(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記デバイスマップ生成手段は、前記差分判定手段により、前記デバイスマップに表示されたデバイスのデバイスドライバのバージョンが変更されたと判定された場合、当該変更されたバージョンのデバイスドライバを提供するドライバ提供手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
ネットワークに接続されたデバイスを利用するためのデバイスドライバをインストール可能なクライアント装置と通信可能な、前記クライアント装置の設置場所情報を含む設定状態を記憶するクライアント情報記憶手段と、前記デバイスの設置場所情報を含む設定状態を記憶するデバイス情報記憶手段と、を有するサーバ装置の制御方法であって、
前記クライアント装置の設置場所に対応するフロアに、前記デバイスの設置場所に応じてデバイスがレイアウト表示されるデバイスマップを生成するデバイスマップ生成ステップと、
前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバを特定する情報を取得するデバイスドライバ情報取得ステップと、
前記デバイスドライバ情報取得ステップにより取得される、前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバを特定する情報によって特定されるデバイスドライバに対応したデバイスを前記デバイスマップに表示するよう設定する表示デバイス設定ステップと、
前記表示デバイス設定ステップにより表示するよう設定されたデバイスが、前記クライアント装置の設置されたフロアにあるか否かを判定する判定ステップと、
前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバに対応したデバイスの設定状態と、前記クライアント装置が以前にデバイスマップにアクセスしたときの設定状態を比較する差分判定ステップと、
を有し、
前記デバイスマップ生成ステップは、前記判定ステップにより前記デバイスが前記クライアント装置と同じフロアにあると判定された場合、該クライアント装置と同じフロアのデバイスマップに当該デバイスをレイアウトし、一方、同じフロアにないと判定された場合には、当該デバイスを前記デバイスマップが表示するフロアに設置されていないことを識別可能に表示されるようデバイスマップを生成し、前記差分判定ステップにより前記デバイスの設定状態が異なると判定された場合には、その旨を識別可能に表示制御し、前記差分判定ステップにより、前記クライアント装置にインストールされたデバイスの設置場所が該生成するデバイスマップ内で移動されたと判定された場合には、前回設置されていた場所にデバイスを表示し、かつ、現在の設置場所に表示されたデバイスに対して移動したことを示すマークを表示制御することを特徴とするサーバ装置の制御方法。
ネットワークに接続されたデバイスを利用するためのデバイスドライバをインストール可能なクライアント装置と通信可能な、前記クライアント装置の設置場所情報を含む設定状態を記憶するクライアント情報記憶手段と、前記デバイスの設置場所情報を含む設定状態を記憶するデバイス情報記憶手段と、を有するサーバ装置を、
前記クライアント装置の設置場所に対応するフロアに、前記デバイスの設置場所に応じてデバイスがレイアウト表示されるデバイスマップを生成するデバイスマップ生成手段と、
前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバを特定する情報を取得するデバイスドライバ情報取得手段と、
前記デバイスドライバ情報取得手段により取得される、前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバを特定する情報によって特定されるデバイスドライバに対応したデバイスを前記デバイスマップに表示するよう設定する表示デバイス設定手段と、
前記表示デバイス設定手段により表示するよう設定されたデバイスが、前記クライアント装置の設置されたフロアにあるか否かを判定する判定手段と、
前記クライアント装置にインストールされたデバイスドライバに対応したデバイスの設定状態と、前記クライアント装置が以前にデバイスマップにアクセスしたときの設定状態を比較する差分判定手段と、
を有し、
前記デバイスマップ生成手段は、前記判定手段により前記デバイスが前記クライアント装置と同じフロアにあると判定された場合、該クライアント装置と同じフロアのデバイスマップに当該デバイスをレイアウトし、一方、同じフロアにないと判定された場合には、当該デバイスを前記デバイスマップが表示するフロアに設置されていないことを識別可能に表示されるようデバイスマップを生成し、前記差分判定手段により前記デバイスの設定状態が異なると判定された場合には、その旨を識別可能に表示制御し、前記差分判定手段により、前記クライアント装置にインストールされたデバイスの設置場所が該生成するデバイスマップ内で移動されたと判定された場合には、前回設置されていた場所にデバイスを表示し、かつ、現在の設置場所に表示されたデバイスに対して移動したことを示すマークを表示制御することを特徴とするサーバ装置として機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムのシステム構成図である。
【0015】
デバイス管理システムとして、クライアント装置101、複合機102、プリンタ103およびサーバ装置104が通信ネットワーク500を介して通信可能な状態で接続されている。それぞれの装置は複数台数設置可能である。
