(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コネクタ本体の収容部の少なくとも一部を覆う枠体をさらに備え、前記枠体、前記パネル及び前記接続部材は、前記回動軸部を通じて前記回路基板の少なくとも1つの配線に電気的に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータシステムで使用されるユニット配線ラックでは、回路基板は、パネルを蓋にしてユニット内に挿入実装される。その際、電気信号の入出力は前記パネル側に搭載されて配線基板に接続されたコネクタを介して行われることがある(フロントパネル方式)。
【0003】
図13は、回路基板にパネルとコネクタとが実装された複数のパネル回路基板をユニット配線ラック内に挿入した状態を示す。
図13に示すように、ユニット配線ラックの収納スペースが十分大きい場合は、大型の回路基板を用いることができる。その場合、従来の回路基板は大型で縁部がパネルの長手方向に十分な長さを有するため、イジェクタと基板との接続部と、コネクタと基板との接続部とを別個に離間するように配置して組み立てることができた。
【0004】
しかし、産業界からは装置の小型化が要望されており、それに伴うユニット配線ラックの小型化によってパネル回路基板も小型化する必要がでてきた。その場合、ユニット配線ラック及び回路基板は規格化されており、従来のコネクタの端子の径及び端子間の間隔をそのまま使用すると、コネクタを搭載する回路基板の縁部のスペースが非常に制限され、電気端子数を減少させることが余儀なくされてしまう。そのため、その限られた回路基板の縁部のスペース内に、より多くの電気端子数を確保することが望まれる。
【0005】
図14は、従来技術を用いて
図13に示されたものと同じ型式のコネクタを小型回路基板に取付ける方法を示した、パネル回路基板の組立分解斜視図である。
図14に示されたパネル回路基板51は、回路基板55の所定配線に接続される電気端子52を収容した収容部513と、その収容部513から延びて回路基板55に接続される基部514とを有するコネクタ本体53を備える。また、パネル回路基板51は、前記収容部513を挿通させる開口部58を有するパネル57と、収容部513を挿通させる開口部58’を有してその収容部513を覆う枠体518とが別部材として所定の各ネジによってコネクタ本体53と、イジェクタ56を取付ける略直方体のブロック511とに取付けられるように構成されている。
【0006】
回路基板55とコネクタ本体53との固定は、回路基板55に設けられた一対の貫通孔(図示せず)と基部514に設けられた一対の貫通孔526(
図11参照)に、一対のネジ520(
図14には1つのネジのみ図示)が挿通され、ナット等により締結されることによって行われる。
また、イジェクタ56と回路基板55との固定は、イジェクタ56のカム部529が、フロントパネル57の貫通する開口部59に挿通され、カム部529の回動軸孔523が、略直方体のブロック511の貫通孔524と回路基板55の貫通孔(図示せず)とともに連通孔を形成するように位置合わせされ、ネジ521がその連通孔に挿入されてナット等により締結されることにより行われる。ただし、略直方体のブロック511とナットとの間には図示されていないスペーサとなる円筒スリーブが配置され、その内部をネジ521が挿通されているので、イジェクタ56は回動可能となっている。
【0007】
以上のように、従来のパネル回路基板51は、回路基板55とコネクタ本体53とを固定する固定部と、イジェクタ56と回路基板55とを固定する固定部との、2つの固定部を隣接して設ける構造であるため、コネクタを搭載する回路基板の縁部スペースの利用が非効率的で、多数の部品を使用した複雑な実装構造となっている。
【0008】
