特許第5776660号(P5776660)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイキン工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5776660-空調室内機 図000002
  • 特許5776660-空調室内機 図000003
  • 特許5776660-空調室内機 図000004
  • 特許5776660-空調室内機 図000005
  • 特許5776660-空調室内機 図000006
  • 特許5776660-空調室内機 図000007
  • 特許5776660-空調室内機 図000008
  • 特許5776660-空調室内機 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5776660
(24)【登録日】2015年7月17日
(45)【発行日】2015年9月9日
(54)【発明の名称】空調室内機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20150820BHJP
【FI】
   F24F1/00 401B
   F24F1/00 401E
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-215590(P2012-215590)
(22)【出願日】2012年9月28日
(65)【公開番号】特開2014-70762(P2014-70762A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2013年8月9日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安冨 正直
(72)【発明者】
【氏名】平木 雅人
【審査官】 小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−234759(JP,A)
【文献】 特開平09−210404(JP,A)
【文献】 特開2007−132660(JP,A)
【文献】 特開2010−065904(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内機本体と、
前記室内機本体に対して開閉可能な前面パネルとを備えた空調室内機であり、
前記室内機本体は、閉状態において前記前面パネルの裏面に対向する表示部を含んだ電
装品箱を有しており、
前記前面パネルは、
前記室内機本体の長手方向両端部の上部近傍に配置された一対の支持部を中心に回転可
能であり、
前記一対の支持部間に配置され且つ閉状態において前記室内機本体の上部に設けられた
本体係合部に係合するパネル係合部を有しており、
前記本体係合部が、前記電装品箱に設けられ、
前記前面パネルが閉じられるときに、前記本体係合部の上面と前記パネル係合部の下面
とが接触して前記パネル係合部が前記室内機本体側に引き込まれることを特徴とする空調
室内機。
【請求項2】
前記前面パネルは、その裏面に形成され且つ前記電装品箱の位置決めを行う位置決め部
を有していること特徴とする請求項に記載の空調室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
空調室内機として、ケーシングと、ケーシング内に収納された熱交換器及び室内ファン
とを備えたものが知られている(特許文献1の図1等)。ケーシングは、一般的に、前面
グリルと、前面グリルの前面を覆う前面パネルとを有している。前面パネルは、前面グリ
ルの長手方向両端部の上部近傍に配置された一対の支持部によって支持され、支持部を中
心に回転することで前面グリルに対して開閉可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−208826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前面パネルは、樹脂成型されているため、熱収縮等によって変形しやすい。
変形した前面パネルを前面グリルに対して閉じると、前面パネルの長手方向中央付近の上
部が前面グリルから遠ざかるように膨らんで撓むことがある。前面パネルが撓んだ部分で
は、前面グリルと前面パネルとの間に大きな隙間が形成されるので、外観上、好ましくな
い。
【0005】
そこで、本発明は、前面パネルを閉じた状態において、前面パネルの長手方向中央付近
の上部が室内機本体から離れることを抑止できる空調室内機を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
第1の発明に係る空調室内機は、室内機本体と、前記室内機本体に対して開閉可能な前
