又は複数の画像を主催者のサーバに送信する。物理的場所又はイベントの場所は、そのGPS座標と、運動の方向又はコンパス向首方向による対向方向と、によって規定することができる。サーバアプリケーションは、異なる第一者画像プロバイダによって提供される画像のすべてをそれぞれの画像にタグ付けされたメタデータに基づいてソートし、画像を情報に基づいて生成された関連付けられたデータベースと関連付け、且つ、正しい画像を適切なデータベース内に保存する。サーバは、その他の視聴者が、ほとんどリアルタイムで、自身の関心に基づいて、特定の展示ブースにおいて又は特定のデモにおいて実施されている内容を視聴するように、保存されている画像を特定のウェブページに掲示することができる。又、現場からの遅延した報告書の受領を待つ代わりに、このような画像又はビデオを、例えば、展示者の会社の本部においてダウンロードすることにより、新しい製品が市場によってどのように受け入れられているのかを確認することもできよう。
【0175】
更には、この例との関連においては、収集された画像又はビデオのうちのそれぞれの画像又はビデオのリアルタイムのデータ収集又はメタデータのタグ付けは、主催者又は第三者によって収集され、且つ、アプリケーションプログラムによって抽出される。次いで、抽出されたデータを、時間、日付、GPS場所、焦点の方向、並びに、初期の人気などの任意のその他の選択されたデータフィールド又はタグによってコンパイルし、且つ、分析のために保存する。次いで、同一のアプリケーションプログラム又は別個のアプリケーションプログラムが、コンパイルされたデータを分析することにより、それぞれの物体に合焦している画像プロバイダの数又はイベントの期間中にそれぞれのベンダブースにおいて収集された画像の数を判定してもよく、或いは、データを更に微細に分析することにより、それぞれのベンダブースにおいてそれぞれの展示又はデモごとに収集された画像の数を判定してもよい。次いで、この情報を使用することにより、画像プロバイダ及び/又は収集された画像の合計数との比較におけるそれぞれのブース、イベント、又はデモに出席した画像プロバイダの割合及び/又はそれぞれの物体に合焦した画像プロバイダ又はそれぞれのブース、イベント、又はデモの収集された画像又はビデオの数に基づいて、最も人気のあるベンダ、イベント、及びデモを判定することができる。次いで、収集されたデータをベンダに提供し、いずれのものが最大の群集を誘引したのかと、いずれのイベント及びデモが最大の注目を集めたのかと、を識別することができる。
【0176】
第5の例においては、イベントは、複数のバンドメンバを有するコンサートであり、これらのメンバは、同一の時点においてステージ上に位置しているが、ショーの様々な時点において、ステージ上を移動したり、或いは、ステージに出入りする。複数の画像プロバイダは、同一の時点においてステージ上に存在している個々のバンドメンバの画像及びビデオを取得することが可能であり、且つ、画像をアプリケーションサーバに伝達することができる。画像キャプチャ装置から送信されるリアルタイムデータ収集物は、アプリケーションプログラムにより、リアルタイムでサーバシステムによって収集することができる。次いで、収集されたデータは、時間、日付、GPS場所、焦点の方向、並びに、初期の人気などの任意のその他の選択されたデータフィールド又はタグにより、コンパイルされる。画像キャプチャ装置のGPS場所及び焦点の方向を使用することにより、三角測量を通じて画像キャプチャ装置の焦点の地点を算出する。基本的に同一の場所又は役者に合焦している画像プロバイダの数は、その特定の時点におけるそれぞれのバンドメンバにおける群衆の関心のレベルを判定するべく統計的に分析可能な地点のクラスタを生成する。次いで、同一のアプリケーションプログラム又は別個のアプリケーションプログラムは、リアルタイムデータを分析し、イベントの期間中にわたってそれぞれの役者に合焦している画像プロバイダの数を判定してもよく、或いは、更に微細にデータを分析することにより、イベントにおいて特定の時点において特定の場所に向かって対向している画像プロバイダの数を判定してもよい。この情報を使用することにより、ショーの別の物体に合焦しているその期間にわたって存在している画像プロバイダの合計数との比較におけるそれぞれの役者に合焦している画像プロバイダの割合に基づいて、最も人気のある役者を判定することができる。次いで、データをベンダ又は広告主に提供し、いずれの役者が最大の注目を集めたのかを識別することができる。