また、産業界では、従来の電気端子の径や間隔を維持しながら、回路基板の、限られた縁部スペース内で可能な限り電気端子数を確保させる要望も出ている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本願発明は、上記課題を鑑みて達成されたもので、回路基板及びコネクタ本体を固定するように、イジェクタの回動軸部材をイジェクタ及び回路基板に貫通させて接続部材と接続することによって制限されたスペース内で有効に組み立て可能な新規的なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)上述の課題を解決するために、本願発明は、収納先に挿入される回路基板に取付けられるコネクタであって、前記回路基板の所定配線に接続される電気端子を収容するための収容部と、該収容部と連接した基部とを有するコネクタ本体と、一対の対向面内に形成され、前記収容部を挿通可能な開口部を有するパネルと、回動によって挿入先から前記回路基板を取外すためのイジェクタと、前記回路基板と前記コネクタ本体の基部とを固定するように、前記イジェクタを回動させる回動軸部と接続される接続部材と、を有して構成されるコネクタを提供する。
【0012】
(2)また、本発明に係るコネクタの接続部材は、前記パネルと一体的に導電性部材で成形されることが好ましい。
【0013】
(3)また、本発明に係るコネクタは、前記コネクタ本体の収容部の少なくとも一部を覆う枠体をさらに備え、前記枠体、前記パネル及び前記接続部材は、前記回動軸部を通じて前記回路基板の少なくとも1つの配線に電気的に接続されることが好ましい。
【0014】
(4)また、本発明に係るコネクタの接続部材が、前記コネクタ本体の基部と一体的に成形されていることが好ましい。
【0015】
(5)さらに、本発明に係るコネクタの接続部材は、前記枠体との接続部をさらに有することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
(1)本発明に係るコネクタは、前記回路基板と前記コネクタ本体の基部とを固定するように、前記イジェクタを回動させる回動軸部と接続される接続部材を備えているので、コネクタ本体部の基部とイジェクタとを一体的に組立てるように構成し、従来のコネクタにおけるイジェクタと回路基板との取付スペースを省略化することができる結果、コネクタの電気端子数を確保することができ、複雑な回路構成にも適応できる効果を奏する。
【0017】
(2)本発明に係るコネクタは、接続部材が前記パネルと一体的に導電性部材で成形されるので、部品点数を削減してコネクタの組立構成を容易化できる効果に加えて、例えば、ユニット配線ラックのフレームアースが、パネル及び接続部材、導電性のイジェクタの回動軸部を介して回路基板のアース配線と接続できる結果、コネクタの電気端子に対するシールド効果を発揮させる効果を奏する。
【0018】
(3)本発明に係るコネクタは、前記枠体、前記パネル及び前記接続部材が、前記回動軸部を通じて前記回路基板の少なくとも1つの配線に接続されるので、例えば、アース線と接続された相手方コネクタの導電性枠体が、回路基板のアース線と接続された本発明に係るコネクタの枠体と電気的に接触させることができる結果、電気的に安定したコネクタを提供することができる効果を奏する。
【0019】
(4)本発明に係るコネクタは、接続部材が、前記コネクタ本体の基部と一体的に成形されているので、接続部材を削減できることから、部品点数を削減してコネクタの組立構成を容易化できる効果を奏する。
【0020】
(5)本発明に係るコネクタは、接続部材が前記枠体との接続部をさらに有するので、1つの接続部材で異なる方向からネジやボルト等の接続部品と接続できる結果、本発明の目的に合致する組立容易な小型化コネクタを提供できる効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の好ましい実施形態について実施例を挙げ、図面を参照して説明する。なお、各図において同じ要素には同じ符号を用い、適宜その説明を省略する場合がある。以下、回路基板の縁部にコネクタとラック配線ユニット用のパネルとが実装されたものをパネル回路基板と称する。