【0016】
クライアント装置101は、ネットワーク上に接続された複合機102やプリンタ103などのデバイスの配置状況をサーバ装置104に問合せるものである。
【0017】
サーバ装置104は、デバイスの配置状況の問合せをクライアント装置101から受付けると、当該端末に応じた内容の配置状況を返信するようになっている。
【0018】
配置状況を管理されるデバイスとして、本実施形態では、複合機102やプリンタ103を一例として挙げているが、ネットワークに接続可能なデバイスであればよく、FAXやスキャナも含まれるものである。
【0019】
図2は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムを適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。クライアント装置101やサーバ装置104として適用可能である。
【0020】
プログラム用ROM203に記憶されたプログラムに基づいてシステムバス200に接続された各デバイスを制御し、情報処理装置全体を統括制御する。
【0021】
また、データ用ROM204には各種データが記憶される。202はRAMで、CPU201の主メモリ,ワークエリア等として機能する。
【0022】
205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しない、例えばマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0023】
206はディスプレイコントローラ(DC)で、ディスプレイ210の表示を制御する。なお、ディスプレイはCRTであってもLCD等のその他の形式の表示装置であってもよい。
【0024】
207はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HD)211とのアクセスを制御する。
【0025】
208は周辺機器接続インタフェース(USB I/F)で、図示しない可搬型記憶媒体やその他の周辺機器とのアクセスを制御する。
【0026】
220はネットワークインタフェース(NW I/F)で、ネットワーク150を介して出力装置230との通信を制御する。
【0027】
図3は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムを適用可能な情報処理装置の機能構成図である。
【0028】
図2におけるCPU201等のハードウェア構成が互いに協働して動作することにより機能するソフトウェア構成となっている。
【0029】
各種データは、クライアント装置101やサーバ装置104のハードディスク等に記憶可能である。
【0030】
サーバ装置104には、オフィスマップ311、クライアント情報312、デバイス情報313およびデバイスドライバ314が記憶されている。
【0031】
クライアント装置101には、クライアント(保持)情報315が記憶されている。
【0032】
フロアマップ311は、デバイスやクライアント装置の配置状況を表示するためのフロアレイアウトのひな型となっている。マップ生成部301によって、デバイスやクライアント装置の配置状況がフロアマップに合成され、クライアント装置101に表示される。
【0033】
クライアント情報312は、デバイス管理システムを利用するクライアントの情報が記憶されており、詳細については
図11で詳細に説明する。
【0034】
デバイス情報313は、デバイス管理システムで管理されるデバイスの情報が記憶されており、
図12で詳細に説明する。
【0035】
デバイスドライバ314は、デバイス管理システムで管理されるデバイスのドライバであり、インストールが必要なクライアント装置よりダウンロードされることにより利用される。
【0036】
クライアント(保持)情報は、クライアント装置に保存されており、クライアント装置にインストールされているデバイスドライバの情報が記憶されている。詳細については、
図11で説明する。
【0037】
クライアント情報312、およびクライアント(保持)情報315はクライアント情報取得部302により、デバイス情報312はデバイス情報取得部303により取得され、マップ生成部301により、配置状況が反映されたマップが生成される。
【0038】
ドライバ処理部304は、デバイスドライバのインストールが必要なクライアント装置に対して、ドライバのダウンロードおよびインストールを制御する。
【0039】
各種情報の記憶先は、一例を示したものであり、サーバ装置ですべての情報を管理することも可能であるし、クライアント装置ですべての情報を管理することも可能である。また、分散されて情報が記憶されるように構成することも可能である。
【0040】
図4は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムのメニュー画面の一例を示す図である。
【0041】
デバイスマップメニュー400は、クライアント装置からアプリケーションが起動されることでクライアント装置の画面に表示される。アプリケーションの起動には、例えばWebサーバの所定のURLにアクセスすることも含まれる。
【0042】
デバイスマップ表示ボタン401、クライアント情報登録メニュー402およびデバイス情報登録メニュー403が選択可能状態で表示される。
【0043】
デバイスマップ表示メニュー401が選択されると、後述するデバイスマップを表示させる処理が開始され、
図5に示す配置状況が表示されたデバイスマップ500が表示される。
【0044】