【0177】
第6の例においては、画像プロバイダは、テニスの試合の観衆であってもよく、この場合に、試合に参加しているテニスプレーヤのそれぞれは、試合の開始時点においてGPS場所及び画像プロバイダの焦点の方向を通じて判定可能であるコートの特定の側において開始し、且つ、試合の敵との比較において相対的な人気を有している。一時点において複数の画像プロバイダのうちの任意の2つのプロバイダの焦点を三角測量し、時間に伴ってそれぞれのプレーヤの場所を追跡し、且つ、特定の時点において又は期間にわたってプレーヤのそれぞれに合焦している画像プロバイダの数を判定することにより、試合における特定の関心の時点及び地点を判定することが可能であり、且つ、統計分析を実行することにより、プレーヤのそれぞれごとに新しい相対的な人気を判定することができる。次いで、イベント主催者は、相対的な人気を使用することにより、新しい相対的な人気に基づいて、後続の試合においてそれぞれのプレーヤに付与される放映時間の量を判定することができる。又、放映時間の量は、リアルタイムで画像キャプチャ装置から送信される画像プロバイダの焦点のデータの分析によって判定される視聴者の好みに基づいて、リアルタイムで調節することもできる。更には、画像プロバイダが試合を見ている間に、情報を画像プロバイダに返送することも可能であり、この場合に、情報は、試合の得点、運動選手に関する背景事実、コート又はイベント場所に関する情報、公共サービス及び警備のアナウンス、又はイベントにおいて販売されている又は運動選手が推奨している製品の広告を含むことができる。
【0178】
別の例は、例えば、夕刻における友人のプライベートな集まりであり、これには、様々なレストラン又は場所を伴ってもよい。出席者は、イベントにおいて画像を撮影することが可能であり、且つ、サービス及びアプリケーションにより、そのタグ付け及びリンク付けを通じて、その集まりの記念として、出席者の集合写真を自動的に生成することができる。
【0179】
類似の例は、America’ Cup Yacht レースなどのボートレースに伴うものであってよく、この場合には、リモート装置ユーザAは、「ゴールまでXメートル:ESPN提供」というテキストとして表示されるヨットのリアルタイムのGPS場所を含むイベントDを割り当てる。ユーザCは、イベントDをリアルタイムで受信するセル電話機により、America’s Cup Yacht を視聴する。
【0180】
又、アプリケーション又はサービスにより、更なる社会的な相互作用を刺激するなどのために、(例えば、別個の又は統合されたソーシャルネットワークアプリケーションを参照することによって)そのイベントにおけるその他の出席者の識別子又はその他の識別情報を一人の参加者が閲覧できるようにしてもよい。
【0181】
画像の取得の前、その最中、又はその後に個人が画像又は媒体をタグ付けするための1つ又は複数のタグ又は選択肢を選択できるようにするアプリケーションを使用することにより、プルダウンメニュー又はその他の対話型の選択肢を生成することができる。又、選択肢は、タグを使用するための選択肢と、必要に応じて、例えば、公開されるように、画像又は媒体をサービスプロバイダに提出するための追加の選択肢と、を有するポップアップとして自動的に表示してもよい。
【0182】
この技術の各態様は、イベントとの関連において画像又はその他の媒体を収集及び編成することができるという利点を提供する(例えば、規定の時間ウィンドウを有するもの、規定の持続時間を有するもの、持続時間が無制限のもの、個人によって実行された計画の活動に対してリンクされたものなど)。
【0183】
GPS又はその他の場所の識別又は追跡法を上述の方法又はシステムの一部分として実装することができる。
【0184】
コンピュータ、モバイル装置、又はサーバなどのハードウェア上において稼働するソフトウェアを実装することにより、例示として上述したシステム及び方法を提供することができる。本明細書に例として記述されている1つ又は複数の方法及び本明細書において想定されている非限定的な変形を有するコンピュータ実行可能命令を含む1つ又は複数の実行可能アプリケーションをその上部に記録することができるコンピュータ可読媒体(例えば、モバイル装置やサーバ上などの1つ又は複数の場所に位置したもの)を実装することができる。
【0185】