【実施例1】
【0023】
図1は、収納先となるユニット配線ラック等に挿入される、本発明のパネル回路基板1の組立分解斜視図である。
図2(a)は、
図1に示すパネル回路基板1の組立が完了した正面図を、
図2(b)は平面図を示す。
図3は、実施例1及び実施例2に対応し、
図1のパネル回路基板1のイジェクタ側からの側面図で、枠体4、パネル7、略直方体のブロック8、及び、コネクタ本体3の基部14の各々の接続構成を示している。
図7は、
図3における略直方体のブロック8に接続されるネジ11及びネジ24の螺合挿入された詳細な状態を示す拡大側面図である。
【0024】
ユニット配線ラックは、コンピュータ機器や通信機器等を収容する用途に用いられ、
図13に示すように、回路の配線スペースを効率化するために複数の基板を同時に挿入実装することができる。
パネル回路基板1は、回路基板5と、回路基板5の回路配線(図示されていない)に接続された電気端子2を収容するコネクタ本体3と、ユニット配線ラックの挿入口を封鎖するためのパネル7と、パネル7に取付けられた導電性の枠体4と、回動することによってパネル回路基板1をユニット配線ラックから取り出すことができるイジェクタ6と、略直方体のブロック8とを具備している。
【0025】
コネクタ本体3は、電気端子2を収容した収容部13と、コネクタ本体3に連接した基部14とを有して、例えば、熱可塑性を有する樹脂等で一体的な成形により形成されている。基部14は、後述するように、ネジ11によって枠体4及びパネル7とともに貫通する貫通孔35と、ネジ24によって回路基板5とともに貫通する貫通孔25(
図3参照)との2つの貫通孔を有する。
【0026】
枠体4は、収容部13の少なくとも一部を覆うように形成され、その対向面から収容部13の方向に突出した4つの突起12が形成されており、これらの突起12は、相手方コネクタに設けられたレバーの回動によってコネクタを嵌合方向に移動させる機能を有する。また、枠体4には、前記4つの突起12が設けられた面から前記突起12の突出方向に隆起した隆起部37が形成されている。
また、枠体4は、ネジ11によってパネル7及びコネクタ本体3の基部14とともに貫通されるタブ32を備える。さらに、枠体4は、コネクタ本体3の収容部13を挿通可能な開口部17を有しており、パネル回路基板1の組立の際に、収容部13は開口部17から挿入されて、枠体4の枠内にて収容部13の少なくとも一部が覆われる。
さらに、枠体4は、その開口部17の縁部から突出した爪部15を有しており、その爪部15が、コネクタ本体53の収容部513と枠体4との間の隙間に挿入されるようにパネルの開口部の縁部近傍で圧入固定されることにより、パネル回路基板1の組立前に予め枠体4とパネル7とを固定できる。
【0027】
パネル7は、導電性の板状部材で構成されており、コネクタ本体3の収容部13を挿通できるように厚み方向に挿通可能で枠体4の開口部17と同形輪郭の開口部を有する。
【0028】
イジェクタ6は、回動つまみ部20と、回動軸となるネジ24が貫通可能な円筒スリーブ40を挿通させるための回動軸孔16を有するカム部18とから構成される。カム部18はパネル7の開口部19を挿通されて、回路基板5の一端縁部近傍において、コネクタ本体3の基部14の厚みが薄く形成された部分と回路基板5との間の空隙部21に挿入される。回動軸孔16には、2つの開口部を有して貫通した円筒スリーブ40が挿通される。その円筒スリーブ40は、その両端部が回動軸孔16から突出しているので、前記空隙部21内でカム部18が回動軸方向に動くためのスペーサとして機能する(詳細は
図7参照)。また、後述するように、ネジ24が円筒スリーブ40内に挿通されると、イジェクタ6は、ネジ24を回動軸として回動可能となり、所定の角度まで回動させると、カム部18に形成された突起22がユニット配線ラックの縁部等(図示しない)に当接し、さらに回動させるとパネル回路基板1がユニット配線ラックから抜出される。
【0029】
