【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、低降伏比で延性に優れるとともに穴拡げ性にも優れた高強度冷延鋼板を得るために、鋭意検討を行った結果、以下の新たな知見を得た。
(a)引張強度とC含有量との関係ならびにMnおよびSiの含有量の関係
主相であるフェライトとマルテンサイト主体の第2相とからなる複合組織鋼板は、降伏比が低く形状凍結性に優れるとともに、良好な延性を有する高強度鋼板である。このような複合組織鋼板は、MnやCr等の焼入性向上元素の含有量を高めることによって、第2相を構成するマルテンサイトの硬度や体積率を高め、鋼板の強度を高めることができる。しかし、この硬質なマルテンサイトは一般に穴拡げ性の低下を招く。このため、降伏比が低く形状凍結性に優れるとともに、良好な延性を有し、さらに穴拡げ性に優れた複合組織鋼板を得ることは、従来技術においては困難であった。
【0015】
本発明者らは、主相であるフェライトとマルテンサイト主体の第2相とからなる複合組織鋼板について詳細な検討を行い、引張強度TS(MPa)と化学組成におけるC含有量(質量%)が下記式(3)を満足するようにした上で、熱間圧延工程において、Siによるフェライト変態の促進作用とMnによるフェライト変態温度の低下作用との相乗効果によって熱延鋼板の組織の微細化を促進し、これによって冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板の組織を微細化し、さらに、焼鈍工程において、SiによるオーステナイトへのC濃縮作用およびMnによる焼入れ性向上作用との相乗効果によって主相であるフェライト中にマルテンサイトを微細かつ均一に分散・生成させることにより、降伏比が低く形状凍結性に優れるとともに、良好な延性を有し、さらに穴拡げ性にも優れた複合組織鋼板を得ることが可能となることを見出した。
【0016】
TS/(C×100)
0.5≧250 ・・・(3)
そして、このような複合組織鋼板を得るには、MnおよびSiの含有量をα値(=Mn+Si)で2.3%以上とするとともに、Si含有量を0.01%以上、かつMn含有量を1.5%以上とすることが必要である。ここで、Mn含有量を1.9%以上、α値を2.7%以上とすることが好ましく、Mn含有量を2.4%以上、α値を2.9%以上とすることがさらに好ましい。
【0017】
(b)フェライトおよびマルテンサイトの粒径
フェライト単相組織を有する鋼板の組織を微細化すると、鋼板の強度を高めることができるが、それと同時に降伏比が著しく上昇してしまい、形状凍結性が劣化する。
【0018】
しかし、上記(a)で述べたように、主相であるフェライトとマルテンサイト主体の第2相とからなる複合組織鋼板について、熱間圧延工程において、Siによるフェライト変態の促進作用とMnによるフェライト変態温度の低下作用との相乗効果によって熱延鋼板の組織の微細化を促進し、これにより、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板の組織を微細化し、さらに、焼鈍工程において、SiによるオーステナイトへのC濃縮作用およびMnによる焼入れ性向上作用との相乗効果によって主相であるフェライト中にマルテンサイトを微細かつ均一に分散・生成させることにより、降伏比が低く形状凍結性に優れるとともに、良好な延性を有し、穴拡げ性にも優れた複合組織鋼板を得ることが可能となる。
【0019】
そして、このような優れた機械特性を得るには、鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの体積率が40%以上かつマルテンサイトの体積率が3%以上とすることが必要である。さらに、上記位置でのフェライトの平均結晶粒径d
F(μm)が4.5μm以下であるとともに下記式(6)を満足し、上記位置でのマルテンサイトの短軸長さの平均値d
Mが2μm以下である鋼組織とすることが好ましい。
【0020】
d
F≦3.0+0.028/C−(β−0.01)/(β+0.01)×(0.5/C
0.2)
・・・(6)
ここで、Cは前記化学組成におけるCの含有量(単位:質量%)を、βは
後述する式(5)で規定されるβ値をそれぞれ示し、NbおよびTiを含有しない場合にはβ=0とする。
【0021】
上記好ましい鋼組織を冷延鋼板に具備させるには、冷延母材である熱延鋼板の組織を、鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
HF(μm)が3.5μm以下であるとともに下記式(7)を満足するものとすることが好ましい。
【0022】
d
HF≦2.6+0.017/C−(β−0.01)/(β+0.01)×(0.3/C
0.2)
・・・(7)
ここで、Cは化学組成におけるCの含有量(単位:質量%)を、βは
後述する式(5)で規定されるβ値をそれぞれ示し、NbおよびTiを含有しない場合にはβ=0とする。
【0023】
(c)NbおよびTiの含有量