本発明の一実施形態の一例は、イベントに存在している複数の個人を伴っており、この場合に、観察者は、例えば、パレードやマラソンの場合には、通りに沿って、或いは、ブロックパーティやアカデミー賞などのイベントの場合には、区域の全体を通じて、地理的に分散している。このようなケースにおいては、それぞれの観察者のアクティブな画像キャプチャ装置は、それぞれのGPS位置からその装置のコンパス向首方向に沿って照準線を形成し、これらの照準線は、その他の観察者からの複数のその他の照準線と交差し、これにより、すべてのアクティブな画像キャプチャ装置からのすべての交差する照準線によって形成されるクラスタの一部として解釈可能な複数の交差の地点を生成する。このようなケースにおいては、第1観察者の照準線に沿った複数の交差する地点のいずれが実際の焦点の物体を構成しているのかを判定することが困難である。サーバアプリケーションは、広い地理的エリアにわたって配置された複数の装置から、時間、位置、及び方向データを受信し、複数の交差の地点を算出し、且つ、互いに対する交差地点の近接性に起因してクラスタが存在していることを判定するが、なにが計算のノイズ及びアーチファクトを構成しているのかと、なにが実際の関心の物体であるのかと、を判定するには、更なるフィルタリング及び分析が必要である。データを保存し、且つ、所定の期間にわたって照準線を追跡することにより、サーバは、いずれの交差の地点が予測された方式で振る舞っているのかと、いずれの交差の地点が誤った方式でシフトしているのか又はクラスタから完全に消えているのかと、を判定することができる。サーバアプリケーションは、このような後からの観察を使用することにより、いずれの地点がノイズであったのかを判定することが可能であり、且つ、逆算することにより、以前の時点において形成され且つ不適切であると識別された交差の地点を識別することが可能であり、且つ、それらの交差の地点を観察者の百分率及び妥当性のための統計計算から除去することができる。
【0186】
別の例においては、アクティブなキャプチャ装置を有する複数の観察者は、フットボールゲームなどのイベントに赴くことが可能であり、この場合には、観察者の大部分は、スタンド内に位置すると共にフィールドに合焦しているが、スタジアムの廊下内に且つ駐車場の外にも人々は存在している。大部分の時間において、スタジアムの内部に存在している装置は、フィールド上に存在する様々なプレーヤに合焦されることになり、且つ、サイドライン上のプレーヤ並びにコーチ及びチアリーダに合焦されるものは少ない。駐車場内の画像キャプチャ装置は、交差の地点となるであろうエリアの全体を通じてランダムに散乱した状態となり、従って、高密度のエリアは存在しないであろう。フィールドに向かって合焦されている画像キャプチャ装置のすべては、その他の画像キャプチャ装置からの照準線と複数の交差の地点を形成することになる。サーバソフトウェアは、複数の画像キャプチャ装置から送信されるデータをコンパイルすることが可能であり、且つ、交差の地点の組を算出することができる。地点の組を分析することにより、特定のエリア内の局所的な地点の密度に基づいて、実際の関心の物体の周りのクラスタを識別することができる。これらの高密度のクラスタを使用することにより、実際の焦点のターゲットを識別することができる。又、クォータバック、ワイドレシーバ、及びランニングバックなどの特定のプレーヤは、ランダムなラインマンよりも格段に大きな注目を集めることも知られており、従って、この情報を使用することにより、ノイズのフィルタリングによる除去及び実際の関心の物体の識別を支援することもできる。
【0187】
図1に示されているように、多くの更なるラインが、パスをキャッチするためにダウンフィールドに向いたワイドレシーバにおいて、且つ、ランニングバック及びクォータバックにおいて、交差しているが、フィールド上には、プレーヤ又は認識可能なイベントとは無関係の多数のその他の交差も発生している。交差は、意図していない交差と比べて、実際の関心の物体の周りにおいて格段に密度が高くなっており、従って、サーバは、クラスタの密度の統計分析により、このようなアーチファクトを弁別することができる。
図1には、少数の観察者及び交差ラインしか示されていないが、実際のイベントにおいては、格段に多くの数が存在することになり、且つ、照準線及び算出された交差の地点により、格段に多くの統計的に妥当なデータの組が生成され、これにより、格段に大きなクラスタ密度と、実際の関心の物体に合焦した観察者の格段に大きな比率と、が生成されることになる。
【0188】