図5は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるデバイスマップ画面の一例を示す図である。
【0045】
デバイスマップ500は、クライアント装置とデバイスの位置およびクライアント装置にインストールされているデバイスの現在の状態を、フロアマップ上に配置して表示されたものである。
【0046】
501は、PR9900がネットワークに接続されていることを示す。502は、MFP222がネットワークに接続されていないことを示す。また、IPアドレスおよびドライバのバージョンが変更されたことを示す。
【0047】
503および504では、矢印によりPR8800が503の場所から504に移動されたことがわかる。また、ネットワークに接続されていることがわかる。
504は、操作しているクライアント装置の場所を示している。
【0048】
操作しているクライアント装置はMyコンピュータ509として表示される。
【0049】
不要プリンタ設定欄505には、端末装置にインストールされていたデバイスが、当該フロアから無くなったことがわかる。不要ドライバとしてデバイスドライバを削除することも可能である。
【0050】
Myコンピュータ情報506には、接続しているクライアント装置に対するデバイスの配置状況が一覧で表示されている。
【0051】
前回デバイス配置箇所表示507を選択すると、デバイス情報312に記憶されている情報に基づいて、前回の情報更新時に記憶されたデバイスの配置箇所が表示される。
【0052】
前回アクセス日508には、前回デバイス管理システムにアクセスした日が表示されている。
図4の説明に戻る。
【0053】
クライアント情報登録メニュー402が選択されると、
図9に示すクライアント情報登録画面900が表示される。
【0054】
図9は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるクライアント情報登録画面の一例を示す図である。
【0055】
クライアント情報登録画面900では、デバイス管理システムを利用するクライアント装置の基本情報901と座席方法905の入力が可能となっている。
【0056】
基本情報901では、コンピュータ名902、MACアドレス903およびIPアドレスの入力を行う。
【0057】
座席方法905では、クライアント装置が設置される、階・フロア・ブロック・座席番号などの入力を行う。ここで入力したものがデバイスマップ上の配置場所として利用される。
【0058】
入力方法としては、クライアント装置の操作者による手入力でもよいし、システムへのログイン情報などを用いて、不図示の端末管理DBなどから取得するようにしてもよい。
【0059】
登録ボタン906が押下されることで、サーバ装置にクライアント情報312として記憶される。
【0060】
図11は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるクライアント登録情報の一例を示す図である。
【0061】
クライアント登録情報1101は、サーバ装置に記憶されたクライアント情報312の一例を示すテーブルである。クライアント情報登録画面900から登録された内容が記憶されている。
【0062】
最終アクセス日は、クライアント装置が最後にデバイス管理システムにアクセスした日を示している。
【0063】
クライアント保持情報1102は、クライアント装置にインストールされているデバイス名とMACアドレスである。クライアント装置に、クライアント(保持)情報315として記憶される。
【0064】
デバイスマップを表示する際に、クライアントにインストールされているデバイスの状況を判定するのに利用される。本実施例では、デバイスを特定するのにMACアドレスを利用しているが、これに限ったものではなく、デバイスが特定できるものであれば利用可能である。
図4の説明に戻る。
【0065】
デバイス情報登録メニュー403が選択されると、
図10に示すデバイス情報登録画面1000が表示される。このメニューは管理者だけが利用できるようにすることが望ましく、その場合は、「管理者のみ」と表示して、管理者以外は選択できないようにすればよい。
【0066】
図10は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるデバイス登録画面の一例を示す図である。
【0067】
デバイス情報登録画面1000では、デバイス管理システムで管理されるデバイスの基本情報1001、座席方法1005およびドライバ情報1006の入力が可能となっている。
【0068】
基本情報1001では、デバイス名1002、MACアドレスおよびIPアドレス1004の入力を行う。
【0069】
座席方法1005では、デバイスが設置される、階・フロア・ブロックおよび座席番号の入力を行う。ここで入力したものがデバイスマップ上の配置場所として利用される。
【0070】
ドライバ情報1006では、デバイスドライバのバージョン1007および保存先1008を入力する。デバイスのデバイスドライバが変更された場合などに登録する。保存先1008が共有フォルダなどの場合には、デバイスドライバをコピーしておく必要がある。デバイスマップが表示されたクライアント端末から、本メニューで登録したデバイスドライバをダウンロードしてインストールすることが可能となっている。
【0071】
登録ボタン1009が押下されることで、サーバ装置にデバイス情報313として記憶される。
【0072】
図12は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるデバイス登録情報の一例を示す図である。