面パネルとを備えた空調室内機であり、前記室内機本体は、閉状態において前記前面パネ
ルの裏面に対向する表示部を含んだ電装品箱を有しており、前記前面パネルは、前記室内
機本体の長手方向両端部の上部近傍に配置された一対の支持部を中心に回転可能であり、
前記一対の支持部間に配置され且つ閉状態において前記室内機本体の上部に設けられた本
体係合部に係合するパネル係合部を有しており、前記本体係合部が、前記電装品箱に設け
られ、前記前面パネルが閉じられるときに、前記本体係合部の上面と前記パネル係合部の
下面とが接触して前記パネル係合部が前記室内機本体側に引き込まれる。
この空調室内機では、前面パネルの閉状態において、前面パネルのパネル係合部が室内
機本体の上部に設けられた本体係合部に係合するので、前面パネルの長手方向中央付近の
上部が室内機本体から離れることを抑止できる。よって、前面パネルの閉状態において、
空調室内機の外観上の問題を解消することができる。
この空調室内機では、前面パネルの閉状態において、パネル係合部が電装品箱に設けら
れた本体係合部に係合するので、前面パネルを電装品箱に近接させることができる。そし
て、前面パネルに電装品箱の表示部を外部に視認させる窓部が設けられている場合は、窓
部を表示部に近接させることができる。これにより、表示部の光を室内機外部に鮮明に表
示することができる。
の発明に係る空調室内機は、第の発明において、前記前面パネルは、その裏面に
形成され且つ前記電装品箱の位置決めを行う位置決め部を有している。
この空調室内機では、前面パネルの裏面に位置決め部が設けられているため、前面パネ
ルの閉動作時に、上記位置決め部によって前面パネルの窓部と電装品箱の表示部との位置
合わせを行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0017】
第1の発明では、前面パネルの閉状態において、前面パネルの長手方向中央付近の上部が室内機本体から離れることを抑止できるので、空調室内機の外観を好ましくすることができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
第1の発明では、前面パネルの閉状態において、前面パネルの窓部を電装品箱の表示部
に近接させることができるので、表示部の光を室内機外部に鮮明に表示することができる

の発明では、前面パネルの閉動作時に、前面パネルの裏面に設けられた位置決め部
によって、前面パネルの窓部と電装品箱の表示部との位置合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る空調室内機の斜視図である。
図2】空調室内機の断面図であり、図1のII−II線に沿った図である。
図3】前面パネルを取り外した状態における空調室内機の斜視図である。
図4図3の本体係合部及び電装品箱周辺を示す拡大図である。
図5】前面パネルを正面側からみた斜視図である。
図6】前面パネルの背面図である。
図7】前面パネルの閉状態における電装品箱周辺の概略断面図を示しており、(a)は本発明の実施形態に係る空調室内機の断面図であり、(b)は従来の空調室内機の断面図である。
図8】前面パネルの閉動作を順に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の実施形態について、図1〜8を参照しつつ説明する。
【0024】
(空調室内機の全体構成)
空調室内機100は、図1,2に示すように、壁掛けタイプであり、本体ケーシング1
0と、本体ケーシング10の内部に配置された熱交換器20、室内ファン30、フィルタ
40、電装品箱50及び底フレーム60とを備えている。また、空調室内機100にはリ
モコンが付属されており、ユーザがリモコン等を操作することによって、空調室内機10
0の操作を行うことができる。
【0025】
本体ケーシング10は、図1,2に示すように、前面グリル10aと、前面グリル10
aの前面側を覆う前面パネル10bと、前面グリル10aの後端部に配置された取付板1
0cとを有している。また、本体ケーシング10の上部には吸込口70が設けられ、下部
には吹出口80が形成されている。そして、本実施形態では、前面グリル10aと、その
内部に配置された熱交換器20、室内ファン30、フィルタ40、電装品箱50、及び底
フレーム60とによって、室内機本体90が構成されている(図2,3参照)。
【0026】
(前面グリル)
前面グリル10aは、図3に示すように、略直方体状に形成されており、前面側に、仕
切壁11によって仕切られた2つの開口12,13が形成されている。2つの開口12,
13は、左右方向に右から順に並んで位置され、内部にフィルタ40が収納されている。
また、前面グリル10aの左右両端部の上部近傍には、前面パネル10bを支持する一対