プレーの進捗に伴って、照準線及び交差の地点が、プレーを追跡するためにシフトすることにより、且つ、サーバは、画像キャプチャ装置から受信されるデータをフィルタリングし、且つ、すべての交差する照準線について三角測量計算を反復的に実行することになる。妥当ではない地点を判定すると共に計算から除去してサーバリソースを解放することができる。更には、その他の関係者も、統計情報を受信することが可能であり、且つ、その情報を使用することにより、最大のクラスタ密度を示している場所にTVカメラを合焦したり、観衆の全体から見えるようにその特定の画像をスタジアムのワイドスクリーンディスプレイ上に表示するなどのように、イベントのその他の側面を制御することもできる。同様に、チーム、スポンサー、及び広告主も、妥当なクラスタに関する情報を受信することが可能であり、且つ、観察者によって視聴されるように、プレーヤの名称などの情報及び統計データを画像キャプチャ装置に送信することも可能であり、或いは、特定の広告を観察者装置に送信することもできる。広告主は、最も人気のあるプレーヤに関係した広告時間の各部分に予め入札しておいてもよく、或いは、広告主は、特定のプレーについてプレーヤが現時点において集めている注目の量に基づいて、リアルタイムで入札してもよい。
【0189】
別の例においては、少数の装置の焦点の方向が、突然発生するなんらかの新しいイベント又は騒動に起因し、フィールドからスタンドへなどように、1つの焦点の地点から別の場所に突然シフトする場合がある。サーバは、まず、突然に変化した焦点の方向に起因し、それらの装置からのデータストリームをフィルタリングによって除去してもよく、コンパス向首方向が再度相対的に一定の状態になった段階で、サーバは、それらの装置からGPS及び方向データストリームを受け付け、且つ、三角測量計算を実行して新しい交差の地点を判定することになる。更なる観察者がフィールドからスタンドに自身の注目及び焦点を切り替えるのに伴って、サーバアプリケーションは、その場所のクラスタ密度の鋭い上昇を検出することになり、且つ、そのシフトが、スタンド内における統計的に妥当な出来事を表しているものと判定することになる。
【0190】
この予想されている関心のエリア外の場所における新しいイベントの発生をフラグとして使用することにより、情報及び画像を警備業者などの別の関係者に送信し、必要に応じて、情報をスクリーニングすると共に調査することができる。観察者の装置から送信された画像及びメタデータがスタンド内における喧嘩などの危機を表している場合には、保安状況の詳細をそのクラスタの場所に対応している場所に即座に送付することができる。様々な出来事を識別するためのこれらの動的クラスタの使用は、格段に高速の応答を生成するという利点を有しており、その理由は、一般的な警備業者は、依然として観衆の全体及びスタンドを観察することによってこの種の出来事を認識するように試みているのに対して、イベントの直近に位置した観察者は、事件について認知し、且つ、自身の焦点を格段に迅速に変更することになるからである。更には、イベントが進捗するのに伴って、関心のレベルは、直近の場所を離脱して、遠く離れた観察者に伝播することになる。又、このような焦点の伝播するシフトを統計的に分析することにより、出来事が始まった場所、観察者の注目が新しい出来事にシフトする速度、及び生成されたクラスタのサイズに基づいた出来事の重要性を判定することもできる。
【0191】
別の例として、通りに位置した個人が、火災が発生した建物に気付く場合がある。いくつかの観察者は、自身の電子装置を起動してイベントの画像をキャプチャする。アプリケーションプログラムは、サーバシステムとの間の通信接続を確立し、且つ、GPS位置及びコンパス方向データのサーバに対するリアルタイム送信を開始する。イベントに合焦している二人の観察者は、クラスタを形成する交差した照準線を生成する。サーバアプリケーションは、データを受信し、且つ、限られた数のアクティブな電子装置のみがその場所に存在していると共に統計的に妥当な数のアクティブな装置が同一の物体に対して合焦していることから、そのクラスタの形成を妥当なイベントとして認識する。更には、更なる観察者が参加すると共に更なる交差の地点を生成する速度も、イベントの重要性を示している。以前には存在していなかったクラスタの大幅な増大を示す新しい妥当なイベントの発生により、警告を別の関係者に伝達することが可能であり、この別の関係者は、それが危機であるかどうかを判定することができると共に適宜応答することができる機関であってもよい。