特許第5775215号(P5775215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5775215リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5775215
(24)【登録日】2015年7月10日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/24 20060101AFI20150820BHJP
   A61K 8/00 20060101ALI20150820BHJP
   A61Q 1/06 20060101ALI20150820BHJP
【FI】
   A45D40/24 A
   A61K8/00
   A61Q1/06
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-512854(P2014-512854)
(86)(22)【出願日】2012年5月2日
(65)【公表番号】特表2014-516710(P2014-516710A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】US2012036161
(87)【国際公開番号】WO2012161937
(87)【国際公開日】20121129
【審査請求日】2013年11月27日
(31)【優先権主張番号】61/489,342
(32)【優先日】2011年5月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598100128
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100118773
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 節
(74)【代理人】
【識別番号】100122389
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 栄一
(74)【代理人】
【識別番号】100111741
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 夏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100169971
【弁理士】
【氏名又は名称】菊田 尚子
(74)【代理人】
【識別番号】100125508
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 愛
(74)【代理人】
【識別番号】100182992
【弁理士】
【氏名又は名称】江島 孝毅
(72)【発明者】
【氏名】パロ,アーレット
(72)【発明者】
【氏名】カストロ,ジョン,アール.
(72)【発明者】
【氏名】ニューナー,チャールズ ピー.
【審査官】 青木 良憲
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−033626(JP,U)
【文献】 実開昭61−014919(JP,U)
【文献】 特表2000−513017(JP,A)
【文献】 実開平01−106527(JP,U)
【文献】 米国特許第4740097(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 40/24
A61K 8/00
A61Q 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾であって、
前記砲弾の長手方向軸及び断面を画定する本体を含み、前記断面が、前記本体の外周部を画定し、前記本体が、
前記砲弾の前記断面によってほぼ画定された塗布面であり、上部及び下部を有する塗布面と、
前記長手方向軸に沿って前記本体の中心に配置されるリップグロスコアと、
前記リップグロスコアを同軸的に覆うリップスティックシースと、
端部が前記外周部上の前記塗布面の前記上部に露出するように前記シース内に位置付けられた上部リップライナー部であり、前記本体の第一の側上で前記長手方向軸に平行に延びる上部リップライナー部と、
端部が前記外周部上の前記塗布面の前記下部に露出するように前記シース内に位置付けられた下部リップライナー部であり、前記第一の側の反対側の、前記本体の第二の側上で前記長手方向軸に平行に延びる下部リップライナー部と
をさらに含む、砲弾。
【請求項2】
前記断面が、前記外周部における頂点を画定するくさび形の上半分、及び前記外周部の丸み部分を画定する半円形の下半分を有するペンダント形状である、請求項1に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項3】
前記上部リップライナー部が、前記外周部上、前記頂点に位置付けられ、前記下部リップライナー部が、前記外周部上、前記丸み部分のほぼ中心に位置付けられる、請求項2に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項4】
前記本体の中心点、前記丸み部分の前記中心及び前記頂点を通って取った線が前記本体の放射軸を画定し、前記上部リップライナー部、前記下部リップライナー部及び前記コアが前記放射軸に沿って整列している、請求項3に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項5】
前記上部リップライナー部及び前記下部リップライナー部の少なくとも一方の断面が、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択される、請求項3に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項6】