【0073】
デバイス登録情報1201は、サーバ装置に記憶されたデバイス情報313の一例を示すテーブルである。デバイス情報登録画面1000から登録された内容が記憶されている。更新日は、デバイス情報が更新された日を示している。
【0074】
図6は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるメインフローの一例を示すフローチャートである。
【0075】
図4でデバイスマップ表示401が選択されることにより処理が開始される。
【0076】
ステップS601で、処理を受付けたクライアント装置のコンピュータ名と、クライアント保持情報から、クライアントに登録されているデバイスとデバイスのMACアドレスを取得する。
【0077】
ステップS602では、ステップS601で取得したコンピュータ名をキーに、クライアント登録情報1101から、表示対象となる「階」「フロア」を特定し、表示するためのフロアマップを決定する。
【0078】
ステップS603では、特定された「階」「フロア」をキーに、デバイス登録情報1201から、表示するデバイス一覧を取得する。ここで、表示するデバイス一覧とは、特定された「階」「フロア」と同一の設置場所情報を持つデバイスを示す。
【0079】
ステップS604では、ステップS603で取得したデバイス一覧に、クライアント保持情報1102に含まれるデバイスを追加する。
【0080】
ステップS605では、デバイス一覧の表示処理を行う。詳細については、
図7で説明する。
【0081】
図7は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるデバイス一覧の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
図6のステップS604で、作成されたデバイス一覧に基づいて、デバイスの設置状況を表示する処理である。
【0083】
ステップS701で、デバイス一覧からデバイスを1件取得する。このデバイス一覧の全てのデバイスに対して処理を繰り返す。
【0084】
ステップS702では、対象のデバイスのデバイス名をキーとして、デバイス登録情報1201から更新日が最新のデバイス情報を取得する。
【0085】
ステップS703では、該当するデバイス情報が存在するかどうかを判定し、存在しない場合、ステップS704に進み、デバイスマップの不要プリンタ設定欄にデバイスアイコンと現在の状況を表示し、ステップS709に進む。
【0086】
例えば、対象デバイスが、クライアント保持情報1102から追加されたMFP220であった場合、デバイス登録情報1201に含まれないので、「接続していません」「廃棄」と表示される。
【0087】
一方、ステップS703で、該当するデバイスが存在した場合、ステップS705に進み、デバイス情報に設定された「階」「フロア」とクライアント情報に設定されたコンピュータ名の「階」「フロア」が同じであるか、即ち同一場所に設置されているかどうかを判定する。
【0088】
ステップS705で、「階」「フロア」が同一でないと判定された場合、ステップS706に進み、デバイスマップの不要プリンタ設定欄にデバイスアイコンと現在の状況(変更後の「階」「フロア」)を表示し、ステップS709に進む。
【0089】
例えば、対象デバイスがPR110xxであり、クライアント装置がコンピュータ名「KDA117947」であったとする。クライアント登録情報によると「24階」「北フロア」であり、デバイス登録情報によるとPR110xxは「23階」「南フロア」である。よって、「階」「フロア」が同じでないので、「接続しています」「23階南フロア」と表示される。
【0090】
一方、ステップS705で、「階」「フロア」が同じであった場合、ステップS707に進み、デバイスマップのブロック、座席番号に対応した位置にデバイスアイコンを表示する。
【0091】
ステップS708では、差分処理を行う。差分処理とは、クライアント装置にインストールされたデバイスドライバが現時点での配置状況と異なる場合にその差分についての状況を表示する処理を示す。
図8において詳細に説明する。
【0092】
ステップS709では、デバイス一覧の全てのデバイスについて処理が済んだかを判定し済んでいなければ、ステップS701に戻り処理を繰り返す。全デバイスの処理が済んでいれば処理を終了する。
【0093】
図8は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおける差分処理の一例を示すフローチャートである。
【0094】
ステップS801では、クライアント登録情報より取得する最終アクセス日と、該当するデバイスの最新の更新日を比較する。最終アクセス日が更新日より新しい場合、即ちクライアント装置が最終アクセスしてからデバイス情報が更新されていない場合は、差分は発生しないことになるので処理を終了する。
【0095】
一方、最終アクセス日よりも更新日が新しい場合、ステップS802に進み、デバイス情報に同じデバイス名で複数の更新日を有するものがあるかどうか判定する。複数存在する場合は、設定が変更になっている可能性があることが分かる。
【0096】
ステップS803で、デバイス情報が複数存在しない場合は、差分は存在しないので、処理を終了する。一方、複数存在する場合は、最終アクセス日と更新日とから、クライアント装置に登録されているデバイス情報と最新のデバイス情報の差分についての判定を行うことになる。
【0097】