観察者の画像キャプチャ装置から送信される画像及び1つ又は複数の観察者によってなんらかの場所における「火災」又は「強盗」などのメタデータとして画像にタグ付けされた情報に基づいて判定を実行することができる。次いで、画像及びタグ情報を使用することにより、例えば、火災、強盗、潜在的な自殺、又はセレブの存在などのものの間においてイベントを弁別することができる。イベントに存在していると共にクラスタを生成している観察者に対しては、サーバにより、それぞれのその他の観察者の存在について通知することが可能であり、且つ、討論の形成又は即席のソーシャルネットワークの生成の選択肢を付与することができる。又、時間、場所、及び方向データを伴ってサーバに伝達された画像は、オンライン状態において掲示することが可能であり、或いは、そのようなニュースフィードを受信するように登録されているその他の者に伝達することもできる。
【0192】
例示用の図面を参照し、実施形態のうちのいくつかの実施形態の例について更に説明する。
【0193】
スポーツイベントの例が
図1に示されており、この場合に、観察者101は、スタジアム100の内部及び外部の両方に位置している。ゲームの様々な時点において、リモートアプリケーションを稼働させているスマートフォンなどのリモート電子装置を有する観察者101は、フィールド上及びその外部の両方における異なる物体に対して合焦される。リモート電子装置のそれぞれは、特定のGPS座標を有し、且つ、例えば、コンパス向首方向によって判定される特定の方向に対向している。これらの属性は、それぞれの電子装置について一意であり、且つ、装置のリアルタイムの位置及び対向方向を反映したデータの連続したストリームとしてリモートサーバに伝達することができる。サーバ又はサーバシステムは、連続データフィードをリモート電子装置のそれぞれから受信し、且つ、様々なアルゴリズムを使用した後続の計算及び分析のために、データをデータベース内においてコンパイルすることができる。観察者101が合焦している物体は、観察者の装置から離れるように延在している照準線105を算出することにより、且つ、その他のリモート装置から出ているいずれの照準線が観察者の照準線105と交差しているのかを判定することにより、判定することができる。交差の地点110は、三角測量を通じて算出することができる。この結果、
図1の黒色の円によって示されているように、複数の交差の地点110を識別することができる。交差の地点110が判定されたら、ランダムに散乱している個々の交差の地点との比較において、交差の地点が1つに密集しているクラスタ120を識別することができる。例えば、4本のラインが、ダウンフィールドに移動するワイドレシーバ140において交差することにより、特定のクラスタを形成している一方で、3本のラインがランニングバック160において交差し、且つ、2本のラインがクォータバック170において交差している。3本の交差するラインの更なるクラスタがスクリメージ(scrimmage)180のライン上に発生しているが、この交差ラインのランダムな構成は、特定の関心の物体よりも統計的に低い密度を有するものと識別されることになろう。観察者の照準線上に位置する最も高密度のクラスタの識別結果は、統計的にその観察者の関心の物体であると見なされることになろう。
【0194】
プレーヤ140がフィールド内において移動するのに伴って、プレーが進展し、且つ、様々なプレーヤが様々な動作を実行し、これに伴って、交差の地点110も、時間と共にシフトすることになる。システムは、交差の地点を追跡すると共に様々なプレーヤと関連付けられたクラスタの密度の変化を計測することにより、プレーヤの運動と1つのプレーヤ又は場所から別のプレーヤ又は場所への注目のシフトの両方を追跡することができる。例えば、観衆の注目は、パスが投げられたら、クォータバック170からワイドレシーバ150に突然シフトすることになろう。これは、ワイドレシーバ150の場所において発生する交差ラインの数の大幅な増大によって示されることになり、且つ、密度の、且つ、従ってそのクラスタの妥当性の、大幅な増大として認識されることになろう。
【0195】
クラスタの密度を分析することにより、その他の関係者は、観衆の焦点の地点を追跡することが可能であり、且つ、それを使用することにより、同一の時点において同一のプレーヤにテレビカメラを合焦したり、或いは、そのプレーヤに合焦している観察者に対してプレーヤの名前や統計データなどの更なる情報を表示するなどのように、自身の独自の活動を制御することができる。又、広告を観察者の電子装置に対して返送することもできよう。例えば、ランニングバックが特定の靴のブランドを推奨している場合には、ランニングバックに合焦している観察者は、そのプレーヤに合焦している時間にその靴の広告を受信することができよう。