の支持部14a,14bが設けられている。支持部14a,14bは他方の支持部に向か
って凹んだ凹部となっており、支持部14a,14bには、図6に示す前面パネル10b
の突出部15a,15bが嵌まる。
【0027】
図3に示すように、仕切壁11は、前面グリル10aの後上部から前面側まで延在した
前面部11aと、前面部11aの下方に配置された本体係合部11bとを有している。本
体係合部11bは、本体ケーシング10の上部に位置し、図4に示すように、前面部11
aよりやや前方に配置されている。これにより、前面部11aと本体係合部11bとの間
には隙間11cが形成されている(図7参照)。ここで、図4の拡大図に示すように、本
体係合部11bの上面(係合面)11sは、後方に向かって(空調室内機100の内部に
向かって)下方向に傾斜した傾斜面となっている(図7参照)。そして、前面パネル10
bを前面グリル10aに対して閉じたときに、図5に示すように、本体係合部11bには
、前面パネル10bの裏面10sに設けられたパネル係合部23が係合する(図5,6に
示す「パネル係合部23」参照)。
【0028】
(前面パネル)
図1に戻って、前面パネル10bは、本体ケーシング10の前面を覆う部材であり、前
面グリル10aの左右両端部に設けられた一対の支持部14a,14bによって支持され
ている。これにより、前面パネル10bは、支持部14a,14bを中心に前面グリル1
0aに対して回動自在となっており、ヒンジ式に動作することができる。なお、本実施形
態では、空調室内機100の長手方向を左右方向としている。また、前面パネル10bは
、樹脂成型されている。
【0029】
前面パネル10bの裏面10sには、図5,6に示すように、左右方向の略中央付近に
、室内機本体90に向かって突出したパネル係合部23が設けられている。ここで、図5
には、パネル係合部23等の位置関係を示しており、室内機本体90のうち仕切壁11及
び電装品箱50を除く部品を省略している。
【0030】
パネル係合部23は、図6に示すように、前面パネル10bの裏面10sの上端部に設
けられ、前面パネル10bの左右両端部に設けられた突出部15a,15b間に位置して
いる。また、パネル係合部23は、前面パネル10bの閉状態において、図7(a)に示
すように、前面パネル10bの裏面10sから離れるように斜め下方に延在した後、室内
機本体90に向かって突出するように屈曲している。これにより、パネル係合部23は、
全体として本体係合部11b(前面グリル10aに設けられた本体係合部11b)に向か
って凸状となるように緩やかに屈曲している。また、パネル係合部23の下面(係合面)
23sは、後方に向かって下方向に傾斜した傾斜面となっている。なお、図7(a)は電
装品箱50周辺の空調室内機100の断面図を示しており、図5のVIIA-VIIA線に沿った
図である。
【0031】
また、図5,6に示すように、前面パネル10bの裏面10sには、右上部に、窓部2
4,25,26が右から順に設けられている。また、窓部24,25,26の左右両側に
は位置決め部27,28が設けられている。窓部24,25,26は、図5に示すように
、室内機本体90の電装品箱50に対向する位置に配置され、電装品箱50の表示部51
から発光される光を空調室内機100の外部から視認できるようにするものである。表示
部51は、後述するように、リモコン受信部52と運転表示部53と人検知部54a,5
4bとを有しており、窓部24,25,26のうち、窓部24はリモコン受信部52に臨
み、窓部25(25a,25b,25c,25d)は運転表示部53に臨み、窓部26は
人検知部54a,54bに臨む。また、位置決め部27,28は、電装品箱50の左右両
端に配置され、図6に示すように、室内機本体90に向かって突出している。2つの位置
決め部27,28のうち右側の位置決め部27は、図5に示すように、前面パネル10b
の閉状態において、電装品箱50の左側面の右方に配置され、電装品箱50の右側面に接
する。一方、左側の位置決め部28は、電装品箱50の左側面の左方に配置され、電装品
箱50の左側面に接する(図7参照)。
【0032】
(本体ケーシング内部の構成)
図2に戻って、前面グリル10aと前面パネル10bと底フレーム60とによって立体
空間が形成されており、その立体空間に、熱交換器20、室内ファン30、フィルタ40
及び電装品箱50が配置されている。
【0033】
熱交換器20は、側面視において両端が下方に向かって屈曲した逆V字状に形成され、
底フレーム60に取り付けられている。熱交換器20では、通過する空気との間で熱交換
が行われる。
【0034】
室内ファン30は、熱交換器20の下方に配置され、室内から取り込んだ空気を、熱交
換器20に当てて通過させた後、室内に吹き出す。
