(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パウチ包装袋のサイドシール部に開封用ノッチが形成され、該開封用ノッチは、開封状態において口が当接する口当たり緩和部材の口当接部の近傍の高さに形成されている請求項1記載のパウチ包装体。
開封により形成された開口部を再封するための帯状ファスナーがパウチ包装袋の上部内面に溶着され、該帯状ファスナーは、パウチ包装袋を構成するシートの内面に溶着される帯状の台座と、該台座の内面に内側に向かって突設されて互いに雄雌嵌合する雄型突条又は雌型突条からなる嵌合突条とを備えている請求項2記載のパウチ包装体。
台座は、嵌合突条より上側に位置する上側片部と嵌合突条より下側に位置する下側片部とを備え、上側片部は下側片部よりも上下方向の長さが長い請求項4記載のパウチ包装体。
開封状態において、パウチ包装袋を構成するシートの切断端面に対して口当たり緩和部材の口当接部が上方に僅かに突出する請求項1乃至6の何れかに記載のパウチ包装体。
パウチ包装袋の左右のサイドシール部には、開封後のパウチ包装体を指で吊り下げ保持するための吊り下げ部がそれぞれ形成され、該吊り下げ部は、前記口当たり緩和部材の近傍の高さに位置している請求項1乃至7の何れかに記載のパウチ包装体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、スープ等の液体を飲食しやすいパウチ包装体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るパウチ包装体は、液体を含んでいる飲食物あるいは開封後に液体を入れることにより飲食時において液体が含まれた状態となる飲食物がパウチ包装袋に収容されたパウチ包装体であって、パウチ包装袋の上部を切断した開封状態においてパウチ包装袋の開口縁部の内側に位置して該開口縁部に口を当てた際の口当たりを緩和するための口当たり緩和部材がパウチ包装袋の上部内面に固着されていることを特徴とする。
【0007】
該構成のパウチ包装体にあっては、パウチ包装袋の上部を切断して開封する。該開封操作によってパウチ包装袋には上方に開口する開口部が形成される。パウチ包装体が液体を含んでいる飲食物を収容するものである場合には、その飲食物を開口部から取り出しながら食することができ、パウチ包装体が例えば即席麺等の飲食物を収容するものである場合には、開口部から湯等を入れて所定時間経過後に開口部から即席麺等の飲食物を取り出しながら食することができる。このように収容された飲食物を飲食する際においてスープ等の液体を飲む場合には、パウチ包装袋の開口縁部に口を付けてスープ等の液体を直接飲むことができる。即ち、パウチ包装袋の開口縁部にはパウチ包装袋を構成するシートの切断端面が存在するが、該シートの切断端面の内側には口当たり緩和部材が位置しているので、該口当たり緩和部材によってパウチ包装袋の開口縁部の厚さが実質上厚くなっている。かかるパウチ包装袋の開口縁部に口を付けると、口当たり緩和部材に口が当たった状態、あるいは、口当たり緩和部材とシートの切断端面に口が当たった状態となり、パウチ包装袋の開口縁部がシートの切断端面のみから構成されている場合に比して、口当たりが緩和されることになる。また、口当たり緩和部材によってパウチ包装袋の開口縁部が補強されることにもなり、パウチ包装袋の開口縁部の保形性が向上して開口部の形状が安定しやすくなるうえに、口を当てた際においてパウチ包装袋の開口縁部が変形しにくくなり、安定した状態でスープ等を飲むことができる。
【0008】
特に、パウチ包装袋のサイドシール部に開封用ノッチが形成され、該開封用ノッチは、開封状態において口が当接する口当たり緩和部材の口当接部の近傍の高さに形成されていることが好ましい。サイドシール部の位置に開封用ノッチが形成されていると、該開封用ノッチからパウチ包装袋の上部を容易に切断することができる。そして、開封用ノッチが口当たり緩和部材の口当接部の近傍の高さに対応した位置に形成されているので、口当たり緩和部材の口当接部の近傍にパウチ包装袋の開口縁部が形成されることになる。
【0009】
また、開封により形成された開口部を再封するための帯状ファスナーがパウチ包装袋の上部内面に溶着され、該帯状ファスナーは、パウチ包装袋を構成するシートの内面に溶着される帯状の台座と、該台座の内面に内側に向かって突設されて互いに雄雌嵌合する雄型突条又は雌型突条からなる嵌合突条とを備えていることが好ましい。帯状ファスナーが設けられていれば、特に、飲食物が即席麺等である場合に、開封後に湯を入れた後、この帯状ファスナーを用いて容易に開口部を再封することができ、別途の再封手段が不要となる。また、帯状ファスナーが帯状の台座を有する構成であれば、台座を有しない構成に比して開口部の保形性を容易に確保することができる。