【0196】
アカデミー賞などの屋外イベントの別の例が
図2に示されている。いくつかの観察者201が様々な通りに沿って位置しており、且つ、その他の人々220に対して合焦している。様々なクラスタ230が、1527、1193、1541、1530、及び1542というラベルが付与された円によって識別されている。クラスタは、異なる観察者から延在する交差ライン210によって生成されており、この場合に、クラスタの密度は、それぞれの円のサイズと、それぞれの円内に位置する地点の数と、によって示されている。単位面積当たりの地点の数は、クラスタの密度を提供することになり、且つ、その他のものと比べた場合のそれぞれのクラスタの重要性を示すことになる。
【0197】
図3は、後の時点におけるこの同一の区域を示しており、これにより、人々と焦点の方向の両方がシフトした様子を示している。クラスタ230のそれぞれは、
図2に示されているものから、場所、サイズ、及び密度を変化させている。サイズ及び密度の変化は、クラスタの重要性が変化したことを示している。
【0198】
図4は、データベース内においてフィールドを規定し、スマートフォンなどのリモート装置と通信し、デジタル画像をキャプチャしてサーバに伝達し、且つ、画像に対してタグ付けされたメタデータに基づいてデータベース内に画像を保存するプロセスを示すフローチャートである。
【0199】
図5は、本発明の様々な実施形態の実装に関与するシステムの一例を示している。コンピュータシステムは、1つ又は複数のコンピュータを有し、これらのコンピュータは、データを受信すると共に様々な計算を実行するために必要な通信及び処理パワーに応じて、デスクトップコンピュータ510であってもよく、又はマルチプロセッサコンピュータ及び更に大型のメインフレームタイプのコンピュータ520であってもよく、或いは、このようなコンピュータシステムの組合せであってもよい。データのストリームは、例えば、ネットワーク上においてその他の装置と通信することができるスマートフォンなどの1つ又は複数の携帯型又はモバイル装置530、デジタルカメラ540及びビデオレコーダなどのその他の画像キャプチャ装置、又はラップトップ550及び画像キャプチャ装置を有するタブレットコンピュータから送信することができる。デジタルカメラをラップトップコンピュータに接続することにより、情報及び画像をネットワーク上においてコンピュータシステムに送信してもよい。リモート装置は、セルラーネットワーク又は WiFi や Wimax などの無線通信システム560を通じて通信することができる。又、ケーブル、光ファイバ、又はPSTNなどの有線ネットワーク570を通じて装置をコンピュータシステムに対して接続してもよく、且つ、例えば、インターネットなどのコンピュータネットワーク580を通じてすべての装置を相互接続してもよい。
【0200】
様々なリモート装置は、1つ又は複数の通信ネットワークに跨って時間データ、方向データ、及び位置データを有するそれぞれの属性を、少なくともアプリケーションプログラム及びデータベースプログラムを稼働させるコンピュータシステムに対して送信することができる。又、デジタルテレビカメラ(図示されてはいない)などの固定された装置をネットワークを通じてコンピュータシステムに接続してもよい。
【0201】
本発明の一実施形態の概略的な動作が
図6のフローチャートに示されている。システムは、コンピュータシステムとの通信状態にある1つ又は複数のリモート装置を識別し、且つ、その装置がアクティブであるかどうか(即ち、電源が投入され、且つ、アプリケーションを稼働させているかどうか)と、データをコンピュータシステムに送信しているかどうかと、を判定する。例えば、その装置が電話機として使用されているなどのように、その装置がデータを送信していない場合には、システムは、その他のアクティブな装置がデータを送信しているかどうかをチェックする。コンピュータシステムがデータの到来ストリームを検出した場合に、コンピュータは、そのデータストリームを観察し、データが計算に使用するために十分な一貫性を有しているかどうかを判定する。送信された値が誤っている場合には、データをフィルタリングによって除去する。データが一貫性を有している場合には、そのデータをコンピュータによってコンパイルし、且つ、分析のために保存する。