前記上部リップライナー部が、上口唇の上縁に塗布されるように寸法取り及び構成され、前記下部リップライナー部が、下口唇の下縁に塗布されるように寸法取り及び構成される、請求項1に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項7】
前記コアの断面が、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択される、請求項1に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項8】
前記本体の前記断面が、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択される、請求項1に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾。
【請求項9】
リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾であって、
前記砲弾の長手方向軸及び断面を画定する本体を含み、前記断面が、前記本体の外周部を画定し、前記断面が、前記外周部における頂点を画定するくさび形の上半分、及び前記外周部の丸み部分を画定する半円形の下半分を有するペンダント形状であり、前記本体がさらに、
前記砲弾の前記断面によってほぼ画定された塗布面であり、上部及び下部を有する塗布面と、
前記長手方向軸に沿って前記本体の中心に配置されるリップグロスコアと、
前記リップグロスコアを同軸的に覆うリップスティックシースと、
端部が前記外周部上の前記塗布面の前記上部に露出するように前記シース内に位置付けられた上部リップライナー部であり、前記本体の第一の側上で前記長手方向軸に平行に延び、上口唇の上縁に塗布されるように寸法取り及び構成される上部リップライナー部と、
端部が前記外周部上の前記塗布面の前記下部に露出するように前記シース内に位置付けられた下部リップライナー部であり、前記第一の側の反対側の、前記本体の第二の側上で前記長手方向軸に平行に延び、下口唇の下縁に塗布されるように寸法取り及び構成される下部リップライナー部と
を含む、砲弾。
【請求項10】
請求項9に記載のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾を使用する方法であって、
上部リップライナー部の露出した端部が上口唇の上縁に接触し、少なくともリップスティックシースの一部分及びリップグロスコアが前記上口唇に接触するように、塗布面の上部を前記上口唇に置き、前記砲弾を前記口唇全体に横方向に引いて、リップスティック、リップグロス及びリップライナーを同時に付着させること、並びに
下部リップライナー部の露出した端部が下口唇の下縁に接触し、少なくとも前記リップスティックシースの一部分及びリップグロスコアが前記下口唇に接触するように、前記塗布面の下部を前記下口唇に置き、前記砲弾を前記口唇全体に横方向に引いて、リップスティック、リップグロス及びリップライナーを同時に付着させること
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口唇化粧料に関する。より詳細には、本発明は、単一の砲弾に配置された、組み合わせたリップスティック、リップグロス及びリップライナー、及びその砲弾を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
口唇化粧品はいくつかの異なる一般的形態で市販されている。リップスティックは、例えば、一般に口唇を被覆するために使用され、通常ろう様砲弾形状の本体の形態で提供され、この本体は、リップスティック化合物の被膜を移すために口唇に直接塗布され直接すり込まれる。リップライナーは、口唇の縁部を強調し輪郭を明瞭に示すために使用され、ブラシ又はチップ(doe foot applicator)で塗布するために液体形態で提供してもよく、又はペンシルで実質的に固形スティック形態で提供してもよい。リップグロスは一般にペースト形態で提供され、ブラシ又は他の好適な塗布具を用いて塗布される。リップグロスは、多くの場合、一般に口唇表面全体に塗布されるが、リップグロスは口唇のよりふっくらした部分のふくらみを強調することに特によく適している。種々の形態の口唇製品は、外見の所望の仕上がりを実現するために、多くの場合、各製品を口唇の特定の領域に順次塗布することにより組み合わせて使用されるであろう。
【0003】
組み合わせた口唇製品が知られている。例えば、Buhl-Bonannoの米国特許第1,576,567号は、リップスティックの半分はコールドクリームからなり、残りの半分はルージュからなる組み合わせ型リップスティックを開示している。Princeの米国特許第3,192,933号は、砲弾型リップスティックに同心円状に二つの色合いを配置したものを開示している。Oedaらの米国特許第4,291,018号は、二つの組成物を含むコア-シース型のリップスティックを開示しており、一方は低粘度オイル及びワックスからなり、他方は粘性のある油性成分及びろう様成分からなり、コアとシースの間の硬度又は融点には過度に大きな違いがない。Kapustinの米国特許第4,740,097号は、組み合わせたリップライナー及びリップスティック塊(lipstick mass)を開示している。Pisaniらの米国特許第4,743,443号は、サイドバイサイド型の層状三色又は交互二色リップスティックを開示している。StepniewskiらのWO 90/46436は、砲弾型リップスティックにおいて、一色が他の色に対して半同心円状に配置された二つの対照的な色を開示している。Lookらの米国特許第6,695,510号は、多組成スティック状製品を開示しており、スティックは少なくとも二つの組成物を非ランダムな、再現性があるパターンで含み、組成物は、薬剤、着色剤、香料、風味剤、日焼け止め剤、防腐剤、調整剤、保湿剤、皮膚軟化剤又は界面活性剤など、少なくとも一つの成分が異なる。