例えばクライアント装置のコンピュータ名「KDA117947」の場合、最終アクセス日が「2010/9/20」であるので、デバイスが「PR8800」の場合、「No.7」の「2009/8/31」の状態が登録されている。よって、「No.6」の「2010/11/10」の状態との比較を行うことになる。
【0098】
ステップS804では、IPアドレスが同じかどうかを判定する。同じであれば、ステップS806に進み、異なる場合ステップS805において、対象のデバイスアイコンの近傍にIPアドレスが変更された旨を表示する。例えば、MFP222が該当する。
【0099】
ステップS806では、デバイスドライバのバージョンが同じかどうかを判定する。同じであれば、ステップS808に進み、異なる場合ステップS807において、対象のデバイスアイコンの近傍にデバイスドライバのバージョンが変更された旨を表示する。例えば、MFP222が該当する。
【0100】
ステップS808では、デバイスの「階」「フロア」が同じかどうかを判定する。同じであれば、ステップS810に進み、異なる場合ステップS809において、対象のデバイスアイコンの近傍にどこの「階」「フロア」から移動された旨を表示する。例えばPR9900が該当する。(今回の例では、更新日の関係で表示されない。)
【0101】
ステップS810では、「ブロック」「座席番号」が同じかどうかを判定する。同じであれば処理を終了する。
【0102】
一方、異なる場合、ステップS811に進み、過去に設置されていた「ブロック」「座席番号」にデバイスアイコンを表示する。
【0103】
次にステップS812で、過去に設置されていたデバイスアイコンから現在のデバイスアイコンへの矢印を表示する。
【0104】
そしてステップS813で、現在のデバイスアイコンの近傍に、設置位置が移動された旨を表示して処理を終了する。
【0105】
これにより、クライアント装置に保存されているデバイス情報と、現在のデバイス情報との差分を表示することができるので、クライアント装置の利用者は、例えばフロア移動やレイアウト変更が行われた際に、今まで利用していたデバイスの移動場所や、新しく設置されたデバイスの設定変更を容易に行うことができる。
【0106】
図13は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるフロアマップの一例を示す図である。
【0107】
デバイスマップを作成するフロアのレイアウトを示している。「階」「フロア」「ブロック」「座席番号」などがあらかじめ指定されている。対象の「階」「フロア」に対応したフロアマップを準備しておけばよい。
【0108】
サーバ装置は、このフロアマップにデバイスアイコンや配置状況を付与することでデバイスマップを作成する。
【0109】
図14は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるドライバの入手処理の一例を示すフローチャートである。
【0110】
デバイスドライバが登録されたデバイスマップのデバイスアイコンをクリックすることで、処理を開始することができる。例えば、
図5のデバイスマップのMFP222上でマウスを右クリックすることなどにより、デバイスドライバのダウンロードを選択できるようにしておけばよい。
【0111】
ステップS1401〜S1403はクライアント装置側の処理、ステップS1404、S1405はサーバ装置側の処理を示す。
【0112】
ステップS1401でクライアント装置はサーバ装置アクセスし、ステップS1404でサーバはデバイスマップを作成し表示制御を行う。
【0113】
ステップS1402で、クライアントに表示されたデバイスマップのアイコンを操作することにより、所望のデバイスドライバをダウンロードすることが可能である。ダウンロード先は、デバイス登録情報1201に記憶されている保存先となる。
【0114】
ステップS1405でクライアントからダウンロード要求を受付けたサーバ装置は、クライアントにデバイスドライバを送信し、ステップS1403でデバイスドライバを受信する。
【0115】
図15は、本発明の実施形態に係るデバイス管理システムにおけるドライバのインストール処理の一例を示すフローチャートである。
【0116】
ステップS1501では、
図14で取得したデバイスドライバのインストーラを実行し、ステップS1502で、ドライバのインストールを行う。
【0117】
ステップS1503では、インストールしたデバイスドライバに対応したデバイス情報をクライアント装置のクライアント保持情報1102に保存する。デバイス情報とは、デバイス名やMACアドレスのことで、デバイス固有の項目であればこれに限らない。
【0118】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0119】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0120】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0121】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0122】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0123】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0126】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0127】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。