【0010】
そして、帯状ファスナーを備える構成においては、該帯状ファスナーを口当たり緩和部材とし、台座の上端を口当接部とすることができる。帯状ファスナーを口当たり緩和部材とすれば別途の口当たり緩和部材が不要になるうえに、台座の上端が開封する際の切断ガイドとしても機能して、容易に直線状に切断することができる。更に、台座を溶着する際にその台座の上端から溶融した樹脂が僅かにはみ出しているが、台座の上端が口当接部となるので、上方にはみ出した溶融樹脂によっても口当たりが更に緩和されることになる。
【0011】
そして更に、台座は、嵌合突条より上側に位置する上側片部と嵌合突条より下側に位置する下側片部とを備え、上側片部は下側片部よりも上下方向の長さが長いことが好ましい。上側片部の上下方向の長さを長くすることにより、台座の上端が切断位置となっていても、指先で台座の上側片部を持って容易に帯状ファスナーを開くことができる。
【0012】
また、口当たり緩和部材の口当接部が断面視において丸く形成されていることも好ましい。口当接部に口が触れる際の口当たりが更に向上する。
【0013】
また、開封状態において、パウチ包装袋を構成するシートの切断端面に対して口当たり緩和部材の口当接部が上方に僅かに突出することも好ましい。シートの切断端面よりも口当接部が上方に位置することで、口当接部に口が当たりやすくなり、口当たりが更に向上する。
【0014】
一方、パウチ包装袋の左右のサイドシール部には、開封後のパウチ包装体を指で吊り下げ保持するための吊り下げ部がそれぞれ形成され、該吊り下げ部は、前記口当たり緩和部材の近傍の高さに位置していることが好ましい。左右のサイドシール部に吊り下げ部が形成されていることにより、例えば親指と人差し指又は中指で開封後のパウチ包装体を吊り下げ保持して、収容された飲食物を飲食することができる。パウチ包装袋に熱い湯を入れても、サイドシール部に指が触れた状態にあるので、熱が手に伝わりにくい。そして、吊り下げ部が口当たり緩和部材の近傍の高さに位置しているので、開口部近傍を指で吊り下げ保持することができ、パウチ包装体を安定して保持することができる。しかもパウチ包装袋の開口縁部の内側には口当たり緩和部材が位置していてパウチ包装袋の開口縁部が口当たり緩和部材で補強されているので、吊り下げ保持した状態でも開口部の形状が安定しやすい。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明に係るパウチ包装体は、パウチ包装袋の開口縁部の内側に位置する口当たり緩和部材によって口当たりが緩和されるので、パウチ包装袋の開口縁部に直接口を付けてスープ等の液体を飲むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態におけるパウチ包装体を示す正面図。
【
図2】同パウチ包装体の開封状態を示す一部破断線を含む正面図。
【
図3】同パウチ包装体の開封状態における要部を示す断面図。
【
図4】本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体を示す正面図。
【
図5】(a)及び(b)は本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体の要部を示す正面図。
【
図6】本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体の開封状態を示す断面図。
【
図7】本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体を示す一部破断線を含む正面図。
【
図8】同実施形態におけるパウチ包装体の開封状態を示す断面図。
【
図9】本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体を示す一部破断線を含む正面図。
【
図10】同実施形態におけるパウチ包装体の開封状態を示す断面図。
【
図11】本発明の他の実施形態におけるパウチ包装体を示す一部破断線を含む正面図。
【
図12】同実施形態におけるパウチ包装体の開封状態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態に係るパウチ包装体について