【0035】
フィルタ40は、本体ケーシング10の前面パネル10bと熱交換器20との間に配置
され、熱交換器20に向かって流入してくる空気に含まれる塵埃を除去する。
【0036】
電装品箱50は、フィルタ40の前方に配置されている。また、電装品箱50は、図3
に示すように、室内機本体90の右部に配置され、前面グリル10aに固定されている。
【0037】
図4に示すように、電装品箱50には表示部51が設けられており、表示部51には、
リモコンからの指令を受信するリモコン受信部52と、運転状態を表示する運転表示部5
3と、人の存在を検知する人検知部54a,54bとが右方から順に設けられている。運
転表示部53は、右側から順に配置された4つの表示部53a,53b,53c,53d
によって構成されている。
【0038】
次に、前面パネル10bを前面グリル10aに対して閉じた状態について、図7を参照
しつつ説明する。図7には、電装品箱周辺(空調室内機の前上部周辺)の部分断面図を示
しており、図7(a)には本実施形態の空調室内機100の部分断面図を示し、図7(b
)には従来の空調室内機200の部分断面図を示している。なお、図7では、断面を示す
ハッチングを一部省略している。また、図7では、室内機本体90,290の内部を省略
して図示している。
【0039】
(前面パネルの閉状態)
<従来>
図7(b)に示す従来の前面パネル210bは、本実施形態の前面パネル10bと同様
に、樹脂成型されているため、熱収縮等で変形しやすい。前面パネル210bが熱収縮し
た状態で前面グリル210aに対して閉じられると、図7(b)に示すように、上部が室
内機本体290から遠ざかるように膨らんで撓む。そのため、前面パネル210bの上部
と前面グリル210aとの間の隙間210cが大きくなり、外観上、好ましくない。
【0040】
また、前面パネル210bが室内機本体290の電装品箱250から遠ざかるため、前
面パネル210bの窓部224を電装品箱250の表示部251に近づけることができな
い。その結果、表示部251から発光される光が周囲に漏れ、空調室内機200外部から
表示部251の光を読み取ることができない。
【0041】
<本実施形態>
本実施形態では、図7(a)に示すように、前面パネル10bの閉状態において、パネ
ル係合部23が本体係合部11bに係合することにより、前面パネル10bの左右方向中
央付近の上端部が、室内機本体90に引き寄せられる。その結果、前面パネル10bの左
右方向中央付近の上端部と前面グリル10aとの間に、隙間が殆ど形成されない。したが
って、前面パネル10bが熱収縮等によって変形しても、前面パネル10bの閉状態にお
いて、従来の空調室内機200で生じた外観上の問題を解決できる。
【0042】
また、前面パネル10bの左右方向中央付近の上端部が室内機本体90側に引き寄せら
れることによって、前面パネル10bは電装品箱50に近接して配置される。そのため、
前面パネル10bの窓部25dと、図5に示す窓部24,25a〜25c,26が電装品
箱50の表示部51に近接して配置される(図5参照)。これにより、表示部51から発
光される光が、周囲に漏れることなく、窓部24,25,26を通じて空調室内機200
外部に発せられる。よって、空調室内機200外部から表示部51の光を鮮明に読み取る
ことができる。
【0043】
続いて、本実施形態の前面パネル10bの閉動作時について、図8を参照しつつ説明す
る。なお、図8では、図7と同様に、前面パネル10bに断面を示すハッチングを付し、
その他のハッチングを省略している。また、図8では、室内機本体90の内部を省略して
示している。
【0044】
(前面パネルの閉動作時)
前面パネル10bが閉じられるとき、図8に示すように、パネル係合部23の下面23
sが本体係合部11bの上面11sに接する。ここで、パネル係合部23の下面23s及
び本体係合部11bの上面11sは、いずれも傾斜しているため、パネル係合部23は、
前面部11aと本体係合部11bとの間の隙間11cを通って室内機本体90側へ滑らか
に引き込まれる。また、パネル係合部23の下面23s及び本体係合部11bの上面11
sが面同士で接触し、一点だけで部分接触しないので、力が分散され一部に集中しない。
【0045】
また、図5に示すように、前面パネル10bの裏面に設けられた2つの位置決め部27
,28が電装品箱50の左右両側に配置されることによって、前面パネル10bの窓部2
4,25,26を表示部51(リモコン受信部52,運転表示部53、人検知部54a,
54b)に対して左右方向に位置決めできる。これにより、前面パネル10bが閉状態と
なったときに、窓部24はリモコン受信部52に対向し、窓部25は運転表示部53に対