【0004】
従来技術は、単一の砲弾での組み合わせ型のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを開示又は提案していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第1,576,567号
【特許文献2】米国特許第3,192,933号
【特許文献3】米国特許第4,291,018号
【特許文献4】米国特許第4,740,097号
【特許文献5】米国特許第4,743,443号
【特許文献6】国際公開第90/46436号
【特許文献7】米国特許第6,695,510号
【発明の概要】
【0006】
本発明は、単一の砲弾形状の本体(「砲弾」とも称する)に配置された、組み合わせたリップスティック、リップグロス及びリップライナーである。本体は長手方向軸及び断面を有する。断面は本体の外周部を画定する。本体は、リップグロスコア、リップスティックシース及び少なくとも二つのリップライナー部を含む。リップグロスコアは、長手方向軸に沿って本体の中心に配置される。リップスティックは、リップグロスコアを同軸的に覆うシースを形成する。第一のリップライナー部は本体の第一の側の外周部上の長手方向軸に沿って延びる。第二のリップライナー部は、第一の側の反対側の、本体の第二の側の外周部上の長手方向軸に沿って延びる。本体の断面は、好ましくは、外周部における頂点を画定するくさび形の上半分、及び外周部の丸み部分を画定する半円形の下半分を有するペンダント形状である。第一のリップライナー部は、外周部上、頂点に位置付けられ、第二のリップライナー部は、外周部上、丸み部分のほぼ中心に位置付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾の上面、正面及び左側面斜視図である。
図2図1に示す砲弾の正面立面図である。
図3図1に示す砲弾の右側面立面図である。
図4図1に示す砲弾の後面立面図である。
図5】リップスティック、リップグロス及びリップライナーを上口唇に同時に塗布するために使用する場合の図1の砲弾の図である。
図6】リップスティック、リップグロス及びリップライナーを下口唇に同時に塗布するために使用する場合の図1の砲弾の図である。
図7】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図8】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図9】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図10】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図11】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図12】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
図13】本発明のリップスティック、リップグロス及びリップライナー砲弾の断面の各種実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1〜4を参照すると、リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾2が示されている。例示を目的として、砲弾2を支持し、かつ使用者が便利に砲弾2を保持するためのハンドルとして機能する基部4に固定した砲弾2を示す。砲弾2は任意の好適な基部又はリップスティックケース、例えば、各々その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第1,966,884号、第2,344,883号、第2,419,526号、第1,576,567号、第6,695,510号に開示されたケースなどに固定されてもよいと理解されるであろう。砲弾2は長手方向軸8を画定する本体6を有する。本体6の形状はまた砲弾2の断面を画定する。それにより、断面は本体6の外周部10を画定する。砲弾2は、正面9、背面11、左側面13及び右側面15を有する。図1において、第一の放射軸17は、正面から背面のほぼ最大幅の点での、正面9から砲弾2の断面の中央を通る背面11までであると示されている。第二の放射軸18は、砲弾の左右最大幅の寸法での、左側面13から砲弾2の断面の中央を通る右側面15までであると示されている。
【0009】
本体6は、砲弾2の断面によってほぼ画定される塗布面12をさらに含む。塗布面12は長手方向軸8に垂直であってもよく、又は面12は長手方向軸8を通って取った垂直線又は垂直平面に対して傾斜してもよい。塗布面12は、砲弾2のほぼ中心から砲弾2の背面11まで延びる上部14、及び上部14から砲弾2の正面9まで延びる下部16を有する。
【0010】
砲弾2は、長手方向軸8に沿って本体6の中心に配置されるリップグロスコア7を有する。砲弾2は、リップグロスコア7を同軸的に覆うリップスティックシース5をさらに有する。上部リップライナー部19は、上部リップライナー端部20が外周部10上の塗布面12の上部14に露出するようにシース5内に位置付けられる。上部リップライナー部19は、例示した実施形態では背面11である、本体の第一の側上で長手方向軸8に平行に延びる。下部リップライナー部21は、端部22(下部リップライナー端部)が外周部10上の塗布面12の下部16に露出するようにシース内に位置付けられる。下部リップライナー部21は、第一の側の反対側の、本体の第二の側上で長手方向軸8に平行に延びる。本体の第二の側は例示した実施形態では正面9である。