略直方体のブロック8は、ネジ11、ネジ24、または、それら両方と接続する機能を有する接続部材であり、本発明は当該機能を有する接続部材のすべてを包含する。例えば、接続部材を多面体ブロックとしたり、平面板の厚さ方向に形成された貫通孔内でネジ切って孔内でネジ11またはネジ24と螺合接続したり、平面板の厚さ方向に貫通する貫通孔にネジ11または24を挿通させてナットで締結したりするように変更することも可能である。また、板をL字状に形成してネジ11及びネジ24を同時に接続する形態に変更することも可能である。さらには、接続部材として、略直方体ブロック8を設けずに、ネジ11やネジ24をコネクタ本体3の基部14と直接接続する形態に変更することも可能である。
ネジ11は、枠体4のタブ32に形成された貫通孔33、パネル7に形成された貫通孔34、及び、コネクタ本体3の基部14に形成された貫通孔35を挿通し、略直方体のブロック8の面30内に形成されたネジ切り孔31内に螺合挿入されて、枠体4、パネル7、及びコネクタ本体3の基部14を固定する。
ネジ24は、上述の通り、回路基板5及びコネクタ本体3の基部14を挿通し、略直方体のブロック8の面36内に形成されたネジ切り孔39内に螺合挿入されて、回路基板5及びコネクタ本体3の基部14を固定する。
よって、略直方体のブロック8は、ネジ24とネジ11によって2箇所で所定の構成部品を固定する機能を有する。
なお、ネジ24’は、イジェクタ6の取付け側と反対の回路基板5の端縁部近傍において、コネクタ本体3の基部14と回路基板5とにそれぞれ設けられた孔を貫通してナット等によって螺合接続される。
【0030】
本発明のパネル回路基板1を組立てると、略直方体のブロック8は、回路基板5の一端縁部近傍であってコネクタ本体3の基部14の前記厚みが薄く形成された部分上に配置される。略直方体のブロック8の、コネクタ本体3の基部14と接する面36(
図3及び
図7参照)には、略直方体のブロック8の内部方向に穿孔されて、回動軸部を形成するネジ24と螺合するようにネジ切れられた孔部39(
図3−
図8において共通)が形成されている。上述したように、イジェクタ6のカム部18が、回路基板5とコネクタ本体3の基部14との間の空隙部21に配置されると、
図3に示すように、回路基板5の挿通孔25、コネクタ本体部3の基部14の挿通孔26、イジェクタ6の回動軸孔16、及び略直方体のブロック8の孔39それぞれは、貫通するように位置合わせされる。次いで、イジェクタ6の回動軸孔16内に円筒スリーブ40が配置される。さらに、ネジ24が貫通孔に挿入されて、略直方体のブロック8の孔部39内に螺合によって接続される。これにより、回路基板5及びコネクタ本体3の基部14が固定される。
【0031】
図11は従来のパネル回路基板51の部分拡大図であり、
図12は本発明のパネル回路基板1の部分拡大図である。
図11では、2つの取り付けブロック511と525が設けられているのに対し、
図12では、単一ブロック8のみで構成され、
図11に示す取り付けブロック511が省略されている。
図12では、その省略されて空いたスペースを利用して、電気端子2が配列方向に多く確保されていることがわかる。
【0032】
このようにして、本発明のパネル回路基板1に実装されるコネクタ部は、イジェクタ6の回動軸部(ネジ24)をコネクタ本体3の基部14の貫通孔に挿通させているので、従来に比べてイジェクタ6の取付部材の余分なスペースを省略し、部品点数を削減できる効果を奏するとともに、取付部材の省略されたスペースも、コネクタの端子数を多く確保する等の有効利用を図ることが可能になる。その結果、複雑な回路構成にも適用できるコネクタを提供することができる効果を奏する。
【0033】
なお、イジェクタ6の回動軸孔16及び回路基板5の貫通孔25には、ネジ24を挿通可能な円筒スリーブ40が挿通されて回路基板5とコネクタ本体3の基部14との間の空隙部21にカム部18の厚みより大きい空間を確保しているため、イジェクタ6は固定されずにネジ24を軸として回動することができる。