上記(a)および(b)により、降伏比が低く形状凍結性に優れるとともに、良好な延性を有し、さらに穴拡げ性に優れた複合組織鋼板を得ることができる。さらに優れた機械特性を得るには、Nbおよび/またはTiを含有させることによって組織の微細化を一層促進させるとともに、Nbおよび/またはTiの含有量に上限を設けることが好ましい。
【0024】
NbおよびTiは、オーステナイトやフェライトの再結晶および粒成長を抑制して、冷延母材である熱延鋼板および冷延鋼板の組織の微細化を促進する作用を有する。しかし、従来技術において組織微細化の効果が顕著に現れるような量でNbおよび/またはTiを含有させると、Nbおよび/またはTiの炭窒化物の析出によって降伏比が上昇してしまい、形状凍結性の劣化が著しくなる。また、冷延母材である熱延鋼板および冷延鋼板の集合組織を発達させてしまうため、穴拡げ性が劣化する。
【0025】
本発明では、Siによるフェライト変態の促進作用とMnによるフェライト変態温度の低下作用との相乗効果によって熱延鋼板の組織の微細化を促進し、これにより、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板の組織を微細化し、さらに、焼鈍工程において、SiによるオーステナイトへのC濃縮作用およびMnによる焼入れ性向上作用との相乗効果によって主相であるフェライト中にマルテンサイトを微細かつ均一に分散・生成させる。この場合には、Nbおよび/またはTiの含有量が従来技術においては組織微細化の効果が顕著に現れないとされていたわずかな量であっても、顕著に組織微細化を促進することができ、冷延母材である熱延鋼板および冷延鋼板の集合組織の発達を抑えるとともに、降伏比の上昇を抑えることが可能となる。
【0026】
このような効果を得るには、Nb:0.05質量%未満およびTi:0.07質量%未満からなる群から選択される1種または2種を含有させるとともに、下記式(5)で規定されるβ値を0.05未満とすることが好ましい。
【0027】
β=Nb+Ti×0.2 ・・・(5)
ここで、式(5)におけるNbおよびTiは、それぞれ前記化学組成におけるNbおよびTiの含有量(単位:質量%)を示す。
【0028】
(d)集合組織
冷延鋼板の集合組織の発達を抑制することによって、冷延鋼板の穴拡げ性をより一層高めることができる。したがって、板厚中心位置における集合組織が、ランダム分布に対する{211}<011>方位の強度比I
{211}<011>で6.5以下となるようにすることが好ましい。
【0029】
(e)傾斜組織
冷延鋼板の板厚方向の鋼組織を、板厚中心から鋼板表面に向けて微細化した傾斜組織とすることによって、冷延鋼板の穴拡げ性をより一層高めることができる。したがって、傾斜組織の指標である、鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径d
FSと板厚中心位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
FCとの比d
FS/d
FCを0.95以下とすることが好ましい。
【0030】
上記傾斜組織を冷延鋼板に具備させるには、冷延母材である熱延鋼板の組織を、鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径d
HFSと板厚中心位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
HFCとの比d
HFS/d
HFCを0.80以下とすることが好ましい。
【0031】
(f)製造条件
工業的実施が困難な特殊な圧延条件を用いることなしに、熱間圧延工程において、Siによるフェライト変態の促進作用とMnによるフェライト変態温度の低下作用との相乗効果によって熱延鋼板の組織の微細化を促進し、これにより、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板の組織を微細化するには、熱間圧延工程において、Ar
3点以上かつ780℃以上の温度域で圧延を完了する熱間圧延を施し、熱間圧延完了後0.4秒間以内に720℃まで400℃/秒以上の平均冷却速度で冷却し、600℃以上720℃以下の温度域に2秒間以上保持し、次いで20℃/s以上の平均冷却速度で600℃未満の温度域まで冷却して巻き取ることが好ましい。
【0032】
Ar
3点以上かつ780℃以上の温度域で圧延を完了する熱間圧延を施すことにより、オーステナイト中に加工歪が導入されるとともに集合組織の発達が抑制され、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板についても集合組織の発達が抑制されて上記(d)項で述べた集合組織が抑制された好適な状態となる。そして、熱間圧延完了後0.4秒間以内に720℃まで400℃/秒以上の平均冷却速度で冷却することにより、前記加工歪の解放を抑制しつつオーステナイトからフェライトへの変態が活発となる温度とすることができ、600℃以上720℃以下の温度域に2秒間以上保持することにより、前記加工歪により一気にオーステナイトからフェライトへの変態が進行してフェライトが高密度で核生成するので微細なフェライトが生じ、次いで20℃/秒以上の平均冷却速度で600℃未満の温度域まで冷却して巻き取ることにより、熱延鋼板の組織の微細化が促進される。このようにして、冷延母材である熱延鋼板について、上記(b)項で述べた好適な鋼組織が得られる。そして、これにより、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板の組織が微細化される。その結果、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板について、上記(b)項で述べた好適な鋼組織が得られる。