図1〜
図3を参酌しつつ説明する。
図1に示すパウチ包装体は、内容物である飲食物としての即席麺2がパウチ包装袋1に収容されたものである。パウチ包装袋1は、柔軟性を有するシートの所定箇所をヒートシールすることにより袋状に形成されて内容物を収容可能な袋本体3と、該袋本体3の上部内面に溶着された口当たり緩和部材としての帯状ファスナー4とを備えている。
【0018】
袋本体3は、底部ガセット部10を有する自立可能なスタンディングパウチであって、シートの周縁部がヒートシールされることで袋状に形成されている。
図1においてクロスハッチングを施している部分がヒートシールされたシール部である。尚、
図2や
図4、
図5においても同様であって、クロスハッチングを施している部分がシール部である。袋本体31は、具体的には、正面及び背面を構成する一対の主シート片11と、該主シート片11の下部の内側に折り込まれて底部ガセット部10を構成するガセットシート片12とから構成されている。左右両側縁部と上端部においてそれぞれ主シート片11の内面同士がヒートシールされて左右一対のサイドシール部20と上端シール部21が形成されている。サイドシール部20は、幅広の上部領域20aとそれよりも幅狭の下部領域20bとを有し、上部領域20aには指先を挿入可能な吊り下げ孔22(吊り下げ部)と、開封時に袋本体3の上部を切除するための開封用ノッチ23が形成されている。
【0019】
また、ガセットシート片12の周縁が主シート片11にヒートシールされることで底部ガセットシール部24が形成されている。
図1において底部ガセット部10の折り返し部10aを破線で示している。また、ガセットシート片12の両側縁には、二つ折り状態において互いに表裏方向に対向する箇所に例えば半円状に切り欠かれた切欠部(図示省略)が形成され、該切欠部の位置においては表面側の主シート片11と裏面側の主シート片11とが直接ヒートシールされている。従って、切欠部の位置においてガセットシート片12が表裏方向に開くことが防止されている。尚、一対の主シート片11を二枚のシートから別々に構成しているが一枚のシートを二つ折りにして一対の主シート片11を一体的に構成してもよく、また、主シート片11とガセットシート片12とを一枚のシートから一体的に構成してもよい。
【0020】
ここで、袋本体3を構成するシートとしては、例えば、二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリアミドフィルム等よりなる外層と、低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン、鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、メタロセン系ポリエチレン等の熱融着性樹脂よりなる内層とからなる、十〜数十μm程度の多層ラミネートフィルムが使用される。特に、エチレンビニルアルコール共重合体やアルミニウム箔、酸化ケイ素等の無機物を蒸着したフィルム等のようなガスバリア性フィルム等を積層したものを使用することが好ましい。即ち、袋本体3を構成するシートはガスバリアー層を有することが好ましい。
【0021】
かかる袋本体3の上部内面に溶着された帯状ファスナー4は、
図1に示すように左右方向に略水平に伸びていて、袋本体3の全幅に亘って設けられている。該帯状ファスナー4は、主シート片11の内面に溶着可能な合成樹脂から形成され、
図3に示すように、一方の主シート片11の内面に溶着された雄型ファスナー片40と、他方の主シート片11の内面に溶着された雌型ファスナー片41とから構成される。雄型ファスナー片40は、一方の主シート片11の内面に溶着される帯状の台座42と、該台座42の内面から内側に向かって突設されて台座42の長手方向に沿って延びている雄型突条43(嵌合突条)とから構成される。雌型ファスナー片41は、他方の主シート片11の内面に溶着される帯状の台座42と、該台座42の内面から内側に向かって突設されて台座42の長手方向に沿って延びている雌型突条44(嵌合突条)とから構成される。雌型突条44は、雄型突条43が凹凸係合可能な凹溝44aを有し、
図3においては雄型突条43と雌型突条44が離反した状態であるが、この状態から互いに接近すると雄型突条43が雌型突条44の凹溝44aに係合し、これによって袋本体3が密封される。
【0022】