【実施例2】
【0034】
実施例2では、枠体4、パネル7、略直方体のブロック8、ネジ11及びネジ24が導電性部材に限定される点が実施例1とは異なる。この場合、パネル回路基板1の組立完了時に、実施例1と同様に、
図3を参照してわかるように、枠体4は、その前記爪部15を介して、または、タブ32を介して面接触によってパネル7と電気的に接続され、枠体4は、略直方体のブロック8とネジ11を介して電気的に接続され、略直方体のブロック8は回路基板5の所定の配線とネジ24(イジェクタの回動軸部)を通じて電気的に接続されることとなる。そして、ネジ24のネジ頭が回路基板5の接地配線上で接触されていれば、枠体4は、回路基板5の接地配線に電気的に接続される。
【0035】
その結果、
図1で示したコネクタ部は、図示されていない相手方コネクタ部と嵌合すると、上述したように、対向方向に突出するように枠体4に形成された隆起部37が、図示されていない相手方コネクタの枠体に接触するので、互いのコネクタの枠体同士が電気的に接続される。
【0036】
よって、枠体4は、ユニット配線ラックのフレームアース、あるいは、相手方コネクタの接地された枠体と電気的に接触する構成とすることにより、電気的に安定したシールド効果を得ることができる。
【実施例3】
【0037】
実施例3では、
図3におけるパネル7及び略直方体のブロック8が非導電性又は導電性部材で一体的に成形等によって形成されている点で実施例1及び2とは異なる。
図4は、実施例3の態様を示しており、
図1に示すパネル回路基板1のイジェクタ側からの側面図である。
図4では、パネル7及び略直方体のブロック8の一体的に形成された一体部分28が斜線部で示されている。
図8は
図4の斜線部28に接続されるネジ11及びネジ24の螺合挿入された詳細な状態を示す拡大側面図である。
【0038】
この実施例3でも、一体部分28が導電性部材であれば、パネル回路基板1の組立完了時に、枠体4は、パネル7及び略直方体のブロック8が一体的に形成された一体部分28と、枠体4の爪部(図示せず)を介して直接接続されることによって、または、タブ32によって面接触することによって電気的に接続され、一体部分28は、回路基板5の所定の配線とネジ24(イジェクタの回動軸部)を通じて電気的に接触されることとなる。そして、ネジ24のネジ頭が回路基板5の接地配線上で接触すると、枠体4は、回路基板5の接地配線に電気的に接続される。
【0039】
そして、
図1で示したコネクタ部は、図示されていない相手方コネクタ部と嵌合すると、上述したように、対向方向に突出するように枠体4に形成された隆起部37が、相手方コネクタの枠体に接触するので、互いのコネクタの枠体同士が電気的に接続される。
【0040】
よって、実施例3では、一体部分28が導電性部材であれば、本発明のパネル回路基板に実装されるコネクタ部は、枠体4がユニット配線ラックのフレームアース、あるいは、相手方コネクタの接地された枠体と電気的に接触することにより、電気的に安定したシールド効果を得ることができる。
【実施例4】
【0041】
実施例4では、実施例3の
図4における一体部分28が枠体4とさらに一体的に導電性部材で成形により形成されている。
図5は、実施例4の態様を示しており、
図1に示すパネル回路基板1のイジェクタ側からの側面図である。
図5では、枠体4、パネル7及び略直方体のブロック8の一体的に形成された一体部分27が斜線部で示されており、
図4に示されたネジ11は不要であるため示されていない。
図9は
図5の斜線部27に接続されるネジ24の螺合挿入された詳細な状態を示す拡大側面図である。
【0042】
この実施例4は、一体部分27が導電性部材であれば、パネル回路基板1の組立完了時に、一体部分27は、回路基板5の所定の配線とネジ24(イジェクタの回動軸部)を通じて電気的に接触されることとなる。そして、ネジ24のネジ頭が回路基板5の接地配線上で接触すると、一体部分27は、回路基板5の接地配線に電気的に接続される。