【0033】
上記方法によれば、鋼板表面と圧延ロール表面との間の摩擦によって熱間圧延時に鋼板表層部に導入される剪断歪の解放をも抑制できるため、板厚中心部よりも鋼板表面に近い部位においてより高い密度でフェライトの核生成が生じ、その結果、冷延母材である熱延鋼板について、板厚中心から鋼板表面に向かって鋼組織が細粒となる、上記(e)項で述べた好適な傾斜組織が得られる。これにより、冷間圧延および焼鈍を施した後における冷延鋼板についても、板厚中心から鋼板表面に向かって鋼組織が細粒となる上記(e)項で述べた好適な傾斜組織が得られる。
【0034】
焼鈍工程において、SiによるオーステナイトへのC濃縮作用およびMnによる焼入れ性向上作用との相乗効果によって主相であるフェライト中にマルテンサイトを微細かつ均一に分散・生成させるには、冷間圧延工程において、上記熱延鋼板に、40%以上90%以下の圧下率で圧下する冷間圧延を施し、連続焼鈍工程において、上記冷延鋼板に、750℃以上900℃以下の温度域に10秒間以上200秒間以下保持した後に、5℃/秒以上の平均冷却速度で600℃まで冷却し、さらに700秒間以下の冷却時間で250℃まで冷却する熱処理を施すことが好ましい。
【0035】
冷間圧延工程において、上記熱延鋼板に、40%以上90%以下の圧下率で圧下する冷間圧延を施すことにより、後続する連続焼鈍工程において再結晶の駆動力および再結晶のサイトとなる加工歪を導入し、連続焼鈍工程において、上記冷延鋼板に、750℃以上900℃以下の温度域に10秒間以上200秒間以下保持した後に、5℃/秒以上の平均冷却速度で600℃まで冷却し、さらに700秒間以下の冷却時間で250℃まで冷却する熱処理を施すことにより、微細化された組織において、主相であるフェライト中にマルテンサイトが微細かつ均一に分散・生成された鋼組織が実現される。
【0036】
本発明は、このような新たな知見に基づいて完成された。
1側面において、本発明は、質量%で、C:0.01%以上0.15%以下、Si:0.01%以上1.5%以下、Mn:1.5%以上3.5%以下、P:0.1%以下、S:0.01%以下、Al:0.005%以上1.5%以下およびN:0.010%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、下記式(1)で規定されるα値が2.3%以上である化学組成を有し、
鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの体積率が40%以上かつマルテンサイトの体積率が3%以上である鋼組織を有し、
前記位置におけるフェライトの平均結晶粒径dF(μm)が2.1〜4.5μmであり、前記位置におけるマルテンサイトの短軸長さの平均値dMが1.5μm以下であり、
降伏比YRが70%以下であるとともに、引張強度TS(MPa)と穴拡げ率HER(%)とが下記式(2)を満足し、引張強度TS(MPa)と前記化学組成におけるC含有量(質量%)とが下記式(3)を満足する機械特性を有する、
ことを特徴とする冷延鋼板である:
α=Mn+Si ・・・(1)
TS
1.5×HER≧0.80×10
6 ・・・(2)
TS/(C×100)
0.5≧250 ・・・(3)
ここで、式(1)におけるMnおよびSiならびに式(3)におけるCは、それぞれ前記化学組成におけるMn、SiおよびCの含有量(単位:質量%)を示す。
他の側面おいて、本発明は、質量%で、C:0.01%以上0.15%以下、Si:0.01%以上1.0%以下、Mn:1.5%以上3.5%以下、P:0.1%以下、S:0.01%以下、Al:0.005%以上1.5%以下およびN:0.010%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、下記式(1)で規定されるα値が2.3%以上である化学組成を有し、
鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの体積率が40%以上かつマルテンサイトの体積率が3%以上である鋼組織を有し、前記位置におけるフェライトの平均結晶粒径dF(μm)が2.1〜4.5μmであり、
降伏比YRが70%以下であるとともに、引張強度TS(MPa)と穴拡げ率HER(%)とが下記式(2)を満足し、引張強度TS(MPa)と前記化学組成におけるC含有量(質量%)とが下記式(3)を満足する機械特性を有する、
ことを特徴とする冷延鋼板。
α=Mn+Si ・・・(1)