アプリケーションプログラムは、受信したデータを分析し、照準線が交差している地点を識別する。交差の地点は、更なる分析のために、コンピュータによって保存される。アプリケーションプログラムは、交差の地点を分析してクラスタを識別し、クラスタは、背景と比べた場合に大きな地点の密度が存在している場所に位置した関心の物体を示すことになる。1つ又は複数のクラスタに関する情報が、コンピュータシステム上に保存され、この場合に、情報は、クラスタの場所、密度、そのクラスタがどのような種類の出来事又はタイプの実際の物体を表しているのか、交差地点の合計数と比べた場合のクラスタを形成している交差地点の比率、タイムスタンプなどを含むことが可能であり、且つ、クラスタをタグ付け及び識別するために使用される。出来事が終了し且つ新しいイベントが始まるのに伴って、或いは、関心の物体が移動するのに伴って、或いは、物体又は出来事における関心のレベルが変化するのに伴って、クラスタは、時間と共に変化するため、これらの変化も、保存及び監視することができる。クラスタをタグ付けする情報は、そのデータに関心を有することになるその他の関係者に伝達することができる。これらの関係者は、警備又はニュース機関などのクラスタの形成及びシフトを監視するタスクが与えられた関係者であってよく、或いは、放送事業者及び広告主などの情報に基づいて意思決定を行うことになろう。
【0202】
図7は、関心の物体に関する三角測量を実行すると共にクラスタを形成するために実行されるステップの一例を示している。システムは、リモート装置からデータをリアルタイムで受信し、且つ、データを分析して装置の照準線の位置及び方向を判定する。データは、装置のGPS座標及びコンパス向首方向を含むことができよう。システムは、別のリモート装置用の位置及び照準線の方向を判定する。システムが2つの位置及び2つの照準線を取得したら、システムは、照準線の間の角度を判定することが可能であり、且つ、2つの照準線の交差の地点を算出することができる。システムは、以前の照準線のうちの1つと交差することになる照準線を有する更なる装置が存在しているかどうかを判定することができる。システムは、それぞれの装置のペアごとに計算を反復することにより、照準線が交差することによって地点の組を形成している場所を判定する。複数の交差の地点を分析して1つ又は複数のクラスタを識別し、且つ、1つ又は複数のクラスタに関係する情報は、システムによって保存される。
【0203】
図8は、本発明の方法の別の実施形態のステップを示している。
【0204】
図9は、本発明の方法の別の実施形態のステップを示しており、この場合には、システムは、リアルタイムデータストリームを受信し、データから場所及びコンパス向首方向を判定し、照準線の交差を算出し、本出願の全体を通じて記述されているように、交差の地点から関心の物体を識別し、関心の物体と関連付けられたユーザのクラスタを識別し、且つ、クラスタ及び特定の関心の物体との関連付けを保存する。
【0205】
図10は、場所又は物体における関心及びモーメンタムの量を判定するステップの一例を示している。
【0206】
図11は、三角測量と、場所又は物体における関心及びモーメンタムの量を判定するための分析の実行と、の別の方法を示している。
【0207】
図12は、パターン又はクラスタを認識する方法のステップを示している。
【0208】
以上、本発明については、その特定の好適なバージョンを参照してかなり詳細に説明しているが、その他の実施形態も可能である。従って、本発明の精神及び範囲は、本明細書に含まれている好適な実施形態の説明に限定されるものではない。更には、提供されている例は、それぞれ、特定の数のステップについて記述しているが、更に多くの数の又は更に少ない数のステップ及び上述された順序の変化も、想定されると共に、本発明の原理及び範囲に含まれるとものと見なされたい。
【0209】
コンピュータ及び通信分野の当業者であれば、本明細書において例として説明されている通信は、通常、保存、処理、及びやり取りのために受領者に対してデータ、コマンド、又は信号を搬送するメッセージ、パケット、又はその他の電子信号を形成するステップを含むことを理解するであろう。又、このような情報は、受信され、且つ、電子フィールドを使用することにより、データベース内などに保存され、且つ、データは、これらのフィールド内に保存されることを理解されたい。
【0210】