向し、窓部26は人検知部54a,54bに対向して配置される。
【0046】
(本実施形態の空調室内機の特徴)
前面パネル10bの閉状態において、パネル係合部23が室内機本体90の上部に設け
られた本体係合部11bに係合するので、前面パネル10bの左右方向中央付近の上部が
室内機本体90から離れることを抑止できる。よって、前面パネル10bの閉状態におい
て、空調室内機100の外観が好ましい。
【0047】
また、前面パネル10bの裏面10sに位置決め部27,28が設けられているため、
前面パネル10bの閉動作時に、位置決め部27,28を電装品箱50の左右側面に合わ
せることにより、前面パネル10bの窓部24をリモコン受信部52に対向させ、窓部2
5を運転表示部53に対向させ、窓部26を人検知部54a,54bに対向して配置させ
ることができる。これにより、表示部51の光を空調室内機100の外部に鮮明に表示す
ることができる。
【0048】
さらに、前面グリル10aの本体係合部11bの上面11s及び前面パネル10bのパ
ネル係合部23の下面23sは、前面パネル10bの閉状態において、後方に向かって下
方向に傾斜した傾斜面を有している。これにより、前面パネル10bの閉動作時に、パネ
ル係合部23を上記傾斜面に沿って空調室内機200内部へ誘導することができる。また
、本体係合部11bの斜面とパネル係合部23の斜面とが面同士で接触し、一点だけで部
分接触しないので、閉動作時に力が分散され、一部に集中しない。
【0049】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これら
の実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した
実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0050】
例えば、前面グリル10aに設けられた本体係合部11bと、前面パネル10bに設け
られたパネル係合部23とが係合する構成は、上述の実施形態に示す構成に限られない。
具体的には、上述の実施形態では、パネル係合部23が本体係合部11bに向かって凸と
なるように緩やかに屈曲することで本体係合部11bに係合する構成となっているが、本
体係合部11bとパネル係合部23とが係合する形状であると、上記形状に限られない。
【0051】
また、上述の実施形態では、前面グリル10aの仕切壁11に本体係合部11bが設け
られているが、本体係合部11bは仕切壁11に設けられる場合に限られない。例えば、
本体係合部11bは、電装品箱50に設けられてもよい。この場合、前面パネル10bの
閉状態において、パネル係合部23が電装品箱50に設けられた本体係合部に係合するの
で、前面パネル10bの窓部24,25,26を電装品箱50の表示部51に近接して配
置することができる。これにより、表示部51(リモコン受信部52、運転表示部53、
人検知部54a,54b)の光を空調室内機100外部により鮮明に表示することができ
る。
【0052】
さらに、上述の実施形態では、前面パネル10bの裏面に2つの位置決め部27,28
が設けられているが、前面パネル10bに位置決め部27,28が設けられなくてもよい
。また、位置決め部27,28の形状、位置及び数等は、変更可能であり、前面パネル1
0bに1つの位置決め部だけが設けられてもよい。
【0053】
加えて、上述の実施形態では、本体係合部11bの上面11s及びパネル係合部23の
下面21sのいずれもが、後方に向かって下方向に傾斜した傾斜面となっているが、いず
れかの面だけが後方に向かって下方向に傾斜した傾斜面であってもよい。また、いずれの
面も傾斜していない構成でもよい。
【0054】
また、上述の実施形態では、パネル係合部23が、前面パネル10bの裏面10s上端
部において、左右方向の略中央付近に設けられているが、パネル係合部23が本体係合部
11bに係合する位置に配置される限り、パネル係合部23の位置は変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明を利用すれば、前面パネルを閉じた状態において空調室内機の外観を好ましくで
きる構成を提供できるため、空調室内機に有用である。
【符号の説明】
【0056】
10a,210a 前面グリル
10b,210b 前面パネル
10s 裏面
11b 本体係合部
11s 上面(係合面)
14a,14b 支持部
23 パネル係合部
23s 下面(係合面)
24,25,26,224 窓部
27,28 位置決め部
50,250 電装品箱
51,251 表示部
90,290 室内機本体
100,200 空調室内機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8