【0043】
そして、
図1で示したコネクタ部は、図示されていない相手方コネクタ部と嵌合すると、上述したように、収容部13を覆う枠体に相当する、一体部分27における箇所に形成された隆起部37が、相手方コネクタの枠体に接触するので、互いのコネクタの枠体同士が電気的に接続される。
【0044】
よって、実施例4では、一体部分27が導電性部材であれば、本発明のパネル回路基板に実装されるコネクタ部は、一体部分27における枠体に相当する部分がユニット配線ラックのフレームアース、あるいは、相手方コネクタの接地された枠体と電気的に接触することにより、電気的に安定したシールド効果を得ることができる。
また、一体部分27が導電性部材でなくても、略直方体のブロック8、パネル7、枠体のうち2つ、及び、ネジ11が不要となるため、パネル回路基板1の組立部品数を削減できて組立構成が容易なコネクタを提供できる効果を得ることができる。
【実施例5】
【0045】
実施例5では、
図3における略直方体のブロック8とコネクタ本体3の基部14とが樹脂等の非導電性部材によって一体的に成形により形成される点で実施例1と異なる。
図6は実施例5の態様を示しており、
図1に示すパネル回路基板1のイジェクタ6側からの側面図である。
図6では、その一体的に成形により形成された一体部分29が斜線部で示されている。
【0046】
図10は、
図6の斜線部29に接続されるネジ11及びネジ24の螺合挿入された詳細な状態を示す拡大側面図である。
実施例5でも、実施例1と同様に、回路基板5は、一体部分29の底面36内にネジ切った孔39にネジ24で固定され、枠体4及びパネル7は、一体部分29の側面内にネジ切った孔31にネジ11で固定されるので、一体部分29は2箇所で各構成部品を固定する機能を有する。
【0047】
よって、実施例5では、一体部分29によってブロック部材8を省略できるので、パネル回路基板1の組立部品数を削減できて組立構成が容易なコネクタを提供できる効果を得ることができる。
【0048】
(発明の効果)
本発明の実施例1のパネル回路基板1に実装されるコネクタは、コネクタ本体3の基部14と回路基板5とをイジェクタ6の回動軸部によって固定する構成としたので、規格化された小型回路基板の小スペースの縁部にコネクタ部を取付けることができ、その結果、コネクタの電気端子数を多く確保させる等の複雑な回路構成に適応できる効果を奏する。
【0049】
実施例2のパネル回路基板1に実装されるコネクタは、実施例1の効果に加えて、枠体4、パネル7、略直方体のブロック8、ネジ11及びネジ24が導電性部材であるので、電気端子2を収容する収容部13を覆う枠体4を回路配線の接地配線と電気的に接続でき、その結果、本発明のコネクタは、電気的に安定したシールド効果を奏する。
【0050】
実施例3のパネル回路基板に実装されるコネクタは、実施例1及び実施例2の効果に加えて、パネル7と略直方体ブロック8とが導電性部材で一体成形されているので、パネル7又は略直方体ブロック8の何れか一方の部品数を削減できてパネル回路基板1の組立部品数を削減できて組立構成が容易なコネクタを提供できる効果を奏する。
【0051】
実施例4のパネル基板に実装されるコネクタは、実施例1、実施例2、実施例3の効果に加えて、枠体4、パネル7及び略直方体ブロック8が一体成形されているので、枠体、パネル及び略直方体ブロックのうち2つ、及び、ネジ11を削減できて、組立構成が容易なコネクタを提供できる効果を奏する。
【0052】
実施例5のパネル回路基板に実装されるコネクタは、実施例1の効果に加えて、コネクタ本体3の基部14と略直方体のブロック部8とが樹脂等の成形により一体的に形成されているので、略直方体のブロック8を削減できて組立構成が容易なコネクタを提供できる効果を奏する。
【0053】
以上、実施例を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で適宜、付加、変形等をなし得るものである。