【0011】
好ましい実施形態では、図1〜4及び図7〜13に示したように、リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾の断面はペンダント形状である。ペンダント形状は、塗布面12の上部14に実質的に対応するくさび形の上半分を有する。ペンダント形状のくさび形の上半分は、外周部10における頂点23を画定する。ペンダント形状は、外周部の丸み部分24を画定する塗布面12の下部16に実質的に対応する半円形の下半分を有する。好ましくは、上部リップライナー部19は、頂点23の外周部10上に位置付けられ、下部リップライナー部21は、丸み部分24のほぼ中心で外周部10上に位置付けられる。好ましい実施形態では、上部リップライナー部19、下部リップライナー部21及びコア7は、本体の中心点、丸み部分24の中心及び頂点23を通って取った線、例えば、本体6の放射軸17などに沿って整列している。
【0012】
図5に示すように、上部リップライナー部19は、上口唇26の上縁25に塗布されるように寸法取り及び構成される。塗布面12の上部リップライナー部19の露出した上部リップライナー端部20は、上口唇26の上縁25に接触し、上縁25上にリップライナーを付着させる。図5は、リップライナーを上部リップライナー部19から上口唇26の上縁25に塗布するのと同時に、シース5からのリップスティックを上口唇26の中央部分29に塗布し、かつリップグロスをコア7から上口唇26の下部30に塗布する方法をさらに示す。
【0013】
同様に、図6に示すように、下部リップライナー部21は、下口唇28の下縁27に塗布されるように寸法取り及び構成される。塗布面12の下部リップライナー部21の露出した下部リップライナー端部22は、下口唇28の下縁27に接触し、下縁27上にリップライナーを付着させる。図6は、リップライナーを下部リップライナー部21から下口唇28の下縁27に塗布するのと同時に、シース5からのリップスティックを下口唇28の中央部分31に塗布し、かつリップグロスをコア7から下口唇28の上部32に塗布する方法をさらに示す。
【0014】
上部リップライナー部19の断面は、使用者の上口唇にリップライナーを塗布するのに好適な任意の形状をとることができる。同様に、下部リップライナー部21の断面は、使用者の下口唇にリップライナーを塗布するのに好適な任意の形状をとることができる。従って、上部リップライナー部19又は下部リップライナー部21の少なくとも一方の断面は、例えば、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択することができる。代表例については、図7〜13を参照のこと。
【0015】
コア7の断面は、上口唇及び下口唇のそれぞれの中央部分29、32にリップグロスを塗布するのに好適な任意の形状をとることができる。従って、コア7の断面は、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択される。代表例については、図7〜13を参照のこと。
【0016】
本体6の好ましい断面は上記のペンダント形状であるが、本体6の断面は、リップグロス、リップスティック及びリップライナーを塗布するのに好適な任意の形状をとることができる。例えば、本体6の断面は、ペンダント形、円形、楕円形、半円形、三角形、正方形、長方形、六角形、台形又はそれらの組み合わせの一つから選択することができる。
【0017】
リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾2の好ましい実施形態は、長手方向軸8及び砲弾2の断面を画定する本体6を含む。断面は本体6の外周部10を画定する。断面は、外周部10における頂点23を画定するくさび形の上半分(塗布面12の上部14に実質的に対応する)、及び外周部10の丸み部分24を画定する半円形の下半分(塗布面12の下部16に実質的に対応する)を有するペンダント形状である。本体は、砲弾2の断面によってほぼ画定される塗布面12をさらに含む。塗布面12は上部14及び下部16を有する。リップグロスコア7は長手方向軸8に沿って本体6の中心に配置される。リップスティックシース5はリップグロスコア7を同軸的に覆う。上部リップライナー部19は、上部リップライナー部19の端部20が外周部10上の塗布面12の上部14に露出するようにシース5内に位置付けられる。上部リップライナー部19は、背面11に対応する本体の第一の側上で長手方向軸8に平行に延びる。上部リップライナー部19は、上口唇26の上縁25に塗布されるように寸法取り及び構成される。
【0018】
下部リップライナー部21は、下部リップライナー部21の端部22が外周部10上の塗布面12の下部16に露出するようにシース5内に位置付けられる。下部リップライナー部21は、第一の側の反対側の、本体6の第二の側上で長手方向軸8に平行に延びる。本体6の第二の側は例示した実施形態では正面9に対応する。下部リップライナー部21は、下口唇28の下縁27に塗布されるように寸法取り及び構成される。
【0019】
リップスティック、リップグロス及びリップライナーを組み合わせた砲弾は、上部リップライナー部19の露出した端部20が上口唇26の上縁25に接触するように、塗布面12の上部14を上口唇26に置くことによって使用される。少なくともリップスティックシース5の一部分及びリップグロスコア7は上口唇26に接触する。砲弾2は口唇26全体に横方向に引かれ、上口唇にリップスティック、リップグロス及びリップライナーを同時に付着させる。次いで、下部リップライナー部21の露出した端部22が下口唇28の下縁27に接触するように、塗布面12の下部16は下口唇28に置かれる。少なくともリップスティックシース5の一部分及びリップグロスコア7は下口唇28に接触する。次いで、砲弾2は下口唇28全体に横方向に引かれ、リップスティック、リップグロス及びリップライナーを同時に付着させる。
