【実施例】
【0038】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
(1)物性試験
<崩壊試験>
試験は、第16改正日本薬局方解説書に規定の崩壊試験法を参考に、崩壊試験器(富山産業製)を用いて実施し、試験数は6錠とし、その崩壊時間の平均値で評価した。
<硬度試験>
試験は、錠剤硬度計(富山産業製)を用いて実施し、試験数は10錠とし、その硬度の平均値で評価した。
【0039】
(2)錠剤の製造
実施例1〜2
後掲の表1に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0040】
比較例1〜2
後掲の表1に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0041】
比較例3
後掲の表1に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0042】
比較例4
後掲の表1に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0043】
実施例3〜4
後掲の表2に示す組成に基づき、(a)成分と乳糖水和物を撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品に乳糖水和物以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0044】
実施例5〜10
後掲の表2に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0045】
実施例11〜12
後掲の表3に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)と(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0046】
実施例13〜16
後掲の表3に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0047】
実施例17〜18
後掲の表3に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分と(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0048】
比較例5〜6
後掲の表4に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0049】
比較例7〜10
後掲の表4に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0050】
比較例11〜12
後掲の表4に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0051】
実施例19
後掲の表5に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0052】
実施例20
後掲の表5に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0053】
比較例13
後掲の表5に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0054】
比較例14
後掲の表5に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た
【0055】
比較例15
後掲の表5に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た
【0056】
比較例16
後掲の表5に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た
【0057】
比較例17
後掲の表5に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た
【0058】
比較例18
後掲の表5に示す組成に基づき、マンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の製剤化基剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た
【0059】
実施例21
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分と乳糖水和物を撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0060】
実施例22
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分と乳糖水和物を撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0061】
実施例23
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0062】
実施例24
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0063】
実施例25
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0064】
実施例26
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0065】
実施例27
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0066】
実施例28
後掲の表6に示す組成に基づき、(a)成分とマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0067】
実施例29
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)と(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0068】
実施例30
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)と(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0069】
実施例31
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0070】
実施例32
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0071】
実施例33
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0072】
実施例34
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0073】
実施例35
後掲の表7に示す組成に基づき、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分と(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0074】
実施例36
後掲の表7に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に(b)成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0075】
比較例19
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0076】
比較例20
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分(塩酸メクリジン)、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量に医薬有効成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0077】
比較例21
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0078】
比較例22
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0079】
比較例23
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0080】
比較例24
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0081】
比較例25
後掲の表8に示す組成に基づき、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒であるエタノールの適量に医薬有効成分を溶解した液を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0082】
比較例26
後掲の表8に示す組成に基づき、医薬有効成分、(a)成分、及びマンニトールを撹拌混合造粒機に投入し、混合した後、造粒溶媒である水/エタノール混液(17:3)の適量を徐々に加えて造粒した。次に、この造粒品を棚式乾燥機で乾燥した後、この乾燥品を整粒した。更に、この整粒品にマンニトール以外の添加剤を加えて、混合した後、打錠機を用い、約800kgf/cm
2の打錠圧で、1錠の直径が8.5mmで、その質量が240mgの錠剤を得た。
【0083】
(3)結果
実施例1〜2、比較例1〜4の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表1に示す。
【表1】
【0084】
表1から明らかなように、実施例1及び2の錠剤は、崩壊時間が何れも8秒、更に硬度がそれぞれ5.37kgf及び5.21kgfであり、優れた崩壊性と成型性を示した。これに対し、(b)成分であるタンニン酸を含まない比較例1及び2の錠剤は、崩壊時間がそれぞれ40秒及び19秒であり、実施例1及び2の錠剤に比べて崩壊性が悪かった。また、(a)成分のポビドン又はヒドロキシプロピルセルロースを含まない比較例3の錠剤は、硬度が4.36kgfであり、実施例1及び2の錠剤に比べて成型性が悪く、成型不良が認められた。また、(a)成分も(b)成分も含まない比較例4の錠剤は、硬度が1.55kgfであり、実施例1及び2の錠剤に比べて成型性が一層悪く、成型不良が認められた。
【0085】
実施例3〜10の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表2に示す。
【表2】
【0086】
表2の試験結果から明らかなように、実施例3〜10の錠剤は、崩壊時間が8〜12秒、硬度が5.43〜6.92kgfであり、優れた崩壊性と成型性を示した。
【0087】
実施例11〜18、比較例5〜12の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表3〜4に示す。
【表3】
【表4】
【0088】
表3の試験結果から明らかなように、実施例11〜18の錠剤は、崩壊時間が5〜12秒、硬度が5.28〜7.12kgfであり、医薬有効成分の種類にかかわらず、優れた崩壊性と成型性を示した。
これに対して、表4の試験結果から明らかなように、(b)成分であるタンニン酸を含まない比較例5〜12の錠剤は、崩壊時間が14〜43秒であり、実施例11〜18の錠剤に比べて崩壊性が悪かった。
【0089】
実施例19〜20、比較例13〜18の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表5に示す。
【表5】
表5の試験結果から明らかなように、実施例19〜20の錠剤は、崩壊時間がそれぞれ12秒及び16秒、更に硬度がそれぞれ5.87kgf及び6.20kgfであり、優れた崩壊性と成型性を示した。これに対し、(b)成分を含まない比較例13〜14の錠剤は、崩壊時間がそれぞれ41秒及び43秒であり、実施例19〜20の錠剤に比べて崩壊性が悪かった。また、(a)成分を含まない比較例15及び比較例17の錠剤は、硬度がそれぞれ4.36kgf及び4.27kgfであり、実施例19〜20の錠剤に比べて成型性が悪く、成型不良が認められた。また、(a)成分も(b)成分も含まない比較例16及び比較例18の錠剤は、硬度がそれぞれ1.55kgf及び1.68kgfであり、実施例19〜20の錠剤に比べて成型性が一層悪く、成型不良が認められた。
【0090】
実施例21〜28の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表6に示す。
【表6】
表6の試験結果から明らかなように、実施例21〜28の錠剤は、崩壊時間が9〜21秒、硬度が5.36〜7.26kgfであり、優れた崩壊性と成型性を示した。
【0091】
実施例29〜36、比較例19〜26の錠剤の組成、崩壊試験及び硬度試験の結果を下記の表7〜8に示す。
【表7】
【0092】
【表8】
表7〜8の試験結果から明らかなように、実施例29〜36の錠剤は、崩壊時間が9〜21秒、硬度が6.23〜7.42kgfであり、医薬有効成分の種類にかかわらず、優れた崩壊性と成型性を示した。これに対し、(b)成分を含まない比較例19〜26の錠剤は、崩壊時間が17〜42秒であり、実施例29〜36の錠剤に比べて崩壊性が悪かった。