帯状の台座42は、主シート片11の厚さよりも厚く、百〜数百μm程度の厚さである。該台座42は、雄型突条43又は雌型突条44を境にして上下に区画され、雄型突条43又は雌型突条44よりも上側に位置する上側片部50と、雄型突条43又は雌型突条44よりも下側に位置する下側片部51とから構成される。上側片部50は下側片部51よりも上下方向の長さが長い。換言すれば、雄型突条43又は雌型突条44は、台座42の幅方向(上下方向)の中央ではなく下側にオフセットした位置に形成されている。また、台座42の上端42aは、台座42をその幅方向(上下方向)に切断した断面視において丸く形成されている。即ち、台座42の上端面は、平坦面ではなく、断面視において上側凸の曲面である。しかも、台座42の上端42aは、他の部位に比して厚さ方向に局所的に膨出している。
【0023】
このような構成の帯状ファスナー4が袋本体3の上部内面に溶着されているのであるが、
図1に示すように、帯状ファスナー4の台座42の上端42a近傍の高さに左右の開封用ノッチ23が位置している。より詳細には、開封用ノッチ23は、台座42の上端42aよりも若干低い位置が切断位置となるように形成されており、開封用ノッチ23を起点として袋本体3の上部を
図2及び
図3のように切断すると、台座42の上端42aが主シート片11の切断端面11aに対して上方に僅かに突出した状態となる。従って、台座42の上端42aはシートには溶着しないでおく。
【0024】
また、左右の吊り下げ孔22は、帯状ファスナー4の近傍の高さにある。より詳細には、帯状ファスナー4を部分的に貫通するようにして吊り下げ孔22が形成されている。特に、吊り下げ孔22の上部が帯状ファスナー4と重なって帯状ファスナー4を貫通している。従って、吊り下げ孔22の壁面上部においては、一対の主シート片11の他に、雄型ファスナー片40及び雌型ファスナー片41も存在しており、相応の厚さの壁面が確保されている。但し、吊り下げ孔22は、開封用ノッチ23よりも低い位置にある。
【0025】
以上のように構成されたパウチ包装体にあっては、
図2のように開封用ノッチ23を起点として袋本体3の上部を切断して開封する。この開封動作においては、開封用ノッチ23が帯状ファスナー4の台座42の上端42a近傍の高さに位置しているので、台座42の上端42aが切断ガイドとして機能することになり、台座42の上端42aに沿うようにして袋本体3を容易に直線状に切断することができる。
【0026】
切断後、帯状ファスナー4の台座42を指先で摘んで開いてパウチ包装袋1に上方に開口する開口部Pを形成する。その際、台座42の上側片部50が下側片部51よりも上下方向の長さが長く形成されているので、上側片部50を容易に摘んで帯状ファスナー4を開くことができる。尚、内容物として即席麺2と一緒に粉末スープや乾燥した具材、あるいは、プラスチック製のフォーク等を入れておいてもよく、その場合には、それらを開口部Pから取り出しておく。
【0027】
そして開口部Pから湯を内部に注ぎ入れ、帯状ファスナー4を再び閉状態として密封し、所定時間経過後に再び帯状ファスナー4を開いて開口部Pから即席麺2を食する。その際、内部には湯が入れられていてパウチ包装体全体の重量が重くなっていると同時に、湯の高温によって袋本体3がより一層柔らかくなっているが、左右のサイドシール部20に吊り下げ孔22が形成されているので、その吊り下げ孔22に例えば親指と人差し指や中指を差し入れてパウチ包装体をサイドシール部20を介して吊り下げ保持することができる。そのため、手には熱が伝わりにくく、手で容易にパウチ包装体を持つことができる。しかも、吊り下げ孔22の壁面上部は帯状ファスナー4の存在によって十分な厚さが確保されているので、パウチ包装体の重量が重くても、差し入れた指先が痛くなりにくい。また、吊り下げ孔22が帯状ファスナー4の近傍の高さに位置しているので、開口部Pの近傍を指で吊り下げ保持することができ、重量物であるパウチ包装体を安定して吊り下げ保持することができる。しかもパウチ包装袋1の開口縁部1aの内側には帯状ファスナー4が位置していてパウチ包装袋1の開口縁部1aが帯状ファスナー4によって全周に亘って補強されているので、吊り下げ保持した状態でも開口部Pの形状が安定しやすいという利点がある。
【0028】