【0020】
本発明の砲弾2は、例えばインサート成形のような任意の周知の手段によって製造できる。本発明を製造するための好適な手段は、例えば米国特許第6,695,510号、第4,740,097号、第4,743,443号及び第4,291,018号に詳細に開示され記載されており、各々についてその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0021】
シース5の組成物は、任意の好適なリップスティック組成物とすることができる。典型的なリップスティック組成物の非限定的な例は、Mercadoらの米国特許第4,996,044号に開示されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例えば、Mercadoらは、実施例7で以下の配合を開示している。
【表1】
【0022】
リップグロスコア7の組成物は、任意の好適なリップグロス組成物であってもよい。例えば、以下の一般的配合をリップグロスコアのために使用してもよい。
【0023】
リップグロス:
75% ポリブテン
5% クエン酸トリイソステアリル
10% ポリエチレン
0.10% プロピルパラベン
適量 顔料及びパール
さらに、グロスコアは、例えば、パール感、輝き又は他の効果をグロスに与える成分などの異なる効果を備えてもよい。
【0024】
上部及び下部リップライナー部19、21の組成物は、それぞれ任意の好適なリップライナー組成物であってもよい。例えば、以下の一般的配合をリップライナー部のために使用してもよい。
【0025】
リップライナースティック:
50% 鉱油
10% カオリン
10% 水添ココグリセリル
15% 顔料及びパール
5% カルナウバロウ
10% ポリエチレンワックス
さらに、非色素ライナー(「リバースリップライナー」)を色付きリップライナーの代わりに使用してもよい。リバースリップライナーは、大胆な色のリップスティック部分のフェザリングやにじみを防ぐと考えられる。
【0026】
リップケアの利点のために、砲弾2の組成物は、トリートメント活性又はトリートメント組成物をコア、シース又はリップライナーのいずれかに含むことができる。
【0027】
本発明は、一つの成形砲弾でのリップライナー、リップグロス及び色付きリップスティックの利点及び特性を提供する。三つの異なる組成物、すなわち、それぞれ三つの異なる色合い及び/又は製品テクスチャーを具現化する、リップスティック、リップグロス及びリップライナーをシングルパスでのせることにより、製品は便利で迅速な様式でスリーインワンの製品の適用を提供する。各々異なる組成物は、それぞれ必要とされる場所に正確に位置するように砲弾内に置かれる。リップスティックシースは色付きのリップスティックを一般に口唇の中央部分にのせる。砲弾の中心に配置されるリップグロスコアは、口唇の肉厚のふっくらした部分にリップグロスをのせて、口唇のふくらみを引き立たせ強調する。上部リップライナーは砲弾内に位置付けられて、上口唇の上縁にリップライナーをのせるが、下口唇を塗るときに下口唇に触れることは意図されていない。下部リップライナーは砲弾内に位置付けられて、下口唇の下縁にリップライナーをのせるが、上口唇を塗るときに上口唇に触れることは意図されていない。
【0028】
特定の配置、すなわち、リップグロスコア、リップスティックシース並びに上部及び下部リップライナー部分に三つの異なる組成物を提供することによって、本発明は、機能的な利点のためのスリーインワン設計という特質を有する。従来技術文献は、異なる装飾的な構成において同一の配合を有する、又は最大二つの異なる配合を有するようである。三つの異なる組成物を有することに加えて、本発明においては、上口唇を塗るときには上口唇の上縁に正確な線を描き、同様に下口唇を塗るときには下口唇の下縁に正確な線を描くために使用者によって保持されるように、上部及び下部リップライナー部分は、それぞれ砲弾の背面及び正面に戦略的に位置付けられる。本発明の新規の特徴は、三つの異なる組成物の組み合わせ及び砲弾の断面における三つの組成物の位置を含む。そのような配置は、製品の適用において特定の機能的な利点を有し、口唇の適切な縁部にリップライナーを提供し、口唇上の適切な場所にリップスティック及びリップグロスを提供する。加えて、砲弾のペンダント断面形状は、改善された人間工学的解決策を提供する。尖った先端は、特に上口唇の先端及び上下口唇の間の角において、シャープで正確な塗布を確実にする。外周部の底部の丸み部分は、口唇から外れることなく、下口唇の下縁上に適正に製品を置くことを確実にする。
【0029】
記載の配置での三つの組成物の提供は、一つの中で三つの異なる利点を提供し、単純な塗布プロセスで多次元的な外見を実現する。砲弾構造のリップライナー組成物及び配置は、口唇の縁部の画定を提供し、リップスティック及び/又はリップグロスが口唇の縁部を越えてにじんだり、フェザリングしたりすることを防止する。リップスティックの色は、口唇上の目標とする所望の場所にフルカラーの被覆を提供する。また、リップグロスコアは、よりふっくらした口唇の外観の一因となると考えられる光沢を与えることによって、口唇にボリュームを出すのを促進するためのつやを提供する。
【0030】
構造の好ましい形態で具現化される本発明を説明及び例示してきたが、以下の特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各部の構造及び配置において種々の改変は実施できると理解されるであろう。
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