TS1.5×HER≧0.80×106 ・・・(2)
TS/(C×100)0.5≧250 ・・・(3)
ここで、式(1)におけるMnおよびSiならびに式(3)におけるCは、それぞれ前記化学組成におけるMn、SiおよびCの含有量(単位:質量%)を示す。
【0037】
本発明に係る冷延鋼板の好適態様を列挙すると次の通りである:
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、Cr:1.0質量%以下を含有するとともに、前記α値が前記式(1)に代えて下記式(4)で規定される:
α=Mn+Si+Cr ・・・(4)
ここで、式(4)におけるMn、SiおよびCrは、それぞれ前記化学組成におけるMn、SiおよびCrの含有量(単位:質量%)を示す。
【0038】
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、V:0.5質量%以下を含有する。
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.01%以下、希土類元素:0.05%以下およびBi:0.05%以下からなる群から選択される1種または2種以上を含有する。
【0039】
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、Nb:0.05質量%未満およびTi:0.07質量%未満からなる群から選択される1種または2種を含有するとともに、下記式(5)で規定されるβ値が0.05未満である:
β=Nb+Ti×0.2 ・・・(5)
ここで、式(5)におけるNbおよびTiは、それぞれ前記化学組成におけるNbおよびTiの含有量(単位:質量%)を示す。
【0040】
・前記化学組成におけるMn含有量が1.9%以上3.5%以下であり、前記α値が2.7%以上である。
・鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
F(μm)
が下記式(6)を満足
する:
d
F≦3.0+0.028/C−(β−0.01)/(β+0.01)×(0.5/C
0.2)
・・・(6)
ここで、Cは前記化学組成におけるCの含有量(単位:質量%)を、βは上記式(5)で規定されるβ値をそれぞれ示し、NbおよびTiを含有しない場合にはβ=0とする。
【0041】
・板厚中心位置における集合組織が、ランダム分布に対する{211}<011>方位の強度比I
{211}<011>で6.5以下である。
・鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径d
FSと板厚中心位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
FCとの比d
FS/d
FCが0.95以下である。
【0042】
別の側面からは、本発明は、下記工程(A)〜(C)を有することを特徴とする
前述の冷延鋼板の製造方法である:
(A
)スラブを、1100℃以上として熱間圧延に供し、Ar
3点以上かつ780℃以上の温度域で熱間圧延を完了し、熱間圧延完了後0.4秒間以内に720℃まで400℃/秒以上の平均冷却速度で冷却し、600℃以上720℃以下の温度域に2秒間以上30秒間以下保持し、次いで20℃/秒以上の平均冷却速度で600℃未満の温度域まで冷却して巻き取ることにより熱延鋼板を得る熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に、40%以上90%以下の圧下率で圧下する冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(C)前記冷延鋼板に、750℃以上900℃以下の温度域に10秒間以上200秒間以下保持した後に、5℃/秒以上の平均冷却速度で600℃まで冷却し、さらに700秒間以内に250℃まで冷却する熱処理を施す連続焼鈍工程。
【0043】
本発明に係る冷延鋼板の製造方法の好適態様を列挙すると次の通りである。
・前記工程(A)で得られた熱延鋼板の鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
HF(μm)が3.5μm以下であるとともに下記式(7)を満足する:
d
HF≦2.6+0.017/C−(β−0.01)/(β+0.01)×(0.3/C
0.2)
・・・(7)
ここで、Cは前記化学組成におけるCの含有量(単位:質量%)を、βは上記式(5)で規定されるβ値をそれぞれ示し、NbおよびTiを含有しない場合にはβ=0とする。
【0044】
・前記工程(A)で得られた熱延鋼板の鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径d
HFSと板厚中心位置におけるフェライトの平均結晶粒径d
HFCとの比d
HFS/d
HFCが0.80以下である。
【0045】
・前記工程(A)で得られた熱延鋼板の鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライト体積率が40%以上である。