このようにパウチ包装体を吊り下げ保持した状態で即席麺2を食するのであるが、別途スプーン等を用いずとも、その状態でパウチ包装袋1の開口縁部1aに直接口を付けて液体のスープ等を飲むことができる。つまり、パウチ包装袋1の開口縁部1aには帯状ファスナー4が位置しているので開口縁部1aに口を付けても感触が柔らかく口当たりが良いのである。本実施形態では台座42の上端42aが口当接部となって口に当たることになる。特に、台座42の上端42aが主シート片11の切断端面11aよりも僅かに上方に突出しているので主シート片11の切断端面11aに口が触れにくいという利点がある。また、台座42は主シート片11よりも厚く、しかもその上端42aは局所的に厚くなっているので、口に触れる割合としてはほとんど台座42の上端42aが占めることになり、このことからも良好な口当たりが確保される。更に、台座42の上端42aが丸くなっていることも柔らかい口当たりに寄与する。また、台座42を主シート片11に溶着する際に台座42の上端42aから溶融した樹脂が僅かに上方にはみ出しており、この上方にはみ出した溶融樹脂によっても切断端面11aには触れにくくなって口当たりが緩和される。
【0029】
また、帯状ファスナー4によってパウチ包装袋1の開口縁部1aが補強されることにもなるので、パウチ包装袋1の開口縁部1aの保形性が主シート片11のみの構成に比して相対的に向上して開口部Pの形状が安定しやすくなる。しかも、パウチ包装袋1の開口縁部1aに口を当てた際にその押圧力でパウチ包装袋1の開口縁部1aが変形する程度も相対的に小さくなり、熱いスープ等を安定して飲むことができる。
【0030】
このように本実施形態におけるパウチ包装体によれば、別途の硬質容器を使用せずともそのまま容器として使用することができ、特に野外での食事に便利である。しかも、軟質包装材から構成されているので食べ終わると簡単に小さく丸めて廃棄でき、ゴミを減容することができるので、この観点からも特に野外での使用に適している。
【0031】
尚、
図4のように、台座42の上側片部50の上下方向の長さが下側片部51のそれと略等しくてもよく、逆に、下側片部51の方が長くてもよい。但し、上述したように上側片部50の方を長くすることにより、台座42の幅を過度に広げることなく、容易に帯状ファスナー4を開封できる。
【0032】
また、台座42の上端42aを丸く形成せずに平坦としてもよく、厚さについても上端42aまで均一厚に形成してもよい。
【0033】
更に、開封用ノッチ23は台座42の上端42aの近傍に位置しておればよく、開封状態において台座42の上端42aが主シート片11の切断端面11aと面一であっても若干下側に位置してもよい。目安としては、開封状態において台座42の上端42aが主シート片11の切断端面11aに対して上下それぞれ1mm以内に収まるようにすればよい。
【0034】
また、帯状ファスナー4の材質や厚さを適宜設定することで、開口部Pの形状を維持できる性能を帯状ファスナー4に持たせるようにしてもよいし、帯状ファスナー4とは別に開口状態を維持させるための保形用部材を袋本体3の内面に固着してもよい。該保形用部材は金属製であってもよいし、プラスチック製であってもよく、帯状や線状のものが使用できる。このように、帯状ファスナー4によって、あるいは、帯状ファスナー4と別途の保形用部材とによって、開口状態が維持可能に構成すれば、より一層容易に即席麺2等を食することができる。
【0035】
更に、上記実施形態では、吊り下げ孔22を帯状ファスナー4と重なる位置に形成したが、帯状ファスナー4と重ならないように例えば帯状ファスナー4の下側に配置してもよい。
【0036】
また更に、吊り下げ孔22の形状も種々のものが採用可能であって、上述したような円形のものの他、矩形等であってもよい。また、
図5(a)のように、チューリップ型の吊り下げ孔22としてもよい。この場合、チューリップ型の吊り下げ孔22に指を挿入すると、吊り下げ孔22の上側に位置する三角形状の突片30が指の挿入方向の奥側に向けて折れ曲がり、そのシートの折れ曲げ部に指が当たることになるので、シートの端面に指が当たる場合に比して指が痛くなりにくい。特に、
図5(a)のように吊り下げ孔22の上側に(三角形状の突片30の上側に)非シール部31を形成しておけば、三角形状の突片30が容易に折れ曲がるため好ましい。また、予め吊り下げ孔22を形成しておくのではなく、
図5(b)のように下向き舌片状の切り込み32を形成しておき、指で舌片状部33を押して吊り下げ孔22を形成する構成としてもよい。この場合にもシートの折り曲げ部に指が当たるので指が痛くなりにくい。また、吊り下げ部は孔形状ではなく、側方に開口した切欠形状としてもよく、指でパウチ包装体を吊り下げ保持できる形状であればよい。
【0037】