上述の特徴、コンポーネント、及び方法ステップのいくつか又はすべては、異なる方法によって組み合わせることが可能であり、且つ、示されているもの以外のその他の変形及び変更が当業者には明らかとなることを理解されたい。具体的には、本発明の様々な実施形態は、上述の実施形態及び基準に従って、ハードウェアと、異なるハードウェアコンポーネントにわたって分散された又は演算クラウド内におけるソフトウェアと、データの保存及び処理と、のその他の選択肢により、実装してもよい。
【0211】
当業者は、本明細書に開示されている実施形態との関連において記述されている様々な例示用の論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組合せとして実装してもよいことを更に理解するであろう。
【0212】
本明細書に開示されている実施形態との関連において記述されている様々な例示用の論理ブロック、モジュール、プロセス、及び機能は、汎用プロセッサ(例えば、コンピュータ又はサーバ内のものなど)により、又はなんらかのその他のタイプのプロセッサにより、実装又は実行してもよい。
【0213】
1つ又は複数の例示用の実施形態においては、記述されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組合せにおいて実装してもよい。ソフトウェアにおいて実装された場合には、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとして、一時的ではないコンピュータ可読媒体などのコンピュータ可読媒体上において保存及び送信してもよい。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する任意の媒体を含むコンピュータストレージ媒体及び通信媒体の両方を含む。ストレージ媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の入手可能な媒体であってもよい。限定としてではなく、一例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、又はその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、又はその他の磁気ストレージ装置、或いは、望ましいプログラムコードを命令又はデータ構造の形態において担持又は保存するために使用することができると共にコンピュータがアクセス可能である任意のその他の媒体を有することができる。又、任意の接続も、相応して、コンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、又はその他のリモート供給源から、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、高周波、及びマイクロ波などの無線技術を使用することにより、送信される場合に、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、高周波、及びマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書において使用されているディスク(disk)及びディスク(disc)は、CD(Compact Disc)、レーザディスク、光ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、フロッピーディスク、及びブルーレイディスクを含み、この場合に、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーによってデータを光学的に再生する。又、上述のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
【0214】
これらの順列及び組合せのうちのそれぞれ及びすべては、別個に、その独自の権限において本明細書の一実施形態になるものと考えられ、且つ、コンポーネント間における送信及び通信に適したエンジニアリング要件及び/又は適用規則、並びに、1つ又は複数のアプリケーションの実装形態により、該実施形態の使用及び配備が規定されることになり、且つ、それぞれ及びすべてがその独自の実施形態となるように、本明細書の別個の実施形態が確立されることになる。従って、これらの実施形態、例、これらに対する変形及び変更のすべては、添付の請求項に記述されている本発明の精神及び範囲に含まれることが意図されているものと解釈されたい。