尚、口当たり緩和部材として帯状ファスナー4を採用したが、密封機能を持たない帯状や線状の部材を口当たり緩和部材として用いてもよい。例えば、
図6のように口当たり緩和部材として帯状部材5を固着してもよい。この場合も上述したのと同様にその上端5aを丸くすると共に局所的に厚くすることが好ましく、また、上端5aが主シート片11の切断端面11aよりも若干上方に突出することが好ましい。この場合には帯状部材5の上端5aが口当接部となる。尚、開口部Pを再封することが必要な場合には、例えばパウチ包装体にタックラベルを再貼着可能に貼り付けておき、このタックラベルを用いて開口部Pを簡易的に閉じるようにしてもよいし、パウチ包装袋1の上部を1回あるいは複数回折り畳むことで閉じるようにしてもよいし、あるいはまたクリップ等の別途の挟み具を使用して閉じるようにしてもよい。
【0038】
また、密封機能を持たない帯状や線状の部材を口当たり緩和部材として用いる場合においては、その口当たり緩和部材の下側に別途帯状ファスナーを配置してもよい。例えば、
図7及び
図8のように、上側に口当たり緩和部材としての帯状部材5を配置すると共に、その下側には帯状部材5と平行に帯状ファスナー4を配置するようにしてもよい。この場合、開封用ノッチ23は帯状部材5の上端5a近傍に対応した位置とする。尚、
図7及び
図8では、帯状部材5と帯状ファスナー4とを上下に離して配置しているが、両者を離すことなく上下に並べて配置してもよい。
【0039】
更に、
図9のように長手方向に沿って切離線62が形成された帯状部材6を口当たり緩和部材として設けてもよい。開封開始手段としての開封用ノッチ23は必ずしも設けなくてもよいが、それを設ける場合には
図9のように切離線62に対応した位置に設けるようにする。そして開封時には切離線62で帯状部材6を上下に分断する。
図10のように、帯状部材6の上分割片60はパウチ包装袋1の上部と共に切り離され、帯状部材6の下分割片61はそのままパウチ包装袋1に残存する。該帯状部材6の下分割片61はパウチ包装袋1の開口縁部1aの内側に位置し、その上端61aが口当接部となって口当たりを緩和する。尚、切離線62は種々のものが採用可能であって、連続した溝状のものであってもよいし、ミシン目状のものであってもよい。
【0040】
同様に、帯状ファスナー4を上下に分断する構成としてもよい。例えば、
図11のように、帯状ファスナー4の台座42における上側片部50に切離線55を設け、該切離線55で上側片部50が上下に分断可能としてもよい。この場合、上側片部50を下側片部51よりも上下方向の長さを長くしておくことが好ましい。また、開封用ノッチ23を設ける場合には切離線55に対応させる。そして、開封すると
図12のように台座42の上側片部50の上分割片52は切り離される一方、上側片部50の下分割片53は帯状ファスナー4の他の部分と共にパウチ包装袋1に残存して開口縁部1aの内側に位置し、その上端53aが口当接部となって口当たりを緩和すると同時に、残存する帯状ファスナー4によって再封機能も発揮される。このように帯状ファスナー4の台座42の上部を開封時に切離線55で切り離して、パウチ包装袋1に残存する帯状ファスナー4の残部の上端を口当接部としてもよい。
【0041】
尚、帯状部材6や帯状ファスナー4を長手方向に沿って裂けやすい材質とすれば切離線62,55がなくても上下に二分割できる。
【0042】
また、口当たり緩和部材として台座42を有しないファスナーを用いてもよい。また更に、口当たり緩和部材は、パウチ包装袋1の開口縁部1aの全周に亘って設けられていなくてもよく、部分的であってもよい。但し、口当たり緩和部材が全周に亘って連続して設けられていると、開口部Pの形状が安定しやすいため好ましい。
【0043】
尚、開封用ノッチ23は省略してもよく、その他、開封開始位置を目印等で示すようにしてもよい。
【0044】
また、パウチ包装袋1の形態も任意であって、上述したようなスタンディングパウチが容量確保の観点から好ましいものではあるが、ガセットを有しない平パウチであってもよい。
【0045】
また、内容物に関しても即席麺2には限られず、インスタントコーヒーのような粉末状のものであって開封後に湯や水等の液体を入れて飲む飲料であってもよい。また、収容状態において既にスープ等の液体が含まれた状態の飲食物(コーヒー等の飲料でもよい)であってもよい。これらの場合において液体には流動食のような流動体も含まれる。何れにしても、開封後にパウチ包装袋1の開口縁部1aに口を付けて流し込むように飲食することがあり得る飲食物であればよい。